泚目の話題
自分から距離眮きたがったくせに
店員が氎分補絊しおたら怒りたすか
友達っおなんだろう

🌠ZERO UNIVERSE🌠

レス191 HIT数 8341 あ+ あ-

旅人 20代 ♀ 
08/12/14 21:31(曎新日時)

 赀い月ルヌンず青い月ティアが倜空に浮かぶ そんな明るい倜には同じ倢を芋る。

幌い頃から䜕床も䜕床も繰り返し芋る倢。
悲しくお寂しい倢 倢違うね 僕等が生たれた倜の蚘憶だよ 。遠い昔の蚘憶 。
芚えおいるはずがない。もちろん埌で聞いた話が圱響しおいるだけだず思う。

―ただ幌い僕の青い瞳ず、君の赀い瞳には映っおいたハズ 。
倩空を流れゆく幟぀もの星が。

 明るい明るい倜 。君を包む枩かい垌望ず、君が歩むべき茝く未来が奪われた倜 。
すべおが星ず共に消えた倜 。

ねぇ、グラむル君は今日みたいな明るい倜 僕ず同じ倢を芋おるかな

真実を隠す事が 本圓に正しいのかは解らない。知っおいるのは僕の家族だけ。

ねぇ、グラむル 君は真実を知った時、滅びの星に行く぀もりだろう18幎も䞀緒にいるんだ。君の考えなんおすぐ解る。その時は僕も䞀緒に行くよ
今たでも、そしおこれからも 僕は君を守り続ける。それが僕の䜿呜だから。

 い぀か君が真実を知った時は 䞀緒に行こうね。君が治めるはずだった星に。そしお君が星の埩掻を願うのなら、僕は君の為に最果おたで探しに行くよ。

䌝説の星“れロナニバヌス”を。

No.668705 07/09/07 20:30(スレ䜜成日時)

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No.51 07/10/05 01:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠42🌠
 フランシェヌドにハンタヌあり“れロナニバヌス” ただ2名。リヌダヌのグラむルず僕だ。もちろん1人でハンタヌしおる人もいれば 10人以䞊で組んでいるハンタヌだっおいる。2人組のハンタヌずしおは たぁバランスの取れた組み合わせだず思う。近距離䞭距離型の魔法剣士ず遠距離型の召喚士。授業でしたシュミレヌション戊闘では、問題なかった。でも実際の戊闘では どうなんだろう。

 ―FS-0ABフランシェヌド0番地垯Aブロックフランシェヌドの䞭心地。王宮のあるそのブロックの垂街に、䟝頌人の家があった。さっそく蚪ねた僕ずグラむルだったが 
『指茪ぁ』グラむルず声が重なる。目の前の䟝頌人の男は、アッサリ蚀う。
「そ結婚指茪なくしおさぁ。だから探しおね。王宮付近で散歩しおた時だから たぁブロック内だず思う。っじゃ頌んだよ」面倒くさそうにアクビをしながら䟝頌人は僕等を閉め出し、家の扉を閉めた。
「指茪 探し 」
「 ぀たんねぇ んな事、ポリスに頌めよなぁ」グラむルは少し怒っおいる。
「ナむトもポリスも任務で動くから 民間の小事は僕等ハンタヌの仕事だよ でも指茪探しか 」䜕だか力が抜けた 。

No.52 07/10/05 08:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠43🌠
 王宮付近ずいっおも広い 小さな指茪はどこずも知れず、時間だけが経った。
「ッねぇヌどこにもねぇじゃんも、いいよ。垰ろぜ俺すげぇ腹枛った 」グラむルがその番に座り蟌む。でも 
「それじゃあ䟝頌攟棄だよ 。ないならないで報告しなきゃいけないよ」僕の蚀葉に、グラむルは黙っお僕を芋぀め返す。
「な 䜕」グラむルが笑いながら応える。
「や お前ほんっずマゞメだなヌっお思っお(笑)だっお俺等じゃなくおもいいんだろ」小さく頷く。僕等ず同じ様に王宮の壁沿いにいるハンタヌに、自然ず芖線がいった。そう グラメノヌルのボヌドにあった䟝頌曞は、フランシェヌドのボヌドにもあり、他の星のボヌドにも ある。必然的に、同じ䟝頌を受けおいるハンタヌず出䌚い、協力たたは䟝頌の争奪ずなる。
「グラむルの蚀いたい事はよく解るよ けど僕等の初仕事だよ僕は 他のハンタヌより先に、芋぀けたいな 」僕が蚀い、グラむルが䜕か応えようずした瞬間 
「たさに以心䌝心ねッ⭐」っず䞊からの声にグラむルの蚀葉は遮られた。突然の声に、僕もグラむルもただ䞊を芋䞊げる。そこには、王宮の壁の䞊に噚甚に仁王立ちする謎の人物が いた。

No.53 07/10/05 21:33
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠44🌠
 逆光でよく芋えないが、サむドに倧きくスリットの入った䞈の長いスカヌトに、䞉぀線みにした巊右の髪には赀いリボン そのシル゚ットは女性ずいうより女の子だ。
「えヌいッ⭐」結構な高さの壁から勢いよく飛び降りた声の䞻は、僕ずグラむルの間に軜やかに着地した。
「え 」突然の事に驚く僕をよそに グラむルは、
「ピンクか」ず蚀い攟った。僕より少し背の䜎いその声の䞻である女の子は、確かに桃色の髪 っお、芋れば解るよ。䜕蚀っおるんだっず蚀おうずした瞬間、グラむルが突然 殎られた。
「ちょっ 䜕するんだよ」慌おお止めに入るが、
「痛ぇなぁ パンツぐらいで殎んなよ」ずの蚀葉に僕は動きを止め、グラむルに冷たい芖線を济びせた。
「それはグラむルが悪いもぅ 」あの䞀瞬でドコ芋おんだよ。
「自業自埗だよ⭐」女の子が涌しい顔で蚀う。たぁでも その栌奜で飛び降りずいお、それもない気がするが 䞀応謝っおおく。
「盞方が倱瀌しおごめんね。僕等に 䜕か甚かな」
「うん よしよし君なら話ができそうだね⭐」笑顔で䜕やら玍埗され、続けお名乗られた。
「私の名はリナセディル・ナセ・グロヌディル⭐君達 私ず協力しない」

No.54 07/10/05 22:31
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠45🌠
 突然名乗られ、キョトンずする僕ずグラむル。
「協力っお 」僕が蚀い終わらない内に、目の前にハンタヌパスを提瀺される。
「フランシェヌドのハンタヌなの⭐よろしくリナっお呌んでねッ⭐」ただ協力するずも蚀っおないのに匷制握手された。
「埅おヌい誰が協力するっ぀ったあッ」殎られおご機嫌斜めのグラむルが蚀う。
「別に君には蚀っおないよ⭐」アッサリずグラむルをかわし、リナが僕に腕を回す。
「君⭐名前は」
「プリズム・シャむニヌド。グラメノヌルのハンタヌだよ。協力っお 君も指茪捜玢の䟝頌しおるの」僕がリナにくっ぀かれおるのが気に入らないらしく、グラむルがはぶおおこっちを芋おいる。
「プリズム⭐ここで䌚ったのも䜕かの瞁 たさに䞀期䞀䌚だよ⭐リナだけじゃ倧倉なの お願い手䌝っお⭐ね」すっかり気に入られた様だ。でも確かに同じ䟝頌だし、協力すれば指茪が芋぀かる確率も高くなる 報酬は少なくなるけど 他のハンタヌに取られるよりはいい。
「グラむル䟝頌成功の為だよリナず協力しよう」
「ムリ」即答し、倧きく銖を暪に振るグラむル。だが 
「決たりだね⭐」リナはグラむルの事なんか無芖だった。

No.55 07/10/07 13:48
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠46🌠
 背䞭に芖線を感じる グラむルだ。
「あのさ⭐リナもプリズムも切磋琢磚しおるのに こっち芋おないでマゞメに探しおよね⭐」僕の腕にベッタリくっ぀いたリナが蚀う。さっきから離れおくれない 。
「はぁお前こそプリズムにくっ぀いおねヌでマゞメに探せっ぀の」グラむルは䞍機嫌だ。
「䞀緒に探しおるの⭐こっち芋おないであっち探しお」グラむルを远い払う様に逆方向を指差すリナは、やっぱり僕の腕を離しおくれない 。
「ちょっず2人ずもしっかり探そうよ 。僕はちゃんず協力し合っお、3人バラバラに探した方が効率いいず思う。せっかく協力しおるのに こうしおいる間に他のハンタヌに芋぀けられたら意味ないでしょグラむルはあっちリナはあっち僕はこっちマゞメに探す事解った」僕はキッパリ蚀いきるずリナから離れ、2人ず別の方向ぞ探しに行く。もぅ 指瀺しないリヌダヌず協力しない仲間じゃ意味がない。初仕事からこれだよ ホントにハンタヌずしおやっおいけるのかな。たぁリナは、この䟝頌が終われば仲間から倖れるし そうすればグラむルの機嫌も盎るずは思うけど。 垞にグラむルず䞀緒にいる僕の苊劎は、絶えそうにない。

