ごめんね…毅くん😢

レス32 HIT数 4331 あ+ あ-


2011/12/30 09:04(更新日時)

いじめられっ子だった幼い頃の私。そんな私をいつも優しくかばってくれた毅くん🎵やさしかった、毅くんとの淡い初恋の物語です✨

タグ

No.1724482 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1

夕陽の中を走り去っていく少年

その走り去る後ろ姿に、私は、そっと呟く…あの時と、同じように

ごめんね…毅くん😢

と…


No.2

ピカピか✨ランドセル…
新しい靴…新しい友だち…

おとうさん…おかあさん…みんな…嬉しそうだな
…だから きっと、これは、嬉しいこと、楽しいこと…なんだ と、くーちゃんは、おもいます。

だけど、なんだか、心は不安…みんな、ぎこちない笑顔で はい🎵チーズ❗😁

つまらないな…

これからは、柿の木に、登ったり、屋根の上から飛び降り空を飛べるか、試したり、できないのかな…

そしたら、お父さんに、蔵に、閉じ込められたりしないんだな…


そんなことを、かんがえながら、写真におさまっているくーちゃんは、なんだか、つまらなそうです。

No.3

教室に入ると黒板には、おめでとう✨の文字と 沢山のお花


先生が、入ってきました
…女の先生

なんか、こわいな…


くーちゃんは、お家で待っているやさしいおばあちゃんの、笑顔を思い出していました。


No.4

学校へは、上級生と一緒の集団登下校、一年生は、男の子が5人、女の子が、6人です。

毎朝、お友達が、声を掛けにお家まで、きてくれました。

くーちゃん、おはよう🎵

おかあさんが、仲良くしてね…と、送ってくれました。

はぁい🎵お友達の明るい声…

ドキドキ…❤✨✨


外は、風にのって、春の花の香りがするみたい、思わず、人工呼吸✨✨🌱



No.5

人工呼吸✨間違い…

深呼吸です。(笑)

No.6

ある日いつものように、学校へ…

しばらく歩いていると足元に何かがぶつかります…

よく見ると、後ろから石をぶつけてくる友だちが…

やめて❗


くーちゃんは、振り返っていいます…

顔に、微かな不気味な笑みを、浮かべて…知らん顔する、女の子達。


あるきだすと、また石を…



くーちゃんは、だんだんと、空を見上げて歩くことはできなくなり足元だけを、みて歩き続けます……


灰色のアスファルトだけが、どこまでも、どこまでも、続いて行くような、かなしい朝でした。

No.7

学校から、帰ると、くーちゃんは、家族に朝あったことを、話しました。おかあさんは、かなしそうな顔を、、、

くーちゃんを、だれよりも可愛がってくれる、おばあちゃんは、

おばあちゃんが、やっつけてあげる!

と、怒りだしました。

少し興奮しているおばあちゃんを見て、くーちゃんは

話さなければ、よかったな…


と、ちょっぴり後悔していました。

No.8

次の日の朝、おかあさんが、女の子達に、いいました…


うちのくーちゃんと、仲良く学校へ、行ってちょうだいね~
お願いね…


はぁい🎵

やけに、明るい返事

だけど…学校が、近づくにつれ


また 石をぶつけてきました。しかも今度は、前より強く。

告げ口なんかして❗

どうして、話したの?

また 話したら…もっとひどいからね…❗😠



くーちゃんは、もう二度と、家族に、話すのはやめようと、思うのでした。

No.9

登校は、辛い時間でした。

帰りは、くーちゃんは、一人で逃げるように、家にかえります、、

家の近くの、橋のところに、飼い猫の、ブーが、いつも 待っていました。
ブー‼と、名前を呼ぶとブーは、嬉しそうに、くーちゃんの足元に、じゃれついて、しばらくすると前を、歩き出します…

まるで、さぁ、かえろう…くーちゃん❤と…言うように、後ろを振り返りながら、、、





No.10

毎日…学校では、お勉強…くーちゃんは、優等生です✨

先生は、おかあさんに、くーちゃんは、一番よく出来るお子さんです✨
と、言われたと、お父さんに話しました。

くーちゃんは、学校のことは、もう誰にも話しませんでした。


嫌い😢


あの子達。


大嫌い…



ひとりぼっちなの…私。


小さなガラスのハート❤

No.11

ある日…いつものように、帰る準備

ランドセルに、教科書や、ノートを、詰め込んで…

その時…


くーちゃん…一緒に帰ろう…✨✨


と、話し掛ける男の子が、いました。


顔をあげて、その子を、みた…くーちゃんは、


あれ?

こんな子…いたっけ?


誰だろう?


