空に流れる歌はーある双子の場合ー

No.4 08/07/10 05:11
笹野まりも ( WMNOh )
あ+あ-

季節はくそ暑い夏に入ってた。受験生の俺は追われるようにじりじりしながら、学校へ行ってはダチとDSばっかやってた。蝉だけがうるさくて、町も学校もふやけてゆだりそうだった。俺の兄貴は一卵双子の割に不思議なほど小学校の頃から同じクラスにならないまま、兄貴はださいいじめにあった挙げ句半ヒッキーになって学校にもあんまり出てこなくなっちまった俺は俺なりに忙しいし知らねえよ、背中を丸めて歩くひょろ長い兄貴を思い出しては吐き捨てていた。双子の共感なんてとっくに捨てていたつもりだった。腐れ縁の由香里が余計な事を言い出すまでは。

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