一番大切なもの…
小学校五年生の夏…
川が流れる線路下…
女の子三人
男の子三人
おませだった私達は一人一人後ろを向いてその子が好きな子はその子の後ろに立ち肩を叩くとゆうゲームのような事をしていた…
何気なくした事だったが私は両思いだったらしく友達の強引な勧めで付き合う事になった…
たかが小学生の恋愛だったがその時はそれなりに恋に焦がれていた…
『バイバイ』と声をかけるのがやっとのかわいい恋愛だったがその年の秋……友達の家で二時間近くかかってキスをした……
今思っても笑えるほど初々しいファーストキス…
それから一丁前に別れたりよりを戻したりしながら月日はたとうとしていた……
そんな時ある工作の時間…ふと指を彫刻等で切ってしまった…
それが後々長く長く続く悪夢の始まりだった…
私は心配してくれるみんなに快感のようなものを覚えてしまった
それから少しの間は遊び感覚で指を傷付けていたのだがやはり彼氏がいるとなれば子供とはいえ傷付く事があった私は手首を薄く切ってしまった……
それをみた友人はいつも以上の心配と怒りをぶつけてくれた……
怒られている事が心地よく思えた……
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それから幾度となく傷付けてはみんなの注目をあびていた…
そんな日々が続いて気がつくと春が近づいていた…
彼氏だった男の子とも二年近く続いていたがあっけなく終わりを迎え新たな生活が始まる…
中学生になった私は沢山友達ができた…彼氏も出来たが自虐行為はやはり止めれなかった…繰り返すにつれ呆れかえる友達…
それでも私はそんな周りが見えなかったし見えない振りをしていた…
二年になって付き合った彼に私は今まで以上にはまっていった…
ワイルドでたくましく見えた
そんな彼と付き合った年の冬…私は初体験を迎えた…
彼は初めてではなかったが強引でとても気持ちいいものではなかった…
それでも私は大人に近づけた気がしていたし何より大好きな彼と一つになれた喜びに満ち溢れていた…
それからは何度も体を重ねていつしかそれが当たり前になっていた…
そんなある冬の夜…
思いがけない出来事が起こった…
突然両親の離婚話…
しかももう回復できない状況だったのだ
私は一晩中泣き明かしてやはり自虐行為にたどり着く…
少し落ち着いたが離婚話はたんたんと進み気がつけば父の姿がなくなっていた…
それでも母の前では出来る限り明るく振る舞った…
その頃は一人になりたくなかった…
突然何をしてても涙がでたり 授業中でもパニックになり先生ともよく喧嘩した…
それでも残酷とゆうのか幸せとゆうのか時間が流れる中で私の心も穏やかになっていった…
真面目ではなかったが気の弱い私は特に後悔するような事はなかったが私のまわりは違った…
大好きな彼や一番の友達がシンナーにはまり始めた…
シンナーの行く末は最悪だ…
シンナーほしさに売りをする友達…
シンナーでラリって自殺したやつ…
シンナー仲間を増やそうとする…
何度いってもやめてはくれなかったが私は諦めなかった…
しつこく注意する私に彼や友達は私に隠れてシンナーをするようになった…
そんな彼や友達でも見捨てる事はできなかった…
でもいつか終わりは来る…
中学を卒業してからも別れを繰り返しながら続いていた関係もあっけなく終わりを迎えた…
私も少しは大人になり避妊をしてほしいと頼んだが彼の一言で私は目を覚ますことになる…
『お前がピル飲めばいいじゃん』………
こんな男になぜ溺れていたのかわからなくなった…
彼に終わりをつげまた新たな出発…
バイトを始め彼氏もできたが続く人はいなかった…
シンナーや売りにはまった友達も私といるときはおちついてきていた…
そんなある日男友達からのいきなりの電話…
『あいつがお前と付き合いたいんだって』……
名前や顔 電話番号は知っていたが告白される程の付き合いはなかったので驚いた……
その時私は彼氏と別れて間もない頃で16才になった頃だったが(次が最後の恋愛だ)と決めていた……
そんなやさきの告白…正直感じはいいが恋愛対象にははいっていなかった……
一つ年下の彼…戸惑いながら本人に連絡させるよう男友達に告げた……
同じ日にもう一人一つ年下の男の子に告白されていたが私は照れくさそうになれない言葉でぶっきらぼうに電話をかけてきた彼に決めた……
好きになれると直感したしもうすでに彼の純粋さに興味を抱いていた…
しかしいきなりバイト先の友人に大変な事を気づかされる…
付き合った次の日、付き合った事を友人に話すと祝福してくれた……
でも続く友人の言葉にいっぺんに地獄へ突きつけられる……