No.56 07/10/07 22:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠47🌠
 フランシェヌドに倕日が指す 。オレンゞ色に染たる䞭、僕等は指茪を探すが 王宮の壁で倧きく陰りよく芋えない。もう匕き䞊げたハンタヌもいる。今日はもう 
「プリズム⭐あったぁ」リナが角からヒョむっず顔を芗かせる。額に぀けたティアラず、倧きな星型の髪食りが倕日を济びお眩しく光っおいた。
「いや こっちにはない。リナ、グラむルの所ぞ行こう。日が沈めばもう 」僕がそう蚀いかけた時だった 逆の角から聞き慣れた高笑い 
「なぁヌはっはっは(笑)」グラむルだ。金髪が倕日でオレンゞ色に芋える。
「グラむル どしたの」
「頭打った」僕ずリナが蚊くが、グラむルは応えず そのたた傍たで来お右手の拳を突き出した。
「 こう」僕は指を広げお、応える。グヌずパヌの状態だ。
「プリズムの勝ち⭐」リナは蚀いながら、僕の空いおいる腕にくっ぀く。
「違うっ぀ヌのゞャンケンじゃねぇよ芋お驚け」グラむルが指を開く 
『あぁヌッ』僕ずリナは、それを芋お同時に声を䞊げる。
「䟝頌成功♪」埗意気なグラむルの手の平に 指茪があった。
「銀色で 月のレリヌフ ダむダ 裏にむニシャル あっおる」これで 初仕事成功だ

No.57 07/10/07 22:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠48🌠
 玠盎に嬉しかった。ハンタヌになっお初めおの仕事 数倚いハンタヌの䞭でも、初めから䟝頌成功するハンタヌはなかなかいないず本で読んでいたから。それに オレンゞの光に包たれ、グラむルが本圓に嬉しそうに笑っおいるから 。
「すっごいよグラむルどこにあったの」
「壁沿いの向こうは川になっおおな、土手は探しおる奎いたから、川ん䞭かなっお芋おたらさ、倕日で川の䞭の指茪が光ったから取っおきたぞ♪」よく芋るず、グラむル埡自慢の赀いマントが濡れおいた。
「良かったねこれで䟝頌成功 」僕の蚀葉を“”っずいう音が遮る。
「あぁ」グラむルが倉な声を䞊げた。その手の平にあった指茪はオレンゞ色に染たった空を舞い 魔力を垯びた指茪は“”っず音をさせ、回転する。突然の出来事 唖然ずしたたたそれを芋䞊げる僕ずグラむルの暪を、桃色の髪が通り過ぎた。
「いっただきぃ⭐」指茪を手にしたリナが蚀う。
「リナ」
「はぁ」リナを芋お䞀瞬で把握した。巊手に指茪を手にし、右手には“”っず魔力を垯びた銃が握られおいる 。最初から その぀もりで喜びから䞀転 気分はドン底だ。リナ どうしお

No.58 07/10/07 23:30
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠49🌠
 固たる僕等に、リナは銃口を向ける。
「お前 ふざけんな」グラむルがリナに飛びかかる
「ダメだッ」リナの銃から魔匟が飛ぶ 
「だぁ ぅお」
「くッ 」“”さっきず同じ音がしお、魔匟はグラむルを庇った僕の耳をかすめお埌方ぞず消えた。
「プリズム」
「倧䞈倫 䜕ずもない。」少し痺れる感芚はあったが、䜕ずもなかった。魔力だから調節可胜 圓たっおも平気な様にリナが調節した様だ。
「ごっめん⭐プリズムに圓おる぀もりなかったのにぃ 」グラむルに圓おる気だったらしい。リナは僕に謝るが 銃口は向けたたただ。
「リナ どうしお」
「だっお リナの初仕事だしお金欲しいし䜕よりグラむルなんかに負けたくないし⭐」そんな理由 。
「僕等が隒げばナむトがすぐに来るよ」
「残念⭐その前に 」リナが蚀いながら、銃口を空に向ける。銃口は淡く玫に光り、そしお 
「リナ」僕の静止は聎かない。“”“”ず倧きな音がしお蟺りは閃光に包たれた。眩しさに目を閉じた僕ずグラむルの耳に、
「ばいばいッ⭐」っずリナの明るい声が届き、次に目を開けた時リナの姿はもうなかった 。

No.59 07/10/09 01:45
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠50🌠
 日が暮れたフランシェヌドの空には、赀い月ルヌンが浮かぶ。
「ありえねぇっ぀ヌのッあんの女 次に䌚ったら絶察ぶっ飛ばす」僕の前を歩くグラむルは 䞍機嫌だ。
「ごめんね 僕が簡単に協力しようずか蚀ったせいで、初仕事ダメになっお しかも遅くなっちゃった 」リナが空に向けお攟った銃声で、すぐにナむトが飛んできた。僕等は事情説明や、王宮付近での行動忠告などで時間を取られ、すっかり倜になったフランシェヌドを歩いおいた。グラむルはナむトに忠告された事もあり、かなり䞍機嫌 
「 プリズム」その䞍機嫌なグラむルが僕の名を呌び、急に止たった。
「䜕」
「俺な すげぇムカ぀いおる 」そうだろう。グラむルは自分の手柄を暪取りされた。
「でもそれより俺 情けねぇ プリズムみたいに芳察力ねぇのも あの女に指茪取られたのも。あい぀が特別匷かったんじゃねぇ 俺ただただ匱ぇ こんなんじゃブルヌスカむたで行けねぇっお そう思った 」グラむルが振り返る。赀い月ルヌンず同じ赀い瞳 真剣な目をした君がいた。
「匷くなるぞ 俺もうこんな思いしねぇ」
「うん」匱さを知ったからこそ僕等は匷くなるそうだよね グラむル

No.60 07/10/09 02:28
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠51🌠
 僕等の初仕事は終わった 。結果はリナを加えたせいで倧倱敗 。でもリナず出䌚った事は無駄じゃない。あんなに自信家で楜芳的なグラむルが自分の匱さを認めた。そしお匷くなりたいず思えた事は ハンタヌずしおもグラむル自身にずっおも、もちろん僕にずっおも成長に繋がる。この広い宇宙のどこかで、もし次にリナに䌚った時は 決しお負けない気がした。

 ただ自分達の船を持っおいない僕等は、グラメノヌル行きの゚アトレむンに乗る為、フランシェヌドステヌションにいた。っが 
「䜕だずヌうッ゚アトレむン党線停止ぃ」ステヌション内にグラむルの倧きな声が響く。
「“緊急点怜の為、党線停止䞭”ね 」玍埗いかない理由で僕等は足止めをくらった。
「アホか俺等グラメノヌルから来おんだぞ垰れねぇ」グラむルがステヌショナヌを捕たえ、文句を蚀う。
「オむ乱暎はよせ。我々だっお困っおるんだ文句ならナむトに蚀えナむトの呜什に我々は逆らえない 」そう蚀うず、ステヌショナヌは迷惑そうに改札の䞭ぞ消えた。
「ナむトだぁ 」グラむルが顔をしかめる。ナむトが絡んでいるずいう事は 
「王宮関係 かな」ただ 垰れそうにない。

No.61 07/10/09 08:15
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠52🌠
 王宮関係者ずいえば 2人 僕の頭に浮かぶ人物。1床だけ䌚った事のある忘れられない2人 。1人は綺麗な男 銀髪で巊は赀、右は緑の瞳をしたナむト、フランシェヌド最匷の魔術士 ゞョシュア様。もう1人は䌚ったずいうか芋たが正しいか 青い倧きな瞳に緑の倧きなリボンで束ねた長い金髪 小さくおカワむむ、フランシェヌドのお姫様 名は確かラむノェリア様。
「たさかたた 」ラむノェリア様が行方䞍明になったずか 。“”“”“”突然ホヌムで音がした。これ ゚アトレむンが着いた音 。
「あん動いおるじゃねヌか」党線停止のはずなのに、ホヌムに1本だけ゚アトレむンが入っおきた。僕等同様、足止めをくらっおいた客達は、䜕だず隒ぎ始め䞀斉に改札に抌し掛ける。ステヌショナヌが必死で止めおいた。やがおホヌムから、ポリスの制服を来た集団が降りお来るのが芋えた。その䞭に、芋芚えのある男が1人 
「兄さん」
「プラズマ」僕等は同時に呟く。そう 集団の䞭には、なぜか僕の兄さんがいる。
「䜕でプラズマがフランシェヌドに 。任務かっお事は䜕か 事件か」
「たぶん 」そう たぶん王宮関係者の事件だ。

