泚目の話題
友達っおなんだろう
20代のお姉さん
既婚者の人が同僚をホテルに誘う心理

🌠ZERO UNIVERSE🌠

レス191 HIT数 8345 あ+ あ-

旅人 20代 ♀ 
08/12/14 21:31(曎新日時)

 赀い月ルヌンず青い月ティアが倜空に浮かぶ そんな明るい倜には同じ倢を芋る。

幌い頃から䜕床も䜕床も繰り返し芋る倢。
悲しくお寂しい倢 倢違うね 僕等が生たれた倜の蚘憶だよ 。遠い昔の蚘憶 。
芚えおいるはずがない。もちろん埌で聞いた話が圱響しおいるだけだず思う。

―ただ幌い僕の青い瞳ず、君の赀い瞳には映っおいたハズ 。
倩空を流れゆく幟぀もの星が。

 明るい明るい倜 。君を包む枩かい垌望ず、君が歩むべき茝く未来が奪われた倜 。
すべおが星ず共に消えた倜 。

ねぇ、グラむル君は今日みたいな明るい倜 僕ず同じ倢を芋おるかな

真実を隠す事が 本圓に正しいのかは解らない。知っおいるのは僕の家族だけ。

ねぇ、グラむル 君は真実を知った時、滅びの星に行く぀もりだろう18幎も䞀緒にいるんだ。君の考えなんおすぐ解る。その時は僕も䞀緒に行くよ
今たでも、そしおこれからも 僕は君を守り続ける。それが僕の䜿呜だから。

 い぀か君が真実を知った時は 䞀緒に行こうね。君が治めるはずだった星に。そしお君が星の埩掻を願うのなら、僕は君の為に最果おたで探しに行くよ。

䌝説の星“れロナニバヌス”を。

No.668705 07/09/07 20:30(スレ䜜成日時)

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No.1 07/09/07 21:04
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠1🌠
 今倜は明るい。倜空の赀い月ルヌンず青い月ティアが、孊校垰りの僕を芋䞋ろしおいる。明るい倜は嫌いだ きっずあの倢を芋るから。寝るのが億劫だな。うんざりしながら、小さく溜め息を぀いお家に垰った。
「ただいた。 あれ」誰もいないのか 家には灯かりがない。灯かりを点けようずスむッチに手を䌞ばした瞬間 
“パヌンッ”ず倧きなクラッカヌの音がした。
「ぅわ えな 䜕」驚いお埌ろにコケた僕の耳に、聞き慣れた声が届く。
「なっはっは(笑)驚いたかプリズム君」声ず共に灯かりが点いた。驚き、コケた僕を芋䞋ろす赀い瞳の男 その埌ろには僕の兄もいた。二人ずも実に愉快そうだ。
「グラむル 兄さんもも、びっくりしたよ。䜕しおんの二人ずも。」驚いおコケたずいうのに、その僕を芋お倧笑いの二人。
「䜕じゃねっ぀のこんなメデタむ日に、孊校で郚掻はねぇだろ。しかも本読むだけ。䜕がおもしれぇんだ」僕はグラむルに匕っ匵られ起き䞊がる。
「読曞郚をバカにするなよ っお、んメデタむ日っお」僕の蚀葉にグラむルはたた倧笑いした。
「なっはヌ(笑)こい぀自分の誕生日忘れおやんの」蚀われお初めお気付いた。

No.3 07/09/07 22:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠2🌠
 忘れおいた。今日は僕ずグラむルの18回目の誕生日。そしお18幎前 䞀぀の星が滅びた日。なるほどね 明るい倜な蚳だ。楜しそうに笑うグラむル 君は 䜕も知らない。ふず兄さんず芖線が合う。グラむルの埌ろで兄さんが埮笑みながら銖を振る。解っおるよ 蚀う蚳ない。僕等には違っおも、グラむルにはめでたい18歳の誕生日だからね。
「グラむル おめでずう。」ごめんね 僕は知っおいるけど、話せない。君を守る為だから。
「プリズムもな」僕の名前を口にする君の笑顔が、ずっず続きたすように 。心からそう思う。

 広い宇宙にひしめく星達の䞭に、僕はいる。惑星“グラメノヌル”僕やグラむルの生たれた星じゃない。でも僕達が育った星。18幎前、僕の家族ずグラむルはこの星にやっお来た。父むルミネ、兄プラズマ、そしお幌い僕 プリズムずグラむル。同じ日に生たれ、同じ星で育ち、同じ時を過ごし、それでも䞀぀だけ違う事 僕は君を守らなければいけない。あらゆる事から、人から、物から、呜をかけお守らなければいけない。僕の父むルミネが、か぀お君の父を守っおいた様に 。僕の䞀族が代々担う䜿呜。それは君の知らない真実。知っおはいけない事。

No.4 07/09/07 23:03
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 2 面癜そうですね✚🌟 名前ずかはフランス語🇫ðをもずにしたんですか?? 応揎しおたす❀ ✚小人さん❗埡感想ありがずうございたす😺🌟“ど”が぀く皋のファンタゞヌなので、盞手にされないかなずか思い぀぀自己満足の勢いで曞いおみたした🎵芋おもらえるなんお嬉しいです💓どこかにフランス語が入っおおりたしたか❓私フランス語はボンゞュヌルぐらいしか解らないです💊どこだろ (笑)続きも是非芋お䞋さいね😺💕✚

No.5 07/09/08 00:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠3🌠
 明るい倜。だが18幎前の様に星は降っおいない。逃げ惑う人や、地を赀く染めた炎もない。そんな静かな倜 やはりあの倢を芋た。

 赀い月ルヌンず青い月ティアが照らす元 癜く淡い光に包たれたその星“アレむリス”が最埌の時を迎える。倜空には幟぀もの星が降り、人々の叫びが枊のように抌し寄せ、逃げ惑う足音に地が揺れ、癜き星は炎で赀く埋め぀くされた 。僕ずグラむルの生たれた星“アレむリス”その滅びの日に生たれた僕達は、確かにその瞬間 そこにいた。蚘憶にはない。生たれたばかり 芚えおいるハズはない。消えゆくアレむリス王朝の、炎に包たれた城内に若き日の父さんの姿がある。腕の䞭に赀い瞳の子、グラむルを抱いおいた。厩れゆく城内の音か、遠くから枊になり抌し寄せる人々の声かは解らないが、父さんが䜕を蚀っおいるか聞こえない。䜕か叫んでいる父さんの先には、グラむルず同じ赀い瞳の女性がいた。本で芋た事がある。アレむリスの王劃様 グラむルの母さん。王劃様の偎に芋芚えのある女性もいた。もう写真でしか芋る事ができない僕の母さん。母さんは青い瞳の子 僕を抱き、兄さんず手を繋いでいた。優しい声が僕の名前を呌ぶ 。そしお 。

No.7 07/09/08 13:35
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 6 ✚ふおッ❗いきなりバレちゃいたしたね(笑)ハむ👍キラ猫なんです😺🌟普段実はファンタゞヌを曞く事が倚くお 💊おぞ☺GHOSTの息抜きの぀もりでこっそり曞こうかず思ったんですが 猫マヌクでバレちゃいたしたかね😺❓そういえばルナはフランス語の月ですね💡パッず頭に浮かんだたたを曞くキラ猫です🎵本圓にい぀もありがずうございたす💕元気出たッス🙆GHOSTもZEROも匕き続きよろしくお願い臎したす😺💓✚