『でもあの子達今シンナーにはまってるけど彼は大丈夫…?』
友人の彼氏たちの中ではまっていてその中に私の彼氏もいた
すぐに男友達に連絡をとり確認したところ口を濁した…
やっぱり……
はっきり言わないことですぐにわかったので彼に連絡しストレートに聞いたらあっさり『うん、やってるよ』と答えた……
あまりにもあっさり認めた彼に私が驚かされたがやめるようにゆったらそれもまた『わかった(笑)』と返ってきた……
大丈夫かな?と思ったがまだそんなにはまってないんだと私なりに勝手な解釈をした……
それから彼は電話や直接会うとぶっきらぼうだがメールはまめにくれたし優しい内容で日に日に彼にはまってく私がいた……
惚れやすく飽きっぽい私だったが何故か彼に対する思いは未来まで続く事を確信していた……
それから困難な道が待っていようとはわかるはずもなく ただ毎日何度も届くメールや二、三日に一度の電話に喜びを感じていた……
付き合い始めて二週間ぐらいした頃突然の彼からの電話……ろれつがまわっていない……
私の中に悪い予感がよぎる……
いつもはぶっきらぼうな彼が明るくよく喋る
一緒にいた友達…そう シンナーにはまっていた私の友達が一緒にいた……
その友達が『やばいよ!家で待ち伏せしな』と言ったが私はそんな事したこともなくすれば逆切れされるんじゃないか…もし私の勘違いだったら…と思ったが友達はそんな事いってちゃ私が後悔すると行って一緒に彼の家まで来てくれた…
何時間かたつと地元の男の先輩が車で通りがかった…
シンナーを売ったりしてる人だ…
もしかするとこの人なら知ってるかも…と思い聞いてみた
『彼今シンナー吸ってるみたいなんだけど何かしらない?』と聞いたらばつの悪い顔をした……
私の予感は的中したのだ
よくシンナー吸いがあつまる公園にいるとゆう……
私は友達になだめてもらいながら彼を待った
どれくらい待っただろう…
彼が帰ってきた……
『何してたの?』
すると彼は少し困った顔で黙った………
『ごめんなさい…』
もう頭ん中がおかしくなるくらい私はきれた…
私の友達も帰って彼の友達も帰って彼の家で話をすることになった……
私は泣き叫び別れてと頼んだが彼が驚く行動にでた
泣いて頭を下げたのだ…
私は驚いた
私にここまでしがみついてくれた人はいなかったから……
数時間か話をした結果別れる事はやめたが次はないとつげた……
それからやはり簡単にやめれるはずもなく二、三度続いたが私は彼に更生してもらうよう頑張る事にした……
そう決めてから毎日彼の家で監視するかのように一緒に過ごした…
そらからとゆうもの彼はシンナーを吸うこともなくなった…
毎日一緒にいるのがあたりまえになってとくに何事もなく幸せに過ごしていた頃…二人はついに体を重ねた…
付き合ってまだ1ヶ月半ほどだったが私は今までで一番幸せを感じていた
彼はあまり恋愛経験がなく悪さはしているけれど今時珍しく硬派だった
勿論経験もなく私が初めてでそんな彼がたまらなく愛おしかった
それからとゆうもの二人は1日に何度も体を重ねていた…
そんな日々が続けば誰だって不安になってくる
寝る前にする 起きてからする ご飯を食べればする 何をしていても 毎日毎日体ばかり…とてもじゃないがいくら愛してるとゆわれても心に響いてこなかった……
そんなある日彼にお願いした…
『私を好きなら我慢して?』
すると彼はあっさり了承した…
しかし1日ももたなかった………
『好きだからするんだろ』
彼の口癖のようになっていた
何度も彼は純粋に愛してくれてるのだと信じようと頑張ったがやっぱりそれには限界があった
4ヶ月ぐらいがたっていたある日
私は別れを告げてしぶしぶ承諾してもらった……
それから、また仲のよかった友達と遊びほうけていた……
彼女はとことん薬物や売りをし自分を粗末にし略奪愛を好む子だったが私は彼女が大好きだったし何より彼女を暗闇から救ってやりたい…そんな善人気取りをしていた……そんな私自身まだリストカットが治ったわけではなく 彼と別れた時もまた手首を血で染めていた……
そんな二人だからこそ何か分かり合える気がしていたのかもしれない
それから一週間もしないうちにどこからともなく彼がまたシンナーに手を出している事を聞いた………
私はなぜかそんな彼がほっとけなかったが自分からよりを戻すつもりはなかった…
彼から何度も復縁をせまられ しぶしぶなふりをしてよりを戻した……
それからとゆうもの彼の束縛は日に日にエスカレートしていき元彼との呼び名が同じだとわかればタバコを投げつけられお腹を軽く蹴られたり 彼の家に来る男友達と話せばみんなが帰ってから喧嘩になる…いつのまにか男友達と目が合うだけで浮気をしていると疑われるようになっていた……
