ライト・ブルー

レス249 HIT数 39665 あ+ あ-


2008/10/27 05:06(更新日時)

辛くて
悲しくて
苦しい事、たくさんあった


何度も何度も
くじけそうになった…



それでも今、笑って暮らせてるのは
あなたが居てくれたから

みんなが支えてくれたから


私はこの気持ちを絶対に忘れない








初めて書きます。
誤字、脱字等あるかもしれません…。
一生懸命書くので良かったら読んでください。

また、中傷などご遠慮ください。
お願いします。

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No.1158217 (スレ作成日時)

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No.1

私の名前はあや。
20歳、風俗嬢。


お店での名前は蓮(レン)。風俗始めて一年位たつ。



私はとにかく明るくて、人見知りなんて全くしない性格。




ズバ抜けて綺麗とか可愛い訳ではない。






仕事は大変だけど、店の女の子達は、みんな良い子ばっかりでとても楽しいから、頑張っている。







密室でお客さんと二人きり。どんなサービスしようが強制ではないし、手を抜こうと思えばいくらでも楽できる仕事。



けど私は決して手を抜いたりしない。
お金貰う以上、絶対お客さんに満足して貰いたいからだ。



だから私は、お客さんに喜んで貰えるようにテクニックを磨き、筋トレ、ストレッチ、肌のケア
それから、誰とでも会話出来るよう新聞やニュースは毎日チェックし、色んなジャンルの雑誌を隅々まで読んだり…。


必死で自分を磨いていた。

No.2

「蓮チャン、今月もNO1おめでとう!」


7ヶ月連続のNO1。
正直心の中でガッツポーズ。


笑顔のボーイから給料と給料明細を受け取り、チェックする。

私はこの瞬間がたまらなく好きだ。


忙しい時期という事もあり、給料袋はかなり厚め。


みんなのテンションもあがっている様子。




今日は早番なので8時であがり。

仲良しの先輩と街へ飲みにでる事になった。

No.3

「かんぱぁ〰い❤」


私達は、中ジョッキを一気に飲み干す。笑



私の大好きな先輩、
れなチャン26歳。すごく可愛がってくれている。
モデルみたいなスタイル、しかも美人で、優しい先輩。

めちゃくちゃ酒が強い…。

程よく酔い、今日も仕事の愚痴で盛り上がっていた。






となりのテーブルに2人組の男の子が座る。

焼けた肌に黒髪の人、もう一人は長身でスキンでイカツイ人だ。



「ねぇあのスキンの人超かっこいいんだけど💨」



私はチラ見しながられなチャンに言った。

No.4

「あれ!?ケースケじゃん!」

れなチャンが言う。


「おー!れな!久しぶり!
一緒に飲むかぁ!」



…?!



隣の男の子(黒髪、色黒)は、れなチャンの後輩らしい。



「あやデース💓
イケメン君達、よろしくどーぞ✋」


いつもの調子でふざけながら、隣のテーブルに移る。


「おー!あやチャンいいねぇー俺ケイスケ✌よろしく!
こいつがツレのタカヒロね」

「ヨロっス✋」




これが私とタカ出逢い。



タカは見た目とは裏腹にすごく優しくて、面白い。

れなチャンとケースケ君は久々らしく、話に夢中で2人の世界だった。


私はタカとたくさん話をして盛り上がった。


タカヒロ(タカ)は24歳、偶然にも地元は近いし、好きな音楽も、お酒も同じだった。



気付けば4時。



れなチャンとケースケは地元が同じなので2人帰っていった。


私はタカに送ってもらった。


「ありがとねん💓
また飲もう💡」


「おうッ!!また明日な✋」

ファンファン


タカはクラクションを鳴らしながら去って行った。



また明日って何だ…?

No.5

目覚めたのは夕方。
今日はお休み。



タカから電話。

「ドライブ行くかぁ!」


「はッ?今起きたし
スッピンだし!」


「いーよいーよ✋
早く!もう着いた」


「わかったわかった✋」


私は急いで着替え、スッピンのまま家を出た。



お酒が入ってる訳でもないのに、私達はハイテンションで話が尽きなかった。



タカは海が見たいと言い出したので海へ行く事に。


砂浜が気持ちよくて裸足で走り回った。


まるで子供みたいに。



その時、私は後ろから抱きしめられた。





「好きになった。
俺と付き合うか。」





嬉しかった。
けど、私はタカから離れた。

No.6

「……私さぁ、人に言えない仕事してる。
この体で稼いでるんだ。それでも好きになれる?」





私は、タカの反応を見るのが怖くてうつ向いていた。







「関係ねーよ。仕事だろ。
お前のその性格、てか人柄、俺すげぇ好きだわ。それって風俗やってるからって部分もあるかもしれねーじゃん。
だから俺は、お前が風俗やるのが悪いとは言えねーよ。」




