キミと出会って
キミと別れてから…
もう3年が経つね
私にはもうとっくに新しい彼氏ができたけど
キミの事…
今でもたまに思いだすんだ
思いだして胸が苦しくて…
会いたくなってしまうよ
でも…
思い出は…
思い出のままで…
これからも…ずっと
※元カレとの思い出をフィクションを交えながら書いていこうと思います。初めて書くので読みづらかったりつまらないと感じさせてしまうかもしれませんが、がんばって書いていこうと思うのでよろしくお願いします😃
中傷レスは遠慮願いますm(_ _)m
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この日話題になっていたのは、
最近新しく入ってきた子達の事だ。
『うぅ~ん、どうなんだろう➰』
私には確信がもてなかった。
確かに見た目は男の子にみえる。
しかし…
女の子といえば女の子にもみえるのだ、ボーイッシュな。
『あれはきっとカップルだよ!』
島さんが続けていう。
そう、2人一緒に入ってきたのだ。
最初から仲がよかったので、
元々知り合いであるという事はわかる。
2人の名前は
ノゾミちゃんとカエデちゃん。
ノゾミちゃんは
どっからどうみても女の子。
話題に上がったのは
カエデちゃんのほうだ。
『カエデって、男でも女でもいける名前だもんな~』
しばらくして、カエデちゃんが女の子だという事がわかる。
でも…
カエデちゃんの見た目、そぶり、話し方は、とても男っぽかった。
『もしかしたら、性同一性障害ってヤツなのかな?』
私は密に思っていた。
ノゾミちゃんとカエデちゃんとは、部所は違ったけれど、休憩場所が一緒だった
二人とは年が近く、小さな工場で人数が少なかった事もあり、自然と仲良くなれた。
ノゾミちゃんもカエデちゃんもいい子だった。
いつのまにか、3人でご飯を食べにいったりするぐらい仲良くなった。
カエデちゃんが性同一性障害かなんて、別にどっちでもよかった。
カエデちゃんは私の友達だから。
ある日の仕事帰り、ノゾミちゃんとカエデちゃんに、ゲ〇に誘われた。
ゲ〇は、CD販売・レンタル、ゲーム機・ソフトの販売などをしているお店だ。
3人でゲームソフトのコーナーをみていた。
するとカエデちゃんが
『これ買って~』
なぜか私に体をスリスリしながら甘えてきた(笑)
カエデちゃんが手に持っていたのはドラクエのソフトだった。
『え~やだよ~(笑)』
私は笑って断った。
それから数日後、私は一人でゲ〇にいった。
カエデちゃんが買ってとせがんできた、ドラクエのソフトをみていた。
なぜか私は、カエデちゃんにドラクエのソフトを買ってあげたくなった。
今考えると不思議だ…。
私は、友達に何か買ってとせがまれて、買ってあげるようなタイプではない。
買ってとせがむカエデちゃんのようなタイプも珍しいのかもしれない(笑)
冗談でいっただけなのかもしれないけど…。
次の日、早速カエデにゃんにドラクエのソフトをプレゼントしようと思い会社に持っていった。
仕事が終わった後、カエデちゃんに渡す事にした。
『カエデちゃん、はい、これ。プレゼント~。』
『えっ?何これ!?マジでいいの??』カエデちゃんはビックリしていた。
まさか本当に買ってくれるとは思っていなかったようだ(笑)
『うん、いいよ~』
私は笑顔で答えた。
『やった~、ありがと~』
カエデちゃんはとても喜んでいた。
はしゃいでドラクエのソフトをノゾミちゃんに見せびらかしていた(笑)
カエデちゃんの喜ぶ姿を見て私も嬉しかった。
それから数日経ったある日、お礼にご飯をご馳走したいとカエデちゃんに誘われた。
でも何故か、2人でという事だった。
いつもなら、ノゾミちゃんも一緒だ。
私は少し不思議には思ったが、深くは考えず、素直にご飯をご馳走してもらう事にした。
『明後日の仕事帰りはどう?』
カエデちゃんに聞かれ、
『いいよ!』
快く返事をした。
この時、カエデちゃんがノゾミちゃんを誘わず『2人』でといったのには理由があった。
私はこの時まだ何も知らない…
でも…
これが全ての始まりだったのかな…
約束の日、会社の近くのファミレスで夕ご飯を食べる事にした。
『なんでも好きなもの食えよ!』
カエデちゃんは気前よくそういった。
『ん~と、じゃああたしはハンバーグ!』
『じゃあ俺はパスタにしようかな!』
カエデちゃんは、自分の事を『オレ』と呼んでいた。
ご飯を食べながらいろんな話で盛り上がった。
するとカエデちゃんが
『元カノがさ~』
と話し出した。
モトカノ…。
この時、やはりカエデちゃんは性同一性障害なのだと確信した。
帰り際、カエデちゃんが信じられない言葉を口にする。
『あのさ、俺とつきあってみない?』
…えっ?