それでもその頃の私は彼が異常だとあまり考えなかった
むしろ愛されてるのだと感じていた…
付き合って半年がすぎた頃また別れていた…
友達にも『もう次はない』といつものように告げていた
付き合っても締めつけられ 別れてはお互い体を傷付けた…
シンナーとリストカット……
まったく違うものだが一つだけ共通する事があった……
『弱い』とゆう事……
寂しさに耐えきれないものがよくそこにたどり着いていた
二人とも治ることもなく離れ離れのまま私は毎日友達に話を聞いてもらっていた…
友達も『もうやめな』『次に行った方がいいよ』といって心配してくれていた…
まさか彼女が私に嘘をつくなんて思ってもみなかった……
私もまだ幼かったため別れた数週間の間に元彼と会ったり男友達と一線をこえてしまった事もあったがよりをもどせば全て彼に話していた…
毎日一緒にいるのに嘘をつくのは耐えれなかったのだ
そんなある日またよりを戻しいつものように別れてる間何をしたか話していた
そしていつもはシンナー意外何もない彼だが様子がおかしいので携帯を見た……
そこにあった名前に私は唖然とした………
彼女の名前…
私の大好きな親友だ
私はすぐに彼に問いかけた…
彼が相談するのに彼女にかけたらしいのだがそこまでは良かった……
でも彼の話を聞いていると話がちがう……
彼には『私が協力してあげる』『大丈夫だよ』
でも私には全く反対の事をいっていたし彼に会った事も連絡をとっていた事さえも隠していた……
その時点で彼女が彼を狙っていた事に気づいた
怒り狂うまま彼女をといつめたが思いも寄らない言葉が帰ってきた……
『絶交だよ…』
一瞬頭が真っ白になった……
逆切れされたあげくの言葉だった……
あきれてものもゆえない
彼女とはそのまま絶縁になった……
少しの間信じていた人の裏切りに戸惑い傷付いたがもうどうしようもない苛立ちから彼女の存在を私の中から消す事にした……
それから彼ともギクシャクしたが彼の単純とゆうのか純粋とゆうのかそんな性格にまた信じようと思う事ができていた…
そんなあるひ…
彼から『もう手首を傷付けるのはやめろ!俺もシンナーは絶対別れてもやんないから』と言われた……
初めて本気で私の胸に突き刺さった……
そして私の為にも彼の為にもお互い自分を大切にする事を誓った……
毎日何度も何度もこりずに喧嘩しては仲直り…別れては復縁…そんな日々が一年以上続いていた
彼のお母さんとも仲良くなっていたし一年もたてば何かよくわからないがお互いの悪いところも落ち着いたとゆうかなれていた……
彼は女意外は信用できないが女関係は信じることができた…
私にはそれが何より幸せだった
そんなある晩…
私はメアドを変えたので登録しようと彼にメールを送って登録しようと受信箱を開と名前の登録をされていない変なアドレスをみつけた……
ドキッ……
私の胸が締めつけられたが彼に限って…
信じたかったがそのメールを開いてしまった…
どうみてもおかしい…
友達とゲームを楽しむ彼に『〇〇って誰?』と問いかけると勢いよく振り返りまたすぐ前を向いて『男友達だよ…』と言った……
『どこの子』
『なんでメールしてんの?』
何を聞いても信じれない私はかれに怒鳴りつけて家をでた…
追いかけてきた彼は逆切れをしていた……
とにかく私は家に帰り先輩や友達に相談したが100%女だと言われた……
でも何度問いただしても白状しない彼に私はもう真実を聞き出す事を諦めていた……
2ヶ月がたとうとしていた頃事件が起きる……
先輩と遊んでいた私に先輩が『ところでどうなった?』
私『白状しないよ~』
先輩『そうなんだ~』
私『なんで?』
先輩『何にもないよ』
私は何か違和感を感じたので先輩を問いただした……
私『なんかあったでしょ?』
何度もしつこく聞く私に先輩は『聞いても別れたりしない?』と聞いてきた
『別れないから教えて』というと先輩からあれがメル友のサイトで知り合った女で彼が一度あってキスをしたらしいとゆっていた
今時エッチまでしなければそれくらいと思う人もいるかもしれないが彼が硬派だと信じていた私はキスだけでなく女とメールしている事ですら許せなかった
怒りに満ちた私は先輩の家を後にし 彼を呼び出した……
何も知らない彼はニコニコとやってきた
歩き出した二人…
私は口を開いた……
私『あれ女だったんでしょ?』
彼『はぁ?何いってんの?』
私『もう聞いたから白状してよ』
彼『誰に聞いたの?』
私『そんなのどうでもいいでしょ?早く本当の事ゆってよ』
彼『誰が何ゆったの?』
しつこく誰から何を聞いたのか聞いていた……
