゜｡★｡約束｡★｡゜

あの日あの時あの場所 で 色々 ありますよね 頑張りましょう。

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雪がちらつく
この季節になると
あなたを思い出します。


-2002.12.02-｢出会い｣

いつものように夕方に起きて
タバコを口にくわえながら
携帯の画面を見た。

-着信5件
-メール3件

『またかぁ…↓↓』

咲の仕事はｷｬﾊﾞｸﾗ嬢

夕方起きて、
タバコをくわえながら
携帯を見る。

いつもならお客さんからの
メールだけど、この日は違う。

★健★
《おはよう!!有紀に頼みあるんだけど…起きたら連絡ちょうだい!!》
★健★
《まだ寝てる？今日干野さん来るから早めに出勤出来ない？》

店長の健くんからだ。

くわえてたタバコに火を付け、すぐ電話で折り返した。
プッ…プルル…プ…
健『遅いぞぉ!!』

咲『ｺﾞﾒｰﾝ↓↓』

健 『ところで大丈夫??出勤出来そう??』

咲『何時に来るの??』
健『んー…たぶん7:30には来ちゃうんだよねぇ』
咲『まじで!!じゃー急いで支度するけど、期待しないでね♪』
健『急で悪いけど頼むわ!!』


干野さん…
いつもお店に来る常連の一人。

ガタイが良く
いつも怒ってるように
眉間にシワを寄せてる癖に
奥様や子供の話しになると
子供のように顔を崩して笑う人。

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干野さんが来た事で
咲の人生は大きく変わる。
咲は健との電話を切った後すぐ支度に取り掛かった。
ｷｬﾊﾞ用のﾒｲｸをし、
ﾍｱｾｯﾄもｺﾃを使い
左巻きｱｯﾌﾟにした。
誰から見てもｷｬﾊﾞ嬢と 分かる程派手…
《こんなもんで良いっか!!》
支度も済ませて、
仲良しの《めぐ》が迎えに来た。ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪♪
『はぁーい』ｶﾞﾁｬ

いつものようにｽｯﾋﾟﾝで 髪の毛がボサボサのまま
めぐ『咲!!!お願い!!』顔の前で両手を合わせて頼んだ。
咲 『今日干野さん来るから早めに出勤してって健くんから連絡来てたからあんま時間ないよ？』
めぐ『OK～!!じゃ外巻きのﾎﾟﾝﾊﾟ♪』
咲 『はいはぁい♪』
咲は手慣れた手つきで、ｾｯﾄを始めた。
めぐ『そーいえば、何で干野さん来るの？しかも超時間早いじゃん!!!』

咲『分かんないけど、朝健くんから超メールと電話来てよ!!』

めぐ『そ～なんだ。でも干野さんって《ｱﾝﾅﾁｬﾝ》指名じゃなかったっけ』

咲『そーだよ!!けど、《ｱﾝﾅﾁｬﾝ》浅見さんと結婚したじゃん？で指名外したみたい』

めぐ『ふーん…で咲って訳だ』

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咲『違うよ～!!ただの古株だからでしょ(≧ヘ≦)』

たわいもない話しをしながら、気がつくと7:00。

咲『あっ!!もう7:00だから行こう？』

真っ赤なコートを来て、まだ寒い外へ出た。


店までは徒歩10分。

ｺﾝﾋﾞﾆでｻﾗﾀﾞとｻﾝﾄﾞｲｯﾁを買い
店に入った。

咲＆めぐ
『おはよう～』


ｱﾔｶ ﾕｶﾘ ﾐﾁｺ
『おはようございます♪』

可愛い？
汚いｷﾞｬﾙの後輩達が
笑顔で挨拶してくる。


古株咲は挨拶にはとても厳しかった。

敬語が使えなくても、
長い人生目上の人の接する内に覚えれるけど、

挨拶は人間の基本。

朝起きたら
『おはよう』
昼に会えば
『こんにちは』
夜に会えば
『こんばんわ』
ご飯を食べる時は
『頂きます』
食べ終わったら
『ご馳走様』
感謝の意を表す時は
『ありがとう』

挨拶が出来なければ、
出来るようになるまで
教えた。

だから店の子はみんな
挨拶は出来る。

当たり前だけど、
凄く嬉しい事。

勉強が出来なくても、
人間の常識、
社会のﾙｰﾙさえ分かればいいと思う。
それが咲流。

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健『有紀～やっと来たか!!』

咲『健くんおはよう♪』
健と咲は中学の
先輩後輩で尚且つ
咲の兄と友達だった。

だから健とは兄弟みたいに仲がいい。


健『有紀あのさぁ～、今日干野さん三人で来るみたいなんだ。それに一発目着いてくれるしょ？』
咲『いいけどさぁ～…
健くん…有紀って呼ぶの辞めてくれない？？恥ずかしいんだけど…』

《有紀》
《内田有紀》が絶世の頃に、子供の割りに似ていると言われて居た。
その頃から健くんは呼び名は変わってない。

健『しょうがないじゃん？もう定着してるし、今更じゃね？んな事より、OK??』

咲『まぁ～そうだけど、いいやぁ…OK!!』


健は背が高く、
いつもｵｰﾙﾊﾞｯｸで
3Pｽｰﾂが良く似合う
男前の23歳。


《いつ見ても恪好いいなぁ…》

ご飯を食べながら考えて居た。


PM7:30

そろそろ干野さんが来る時間。


VIPﾙｰﾑから離れた場所で待機してると入口から、
『いらっしゃいませ～』
ｱｯﾌﾟﾃﾝﾎﾟの有線を掻き消す程の声が鳴り響いた。

入口を見ると、
先頭に干野さん。
次に並んで、
…ﾃﾞﾌﾞ…と…ﾉｯﾎﾟさん…
微妙な組み合わせ。

《ﾔﾀﾞﾅｧ…》

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ﾎﾞｰｲ『有紀さんお願いします』

咲『高木までも…ﾊｧ～』
ため息を付きながら、
接客ｾｯﾄを持ちVIPﾙｰﾑの
前に立った。

咲『高木!!咲だからね』
高木『大丈夫です!!普通の時以外は咲さんです』

咲『……』

いつも普通ですが…???

ｺﾝｯｺﾝｯ
『失礼します!!咲さんです』

咲『失礼します♪』

干野『おぉ～咲!!
お前また太ったのかぁ（笑』

咲『内緒ですよ～（笑』

干野『咲～座って飲めぇ～
それから、今日のメインは真ん中の太陽だからよ。よろしく』

咲『はぁい♪では太陽さんのお隣りに失礼します』

咲が座ったのは
太陽と言う名前の(ﾉｯﾎﾟ)人と
憲作と言う名前の(ﾃﾞﾌﾞ)人の間に座った。

まず太陽に、
咲『初めまして～咲です♪♪』

名刺を出したが
『………』

無言のまま。

《好みじゃなかった？》

次に憲作に
『初めまして～さ…』

憲作『聞いたって（笑）』

笑顔でつっこまれた。

咲『ですよねぇ～（笑）
でも改めまして、咲です 』

憲作『そんないいよ??
だって干野さんいつも来てるんでしょ？』

咲『来てるけど、干野さんは干野さん!!憲作さんは憲作さん!!太陽さんは太陽さん!!』

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はじめまして
実話と聞いて寄ってみました
読んでみたら面白そうなので^^
更新待ってますｍ(＿)ｍ

あっ!姐さん灰皿どうぞ！
因みに煙草の銘柄はなんすか？

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