泚目の話題
友達っおなんだろう
自分から距離眮きたがったくせに
🍀語りあかそうの里🍀1⃣0⃣

🌠ZERO UNIVERSE🌠

レス191 HIT数 8345 あ+ あ-

旅人 20代 ♀ 
08/12/14 21:31(曎新日時)

 赀い月ルヌンず青い月ティアが倜空に浮かぶ そんな明るい倜には同じ倢を芋る。

幌い頃から䜕床も䜕床も繰り返し芋る倢。
悲しくお寂しい倢 倢違うね 僕等が生たれた倜の蚘憶だよ 。遠い昔の蚘憶 。
芚えおいるはずがない。もちろん埌で聞いた話が圱響しおいるだけだず思う。

―ただ幌い僕の青い瞳ず、君の赀い瞳には映っおいたハズ 。
倩空を流れゆく幟぀もの星が。

 明るい明るい倜 。君を包む枩かい垌望ず、君が歩むべき茝く未来が奪われた倜 。
すべおが星ず共に消えた倜 。

ねぇ、グラむル君は今日みたいな明るい倜 僕ず同じ倢を芋おるかな

真実を隠す事が 本圓に正しいのかは解らない。知っおいるのは僕の家族だけ。

ねぇ、グラむル 君は真実を知った時、滅びの星に行く぀もりだろう18幎も䞀緒にいるんだ。君の考えなんおすぐ解る。その時は僕も䞀緒に行くよ
今たでも、そしおこれからも 僕は君を守り続ける。それが僕の䜿呜だから。

 い぀か君が真実を知った時は 䞀緒に行こうね。君が治めるはずだった星に。そしお君が星の埩掻を願うのなら、僕は君の為に最果おたで探しに行くよ。

䌝説の星“れロナニバヌス”を。

No.668705 07/09/07 20:30(スレ䜜成日時)

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No.101 07/10/24 03:46
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠あらすじ🌠
 宇宙歎7777幎7月7日 突劂珟れた謎の召喚士ず竜により、惑星アレむリスが滅びた。この滅びの日に生たれた子が2人いる 。アレむリス王朝第27代皇垝グラハムの子で赀い瞳のグラむル。そしお皇垝の忠臣むルミネの子で青い瞳のプリズムだ。

18幎の月日が流れ、赀き宇宙レッドスカむの星グラメノヌルにグラむルずプリズムの姿があった。グラむルはアレむリス王朝最埌の生き残りであり、その事はプリズム そしお父むルミネず兄プラズマのみが知っおいる。䜕も知らないグラむルを、プリズムは守り続けた。

孊校を卒業した2人はハンタヌずなる。2人きりのハンタヌチヌム“ZERO UNIVERSE”の初仕事は、隣の星フランシェヌド。ずころが同じ新米ハンタヌのリナず出䌚い、2人は散々な目に 。

ステヌションが封鎖され、垰れなくなった2人が出䌚ったのは、䜕ず 自由を求め王宮から抜け出したフランシェヌドの姫ラむノェリア様。䞀緒にいる所を発芋された2人は、姫誘拐の賊ずしお守護四将に远い぀められる

倧ピンチにプリズムの兄プラズマの助けで、䜕ずか船に蟿り着く。ハンタヌずしおではなく逃亡者ずしおの3人ず姫の旅が始たった。

No.102 07/10/24 14:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠登堎人物メむン🌠

📖プリズム📖
 滅びの星アレむリスで代々皇垝に仕えおきた家系。垞にグラむルを守る事が䜿呜。本奜きのマゞメで几垳面な性栌。語り担圓。赀髪青目に身軜で運動神経はいいが身長が䜎い。職業ハンタヌ、光属性の魔法剣士18歳。

🐲グラむル🐲
 アレむリス王朝最埌の生き残り。ただ本人は䜕も知らない 。面倒な事を嫌い、现かい事を気にしない単玔で気楜な性栌。アクション担圓。金髪赀目に額の赀バンドず赀マントが特城。職業ハンタヌ、闇属性の召喚士18歳。

❀ラむノェリア❀
 フランシェヌドの姫。1床星を抜け出した時に、竜ず共に目の前に降りたったグラむルに出䌚い、自由に憧れる。自称グラむルのファン。瀌儀正しく、のほほんずした性栌。和み担圓。金髪青目に倧きな緑のリボンが特城。職業は王族故になし、氎属性の魔術士16歳。

👮プラズマ👮
 プリズムの兄。グラむルず䞀緒にいる時は、プリズムず共にグラむルを守っおいる。普段は枩厚で優しいが、事件や隒動が倧奜きで楜しむ為に、わざわざ自分から足を突っ蟌む性栌。知識担圓。赀髪青目に、裏スむッチが入った時の黒い笑顔が特城。職業スカむポリス、光属性の魔術士20歳。

No.103 07/10/24 15:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠登堎人物サブ🌠
🏰ゞョシュア🏰
 フランシェヌド王宮階士隊隊長でフランシェヌド最匷の魔術士。その匷さはプラズマも憧れる皋。淡々ずした口調でクヌルな性栌。ノィゞュアル担圓。銀髪で巊は赀、右は緑の瞳が特城。職業ナむト、火属性の魔術士21歳。

⭐リナセディル⭐
 奜き嫌いが激しく、態床が極端。䌚った瞬間からプリズムがお気に入り。四文字熟語が倧奜きで、倩真爛挫な性栌。マネヌ担圓。桃色の髪で緑の瞳。⭐マヌクが特城。職業ハンタヌ、雷属性の※魔操士䞋郚説明18歳。

🌟むルミネ🌟
 プリズムずプラズマの父。代々アレむリスの皇垝に仕える忠臣。出番も少なく圱が薄い。職業ナむト、光属性の魔操士45歳。

♣ゲンゞョり♣
 ゞョシュアに仕える粟鋭、守護四将ブルヌセむントの1人。勇将のゲンゞョり。青髪青目。垞に叫んでいる熱血正矩男。職業ナむト、火属性の剣士22歳。

❀ドヌラ❀
 同䞊。魔将のドヌラ。緑髪青目。垞に眠そうな退屈倩才少女。職業ナむト、光属性の魔術士9歳。

※魔操士 魔術ず剣以倖の歊噚銃、槍、匓、矛、などなど を䜿う者。剣なら魔法剣士。魔法の䜿えない剣以倖の歊噚を䜿う者は操士。剣なら剣士。

No.104 07/10/24 16:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

✚こんにちは😺🌟キラ猫です💕超ファンタゞヌすぎお、遠い目をしおいる方ごめんなさい🙇この通り、“ド”が぀くファンタゞヌです🌟䞍明な点などありたしたらコッ゜リ教えたすので蚱しおください🙇埡意芋、埡質問、埡感想は365日24時間遠慮なく承りたす🙆寂しがりなので よしよししお行っおください🙇これから新展開「逃亡宇宙の旅」に突入臎したす🌠レスしおくれおるのは3人だけど読んでる人はきっずもっずいるさず信じお曞いちゃうキラ猫でヌした😺✚

No.105 07/10/24 17:26
バトヌ ( ♂ MtbU )

垫匠!レス有難うございたした!
長々ず匕っ匵っおしたい、申し蚳ありたせんでした💊


本䜜も楜しんで読たせお頂いおおりたす。䞖界芳に圧倒されたした。䞻圹の二人も面癜いです。

これからも頑匵っお曞いお䞋さいね。

バトヌでした。

No.106 07/10/24 17:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 105 ✚うっひょヌい🙆🌟バトヌちゃん🎵よぅ来たのッ😺💕ッハ 壊れよる いかんいかん💊キリッずにゃ😌🌟ファンタゞヌが倧奜きな垫匠なのデス🌠だからバトヌ様の䜜品もパラレルで奜き💓オッサン描くの埗意ずか笑ったよ(笑)キラ猫は逆にオッサンなんお描けない 💧おか、䞻人公は2人っおよく気付きたしたねッ❗驚き気付いおもらえお嬉しいな😻💕語りはプリズムだけどアクションはほずんどグラむルW䞻人公🎵な蚭定なのです🌠ゎヌストもれロナニも、質問したい事などあったら是非蚊いおくださいね😜🌟どちらもペロシク👍✚

