私と娘…そして旦那

☆ある日、朝起きたらさっきまで隣に寝ていたはずの彼がいなかった。まだ朝の８時過ぎ。何度も彼に電話するも出ないし、途中から電源が切れた。一気に不安になり震えながらも一生懸命考えた。

知り合って１ヶ月、いきなりの半同棲生活に楽しいと思いつつ、恐怖もあり通帳を袋に入れタンスの後ろに隠したりしていた。まさかね～と思いつつドキドキしながら確認したタンスの隙間。



…なかった…



ショックだった。でもビックリした気持ちの方が強くて、ただただパニックになり震えるばかりだった。数分後、深呼吸をしもう一度携帯に電話するも繋がらない。気がついた頃には9時8分になるころだった。慌てて銀行の電話番号を調べ連絡をした。この時、9時10分。

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☆電話に出た銀行員に残高をすぐに調べてもらった。保留音を聞きながら間違えであって欲しいと祈り、彼にすぐにでも電話して声が聞きたかった。保留音が切れるまで5分もかからなかったが、私には一時間にも感じた。



お待たせしました～♪



明るい銀行員の声にイラッとしながら、次の言葉を待つ。

そうですね～お客様のお口座の残高は649円
ですね。


…やっぱり…

彼は千円単位までおろしていた。私は銀行の方に事情を説明し、すぐにいつ誰が下ろしたか調べてくれるようにお願いし電話を切った。

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主さんいくつだか知らないがつくづく馬鹿な女ですよ❗

頭も股も緩い。緩過ぎる❗

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☆どのくらいの時間が経ったかな。何度も彼の携帯に電話した。電源が入ってないけど、ひたすらリダイアルで…いつか電源が入るかもと願ながら。

ﾁｬﾗﾗﾗ～♪


突然の着信に驚いて携帯を投げてしまった。慌てて画面を見た…銀行からだった…


もしもし…電話にでると先ほどとは違う男性の声。銀行で一番えらい方でした。


お金を下ろしたのは、銀行が開いた9時ちょうど。通帳とはんこを持って窓口に来た彼。「お金を下ろしたいんですけど～」と通帳を出したそうです。もちろん名義人は私なので、男性が窓口に来ている事を不信に思ったようですが、必要書類に彼の名前住所などを書き、私の住所や電話番号、職場の名前や住所、電話番号をスラスラ書いたことから疑われることなく？お金を渡してしまったそうです。

すぐに警察に連絡した方がいいと言われ、警察に連絡しあとで署にきてくださいと言われた。

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☆彼の携帯は繋がらないから、彼の自宅に電話をした。留守電にいつでもいいから連絡が欲しいとメッセージも残して…


一時間後、彼の自宅から着信があった。慌てて出てみると彼の父親からだった。何故、彼の父親が電話をしてきたのかわからなかった。一人暮らしと聞いていたから…


数分後には聞きたくもなかった事が色々わかった。彼の前科、実家暮らしだったこと、今までの出来事…私も覚悟し今朝の出来事をすべて話した。今すぐに私のとこに行くから一緒に警察に行かせて欲しいと言われた。彼の自宅から私の家まで新幹線を使っても3時間はかかる…

彼のお父さんと警察に行くことになったた

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数時間後、私たちは警察署にいた。被害届や色んな手続きをし、自宅で指紋採取など行うために帰宅し数時間が過ぎた。彼のお父さんと色々話し、とりあえず彼を見つけだしてみんなで話をしようと別れた。

仕事にも集中出来ず、休憩中に何度も電話をし続け一週間すぎた頃にやっと呼び出し音がなるようになった。お金を引き出されたショックもあるけど、電話がつながった安心感が大きかった。



彼がいなくなって10日目の夕方でした。

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お金の事や、今までの嘘など話すことはいっぱいあります。まずは電話がつながったので、落ち着いて一度会いたいと伝えました。もちろん彼のお父さんに会ったことなどはまだ言いません。私の家に来てくれるように約束をし、彼のお父さんと警察にも連絡しました。


話したいことはいっぱいあるのに、私の中でパニックになりうまく全部話せるか不安もいっぱいでした。話し合いをし一度実家に帰りみんなで話し合いました。


彼のご両親はもちろん怒っているし、家から出ていけ状態。当たり前だよね…それなのに私はホント馬鹿だった。お金を全額返すまで待ってみよう、私が変えてみせると思ってしまったから…

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それからの彼は人が変わったように働いた。私が働いていた大手スーパーに入社。１ヶ月もするとみんなからあれこれ任され頼られる存在になっていた。

彼を会社に紹介し、あっという間に職場に打ち解けて頑張る姿をみて良かったと安心しました。

まだ懲りずに同棲生活が始まり、彼のお給料は全て私が預かり、その中からいくらかお小遣いを渡していました。通帳やカード、判子などは全て会社のロッカーに入れ、必要最低限のお金しか持ち歩かないようにしてました。好きになってしまったから、どうしても離れられず、でも信じれない私もいてこうするしかなかった。


知り合って2カ月過ぎた頃でした。

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