あ🎵 そうだ!たしか、名前は、毅くん…✨✨



毅くんは、キラキラした目をした 色の黒い少年でした。

No.12

うん✨✨


その日から、くーちゃんと、毅くんは、毎日、一緒に帰ることになりました。

学校が、おわると、毅くんは、

今日も、一緒に帰ろう…くーちゃん✨✨

と、声をかけてくれました。



毅くんは、特別に目立つ子でなく、何を話すわけでも、ないけれど、一緒にいると、不思議な安心感に、満たされる男の子でした。


No.13

毅くんと、帰るのは、とても楽しい時間でした。

歌を歌ったり、よーい、ドン❗と、かけっこを、したり…


毅くんは、いつも優しくて、キラキラした目をしていました。







No.14

今日も、毅くんと、くーちゃんは、仲良く帰ります。


しばらく歩いていると、毅くんが、

くーちゃん✨✨お手てつないで、帰ろう…✨


と、言って、くーちゃんの、手を握って、歩きだしました。


うん✨✨


それから二人は手を繋いで毎日…一緒に帰ってくるように、なりました。

No.15

ある日、学校で、お掃除を、していたときのことです…


クラスの、学級委員の盛夫くんが、くーちゃんの、そばにきて、


もっと ちゃんと、床を拭きなよ!


と、言って、くーちゃんの頭を床におしつけました。



くーちゃんは、何もいえずに、黙って床をふきました。


意地悪な、男の子…



盛夫くんは、先生がくると、お掃除を、一緒にやっている振りをしました。


先生…僕、くーちゃんに手伝っていたんです…
ね!そうだよね!!



うん…


くーちゃんは、とても
悔しい気持ちでした…



盛夫くんなんか…大嫌い


毅くんの、やさしい笑顔が浮かびます



大好きな毅くん…✨✨
😢

No.16

学校では、盛夫くんや、女の子達に意地悪を、されたけれど、もともと…くーちゃんは、芯の強い女の子。


帰りに、毅くんや、猫のブーが待っていることが、楽しくなって…いじめられていることが、気にならなくなっていきました。


No.17

いつまでも…


毅くんやブーがいる…


大好きな、おばあちゃんや、家族がいる…


ずっと、ずっと、一緒に



幸せな…ガラスのハート❤



No.18

毅くんと、くーちゃんは、今日も…一緒に手を繋いで帰ります。



帰り道…


歌を唄う…上級生の女の子達が、いました。


二人を見ながら、なにか…おかしな歌を唄っています…


仲良しだね… あんた達~🎵 手なんか…繋いでさ~🎵

や~い!!や~い!!


いい気になってさ~🎵


と、おかしな歌を唄いながら、ニヤニヤしながら二人を、見ています…



くーちゃんのガラスのハート❤は、だんだんと 壊れていきました…💔

No.19

くーちゃん✨✨


毅くんが、呼び掛ける…

なぁに🎵😉 毅くん



そんな 楽しい日々が、卑怯者たちに、壊され



くーちゃんからは、笑顔が消え、悲しみが、胸いっぱいに、ひろがっていきます…

No.20

次の日…


いつものように、毅くんが、声を掛けにきました…

帰ろう…✨✨くーちゃん✨✨


くーちゃんは、返事を、しません…


黙って…帰る支度を、しています。


くーちゃん…?


毅くんが、呼び掛けます。


くーちゃんは、下を向いたまま…いいました…



毅くん…!
私…今日からは、一人でかえる!
だから 毅くん…
一人で帰って!!



え?!



毅くんは、しばらく、黙ってくーちゃんを、みていたけれど、



わかった…




そういうと、 淋しそうな顔をして 教室を、出ていきました。

No.21

くーちゃんは、下を向いたまま…心の中で、叫びました。



毅くん!! 毅くん!!
私…ほんとうは、毅くんと一緒に帰りたい!!

だけど…だけど…毎日あんな風に、歌を唄って、意地悪されるのは、嫌なの!!


ごめんね…ごめんね…

毅くん…✨毅くん…✨😢



くーちゃんの、心の声は誰にも…聞こえませんでした。

No.22

次の日から、またくーちゃんは、ひとりぼっち…です…


もう 毅くんが、


帰ろう…✨✨くーちゃん✨✨

と、くることは、ありません…


キラキラした目を、みて、お互いにわらいあう…

そんな 当たり前と、思っていたことが、とても 特別のことだったんだ…
と、くーちゃんは、わかりました…



臆病な私…



だけど…くーちゃんは…もう自分が、二度と毅くんと一緒に帰ることは、ないような、気がしていました…



だって、毅くんは、あまりにも、キラキラ✨✨した目をしていたから…



自分とは、違う…世界に住んでいる…


そんな気持ちだったのです…

No.23

それからはくーちゃんは、一人で帰ってきたり、妹の、由美ちゃんや、従姉の真樹ちゃんと、一緒でした。


毎日…毎日… なにも、特別なことも、なく、過ぎていきました…


季節は 夏から秋へと変わっていきます…


くーちゃんは、次第に毅くんのことを、考えることが、少なくなりました…

なぜなら…毅くんは、本当に静かで…目立たない男の子だったのです…


でも、確かに毅くんは、はじめから、クラスに、いたのです…


そして、いつも


くーちゃんを、みていたのでした…


ひとりぼっちで、傷付きやすいガラスのハート❤を、持つくーちゃんを…



No.24

ある秋の日…


今日は、学校は、お休みです…🎵


くーちゃんは、猫のブーと遊んでいます…


ブーは、やさしい猫でした。


しかし、もうお婆さん猫なので、暖かい日は、ウトウト、寝てばかりいます…


ブー✨✨🎵


と、くーちゃんは、 呼び掛けます…


ブーは、ニャア~🎵と、声を出します…


なかよし…❤


ブー✨✨🎵


そんな風に、過ごしていた…その時…



こんにちは✨✨


こんにちは✨✨



と、玄関の方で声がします…


お母さんが、声をあげました…



あら✨ 毅くん!!✨✨
よく、きたわね🎵


と、話し掛けています…


え?!