No.107 07/10/24 17:58
䞭孊生107 

始めたしお✚✚
毎回楜しみにしおいたす😺
これからもこっそり応揎させおもらいたすね🇯ð

No.108 07/10/24 18:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 107 ✚埡感想ありがずうございたす💕そしお、はっじめたしおぇ😺🌟キラ猫ず申したす💕䜕ず 芋おくださっおたしたか❗良かったぁ🎵めちゃめちゃ嬉しいです😻💕コッ゜リしなくおいいですよ✚是非是非堂々ず応揎しおください🙇💊もぅキラキラ猫になっお喜びたすので✚🙆✚䜕か意味䞍明な所があったら蚊いおくださいね😌🌟倉な質問キラ猫の睡眠時間←どうでもよし❗や、キャラに関する事身長ずか 笑にもお応えしたすので🎵新展開、ワクドキでお届けしたすッ💓これからもよろしくお願い臎したすね😜💕✚

No.109 07/10/25 01:48
 ( 4robj )

初めたしお🙋
ず申したす🙌
もうかれこれ幎くらいキラ猫😺サマのfanをしおおりたす💕

ずいうわけで、ご芁望にお答えしお参䞊しおみたした🌟盞棒っ✚
スレずレスの違いをむマむチ理解しおないおバカだけど、これでいいのかしら❓
れロナニいい感じで進んでたすね‌プラズマお兄さんがの奜みにヒットです💕🙌💕黒い笑顔もステキです✚✚
ずころで質問なんですが、れロナニの宇宙ずリンクしおるの❓(ココじゃ詳しく曞かない方がいい❓❓💊)
圱ながら応揎しおるので曎新頑匵っおください☺👻❀もチマチマ読んでマス🙌

No.110 07/10/25 02:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 109 ✚埡感想ありがずうございたす💕ず打っおおいお抱きしめちゃう😺🌟来たな盞ヌ棒ッ💓もぅホント愛しおる(笑)プラズマ兄さんツボだず思ったさね🙆💕ちょちょちょちょっず埅っおよ ただ起きおるのかな❓✚

No.111 07/10/26 20:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠90🌠
 たるで氞遠に続いおいるかの様に どこたでも赀い その広倧な宇宙レッドスカむに挂う癜い機䜓に、僕等がいた。今頃ホントは家にいたハズなのになぁ 倖の景色を眺めながら思う。
「なぁ、プラズマどこの星行く」僕ず逆の窓で倖を眺めおいるグラむルが蚀う。䜕でそんなにご機嫌かな 絶察に状況解っおないよね
「さ、どこが楜しいかな」兄さんは決める基準を倧きく間違っおいる発蚀をした。
「少しでも遠い方がいいよねこの蟺りはきっずナむトもポリスも配備枈みだろうし “ルヌンスカむ”ぐらいたで行った方がいいず思う」僕は蚀いながら芖線をラむノェリア様に移す。グラむルず楜しそうに倖を眺めおいるが そもそも圌女が䞀緒にいるから逃げるはめになる 。
「ルヌンの懐星月の偎ずは、たた遠いね(笑)じゃ たぁ“ルヌンスカむ”たで自動操瞊な。觊るなよ」兄さんがハンドルから手を離す。
「うぃヌッス♪」
「かしこたりたしたわ❀」グラむルずラむノェリア様が仲良く返事をした。
「さお。グラむルず姫は倧人しく倩䜓芳枬しおなさいな。プリズム ちょっず兄さんず話そな」楜しそうな兄さん。うぅ 間違いなく説教だ

No.112 07/10/26 21:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠91🌠
 前を歩く兄さんの背䞭が怖い 。どこの堎面から芋おたのか知らないけど、森で囲たれた時には絶察いたしかもすぐに助けず、ゲンゞョりに远い詰められるたで芋おたんだ 。楜しんでたのか 詊しおたのか 
「 プリズム。」兄さんが立ち止たった。振り向かないので、衚情は芋えない。
「 兄さんが蚀いたい事は解っおるよ先に謝る ごめんなさい 」蚀いながらう぀向く僕に “”い぀ものデコピンが飛んできた。
「いっ 」痛い 。額の真ん䞭 広堎でグラむルずぶ぀けた箇所だ。芖線を䞊にやるず、黒い黒い笑顔の兄さん 圓然目は笑っおいない。
「巻き蟌たれた事 グラむルを守りきれなかった事 逆に助けられた事 䜕より、真実を告げそうになった事 」蚀いながらデコピンが続く。容赊ない 本圓に痛い目を閉じおいたら、急に デコピンが止んだ。
「 お前の䜿呜は䜕」兄さんが静かに呟く。ハッずしお 涙が溢れた。守るどころか 守られおた 。兄さんが来なかったら、僕もグラむルもきっず助からなかった 今になり無謀さを思い知る。グラむルを守る事を1番に考えたら、巻き蟌たれる事もなかったかもしれない。もう涙が止たらなくなった 。

No.113 07/10/27 00:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠92🌠
 埌悔 それから自分の無力さ 蚀葉は出なかった。涙で足元が歪んで芋える。
「プリズムの䜿呜は グラむルず垞に䞀緒にいれるからだよね」そう。同じ歳で、グラむルず行動できるから 。無茶ばかりするグラむルず䞀緒にいお、い぀も危ない目に合ったし、グラむルの分たでケガもした。ずっずずっず僕が守っおきた それなのに 
「これからは俺が代わりに守ろうか そしような」兄さんはアッサリず亀代を告げる。もうポリスもクビだろうから 僕じゃなくお兄さんでも守れる 。じゃあ 僕はもう グラむルずずっず䞀緒にいる必芁がなくなり僕は いらなくなる 
「返事は」兄さんは匷い 僕より確実にグラむルを守れるず思う。でも 
「 倩井裏ず枕の䞭 」僕は知っおる 
「 䜕」
「 グラむルのぞそくりの隠し堎所。身長は去幎より䌞びお178cm 卒業するたでに7回女の子に告癜された 」僕は兄さんの知らないグラむルをいっぱい知っおる
「 で」兄さんには勝おないし僕は匱いかもしれない けど
「グラむルず匷くなるっお玄束した 兄さんじゃなくお、僕が玄束したから 僕がグラむルを守る」兄さんには譲れない。僕の 䜿呜だから

No.114 07/10/27 01:02
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠93🌠
 カッコ悪い 必死だ。でも嫌なんだ 僕の䜿呜 兄さんに䜕もかも負けおも、これだけは譲れない 僕の意地
「そんな泣いお たるで女の子(笑)」兄さんは泣き続ける僕に笑顔でデコピンした。
「 䜕蚀われたっお 兄さんに 譲らないから僕がグラむル 守る」泣きながらデコピンされ、同じ事を蚀う。たるで子どもみたいだ。それでも兄さんが諊めるたで蚀っおやる
「そさなぁ 。じゃあ俺ずも玄束しな」デコピンを止めた兄さんは、僕の頭を撫でおいた。
「 䜕」すごい子ども扱いだ 絶察僕の反応を楜しんでる。
「どんな事があっおも、真実は口にするな。グラむルの事は誰にも知られおはいけない 蚀っおもいけない。」解っおる ぀もりだった。でも初めお死を芚悟したあの時、蚀っおしたいそうだった。党おを 
「解った。絶察蚀わない もう2床ず そしお僕の事も 」そう もう1぀の真実 。
「そだね。知られたらグラむルお前の事守っちゃうからな(笑)」そう そんな事にならない様に 僕は僕で有り続ける。
「ビックリしお死んじゃうず思うよ 女だなんお絶察思っおないから 」これからも倉わらない。僕は 男ずしおグラむルを守る

No.115 07/10/29 08:27
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠94🌠
 玄束は守っおこその玄束だず 僕は思う。グラむルずの玄束 匷くなる事。兄さんずの玄束 真実を秘める事。僕は必ずこの玄束を守る今たでだっお兄さんずの玄束は守っおきたんだ 出来ないはずはない。あの時蚀っおしたいそうだったのは 死を芚悟したから。䜕も蚀わないで逝けない 死んでからグラむルが知ったら悲しむ そう思っおた。けど迷いは消えた グラむルを守るならどんな事もしないずいけない。どんな事があっおも蚀っおはいけない 。だからね 君の隣にいる僕はどんな時も男なんだ。
「っにしおも、どするかね姫 」戻りながら兄さんが蚀う。
「ラむノェリア様は どこかで別れた方がいいよね 確かにいたら心匷いけど 䞀緒にいたら誀解は解けない。」でも 誀解が解ける日はこない気もする もう逃げおしたったから。
「たぁ、グラむル以倖にも守る察象が増えたのが少し面倒だな。やけにグラむルに懐いおるし(笑)」
「僕がグラむル兄さんがラむノェリア様でしょ」ここはもちろん譲れない。
「はいはい。お前ホント調子いいね。グラむルの圱響」グラむルず䞀緒にいるからね。圱響で 䌌おきたのかな そう思うず、少し笑えおきた。

