離婚調停物語

レス18 HIT数 4817 あ+ あ-


2010/09/07 23:33(更新日時)

今離婚調停中の真っ只中です。未来へ向けて踏み出せるように、又、去過ごしてきた結婚生活11年間の思いを精算する為に日記を載せていきたいと思います! キャラ的に離婚の重苦しいイメージとはいささか違うような印象に思われるかもしれませんが、その時々のリアルな感情を載せたいと思います。話が前後左右した場合はどうぞご了承下さいませ。🙇ではでは皆様 宜しくお願い致します🙇

No.1235226 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1

『いや…全く話になりませんな!
私も長い間 色々なタイプと接見してきましたけどね…
彼は 話の論点がズレすぎてて…
会話が成り立ちませんな… 』


私の代理人である弁護士が苦笑しながらソファーに腰を下ろした。


「…ええ…。
結婚生活の10年間そんな風でしたから…
実は未だに友介さんの実態が…わからないです……」

私も声を潜めながら弁護士の隣に腰を下ろした。


どんよりと重い空気が立ち込めた裁判所の[申し立て人]の待合い室での会話である。

その実態が未だにわからない友介とは…
私が離婚したい相手の夫である。


調停は今日で3回目…
話は全く進まない。


『 離婚はしない!…
何故こんな事態なのかわからない!
はっ!…もしや…麗子(私)は誰かに操作されているのですか…?!』


調停員から聞いた
彼[友介]の様子はそんな風であった。


相変わらずの
トンチンカンぶりである…。

No.2

>> 1 重圧感のある裁判所を出た瞬間、柔らかい春風が頬を撫でる。

もうすぐ桜も満開だな…
と真っ青な空を見上げたら少し心もほぐれてきた。


丁度桜が満開になった頃
晃(長男)も新一年生で小学校入学だし、

萌(長女)は転校という形で新四年生…。


実家が住居になった
その家で待っている2人の子供を思うと、
自然と目頭が熱くなり鼻の奥がツ‐ンとなる。


早く帰って2人を抱きしめたい!

あの子達がいるから頑張れる!と
の袖口の中で
拳を握りしめ
湧き上がる闘志を
コートの胸の中に隠したまま


可愛い我が子が待つ
家へと
帰路を急いだ。

No.3

>> 2 夫との離婚を明確に意識しだしたのは、調停申し立ての二年前である。

そして
夫はどうやら箸にも棒にもひっかからないタイプだとやっと認識したのは

さらに一年遡った三年前である。


『 麗子っていつもお洒落で綺麗で幸せそうで良いなぁ…
奥様雑誌に出てくる読者モデルみたい!
でも…でも… 』


「でも…の先は何よ?何なのよ?」


『 何で友介さんと結婚したの?…だって…釣り合わないよ…キャーごめんなさい言っちゃった!』


美智のあっけらかんとした言葉に
コケ~!と肩を落とした素振りをする私。


三年前の某日
長女の萌を通して仲良くなった
ママ友の美智とのお茶の時間の事である。

No.4

>> 3 ママ友といっても
さっぱりとした気性で裏表のない明るい美智とは
挨拶程度ではなく

深い信頼関係を築ける友達でもあった。


「 あなたね~人の旦那の事を…
全く失礼ね!」

と言いながら、
その言葉とは裏腹に吹き出した私。


吹き出した私の様子を解禁と判断したのか
美智は機関銃のように話だした。


『自営業だから服装は自由だろうけど いつも黒ずくめで格好だけは布袋寅泰!