私『○○先輩だよ』 彼『………』
彼はどうしようもない事態に戸惑い先輩へ怒りをぶつけようとした
彼『あいつむかつく…』
グチグチ言う彼に私は更に腹が立った……
私『早くゆえよ』
彼『…ごめんなさい』
彼の家に向かって歩いていた私達にドラマのようにタイミングよく雨が降り出し私の涙も雨が隠してくれていた……
ものすごい口論を雨の中繰り返しビンタで別れを告げた……
それから久しぶりにリストカットをした……
もうどうでもよかったし何もかもがいやになっていた…
それから何日も彼からの謝罪と復縁の要求があった…
これがいつもの事だった……
悪い事をしては平謝り……
もう嫌なのに突き放せなかった………
何度も泣かされてきた私だけどどうしても彼を嫌いになれなかった……
愛して愛されてしまった私にはこの恋はかけがえのないものになっていた
すぐに私の親に挨拶しに行き私達の意思を伝える……
私の両親も早くに結婚したため反対はしないが生半可な気持ちじゃ駄目だと念押しされた
私は覚悟を決めていた……
私の親は了承してくれたが彼の親はどうだろう…彼も母親だけだったが『結婚は二十歳になったから…』が口癖だった
恐いが黙ってる訳にはいかない……
ついに彼の母親に報告した
最初は『どうするの?』
彼『産みたい…』
母親『あなたは?』
私『私も産みたい…』
それから最悪な一日が始まった…………
私の母を呼ぶように言われすぐ母にきてもらった
嵐の幕開けだ………
最初はまだテレビで見る程度の話合いだったが次第にエスカレートしていった……
彼の母親は『まだ早い』『 産んで後悔するぐらいなら産む前におろした方がいい』とゆうし 私の母は『産んで後悔してもこの子達が決めた事。産む前におろしたところで体も心も傷付くのは私の娘です』と強くゆってくれた……
それでも口論は続き私も彼も情けないが泣く事しかできずただただ話を聞いては泣いていた……
時折彼は産みたいと説得してはくれたがそんな話を聞いてはくれなかった……
そんな中私は母親達の口論を見てるうちになにかがきれた……
幼いながらも私の望んでいた赤ちゃん……
『産め』『おろせ』の口論は私に母親としての第一試練を与えた……
何としても守りたかった………
『この子は私の赤ちゃんです。産めだのおろせだのあなた達が決める事じゃない』
泣き叫び私は興奮していたが母が『この子は私が守ってでも産ませます』と言ってくれた……
そのままその場を後にし実家に帰った
彼から数時間後連絡がきたがやはり説得は出来なかったらしい
私は彼に『私一人でも産むよ。』と告げた……もうそこまで反対されて彼がついてきてくれるとは思えなかった……
しかし彼は私のところへ来てくれた
私の家でお金を貯めるまでお世話になる事を承諾して彼は母親の反対を無視して私と赤ちゃんを守ってくれたのだ……
嬉しかった
彼の母親もそんなおしに負け1ヶ月後には納得してくれていた……
でもそれからが大変だった……
仕事はすぐちゃんとしてくれたが、お腹が痛むと言っても夜中にお腹がすいたと起こされては何かを作り お腹が張ると言っても夜の営みは要求され断ればするまで苛立たれる…私の想像とはかけ離れた現実がそこにあった……
お金の価値観も違う為毎日のように喧嘩をした…
そんな中彼の母が産婦人科についてきてくれた…赤ちゃんはすくすく育ちついに性別がわかるとゆわれた……
ドキドキしながら聞いたら男の子……
私はどっちでも元気で産まれてきてくれれば良かったが彼が男の子を欲しがっていた為嬉しかった…なのに性別をつげた彼の母は落胆した……
女の子が良かったと……
私は無性に腹が立ったが我慢した……
おろせと言ったまま産んでと私は聞いていない そんな中性別まで文句をゆわれるなんて……
帰り道 何を話したのか覚えていない……
許せないが彼の母親は大切にしなきゃと思って自分の気持ちを押し殺した……
相変わらず喧嘩の日々……
お腹が大きくなるにつれ張りがきつくなり痛む回数が増えていた……
沢山の不安を抱えながら臨月に入った……
ちょうどその日に検診があったので病院に向かいレントゲンをとり骨盤の広がりなどをチェックした……
私は当然何もないと思っていたので何も考えず診察室に戻った
ところが先生の表情がおかしい……
(えっ?何?)
私は不安にかられ簡単にまず説明するとゆわれ先生の話に耳を傾けた……
骨盤に歪みがありとても普通には産めないし 陣痛がきたら赤ちゃんが下がってくるので母子共に大変な事になるとゆわれた………
頭が真っ白になる……
『今日夜旦那さんとお母さんでまた来て下さい…詳しい話はその時に。帝王切開で産みましょう』
帝王切開……?