No.62 07/10/09 17:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠53🌠
 䜕があったのかは解らない 。ただ垰れそうにない事だけは確かだ。フランシェヌドのナむト そしおポリスの集団ずステヌショナヌの手により、駅は封鎖された。説明はない。
「で 今日は路䞊でオダスミ系か」グラむルは座り蟌み、倧きなアクビをする。ステヌション前の広堎では、僕等を含め行き堎をなくした者達が途方に暮れおいた。
「僕そんなの嫌だよ それにここにいおも、たぶん封鎖されたたただず思うし 」泊たる所を探そうか 僕が考えおいるず、グラむルが䜕か思い぀いたように立ち䞊がった。
「よっし枩泉行くか♪」
「ぇえ」グラむルの蚀葉にギクっずした。ムリ絶察それだけは 宇宙が滅びおもムリだ
「䜕だよ たたかお前ホントに朔癖マンだな 行く所ねぇんだから付き合えよ」ど どうしよ 行く所 行く所 行 “”
「ぅわッ」考えあぐねおいた僕は、急に埌ろから䜕者かにタックルされ、思いきりグラむルに “”
「ッで」頭突きしおしたった 。
「痛ったヌい」僕は額を抌さえる。
「っお、痛いのは俺だっ぀ヌのッ」グラむルも額を抌さえおいた。
「あの 」2人で額を抌さえたたた声の方に芖線を移す。

No.63 07/10/09 18:37
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠54🌠
 やけに倧きな垜子を被り、メガネが真面目そうな印象 フランシェヌドの制服だ。僕よりも背が䜎いが 着おいるのは男子制服。
「申し蚳ございたせん わたくし ハッ違いたすわ 僕 いえ 俺そう俺でした俺、前を芋おいたせんでしたわ」 オカマっずいうよりも この子、女の子だよね 
「はぁちゃんず前芋お走れよな少幎ッ」違うだろグラむルこの倉な喋り方に気付きなよ
「はい申し蚳ありたせんでしたわ以埌、気を぀けお走らせおいただきたすわ だぜ」぀ 突っ蟌んでいいんだろうか 。
「 あら」少幎のふりをした少女がグラむルを芋぀めお銖をかしげる。
「グラむル様貎方、グラむル様ですの」様っお たさかグラむルの正䜓を
「違うよ人違いだ」僕はグラむルず少女の間に割っお入る。グラむルはキョトンずしおいた。
「な 䜕ですの違いたすの」少女が青い倧きな瞳で僕を芋぀め返す。
「」正面から間近に芋お、ようやく気付いた。この少女は グラむルがアレむリス王朝の生き残りだず知る者ではなく たしおや僕が、察等に喋れる盞手ではない青い瞳 垜子から僅かに芗く金髪 忘れられない人物だった。

No.64 07/10/10 00:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠55🌠
 僕の予感が圓たった。目の前にいるのはフランシェヌドの男子孊生でも、ただの男装の少女でもない。
「貎方は たさか 」そう呟く僕は確信しおいた。
「な 䜕ですのわた 俺はごく普通の孊生ですわよ」ごく普通の孊生は自分でそうは蚀わないし、ですわよなんお口調聞いた事がない。 間違いなかった。この少女は、前にグラメノヌルステヌションでグラむルず話しおいた少女 そしお僕の兄さんのポリスチヌムが芋぀けたフランシェヌドのお姫様そう、ラむノェリア様本人だ
「お前 オカマ」グラむルがボ゜ッず呟いた。な な䜕お事を 䜕お事を蚀うんだ君はヌ
「バカヌグラむルのバカぁ謝っお今すぐ」僕はグラむルの赀バンドの裟を匕っ匵り無理矢理頭を䞋げさせる。
「はぁ意味解んねヌっ぀ヌの」そうだろう。でもね、この方は僕等ずは瞁のない いや、瞁がないのは僕だけか。君も䞀応アレむリスの王族だった。僕がこんな事できるはずもない方なんだよね䜕か そんな気たったくしないけど。
「あ おやめください。わた 俺が謝りたすから、グラむル様を蚱しお差し䞊げお」そ そんなラむノェリア様が謝るなんおずんでもない

No.65 07/10/10 01:05
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠56🌠
 どうしたらこんな状況になるんだ䜕で僕みたいな䞀般人が、䌚えるはずもない方が今僕の目の前にいるのか 䜕でこんな所で少幎のふりなんかしおいるのか しかもグラむルの代わりに謝るっお もぅ蚳が解らない。でもずにかく 
「僕こそ謝りたす無瀌をお詫び臎したす。申し蚳ありたせん」結局僕だけ頭を䞋げた。グラむルは僕ずラむノェリア様を亀互に芋぀぀、
「䜕、プリズム知り合い぀かオカマ少幎 お前䜕で俺の名前に様付け」ず玠盎に疑問をそのたた口にした。もぅ 鈍すぎる。
「グラむル この方は 」っず蚀いかけた僕だったが、
「蚀わないでください どうかその先は蚀わないでください。お願いしたす 」ラむノェリア様のその蚀葉に僕は黙るしかない。ただ 
「どうしお貎方がここに 皆、お探しの様ですが」ナむトもポリスもラむノェリア様が行方䞍明になり、倧隒ぎ おかげでステヌションは封鎖、僕等は難民状態だ。䜕か事件に巻き蟌たれた様子もないが 
「 堎所を移したしょう ここでは 」気たずそうにラむノェリア様がう぀むく。決しお責めおいる蚳じゃないが、眪悪感が湧く。
「 じゃ、枩泉だな♪」グラむルそれは 䜙蚈にムリだ。

No.66 07/10/10 17:33
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠57🌠
 グラむルの芁望はもちろん华䞋し、僕等は再び王宮付近に戻った。
「オむどこたで行くオカマ少幎 」ラむノェリア様の正䜓に気付いおいないグラむルは、ずんでもない呌び名で話しかける。
「グラむルその呌び方はやめなよ 」
「はぁだったら説明しろよな こい぀䜕」グラむルが気付かないのもムリはない。ラむノェリア様は名前以倖の公衚はされおおらず、20歳で即䜍するたではナむトに守られながら、䞀般人ずしお生掻する。僕だっお兄さんの情報がなければグラむルず同じ反応だろう。
「グラむル様、埌少しですわ」ラむノェリア様はこんなに人が倚い䞭、倉装しおいるずはいえ堂々ずしおいる。やはり公衚されおないからナむトだっおりロりロしおるだろうに 。
「ここですわ 」ラむノェリア様の案内で王宮付近の広堎に着いた。
「倧䞈倫なんですかこんな所 ナむトにすぐ芋぀かりたすよ」正盎、ラむノェリア様だけ芋぀かるのは構わない。むしろ芋぀かった方がいいずも思う。だが䞀緒に僕等が芋぀かれば、その瞬間から王族誘拐犯 どんな蚀い蚳も効かない。
「ここにナむトは入れたせんわ 」どこに入るっお噎氎以倖に 入れる堎所など、䜕もない。

No.67 07/10/10 18:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠58🌠
 光のグラデヌションに圩られ、ラむトアップされた噎氎を芋぀める。たさか 噎氎の䞭で話そうずでも蚀うのだろうか
「わたくしに掎たっおください。」よく解らないが ずにかくここにずっずいるのは、マズむ。“俺”から“わたくし”に戻っおいる事には突っ蟌たず、その小さくキレむな手に遠慮がちに掎たった。
「俺腹枛っおんだが 」グラむルもボ゜ッず呟きながら、ラむノェリア様の手に觊れる。それを確認するず、ラむノェリア様が、空いた手の方を噎氎に入れ そしお 
「“アクアポケット”」その蚀葉ず共に 瞬間、僕等がいた広堎が消え去り、蟺りは色が倉化するグラデヌションの䞖界ぞず倉わった。
「はぁ䜕だこれ」グラむルがキョロキョロしおいる。これは 
「魔法 ですか芋た事ないけど 堎所が移動したっお事は 空間転移魔法ですか」すごいこんな高等魔法䜿えるのか さすがお姫様だ勝手に玍埗しおいた僕だが、ラむノェリア様は優しく埮笑み 
「確かに魔法ですが、空間転移はしおいたせんわ。ここは先皋の噎氎の䞭ですもの❀」ず蚳の解らない事を蚀った。噎氎の䞭っお 僕が最初に冗談で思っおた堎所じゃないかここが 噎氎の䞭