…えっ??
え~~~~っ!?
私の頭はパニック状態で、言葉を発する事ができない。
だって、カエデちゃんは女の子で、友達で…。
いくら性同一性障害なのかもしれないという疑問を抱いていたからといって、私はカエデちゃんを普通の『女友達』としかみていなかった。
だから恋愛対象として考えた事などあるはずもなく…。
『返事は今じゃなくてもいいから。でも俺、あんまり気が長いほうじゃないんだ。だから、1週間後に返事くれるか?』
『もしOKなら、俺の好物のカップヌードル1週間後にプレゼントしてくれ!じゃあまた明日な!』
そういうとカエデちゃんは、自分の車に乗りこみ、帰っていった。
どうしよう…。
どうしよう…。
どうしよう。
私がカエデちゃんに対して『女友達』という感情を抱くのは、この日が最後となった…。
カエデちゃんに告白されてから、私の頭の中はカエデちゃんでいっぱいになってしまった。
カエデちゃんの事しか考えられなくなってしまった…。
カエデちゃんを目の前にすると、ドキドキする…。
胸が…苦しい…。
でも…
考えても考えても、どうしたらいいのかわからない…。
不思議だよね。だってカエデちゃんの事、本当にただの友達だと思ってたなら…
あの時、何を悩む必要があったの?
答えが出せないまま、眠れない夜が続いた…。
そして…
あっという間に1週間が過ぎていった…。
とうとう約束の日がきた。
朝、休憩室にいるカエデちゃんに…
『はい!!』
カップヌードルを勢いよく手渡した。
『あ…ありがとう』
カエデちゃんは面食らった顔をしていた。
OKしてもらえるとは思ってなかったのかな…。
これが…
私の出した答えだった。
この時すでに、私はカエデちゃんに恋をしてしまっていたんだろうか?
今考えてもよくわからない…。
でもね…
キミの事…
もっと知りたいって
思ったんだ…。
だけどまさか…
これからドロ沼の三角関係が始まる事になるなんて…
想像できたと思う?
そしてカエデちゃんと私は、
『彼氏』と『彼女』になった。
私はどんどんカエデちゃんの事を好きになっていった。
もう友達でも女でもない…。
私はカエデちゃんの事を、
『男』としてみていた。
カエデちゃんには、私達が付き合っている事を誰にもいうなと口止めされていた。
カエデちゃんは性同一性障害だ。だから隠したいのも無理はない。
私は単純にそう思い納得し、理由を尋ねる事もしなかった。
私じゃなくてもきっとそう思っただろう。
だけど本当は…
全然違う理由が…
あったんだよね…。
カエデちゃんと付き合い始めて2週間が過ぎた頃…
衝撃的事実が発覚する…。
いつもと同じように、カエデちゃんからの着信。
『もしもし?』
電話にでた。
『あのさ…』
明らかにいつものカエデゃんとは様子が違う。いいづらそうにしているのがわかった。
『なに?』
『あの…実はオレ…』
『本当は…元々付き合ってる彼女がいて…』
『お前との事…バレちゃったんだ…』
『だから…別れてくれ!!』
は?