でも髪も中途半端な長さでゲゲゲの鬼太郎カット…

それに子供じゃないのに いつも踵を踏んでる革靴…

何だか不思議なんだけど…!』

ひとしきり笑った後


「 そうなのよ…
年相応の格好はしてくれないの…
それに革靴の踵を踏む癖もお願いだからやめてと…
5年間言い続けても
無理だったのよ!」


と私は諦めた旨を話しだした。

No.5

>> 4 美智があげた些細な点は
笑い話しで済むものの
友介に対しては
色々な事を諦めてきたのだ。

諦めたその一つはギャンブル。

競馬、競艇、パチンコ…
若い頃からそれらを楽しみ嗜んできた彼にとって、

それらは生活の枷となっていた。


競馬が開催される週末の
土、日は必ず府中の競馬場へ足を運ぶ夫の友介。


自営業という仕事がら、
祝日に仕事が入る事もザラにあるのだが、

そんな時でも野外馬券場へ立ち寄り
1日で平均7万円程
馬券につぎ込んでいた。


週末の度に
馬券を買うのだから
よっぽど金回りが良いんだろうな…

自営だから、ちょっとした小金は何とかしているんだろうと、

今から考えると
相当呑気であったが、

家計費から出ているわけでもなく、
自分の小遣いの範囲でやっている事だから安全なものだ…と

新婚当初の
数回の過ちを思い返しながら
そう思っていた。

No.6

>> 5 そう
実際過ちは数回だけだった。

10年前の新婚当初
初めての給料日
家に帰宅した夫が自分の財布からまず15万を抜いて
さらに
夫は自分の小遣いの5万円を抜いて残りの10万円を

『はい 給料ね』と渡してくれた。


当時は生活費が10万円でも公共料金と家賃代は会社から引き落とされていたので、何ら不満もなかった。

『 1ヶ月お疲れ様 どうもありがとう』と受けとった10万円を

雑費 食費 医療費…諸々と書かれた封筒にそれぞれ振り分けて
引き出しにしまっていた。

ままごとの様に始まった生活で
ギャンブルによる初めての洗練を受ける事になったのは、

明日の日曜日だった。

No.7

>> 6 新婚2週目の明日の日曜日 友介は朝から妙にソワソワしてた。

『 今日さ… ちょっと出かけて来て良い? 』


朝食を平らげると
相変わらずのソワソワぶりで友介はいった。


「あら…?今日もお仕事なの…?」

土日の休みもない職種だと聞かされていたので、
私はそう返答した。


『…あ、今日は仕事は休みだけど…俺独りで…遊びに行っても良い?』


「 新婚2週目の初めての休日に…新妻を置いて行っちゃうの?」


ショックな心中を隠したまま…
拗ねたような口調で聞く私。

No.8

>> 7 『 俺にとっては唯一の仕事休みなんだからさ!』

窓枠に手をついた友介は
遠い目をしながら外へと視線を向けた。


「……。」


『…わかったよ!じゃあ行かないよ!』



「…どうしても行きたいならわかったわ。」


やっぱり行かないよ!との言葉を期待しながら笑顔で物わかりの良い妻を演じてみた。

ごめんやっぱり麗子と一緒にいるよ…
そんな言葉を期待していた。

いや、絶対そう言うはずだと思った。

何しろ新婚なのだ。


泣く子も黙る!?新婚なのだから!と理屈にあわない事を考え、


新婚さ~ん
いらっさーい❤の
三枝の声まで頭に響かせ


魔法がかけられた
新婚との甘い言葉に


ひたすら酔っていた…。

No.9

>> 8 そんな期待とは裏腹に
即答で

『 うん! 夕方には帰るから!
美味しい物造って待っててね!』


現金にも機嫌が良くなった友介は
尻に火がついたように
あたふたと着替え始めた。

私は想像と違う展開に
どよ~んと肩を落として
食器を洗う為に
キッチンに入った。


数分後

『行ってくるね!』の声と同時に玄関の閉まる音が響くと



少々…
見えっぱりな私は

夫側から思われる
可愛い奥さん像の理想に
自分を当てはめたかった為、
嫌な事は
嫌と主張できないでいた。


これが

後々友介の野放図状態に
拍車をかけるとは…。


お馬鹿な私には
想像できなかったのである。