人によれば楽だとゆう人もいるし 普通分娩の人はとくに知識がないため羨ましがる人もいた……
でも私は普通分娩に憧れていた…
いつしか聞いた言葉が蘇る……
『帝王切開だと痛みがないまま赤ちゃんを産むから親の自覚がわかない人が多いんだって……』
頭から離れない言葉……帰り道私は泣きながら彼と母につげた
夜になり急いで病院にむかった私達に先生はまた驚く事を言った
『今日このまま入院して明日手術しましょう…急がないと陣痛がきたら赤ちゃんもお母さんも危険です』
力強い先生の言葉に戸惑いながら私達は支度して先生のゆう通りにした……
彼と母が帰り一人ですごす病室……
不安で涙が溢れていた……
次の日…ついに赤ちゃんに会える……
私は不安で体が震えたがその反面赤ちゃんに会える嬉しさもあった……
思っていたより準備する事が沢山あり一つ一つ終える度 緊張していった……
もうすぐ分娩室に呼ばれるとゆう頃 私はトイレに向かった…そしたら『ドロッ…』と何かがでた…
血だ………
慌てて看護婦さんにつげるとそのまま彼の顔も見れずに分娩室へ誘導された……
先生が来るまでに看護婦さんが慌ただしく動いている
正直何が起こるかもわからない私は怖くてたまらなかった……
バタバタバタバタ……
先生がきた
『はい!じゃあ始めます』
腰に麻酔をうつ…
(痛い……)
でも黙って我慢した
足がしびれたようになり感覚がなくなるなか手術が進んでいった……
お腹をグイグイ引っ張られる感覚……
色んな音も聞こえその生々しさからか吐き気がおそう……
手術が始まってから30分もたたないうちに先生が『もう赤ちゃんでるよ~』と言った
ドキドキしながら吐き気と戦っていると
『オギャ~』
私のところへ赤ちゃんがやってきた……
綺麗な顔をした赤ちゃんは元気よく泣いていた
私は自然と涙が溢れ今まで不安に感じていたものが全て取り除かれた……
しかし吐き気がひどく赤ちゃんを抱く間もなく全身麻酔をかけられた……
気がつくともう夕方になっていた……
痛い…
お腹に異常な痛みを感じた……
それでも赤ちゃんが無事産まれてきてくれた喜びを噛みしめ私達は幸せだった……
絶食と腹痛に苦しんでいたが出産から2日後…彼と話し合い名前も決めていた…その日の夜彼の母が病室に顔をだした……
私は腹痛に耐えながら笑顔をふりまいた
すると彼の母が思いがけない行動にでた……
姓名判断をしてもらい名前を勝手に考えてきたのだ……
丁寧に半紙にまで書いてもらっていた……
それでも私は私達の決めた名前があるとできるかぎり表情や言葉使いに気をつけながらつげたがあきらかに不機嫌になった……
彼の母親はまだしも彼まで何かおかしい…
重い空気の中時間がすぎ二人は帰っていった……
彼が家についた頃…電話がなった
彼からだ…
『もうついたの?』
と言ったら彼から思いがけない言葉が返ってきた…
『あれはないんじゃない?母親も怒ってたよ』
……………
訳が分からなかった
私は彼と決めた名前があるから正直につげただけなのに…
候補にいれるとか期待をさせるほうが悪いと思っていたから本当の事を言っただけなのに……私が悪いとせめたてられた……
私達は口論になり私は病室で泣き崩れた……
まだ痛むお腹に泣きじゃっくりがかなり響く……
電話を切った私はそのまま母に電話した……
『お…お母さ…ん』
言葉にならない私をなだめる母……
ようやく話ができるまで落ち着いた私は一部始終話た……
いつも私の話を聞いてくれる母…
どんな時も私を冷静にさせてくれる
でもいつも笑顔の母もこの日はばかりは違った………
『やっていけないよ…自信ない……』
弱気になる私……
いつもなら励ましてくれたりとにかくいつも母は言っていた
『離婚するのは簡単なの…それより一緒に二人で頑張る方が難しいのよ…だから本当に駄目だと思った時にまた考えなさい。別れてから後悔しても遅いのよ…』
突然父に離婚を通達された母の言葉は私の胸に深く響いていた……
けれど母にも限界がきたのだろう
『別れたいなら別れなさい。お母さんがなんとかしてあげるから…』
と電話ごしから怒りがこみ上げてくるのがわかる
私は更に泣き続けた……
面会時間が過ぎていたためこの日は一人泣きながら過ごした……
赤ちゃんが産まれて幸せな時間……なのに私はパニックになっていた……
次の日……
朝早く母が来てくれた
私には怒りを押し殺し元気付けようと明るく振る舞ってくれる母が何より救いだった……
世間では色んな苦しみを抱えてもなお頑張ってる人は沢山いる……
私は弱い……
若さゆえ甘かったのだ……
それでも私なりに沢山の苦痛に耐えた末の結末だった……
『別れよう……』
喧嘩をすれば別れ話はでていたがこの時ばかりはいつもよりその言葉に重みを感じた……
母も彼と話をしたようだったが全く価値観が違ったようで話にならなかったらしい……
また次の日
彼がきた……
平謝りする彼に私は別れをつげ泣き叫んだ……
それでも納得するはずはなく謝るばかり……
私も彼を嫌いになれはしない……
ただ自信がなかった……
彼との未来も
姑との未来も見えなかった……
けれど話は続く……
私はある選択を彼に迫った
『私達とお母さんは金輪際付き合いはしません。あなたは今まで通りでいいからとにかく私はもう無理!!』
『それがいやなら私もあなたとはやっていけない…』
そう言う私に最初は困って受け入れなかったが私の決意の硬さに彼は諦めたようだった……
次の日…お母さんに伝えた彼がまた病院にやってきた……。『ちゃんと言ってきたよ…。』私の身勝手だが私と赤ちゃんはその日から縁をきる事になった。
私は正直ほっとした…
(これからだ!これからスタートだ)
私は気持ちを新たに彼と助け合っていく事にした…
しかしお母さんの話がでる度に 喧嘩が絶えなかった…