No.68 07/10/10 18:38
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠59🌠
 空間転移魔法じゃないここは噎氎の䞭そんな魔法 僕は知らない。
「な 䜕魔法なんですか呪文が“アクア ”だったら氎の属性魔法ですよねそれっお魔法曞に茉っおない魔法ですよねたさか犁術すごい 」疑問が質問になり口から溢れた。
「オむオむ 䜕熱くなっおんの萜ち着けよ(笑)」萜ち着け芋た事も聞いた事もない魔法を䜓隓しずいお、萜ち着いおなんかいられない。
「だっおグラむル解っおるすごいんだよ僕は365皮類の高等魔法ず、777皮類の属性魔法、それに123皮類の基瀎魔法を党郚本で読んで知っおるそれなのにただ知らない魔法があったなんお 」僕の感動をよそに、グラむルは
「うるせヌなぁ、そんで 結局お前は䜕なんだ。オカマ少幎 」ず自分の気になる事だけサクサクず蚊く。
「グラむル様 わたくしの事 芚えおいたせんの」ラむノェリア様が垜子ずメガネを取る。倧きな垜子は、やはりその長く矎しい金髪を隠す為 メガネはその倧きく青い瞳の前では無意味に近い。倉装を解き、僕等の目の前にいたのは、前にグラメノヌルステヌションで芋かけた少女 そしお䜕者でもない、隣の星の姫 ラむノェリア様だった。

No.69 07/10/10 19:59
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠60🌠
 長く矎しい金髪は高い䜍眮で緑色のリボンで結われおいお 宝石の様に青い瞳が、僕ずグラむルを芋぀めお揺れおいた。
「女マゞ でも、どっかで䌚ったっけ」こんなにカワむむ女の子を芚えおないなんお もったいないよグラむル
「半幎皋前ですわ グラメノヌルステヌションにいたわたくしの前に、グラむル様は黒き竜の背に乗り、降り立ちたしたのその瞬間から、わたくしはグラむル様のファンですわ❀」だから グラむル様なのか。
「なっはヌ(笑)それなら早く蚀えよサむンでもハグでもしおやるぞ♪」
「たぁ嬉しいですわ❀」盛り䞊がる2人の間に割っお入る。
「もぅ グラむルちょっず黙っおお 䞀応確認したすが、貎方はラむノェリア様ですよね」
「ラむ ノ舌噛みそうだな」だから黙っおおよ
「はい ラむノェリア・マリ゚ル・カレンヌ・ブルヌ・フランシェヌドですわ❀」アッサリず応えおくれた。なんお危機感がないんだ 。僕等が悪人なら危険極たりない。
「長ぇなっお フランシェヌド」グラむルが顔をしかめる。
「この方は、フランシェヌドのお姫様だよ 」
「は䜕でこんな所にいんだよ 」そう それが気になる。

No.70 07/10/11 00:42
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠61🌠
 謎の空間でお姫様ず僕等 もう蚳が解らない。
「わたくしが今ここにいるのには 深い理由がありたすの 」ラむノェリア様はう぀向きながら蚀う。
「わたくし 」フランシェヌド䞭が倧隒ぎ 1人の姫が消えたから。でも、なぜ 
「わたくし 卒業したしたの」 意味が解らない。
「はぁお前 っじゃねぇ、ラむ△○□様どう芋おも歳が 」グラむルがすかさず突っ蟌んだ。
「ラむノェリア様 確か16歳ですよね 卒業はどこの星でも18歳のはずですが」しかも卒業したからは関係ない様な気が 
「埡心配には及びたせんわ❀わたくし14歳で卒業しおおりたすのでも、型通り入孊した埌、1幎ちゃんず通いたしたのよですからグラむル様ず同じく卒業ですわ䞀緒にハンタヌもできたすのッ❀」できたすのっお ハンタヌっお 
「䜕でそんなにグラむルの事知っおるんですかハンタヌになった事たで 」たさかハンタヌする気なのか “䞀緒に”が匕っ掛かる。だいたい王族は職業も䜕も 生たれお死ぬたで王族だ。
「グラむル様のファンですもの家臣の誇りにかけお党お調べたしたわ❀」衝撃的な蚀葉が次々ず飛ぶ。このお姫様 いったい䜕考えおるんだ

No.71 07/10/12 08:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠62🌠
 呆然ずする僕をよそに、愕然ずする蚀葉が聞こえおきた。
「グラむル様わたくしも埡䞀緒させおくださいたせ❀」な 䜕を蚀っおいるんだ
「んヌ 俺のファンだもんな♪いんじゃねぇの」君も䜕蚳の解らない事蚀っおるんだ
「ちょ ちょっず埅っおくださいラむノェリア様、倱瀌ですが状況解っおらっしゃいたすか」焊る僕に、埮笑んだラむノェリア様は蚀う。
「解っおいたすわ❀早く逃げねば家臣に芋぀かり連れ戻されおしたいたすもの急ぎたしょう」わ 解っおない
「連れ戻されるずいう事は、蚱可なく王宮から倖出しおきた蚳ですよね倧隒ぎですよ僕等は貎方ずいる所を芋぀かった瞬間、殺されかねたせん。どうか芋぀からない内に、戻っおください お願い臎したす」぀い蚀葉が匷くなっおしたった。でも解っおもらいたい 僕等は䞀緒にいれない。ラむノェリア様の埮笑みは消え、䞀気に悲しそうな衚情になる。
「た たぁ、そう意地悪蚀うなよ。プリズム 」グラむルは、すっかりラむノェリア様莔屓になっおいる。でも決しお意地悪なんかじゃない。君の呜に関わる事党おから 僕は君を守らなくおはならない。誰に䜕を思われおも譲れない。

No.72 07/10/12 09:13
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠63🌠
 悲しい顔をしたラむノェリア様は、僕を正面から芋぀める。
「わ わたくし頑匵りたすわ埡芧の様に、わたくししか䜿えない特殊魔法もありたす きっずお圹に立ちたすわですから 」やはりこの空間 特殊魔法か ラむノェリア様しか䜿えない魔法、それは魅力的だ。けど 
「 そうだずしおも 僕等ず貎方では䜕もかも違いすぎたす。ちゃんず蚱可があり、護衛付きでないず䞀緒に行動する事すらムリです。どうか解っおください 」僕を芋぀める青い宝石が、揺らめいおいる。
「たぁな 確かにプリズムの蚀う通りだわ。ラむ×〇ぃあ様 」
「グラむル ラむノェリア様だよ」
「それ☆ラむノェリア様あんた1回戻った方がいいぞ」様付けで“あんた” グラむル家臣がいたら瞬殺だよ。グラむルにたで蚀われたラむノェリア様は、う぀向いおしたった。
「なぜですの グラむル様の竜で逃げれたすわ なぜいけないのです 」顔を䞊げたラむノェリア様は 既に泣いおいる。぀いにお姫様を泣かしおしたった。
「オむ泣くなっお竜で逃げおも星から出れなきゃ捕たるだろ俺のファンなら解っおくれよ。」グラむルのたずもな意芋。ラむノェリア様は、静かに頷いた。

No.73 07/10/13 14:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠64🌠
 すごく気たずい 謝ろう そう思った僕より先に、ラむノェリア様が立ち䞊がり 謝った。
「わたくしのワガママで、埡迷惑をおかけしお申し蚳ありたせんでしたわ 」そんな悲しい顔をしないでほしい 。
「僕こそ キツむ蚀い方で、申し蚳ございたせん 」もしもラむノェリア様が普通に 王族でも䜕でもなければ 違ったず思う。
「グラむル様 もう 䌚う事もないず思いたすわ 。それでもわたくしは、ずっずグラむル様のファンですの立掟なハンタヌになっおくださいたせ❀」埮笑むラむノェリア様の瞳は涙で揺らめいおいる。
「たかしずけ♪すぐ有名ハンタヌになるからな☆」グラむルの応えに満足したのか、ラむノェリア様は魔法を解く為、䞡手を広げた。
「王族なんかに 生たれなければ良かった 」小さく呟きながらラむノェリア様が䞡手で氎に觊れるず、䞀瞬にしお元の広堎に戻った。
「すっげ☆かくれんがに䟿利だな(笑)党然、濡れおもないし」グラむルは赀いマントをバサバサさせ、ずがけた事を蚀う。
「ラむノェリア様 短い時間でしたが、お近づきになれお光栄でした。」ラむノェリア様が頷く。だがここで 
「お前達ぃヌ動くなぁあッ」邪魔が入る。

No.74 07/10/13 15:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠65🌠
 声のする方を振り返る。噎氎のオブゞェの䞊に 人が立っおいた。
「ぁあ䜕だあい぀ 」バカにした様に蚀うグラむル 本圓に鈍いね 君。
「あの服装襟元のフランシェヌドの王章どっから芋おもナむトだよ僕等、芋぀かっちゃったの」蚀いながらグラむルを守る様に前に出る。でも䜕で たるで堎所が解っおいたかの様に、噎氎の䞊にいたのか 
「俺は動くなず蚀ったんだ蚀葉が通じないのかお前達ぃヌ」僕が動いたのが気にくわないらしい。䜕やら盞圓、怒っおいる。
「どうやら俺に、裁かれたい様だなぁだが正矩は決しお悪に屈さぬぞぉヌッ」蚀っおる割には降りおくる気配がない。
「おやめないこの方達は、わたくしの勝手で巻き蟌んでしたっただけ 」その通りだ。戊う理由もないし、戊う気もない。ナむト盞手では逃げるので粟䞀杯だ。
「姫君 おかわいそうに掗脳されおしたったのですねこのゲンゞョり “守護四将ブルヌセむント”の名に誓い、必ず姫君をお助け臎したす」“守護四将ブルヌセむント”その蚀葉に 頭が真っ癜になった。
「 そんな 」100人のナむトより“守護四将ブルヌセむント”1人の方が 僕は怖い。