No.8 07/09/08 15:21
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠4🌠
 蚘憶が嵐の様に過ぎ去る。
「プリズム 」優しい声 僕の名前を呌ぶ優しい 
「プぅヌリぃヌズぅヌムぅヌ」
「わぁヌッぐぐ グラむルぅ」耳元で倧きな声がし、目が芚めた。寝起きの僕の目の前には、制服を着たグラむルの姿。
「なっはっは(笑)たたもビックリしたかなかなか来ねぇから、こっちから来おやったぞ。」い぀もは2ブロック先のグラむルの家たで僕が迎えに行く。寝坊しおしたったのか 。
「ほれッ孊校行くぞ。」グラむルが僕の制服を投げおくる。
「んヌ、で 今䜕時」のそりず起き䞊がった僕はグラむルの
「10時遅刻だ。なっはっは(笑)」ずの蚀葉に固たった。
「ちょ ちょっずなははじゃないよ今日は特別授業の日じゃん。9時にグラメノヌルステヌション出発、10時には惑星“フランシェヌド”だろ僕等以倖みんなもうフランシェヌドに着いおるよ」慌おる僕、だがグラむルは平気な顔でアクビする。
「わヌっおるっ぀の。別に遅刻したくらいで死にゃしねぇよ。元気出せ」別に元気がない蚳ではない。ただ起きたら遅刻 っお時の反応は僕の方が普通だろう。グラむルの堂々ずした態床は、僕にはずおも真䌌できない。

No.9 07/09/08 16:31
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠5🌠
 本圓にグラむルは堂々ずしおいお、玠盎で、どんな状況䞋でも楜芳的だ。僕にないスキルず蚀っおいい。
「解った ゆっくり行こうか。着替えるね。先行く」投げられおベッドの䞊でクタっずなった制服を掎み、グラむルに出お行くよう促す。出お行っおもらわなければ 困る。
「じゃ、11LBで朝飯買っずく。早く来ねぇずプリズムのも食っちたうぞ♪」11LB 僕の家から1ブロック先の商店街。正匏にはGN-11LBグラメノヌル11番地垯のLブロックだ。ちなみにクラスメヌトは今頃、FS-20NBフランシェヌド20番地垯Nブロックで授業䞭だろう。早く行きたいず蚀うのもかなりお金がかかるので、僕やグラむルの様な普通の孊生はなかなか他の星に行く機䌚がない。家族旅行や、半幎に1回の特別授業がなければ特に僕なんかはグラメノヌルから出る事がないだろう。時間があれば本を読んでいたいし。でもそんな僕をグラむルはい぀も連れ出す。おかげで䜕床も危ない所ぞ行ったし、その床にヒダヒダするんだ。君を守る僕の身にもなっおほしい 君は知らないんだけどね。窓から11LBぞ向かうグラむルの姿が芋えた。今日も僕は君を守るよ グラむル

No.10 07/09/08 23:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠6🌠
 グラメノヌルステヌションたで5ブロックある。朝飯を調達したグラむルず合流し、遅刻しおいるにも関わらず䜙裕のマむペヌスで向かった。僕からすればこの時間で本が読める。もったいない 
「ねぇ、グラむル朝ご飯も食べたし 今日の授業の予習しながら行く」鞄から教科曞を取り出し、蚀うだけ蚀っおみる。
「はぁあ おたえ時間もったいねぇずか、本読みたいずかだろ」さすがに解っおるなぁ。取り出した教科曞はグラむルの手により5秒で鞄の䞭に戻された。
「もぉグラむルどうせ教科曞も持っおきおないんでしょ。だっおさ、よく考えおみおこうしおいる間にも授業を受けおいない分、僕等は損をしおいるず思うんだ。」
「だヌッ☆もぅ䜕でそう優等生なんだおたぇは」出たよ 僕は優等生でも䜕でもない。ただ本が奜きな普通の孊生だよグラむルが本を読たないのがもったいないから蚀っおるのに 。僕が口を尖らせおるず、グラむルも僕の真䌌をしお口を尖らせた。
「䜕だよ」
「仕方ねぇなあ そんな時間もったいねぇずか蚀うなら急いでやるよ。降ろさねぇから芚悟しずけ」グラむルが立ち止たり、手を前にかざす。
「」召喚 する気だ

No.11 07/09/09 04:15
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠7🌠
 確かにアレを召喚すれば早いが 目立぀。ものすごく目立぀
「ちょ 」僕の静止に聞く耳を持たないグラむルは、かざした手で空䞭に魔法陣を描く。指先から癜く淡い光が溢れ、耇雑な魔法陣が出来䞊がった。魔法陣に手をかざしたたた術を唱え始める。
『倩空の圌方より光満る 遥か深き地より闇集う 眠りし竜よ 我が名グラむルの元に集え“ドラグレむト”』グラむルの呪文に反応し、淡い光を攟぀魔法陣が濃い光ぞず倉化しおいく。その瞬間を芋据える赀い瞳は、い぀もキラキラしおいる。召喚術を䜿う時のグラむルは正盎、カッコむむ。普段がふざけおばかりいるから䜙蚈にそう思える。そしお少し 矚たしい。僕も䞀応魔法剣士なので魔力はあるが、グラむル皋ではないから。僕に出来るのは、魔力で剣の刃を䜜り出す事くらいだ。召喚士は魔力の高さ故に皀少で、特殊な血族や䞀郚の魔力の高い魔導士のみしかなれない。もちろんグラむルのそれは アレむリス王朝の血筋がそうさせおいるのだが 本人は先祖に召喚士がいたんだず、信じお疑わない。
「やっぱコむツか」グラむルが呟く。僕等の目の前には挆黒の翌ず赀い瞳の飛竜がいた。グラむルの唯䞀の召喚獣だ。

No.12 07/09/09 15:27
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠8🌠
 竜は召喚獣の䞭でも最高ランク そう召喚できるものではない。僕の呚りにもグラむル以倖で召喚士はいないし、たしおや竜を召喚できる召喚士なんお僕等の星がある赀き宇宙“レッドスカむ”䞭探しおもいないず思う。ただ 
「やっぱりこの子なんだ本に茉っおる飛竜ず色も圢態も違うよね。」本に茉っおいる飛竜は、人懐っこい目で倧きさも2、3人乗れるくらい。だがグラむルが唯䞀召喚できる竜“ドラグレむト”はずおも倧きく、普通の飛竜の3倍はある。空を芆う挆黒の翌ず赀く鋭い瞳 。僕は飛竜ではなくダヌクドラゎンだず思っおいる。
「俺の属性が闇属性だから」グラむルの蚀葉に僕は深く頷く。そうだず思う。闇属性自䜓珍しいのに 召喚士で召喚獣は竜 アレむリス王朝の血 。飛竜ずしお䜿っおるけど もしダヌクドラゎンならば戊闘向きだ。生憎、僕等のいる赀き宇宙レッドスカむは平和そのもので、グラメノヌルやフランシェヌドにモンスタヌの類いはいないから解らないが 。授業のシュミレヌションでしか戊闘経隓のない僕等 けど 
「ねぇ 」
「あ」い぀かこの竜で戊う事があったら そんな時僕は 
「 䜕でもない」それでも君ず䞀緒にいお 守るよ。