そんな言葉をくれた人は初めてで、私は嬉しくて嬉しくて、タカに抱きついた。


タカもギュッと私を抱きしめてくれた。



本当に嬉しかった。




私は仕事の事で、タカを不安にさせない努力をしなきゃいけないと思った。

No.7

タカと付き合うようになり、毎日が前以上に充実していた。

タカとは私をすごく大切にしてくれた。

私はとても幸せだった。



タカは休みが合えば、必ず遠くに連れてってくれた。


いつも私の喜ぶ事をしてくれた。



私も本当にタカを大事に思っていたし、ずっと一緒に居たいと思っていた。








けど、そんな幸せは長くは続かなかった……

No.8

いつもみたくタカの家へ行き、2人でまったりしていた。


チャラララララー🎵

タカの電話がなる…



「元カノだわ💦何だろ」


「えーよーでなぁ✋」


タカは元カノからの電話にでる。
私は雑誌を見ていた。






「まぢで…?」






30分位話し電話を切る。


明らかにタカの様子がおかしい…

タカの顔は青ざめている…

私は声もかけれない。

「わりぃ…今日は帰ってくんね?」

タカは優しく私に言う。
一人にしてあげた方が良いと思い、気になったが私は帰る事にした。



「わかったとりあえず帰るね。」



私は部屋をでた。



不安で押しつぶされそうだった。
ものすごく嫌な予感がしたから…

No.9

それから3日たち、タカが家に来た。



タカは少しやつれた気がした…顔色もよくない…






タカは重い口を開いた













「…別れよう。」










「………」





私は何も言えず黙ったまま下をむく…
私は泣くのを必死にこらえる。








タカは私を抱きしめる…
痛い位に…







「ごめんな、俺が全部悪いんだ。本当、ごめん……ごめん…」








私は何があったのか聞けなかった。



聞いた所でタカとやり直せる訳でもない、何があったのか聞いて、受け入れられるかもわからなかったから…










2ヶ月ちょっとで、タカとの付き合いは終わった。

No.10

それから私は毎日、タカの事を思い出す暇もないくらい働いた。




チャラララララー🎵
知らない番号からの着信。



「もしもーし💦」


「ケースケだけど分かる!?」


「久しぶりぃ💡どしたのぉ?」


「あや元気?
じゃないよな…
あいつも色々大変だったよな。」


「私は平気だよ💡
タカは元カノと何あったの?」


今ならもう受け入れられる気がしたから私は聞く事にした。



「あいつの元カノ、ジュリっつーんだけど、そいつ妊娠したんだよ。
あやと付き合うちょっと前に別れたんだけど、出来ちゃってたって事だよな…
タカは責任感ある奴だし、優しい奴だから、責任取って結婚するってさ…

あいつ、あやに本当惚れてたからさ、最初すげー悩んだみたいよ。
けど、命は無駄に出来ないって。」



「そっかぁ……
タカは本当良い男だね」




妊婦しておろせっていう男は多い。
ましてや元カノ。


子供産む事なんて楽ではない。



それでも産ませると決めたタカは凄いと思った。





私はタカの幸せを願った。

No.11

「こんばんわぁ💓
初めまして、蓮です💕」



いつもどおり愛想よくあいさつする。




黒髪で短髪のサッカーやってそうな爽やかな人。


鋭い目…




「学生さん?」


「俺ヤクザ✋」



自分で言うのも珍しい人だなぁと思い変わった人だなぁという印象を受けた。

名前はこうた(こーチャン)
24歳。


「早くしないと時間なくなっちゃうよぉ💦」

「お前おもしれーから
喋ってるだけでいーよ✋そのかわりあとで携帯教えろ」


よくわからないけど気にいって貰えたみたいだった。



私達は話に夢中になり、あっという間に時間がたち、コールが入る。



「じゃあ私そろそろ行くね✨」


上手く逃げようとしたが捕まった💥


「何逃げようとしてんだよ💢携帯💢」


「あ、はぁいッ💦」


私はしぶしぶ携番を教えた。




それからこーチャンは暇さえあれば電話してきた。


こーチャンは自分の話ばっかりだったけど、私はいつの間にか、こーチャンからの電話が楽しみになっていた。

No.12

仕事も終わり、家でウトウトしていた。




チャララララ〰🎵
着信中こーチャン



「もし〰✨」


「今からお前んち行くで✋💦」


「はッ?家知ってんの!?」

「しらねーよ✋
どこだ?今○○ん所」



こいつ…一体何者だ?