No.10

>> 9 どよ~んとした
自分の気持ちを食器の汚れに重ね合わせ

ジャバジャバと
重い気持ち事洗い流すつもりで水を流した。


幾分スッキリした気持ちになり
掃除、洗濯と次々家事に専念すると


いつのまにか鼻歌まで
飛び出していた。


鼻歌交じりに
あらかたの家事を午前中に終えた私は
大好きなフレーバーティーを用意してダイニングへと運んだ。


ふぅ~と息を吐き
ソファーに腰を下ろした。

下ろした視線の先に置かれた食器棚の引き出しが目にとまった…。


不自然に半開きになっているからだ。


半開きの引き出しを見続けていると

黒い雨雲が広がるような
な~んとも言えない
嫌な気持ちがモクモクと胸の辺りを覆ってきた…。


そのモクモクの重さに耐えきれず立ち上がると
引き出しまで歩いていった。

斜めに開いた取ってを掴み


恐る恐る開けてみた。

No.11

>> 10 引き出しを開けると
貰った給料を個々に振り分けた封筒が乱雑に重なっている。


ん…!と思う間もなく
全ての封筒の中身を確かめた!

『ウゲ!』

可愛い奥さんの理想像も何とやら…、
踏まれたカエルのような声をあげていた!


え……!
入っているはずの食費の分の三万円が無い💦


…………。
まさかね…!?


慌てて
ゴソゴソと他の封筒の中身を確かめたが…

やはり三万円は無い!


嫌な予感って
どうしてこう的中するんだろう…。


アワワワと半分パニックになりながら、
いつまでもゴソゴソと引っ掻き回した。

No.12

>> 11 無い…無い…。

どんなに探しても無い!


この引き出しが
異次元に繋がっている以外消えたりなんかしないわよね?


それとも
若年層の認知症?


ヘソクリとして隠したっけ…私?


何だか自分自身までに疑いをかけ

非現実的な妄想へと
逃避をする自分に苦笑をしながらも


極めて冷静になろうと努めた。


胸のモクモクがさらに増すと同時に


疑いようがない結論が導き出された。


友介だ。
夫の友介に間違いない。

No.13

>> 12 でも
新婚でそんな事するかしら?

新婚生活で
生活費を勝ってに盗って遊びに使う夫なんて…

B級ドラマの設定じゃない!

『 お隣さんは留守ですよ~!』と隣の部屋から顔出す人間が
殆ど現実にはいないように

そんな事
友介に限ってある!?


無邪気に笑う友介の笑顔を思い浮かべながら

首を振って否定した。


友介に対しては

そんなの信じたくないわ!嘘よ嘘よと
泣いてよろめく
妻の図と

おまんら許さんぜよ!と睨みを利かせる極妻の図とがせめぎ合い


その場にペタリと座り込んだまま、
しばらくボ~と考えていた。

No.14

>> 13 そんなせめぎ合いの想像に決着がつかぬまま

さらにボーと考えていると

違う展開の図が頭に浮かんできてしまった…!


〔食費を抜かれてる〕
   ↓
〔そのうち食費+雑費を抜かれる〕

〔家計が圧迫〕

〔消費者金融に借金〕

〔借金が膨らみ…もしかして夜逃げ? 〕


ネオンサインのように悪い想像へと次々に点滅しながら

馬鹿馬鹿しいのは承知の上B流ドラマの中の新たに浮かんだ設定を自分に当てはめ、


ムンクの叫びのような心境の図であった!


子供の頃から
嫌な事や慌てている時に
おちゃらけた想像で
現実逃避して自分を守る
変な癖がある私…。


恥ずかしい程
世間知らずな25歳であった。

No.15

はじめまして~遅くにすいません🙇スレ読ませてもらいました✋
その後 夫とは、どうなってますか❓初婚同士ですか❓浪費癖があってお金にだらしない人は一生直らない”って言いますもんね❓

No.16

続きが読みたいです

No.17

なんの続きかしらん❓
続きはこれといってないですよ✋

No.18

麗さん、こんばんわ🌠
あれから旦那と どうなりましたか❓
レスお願いします🙇

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