No.13 07/09/10 22:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠9🌠
 “ドラグレむト”の背に乗り、しっかりず竜のたおがみを掎む。僕ずグラむルを乗せた挆黒の竜は、ゆっくりず倧空に翌を広げ飛び立った。みるみる地面が遠ざかり、街䞊みが小さくなっおゆく。
「ぐ グラむルゆっくり飛 」蚀いかけた僕の蚀葉は
「なぁヌっははは(笑)飛ぉばせぇヌドラグレむトぉ」ずの愉快な声に遮られた。
「や、やめ グラむルぅ」僕の願いは届かず、ドラグレむトはすごいスピヌドで空を翔けた。
「グラむルの バカぁヌ」

 ―グラメノヌルステヌション
「到ヌ着ぅ♪」ドラグレむトから飛び降り、グラむルが振り返る。
「っおオむッ䜕だそのゲッ゜リした面は(笑)早くどけよ。ドラグレむト還せねぇだろ。」君も無茶を蚀う 僕の蚀う事を聎こうずもせず、あれだけのスピヌドで飛んで 。冷ややかな芖線でグラむルを芋る。
「ほヌら時間もったいねぇんだろ」䜕だか釈然ずしない。僕はい぀も君に振り回されっぱなしだ。
「僕がいなきゃドコの乗り堎か解んないくせに 」
「ぁあ」少しばかり嫌味を蚀いながら竜から飛び降りる。
『あるべき䞖界ぞず還れドラグレむト』グラむルが竜に手をかざすず䞀瞬にしお消えた。

No.14 07/09/10 23:22
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠10🌠
 突然珟れた竜にグラメノヌルステヌションは隒然ずしおいたが、グラむルは䜕も気にしおいない様子で、竜を還すず平気でざわめくステヌション内ぞず消えた。
「っおグラむル絶察堎所解っおないだろ」慌おお远いかける僕だったが、ざわめきの䞭から聞き慣れた声に呌びずめられた。
「プリズム」誰だかすぐに解る。
「兄さん」僕の兄、プラズマだ。たさかステヌションに兄さんがいるずは 。
「ちょっず来なさいな。」
「兄さんち 違うんだよグラむルが勝手に召喚し 」“”デコピンされた。
「あのね、目立぀事はするなっおい぀も蚀っおるでしょうが。䜕の為に䞀瞬にいるのないずは思うが 召喚士は珍しくお目立぀からね。誰にも勘づかれちゃいけないんだよ。」怒られた。解っおるよ 。
「ごめん。気を぀ける で、兄さん䜕でここに」
「任務でね。た、目立぀事はしないよに」蚀いながら兄さんは、仲間の元ぞず戻っおいった。兄さんはスカむポリス 宇宙譊官だ。䞻に譊備や譊護が仕事だが 䜕の任務かな垰ったら聞こうず思い぀぀、ステヌション内のグラむルを探す。
「あ、グラ え」グラむルはいた。芋知らぬ女の子ず 。

No.15 07/09/11 00:22
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠11🌠
 䜕で 芋知らぬ女の子ずナンパかナンパしたのかグラむルこの 
「バカぁヌ䜕やっおんだよ。ただでさえ遅刻しおんのに、女の子捕たえおドコ行く぀もりなの」僕よりもだいぶ身長の高いグラむルの襟銖を掎み問い詰める。
「はおた 違うっ぀ヌの」銖根っこを掎み返された。女の子捕たえずいお䜕が違うのか。説明しおほしい。僕が癜い目で芋おいるず、グラむルず䞀緒にいた女の子が笑い出した。
「ふふ おかしな人❀」ガヌングラむルをさしおいお僕がおかしな人君こそおかしな人だ君の目は節穎だ
「っだ、そヌだ(笑)おたえいっ぀も早ずちりしすぎこの子さっきのドラグレむト芋おすごいっお蚀っおくれおただけだし♪」 目立っおる。目立ちたくっおるもぅ この子がグラむルの正䜓に気付いた悪い奎だったらどうする぀もりだよ。
「ご ごめんっお。すみたせん、僕等これから授業なんで」䞀応謝っおから、名乗る前にグラむルの手を匕き、立ち去ろずした。が 埌ろから女の子に匕き止められる。
「あの お名前は䜕ですの❓」これじゃ逆にナンパされおるじゃないか。
「グラむルグラむル・ホヌリヌド。よろしくぅ♪」もぅ バカ

No.16 07/09/11 01:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠12🌠
 蚀っおやりたい。党お話しおやりたい君がどれ皋の人物なのか 君を守るのに僕がどれ皋苊劎しおいるのかでも䜕も知らない 知っおはいけない。たしお僕から話すなんお蚱されない。兄さんや父さんの手で芋事に葬られるだろう。
「あのね、グラむル君のその 誰ずでも気さくに話せる明るい所は長所だず思うけど、僕ずしおはちょっず危険でもあるず思うんだよねだっお盞手がすっごく悪い人だったらどうするの今グラむル名乗っちゃったよフルネヌムで」僕はこんなに心配しおいるのに、グラむルは盞倉わらず愉快に笑いながら応える。
「なっはヌ(笑)あんっなカワむむ子のドコが悪い奎だよプリズム気にしすぎなんだよカルシりム足りおねぇんじゃね女みおヌだな。小っさいし」い 䞀番蚀われたくない
「うるさいバカもぅ 眮いおく」確かに小さいよ女みたい それもよく解っおる。でも男っぜい仕草ずか心がけおるだっお僕は 僕は 。
「だヌッ☆悪かったっおおたえがいねぇず迷子になる埅っおプリズム君♪」謝りながらグラむルが远っおくる。本圓に調子いいなぁ もぅ。い぀もこう でも仕方ない。䞀緒にいないず困るのは僕だ。

No.17 07/09/11 01:11
旅人0 ( 20代 ♀ )

✚こんにちは😺🌟䜜者のキラ猫ず申したす💕今、このれロナニを芋お䞋さっおる党おの方 本圓にありがずうございたす💓そしおキラ猫がキラキラ猫になるくらい元気になる゚ヌルを送っおくれるずいうステキなお方💕是非埡感想お埅ちしおおりたす🙇💕ただただこれからですが、どうぞ匕き続きよろしくお願い臎したす🙆💓✚

  • << 22 芋぀けた🙌💕 👻のです😊💕 こちらも 䞀気に読んでしたった😂💕 面癜いです😊💕 äž¡æ–¹ 曎新楜しみにしおたすね👍💕 頑匵っおください💪💕

No.18 07/09/11 16:08
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠13🌠
 ―グラメノヌルステヌション20番乗り堎入口。
「ここだね。フランシェヌド行き それから向こうで14番乗り堎に移動しお あ、その前に手続きがいるや。孊生蚌がパスポヌトになるから、手続きしおそれから 」
「面倒くせぇなぁ プリズム君、ボクのもしずいおくれないかいボクはその間、フランシェヌドの歎史を孊がうかず」よく蚀うよ 絶察しないくせにフラフラどっか行かれお、グラむルがケガでもしたら僕は君の倍以䞊のケガをするだろうさ。父さんず兄さんの手によっおね。
「絶察ダメ手続きくらい䞀人でできなきゃ将来働く時に困るでしょた、君はグラメノヌルから出る぀もりないだろうけど 」蚀いながら、僕は孊生蚌を改札に通す。振り返るず、孊生蚌を裏偎で入れお゚ラヌ音にビックリしおいるグラむルが芋れた。 バカ。
「もぅ裏だよ しかも逆さた」
「うっせヌそんなの知っおるっ぀の」ずか蚀い぀぀、僕の蚀った通りにしお改札を通っおくる。䜕だか保護者の気分 グラむルを匕き取り育おおくれたホヌリヌド家の䞡芪もこんな気持ちだったのかな。䜕だか埮笑たしい。きっずフランシェヌドでも同じ事するぞ。想像しお僕は笑いを堪えた。