家から5分かかんない所まですでに来ていた。



電話で家まで誘導。
すぐに到着する。



こーチャンは家に入りベッドに寝転ぶ。
図々しい奴。笑




もう、朝6時…


こーチャンは、散々喋ったあげく、ベッドいっぱい広がりイビキをかいて寝てしまった。




寝顔がなんだか子供っぽくて可愛い。






こーチャンに布団をかけ、私はベッドの下で、毛布をかけて寝ようと電気を消した。






私はウトウトし始めた時、ベッドから手が伸びてきた。

私はつかまれ引き上げられる…




「こっち来い」




私はベッドに入った。





こーチャンの手は私の胸へ。



私は抵抗せず、流されるまま、こーチャンに抱かれた。




こーチャンから、ライトブルーの香りがした…。
私の好きな香り。






タカともあんな形で終わり、ただでさえ孤独と感じる仕事…






私は寂しかったのかもしれない。

No.13

それから、こーチャンは時間がある時は家へ来るようになった。





私は都合のいい女になっていた…。





そんな関係は半年続いていた。





私は何度も抱かれていくうちに、こーチャンの事が好きになっていた。




私は、めんどくさい女になりたくなかった。

何よりも自分の気持ちを伝えて、こーチャンを失うのが怖かった。




それに、風俗嬢が普通の女として見てもらうのは、難しい事だってわかってるから…




けど、私の気持ちはどんどん大きくなっていった。







21歳になり 暑い夏も終わる頃、私は自分の異変に気付く…

No.14

微熱が続く…


1日3箱吸ってたタバコも不味く感じる。





私は、一番仲の良い幼なじみのチーに相談した。


チーも風俗嬢、けど店は違う。




「妊娠したの?」


「かなぁ…」



チーは家を飛び出し、検査薬を買ってきてくれた。



チーは昔からこういう子。頼もしい行動力がある。





そして検査薬を私に持たせ、私をトイレに押し込んだ。



この強引さに驚きつつも、検査薬を使う…。






しばらく二人で待った。







………陽性。







私は妊娠していた…。

こーチャンの子供を。






色々な不安が私を襲った……





チーは私に冷たい烏龍茶をだしてくれた。

私は一気に飲み干した。





「で、どうたいの?」

とチーは言う。

No.15

私は心を落ち着かせ、ゆっくり話す。



「絶対産みたい。」


「相手は?」


「好きな男なんだ。
けど、彼氏じゃない…。
しかも、ヤクザなんだけどね…。

一応話はするけど、産めとは言わないと思う。

それでもいい、1人でも立派に育てるよ。」


「そっかぁ…
でも本当1人じゃ大変だよ?お金はあるの?」


「真面目にコツコツ貯めてきたから2、3年働かなくても余裕で食ってけるよ。」


「さすが、あや
昔からしっかりしてるもんねッ!
応援するよ。」


「ありがとねぇ。」









惚れた男の子だもん。
絶対産む。

私はそう決めた。






家に帰り、私はこーチャンに電話し来て貰う事にした。





こんなに緊張したのは久しぶりだった。

No.16

こーチャンはいつもと変わらず自分の話をする。


私は何も耳に入ってこない。




言わなきゃ……

「ねぇ話ある。」


「どしたぁ?」


「…子供できた。」






………………………





長い沈黙。





私はその空気が凄く嫌だった。





「おろす事は考えてないんだ。」






私はそう言い部屋をでて、リビングのソファに座った。




やっぱり喜んではくれないよね…




しばらくして、
ガチャ

ドアがあく…






こーチャンは何も言わずそのまま私の後ろを通り帰っていった。






バタンッ