彼に私の気持ちがわかるはずはなく それでもわかってほしかった
彼と付き合ってからすでに色んな事があった……
シンナー、リストカット 軽いDVに彼の異常な束縛や妄想 浮気……
でも全ての問題が解決されていたのはやはり二人が愛し合っていたからだろう……
私は彼に出会い愛し合って強くなった…
赤ちゃんが産まれてすぐに姑との問題浮上
それも形上はすぐ解決したし何度も何度も別れ話をしたけれど少しずつかなり少しずつ二人で成長していってたんだね…
それから子供はスクスクと育っていった……
夜泣きがすごく今思えばかなり手のかかる息子だったがその時は必死だったしそんなもんだと思っていた…何より愛おしかった
相変わらず喧嘩はよくしていた…
内容は金銭感覚の違いや晩御飯のメニュー 姑の彼氏が突然来て姑が言った私の悪口の内容を告げて帰ったりした事…わけのわからない喧嘩から色んな喧嘩をしながらも彼を愛して止まない私がいた……
でも心と体は違った……
夜泣きがひどい息子に私は必死になっていたのだ……
今思えば私が悪かったのかもしれない…
まだ17才の彼の体力に私は優しくこたえる事ができなかった…
正直うっとおしかった……
それでも私なりに彼にこたえてあげたくて夜の営みも嫌々なのをかくし暗闇の中顔を引きずりながら感じる事もできず 感じたふりをしていた……
それなりに頑張ってるつもりだが彼はよく愚痴を言ってきた
子育てなんて手伝ってもくれないくせに文句だけは一丁前だっ……
ひどいときには鳥肌がたつほどの拒絶反応がでた…
本当にしたくなかった
でもそれ以上に浮気に繋がる理由をつくりたくなかった…
やらせてくれないから仕方なく……
最近よく聞く話だ
体は彼へのストレスと子育ての忙しさから拒みたがるがとにかく浮気はしてほしくなかった……
彼に裏切られたら私は本気で生きていけない…
初めて私が私でいれた場所
親や兄弟にもみせる事ができなかった私を彼にはさらけだせていた……
彼がいなかったらリストカットは間違いなく続いていただろう
そして彼も薬からぬけれてはいなかっただろう
お互いに必要な二人だからこそ本気でぶつかり合えていた
だからどんなに腹が立っても私は彼に私と子供だけをみていて欲しかった……
どんなに眠くても
どんなにしんどくても
私は彼にこたえた……
彼は子供を粗末にはしない
可愛がっているのはわかる…
でも自分が一番だった
あれが欲しい…
これが欲しい…
あれして…
これして…
もううんざり……
二歳になってやっと少しおちついたものの興奮すれば3ヶ月また夜泣きが始まりまた3ヶ月夜泣きがおちつく
神経質でわがままで甘やかしてしまったのか……
完璧主義な私は子育てだけでも毎日悩み毎日が戦いだった…
正直彼のわがままに耳を傾ける余裕などなかった
でも私は完璧主義で優柔不断…頼まれたことは断れない…
そんな性格のせいで何度男に騙された事か……
こりずにいた私…
直らない性格…
それでも信じていた…
私が彼に尽くし愛していれば 彼も私と子供を大事にしてくれる……
気疲れしていても彼に出来る限りの事をしていた…
月日がたち冬がきた…
生理がこない……
やっと
やっと二人目?
検査薬を買いすぐに調べた結果……
妊娠してる!
私はまた嬉しかった
二人目を望んでいた私達…
一年半以上かけてようやく授かった
産婦人科へ向かい診察を受けた…
順調だ
それから毎日長男が赤ちゃんを可愛がってくれるかが心配だった…
毎日赤ちゃんと話をさせた
赤ちゃんも大切だが赤ちゃんが産まれれば長男ばかりかまっていられないだろう…
出来る限り長男にてをかけた…
愛情をこれでもかとゆうくらい注いだ…
赤ちゃんもスクスク元気に育ってくれていた
妊娠6ヶ月にはいった頃…
事件の始まりが訪れる……
仕事から帰って来るなり電話ばかり……
いつもの事だ…
電話を切り私に内容を話だす
これもまたいつもの事…
『あいつら(後輩)、ややこしい奴らともめてんだって(笑)』
『ふ~ん。若いねぇ~』
『乱闘だって(笑)』
『馬鹿じゃない?パクられるよ。』
『だよなぁ~。』
と言いながら私はすぐにわかった…
行く気だ!
わかっていたから散々後輩達をボロカスに言った…
でも駄目だった
『行ってこようかな(笑)』
『はぁ?行ったら離婚だね。』
『なんでそうなんの?』
『そんな質問してる時点でうざいよ!二児の父親になろうとしてるやつが乱闘になるってわかってて行くなんて駄目に決まってんじゃん!!』
『見るだけだから(笑)』
『本当にありえない!男の子がいるんだからわかれよ!もし子供が人に大怪我さしたりさせられたらどうすんの?やったらいけない事父親のあんたがやってどうすんの?もう子供じゃないんだよ?父親でしょ』
『…わかった。行かないよ(笑)』
嘘つき!
わかってない事なんかお見通しなんだよ!
でも私は賭けた…
19才の男の子ではなく父親であってほしかった…
信じたかった
また誰かに電話してる…
私は聞き耳をたてた
友人を飲みに誘ってる…
彼に絶対行かないよう 行ったら離婚だと釘をさし飲みに行かしてしまった………
12時をまわっても帰ってこない…連絡もない……
7時からでて行きいつもなら帰ってきてる…
場所を変えるなら連絡がある…
でも今日は音沙汰なしだった……
やばい……行ったな…
彼に電話をかけた
『もしもし』
声の後ろが騒がしい…
『行ったでしょ(怒)』
『見てるだけだから(笑)』
『……』
プッ、プープープー
喋る気がなくなり電話を切った……
怒りで体が震える…
隣で眠る息子を見ながら彼に裏切られた気分になった…
数時間たって帰ってきた
『ごめんね(笑)。』
いつものようにすりよる彼……
『なんてった?行ったら離婚て言ったよね?』
『でも俺そんななんもやってないよ?』
はぁ?
