注目の話題: 30代40代の女性の方教えて下さい。; 他人が剥いたリンゴ食べれる？; 海外の人に原爆について教える。

🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

No.183　17/10/03 11:13
Rudolph-v.Oesterreich ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

今日はツェルニーに関して✋

ピアノに関わる人間には、ツェルニー＝練習曲(エチュード)だろう？

ツェルニーにエチュード以外の作品があるのは、今は触れないでおく。

でエチュード(練習曲)だが、一言でいえばベートーヴェンが当時では型破りの難しいピアノ作品ばかり作ったから、それを弾く為の練習曲を弟子のツェルニーが沢山作曲したのだ👍

ツェルニーの練習曲を日本の全音版にそってレベル説明すると…

まず100番とかはやらなくていい。易し過ぎると言うより、時間の無駄。

だが次の30番は逆に徹底的にやるべき！

この30曲を数年かけて、全て指定テンポに近くまで、誤魔化さないで正確に弾けるように成ったら、もうピアニストの卵だ♪

確かに日本、最近では中国、韓国などアジア諸国は技術偏重で、ツェルニーばかりやらせると言われるが、まあバランスよく芸術性ある曲も沢山やる反面、ツェルニーの技巧が重要なのは世界共通。

30番を妥協なくマスターするなら、将来のショパンやリストのエチュードが見えてくる。

次の40番は全曲やるより、自分の弱点に合ったのを良い師に選んで貰うといい。

そして次の50番。これをかなり立派に弾けたら、もう技巧ではベートーヴェン中期(ワルトシュタイン、熱情、ピアノ協奏曲３番など)のレベル。

ピアノが弾けると公言して良い(笑)

ただ50番では不安な曲もある。ベートーヴェンなら、ピアノ協奏曲４番と５番｢皇帝｣､また晩年ソナタの28､29｢ハンマークラヴィーア｣､32番、ディアベリ変奏曲などだ。

この為にツェルニーの奥義書を数冊まとめた60番がある。

ツェルニーはベートーヴェン最良の弟子で、｢皇帝｣初演したくらい名人だったが、内気で華麗なコンサートやるより、ひたすら上級者用教師に励んだ。

少年リストもツェルニーの弟子だった。

ただベートーヴェンの晩年作品は技巧を超えた(？)世界だから、60番はベートーヴェン協奏曲４番５番、更にシューベルトの｢さすらい人｣やロマン派の難曲の為と考えていい。

リストにもかなり通用する。

リストのエチュードや他の難曲は、ツェルニー最高の技巧を派手にしたような面が強く、ツェルニー60番までくれば決してリストやショパンの難曲にひけを取らない♪