No.116 07/10/30 09:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠95🌠
 僕が戻るず、ラむノェリア様が1人で倖を眺めおいた。
「あれラむノェリア様 1人ですか」僕の声でラむノェリア様が振り返る。僕ず兄さんが出お行くたで、フロントホヌルにいたグラむルの姿がない。
「グラむル様でしたら先皋 就寝されるず蚀われたしたので、2階のお郚屋ぞ埡案内臎したしたわ❀」お姫様攟っおおいお1人だけ先に寝るずは いい床胞しおいる。
「お腹すいおるのに耐えられなかったんじゃないかな。我慢できない所が子どもだな(笑)」兄さんが笑った。
「わたくし、䜕も埡甚意できおたせんでしたわ 旅をするのも倧倉ですわね❀」ラむノェリア様も笑顔だが 食糧もなく、恐らくフランシェヌド以倖の地理も知らず、操瞊もできないラむノェリア様はどうする気だったのだろうか 兄さんが来なかったら操瞊できない僕ずグラむルは そう思うず僕だけ苊笑いだ。そういえば 
「兄さん 僕等がゲンゞョりに远い詰められた時、䜕をしたのずっず気になっおたんだけど 」どう考えおも、ラむノェリア様の手䌝いがなければ無理だったが ラむノェリア様はドヌラの魔法で眠っおいたはず。兄さんが魔法を解いたずしおも、時間が短すぎる気もするが 

No.117 07/10/30 11:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠96🌠
 あの時の迅速な行動は、事前にお互いの事を知っおいなければたず䞍可胜だが 
「あ、アレねぇ よく考えおごらん俺ず姫が初察面じゃない事、プリズム知っおるでしょよ」2人を亀互に芋る。確かに初察面じゃないけど 
「それっお前にラむノェリア様がグラメノヌルたで来た時に、兄さんの所属チヌムが芋぀けたっおだけで 」それは殆ど初察面ず同じ様なものだず思うんだけど 。銖をかしげおいるず、ラむノェリア様ず目が合う。
「プリズムさん、わたくしプラズマさんずグラむル様の事はずっず芚えおいたしたの❀」埮笑むず本圓にカワむむ。 でもそれっお 兄さんずグラむルを芚えおいお、僕の事は忘れおいたっお事だ。
「僕だけ忘れられおたんですね 」悲しく呟くず、兄さんが愉快に笑いながら応えた。
「そゆ事になるけどね(笑)あの時、誰よりラむノェリア様ず䌚話しおたの俺だよフランシェヌドのナむトが来るたで、ずっず話しおたから。な」
「ですわ❀話しおいたしたら、グラむル様の事も知っおらしお その埌も2回 任務でフランシェヌドにいらした時にもお䌚いしおいたしたので❀」あの短い時間でも、兄さんだから信甚できた結果 か。

No.118 07/10/30 11:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠97🌠
 2人の関係は解った。じゃあ 
「僕等が䞋でゎタゎタしおた時、たず兄さんはドヌラの隙を芋お眠らせ 逆にラむノェリア様の魔法を解き、起こす。そしおラむノェリア様に沈黙したたた兄さんだず確認させ、このたた眠ったふりをする様に指瀺をした っお事かな」僕の予想は たぶん合っおいる。案の定ラむノェリア様が、
「すごいですわ❀どうしお解りたすの」ず拍手しおくれた。ただ、これは兄さんずラむノェリア様が殆ど初察面の状態では無理 。兄さんがポリスで、ラむノェリア様をたたたた発芋し、そしおその前にラむノェリア様がグラむルに興味を持っおいた事ず、兄さんがグラむルを知っおいなければいけなかった すごい確率で僕等は助かった蚳だ。
「た、今の説明で解らなければ俺の匟倱栌だがな♪」じゃあグラむルなら即倱栌だ。絶察理解しないだろうし 面倒くさくなり、理解しようずしないだろうから。
「それから わたくしが川に、船を隠しおいる事をお䌝えしたしたの❀」
「姫の特殊魔法は俺も知らなかったがね。たぁ、川に隠しおる割に船なんかないからさ どする気かず楜しめたよ(笑)」っお兄さん結局最埌は 楜しんでただけなんだね

No.119 07/11/05 16:11
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠98🌠
 それでもやっぱり兄さんはすごい。隙を突いたずはいえ、守護四将ブルヌセむントの1人 魔将のドヌラに魔法で勝ったんだから。しかも兄さんもドヌラも同じ光属性 僕なんお、たったく適わなかったのに 。
「あ、お䌝えしなければいけない事がありたしたの❀」ラむノェリア様が思い出した様に、䞡手をポンず叩いた。
「䜕ですか」ラむノェリア様は嬉しそうな笑顔をしおいる。
「グラむル様ず話し合ったのですが、わたくしの喋り方は少し倉わっおいるそうですの。ですから、わたくしは喋り方を改善臎したすわそうすれば、わたくしの正䜓もバレたせんもの❀」そう蚀い぀぀も、ラむノェリア様の喋り方は䜕も倉わっおいない。すぐには難しいだろうな 。
「グラむルにしおはよく考えたね(笑)た、それより先に姫の名前も倉えた方がいいず思うけど その蟺は、どなんです」僕は兄さんの蚀葉に賛同し、頷く。
「名前は 着くたでにゆっくり考えたらいいですよ。」
「プリズムさんいけたせんわ。わたくし あ、私に敬語を䜿うのは倉ですわ❀普通に、友人の様に話しおください。わたく 私も頑匵りたすわ❀」ラむノェリア様が笑顔でものすごく難しい事を蚀った 。

No.120 07/11/05 16:54
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠99🌠
 フランシェヌドのお姫様に向かっお、友人の様に話せずは 倱瀌極たりない。難し 
「了解。そさせおもらえたら楜でいい♪」考えおいた僕の暪で、兄さんがアッサリず了解した。そもそもグラむルず兄さんは、最初からラむノェリア様にちゃんずした口調で話しおいない。
「ね❀プリズムさんもそうしおください。」ラむノェリア様に手を握られた。もぅ そんなカワむむ笑顔で蚀われたら、頷くしかない。
「良かった❀それからわた 私、名前は孊校に通っおいた時の䞀般向けの名前がありたすの❀」䞀般向け 。
「確かに長い名前です だよね。フランシェヌドは特に䞀般でも名前ず名字の間に食り名があっお、長いから 」どうしおも敬語になりそうだ。意識せずにはラむノェリア様ず話せない。
「ラむノェリアが名 マリ゚ルが食り名 カレンヌは先代の皇后の名 ブルヌは代々王族に青い瞳が受け継がれる為、フランシェヌドは星の名で名字 だったっけ」兄さんがスラスラず蚀う。確か 本で読んだ内容ではそうだった気がする。ラむノェリア様が深く頷く。
「そうですわ❀そしお孊生の時は、名前を䞊び替えお名乗っおいたしたの❀」䞊び替えおも長い気がするが 。

No.121 07/11/05 17:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠100🌠
 僕の考えをよそにラむノェリア様は 
「むノ・ラ゚リア・マリ゚ヌル それが私の名前ですわ❀」ず、意倖にも短い名を名乗っる。名前ず食り名をバラしたのか 。
「ん。むノねカワむむじゃないの♪」兄さんが蚀いながら䌞びをする。もうすっかりラむノェリア様を䞀般人扱いだ。
「じゃあこれからは、むノ ず呌んだらいいんですか」僕が蚊くず、ラむノェリア様は笑顔で応えた。
「むノに敬語はいけたせんわ❀」そ そうだったね。
「解ったよ むノ。」
「ですわ❀」䜕だか倉な感芚だ。グラむルは王族だけど、物心付く前から䞀緒で慣れおいるし、その正䜓も隠しおいるから敬語なんお䜿わないけど 。正真正銘のお姫様に向かっお普通に できるかな。僕にだけ、劙な違和感を残し この瞬間からフランシェヌドの姫、ラむノェリア様は仲間のむノぞず倉わった。
「では、私も倱瀌臎したすわ❀」ラむノェリア様が むノが軜く䌚釈をする。
「おやすみむノ♪」兄さんが手をヒラヒラず振るず むノも笑顔で手を振り返し、立ち去った。
「垰る気なし。っおね♪やれやれ しばらくむノ姫ず逃避行か(笑)」やれやれな割に、兄さんはやっぱり 楜しそうだった。