そんなって何?
私は怒りをぶつけた…
『行っただけでもありえないのに手~だしたの?』
『一発だけ…』
『なんで?何やってんの?まじで無理!そんな父親いらないよ!』
『だってかかってきたんだから仕方ないじゃん。』
『あんたがそんなとこ行くからでしょ!』
『ごめんなさい!』
言葉では発散できないこの怒りをかかえたまま数日がすぎた……
本当に離婚を考えてはいなかった…
私もまだ浅はかでまさかあんな事になるなんて思ってもみなかった……
お灸をすえるつもりで必要以上口も聞かず冷たくした……
それでも友人と話す彼は悪びれる事なくあの日の乱闘話をしていた……
許しはしないが少しづつ私の気持ちがおだやかになっていた頃…彼がおもい口を開いた……
『実はあいつパクられたみたいなんだ…』
主犯格の子だった…
つまりあの日の乱闘が警察沙汰になっていた……
………………
私は言葉を失った
それでも彼は話を続けた
『あいつがパクられたって事は俺達のとこにも来るかもしれない…ごめん……』
私はそれでも実感がわくはずもなく
『ごめんじゃないよ!二歳の子供とお腹の赤ちゃんおいてパクられるとかありえない!私どうしたらいいの?周りの人になんてゆうのよ!』
そんな事を言いながらも気持ちはついていかなかった……
それからは苦悩の日々が続いた……
電話ばかりの彼
内容は誰がパクられいつパクられ…
日に日にひどくなる不安の中家事や子育てをこなしていた…
でも精神的にはおいつめられていた
最初の子が捕まってから何ヶ月がたったかな?
私はまた帝王切開…
また1ヶ月近く早く入院した…
次の日
無事女の子が産まれた…
二回目の手術は容量がわかってしまってるぶん不安で体もかたくなっていた…
色んな不安の中の出産…
また私は涙した……
長男の時は五体満足か
障害はないか
ノイローゼにちかいぐらい心配していたが
赤ちゃんを見るなり全て吹き飛び嬉しい…産まれてきてくれた事にただただ涙がでた………
長女の時もまず産まれてきてくれた事に感謝した…
でも彼の現状がつきまとい不安はかきけされはしなかった……
それでも私は彼と幸せを感じたかった…
少しでも事件の事は忘れたかった……
でも時は迫っていた
入院中…
話はリアルになっていた…
仕事が終われば来てくれた彼…
でも顔色は悪く今週の火曜日か金曜日に警察が来るかもしれないと告げられた…
彼の自業自得……
でも弱々しい彼を見ると私は何故か励ましていた……
本当は不安と苛立ちでどうしようもなかったがそれ以上に彼が暗い顔をしてるのが耐えられなかった……
今思っても私が励ます理由は一つもなくむしろなぜ突き放さず一緒にいれたのかとさえ思う……
でもほっとけなかった……
彼が来る度励まして 彼が帰れば泣き明かしていた…
入院中は…せめて入院中には彼をつれてかないで……
毎晩願っていた
願った通り私は無事退院できそこに彼もいた
私の実家で2、3週間お世話になる事にした…
やっとゆっくり出来る…
お腹もまだ痛むし術後1ヶ月は安静にとゆわれていた
赤ちゃんの2日後検診も以上なくほっとした次の日の朝、彼は早朝に仕事へ向かい母はいつものよう七時半に家をでた
プルルルル…
母からだ!
『どうしたの?』
『…多分きたよ!』
………
ついにこの日がきた!
少しでも現実から逃れたかった…
後数分で警察がくる…
私達は長男が産まれる2ヶ月前から実家の近くに住んでいた…
(もしかしたら実家だから来ないかも!!)
そんな期待を抱いていた時
ピンポーン
やはり警察はそんなに甘くなかった……
子供達はスヤスヤ寝ている…
私は心細い中玄関に向かった
サンダルを履き 戸をあけた……
警察手帳を出され
『○○警察です。○○さん居ますか?』
『今仕事に出てます…』
『えっと…』
『あっ、主人から聞いています。』
『そっか…赤ちゃん産まれたとこだって聞いてたんだけど大丈夫かな?』
『はい。ご迷惑かけてすいません。』
涙をこらえ精一杯の対応をした…
『家の写真とらしてもらっていいかな?赤ちゃん大丈夫?』
『寝てるんで大丈夫です…』
と言い私達の家に向かった。
警察が来るとわかっていた為 彼は木刀やアイアンなどは友人宅に預けていた…
後輩が家宅捜索の時警察に家中荒らされたらしい
でも私の気持ちを配慮してくれたのか 全部屋の写真を一枚ずつ撮るだけだった…
『奥さんが大変なときに…ちゃんと説教しとくからね。』
『お願いします…』
私は泣きながら頭を下げた
警察はそのまま彼の現場まで向かった…
私は実家に帰り泣きじゃくっていた
そしたら彼から電話が鳴った…
『もしもし…?』
『今警察から電話あったよ………本当にごめんな。』
彼は泣いていた……
何度も何度も謝って泣きじゃくる彼に私は『大丈夫!』と繰り返した……
そのまま彼は連行された………
私のそばでスヤスヤ眠る子供達…
そんな子供達を見たら余計に涙が溢れていた……
これからどうなるの?