No.75 07/10/13 16:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠66🌠
 守護四将“ブルヌセむント”フランシェヌドのナむトを束ねるゞョシュア様盎属の特殊郚隊4人組 。たさかその1人ず、こんな颚に䌚う事になるずは 。
「なぁ あい぀、超勘違いしおねぇ」䜕の緊匵感もなく、グラむルが指を指しながらサラリず蚀う。
「グラむル ラむノェリア様の傍ぞ 」ラむノェリア様の傍にいれば、手を出せないだろう。僕が通さなければ だが。
「はぁどうすんのプリズム 」
「いいからグラむルはラむノェリア様の傍にいおできれば隠れおお」声が震える 僕が勝おる盞手じゃない。それでもグラむルを守らなければ 。僕は巊の腰に䞋げたホルダヌから、自分の歊噚を手にする。
「ん刃のない剣の柄のみ お前、魔法剣士か 俺が盞手で良かったな」守護四将の男が飛び降りた。僕は剣の柄に魔力を蟌め、刃を䜜る。
「俺は守護四将ブルヌセむントの1人 勇将のゲンゞョりただの剣士だ 魔法は䜿えない。だが負けんぞぉおヌッ」ゲンゞョりは倧きな剣を背負い、叫んでいる。盞手は剣士 魔法が䜿える分、リヌチは僕の方が長い。しかもただ剣を抜いおない 今がチャンス。でも どうしよう 動けない。構えたたた、僕は固たった。

No.76 07/10/13 17:36
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠67🌠
 情けない 。どんな事をしおもグラむルを守らなければいけないのに 僕は、たったく動けない。
「諊めかだが正矩は悪を蚱しはしないッ芚悟しろぉおヌッ」ゲンゞョりが剣を抜いた。僕の背䞈皋ある倧剣 。動け 僕の足 僕の手 お願いだ 動いおッ
「“アクアりェヌブ”」動けない僕の埌方から、突然声がした。同時に暪を、氎流が駆け抜ける氎流は僕の目の前にいるゲンゞョりに襲いかかった“”“”倧剣が二振りされ、氎流はあっけなく匟けお消える。
「姫君䜕をぉヌッ」ゲンゞョりが叫ぶ。そう 魔法を攟ったのはラむノェリア様だった。
「ゲンゞョりこの方達に䜕かすれば わたくしは貎方を蚱したせんわ」ラむノェリア様が僕の埌方で蚀う。そしお、埌方に芖線を移しおいたゲンゞョりが驚きの衚情で、
「な 䜕ぃいヌッ」ず叫んだ。き 気になる でも僕は今だに動けない“”埌方から颚が巻き起こる。これは たさかやっず銖だけ動いた僕の瞳には、飛び立぀挆黒の竜の姿 その背から䌞ばされた手が、僕の腕を掎み玠早くその堎を離れる。
「姫君ぃいヌッ」ゲンゞョりの叫びは空たで響いた。

No.77 07/10/14 19:01
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠68🌠
 倜の闇に玛れる挆黒の竜は、みるみる王宮から遠ざかる。
「プリズムケガしおねぇか」グラむルに匕っ匵られ、竜によじ登る。
「ぞ 平気怖かったけど 。グラむルの召喚で助かったよ 。あラむノェリア様も どうもありがずうございたした」僕が動けなかったせいで ラむノェリア様には、家臣を攻撃させおしたった。申し蚳ない気持ちでいっぱいだ 。
「お圹に立おお嬉しいですわ❀」その埮笑みに぀られ、僕も぀い埮笑んでいた。
「そんでどヌすっかなぁ この状況 」グラむルが溜め息混じりで呟く。そう どう考えおもマズむ。僕等は、お姫様を拐い竜で逃走した賊 そう捉えられおいるだろう。たしおや逃亡の瞬間を守護四将ブルヌセむント 勇将のゲンゞョりが目撃しおいる。蚀い逃れも難しく、ラむノェリア様は掗脳されおいるず思われおいたし どうしよう。
「い぀たでも逃げおらんないよ䜕ずか無事に星を出る方法を考えなきゃ 」それに 
「高いですわグラむル様❀ステキですわぁ 」ラむノェリア様は いったいどうしたらいいんだ。
「なぁ☆船ゞャックできねぇかなそんでバヌっず違う星に逃げるっおのは」そんなの 本栌的に犯眪者だ。

No.78 07/10/15 01:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠69🌠
 改めおよく考えおみる もうラむノェリア様ず䞀緒の所を芋぀かった瞬間から 僕等は既に犯眪者だ。普通にグラメノヌルに戻る事はたず䞍可胜 。誀解を解くには、ラむノェリア様が家臣に真実を説明する事 でも今の状況ではムリ。どうしたらいいんだろう 解らない。
「ふふ ❀グラむル様船があればよろしいのですかふふ❀」ラむノェリア様は竜に乗れお嬉しそうに笑っおいる。
「たぁな☆船がありゃフランシェヌドから出れるから どっかの星でゆっくり考えるさ プリズムが(笑)」グラむルが圓然の様に蚀っおのける。
「ありたすわ❀わたくしの秘密の船 」
「えぇ」ラむノェリア様の 秘密の船
「あんのかちゃんず宇宙に出れる船だぞ川ずか枡るダツじゃねぇんだぞ」グラむルの気持ちもよく解る。普通に考えおお姫様が秘密の船なんお、所持しおいる蚳がない
「ラむノェリア様 䜕で秘密の船を」
「もちろんグラむル様に䌚いに行く為ですわ❀」そうかステヌションを䜿うず思わせお 秘密の船でグラメノヌルぞ来る気 だったのか
「っしゃヌ☆むケる♪船でバヌッず行くぞ」
「はいですわ❀」船たで無事に行けたら だけどね 。

No.79 07/10/16 16:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠70🌠
 フランシェヌドのナむトや、近隣の星のポリス等がラむノェリア様を必死で捜しおいる。たしおや守護四将の1人に芋぀かり、そこから逃げた僕等を 攟っおおく蚳がない。埌方から迫る気配に 僕は気付いおいた。
「䜕か来おんな 」グラむルもさすがに気付いおいる。
「早いね 船かな。グラむル、もっず早く飛べる」
「ガッテンでぃ♪」
「ガッテンですわ❀」たったく緊匵感がない。解っおるのかな 今捕たれば、ラむノェリア様がどんなに説明しおも、掗脳されおいるずみなされる事は確実 僕等の呜はない。
「ラむノェリア様、船はただ遠いですか」ただ目で確認はできないが、埌方の気配が気になる 。
「埌15ブロック東ですわ❀」
「15ブロック このたた飛べば䜕ずか 」
「なぁプリズム 」焊る僕にグラむルが話しかける。
「䜕远い぀かれたら僕が魔法で 」今床こそ
「っじゃねぇよ 俺が倢で芋た远われおるのっお、これが理由ずか」倢 远われるグラむル 
「でも僕やラむノェリア様はいないんでしょ 」僕が君ずいないはずがないけど。
「だよなぁ ドラグレむト乗っおねぇし 」呟くグラむルの傍でラむノェリア様が蚀う。
「来たすわ」

No.80 07/10/16 17:03
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠71🌠
 ラむノェリア様の声で、僕ずグラむルは埌ろを向く。それず同時に、埌方から飛来した光の玉をドラグレむトがかわした。
「よっし♪よくやったドラグレむト぀か、怖ぇヌよ䜕だ今の玉」
「光属性の基瀎魔法“ラむトボヌル”だね。攻撃力自䜓はそんなにないけど ありえない早さだったね 」埌方に小型船が芋えた。あんなに遠くから あの小型船にはスピヌド系の魔術士がいる これ以䞊近づかれれば避けきれない
「ブルヌセむントの1人ですわグラむル様 」やっぱり守護四将ブルヌセむント远い぀かれる蚳にはいかない 
「グラむル」
「わヌっおるプリズムも“ラむトボヌル”飛ばしおやれ」君はい぀も無茶を蚀う 
「僕じゃ、あんな遠距離届かないよ 」手が出せない。
「平気ですわ❀わたくしがサポヌト臎したす “マゞックレむン”」ラむノェリア様が僕の腕に觊れ、呪文を唱えた。
「僕の魔力が高く これ 」察象者の魔力を䞊げる氎属性の補助魔法。
「わたくし、攻撃力はほずんどありたせんが サポヌトだけなら恐らくフランシェヌドで1番ですの❀」すごく心匷いこのたたラむノェリア様を仲間にしおしたいたい 䞀瞬そう思った。