一人産む覚悟はできていが、やはりショックだった。



それが、こーチャンの答え…





部屋に戻るとライトブルーの香りがした…
私は心が締め付けられるように痛かった。




けど泣いちゃ駄目。

私は1人じゃないんだから…。





強くならなきゃ。

No.17

「もうすぐ3ヶ月ですね」

エコーには小さな小さな赤ちゃんが映っていた。
小さい体で、一緒懸命生きていた。
すごく感動した。





エコーの写真を貰った。



私の子…

かわいい❤



すでに親バカが始まっていた。







それから店の社長にアポをとり即会う事になった。
緊張…




「おはようございます」


「おう、蓮上がれ」


「失礼します。」


「なんだ話って」


「妊娠しました。
急で申し訳ありませんが、お店の方辞めさせていただきたいです。」


「おーおめでとな!
だけど悪い、今人不足なのわかるな?
週末だけで良い、あと1ヶ月だけがんばってくれないか?」

「…わかりました。
がんばりますよ」


社長は財布から10万円差し出した。


「裸で悪いけど祝儀だ。今まで頑張ってくれたしなぁ。
それにしてもお前の人気はすごいなぁ
今まで使ってくれた人達にも感謝の意味で1ヶ月間の間でお礼してこい。」

「はい。
本当にありがとうございました。」



今まで本当社長にはお世話になったので、赤ちゃんの事が心配だったが、私はラスト1ヶ月頑張る事にした。

No.18

深夜2時 私は寝ていた。

チャララララ〰🎵
着信中こーチャン




???



今更何だろ…


私は電話にでたくなかったが、着信音が鳴り止む事はなく、しぶしぶ電話にでる…





「なにぃ?」


「今から行くで。」
プツッ ツーツー



あっ、きられた…
拒否る隙もない。



ピンポーン
しかも早いし。

ガチャ 「どーぞ」




部屋に上げる。
私は冷蔵庫から飲み物をだし、部屋に持って行く。





「こないだは本当に悪かった。子供産んでくれ。結婚しよう。」





………私は驚いた。







「言われなくても産むし」







私は意地悪をしてやろうと、冷たく言ってみた。



こーチャンはチワワみたいな目で私を見る。
ヤクザなのにチワワ。
私は吹き出してしまった。




「嘘だよ。ごめん。 色々考えてくれたんだね。ありがとう。 幸せにして。」


「てめーおちょくりやがって💢」
と言いながら私の頭をくしゃくしゃし、私のクスリ指にCartierの指輪をはめてくれた。

No.19

>> 18 ほっとしました(´∀`*)良かったです~!!

更新楽しみにしてます。頑張って下さい

No.20

>> 19 レスありがとうございます😌✨
読んでくれてる人居たんですね☀嬉しいです✨

頑張るので最後まで宜しくお願いします。

No.21

私は幸せだった。



つわりが酷かったが、こーチャンはすごく優しく気遣ってくれたから、私は苦じゃなかった。





こーチャンとは、私が仕事辞めてから一緒に住む予定。

私はそれが楽しみで、
だからこそ仕事も頑張れた。



それから私は週末だけでなく、体調の良い日はなるべく出勤した。




ボーイは私が出勤の日は、私のお客さんに営業してくれ、すべて予約で埋め尽くしてくれた。



だからフリーでつくよりも、体も気持ちも楽だった。



今まで頑張ってきたからこそ、してもらえた事だったから、私はとても嬉しかった。

No.22

チャラララララ〰🎵
着信中タカ

久しぶりだなぁ、何だ…

「はぁいッ☀」


「久しぶり!元気かぁ?」


「うんッ元気だよ🎵 子供産まれたの?」


「…… あいつ初めから産む気なかった。 ヨリ戻してすぐおろした…
しかもおろした事しばらく隠してたんだよな…
…なぁ、今更調子いいかもしれねーけど、俺あやとやり直したい」