毅くん?! ✨✨


くーちゃんは、なぜか、わからないけれど、二階の部屋に、かけ上がっていきました…

No.25

毅くんと、お母さんは、玄関で、話しているようです…


くーちゃんは、そっと、階段のところまで、降りてきて毅くんの話を聞いて いました…



おばさん…
僕…今度…転校することに、なったんです…
だから 挨拶に、きました…

くーちゃんに、よろしく言ってください…


仲良くしてくれてありがとうございました…





え!!


転校?!


毅くんが…


毅くんが…



どこか遠い処へ…行ってしまう…



いなくなって…いなくなって…しまう??



そんな…



そんな…



毅くん…毅くん…✨✨😢

No.26

くーちゃん~✨


くーちゃん✨


毅くんが、来てるわよ~

ご挨拶なさい…



お母さんが、声をかけました…



残念ね~
毅くん…くーちゃんと、仲良くしてくれて本当にありがとう✨身体に気をつけて元気で、いてね…

くーちゃん~✨
早く 降りてきなさい!




おばさん…いいんです…じゃあ✨ さようなら!!



毅くんは、そういうと、竹林の道にかけていきました…



くーちゃんは、二階の部屋の窓から…そっと毅くんの…後ろ姿をみていました。毅くんは、一度…振り返り、くーちゃんの家のほうを、じっと、みると、意を決したように、夕陽が、輝きはじめた、竹林の中に吸い込まれるように、走り去っていってしまいました…



まるで、風のように…




No.27

去っていく毅くんの後ろ姿をくーちゃんは、みていました…



毅くん…✨😢



毅くん…✨😢




ごめんね…ごめんね…😢😢✨



くーちゃんは、何度も、何度も、毅くんの名前を心の中で呼び続けました…





これが、毅くんと、会った最後でした…




もう二度と、毅くんに、会えることはなかったのです。

No.28

あれから…


どれだけの…年月が、たったでしょう…



猫のブーは、死んでしまい、大好きなおばあちゃん…そして…お母さんまでもが…病気で、早くなくなってしまいました。



いつまでも、そばにいてくれる…そんなまわりの大切な人達が、いなくなっていきました。




でも、今、くーちゃんは、ひとりぼっちでは、ありませんでした。




くーちゃんは、お母さんに、なっていたからです。







No.29

おかあさ~ん✨✨


ほら! いくよ!!


サッカーボールを、くーちゃんに、蹴ってきたのは、くーちゃんの息子の翔くんです。



はい! いくわよ~✨
お母さんなんか…サッカーうまいんだからね~



キィーック!!⚽



あ~✨

ダメだなぁ~ お母さんの下手くそ~✨



ごめん…ごめん…



翔くんは、竹林のほうに、飛んでいったサッカーボールを追いかけていきます…




その後ろ姿をみて、くーちゃんは、幼かったあの日の、毅くんを、思い出すのでした…




一度も…忘れることのない優しかった毅くんを…

No.30

くーちゃんの…上には青い空がひろがっています…



優しかった毅くん…




くーちゃんは、あのとき言えなかった言葉を、そっと、呟きます…




ごめんね…毅くん…




そして…




ありがとう✨✨


と…




青い空のうえで、鳥が ピィ~🎵と…鳴きながら、何処かへとんでいきました…




おかあさ~ん!!

ボンヤリしてないでよ~✨

ほら!いくよ!!





翔くんの、声があかるく響いてきました。✨✨⚽




くーちゃんは、今は、もう泣き虫のガラスのハート❤の…くーちゃんでは、ありません…





優しくて、たくましい❤の持ち主になっていたのでした。






No.31

あとがき


私の幼かった日の記憶を辿りながら、一気に書いてしまいました。


私は、今1社会人であり、母親でもあります…


紆余曲折の人生でした…


今…私は幸せ者…と、思います。私を気遣ってくれる人達に囲まれています…


そして遠い所で…がんばっている大切なあの人…


私は…

ありがとう✨


この 言葉を、この遠い所で毎日…毎日…がんばっているやさしい、あの人に贈りたいと、思います…



ありがとう✨✨
がんばって…




最後まで読んで頂きありがとうございました。



No.32

読み返してみますと、小説とは名ばかりの、拙い文章です。


恥ずかしい限りです。


文章を完結させることの難しさと、愉しさを、今回知り、また 機会が、あったら、書いてみたいな…と、思います。



来年は、龍年…辰年…


大空に登っていく龍のごとく…仕事も私生活も、全力投球で、がんばっていきたい!!と、考えています。


皆様…



よい お年を…✨✨😉

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