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八日目の蝉

No.24　12/06/24 18:56
匿名さん24 ( ♂ ) あ+あ-

現実世界で夫の浮気相手の誘拐犯がこんな形で賛美されるのって、夫婦が幼児虐待で子供をほったらかして、そのままだったら子供が死んでしまうって状態なら、誘拐犯は子供を助けたヒーロー。

物語だから泣けるけど、現実に置き換えたら他の女性が必死でお腹を痛めて産んだ子供を、どんな理由があっても勝手に奪い去っていいわけがない。

例え奥さんが浮気していたとしても、旦那に対する愛情がないだけで、子供への愛情がないわけじゃないし。

私はこういう犯罪者心理を美化する話しはどうも受け入れることができません。

なぜなら、オウムのような凶悪犯罪の実行犯も、彼等立場で生い立ちから犯罪実行、逮捕までを美化して書いたら、彼氏マインドコントロールを受けた人間の悲しい人生の美談になるでしょう。

人間誰しもが真相心理の中に持っている、常識と理性で封じ込めている犯罪心理を揺さぶる危険な物語だと思うからです。

ちなみにルパンや必殺仕事人のような、娯楽で犯罪者をヒーローにしているものでも、私はルパンがや必殺仕事人が正しいともかっこいいとも思いません。

彼等は野放しにしていてはいけない存在ですから。
悪が悪を食い合うからルパンや必殺仕事人がかっこよく正義に感じるだけです。

主人公に心の救いがあったかもしれませんが、子供の人生めちゃくちゃです。

子供の命が救われたのはなによりですが。

もっと早くに子供を返せば、まだ主人公の罪を許せて泣けたかもしれません。

主人公よりもただただ子供がかわいそうでした。