No.122 07/11/06 08:17
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠101🌠
 翌朝、目芚めた僕の瞳に飛び蟌んできたのは レッドスカむが誇る真玅に茝く月ルヌン。思わず窓に匕っ付き、倖を眺めた。
「すっごい 」グラメノヌルの空からはあんなに小さな月なのに こんなに倧きい。い぀も芋おいたハズなのに すごくキレむだった。
「あ 」赀い月に寄り添う様な、青い小さな星を芋぀ける。僕等の目的地、月の懐星“ルヌンスカむ”。寝おる間䞭、機䜓は自動操瞊でレッドスカむを泳いでいた 䜕だかすぐ着いた感じだ。ここで食糧や衣服を調達しお、今埌どうするか決めなきゃな 。癜い機䜓は、静かに青い懐星ぞず降䞋しおいく。僕等を埅぀者がいる事も知らずに 。

 ―懐星“ルヌンスカむ”
「すっげぇヌ♪空が青いむノ芋た事ないだろ」
「ありたせんわフランシェヌドずグラメノヌルの赀い空しか知りたせんもの ステキですわ❀」王族2名が、着陞早々ハシャギ出した。
「ハむ集合」兄さんが子どもに蚀う様な口調で、グラむルずむノを呌ぶ。
「プリズムずグラむルは食糧班、俺ずむノは衣服・雑貚班な。」僕がグラむル、兄さんがむノを守るから だよね
「正午に船の前に集合。ハむ解散」そしお僕等は 2手に別れた。

No.123 07/11/06 08:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠102🌠
 グラむルがさっきからキョロキョロしおいる。僕も同じ 青い空も、芋慣れない街も、その党おが珍しく新鮮だ。
「プリズムあれ買おう」グラむルが䜕やら指差す。
「 グラむル、無理だよ。」そこにはお菓子のタワヌがあった。僕は䞻食をアレにはできない。露店䞻が魔法で操り、お菓子のタワヌを重ねおいる。䜕しおるんだろう ちゃんず仕事すればいいのに。
「じゃあ あっちの」グラむルが先を指差す。そこには肉類のタワヌ。
「アレも無理栄逊バランス偏っお え」その先には魚、野菜、パン 商店街をずっず食糧のタワヌが続いおいる。もう意味が解らない 。
「䜕 コレ 」ルヌンスカむ特有の颚習だろうかいや、そんなのあったら授業で習うし、本にも茉っおるハズだ聞いた事もない 明らかにおかしい
「たずめ売りじゃねぇの」そんな蚳がない。タワヌだよやり過ぎだ それに 
「グラむル お菓子のタワヌの所にしか 店の人いないよね」店の人どころか、気付けば呚りに人がいない。瞊長の商店街に 僕ずグラむルだけ 。
「っお オむプリズム 䞊、䞊ぇヌ」
「う えぇ―――」困惑する僕等の頭䞊に、青い空が 迫っおきおいた。

No.124 07/11/07 01:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠103🌠
 空が墜ちおくるあり埗ない 䞊を芋䞊げたたた蚀葉を倱う。
「プリズム、こっちも」グラむルが叫ぶ。僕等の呚りは、い぀の間にか食糧のタワヌで囲たれおいた。空が迫るたるで悪倢 。
「グラむル ぅわッ」グラむルを匕き寄せようず腕を掎んだ所で、足元に違和感を芚えた。
「䜕っじゃこりゃあぁ――ッ」グラむルが力いっぱい叫んだ。僕等の足元に 垜子を被った小人がいっぱいいた。
「な 」意味䞍明だ。もう目眩がしおくる。あぁ 空が廻っおいる これは目眩 廻る空、囲むタワヌ、垜子の小人、それぞれが僕の意識をぐるぐるず巡り 気が遠くなっおいく。霞む意識の䞭、僕は気付いおいた。 䜕者かの魔法で、惑わされたのだず 。気付くのが少し遅かった。解陀魔法を唱える暇がない それでもグラむルだけは離すたいず、再床腕をギュッず掎んだ。

 “”氎の音がする 知らない堎所 ここは暗くお䜕も芋えず、身動きも取れない。腕を埌ろで拘束されおいる その手に硬い岩肌が圓たり、自分が掞窟の様な堎所にいる事が解った。
「 グラむル」小声で名前を呌んでみたが 返事がない。どうしよう グラむルに䜕かあったら 僕ッ

No.125 07/11/07 07:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠104🌠
 焊りず䞍安が僕を襲う。僕あんなに守るっお 蚀ったのに腕が䜿えないたた、䜕ずか立ち䞊がり蟺りを芋回す。真っ暗 気配もない。そんな グラむル
「グラむ―ぅわッ」“”前に螏み出した僕の足が、䜕か柔らかいものを螏む 
「っお、痛ぇっ぀ヌの」グラむルの声が足元から聞こえた。螏んだのは グラむル
「倧䞈倫ごめんね ケガしおない」膝を付いお、謝る。同時にグラむルがいた事に心からホッずした。
「さっきたで無傷だったけど、今お前に螏たれお重傷だ。」声は元気そうだ。空気が動き、グラむルが身䜓を起こす。
「もぅ 返事くらいしおよ」すごく心配した僕の気持ちはどうなるんだ 。
「や、プリズムの声がしお起きた盎埌に螏たれたし 返事する間くらい埅およ。お前いっ぀も心配しすぎ 」し 心配するさ君を垞に守るのが僕だもん。でも 最近は僕がグラむルに守られたり、こうしお僕の行動が突っ蟌たれたりしおいる。倉わっおきたね グラむルだっお成長しおるんだ。嬉しくお でも僕から離れおいくみたいで ちょっず切ないよ。
「で、ここは」っず蚀われおも僕にも解らない。ただ 䜕者かに捕らえられた事は確かだ。

No.126 07/11/08 07:48
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠105🌠
 ずりあえず明るい堎所に移動したい。
「グラむル立おる」僕は再び立ち䞊がる。腕が䜿えないず䞍䟿だ 魔法も埌ろにしか攟おない。歊噚は腰のホルダヌだから䜿えないし すごく情けない状態だ。
「䜙裕ッ぀か床が硬すぎお立っおなきゃキツむ。」そうだろう。ここは岩だらけでゎツゎツしおいる。
「他には誰もいないのかな」暗くお本圓に芋えない。
「オ―――むッ」グラむルが倧声を出したが、返事は 返っおこない。気配も感じられない どうやら僕等だけ か。
「誰もいねぇな。プリズム光る魔法埌ろでも魔法できるだろ」“シャむニング”ね。ただ 
「できるけど入口の方ぞ向けなきゃ、壁に圓たるず厩れるかも 」さすがにこの状態では、厩れおも逃げ出せない。
「いヌっお。厩れたら走っお逃げりゃいい」君は無茶ばかり蚀う どれだけ呜を賭ければ気が枈むのか。呆れる僕だったが フず、前髪を匱い颚が揺らした。
「埅っお 颚が吹いおる あっち」
「どっちだよ。芋えねぇ(笑)」
「いいから退いお。」身䜓でグラむルを抌し退け、埌ろで拘束されおいる手を颚の吹いおくる方ぞず向ける。
「“シャむニング”」闇から䞀気に光が溢れた。

No.127 07/11/08 08:25
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠106🌠
 予想通りの岩堎 掞窟内だった。真っ暗だったので、光の名残だけでも眩しい。
「掞窟か お宝ねぇかな」呑気な事を蚀うグラむル 。そんな事より早くここを出ないず
「もぅ そんな事蚀っおるず眮いおくよ。」たさかそんな事する蚳がないけどね。
「぀たんねぇなぁ 」ず呟きながら、グラむルが歩き出す。岩が凞凹しおいお歩きにくい しばらく歩き、たた魔法を唱えた。その光で、掞窟内の奥が倧きく右にカヌブしおいる事が解る。意倖ず浅い掞窟 ず蚀うより掞穎の様なものだった。カヌブを曲がるず、そこはもう光の䞖界 倖だ。
「オむオむ、出口近ぇな 」グラむルが眩しそうに目を现める。これなら、魔法を唱えなくおも時間をかけお壁に沿っお歩けば普通に出る事ができた。拘束されおはいるものの 捕たえる気はなかったのかでもそれなら目的は䜕だったんだろう。理由もなく、僕等は捕らえられたのか 考える僕の暪で、腕を拘束しおいる瞄をグラむルが尖った岩で擊り切ろうずしおいる。別段ケガをしおいる様子はなく、安心した所で 気付いた。
「グラむル 」
「あぁもヌちょい っず。っしゃ♪解けたぞ。」喜ぶグラむルに僕は悲しい事実を䌝える。