No.19 07/09/11 17:02
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠14🌠
 赀き宇宙レッドスカむ 僕等の育った星グラメノヌルがある宇宙だ。もちろん赀い。フランシェヌドぞず向かう゚アトレむンの䞭から赀い宇宙を眺めおいるず、同じく窓に貌り付くようにしお倖を芋おいたグラむルが
「他の宇宙っお赀くねぇんだよな」ず圓然の事を蚀い出した。
「グラむル習ったでしょあそこに芋える濃い赀の粒子状のラむン あれが宇宙ず宇宙を繋ぐ“ゟヌン” 境界線だよね。あれを越えるず隣の宇宙オレンゞスカむがある。こっちからはオレンゞスカむは赀にしか芋えないし、逆にあっちからレッドスカむはオレンゞにしか芋えないっお」グラむルはたずもに授業受ける気ないから 。僕の将来が心配になっおくる ずいうのも、グラむルを守る僕は垞に䞀緒にいなけりゃいけない。僕ずしおは卒業したら曞士ずしお働きたいが 叶わぬ倢だ。
「芋おぇなぁ 別の宇宙。黄、青、 癜」ギクッずした 癜き宇宙“むノセントスカむ”は僕等の生たれた宇宙 滅びの星アレむリスがある宇宙だ。しかもオレンゞスカむずは逆隣の宇宙。でも 
「癜はムリだね。ゟヌン閉じおるし」そう、癜き宇宙はゟヌンが封印されおいお入れない。封印を解かないかぎりは 。

No.20 07/09/11 17:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠15🌠
 封印しおいるのは青き宇宙ブルヌスカむの“ネオ・セントラル” スカむポリスの総本郚もあり、党宇宙を取締る正矩の星だ。宇宙は、封印された癜を陀き、赀、橙、黄たではモンスタヌもいない平和な宇宙だが、緑、青になるずモンスタヌも出珟し、少々危ない。ブルヌスカむは星々の安党の為にやむを埗ずゟヌンを封印し、閉じる事がある。青より先、藍、玫、黒も癜き宇宙同様にゟヌンが封印しおある。治安が悪く、人よりモンスタヌの方が倚いずの噂だ。正矩の星“ネオ・セントラル”でしか封印は解けないし、そもそも解く事はない。ただ 
「グラむル 封印解いおたで癜や藍や玫や黒の宇宙 芋たい」君が望むなら、僕はどこぞだっお行くよ。
「うんにゃそんな苊劎しおたで芋に行く理由がねぇよ(笑)た、青たでは い぀か芋に行きおぇかなぁ♪」理由 本圓はあるんだけどね。
「僕もさ 䞀緒に行っおもいい」断られおも行くが 
「おたえがいなきゃ行けねっ぀の(笑)」断るハズもない。
「うんでもむ゚ロヌスカむたでだよそれより向こうはモンスタヌ出お危ない。」僕が行かないなら 君も行かないハズだ。ずころが違った 
「や、ブルヌスカむたで行くし」

No.21 07/09/11 22:08
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠16🌠
 思いのほか動揺した。
「が 僕、行かないよモンスタヌ出るずか危ないしむ゚ロヌスカむたでしか行かないから」そう蚀えば諊めるず思った けど 
「じゃあ そっから先は迷子になるか(笑)」諊めない 䜕で
「な 䜕でそんな行きたいの危ないのに 迷子になるのに」ずっず倖を芋おいたグラむルが、その赀い瞳をキラキラさせながら僕の方に振り向く。
「俺 卒業したらグラメノヌル出おハンタヌになるから」
「は ハンタヌっお 」党宇宙を駆け巡り、モンスタヌ退治の䟝頌を受けたり、レアモンスタヌや賞金銖をスカむポリスに匕き枡す職が ハンタヌだ。自分や仲間の力のみで党おを乗り越える スカむポリスに頌めないような䟝頌もある為に、スカむポリスより危険な職業ずされおいる。そんな職に 䜕で
「オむ 別におたえにたでハンタヌになれっお蚀っおる蚳じゃないぞんな䞍安そうな顔すんなよ(笑)」䞍安になるさ君がなるなら 僕だっおハンタヌにならなきゃいけない君が行く所は、どこだっお僕が䞀緒に行っお守らなければいけない 
「 なる 」
「あ」
「僕も䞀緒にハンタヌになる」僕の将来が決たった瞬間だった。

No.23 07/09/12 14:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 22 ✚芋぀かっちゃった😺💕おぞ🎵もぅもぅもぅ💓匿名さん 愛を感じたす🙆💕ヘンタむでごめんなさい🙇こっそりだったけど、思いっきしバレたくっおたすね💊GHOSTの第2郚が終わったら宣䌝する぀もりだったんですが これはもぅ愛ですか❓愛ですね😻ZEROの方はどちらかずいうず思っきし自己満足系なのでGHOSTほど読みやすく配慮されおないのですが それでも良ければ匕き続きよろしくお願い臎したす😜GHOSTが停滞しおる時はこっちにいるず思いたす(笑)✹

No.24 07/09/12 16:46
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠17🌠
 フランシェヌドに着いおからも、僕はグラむルに゚アトレむンの䞭で蚀われた事を考えおいた。たさか たさかグラむルがハンタヌになる぀もりだったなんお 。たぁグラむルの事だから、頭を䜿う職を遞ぶずは思っおなかったけど できればグラメノヌルから出ないでほしかった。こうなったら、僕等が卒業するたでに兄さんに勝おるくらい匷くならなくちゃどんな宇宙に行こうず、どんな星に行こうず、僕がグラむルを党力で守らないず 。倧䞈倫 僕は魔法剣士で近距離攻撃タむプ。いざずなったらグラむルを守っお突っ蟌んでいけるグラむルは召喚士で、䟋の竜しか呌べないが遠距離 攻撃タむプかな授業のシュミレヌションでは魔法を䜿っおる所しか芋た事がない。あの竜で戊う事が可胜なのだろうか匷いのかな 匷そうだな。
「ッオむ」ハッずしお䞀気に珟実に戻っおくる。
「ごめ 䜕お」
「ったく 頌むぜ。おたえがいなきゃ迷子だっお蚀っおんだろ」そんな嚁匵っお蚀う事じゃないが 。
「うん。みんなに远い぀かないずね」クラスメヌトを远う遅刻2人組はフランシェヌドステヌションを歩く。ねぇ グラむル僕はハンタヌになっおも䞀緒にいるよ ずっず

No.25 07/09/12 17:16
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🌠18🌠
 ―FS-20NBフランシェヌド20番地垯Nブロック
「よヌッス♪」ずの明るい挚拶は、遅刻しお教垫に睚たれおいる生埒の態床じゃない グラむル僕等これから怒られるんだよ僕等の為に授業䞭断しおんだよ空気読もうよ もぅ バカ明らかにグラむルの態床にむラむラしおいる教垫に、僕は頭を䞋げる。
「申し蚳ありたせん。特別授業の日に遅刻しおしたっお 反省しおたすね、グラむル」グラむルは僕の暪でアクビをしおいる。
「グラむル・ホヌリヌド あなた、幌なじみに感謝なさいプリズム・シャむニヌド、もういいですよ。垭に着いお、ホヌリヌド君が寝ないように芋匵っおなさい。授業を再開したす」教垫が蚀い終わる頃には、既に垭に着いおいるグラむル 君すごいね 。遅刻しお教垫怒らしお堂々たる態床 僕にはできない。
「教科曞89ペヌゞ第2章“アレむリス王朝”に぀いお ホヌリヌド君昚日は䜕の日」そう、今日の特別授業は歎史 滅びの星アレむリスに぀いお。グラむル どう思っおるんだろ。
「昚日そりゃ俺ずプリズムの誕生日だわ」オむッ違う 違うよグラむル歎史だっお 。クラスメヌト倧爆笑、教垫呆然、もぅ バカ。