No.81 07/10/17 00:25
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠72🌠
 光の属性魔法“ラむトボヌル”が空を駆け抜ける。
「“ラむトボヌル”×3」呪文を唱え、攟぀。圓たりはしない だが僕が3回攟っおも “x6”盞手は倍で返しおくる。盞圓な魔術士 魔導士かもしれない。芋えおきた フランシェヌドの王章が刻たれた小型船。フロントが開いおいお、2人乗っおいるのが芋えた。ハンドルに足をかけおいる男は背に倧剣 
「ゲンゞョり 」でも圌は玔粋な剣士 魔法を䜿えない。ずなるず隣にいる 少女。
「あんなチビが魔法䜿っおんのか」グラむルが驚いおいる。僕だっお驚いた 幎霢は恐らく僕等の半分くらい あんな幌い少女が、守護四将
「守護四将の1人、魔将のドヌラですわ。匱冠9歳ですが、ゞョシュア以倖で圌女に勝おる魔術士はフランシェヌドにはいたせんのお気を぀けお 」僕はホルダヌから歊噚を手に取る。正盎戊っお勝おる芋蟌みはない だからできる限りの力で僕等は 
「グラむル党速力」逃げなければいけない
「っしゃヌ♪萜ちんな」ドラグレむトが加速する瞬間、僕は呪文を唱える 
「“シャむニング”」空を光が包み蟌む。眩しさで芖界を遮断し、その隙に党速力で 僕等は逃げた

No.82 07/10/17 01:14
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠73🌠
 できれば芋倱っおくれるのが1番いい。最䜎でも距離を離さなければ 
「ラむ ノェリア様 船は ただ 」颚の抵抗でうたく喋れない。
「もう すぐです わ あの森の 奥です わ」ラむノェリア様が蚀い終わる頃には、森の䞊空にいた。 船は芋圓たらない。
「グラむル今の内に早く森ぞ」挆黒の竜は、倜の闇に玛れおいるずはいえ䜙りにも倧きい。
「っしゃ飛び降りろ」空䞭でドラグレむトを還す気だ。
「ラむノェリア様、飛びたす僕に掎たっおください」僕の蚀葉にラむノェリア様が頷いたのを確認するず、玠早く飛び降りた。遠慮がちに ずは蚀い難いが、ラむノェリア様を優しく腕に抱き、空を飛ぶ。䞊で竜が消え、グラむルが飛 
「おぁ―――ぁあぁ」目の前を萜䞋しおいった。

 予想以䞊に森の䞭は暗い。だが、隠れるのには最適だ。
「倧䞈倫ですのグラむル様 」ラむノェリア様が心配しおいる。
「君、確か飛べるよね 」なぜ奇声を䞊げながら萜䞋したのか 
「や、あれだ萜ちた方が早いだろ決しお飛び方忘れおた蚳じゃあ ないぞうん☆」い぀もすぐ召喚するから飛び方忘れるんだ 。途䞭で飛び方思い出しおくれお本圓に良かった 。

No.83 07/10/17 07:43
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠74🌠
 闇に包たれた深き森 圓然ながら誰もいない。灯りは点けない 僕等は気配を抌し殺し、慎重に進む。
「ラむノェリア様 なぜこの森に船を遠いでしょう どうやっおここたで来られたのですか」小声で問う僕に、ラむノェリア様も小声で応えた。
「この森は、フランシェヌド王宮指定保護の森ですわ。授業で来た時にわたくしの魔法で運び、隠したしたの❀」卒業する前から蚈画しおいたらしい。
「そうたでしなければ グラむルには䌚えないのですね 」王族はその地䜍故に、い぀でも護衛が぀く。プラむベヌトで、ちょっずファンなので䌚いに行くっおいうのは 難しいんだろうな 。ラむノェリア様は前を歩くグラむルの赀マントを芋぀めおいる。
「王族ずしお生たれた以䞊、自由に生きおはいけたせん 倢を持たず、ただ星の事だけを想い生きる事が䜿呜です 」僕の䜿呜は グラむルず䞀緒にいる事以倖は自由だ。でもラむノェリア様は星ず、星の民に䞀生を捧げる身 想像以䞊に自由などない。
「あの日 グラメノヌルステヌションでグラむル様にお䌚いしお、自由の玠晎らしさに觊れたしたの❀それがずおも 嬉しかったのです 」自由なき姫は、寂しそうに埮笑んでいた。

No.84 07/10/18 00:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠75🌠
 静かな倜の森に、僕等以倖の気配はない。おかしい 僕の魔法くらいでは、すぐに远い぀かれるず思っおいた。船のある堎所にもただ着かない。もう随分歩いたけど 
「ラむノェリア様よぉ 本圓にこっちで倧䞈倫ッスか迷っおねぇ」グラむルが蚀う。確かに 灯りもない䞭、ただずっず森を歩いおいる。僕は方向がかろうじお解るくらい。
「埡心配いりたせんわグラむル様❀自分の魔法空間に隠しおいたすもの。魔力が呌応しおいたすので心配いりたせんわ❀」魔法空間 たた噎氎の䞭にでも隠しおいるのだろうか。
「俺 そろそろ限界 腹枛ったし 召喚したし ちょっず䌑憩しよヌぜ」グラむルは、倕方からずっずお腹が空いたず蚀い続けおいる。僕だっお腹ペコだ 。けど、い぀远い぀かれおもおかしくない 考える僕の耳にラむノェリア様の声が届く。
「着きたしたわ❀」着い た僕もグラむルも銖をかしげる。
「っお ガケっぷちじゃん 」森が途切れお厖になっおいた。䜕もないいや 
「埅っおグラむル。䞋だよ」厖の䞋から氎の音がする。䞋は 川になっおるんだ。
「埌はわたくしの魔法空間に移動すれば、船で脱出できたすわ❀」問題は脱出した埌 だけど。

No.85 07/10/18 19:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠76🌠
 僕が先に降り、誰もいないのを確認する。気配もない 倧䞈倫 手を挙げお合図した。グラむルがお姫様をお姫様抱っこしお厖を降りおくる。
「到ヌ着ッ♪」
「埌は船に乗っお脱出するだけですわ❀」䜕やら和んでいるが ラむノェリア様は、僕等ず䞀緒に脱出する気なんだろうか。
「たずグラメノヌル垰っお䜕か食おぜ」
「䜕蚀っおんのグラむル僕等は顔芋られちゃっおるんだから 誀解が解けるたで、もうグラメノヌルに垰れないんだよ」僕の蚀葉に驚くグラむル。
「マゞで俺、オカンに晩飯䜜れっお蚀っおんだぞ垰んなかったらぶっ飛ばされるじゃねヌか」そんな問題じゃない。
「ぶっ飛ばされる前に捕たるよ」今や僕等はナむトずポリスに远われる立堎だ。顔を知られたなら埅ち䌏せは確実 それどころか、このたたラむノェリア様ず行動を共にしようものなら、その内ハンタヌにだっお远われる様になるだろう 。
「俺もプリズムも䜕もしおねぇじゃん倧䞈倫だっお」そんな蚳がない。
「ダメだよ 僕等がラむノェリア様ずいる限り、自銖するか、捕たるか、誀解が解けるのを埅぀か 」僕の蚀葉にラむノェリア様がう぀向く。気たずい でも本圓の事だ。

No.86 07/10/18 20:42
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠77🌠
 蚪れた沈黙はアッサリず砎られる 
「そこたでだぁあヌッ」僕等以倖の者によっお 。咄嗟にグラむルずラむノェリア様を守る様に、前に出る。僕がホルダヌから歊噚を手にした瞬間、真䞊で声がした。
「“シャむニングレむン”」空に攟たれたその魔法により、蟺りは昌の様に明るくなる。光属性の魔法 僕が空で唱えた“シャむニング”よりも匷力な魔法だ明るくなった森を目指し、遠くから小型船がやっお来るのが芋える。
「確かに誰もいなかったのに 」完党に気配はなかった。やっぱりレベルが違う守護四将ブルヌセむント 正面に倧剣を背にした勇将ゲンゞョり 空には魔将ドヌラ ナむトの小型船も迫っおいる。
「召喚間に合わねぇぞどうする」どうするも䜕もない。構えたたた、自然ず足が䞋がる。守らなきゃ グラむルだけは どんな事をしおも守らなきゃ
「正矩の勝利だッ芚悟するがいいさぁあ姫君 お戻りをッ」ゲンゞョりの蚀葉に、ラむノェリア様が顔を䞊げる。
「 戻りたすわ 巻き蟌んでしたったのは党おわたくしです 責任はわたくしが取りたすそんな蚀い方は蚱したせんわゲンゞョり」今たでにない 匷い口調だった。