「…私ね、妊娠したんだぁ。結婚するんだ。」


「…そっかぁ… 幸せんなれよ。」



あとでケイスケに聞いた話、ジュリって子はかなりタカに惚れていて、タカと別れたあと妊娠がわかって、それを理由に、タカとヨリを戻したかったらしい…


タカとヨリが戻り、すぐ子供をおろしたらしい…


産む気なんてさらさらなく、おろした事もしばらくはタカに隠していたそうだ。


タカは別れたいらしいが、ジュリって子はなかなか納得しないらしい。




その話を聞いてなんだか切ない気持ちになった…。


子供、可哀想すぎだよ…

子供は親の道具じゃないないのに…

No.23

明日で仕事も終わりかぁ…

今までよく頑張ったなぁ。

なんか色々急だったなぁ結婚かぁー…



私は色々考えながら夕食の支度をする。





幸せすぎて、ニヤけてくる




こーチャンに電話してみよっと



プルルルルル🎵


「お〰💡もっし〰」


「あや明日いよいよラストだよぉ✌」


「帰り4時位しょ?
迎え行ってやるよ💡」


「ヤッター🎶あんがとッ」


「お前じゃねーよ
俺の娘を迎えに行くの〰!笑」


「うるさい!赤ちゃん男の子だから息子だし❤」


いつもの調子で喋る。



「おぉーそぉそぉ‼
お前ケイスケ知ってるらぁ⁉今ケイスケっちにいる。
てか俺らツレだしッ」


「超偶然ぢゃん💡
よろしく伝えてぇ💡」


「おー✋
お前体冷やすなよ‼
また明日な✋」




どうやらこーチャンとケイスケは元々ツレだったらしい。世間狭すぎ。




そんな事を思いながら、私は明日に備え早く寝た。

No.25

昼起床。
今日は、夜8時出勤。




当分おしゃれもできなくなるし、頑張った自分へのご褒美も含め、髪をセットしてもらいに、美容院へ行った。



いつも以上にメイクに気合いを入れる。




お気に入りのバーバリーのワンピースを着て準備完了。




ピンポーン
「はぁいッ」


「こーチャン、どしたの?」


「飯いくかぁ、お祝いしよーぜ💡
それから行けば丁度8時んなるな」





こーチャンはちょっと強引だけど、こういう風に突然私の喜ぶ事してくれるから嬉しい。





楽しい時はあっという間。



こーチャンに事務所まで送って貰った。


「終わったら電話するね❤」

「おう。頑張れよ💡」



私は店に出勤した。


女の子達にに会う時間もなく予約がギチギチに入っていた、私はそれを頑張ってこなした。



気づけばもう深夜3時半。私はもうヘトヘトだった…



「蓮チャンもうしんどい?
ラスト入っちゃったよ。
120分なんだけど…」


「大丈夫だよ✊
頑張っちゃうよ✨」





最後の仕事。

「行ってきまぁす☀」


私は元気に車を降りた。

No.26

「こんばんわぁ💓
ご指名ありがとうございます💕」


「よ、よろしく…」




???




なんか少し挙動不審…
なんだろう…





ボーイに連絡し、3万円いただいてくれと指示を受け、3万円いただきバックの底へしまう。




「ちょっと、トイレ行ってきます」


お客さんは部屋をでた。



ガチャ
「おかえりなさ………」




えっ!………何?





男が5人と、女が1人が部屋に入ってくる…




笑ってる…





私がマズイと思った時はもう遅かった…。




私はその男達に両腕をつかまれた。






「嫌だ放して!!」

No.27

私がマズイと思った時はもう遅かった…



ベッドに押さえつけられる




「おめーら誰だよ!
触んなッ」

私は必死に抵抗する。





相手は5人、当然かなうはずがない…





このままやられる訳にはいかないと私は思い、男の腕を思いっきり噛んだ




男はキレて私の顔殴る…





痛ッ……






そして私はその男達にヤラれた



何度も何度も…







その様子を、女は微笑みながら見ていた…






鳥肌がたつ
気持ち悪い…






お腹が心配だった…
けど、私は動けない…





いやだ…







早く終わって…

No.28

散々好き放題されたあとうつ伏せにされる

女が私の上にまたがる…




「あ゛ーーー!!」



背中に激痛が走る……




何かで切られてるような痛み…





何かが垂れてくのがわかる…





血?






パシャ パシャ
カメラのフラッシュを不快に感じる…







「ジュリまぢやりすぎぢゃね?ハンパねーカラ」



……どっかで聞いた名前……





タカの……?


えッ……嘘……


なぜ…?