No.26 07/09/12 18:11
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🌠19🌠
 そんな呆れた様子の䞭、教垫は手にしたリモコンを抌す。照明が萜ち、郚屋党䜓がスクリヌンになり宇宙が映し出された。どこたでも癜い 封印された宇宙“むノセントスカむ” 浮かぶ星々の䞭、虹色の粒子に瞁取られた䞀際茝く淡く癜いその星に、僕の青い瞳は吞い蟌たれる。僕等の故郷 今はなき星“アレむリス”だ。ちらほらずクラスメヌトの声が聞こえる。あれは映像だ。けど 倢で芋るのず同じ 懐かしい様な 寂しいような 切ない気持ちになる。暪に芖線をやるず、グラむルも“アレむリス”を芋぀めおいた。ねぇ 䜕思っおるのあれは君の星だよ
「すげぇかっけヌ♪芋おヌ」たた瞳がキラキラしおいる。
「うん すごいね 僕も芋たいよ。」芋おみたい。僕等が生たれた星 い぀か行けるかな 芋れるかなそこは滅びの星だから、䜕もないかもしれない。悲しくなるだけかも でも でもたた䞀から始める事もできるんじゃないかな䌝説の星“れロナニバヌス”の話が本圓だったら 星を埩掻させお 君が治めるずいいそんな君の隣に僕がいたら 嬉しいな。
「ハむ静かに“アレむリス”を芋ながら、歎史をたどりたす。」ほらグラむル 君の䞀族の事だよ

No.27 07/09/12 19:30
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🌠20🌠
 フランシェヌドの斜蚭内にできた人口的で、そしお幻想的な癜き宇宙“むノセントスカむ”に包たれおアレむリスの歎史を聎く。
「宇宙歎7765幎アレむリス王朝第27代皇垝ずしおグラハム・アレむリスが即䜍。グラハムは有胜な魔導士であり、翌幎7766幎にはブルヌスカむの名星“アヌスレむン”の皇族ミスリル・アヌスレむンを王劃ずし、クラむド、グラニハの2子息をもうける。王劃ミスリルの故郷であるブルヌスカむを倧倉気にかけおおり、ネオ・セントラルのスカむポリスぞ星の英雄達を掟遣し、倚くの功瞟を残した。しかし、7777幎7月7日アレむリス呚蟺に突劂流星矀が芳枬され、同時に巚倧な竜が出珟し星は䞀倜にしお滅びる。その際、䜕隻か船で避難した者がいるが、その船に王族はおらず、アレむリス王朝は27代にしお途絶えた。䞀説には重臣の裏切りずも革呜ずも蚀われおいるが詳现は䞍明。珟圚、アレむリスは倚量の魔力を垯び危険ずされ癜き宇宙“むノセントスカむ”ぞのゟヌンはネオ・セントラルのスカむポリス総本郚により封印されおいる。」ほが正確だ。だが王族の䞭にグラむルの名がない。滅びの日に生たれた為 他の宇宙には存圚すら知られおない。

No.28 07/09/14 23:30
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🌠21🌠
 君の存圚は知られおはいけない。君はそのたた生きおいくのが䞀番いい。もし知られたら 君が危険だから。 アレむリスが滅びたのは、重臣の裏切りでも革呜でもない。王朝ず民ず星 あの倜、党おを滅がした竜 そしお竜を召喚した䞀人の召喚士が いた。本圓に突然で、その召喚士の正䜓は今でも䞍明。なぜ突然急襲したのか なぜそんな力があったのに、誰もその召喚士の存圚を知らなかったのか 今でも解らない。ただ䞀぀だけ確かな事は、召喚士がアレむリス王朝を滅がす為だけにいた事。䜕よりこの真実を知っおいるのは、あの倜 城内にいお生き残った父さんのみ。そしお兄さんず僕だけだ。あんなに匷い父さんや、王朝党おの人が立ち向かっおも䞀倜にしお滅びた。それなのに、その召喚士のその埌は噂さえも聎かず、たるで倢でも芋おいたかのごずく 消えた。もしそい぀がただ生きおいお 君の存圚を知ったらだからアレむリス王朝の血筋がただ残っおいる事は、誰も知っおはいけない。でも君は本圓は知りたいんじゃないかな僕は 蚀わない。ただ この先再び召喚士が来ようず、䜕があろうず、僕が君の隣にいる事 そしお君を守る事こそが僕の真実 僕の党おだよ。

No.29 07/09/15 03:00
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🌠22🌠
 幻想宇宙を 今はなき君の星 滅びの星を芋぀めながら時間が過ぎた。

 授業が終わるず、各自自由解散ずなる。もちろん僕は君ず䞀緒だ。隒々しいグラむルの呚りには、隒々しいクラスメヌトが集たっおいる。僕はその集団から少し距離を眮き、本を読んでいた。
「おヌいプリズムも行くか」突然グラむルに蚀われ、本から芖線を隒がしい集団ぞず移す。
「どこに」いきなり行くかずだけ蚀われおも応えようがない。
「枩泉隣のブロックにできたっおよ。俺等、入っお垰るけど♪」“”手から本が滑り萜ち、僕は 固たった。
「なっはっは(笑)やっぱしなおたえ朔癖だもんなヌ。集団で颚呂なんおムリだわな☆先垰っずくか」む ムリだ。颚呂はムリだかずいっお垰れない僕にはグラむルを守る䜿呜がある
「僕、えっず 近くの本屋に ほ 本芋たいのあるからさ芋ずく終わったら䞀緒に垰ろう」すごく無理がある気もする 。隒がしい集団に倉な奎だず思われおいるだろう。グラむルだけが䜕も気にしおいない。
「解った。ステヌションに7時な☆土産は䞀緒に遞がヌぜ」
「うん。じゃ、埌で」集団に手を振り、䞀床別れたふりをした。

No.30 07/09/15 03:44
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🌠23🌠
 気付かれないように埌を远う。楜しそうなグラむル それでいいよ そのたたがいい。君がい぀も笑っおいられるように、僕は匷くならなきゃいけない。卒業しおハンタヌになれば、モンスタヌのいる宇宙たで行く事もある 危険な䟝頌を受ける事だっお ある。頌りの兄さんはレッドスカむのスカむポリスだから、他の宇宙に行けばいざずいう時にはいない。ある皋床の回埩魔法は芚えた方がいいか あるいは、専門の魔術士を仲間にするか 。僕が将来の事を考えおいる内に、グラむル達は枩泉斜蚭に着き䞭に入っおいった。たいったな 䞭に入り芋぀かれば、䜕だ来たのかず匷制参加させられそうだ。そんな事になれば、18幎間隠し続けおきたもう䞀぀の真実が知られおしたう困った 。僕が入口でりロりロしおいるず、急に話しかけられた。
「君さっきから䜕をしおいる怪しい ちょっず来なさい。」
えぇ倱瀌なムッずしおその男を芋据えるず、スカむポリスの制服を着おいる。兄さんずいい、この男ずいい、今日はやけにスカむポリスが倚い。それはずもかく、僕が捕たっおる間にグラむルに䜕かあったら 僕が困る本人より困る父さんず兄さんにボコボコにされる 。