なんなのよそれ…。
私は…
彼女じゃなかったの?
私はカエデちゃんの『彼女』ではなかった…。
ただの『浮気相手』だった…。
しかも最悪な事に…
カエデちゃんの本命は…
ノゾミちゃんだった…。
カエデちゃんとノゾミちゃんが付き合っているなんて、想像もできない事だった…。ましてや、カエデちゃんに彼女がいただなんて…。
2人が入ってきたとき、カップルだと思った人もいたが、それはあくまで『男』と『女』=カップルという、ただの先入観だった。
実際に2人をみていて、付き合ってるのかな?なんて思った事は一度もなかった。
…もっともそれは、カエデちゃんが性同一性障害だという確信をもてなかったせいもあるのかもしれないけど…。
ノゾミちゃんに彼氏がいるのは知っていた。会話にもでたし…。
でもそういうときカエデちゃんは、
『こいつの彼氏は~で』
『ノゾミは彼氏とラブラブだからな~』
なんて、まるで人事のように、違和感なく話していたから…。
『は?なんなのよそれ!?何考えてんの!?バカじゃないの!?』
私はカエデちゃんを責めた。
『ごめん…でも俺…どうしたらいいかわからなくて…。
ノゾミに別れるっていわれた…。』
カエデちゃんは情けない声をだした。
私は…
『ノゾミちゃんにちゃんと謝りなさいよ!!!謝って許してもらいなさいよ!!』
そういった…。
『わかった…。ありがと!』
カエデちゃんはそういい、電話を切った。
それは本心だった。
ちゃんと仲直りして、ヨリを戻してほしい。
そう願った…。
あまりに突然の出来事に、私はうずくまり動けないまま…。
1時間が過ぎた頃、ケータイが鳴った。
ノゾミちゃんからだった…。
一体何を話せばいいんだろう…。
私は動揺した。
でもでないわけにはいかない…。
…おそるおそる電話にでた。
『…もしもし?』
『もしもし?レナちゃん?』
『うん…』
『なんていうか…本当ごめんね…こんな事になっちゃって…』
以外にもノゾミちゃんは謝ってきた。
『カエデの事は、キツク叱っといたから!』
そういってくれた。
『ノゾミちゃんは何も悪くないよ!ごめんね、あたし…何も知らなくて…』
『謝らないで。レナちゃんは何も知らなかったんだから…』
ノゾミちゃんは優しかった…。
『私ね…。カエデとは別れたの。だから…レナちゃんカエデと付き合っていいよ!』
思いがけない言葉だった…。
だが私は2人が別れる事など望んではいなかった。
『なんで?ダメだよ!別れちゃダメだよ!』
そういったけど…
『ありがとう。でも…カエデとはもう終わったの』
望ちゃんは静かにそういった。
あの時…私は2人が別れる事を望んでいないはずだった。
なのに…
私はカエデちゃんと別れる事ができなかった。
『カエデとヨリを戻す事はありえない』
『ノゾミが許してくれる事はありえない』
2人の言葉を鵜呑みにしてしまった。
目先の事だけに囚われて、後先の事まで考える事ができなかった…。
あの時…
私が身を引いていれば、いつか2人はヨリを戻すはず…。なぜそう思う事ができなかったんだろう…。
私達3人は同じ会社だ。イヤでも毎日顔を合わせなければならない。これから望ちゃんは、どれだけ辛い思いをしなければならないか…。考える事ができなかった。
私はきっと…
自分の事しか考えられなくて
人の痛みもわからない
そんな人間だったんだよね…。
そして…
私達にとって
辛い…
とても辛い日々が訪れる…
ノゾミちゃんは、私と今まで通り接する事ができるよう、努力してくれた。
だけど…
そんなの無理だった
態度が冷たかったり
つらく当たられたりするようになった。
私はただ耐えるしかなかった…。
カエデちゃんにも
ノゾミちゃんを立てる事、気遣う事を強要された。絶対に逆らうなといわれた。