私はそのまま眠ってしまった…

No.29

「蓮チャン!蓮チャン」





気付くと目の前にはボーイの姿…




素っ裸で血まみれの私を見て驚いていた…。



「大丈夫!?
何があった?」




チャララララ〰🎵
着信中こーチャン






私は携帯をボーイに渡した。

ボーイは、こーチャンに事情を説明してくれ、こーチャンはすぐ来てくれた。






「あや大丈夫か?」


私は小さく頷く。





社長も現れる。
「蓮!大丈夫か?」





「おいそこのボーイ、あやに服着せて俺の車に乗せろ」
こーチャンが言う…。


こーチャンはかなり怒っている様子だった…







私はボーイに肩をかりて、部屋をでた。






こーチャンの怒鳴り声が外まで聞こえた。

No.30

こーチャンの車に乗り込み、私はボーっと外を眺めていた。




あれ…?
下腹部に異変を感じた。






「うッ……お腹痛い……」




半端じゃない痛みだった。







気がつくと病院のベッドの上…外は完全に明るい…




私が起きあがるとこーチャンも目を覚ました。








「赤ちゃんは…?」







こーチャンは下をむいた…
黙って私を抱きしめてくれた。





駄目だったんだ…





私はこーチャンの胸で泣いた。






赤ちゃん、ごめんね…。

No.31

次の日の午後私は退院した。





家に帰りシャワーをあびる。背中のガーゼを剥がす…。





ヤリマン風俗嬢





背中にはそう刻まれていた…。





肩から腰にかけて痛々しくひきさかれた傷…。






もうどうでも良かった。






私はそれから毎日ぬけ殻のようにボーっとすごした。







何で生きてるんだろう。なんて考えたりしてた…










こーチャンは忙しいみたいで来るのはいつも夜中だった。
毎日疲れている様子で、家に来てもすぐ寝ていた…






そんなこーチャンが少し心配だったが、私は1人で眠る事が怖かったから、こーチャンの優しさに甘えた。










ピンポーン
ある日宅急便が届く…

No.32

サインをし荷物を受け取る。
小さな箱をあける。






中には、あの時の写真…







手が震えたくさんの写真は床に落ちる…








記憶が蘇ってくる…









心臓が早くなる…
息が苦しい…








思い出させないでよ!








私は苛立って身の回りの物を投げまくった。






部屋中ぐちゃぐちゃになった…










解放されたい…






もう嫌だ…












私は包丁を取り出し、手首にあてた…

No.33

>> 32 胸が締め付けられ苦しいです…
無理しないで下さいね。
応援してます

No.34

>> 33 レスありがとございます。
切ないけど、ゆっくり書いてくので、最後まで宜しくお願いしますね。

No.35

それを思い切り引く。





ドクドク血が流れる
まるで全身の血が傷口に向かって集まってくるようだった。






あったかい…
フワフワする






私は散らばった写真の上に倒れた。







これで解放される。




















赤ちゃん……?

会えたんだ
良かった






でも追いつけない…
なぜ?………

No.36

この前と同じ光景…
病院…?