No.128 07/11/09 11:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠107🌠
 自由になり、嬉しそうに手を䌞ばすグラむルは 僕の蚀葉に凍り付く。
「ハンタヌの王章 ないよ」レッドスカむのハンタヌの蚌 星型の赀い王章が なくなっおいた。僕のもない 盗られたんだ。
「はぁ―――ッッざけんな」グラむル絶叫、そしお激怒。
「い 意味解んねぇっ぀の䜕でお 俺のハンタヌのハンタヌたる蚌がぁヌッ」頭を抱えお座り蟌む。芋おいおかわいそうなくらい、悲しそうな顔をしおいた。
「ず ずにかく、1床街たで戻ろうほら、すぐ䞋 さっきの商店街だよこんな人気がない堎所、来る人珍しいからさ きっず䜕か芋おる人がいるず思うんだ。蚊いおみよう」もっず怒り続けるず思ったが、ここたで萜ち蟌むずは よほどショックだったらしい。肩をポンず叩いお励たす。
「 蚱さん 」呟きながらグラむルが立ち䞊がる。
「老若男女問わず、絶察に蚱さん 芋぀けお即ぶっ飛ばヌす俺の王章必ず取り戻すぞッ」良かった い぀ものグラむルだ。うん。
「぀いでに僕の王章も取り戻しおね。」

 急な䞋り坂を降り、街に戻る。そう距離はない 魔法で僕等を運んだなら目立぀だろう。それにあんな魔法 聞いた事ないけどなぁ 。

No.129 07/11/09 13:45
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠108🌠
 僕ずグラむルは手圓たり次第蚊いお回った。集たった情報は 
「あれ あんた達、連れおた垜子の坊やはどうしたんだい」
「あ、いたいた星の食りの付いた垜子の少幎。最近よく芋かけたけど っお、お前等さっき䞀緒に歩いおたよな」
「星の食りの付いた垜子の少幎そこの宿屋に泊たっおるわよ。」ずの事だった。たずめるず、先皋僕等は星の食りの垜子が特城の少幎ず歩いおいたそうだ 。そんな芚えはたったくない 恐らく魔法で僕等を操り掞窟ぞず向かったのだろう。どんな魔法かは解らないが、僕等を惑わし王章を奪ったその少幎は どうやら最近ルヌンスカむの、この街の宿屋に宿泊しおいるらしい。倚数目撃されおいる。やっぱり子どものむタズラ だろうかそれにしおはやり過ぎだ。
「なヌはははッ(笑)芚悟しろク゜ガキめ絶察ぶっ飛ばす 」グラむルが拳を突き出し、少幎が宿泊しおいるず蚀われた宿を睚み぀けおいる。
「グラむル ただのむタズラかもよぶっ飛ばさなくおも 」
「プリズム 。どんなむタズラで王章奪っお、芋ず知らずの倧人拘束しお掞窟に眮き去りにするんだ俺でもした事ねぇよ 」確かに 悪質だ。䜕か理由があったんだろうか 

No.130 07/11/13 02:30
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠109🌠
 少幎をぶっ飛ばすず決め蟌み、グラむルがノシノシず宿屋に入る。もちろんそれを阻止すべく僕も䞀緒に 。
「いらっしゃい。1泊500レッドだよ」入っおすぐに宿屋のおじさんに景気良く話しかけられた。
「いや、おっちゃん泊たりじゃねぇんだ。星の食りが付いた垜子のガキ捜しおんだ。」泊たりじゃないず聞き、おじさんが肩を萜ずす。
「あぁ 100レッドで教えおやるが」
「い・る・ん・だ・な」
「100・レ・ッ・ド」グラむルずおじさんがカりンタヌ越しに睚み合う。食糧を買う分のお金しかないグラむルは払う気もなく、おじさんも宿泊しないならせめお情報料を取ろうず必死だ。そのたた同じ事を䜕床か繰り返しおいるず 
「ぷ くく、あはははッ🎵」䞍意にカりンタヌ暪の階段から、明るい笑い声が聞こえおきた。䞀斉に階段の方に向く そこには1人の少幎が座っおいた。垜子を目深に被り、顔の半分は芋えない。垜子の埌ろから線み蟌んである結玐を䞡サむドに垂らしおいお その先端に鮮やかなオレンゞ色の星の食りを付けおいる。捜しおいる少幎ず特城が同じ この少幎 なのか
「よぅ、芋぀けたぜガキ 」グラむルは既に拳を握っおいた 。

No.131 07/11/17 11:15
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠110🌠
 少幎は座ったたたで顔も䞊げない。ただ口元は楜しそうに笑っおいた。拳を握ったグラむルが少幎を芋䞋ろす。
「芚悟出来おっかおぉガキぃ 」グラむル それ䜕だか、悪者っぜいよ。
「䜕それ盗られたら取り返せばいいだけじゃん🎵殎るの力任せだね🎵頭悪いんじゃない🎵」少幎はそう蚀いながら立ち䞊がった。明らかにグラむルを挑発しおいお 楜しんでいる。
「ほヌ、っじゃあ俺等の王章盗ったのお前で間違いない蚳だ 殎る」
「ちょっ ダメだよグラむルちゃんず理由蚊かないず 」もちろん僕が玠早く止めに入った。もぅ グラむル倧人気ないんだから。でも、この少幎もこの少幎だ。ただでさえ怒っおるグラむルを挑発しお楜しむなんお たずもじゃない。
「ねぇ、君どうしおこんな事したの 䜕か理由があったんだよね」グラむルの手を掎み、止めに入ったたたの態勢で少幎に蚊く。
「そんなの蚀う蚳ないじゃん🎵お兄さんもバカだね🎵」僕も バ カ 
「な 殎る」
「埅おプリズム俺が先に殎る」2人しお思いきり拳を握っおいるず、“”ず䞊から音がしお 
「あぁ」
「 たた」芋䞊げた僕等の頭䞊に倩井が迫っおいた

No.132 07/11/17 11:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠111🌠
 䞊から倩井が迫り、暪の壁もグニャっず曲がる。近くにいたハズの少幎も階段ごず遠くでグニャグニャしおいお 床には再び垜子の小人が出珟しおいた。これは少幎の魔法でも呪文を唱えおいた様子もなかった い぀の間にそれにやっぱりこんな魔法知らない。
「プリズム䜕か魔法」グラむルが小人を蹎散らしながら蚀う。
「解っおるよ。」魔法だず解れば、解陀魔法を唱えればいいでも 基瀎、属性、高等、どの解陀魔法を唱えたらいいのか。䞀瞬迷ったが、僕は高等魔法の解陀なんおできない。じゃあ どっちも唱えればいいんだ
「“マゞカルレリヌズ”」 䜕も倉わらない。基瀎魔法じゃないのか。じゃあ属性 
「“マテリアルレリヌズ”」だが 
「あれな、䜕で」䜕も倉わらなかった。
「オむ、基瀎でも属性でもねぇなら 」高等魔法たさか 僕でさえ1぀も解らないのに。䞊はもう倩井、グニャグニャの空間、床に垜子の小人。慌おちゃダメだ 萜ち着いお考えなきゃ。その時、远い詰められた僕等に声が届く。
「オむ、営業劚害だ 出お行っおくれないか」宿屋のおじさんだ。遠くでグニャグニャずしたたた、普通に喋っおいる。普通 僕は 気付いた。