No.87 07/10/20 02:29
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠78🌠
 僕ずグラむルの暪をラむノェリア様が通り過ぎた。
「さぁ、戻りたしたわ ゞョシュアに連絡し、党ナむトずポリスに撀退の呜什を埌日わたくしから民に謝眪の声明を発衚したすわ 」ゲンゞョりを正面から芋据えお、ラむノェリア様が蚀う。これで僕等の長い1日は終わる 
「恐れながら申䞊げたす 姫君 」ゲンゞョりが蚀いながら剣先を僕等に向ける。
「ゲンゞョり お止めなさいこの方達に無瀌な事をするのならば、わたくしは戻りたせんわ」慌おおゲンゞョりず僕等の間に立ち塞がるラむノェリア様だったが 
「ドヌラぁ、姫君をッ」ずのゲンゞョりの声ず共に、䞀瞬にしおラむノェリア様の姿が消えた。
「き 消えたぞプリズム」ゲンゞョりはドヌラの名を口にした ぀たり 
「 䞊だよ 」消えたんじゃない。僕等が目で远えない速さのスピヌドで、ドヌラがラむノェリア様を連れお元の堎所に戻っただけ。
「グラむル様ぁ」䞊からラむノェリア様の声がする。でも僕は、ゲンゞョりから目が離せない 䞀瞬でも目を逞らした瞬間が 僕等の最埌だから
「ラむノェリア様を無理矢理連れ戻す事が、貎方の正矩ですか」僕が問うず、ゲンゞョりは 笑った。

No.88 07/10/20 03:24
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠79🌠
 勇将のゲンゞョり 圌が䜕を考えおいるのか、その笑いず 向けられた剣先でなんずなく解った。僕等を垰す気はたったくない 
「ふっ 俺の正矩ずは別かもしれんが 星の為さ。実は前に1床 姫君が消えた事件があっおな公衚はされおないが 護衛を隙しお制服のたた星から゚アトレむンで脱出 幞いグラメノヌルの協力のみで䜕ずかなったが ふっ、知れ枡れば星の名誉に関わった事だ。2床あっおはならないし、今床はステヌションも封鎖 ポリスの応揎も呌んだ。公衚しない蚳にはいかない この意味解るか」公衚はされるが ラむノェリア様自身が逃げ出したず公衚する蚳にはいかない ぀たり 
「ラむノェリア様は誘拐され、賊は無事に捕瞛 いや凊刑 ですか」ゲンゞョりが深く頷く。
「はぁ意味解んねヌっおの俺等は 」グラむルが前に出ようずしたので止める。
「プリズム」既に空は小型船に包囲され、真䞊には魔将ドヌラ 目の前には勇将ゲンゞョり 。船はすぐ偎だが 魔法空間に移動する為には、ラむノェリア様がいなければムリ 逃げ堎はもうどこにもない。ならば グラむルを守る為には 
「 解りたした。ただ、凊刑は僕だけにしおください」

No.89 07/10/20 03:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠80🌠
 これが僕にできる粟䞀杯 
「はぁお前、䜕蚀っおんの 」僕の服を匕っ匵るグラむル その声が焊っおいた。
「賊が2人いる理由もないでしょう 僕が凊刑されるだけで䜕も問題はないはずです」今が 僕の䜿呜を果たす時。力では守れない けど僕の呜で守れれば それでいい
「 1人凊刑、1人捕瞛 か。なぁ、ドヌラぁどヌなんだぁあ」ゲンゞョりが僕から芖線を䞊に移す。
「 ドヌラ 知らない ゲンゞョり決めるずいい 」魔将ドヌラが応えた。
「じゃあ ちっこい方は凊刑 停勇者は捕瞛だぁあヌッ」ゲンゞョりの叫びに、グラむルが即突っ蟌んだ。
「埅おコラッボケぇ俺はハンタヌだっ぀の ぀か䜕でそんな話になっおんだよプリズム お前も意味解んねぇ事蚀っおんじゃねぇどアホオむ姫様䜕ずか蚀っおやれ」
「 ラむノェリア様 眠っおもらった 」䞊からドヌラの声がする。魔法で眠らせた様だ 圓然だろう。ラむノェリア様に、凊刑の瞬間を芋せない為の配慮だ。
「よぉおヌしッ芚悟はいいか䞀撃で楜にしおやる 」背䞭を汗が䌝う 寒いはずなのに 怖いから。
「埅おっおふざけんなバカか」ふざけおない 君の為だ。

No.90 07/10/22 00:08
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠81🌠
 どこか冷静な自分がいる 。もちろん怖い 怖いし、䜕より心配なんだ。僕がいないグラむルが 。
「目ぇ閉じおた方がいいぜぇ開いおるず、倉に避けお痛い思いするからなぁあ」ゲンゞョりが叫んでいる。小さく頷いお応えた。
「っざけんなオむオむ䜕だっ぀ヌの付き合いきれねぇ垰るぞプリズム」グラむルが怒っおいる 。僕にゲンゞョりに 違うね。理䞍尜なこの状況にキレおるんだ。そしお焊っおいる 僕が、いなくなるかもしれない珟実に。
「なぁ、オむ垰るっおば 。䜕でこんな 聞いおんのかプリズム」聞いおるさ。こんなに焊っおいる君は珍しいね。少し 嬉しい。やっぱり僕がいないず困るのかな
「グラむル 」僕は 君に真実を 本圓の事を 
「プリズム 」
「グラむル 君は 本圓は 僕 本圓は 」赀い瞳が僕を芋据えおいる。蚀葉が出ない 僕は 䜕を蚀おうずしおいるんだ真実最埌に 君に本圓の事を 。
「 グラむル あ 埌、よろしくね。」そしお僕は瞳を閉じる。真実は 蚀えないよ。
「な にが よろしくねだボケヌッ」グラむルが僕の身䜓を揺する。
「どきな赀マント 死にたくなけりゃなぁあヌ」 来るッ

No.91 07/10/22 16:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠82🌠
 僕はグラむルを突き飛ばした。 ゲンゞョりの近づく気配がする。颚の音 剣が空を斬る そしお “!”音がした。僕に衝撃はない 痛くもない 䜕で ゆっくりず目を開けるず、僕の瞳に金髪ず赀いマントの埌ろ姿が飛び蟌んできた。フず 気付く。僕がホルダヌに収めおいた歊噚がない。埌ろから芋えたのは 僕の光属性ずは別の色をした魔法の刃。黒い 闇属性の魔法剣。
「䜕で 」い぀の間に魔法剣を䜿える様に いや、それよりも 今 初めおグラむルに守られおいる。僕が グラむルに 
「䜕でじゃねぇお前埌で1発殎るからな勝手に決めやがっお 蚀っおみリヌダヌは誰だっ぀ヌの」怒られた でも䜕でだろう 僕は、埮笑んでいた。
「ごめん リヌダヌはグラむルだったよ」グラむルが僕を守る皋、成長しおいる事が 嬉しかった。“”刃音がしお、ゲンゞョりがグラむルから離れる。
「よぉおしお前等たずめお斬るッ」ゲンゞョりが再び剣を構えた。今床は技を䜿うだろう 勝目も逃げ堎もない。でも 
「行くぞプリズム」解ったんだ 
「了解ッ」僕の䜿呜は、君を最埌たで守る事君が戊うのなら 僕も戊わないず意味がない

No.92 07/10/22 17:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠83🌠
 僕ずグラむル 察するは守護四将ブルヌセむントの勇将ゲンゞョり、魔将ドヌラ 。そしお呜什1぀で䞀斉に動くナむトにポリス。僕は魔力を蟌めた光の刃をゲンゞョりに向け構える。グラむルは指先から溢れる癜く淡い魔力の光で、空䞭に魔法陣を描き出す。
「いぃだろうこっちは剣ず魔法だドヌラぁあ俺等も行 はぁあヌ」ゲンゞョりが空䞭のドヌラを芋䞊げお叫んだず思いきや いきなり倉な声を䞊げた。
「」僕はそういう技かず思い、ゲンゞョりから目を離さない。
「お」グラむルは玠盎に䞊を芋䞊げた様だ。
「な な 䜕者だぁあヌ」ゲンゞョりがそう叫んだず同時に、僕の芖界に䜕かが降っおきた。“”ゲンゞョりがそれを受け止める。
「え 魔将ドヌラ 」空䞭で眠るラむノェリア様を抱えおいたドヌラが なぜか突然 降っおきたのだ。気を倱っおいる。唖然ずしながら、
「ドヌラしっかりしろぉおヌ」ず叫ぶゲンゞョりを眺める。いったい䞊で䜕が ラむノェリア様はどこに困惑する僕の耳に、聞き芚えのある声が届く。
「お前等ホント䞖話かけるね。」僕等の傍に降り立ったその人物は、ラむノェリア様を抱えおいた。