私は目を覚ました。



何で生きてるんだろ…
最悪な気分だった。








こーチャンは私の手を握り眠っていた。



私はこーチャンが気付かないよう、その手をそっとほどこうとした。




が、起きてしまった。









「もっと俺に甘えろよ
ワガママんなれよ。」



「……!!」


涙が溢れた。






こーチャンは私を責めなかった。
むしろ私を優しく包んでくれた。





「ごめんなさい…」






こんな風に言ってくれる人が居るのに、私は何をやっていたんだろうと思い、反省した。





夢で見た赤ちゃんが、私に生きろって行ってくれた気がした。




私は何があっても生きていかなきゃいけないと思った。

No.37

あれから1ヶ月たち、私はほんの少しずつだけど、元気になっていった。







こーチャンも毎日大変そうだったけど、私との時間を大事にしてくれた。







物音や、人の声に驚いて、怖くなる時もある…


けど私は負けなかった。







「お前さぁ、お前ヤッた奴どぉしたい?」


こーチャンが、あの事に触れてきたのは初めてだった。


「……殺して欲しい…

なんちゃって。笑

どうして欲しいとかはないけど、二度と同じ事はして欲しくない…かな。」


「お前らしいな。」


「そう?」


「辛い目に合ったんだから、きちんと詫びいれてもらおーぜ。」


「……こーチャンに任せる。
あと私ね、ジュリって奴には会いたいから、会いに行く時はつれてってね。」


「わかった
悪いな色々聞いて」






ピンポーン

そんな話をしている時、タカがきた。

No.38

私はコーヒーを入れる。


タカは落ち着かない様子でそれを飲む。




タカは仕事中、たまたま後輩のロッカーを開けた時、写真とデジカメのSDを見つけたらしい。

それを見て私だとわかり、後輩をボコボコにし、色々吐かせたそうだ。


…もちろん、ジュリがしくんだという事も…


そして仕事を早退し、心配になって私のところへ来てくれたそうだ…





「あや、ちょっと煙草買ってこい。」


「うん、わかったぁ。」




こーチャンは多分タカに何か話があるんだろうと思った。

私はコンビニへ行って時間を潰した。

  • << 126 すみません。失礼します。今途中まで読んでいるのですが、涙が溢れました。 応援しています。

No.39

私が帰ると、こーチャンとタカは仲良さそうに喋っていた。


私はそれを見て少しホッとした。







「あや、ごめんな」


「いやタカのせいじゃないから。」


「……おぅ」






タカと色々話をし、タカは帰っていった。




ジュリって奴はキャバ嬢で、男達に10万ずつ払って私をヤルよう頼んだらしい。
その中にはタカのツレもいた…
そいつはジュリに惚れているだとか…







人の気持ちを利用した事、タカを苦しめた事、……私達の赤ちゃんを奪った事…




私は許せなかった。

No.40

いつもどうり食事の支度をしていると、こーチャンからの電話。



「はいはい〰💕」


「今からジュリって奴んとこ行くけどどぉする?」

「行く。」



私はいつもより化粧を念入りにし、髪を強めに巻き、服も完璧にきめた。

こーチャンに拾ってもらい、ファミレスへ向かう。


「お前顔強ばってる。ブスだぞ。笑
しかもなんでそんなに気合い入ってるんだよ!笑」


「これは女の戦いなの!」


「怖いなぁ」


「こーチャンなんか、顔もやってる事も怖いくせにぃ」


「何いってんだ。笑」



こうやって、こーチャンは緊張してた私を少し和ませてくれた。


タカがジュリを連れ出し、ごはんを食べてるとこにうちらが乗り込んじゃう作戦らしい。

ファミレスにつき中へ。


タカを見つけ、近づく。

No.41

タカそれに気づき、ジュリが奥になるよう席を詰め、向かいに私達は座る。


もちろん私がジュリって奴の前。



「こんばんはッ」

とびっきりのスマイルをしてみる。

その時のジュリのは唖然としていた。



ジュ「タカヒロ私をハメたの?」


タカ「…お前あやに謝れよ」


アヤ「何であんな事したの?」


ジュ「あんたが憎いから!あんたさえ居なければタカヒロは…」


アヤ「私をヤッて、タカは優しくしてくれた?タカの気持ちはあんたの物んなった?」


女は手元にあったグラスに入っていた水を私にぶっかけた…

No.42

ジュ「私にそんな事言って良いと思ってんの!?
写真はこっちが持ってんだから」



こーチャンの貧乏ゆすりが激しくなる。


コー「写真は全て回収した。タカにも協力して貰った。もうどこにもねーぞ」


ジュ「……!!!
風俗嬢のくせに、レイプ位で騒ぐなっつーのヤリマンが!」


アヤ「風俗嬢がどーの言うならなぁ、先にちゃんと料金払ってから言えや。
そしたら客だったって事にしてやるよ。

指名120分料金1人3万2千円だから19万2千円。
うちの店は本番やると罰金100万。本番したの5人だから500万な。
合計519万2千円、今すぐ払えや。」


私は怒鳴った。

No.43

女の顔が歪む。



私は上着を脱ぎ、女に背中を見せた。


アヤ「あんたがつけた傷、多分、一生消えねーだろうね
私はこれを背負って生きてかなきゃなんねーんだよ」








女は泣き出した。