いつ帰ってくるの?
沢山の不安や心配が頭の中を埋め尽くす……
そんな中興味本位で近所のおばがやって来た…
母から朝の電話で叔母に会い詮索されたので簡単に説明したが私にはふれないように言ったと聞いていた。
なのにやってきた…
私はこんな状況に興味本位でズカズカ入り込もうとする叔母に苛立っていたが黙っていた……
母から聞いているはずなのに
『なんか警察がいたみたい…どうしたんだろうね』
白々しい…
『〇〇〇を連れに来たんだよ』
『え?なんで?』
『なんでもいいじゃん』
『……まぁあんたも赤ちゃん産まれたとこだから体休めないとだめよ』
そう言って帰っていった…
叔母はいつもそうだ。
でも今回ばかりはそれどころじゃなかった……
母が休憩にはいってすぐ心配して電話をかけてくれた……
『大丈夫?』
『もう現場に迎えに行ってそのまま連れてかれちゃった…』
『そっかぁ…お母さん昼で帰らせてもらおうか?』
『大丈夫大丈夫!心配しないで(笑)』
『わかった。とにかく体やすめとくんだよ?お母さんがいるからね。』
『…ありがとう』
そう言って電話を切った。
お母さんの優しさが余計心にしみた……
何も知らない子供達が無邪気な顔して起きてきた。
何もゆわず抱きしめる私に笑顔で答えてくれる子供達……
『ごめんね』
何度も言って涙した
そらから彼の事を考えれば涙がでるがまだ二歳と生まれたての赤ちゃんがいるから考えずにすんだ時間は多かった…
夕方になり母が帰ってきた。
いつも以上に明るく振る舞ってはくれるがそれが私には辛かった…
本題に入り詳しい状況を母に説明し とにかく明日着替えなど持って行く事にした。
母も明日仕事を休んで子供達を見ててくれると言っていた。
とにかく明日彼に会える…
泣いたってどうにもならない!
そう思っても無性に泣けてきた。
淋しい…
虚しい…
情けない…
会いたい…
でも腹が立つ…
別れようか…
本当に色んな感情が駆け巡っていた
次の日
私は必要な物を袋に詰め鑑別所へ向かった。
母と子供達は車で待機してもらい私一人で中へ入った…
まずは名前を記入し免許証を提示した
確認されれば鑑別所の受付の人が中の人に連絡をいれる
『○○○さんに面会です』
そんな報告をし私は呼ばれるまで待合室のような所で待った…
彼に会える…
たった1日でも長かった…
『○○○さん』
名前を呼ばれ二階にあがってまた椅子が並んでいる…
そこでまた15分程待ってまた名前を呼ばれた。
私はドキドキしていた
こんな事になるとわかった時に私は彼に聞いた
『ドラマみたいにせまい部屋でガラス越し、警察がすぐそばでなんか書いてるとかないよね?』
『そんなんじゃないらしいよ!(笑)』
悪い予感は的中した……
暗く細い廊下にいくつかのドアがある…
三つ目のドアがあけられた。
私の鼓動は更に高鳴った…
グレーの暗い部屋
畳二畳分ぐらいの狭い部屋にパイプ椅子…
真ん中にはガラスが張ってある
ガラスの向こうにはパイプ椅子と小学校にある机とパイプ椅子…
まだ誰もいなかったがこれ以上ない程心臓がドキドキしていた
ガチャッ………
ドアがあくとうつむく彼がいた
中学生の体操着に似た服を着ていたが19才には似合わない…
彼の情けない姿に私は我慢しきれず泣いた
彼も泣いていた…
面会時間は10分ぐらいしかない
隣には至近距離で鑑別所の人が座ってノートを開く。それでも早く何か喋らなきゃ!
そう思うが言葉がでない…
『…ごめんな。』
彼が口を開いた。
私は昨日社長からお金の心配はしなくていいと言ってもらえた事など必要最低限の事を彼に伝えたが涙でうまく伝えれない…
ろくに顔もみれない
あっとゆうまに面会時間は過ぎていった…
先に出る彼の後ろ姿に更に泣けてきた。
とにかく涙を拭い車へ戻った。
私は彼が出てくるまで面会に行くのはやめた。辛すぎた……
家に帰り母は『帰ってくるまで家にいていいんだよ?』
そう言ってくれたが私を気遣う母を見るのは辛かったし 一人になりたかった……
『大丈夫!早く帰って赤ちゃんが家になれなきゃね(笑)』
そう言ってとにかくお腹の痛みがおちつかなきゃだめだから二週間お世話になる事にした。
次の日
彼の友達であり私の幼なじみでもある男の子から電話が鳴った……
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