『一番傷付いて
一番辛いのはノゾミだから』
と…。
私に反論する事などできるはずはなかった。
カエデちゃんのいう事は正しい…。
罪悪感もあった。
カエデちゃんと別れる事ができない私は
ただ…
耐えるしかなかった
会社ではカエデちゃんまで態度が冷たかった。
挨拶するときでさえ無愛想だった。
仲良くする事など許されなかった。
それが尚更つらかった…。
カエデちゃんとノゾミちゃんは1台の車で通勤していた。
今も変わらず…。
私はその事が不満だった。
その事で、ある日私はノゾミちゃんに冷たい態度をとってしまう…。
ノゾミちゃんの事を無視してしまった…
その日の夜、カエデちゃんから怒りの電話がかかってきた。
『お前今日のあの態度はなんなんだよ!ノゾミめちゃめちゃ傷付いてたぞ!電話して謝れ!』
そういって、一方的に電話を切られてしまった。
私はカエデちゃんの言う通り、ノゾミちゃんに謝るため電話した。
『…もしもし?』
当たり前だけど、低いテンションでノゾミちゃんは電話にでた。
『今日はごめんね…。』
私が謝ると、少しの沈黙の後、
『あのね、レナちゃんには悪いと思ったんだよ?だけど…今まで1台でいってたのにきなり2台で別々にいったら周りの人に変に思われるでしょ?』
それは確かにそうかもしれない…。
『それに…色々聞かれるのもいやだし…。だから許して…』
ノゾミちゃんの言い分に納得した私は、
『うん!わかったよ!今日は本当ごめん…。』
そういい電話を切った。
あの時は、ノゾミちゃんのいい分に納得し、素直に自分が悪いと思えた。
だけど…
今考えるとやっぱりおかしい気がする。
二人が本当に
別れてたならね…
カエデちゃんは相変わらずで、なんでもノゾミちゃんだった。
口を開けばノゾミちゃんの事ばかり…。
私って一体なんなんだろう…。
全く彼女扱いされていなかった。
そんなカエデちゃんの態度に、
『違和感』は感じていた。
だけど…
気付けなかった。
会社では色々と辛い思いをしていたけど、カエデちゃんと二人で過ごせる時間は幸せだった。
カエデちゃんは、いつも『男』らしくかっこよかった。
…だけどカエデちゃんの目は、いつもどこか遠くを見つめていた…。
私はいつも、カエデちゃんに胸をドキドキさせていた。
カエデちゃんには
『お前に他に好きなヤツができたら別れる』
『ずっと一緒にはいられない』
そういわれていた。
私にはその時カエデちゃんの『真意』がわからず、言われる度辛かった…。
登場がかなり久々だが、職場の井坂さんとは仲良しだった。
私は井坂さんに自分の事をなんでも話せたし、自分の事をわかってくれる理解者だと思っていた。
…カエデちゃんの事も全て話してしまっていた。
大きな『過ち』を犯してしまった事に、私は全く気付けずにいた。
『彼女』の存在が、最悪な事態を招く事になる…。
カエデちゃんとノゾミちゃんが別れて1か月が経った頃の事…。
『お前さぁ、オレ達の事井坂さんに話しただろ?』
カエデちゃんに問いただされた。
言えるわけない…。
誰にもいうなと口止めされてたのに言えない…。
『…話してないよ!』
私はシラを切った。
『…ノゾミのとこに井坂さんから電話きたんだって。』
『なんて?』
『最近元気ないけどなんかあったの?って聞いてきたんだってよ。』
『…。』
『正直に言えよ。話したんだろ?』
『…話してない。』
『嘘つくなよ!ノゾミが何もないよっていってもしつこくなんかあったんでしょ?って聞いてきたんだぞ!』
『…。』
『お前が話してなかったらおかしいだろ!』
『本当に話してない!』
…私はシラを切り通し、その場はなんとかおさまった。
だけど…
これで済むはずなかった。
井坂さん…
どうして?