ジュ「………ごめんなさい」






アヤ「世の中思い通りいかねー事はいっぱいあんだよ。だけど、ちゃんと受け入れて立ち向かってかねーと。

って自分にも言えるんだけどね…


強くなんなよ。



あと、タカの事好きなら、タカの幸せ願ってやんな。」


私はそう言って店を出た。

No.44

私は外に出て煙草に火をつけた。

キレたらスッキリしたせいか、煙草がやけに旨かった。


少しして、タカがでてきた。


「あれぇ?こーチャンはぁ?」

「仕事してる。笑」


「やっぱり…本当にタチ悪いのはこーチャンかもね。笑」


「ははは。お前はいーの?」


「しょうがないよ。
これがこーチャンの仕事だもん。私は口出しできないし、するつもりもないよ。」


「よくできた女だな。お前は。」

「タカはいーの?ジュリ風俗行きかもよ。笑」


「そんだけの事したんだよ、あいつは。
これで少しは反省するだろ。」


「あんたも、こーチャンに負けてないよ。笑」




そんな話をしていると、爽やかな顔したこーチャンがでてきた。

うまく話ついたようだ。

No.45

タカとバイバイし、二人で帰宅。



「お前怒ったの初めて見たわ。
俺も怒られないように気をつけよっと。怖いから」


「うるさいー!
ちょっと頭にきたの。
まぁスッキリしたからいいやぁ。
あの子もいつか幸せんなれるといーねー」


「俺はそうは思わねー。大事だって思わない限り情とかまったく湧かないし。
他人がどーなろうが俺には関係ねーからな」




こーチャンは、身内(友達や兄弟分、家族)以外には驚く程冷たい。
全く情がわかないらしい…


それを聞いて少し切なくなった。

No.46

それから何ヶ月かした夜、私はこーチャンに連れられラブホへ行った。


けどこーチャンは仕事?の電話が入ったようで、私は置き去り…


また放置だ…
寂しいな
…でも、しょうがないか





…………






「起きろッ!」


気づくともう昼。
寝ていたらしい…


「ん?おかえりィ」


「早く支度しろ行くぞ」



…今帰ってきて何だよ💢と心の中で呟く。



支度して、車に乗せられ家と反対方向…


「ついたぞ!」



この辺じゃ有名なデカいマンション。
とりあえず車から降り、キョロキョロしながら早歩きのこーチャンについてく。




「ただいまぁ」

こーチャンが言った。

No.47

ただいま?お前の家はここじゃねーだろッ。
私は心の中で突っ込む。


「おかえりー」



凄い怖い兄チャンが3人出迎えてくれた…



リビングに行き、座る。



「今日からここが俺らの家だから。」


「へッ!?」


私は目が点

みんなは私の顔を見て大爆笑。


「昨日引っ越したの。」


「はいッ!?(@_@)」


「だーかーらぁ、今日から5人暮らしね。」


「はいッ。」



…………?



「はッ?引っ越したって何さ?」


「遅っ!!
昨日みんなでお前の家の荷物運んだの。」


「えッ…まぢ?
てか、ドッキリ?」


またまた大爆笑だった。

No.48

「ドッキリじゃねー
サプライズだ。」


「マヂ?。とりあえず、よくわかんないけど、嬉しい💓」


「みんなに挨拶しろ」


「あッ、初めまして。
すみません、キョドてました…あやです。
宜しくお願いします。」


「よろしくね、あやチャン」みんな優しく迎えてくれた。


一番年上のヤックン、26歳。長身で優しくて、色男。

こーチャンとタメで24歳のカズクン。怖い顔…けどかなり面白い

20歳のタケ。凄くオシャレでなんか綺麗な顔の子。


みんなこーチャンの大事な家族。
私も大事にしなきゃな。


部屋にもしっかり私の荷物が運ばれていた。


突然の出来事でビックリしたが、この日からこーチャンと、こーチャンの兄弟分と私の謎の5LDKマンション生活が始まった。

No.49

こーチャンは、自分が居ない時でも私が寂しくないようにと考えてくれたらしい。




またここからなら事務所も近いから、楽だとか。



みんなリビングに集合し、色々お金の事など話し合った。
家賃が18万、駐車場が5代で4万円。その他光熱費…。

1人月10万ずつ入れ、私が管理する役目になった。
家事は私が担当なので、私は一円も入れなくていいと言う事になった。

むしろあまったら小遣いにしていいと言われたが、さすがにそれはできないと思い、私は家の為にコツコツ貯金していこうと思った。




広すぎるくらいのリビング。憧れのカウンターキッチン。


私はとてもワクワクした。

No.50

毎日私はごはんの支度、洗濯、掃除を頑張った。

みんな美味しい美味しいといって食べてくれるのが私は一番嬉しくて、毎日手のこんだ料理を作った。

みんなと仲良くなりまるで本当の家族みたい。







あの最悪な出来事から一年位たった頃だった。



「あや。これ。」

こーチャンから通帳を渡され、中を見る。



1200万円…


「………」


「とっとけ。」


「あの時の…?」


「お詫び金。てか慰謝料だな。笑
今頃あいつら後悔してるだろ。反省すりゃいい。」


「あんがと…」


こーチャンは裏で動いてくれてたようだ…
どうやってとったかは解らないけど、とにかく大金だ…
複雑だったが、クローゼットの奥にしまった。

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