No.31 07/09/16 12:43
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🌠24🌠
 圓然、僕は拒む。
「僕、入ろうかどうか悩んでただけですグラメノヌルから特別授業でフランシェヌドに せっかくだからっお思っお ほら、孊生蚌です」スカむポリスの男に孊生蚌を芋せお、蚀い蚳する。それでもただ怪蚝な様子で僕を芋お、
「孊生のフリをしおるずか うヌむ 」ずぶ぀ぶ぀呟く。䜕でこんな些现な事で怪したれなくおはいけないのか 。溜め息を぀きながら男から芖線を倖すず、向かいの土産屋の前でも䞀般人がスカむポリスに䜕か蚀われおいる。どう芋おも普通の䞀般人だ。䜕䜕でこんなに敏感になっおいるんだろう 。
「ずにかくちょっず来なさい」男に腕を掎たれ、連れお行かれそうになる。
「た、埅っお僕は䜕も 」䜕で普通の䞀般人で孊生である僕が、怪しく芋えただけで連れお行かれなきゃいけないのか玍埗できない僕がスカむポリスず揉めおいるず、
「もう良い。その少幎を離しなさい。」ずの声がした。ピタリず動きの止たるスカむポリス。
「こ これは ゞョシュア様なぜ 」僕を離し、声の方ぞ向き盎り敬瀌する。 誰
僕はスカむポリスの埌ろからヒョむっず顔を出し、声の䞻を盗み芋た。瞬間、その人物ず目が合う 。

No.32 07/09/16 14:35
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🌠25🌠
 銀髪で敎った顔をした男だ 。瞳の色が巊右で違う。巊目は赀、右目は緑、珍しい 。スカむポリスの制服ではない、襟元にはフランシェヌドの王章 っお事は フランシェヌド王宮階士そりゃポリスよりナむトの方が䞊だ。ポリスでも優秀な人が遞別され、ナむトぞ階玚が䞊がる。䜕より星の代衚でもある王宮関係者を守る職だ。なかなか぀ける職業じゃない。
「もう行っおいい。」銀髪の王宮階士ゞョシュア様は、僕にそう蚀い背を向けた。
「し しかしゞョシュア様少しでも怪しげな奎は幎霢性別問わず確保せよず䞊から 」スカむポリスが慌おお匕き取める。
「通達が遅れおいるようだな 。既に任は解かれおいたす。発芋され、事件ではない事も刀明しおいる。すぐ本郚に戻りなさい。他のナむトも通達しお回っおいたす。」振り返らず淡々ず蚀うゞョシュア様。ゞョシュア 䜕だか聞き芚えがある気がする。
「ハッ了解臎したした」再び敬瀌し、立ち去るゞョシュア様に深く頭を䞋げる。土産屋の前にいたポリスも頭を䞋げおいた。
「 今の 誰なんですか」僕が蚊くず、頭を䞋げたたた小声で教えおくれた。
「フランシェヌド王宮階士総隊長 ゞョシュア様だ」

No.33 07/09/16 15:30
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🌠26🌠
 聞き芚えがあるはずだ。敎った容姿に凛ずした颚貌 赀い結玐で束ねた銀髪ず巊右で色の違う瞳が印象的な男 兄さんが目暙にしおいる人 王宮階士総隊長ゞョシュア・ロむ・゚リアネむド様フランシェヌド最匷の魔導士だ
「そんな人が䜕でこんな所に 䜕かあったんですか」再び僕の質問に、嫌そうな顔をしたポリスは、
「極秘任務だ蚀えん。さっさずグラメノヌルぞ垰れ。」ず手で远い払う仕草をし、立ち去った。 嫌な感じ。いいよ 垰っお兄さんに蚊けば解る。

 そしお結局僕は 枩泉斜蚭の入口が芋えるオヌプンカフェで、本を読む事にした。目の前を、仕事垰りの人やフランシェヌドの孊生達が通り過ぎる。入口からはただあの隒がしい集団は出おこない。䞭で迷惑かけおないかな 。入りたかったな 枩泉。僕は別に枩泉が嫌いな蚳でも、朔癖症な蚳でもない。ただ 真実が倧きな壁になっおいる。本から芖線を倖すず、手前のテヌブルで孊生カップルが楜しそうに話しおいるのが目に入った。女の子は、長い髪にリボンをしおいお 男の子は嬉しそうに女の子を芋぀めおいる。僕だっお君を守る䜿呜がなければきっず 。そう考えおいるず、隒がしい集団が出おきた。

No.34 07/09/16 15:58
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🌠27🌠
 䜕を考えおるんだ 。僕が普通にあんな颚に なれる蚳がないアレむリスが滅びた瞬間から、僕の䜿呜は 生き方は決たった。確かに普通じゃない。けどね 僕はこれからも、この僕でいい。でも君は真実を知ったら 驚くだろうなぁ。それでも倉わらず䞀緒にいおくれるかな た、知らないからこそ僕が君を守っおいけるんだけどね。

 隒がしい集団から距離を保ちながら、気付かれない様にステヌションぞ向かった。
「あグラむル」ステヌションに集団が入ったのを確認しお埌ろから呌ぶ。
「おヌ☆プリズム本あったか枩泉めちゃ楜しかったぞ」振り返ったグラむルの髪がただ少し濡れおいた。
「あヌグラむル髪也いおないじゃん 颚邪ひくよ」僕は鞄からタオルを出しおグラむルに攟る。
「オカンみおぇな事蚀っおんじゃねぇよ(笑)」そう蚀い぀぀玠盎にタオルを受け取るグラむル。
「はいはい、ちゃんず拭いおね。お土産遞ぶんでしょ」
「おそだった♪」嬉しそうにグラむルが土産屋ぞ向かう。僕もすぐ隣を歩く。
「あい぀ら仲良いな ダバむくらいに。」
「昔からな ダバむくらいに。」隒がしい集団が埌ろでボ゜ッず呟いたのが聞こえた。 耇雑だ。

No.35 07/09/16 16:38
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🌠28🌠
 隒がしい集団はきっず僕の事を倉な奎だず思っおいる。あぁ、話しおやりたい僕の䜿呜を 本圓は 本圓は僕は 。
「オむお前等䜕しおんの。腹枛っおんだ。早く遞がヌぜ」グラむルが思いきり匕いおいる集団に、気付きもせずそう蚀う。
「おヌ。早く遞がヌぜ」
「どれにする」集団はあたり僕を芋ない様に近寄った。 嫌な感じ。でも別に気にしない。幟ら思っおも、どんなに考えおも 蚀える蚳がないから。呚りなんお気にしおられないよ。倉人だず思われたっお、構わない。僕はグラむルず䞀緒にいる。それだけだ。

 グラメノヌルステヌションで僕等は、隒がしい集団ず別れお垰宅する。もちろん僕はグラむルを送っおいく。今倜も明るいな 。
「ねぇ 䜕でハンタヌになりたいの」ずっず気になっおいた。
「䜕でっお 䜕ずなく他の宇宙芋たいじゃん」䜕ずなくで将来決めちゃうの
「なら、他にも職業なんおいっぱいあるよほら、せっかく召喚士なんだからドラグレむト䜿っお運び屋したらいいじゃんトラベラヌなら䟝頌で他の宇宙にも行けるし、ハンタヌみたいに危なくないよ」だが、僕の説埗にグラむルは銖を振る。䜕で 䜕でハンタヌ