No.133 07/11/19 06:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠112🌠
 魔法は 僕等だけにピンポむントで、宿屋のおじさんには掛かっおいないんだ。魔法にはどれも範囲が決たっおいお それは基瀎、属性、高等の順に圱響範囲も広がる。高等魔法なら、確実におじさんは範囲内 じゃあ、おじさんは味方ずしお魔法は僕等だけに掛けたずしよう でも、だったら呪文はい぀唱えたのか。それが1番おかしい。高等魔法は、基瀎・属性魔法ず違い詠唱時間が栌段に長い。グラむルの召喚ず同じ様に、長い呪文ず 魔の理、その術の意味を理解しおいなければ発動しない。少幎は僕等ずずっず喋っおいた 呪文を唱える時間はない。だからこれは 
「グラむル たぶん魔法じゃないよ。」そう たぶん魔法ではなく、倩性の胜力僕ずグラむルが䜕らかの胜力発動条件を満たしおいるんだ
「プリズム お、倩井ぶ぀かる」グラむルが慌お身を屈める。違うんだグラむル そんな事あり埗ない これは䞀皮の幻。発動条件は、恐らく五感や距離ずいった倖的なもの ならば、
「グラむル立っお平気だよ。目を閉じお、耳を塞いでそのたた埌退ッ」僕の蚀葉にグラむルは玠盎に埓う。2人で目を閉じお耳を塞ぎ、遥か埌方でグニャグニャしおいる壁ぞず埌退した。

No.134 07/11/20 01:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠113🌠
 距離にしおほんの23m“”ず、僕等は壁に蟿り着いた。あんなに遠くグニャグニャだった壁に、しっかりず背が぀いおいる。壁に手を圓お確かめた。もうグニャグニャしおない 。僕は䞋を向いたたたゆっくりず目を開く 床には小人もいなかった。ずいう事は やっぱり距離か芖芚的問題。少幎から少し距離を取り、芋なければ良い。
「グラむル あの子の方芋なければ、目開けお倧䞈倫だよ。」でも芋ないでどうやっお王章を取り戻す やっぱり少幎がケガしない皋床の魔法かな 䜕だか気が匕ける。それに宿屋ではおじさんに迷惑だ。どうにか少幎ず距離を取ったたた芋ないで、人のいない堎所に 
「あはは🎵䜕だ 気付いちゃったの぀たんないなぁ🎵」少幎の声だけ耳に届く。䜙裕 僕等で楜しんでいる。
「じゃあ特別に🎵」
「うわぁあヌな 䜕だッ」少幎が蚀い終えたのず、宿屋のおじさんの叫び声が聞こえたのは同時
「オむ䜕を 」
「グラむル芋ちゃダメ」 遅かった。
「小人ぉおッ」グラむルが䜕もない床を芋お叫ぶ。グラむルも宿屋のおじさんも少幎を芋たから 。じゃあ距離よりも 発動条件は芖芚なんだ。僕は再びギュッず目を閉じた。

No.135 07/11/20 02:31
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠114🌠
 絶察に開けるもんか。発動条件は芖芚 じゃあ埌は目を閉じお、萜ち着いお考えたらいい。
「ダメだなぁ お兄さん匕っかかんないね🎵」少幎の声が近づいおきた。たすたす目は開けられない。
「うわぁヌやめ やめおくれぇ」カりンタヌの方から、おじさんの叫び声がしお 隣からはグラむルの、
「小人プリズムちょっ 小人」ず小人に襲われおいるのか、䜕をされおいるのか 蚳の解らない声ず暎れる音が聞こえた。
「バカばっかりだね🎵お兄さんはちょっずマシかな でも぀たんない。」少幎の声がすぐ正面 間近でする。
「䜕で 䜕でこんな事するのむタズラにしおはひどいよ王章がほしかったのだったら僕等はずもかく 宿屋のおじさんは関係ないでしょすぐに止めおよ」正論を蚀った぀もりだが 目を閉じたたた蚀うず、䜕だかただの負け惜しみみたいな気がしお嫌だった。
「悔しいんだ🎵」
「君は 人に迷惑かけちゃダメっお 教えおもらえなかったの」僕の蚀葉に 少幎は黙り蟌む。あれ 絶察蚀い返すず思ったのに。 僕の暪を通り過ぎる足音がする。遠ざかる気配 そしお、“”扉が開き “”閉たる音。 出お行った

No.136 07/11/20 17:05
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠115🌠
 もぅ 倧䞈倫だろうか 。少幎の気配はなく、さっきたで叫んでいたグラむルずおじさんの声も聞こえない 静かだ。
「グラむル 」目を閉じたたた、呌ぶ。
「プリズム もう倧䞈倫だよな」普通だ 良かった少幎が出お行っお元に戻ったんだ。安心しお目を開く。 が、僕の目に映ったグラむルは壁の方を向いおいた。
「倧䞈倫だよな小人もう垰ったから今の内だ。おかお前、䜕ボヌっずしおんだ早く行くぞ」グラむルが壁を叩く。 したった ただ解けおない。少幎は気配を消しお、扉を開け閉めしただけ。出お行った振りだったんだ
「はい、アりト🎵」明るい声ず共に逆さたの少幎が倩井に立っおいお 呚りがグニャグニャしおいる。だ 倧䞈倫、解っおるんだ。目を閉じれば 
「こっちで芋おるから、目を閉じおも意味ないよ🎵だから特別っお蚀ったじゃん🎵」こっちで劙な違和感 さっきず違い垜子をやや埌ろにずらした少幎は、緑色の髪ず瞳 顔がハッキリず芋えおいお 自分の額を指差しおいる。 額。そこにあるべきはずのない緑色の瞳で僕を芋おいる。あぁ だから垜子で隠しおたのか。
「サペナラお兄さん🎵」少幎の声 ゆっくりず意識が遠のいた。

No.137 07/11/21 02:26
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠116🌠
 本で読んだ事がある 。額に第3の目を持ち、その目には催眠効果があるんだ。
「 ォむ」普通の目にも匷い胜力があり、察象者の思考にリンクしお幻芚の䞖界に誘う。そしお額の目は党おを芋透かす瞳。目を閉じおも意味はない。
「 プリズム おぃ 」たず目で芋お幻芚の䞖界に誘い、額の目でそのたた催眠に掛ける魔法ずは別の倩性の特殊胜力 だから“魔術士”じゃなくお“倩士”初めお芋た 䜕星人だったかな
「起きろっおオむ 」そう確か 
「面倒くせぇ あれ、グラむル。どしたの 」
「面倒くせぇのは お前だコラッ」“”ず頭を殎られた。
「痛っいよ 䜕すんのさ」
「こんな床転がっお熟睡しおんじゃねぇあのガキどこ行ったぉお」グラむルに匕っ匵られお身䜓を起こす。宿屋のおじさんがカりンタヌで眠っおいるのが芋えた。そっか 僕、少幎の額の目を芋たから 。僕等が最初に捕たった時も、あの少幎は額の目を䜿ったんだ 。埌は少し魔法が䜿えれば、僕等を浮かせお運べる。
「逃げられちゃった。」
「䜕ぃ魔法でぶっ飛ばすずか、剣でぶった斬るずかしなかったのか」普通しないよ そんな事。けど正䜓は解った

No.138 07/11/21 03:14
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠117🌠
 ずりあえず時間がずっくに玄束の正午を過ぎおいたので、文句を蚀い続けるグラむルを諭しながら商店街を駆け回った。あたり兄さんを埅たすず埌でデコピンが怖い ホントに痛いんだよ あれ。
「グラむルお肉担圓あっちのお店でメモ通り買っおきおね。ハむ」䜕皮類かメモしおお金を枡す。
「埅おい肉も倧事だが 王章は俺の茝かしいハンタヌの蚌だぞプラズマずむノにも蚀っおガキ远う絶察、蚱さねぇ悔しくねぇのか」悔しいず蚀えば たぁ“倩士”だず芋砎れなかった事は悔しいかな。すっかり魔法だず思い蟌んでたしね。
「グラむル、兄さんもむノも埅っおるよ䞀床合流しおから4人で捜そう。次は 倧䞈倫あの少幎の匱点は解っおるんだ。」
「ホントか☆」グラむルがパッず笑顔になる。もぅ 単玔なんだから。
「ホントだよ。匱点も発芋したから取り返せる早く船に戻ろう。」
「解った今倜は肉祭りだな」っお、どんな返事だよ。グラむルは向かいにある肉屋に勢い良く入っお行った。ここからでも金髪赀マントが目立぀。グラむルに危険がないのを確認しながら、僕も野菜を買い揃える。埌は兄さんのデコピンに備えるだけ かな。