私はすぐに井坂さんに電話し理由を聞いた。
『ノゾミちゃんの事が心配だったんだ。だからほっとけなくて…。』
『カエデちゃんとの事聞き出そうとしたとか、そういうわけじゃないよ。』
井坂さんの言葉に私はホッとした。
私は井坂さんの事を絶対的に信頼していた。
カエデちゃんやノゾミちゃんに私がレズなんじゃないかと思われていたほどだった。
井坂さんはカエデちゃんやノゾミちゃんをはじめ、会社の人達に嫌われていた。
だけど私は、井坂さんの事をずっとかばい続けてきた。
私は本当に…
人を見る目がなかった。
〈『キミと出会って』を読んで下さっている皆様にお詫び〉
書きはじめた頃はこまめに更新できていたのですが、最近なにかと忙しく、なかなか更新できなくなってしまいました。ですが時間を見つけて書いていこうと思っていますので、ご了承下さいm(_ _)m
そしてこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m
カエデちゃんの疑いは晴れる事はなく、その後も何度か問いただされた。
私はシラを切り続け、その場はなんとかしのげていた。
だが…
嘘をつき続けるのも辛くなっていた。
カエデちゃんの疑いはこれからも晴れる事はないだろう…。
『怒らないから本当の事いってくれよ…。』
カエデちゃんのこの言葉に、私はとうとう観念した…。
『やっぱりな…。』
ため息をつきながらカエデちゃんはいった。
そして…
『ノゾミにこの事話さなきゃならない。…覚悟はしとけ。』
そういわれた…。
…それは、私がノゾミちゃんに『攻撃』を受けるかもしれないという事だろう…。
カエデちゃんと別れ家へ帰り、車から降りようとした瞬間携帯が鳴った。
…ノゾミちゃんだ…。
…こわい…。
出たくない…。
しかし逃げ出す事ができる状況ではない…。
…意を決して電話にでた。
『…もしもし?』
『あんた一体何考えてんのよ!!』
電話にでるなり罵られた。
『なんで井坂さんに話したの!?あたしの気持ちわかる!?浮気された揚げ句その事会社の人にまでバラされるなんて!!私はあんたにプライドめちゃくちゃに傷つけられた!!』
『…ごめんなさい…。』
『謝って済むと思ってんの!?謝るぐらいだったらなんで井坂さんに話したのよ!!』
『ごめんなさい…。』
私はただ謝る事しかできない…。
全て私が悪いのだ…。
他に言える言葉などなかった…。
ノゾミちゃんの攻撃は更に続く…。
『しかもあんたカエデの事好きなんでしょ?なんで好きな人の汚点を会社の人に平気で話せる訳!?』
『……。』
『あたしはものすごく辛かったけど、会社の人には一言もいえなかったよ!!』
『……。』
私は一言も返す言葉がなくなっていた…。
ノゾミちゃんの気迫は物凄くて、こわかった…。
それに…
弁解できる『正当』な理由もなかったのだ…。
『もういいよ!!あたし会社辞めるから!!あたしの事辞めさせたいんでしょ!?』
『そんな事思ってないよ!』
『じゃあどういうつもりだった訳!?』
『……。』
『あんたの顔なんてもう二度と見たくない!!さようなら!!』
ノゾミちゃんは最後にそういい、一方的に電話を切った…。
……
……
全く想像する事などできない事態だった…。
私がバカだったのだ…。
ノゾミちゃんのいう事は正しい…。
会社の人に話していい事ではなかったのだ…。
それに加えて…
話す『相手』も間違えた…。
親友だと信じ、信頼していた井坂さん…。
彼女には…
今後も散々掻き回される事になる…。
家へと入り、階段を上り始めると、激しい吐き気に襲われた…。
私はこの頃、ストレスで胃を痛めていたのだ。
ストレスで体を痛めた事などなかった私だが、初めて吐き気や胃の痛みに悩まされていた…。
食欲もあまりなく、無理にたべようとすると吐き気がして受けつけない…。
タバコを吸おうとすると吐き気がする…。
当然体重も減っていった…。
この時は本当に極限だった…。
必死に吐くのを我慢し、なんとか階段を上りきると、携帯が鳴った。
カエデちゃんからだ…。
『…大丈夫か?』
カエデちゃんはノゾミちゃんから電話の事を聞いたのだろう。
心配してくれたようだった。
『大丈夫じゃないよ…。』
私は力なくいった。
『ごめん…。全部俺が悪いんだよな…。』
カエデちゃんはか細い声で謝ってきた。
『カエデちゃんのせいじゃないよ…。私が井坂さんに話しちゃったのが悪いんだから…。』
『…だけど…、俺はお前もノゾミも傷付けてる…。』
『………。』
私は言葉に詰まった…。
『ノゾミは会社辞めるっていってるけど辞めさせないから。』
…え?