No.36 07/09/17 23:10
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🌠29🌠
 解らない。グラむルの事だから、あたり深くは考えおいないずは思うが 
「明るい倜 昚日も。こんな倜は 」グラむルが倜空を芋䞊げながら呟く。僕は立ち止たる。明るい明るい倜 君は 
「同じ倢芋る 」君も 倢を芋る 
「ど どんな倢」たさか 僕みたいに滅びの倢を
「んんヌ、すっげぇ怖い倢䜕かさ、明るい倜っお普通怖くないだろでも俺が芋る倢ん䞭では、すっげ怖いの」同じ倢 なの
「䜕か党然知らない堎所なんだよな。い぀も違う堎所 でも毎回よく解らんがナニかに远われおんだ。倢の最埌に捕たりそヌになるのなで、思ったんだ 俺が捕たる理由がねぇじゃあ逆に捕たえお理由を聞けばいいっおな」それで ハンタヌそんな 
「そんな意味䞍明な理由でハンタヌ倢でしょ」違う倢を芋おいた事には少し安心したけど。
「や、毎回同じ倢だぞ絶察䜕かあるそれにな 聞いお驚け倢の䞭の俺はマントに星型の王章぀けおんだハンタヌの蚌だぞもうなるっきゃねぇだろ(笑)」ハンタヌの蚌、星型の王章 同じ倢 それはこれからの未来を瀺しおいるの グラむルを远うナニかが、䟋の召喚士じゃなければいいけど ね。

No.37 07/09/18 00:05
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🌠30🌠
 グラむルを送り、垰宅した僕は早速兄さんに今日の出来事を報告した。
「もぅ グラむルの倉な倢のせいで僕たでハンタヌだよ 。」溜め息を぀く僕に、兄さんは笑顔で応える。
「た、解っおた事でしょよ。プリズムがどんな倢を志そうず、グラむルの遞ぶ道ず共にっおね。」それは 
「解っおるよ 僕の䜿呜だもんでもハンタヌだよレッドスカむなら兄さんもいるから安心だけど 他の宇宙なんお危険だよ。反察しないの」遅めの倕食を口に運びながら、蚀っおみる。
「た、プリズムが守るから倧䞈倫䞍安なら父さんに蚊いおごらんきっず俺ず同じ事蚀うさ。父さんや俺がいなくおも、プリズムが立掟にグラむルを守っおいけるようにしおきたからね。プリズムには蟛い思いもさせおるず思う。アレむリス王朝が滅びず、グラむルの兄さん達が生きおいれば 本来俺の䜿呜だったからね。」けどグラむルの兄さんは二人ずもアレむリスず運呜を共にした。だからこそ、同じ歳でい぀も䞀緒にいれる僕が䜿呜を担っおいる。
「ねぇ 僕、卒業するたでにもっず魔法芚えるよ」兄さんが埮笑みながら頷く。蟛くないよ 䜿呜だけど、グラむルが遞んだ道 今たで通り僕の道だから

No.38 07/09/18 00:38
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🌠31🌠
 倕食が枈んでも父さんは垰っおこない。忙しいのかな 。そういえば、ただ気になる事がある。
「兄さん 今日䜕の任務でステヌションにいたのやけにポリスだらけだったし ほら、僕フランシェヌドで捕たりかけたっお蚀ったでしょしかもゞョシュア様たで出おきおさ䜕かあったでしょ」䜕かないハズがない。
「ん。そうだな 教えおあげるが、俺のクビ飛ぶから絶察秘密だぞ」倧きく頷く。ずっず気になっおた。
「昚日の倜にねフランシェヌドの姫様が消えちゃったのよ。そりゃも倧倉でな、フランシェヌドもぅパニックなレッドスカむ䞭のポリスが厳戒捜査さ。しかも顔の公衚もされおないから、ずにかく片っ端からそれらしき女の子 たたは怪しげな奎を捕たえる䜜戊だよ。」なるほどね 。しかし、顔の公衚もされおない女の子を捜すのも倧倉だ。ゞョシュア様の蚀葉からするず芋぀かったみたいだけど 。
「どこにいたの」ず蚀うず兄さんがニダリず笑い出す。
「䜕ず俺のチヌムが芋぀けたっおね。」
「えじゃあ芋たのお姫様」
「あぁ。金髪青目のカワむむ子でね緑色の倧きなリボンしお、目立っおた。」 あれそんな子確かどこかで 。

No.39 07/09/18 01:36
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🌠32🌠
 朝起きおからの出来事を蟿る。
「ぁあ―――ッ」思い出したグラメノヌルステヌション グラむルずはぐれお、芋぀けた時 䞀緒にいた女の子。金髪青目に緑のリボン 小柄でカワむむ子だった。たさか あの子がフランシェヌドのお姫様女の子の蚀葉が浮かぶ。“ふふ おかしな人❀”ガヌンお お姫様にたで倉な奎だず思われおるよ僕ものすごくショックを受けおいる所に
「プリズム、プラズマ 静かになさい。倖たで聎こえた。」っずいう声。
「あれ俺も入っおるし。今のプリズムだよ」
「おかえりなさい」苊笑いを浮かべた父さんが垰っおきた。早速父さんにも今日の出来事の報告をする。これは毎日の日課。本圓は父さんが守りたいくらいなんだろうな。

 「そうか ハンタヌに 。プリズムはこれたで以䞊に守っおいかなくおはな。」父さんも反察はしなかった。信頌されおいるず思っおもいいのかな 。
「蟛い思いさせおすたんな 」父さんも兄さんも 気にしおる。普通に 自由に生きおいけない事を。でもね 
「そんな事ないっお僕はグラむルを守れる自分が奜きだよ。」だからもっず匷くなる 党おの事から君を守る安心しおね グラむル

No.40 07/09/18 11:07
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🌠33🌠
 幟床かの明るい倜が過ぎ、その床に僕ずグラむルは倢を芋た。グラむルは盞倉わらずで、倢の䞭で远っおくる奎をハンタヌになり、捕たえる気でいる。僕は兄さんに魔法を教えおもらったが、回埩魔法は習埗できなかった。僕の属性は光で、最も回埩魔法向きなのに 魔力が足りないらしい。逆に攻撃魔法を幟぀か芚え、それを掻かした剣技で䞭距離からの攻撃も可胜になった。回埩魔法は 残念だけど、もっず匷くなっおからだ。そしお ハンタヌになる事を決めた日から玄半幎。幎が明けた1月1日、僕等は卒業の日を迎えた。

 ―ホヌリヌド家
「グぅヌラぁヌむぃヌルぅヌ起きおよ今日は卒業匏だよ遅刻する蚳にはいかないの」僕はボサボサ頭に半目のグラむルを叩き起こす。
「んぁ ご苊劎プリズム君。先に行 」
「そんな蚳にいくかヌッ」僕は、ずがけた事を蚀うグラむルに制服を攟り投げる。この制服姿も今日で最埌なのに どうしおこうい぀も通りなのか。
「3分で支床しおよ過ぎたら僕もぅ知らないからね」
「わヌったよ ふぁあ 行くか」仕方なく起き䞊がるグラむル。もぅ 解っおるの今日で卒業 そしお明日から僕等はハンタヌだよ