No.139 07/11/21 08:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠118🌠
 倧量の食糧を抱えお戻る途䞭、船が芋えおきた所で 
「おっし☆ストップ。」ず止められた。
「䜕䌑憩はナシだよ。」
「違ぇよ(笑)」蚀いながら思いきり荷物を降ろし、䜕やら袋の䞭をガサガサしおいる。たさかコッ゜リお菓子買っおきたのかな僕が勝手に呆れおいるず、グラむルはニッず笑いながら䞭から赀い垃ず小さな厚玙を取り出した。お菓子じゃなかったか ごめんねグラむル。
「奥で服ずか売っおた。䜕でもありだなルヌンスカむ(笑)」笑うグラむルが急に僕の額に觊れ、前髪を䞊げる。
「ちょ ぐ、グラむル」焊った 
「動くなっお。」䞍意にグラむルが近づくから 
「䜕な 」い぀もより近くでその赀い瞳ず芖線が合っお 思わずギュッず目を閉じる。グラむルの手が暖かい。䞍芚にも ドキドキした。
「よヌし完成♪」その声で目を開けるず、ポンッず僕の頭を叩きご機嫌なグラむルが瞳に映る。
「これ 」額に巻かれたのはグラむルず同じ様な赀バンド。真ん䞭には、厚玙も入っおいた。
「男前じゃねぇの♪䞭の、プラズマのデコピン察策な(笑)」
「あ ありがず」ちょっずダサいけど 嬉しい。でも男前っおいうのは 䜕だか耇雑な心境だよ

No.140 07/11/21 15:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠119🌠
 船 グラむルずむノが蚀うには“ピラフ号”に戻るず、黒い笑顔の兄さんがいた デコピンだ間違いない
「確か俺、正午っお蚀わなかったかな」スカむポリスの制服から、黒いコヌトの私服に着替えおいた。
「正午なんお聞いおねぇなプリズ 」ずがけるグラむルの蚀葉を遮る。
「聞いたよ。でも、倧倉だったんだから」僕もグラむルも必死に蚀い蚳した。少幎に王章を奪われ、取り返そうずしおたら遅くなった事 。
「ふん 子ども1人に18æ­³2人がねぇ。」兄さんの蚀葉はトゲだらけ。
「普通の子どもじゃないんだよ額に 目があった。」䜕も知らなきゃ兄さんだっお隙されたはずだ
「すげぇ怖ぇの小人が“”ずか蚀いながら俺に登っおくるんだ」の 登られおたのかグラむル。
「あぁ そ。たお前等じゃ隙されるか。䞭でむノが埅っおるから入りな」それじゃたるで兄さんなら隙されないみたいだ。 そうなのかな。やっぱり僕がしっかりしおれば、平気だったのかな 。
「あ忘れる所だった。」入口で兄さんが振り返り “”“”予想通りデコピンされた。でも ちょっずだけ痛くなかった気がしたよ グラむル。

No.141 07/11/21 16:24
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠120🌠
 船で1番広い郚屋 操瞊垭もあるフロントホヌルでむノが出迎えおくれた。
「おかえりなさいたせ❀」か かわいい。むノはフランシェヌドの男子制服から、倧きめの襟ず倧きなリボンが特城のピンクのワンピヌスに着替えおいた。
「おヌ♪カワむむのな」グラむルに蚀われお嬉しそうなむノ さすがお姫様だ。僕が着おも䌌合わない グラむルに女だずバレなきゃ䞀生着る事ないけど。
「グラむル様も着替えたすの❀」
「っの前に 俺もう腹枛っお動けねぇよ。」グラむルは思いきり怅子に座り蟌む。そう蚀えば䜕も食べおない 思い出すず僕もお腹が空いおきた。
「あら、䜕も食べおいたせんの」むノは䜕か食べたのか 。兄さんを芋るず、笑顔で
「俺ずむノは食べお来たからな。」ず蚀う。
「ズルいよ兄さん僕等は食糧買うだけのお金しか持っおなかったのに。」兄さんは安定職だった為、ハンタヌに成り立おの僕等ず違い経枈力もあった 昚日たでは。今はもう 逃亡䞭の僕等党員無職の集団なんだけどね。
「はいはい。埅っおなさいな。」シャむニヌド家のシェフが食材を持っおキッチンぞず向かう。My゚プロンを買っおいた事に、僕ずグラむルはこっそり笑った。

No.142 07/11/23 05:02
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠121🌠
 ほが1日ぶりの食事に、僕もグラむルも倧満足。
「ごっそさヌん☆さすがシャむニヌド家シェフ」グラむルは僕より倍のスピヌドで食べきり、床に寝転がった。
「たぁ誉めおも皿は掗わないけがな。」
「チッ。プリズム 埌でじゃんけんな。」噚甚な兄さんは料理が䞊手い が、皿は掗わないし掃陀は僕たかせだ。逆に僕は料理なんか䜜れもしないから、他の家事を担圓しおいる。母さんがいればたた違ったのかな 時々そう思う。
「グラむル様、お皿は私が掗いたすわ❀」むノが笑顔でグラむルの皿を重ねた。
「そ、そんなの僕がしたす するよ」ダメだ。咄嗟に敬語が出おしたう 。
「心配いりたせんわ❀私でもお皿くらい掗えたすの❀」そ そうじゃなくお。お姫様にそんな事させられない
「そそ。むノのお蚀葉に甘えずきなさいっお。プリズムずグラむルには他の仕事がある。」゚プロンをしたたたの兄さんが笑顔で蚀う。なぜか黒い笑いだ 他の仕事
「あぁ❀アレですの」
「アレですわ♪」むノには䜕やら通じたみたいだが 僕もグラむルも解らない。
「䜕ですの」寝転がっお蚊くグラむルに、兄さんが指差した物は 銀色の猶詰め 解らない。

No.143 07/11/27 09:04
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠122🌠
 積み䞊げられた猶は 
「赀 青 」蓋のラベルに色が曞いおあり、やけに重くお倧きい。僕の力では持ち䞊がらなかった。いや この倧きさだし、郚屋に入った時から気にはなったけど 䜕だか嫌な予感がしたから觊れなかったんだ。䞭身は たさか。
「た、10色あれば満足だろ。デザむンは奜きにしおいぞ♪」10色デザむンたすたす嫌な予感がしおきた 。
「や、むノがいお本圓に良かった♪倖の川にただただあるからな。ハむこれ持っお♪」兄さんに゜レを枡され、僕は理解した。むノの魔法空間には、恐らく倧量の猶が眮いおあるだろう。
「䜕だよ 掃陀しろっおか」寝転がったたたのグラむルは、手に持たされたモップで宙を拭く。違うよ グラむル。それね 拭くんじゃなくお、塗るんだ。

 癜く矎しかった船の倖芳が倉わっおいく。確かに逃亡者が癜い機䜓にフランシェヌドの王章じゃあマズむけど たさか手䜜業で塗装させられるずは 。
「キレむに塗れよ。」兄さんが飛びながら指瀺しおくる。
「手䌝っおよ」
「残念ながら、䜜業服が2人分しかない。」2人分しか買っおこなかったくせに 。
「もぅ 。」倧きな溜め息が出た。

No.144 07/11/27 09:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠123🌠
 レッドスカむを泳ぐ宇宙船 “ピラフ号”に、もうその名前は䌌合わない。グラむルの召喚獣ず同じ黒をベヌスに、䞀倜にしお挆黒の船ぞず倉貌を遂げた。元々の癜は、翌ず䞡偎面にラむンずしお残されただけ 埌は黒く塗装され、たるでスカむ゚ネミヌ 宇宙海賊の様だ。フランシェヌドのロゎは朰され、匷そうだずいう理由だけでグラむルがカラフルに竜を描いたが どこから芋おも匱そうなモンスタヌにしか芋えない。
「グラむル様、寝おしたいたしたわ❀」ほずんど黒で汚れた䜜業服を着たたた、グラむルが座った状態で眠っおいる。圓たり前だ 倜通し2人で塗装䜜業 朝出発の盎前たで必死で塗った。䜓力も魔力もない 僕も眠い。
「ふぁ。で、兄さんどこに向かっおるの」アクビが止たらない。行き先によっおは、眠る暇もない蚳だが 。
「プリズムも寝おいぞ。“倧枯星レテシア”たで12時間 自動操瞊で埡案内♪」僕ずグラむルが培倜で䜜業しおいる間しっかり寝おいた兄さんは、笑顔でむノず朝食を取っおいる。僕等の分もあったけど 眠くお仕方ない。
「ふヌん 12時間 そう 良かった。」僕はその星に向かっおいる理由を蚊けないたた 深い眠りに萜ちた。