No.93 07/10/22 17:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠84🌠
 赀髪に青い瞳は、僕ず同じ。右に3぀銀色のピアス 巊に1぀倧きめの金十字のピアス どちらも魔力が溜めおあるのを僕は知っおいる。肩よりも長い髪が颚に揺らめく 芋慣れたその人物は、い぀も通りレッドスカむのポリス制服を着おいた。
「兄さん」
「さヌすがぁ♪」僕ずグラむルの声が繋がる。僕等の目の前にいるのはプラズマ・シャむニヌド 兄さんだ。
「さぁおお前等、俺の培っおきたキャリアどしおくれんのよ」そう蚀いながらも兄さんは笑っおいる。キャリアなんかよりグラむルの呜の方が倧事 なんでしょ僕が目配せするず曎に笑った。
「おか、い぀からいたんだよプラズマ」グラむルの問いに、
「ん今来た所。」っず応える兄さん それは嘘だ。恐らく、包囲した小型船の䞭にグラメノヌルのポリスも含たれおいお 兄さんは、ドヌラの隙を䌺っおいたんだ。本圓に助かった 
「兄さんごめん 僕」謝る事がたくさんある。
「ん。埌でゆっくり聞くよプリズム 。ずりあえず逃げた方がいね。さすがの俺でもこの数はキツむし 剣士は苊手なもんでね。」倉わらず笑顔の兄さんだが、目は笑っおおらず 芖線の先にはゲンゞョりが立っおいた。

No.94 07/10/22 19:01
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠85🌠
 剣先をこちらに向けおゲンゞョりが叫ぶ。
「蚱さぁあヌんッポリスの分際で、ナむトの しかも守護四将を倒すなど 蚱されん事だッ正矩の裁きを受けよぉおヌ行けぇえヌ」ナむトずポリスに䞀気に囲たれる。構える僕ずグラむルだったが、兄さんは 
「やぁ、バカでもナむトになれるもんだね。」ず萜ち着いおいる。
「䜕ぃい状況芋お蚀えどっちがバカだぁあヌ」ゲンゞョりは完璧にキレおいた。兄さんは気にせず続ける。
「た、萜ち着きなっお。状況芋るのはそっちだね。この通り、少しでも動けば姫はケガをする 」巊腕に姫を抱えお、魔力を垯びお光る右手はその銖元を捉えおいた。
「䜕だずぉおヌう」ゲンゞョりが叫ぶ。
「兄さん」さすがにそれは 本物の犯眪者だ。僕の方なんか芋もせず、兄さんは蚀う。
「䞋がるか姫が痛い思いするかどっち俺はどっちでもいいけど 」こ 怖い兄さんの笑顔が 笑っおいない目元が怖い
「くぅう お前等䞋がれ䞋がれぇえヌ」ゲンゞョりの合図で、囲んでいたナむトずポリスが䞀斉に䞋がる。
「さお お前達も川たで䞋がっお、目を閉じおろ。」意味が解らない。兄さん 䜕を

No.95 07/10/22 19:43
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠86🌠
 考えおも理由は解らないし、こんな黒い笑いを浮かべた兄さんに蚊ける蚳がない怖すぎるただ、頭のいい兄さんの事 䜕か考えがあっお蚀っおいる事は確か 。
「グラむル」
「あぁ、信じおるぜ♪プラズマ」僕等は蚀われた通り、川のすぐ偎たで䞋がっお目を閉じた。盎埌 
「“シャむニングレむン”」兄さんの呪文ず、目を閉じおいおも解る閃光 そしお 
「グラむル様ぁプリズムさん」ラむノェリア様の声がしお僕等は誰かに抌された。身䜓が傟く 川に萜ち “x2”
「え 」
「はぁ」目を開けた僕等は青い 氎面揺らめく空間にいた。
「ここは 」ラむノェリア様の魔法空間
「グラむル様ぁヌ❀」ラむノェリア様がグラむルに飛び付いおいた。䜕で ラむノェリア様眠っおたんじゃあ 。銖をかしげる僕は、腕を組み頷く兄さんず目が合う。兄さんが 魔法を解いたの
「埡無事ですの倧䞈倫ですの」ラむノェリア様がグラむルを心配そうに芋䞊げる。
「あぁ でも䜕があったのやらサッパリ 」グラむルもやはりキョトンずしおいる。
「はい、党郚埌でね。」僕等の埌方を指差す兄さんに促され、振り向く。そこには 䞀機の船があった。

No.96 07/10/23 01:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠87🌠
 癜い機䜓にフランシェヌドの王章が刻たれた䞭型の倧きな船 10人以䞊乗れる。しかも䞭に入っお驚いた。普通の船ず違い、豪華3階局 かなり倧型寄りの広々ずした船だ。
「すごい 」䞊質な皮の座垭に、オシャレなデザむンの内装だ。
「売ったら幟らになるんだ」グラむルが目を茝かせおいる。売らないよでも もし売ったなら、僕等が䞀生暮らしおいけるお金になる さすがお姫様だ。
「グラむル様❀お気に召されたしおこれはわたくし専甚船“プリンセス・ラむノェリア・ファンタゞヌ号”ですの❀」
「長ぇな 略したらプラフ 。あピラフ号にしようぜ」グラむルがたた勝手な事を蚀い出した。“ピラフ”っお 盞圓お腹が枛っおるね 
「ステキですわぁ❀グラむル様が付けおくださったので名前は“ピラフちゃん”にしたすわ❀」 呆れた。船の名前が“ピラフ”に倉曎された所で、運転垭の兄さんが蚀う。
「さ星出おから和もか」兄さんがボタンを操䜜するず、゚ンゞン音がした。そう、僕等じゃ運転できない。 あれ垭に着いお疑問に気付く。
「ラむノェリア様 運転できるんですか」
「いいえ❀」即答だった。 兄さんがいお本圓に良かった。

No.97 07/10/23 01:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠88🌠
 静かな゚ンゞン音 浮いた瞬間の揺れも埮々たるもので、安物の船ずは明らかに違っおいた。ずは思うものの 普段、揺れの激しい゚アトレむンか、グラむルの召喚獣“ドラグレむト”にしか乗っおいないからかもしれない。
「兄さん 平気魔法空間から出れば、小型船がたくさん远っおくるよ」兄さんはポリスだから、職業柄他の星の任務に就く堎合もあり、移動に䜿う船を運転できるのは知っおいたけど どれ皋の腕前かは知らない。
「ん䞭型船ず小型船ではスピヌドが違うからね。しかも俺が運転するし、たぁ䜙裕でしょよ。」䜕やら操䜜しながら、振り向いた兄さんの埮笑みが やっぱり怖かった。これは しっかり掎たっおいた方が賢明かもしれない。
「魔法空間、解きたすわ」ラむノェリア様が座したたた蚀う。だが、䞡手は座垭の手すりをしっかりず持っおいる。なるほどね 盎接氎に觊れおいなくおも 䌝いで氎に觊れた䜕かに觊れおいれば、魔法が発動する様だ。機䜓は 氎に觊れおいる。進行方向から倩井は党お倖の景色がクリアに芋え、そこが氎面揺らめく青の空間から瞬時に 森ぞず倉わったそしお圓然 ゲンゞョり、ナむト、ポリスが埅ち構えおいた。

No.98 07/10/23 19:57
自由人98 

👻も🌠もおっもしろいです(^^)
ありがず🍀✚

No.99 07/10/23 20:16
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 98 ✚埡感想ありがずうございたす💕うわい🙆🎵自由人様、どっちも読んでくださったんですかッ😺🌟もぅもぅもぅトキメキたす(笑)嬉しくおキラキラ猫です✚😻✚元気出るし、曎新の掻力になるんです💓こちらこそありがずうございたす🍀匕き続きよろしくお願い臎したす🙇💕✚

No.100 07/10/24 01:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠89🌠
 行く手を遮る様に囲む小型船 ゲンゞョりは剣を構えおいる。たさか 剣でこの船を
「兄さん」心配する僕をよそに、兄さんは楜しそうに
「や皀に芋るバカだね。」ず呟いた。
「バカだな♪」
「ですわ❀」グラむルずラむノェリア様が続く。䜙裕だ 僕以倖のメンバヌは、䜕も気にしおいない。
「“正矩の裁き”」ゲンゞョりが正面から剣技を繰り出すだが “”船の装甲が剣を匟く。
「くぅ 姫君ぃいヌ」ゲンゞョりが悔しそうに叫ぶ。䜕だか申し蚳ない気分になっおくる ゲンゞョりが心配しおいる姫君は、僕の隣でご機嫌だ。
「この船は最新鋭 剣じゃダメでしょよ。」兄さんはキャリアがどうのず蚀っおいた割に、随分楜しそうだし 
「っしゃヌ♪このたた違う宇宙たで逃げちたおヌぜ☆」グラむルは 蚀うたでもない。
「長居は無甚ですわ。早く星を出たすの」ラむノェリア様の蚀葉に兄さんがハンドルをきる。
「さお楜しく宇宙旅行ずいきたすか。」機䜓は小型船を蹎散らし、䞊昇する。ゲンゞョりやドヌラが小さくなり 幟぀もの船を匕き離す。䞊ぞ䞊ぞ 赀い宇宙が迫り ハンタヌずしおではなく、逃亡者ずしおの 僕等の旅が始たる。

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