……
『ノゾミは何も悪くない…。ノゾミが辞めるのはおかしいだろ?』
私はショックだった…。
私は酷い人間かもしれない…。
ノゾミちゃんが辞めればもう辛い思いをしなくてすむ…。
内心そう思ってホッとしている自分がいたから…。
だけど…
『そうだよね…。』
そういうしかなかった…。
こんな事件が起こっても、カエデちゃんは会社でノゾミちゃんと仲良くするようにと強要した。
ノゾミちゃんにも同じ事をいっていたらしい…。
だけどもう私とノゾミちゃんの関係は修復不可能だ…。
今までよりますます険悪になり、会社にいくのが本当に苦痛だった…。
自分が辞めようと思った事もあったがカエデちゃんに止められた…。
カエデちゃんが辞めると言い出した事もあった…。
だけど…
結局誰も辞める事なく3か月が過ぎた…。
私達3人を含む派遣社員は、全員会社との契約が終わった…。
辞めようと何度思ったかわからない…。
だけど自分に負けるのがイヤだった…。
変なプライドや意地みたいなものがあったのかもしれない…。
『辞めずに乗り越える事ができた』
達成感のようなものがあった。
三角関係はもう終わり…。
カエデちゃんと幸せになれる…。
そう信じていた…。
だけど…
会社での辛い出来事は…
ただの『始まり』にすぎなかった…。
私はすぐに派遣会社に次の現場を紹介してもらい働きだしたが、カエデちゃんはプー太郎…。
付き合い始めた頃は
『女に金ださせるわけにいかない』
なんてカッコイイ事をいっていたカエデちゃんだが、仕事をしていない為、私がデート代をだすようになった。
カエデちゃんとはすでに体の関係を持っていた。
ホテル代も…
私がだすようになった。
だけど私はカエデちゃんの事が好き…。
一緒にいたい…。
だから…
お金を出す事になんの抵抗もなかった。
だけど今考えたら
私はさぞかしカエデちゃんにとって
『都合のいい女』だったんだろうね…。
†『キミと出会って』を読んで下さっている皆様へ†
更新が久々になってしまい本当に申し訳ないですm(_ _)m
実は今転職や引っ越しなどの都合により、時間があまりとれない状況です💦
なので落ち着くまではスムーズに更新ができなくなると思います💦
本当に申し訳ないです🙇💦
それと、このスレとは別に、私からのお知らせなどを載せるスレを立てようと思います。もしよろしければ、そちらに感想など頂けるとうれしいです😃💦
カエデちゃんとは一応うまくいっていた。
普通のカップルのように、普通のデートを重ねた。
私達の住んでいるところから、すぐ近くに海があった。
カエデちゃんが海が好きだった事もあって、よく海にいったなぁ…。
特に何かするわけでもなく、ただ車の中で一緒に過ごすだけ。
だけど…
ただ一緒にいられるだけで、私はすごく幸せだったよ…。
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