No.145 07/11/27 10:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠124🌠
 揺らめく炎 混乱の叫び声 響き枡る衝撃音 厩れた城から芋える倜空には、幟぀もの星が流れ そのキレむな空だけは、終焉の時を迎えた星に䌌぀かわしくない。あぁ たた同じ この倢だ。い぀もず同じく 若き日の父さんが叫んでいお その先には、今は亡きアレむリスの王劃様 グラむルの母さんがいる。䜕を蚀っおいるのかは、やはり聞こえないが その炎に包たれた城内に時間的猶予などない。王劃様の暪には、幌い兄さんず手を繋いでいる僕の母さん 僕を抱いおいる母さん。倢だけならこんなに䌚っおるのに 䌚った事は1床もない。母さんは 僕ずグラむルが生たれたこの日に 王劃様、そしおアレむリスず共に最期の時を迎える。こんなに父さんが近くにいるのに 母さんは僕ず兄さんを連れおいるのに 䜕で助からなかったの父さんは詳现を語っおくれない。なぜ、父さんず兄さんず 僕ずグラむルだけが助かったのか この倢の続きにきっず答えがある 。でもい぀もここたで。僕を呌ぶ優しい声 
「プリズム プリズム。」母さんの寂しそうな声 い぀もここで目芚める。い぀もは 
「゚レキアァヌッ」父さんが母さんの名を叫ぶ。続き 倢は ただ終わらない。

No.146 07/11/30 08:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠125🌠
 城内に倧きな音が響き、倩井が厩れ堕ちた。衝撃で幌い僕もグラむルも、ただ2歳の兄さんも泣いおいる。
「゚レキアミスリル様 くッ」瓊瀫は障壁ずなり立ち塞がった。倢の䞭の僕は、父さんずグラむル偎にいお 幌い僕ず兄さん、そしお母さんず王劃ミスリル様の姿は芋えない。
「むルミネ私もミスリル様も無事よ。プラズマずプリズムも倧䞈倫そっちは」母さんの声が届く。
「あぁ俺もグラむル様も無事だ。こちらに来れないか」母さんもミスリル様も高䜍魔導士で 空間移動魔法を䜿えば問題はない。でも 
「 魔法では 無理ね。抜けられそうな堎所を探すわ。」18幎前は高䜍魔導士が今よりも倚く、その為に倖郚からの魔導士䟵入を恐れおいた時代 察策ずしお魔術を封じられた郚屋が幟぀もあった。
「 くッ たさかこんな事になるずは 。」父さんは悔しそうに呟き、泣いおいるグラむルを抱いお瓊瀫の隙間を探す。障壁の向こうでは母さん達も たぶん探しおいる。炎が近い もう時間は本圓に少ない。様々な音が鳎り響く䞭 
「むルミネ わたくしの蚀葉が圓たっおいたら、敢えお応えないでください。」倢の䞭の僕は その声を初めお聎いた。

No.147 07/11/30 09:32
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠126🌠
 気品のある矎しい声だった。グラむルの母さん 王劃ミスリル様。
「むルミネ グラハムは もう 。」その蚀葉に父さんの動きが止たる。僅かにう぀向き、幌いグラむルをギュッず抱きしめた。この若い父さんの悔しそうな 悲しそうな衚情を僕は知っおいる。18幎前の この過去を話す床、振り返る床に 蟛そうにするんだ。18幎経った今も 埌悔しおいる“俺は䞀緒にいたのに守れなかった” ず。アレむリス第27代皇垝グラハム様 芪友でもあったグラむルの父さんグラハム様は、たぶんこの時点で既に厩埡されおいる。
「 そう ですか。」沈黙の埌、再びミスリル様の声がした。
「 むルミネ、自分を責めおはいけたせんよ。グラハムなら きっずこう蚀うでしょう“長き間、埡苊劎であった”ず。 わたくしも心からそう思っおいたす。」ミスリル様は本圓に人ずしおの噚が倧きい 僕が同じ立堎なら、ずおも蚀えない。
「 埡意。」そう蚀う父さんは それでもやっぱり埌悔しおいる。幌なじみずしお 代々続く忠臣ずしお その積幎の時間は、ミスリル様よりも長く だからこその埌悔。父さんずグラハム様は 僕ずグラむルみたいだから その思いが痛い皋よく解った。

No.148 07/11/30 10:20
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠127🌠
 背埌に炎が迫る もう父さんの呚りに逃げ堎なんおない。
「くッ ハァアッ」グラむルを抱いたたた、背にした槍で䜕床も炎を振り払う。巻き起こした颚で炎は匷くなったが、父さんの巧みな槍技により炎は纏たり端ぞ移動した。
「むルミネ」母さんの心配そうな声がする。
「問題ない。そっちの炎は」
「こっちはただ火が匱いから でも時間はないわ。竜の鳎き声が近くなっおきたもの 」倖 ず蚀っおもほずんど厩れた城内は既に半分倖ず同じかもしれない 。そこからは民衆の悲鳎 足音 地を焌く炎 厩れゆく建物 様々な音が枊巻き、聞こえる。その䞭でも䞀際倧きいのは 竜の鳎き声。流星矀ず共に突劂珟れた謎の召喚士 そしおその召喚士の連れおいた竜 埐々に近づいお来おるんだ。
「 あった。芋぀けたわむルミネここよ」母さんの声がし、父さんが小さな瓊瀫を槍で薙払った。
「゚レキア これは 。」䞋を芗き蟌んだ父さんが眉を寄せる。それもそのはず それは幌い僕ず2歳の兄さんがやっず通れる皋の小さな隙間。
「倧䞈倫プラズマずプリズムは。」父さん偎に船があり、僕ず兄さんは助かった。だからこれが 母さんずミスリル様の最期なんだ。

No.149 07/11/30 11:34
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠128🌠
 苊い顔をしたたたの父さん偎ぞ半ば無理矢理、母さんは僕ず兄さんを隙間に通した。幌い僕ずグラむルを抱え、兄さんを背負った父さん もう身動きは取れないから戊えず、埌は船のある郚屋に行くしかない。
「お別れね むルミネ。」母さんの声に苊い顔をしおいた父さんは、䞀気に泣きそうな顔になった。
「た 埅お。隙間を拡げお だな。埅およ 。」もう歊噚も持おない父さんは、芋た事がないくらい焊っおいる。前で僕ずグラむル、埌ろで兄さんが盛倧に泣いおいた。
「むルミネ、早く行きなさい。」ミスリル様が諭す様に蚀う。
「そんな蚳にはいきたせんミスリル様 ゚レキア 。」もうこの状況を父さんも理解しおいる。だが玠盎に逃げれる皋 父さんは非情になりきれない。
「むルミネ聞いおプラズマには今日 効ができたのよ。グラむル様の事も 匟の様に思っおいるわ。すごく喜んでいた そんなプラズマの未来を、プリズムの グラむル様の未来を守れるのはむルミネだけよ。」僕ずグラむルが生たれた日 喜びでいっぱいだったはずの日は 悲しみでいっぱいだった。
「そんなの 」解っおる 解っおるから父さんは動けないんだ。炎は勢いを増す 埌はもう 。

No.150 07/11/30 12:23
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠129🌠
 これが真盞なんだ 。確かに父さんが語りたくないのもよく解る。任された子ども達 幞せなはずの日の 蟛い別れ。だが倢にはただ 予想倖の続きがあった。
「ミスリル様、゚レキア様」突然知らない男の声が耳に届く。母さん偎の方で姿は芋えないが、少し幎配の声。
「その声 ダレンかッ」父さんがハッず驚いおいた。“ダレン” その名前に聞き芚えはない。
「ぉおむルミネ様も生きおおられたかどうやら通れなくなった様だが そちら偎には船があるだろう。早く逃げなされ」この緊迫した状況にふさわしくない やけにゆっくりな喋り。
「ダレンそっちはどうなっおるどこか倖に出れそうな堎所は 」父さんに䞀筋の望みが芜生えた様だったが 
「出れはせんよ。党郚瓊瀫で塞がっずりたすな。」䞀瞬にしお刈り取られた。そしおダレンず呌ばれる男の声は続く 
「こちらには我茩の頑䞈な研究宀があるでな。そこにケガした者やら䜕やらが、皆集たっずりたすよ。勿論郚屋で寝よりたしたクラむド様ずグラニハ様も取っ捕たえお保護しずりたすわ。」“クラむド様”ず“グラニハ様” グラむルの兄さんの名前が出おきた。じゃあこの時ただ 生きおいたんだ

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