Crimson～深紅と紅蓮～

　ルナシェイド国の中央通りの遥か上空には、雲一つない青空があった。抜けるような空とはこんな空の事をいうのだろう。雄大な空は、全てを包み込むようにどこまでも広がっている。
　
　その空の中で、太陽は燦々と輝いている。太陽光を遮る物は何もなく、正に快晴。
　
　中央通りで大空を見上げていた青年は、眩しそうに目を細めて首を前方に戻した。青年の視線の先には、中央通りを行き交う人々。楽しげに談笑する人々の幸せそうな表情は、平和の象徴に他ならない。
　
　それを見て、青年は大きく溜め息を吐いた。空はこんなにも青く、太陽はこんなにも輝き、街はこんなにも幸福に満ち溢れている。しかし、青年の気持ちはそれらとは裏腹に、沈んでいく一方だった。
　
「青い空なんて大っ嫌いだー！」
　
　再び首を青空に向け、力の限りに叫んだが、その声はあっという間に空に吸い込まれて消えていった。中央通りの人々の好奇の視線が青年に注がれるが、それは青年の目には入らなかった。糸が切れた操り人形のように、がっくりと首と肩を落としていたからだ。

• 共感0

　
「青い空の馬鹿野郎……。なんで空は空色なんだよ……。なんで俺の瞳は空色なんだよ……」
　
　どうしようもない事にぶつぶつと文句を言いながら、青年はゆっくりと歩き出す。中央通りの人々の間でざわめきが広がっていくが、それはまたしても青年の耳には入らなかった。
　
「あれー、シキさんじゃないですか。何してるんですか、こんな所で」
　
　能天気な大声で自らの名前を呼ぶ声が、背後から響いてきたからだ。
　
「……あ？」
　
　泣いているようにも不機嫌なようにも聞こえる声を出しつつ、シキは振り向く。シキの数歩後ろにいたのは、茶色がかかった赤い髪と焦げ茶色の瞳を持つ少年だった。シキより頭一つ分背が低く、年は１２歳前後。
　
「ロイド……」
　
　シキが少年の名を小さく呟くと、少年はシキの元へ駆け寄って来た。
　
「どうしたんですか、こんな所で」
　
　再びロイドが問うと、シキははっとしたような表情をしてから、ぶんぶんと勢い良く首を振った。

• 共感0

「い、いや、何でもない。お前こそどうしてここに？」

　無理に話を変えた事を感じ取ったのか、ロイドは不思議そうな顔をしたが、深く問い詰めはせずに質問に答えた。

「買い物ですよ。どうしても今日中に買わなくちゃいけない物があったんです」

　ロイドは手に持っていた荷物を頭の横に持ち上げて見せた。大きさはロイドの拳程だが、見た目よりも重そうに扱っている。

• 共感0

１４歳で、これだけ書けたら大したものだと思います。
強いて、言うなら同じ青年って表現を八回も名前が出てくるまでに使ってるので、青年を他の言い方で現したりした方がテンポがよくなると思います。あと、個人的に一文が長いかな、と感じました。いや、丁寧に説明したいと言う気持ちはわかりますが、アッシはけっこう飽き性なんで、あんまり長いと読む気がダウンしてしまいます。あ～、あとルナシェイドってネーミングは素敵です✨でも、シキとロイドって名前は物語にそぐわないような気もしました。続き、頑張ってください。ファンタジー大好きなんで🙆



ではでは(￣ー+￣)ニヤリ

• 共感0

>> 4 アドバイスありがとうございます！他の所で書いていた時にはなかなか読んで頂けず、アドバイスも頂けなかったのですごく嬉しいです…！
名前が出てくるまでに八回も使ってましたか…。今まで数えた事がなかったです。そうですね、テンポなどもよく考えないと！語彙力も鍛えなきゃですね。
なるほど…！そうですよね、あまり一文が長いと疲れてしまいますよね。丁寧に説明しつつ、適度に短い文にできるように頑張ります！
ネーミングを誉めて下さって感激です…！人物名も物語に合うような名前を付けた方がいいんですね。あまり考えた事がなかったです。ああ、だけど今更修正できないですねorz 次の作品を書くときには気を付けます！

どのご意見もとても参考になりました！なるほど、と思いっぱなしです。改めまして、アドバイス本当にありがとうございました！

• 共感0

>> 5 どう、いたまして🙆
アドバイスになってれば良いですけど。作品に対してこだわってる部分があれば、それは個性なので、アッシのことは一意見として受け止めたがよろしいかと。アッシも王族な猫ってファンタジー書いてるんで、よかったら読んで、いけないとこ感想用のスレで指摘してください。アッシの物語にもクリムゾンってドラゴンが出てくるので(笑)



ではでは(￣ー+￣)ニヤリ

• 共感0