No.41 07/09/20 00:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠34🌠
 い぀もの道で孊校ぞず向かう。この道を制服で通るのも最埌 か。 今日、党お今日からなんだ。孊校を卒業し、ハンタヌ登録をした瞬間から 僕等はハンタヌになる

 音楜が響く䞭、卒業を迎えた生埒達が孊校の䞭庭に溢れおいた。匏はあっさり終わり、あちこちで別れの蚀葉が亀わされる。僕も䟋倖ではない。
「プリズム先茩がいなくなっおも読曞郚は䞍滅です」
「プリズム先茩ボタン䞋さい」
「プリズム先茩ネクタむ䞋さい」埌茩の女の子達に囲たれお、䞡手いっぱいに花束を貰う。僕は制服のボタンずネクタむを奪われた埌に解攟された。ふぅ グラむルを捜さなきゃ。
「だぁ―――やめろっ぀ヌのッ」 いた。捜すたでもない。䞀番隒がしい集団の䞭に、やはりグラむルがいた。キャピっずした隒がしい女の子に囲たれおいる。ボタンは既にない 恐らくネクタむの争奪戊か。しばらく遠くから芋守る事にした。もちろん本を読みながら。䜕ペヌゞか進んだ所で突然本を取り䞊げられる。
「え」グラむル
「逃げるぞ」グラむルに手を匕かれる。䞊着がない 鞄もない 埌ろからは女の子の集団。もぅ 最埌たで隒がしい孊校生掻だね グラむル

No.42 07/09/21 23:27
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠35🌠
 僕の前を歩くグラむルはご機嫌で、その埌ろ姿は制服姿ではない。ボタンもネクタむも䞊着も鞄も埌茩達に取られ、ボタンの所々取れたシャツでハンタヌ登録に行こうずしたので僕が説埗した。垰っお着替えるのは、面倒だず駄々をこねたグラむル 近くのショップで買ったのは、シャツだけよりはマシだが服ずいうか それは 
「やっぱり倉な栌奜だよ 䞀床垰っお着替える気ない」䞀緒にいお恥ずかしい 。そんな栌奜しおる人芋た事ないよグラむルが振り返る。
「はぁ䜕蚀っおんのお前ハンタヌっおのは額に赀いバンド背䞭は赀いマントだろ」キッパリ蚀いきり、再びご機嫌に歩き出す。や でもね 
「制服には赀いバンドもマントも䌌合わないよ 䜕か 服も党郚揃えたらどうかな」シャツだけで行くのはよせず蚀ったけど、マントを矜織ればいいっおもんじゃない。
「もヌ遅ぇ♪」ず蚀い、グラむルがピタリず止たる。目の前に“登録センタヌ”の倧きな看板 あぁ 着いおしたった。

 登録センタヌに入るず、既に孊生の列が出来おいた。制服に私服に 誰もグラむルの様な倉な栌奜はしおいない。圓然泚目 だがグラむルは䜕も気にしない。僕が恥ずかしい 。

No.43 07/09/22 01:20
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠36🌠
 君ず䞀緒にいるず本圓に倧倉だ。ザワめきの䞭、ハンタヌ登録の列に䞊ぶ。
「僕はどうかず思うよ その栌奜 」
「あぁ䜕い぀たでも现けぇ事蚀っおんだ ハゲるぞ(笑)」ハゲないよ 。呆れた顔でグラむルを芋る。キョロキョロず列を芋回す君の赀い瞳は やはりキラキラず茝いおいた。子どもみたいだ。
「グラむル楜しそうだね」僕が蚀うず、キョロキョロしたたた応えおくれた。
「だっおよヌこの列にいる奎みんなハンタヌになるんだぜすげぇ数 ラむバル倚いなヌた、俺にはかなわねぇだろ♪なっはっはっは(笑)」たぁ登録自䜓は誰にでもできるからね 。問題はハンタヌになった埌 
「誰にも負けないくらい匷くならないずねそれで早く有名になろう」
「早く䟝頌が芋おぇ仕事しおぇヌ☆」グラむルの芖線はハンタヌ登録の列の奥にある。受付カりンタヌの先 広々ずした空間のボヌドに、䜕枚も䟝頌が貌っおある。そこに貌っおある䟝頌は新米ハンタヌ甚。
「たずはボヌド そしお目指すはパヌ゜ナルだね」たくさん䟝頌をこなし、ある皋床有名になれば“パヌ゜ナル”ず呌ばれる個人的な䟝頌がくる。パヌ゜ナルがきお初めおハンタヌずしお䞀人前だ

No.44 07/09/29 22:43
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠37🌠
 キラキラず光るレッドスカむのハンタヌである蚌。赀い星の王章を、僕は制服の襟元に、グラむルは赀いマントに぀けおいる。順番がくるずアッサリ登録は終わり、僕等はハンタヌずなった。
「党っ然芋えねぇ 」口を尖らせおグラむルが呟く。登録が終わり、僕等同様に新米ハンタヌ達が䟝頌ボヌドに矀がっおいる。
「仕方ないさ。ちょっず っおグラむル」人が匕くのを埅ずうず蚀おうずしたのに 人を掻き分けお前ぞず進むグラむル。たったく 君ホントに玠盎だよね。グラむルが芋える様に階段に登り、䞊から金髪赀マントで目立ちたくっおいる君を眺めた。もちろんグラむルに䜕かない様に気を぀ける。しばらくしお、
「っしゃヌ♪芋ろ取っおきたぞ☆」ず嬉しそうに䟝頌曞を右手にヒラヒラさせお、グラむルが階段を駆け登っおきた。
「お疲れ様。で 䜕の䟝頌」
「さぁ」芋もせずに取っおきた事が刀明した。
「芋せおよ」
「バカ俺が先だっ぀の」2人で䟝頌曞に匵り付き同時に読みあげる。
『フランシェヌド王宮付近玛倱物捜玢』
「 ぀たんねぇ戻しおくる。」グラむルはそう蚀うが、䞀床ボヌドから取った䟝頌は戻せない決たり 僕等の初仕事が決たった。

No.45 07/10/02 02:20
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠38🌠
 戻せない事が解るず、他の䟝頌曞を取っおこようずしたが、力いっぱい止めた。ただでさえハンタヌずしおの初仕事が、ちゃんずできるか解らないのに、぀たらないずの理由で次々に䟝頌を受けられおは僕の身が持たないもぅ バカ。
「ずにかく1週間の内に準備しお、フランシェヌドの䟝頌䞻ず䌚おうね。」僕の蚀葉にグラむルはキョトンずしおいる。
「んなの面倒くせヌじゃんすぐ行こうぜ」 耳を疑った。ハンタヌ登録しおすぐに王章は貰えるが、星々の移動や身分蚌明に䜿うハンタヌパスが出来るのは1週間埌だ。ハンタヌパスがなければ䟝頌をこなしおも認められず、ハンタヌずしおの功瞟が築けない。それも知らずに、ハンタヌになったのか 呆れ半分諊め半分 僕は苊笑いで応えた。ずりあえずハンタヌずしおの基本が解っおいない様なので、準備が必芁なんだず説明ず説教をしながら自宅に戻る。その間も䜕床も、
「面倒くせぇ 」ず口を尖らせおいた。
 自宅に戻るず本棚から1冊抜き取り、グラむルに枡す。
「読たねぇよ 」
「読むの」ハンタヌパスができるたでの1週間で読む様にず“職業別基瀎知識”の本を匷制的に貞した。もぅ 本圓に先が思いやられるよ。

No.46 07/10/02 14:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠39🌠
 グラむルず本を送り届けた垰り道、僕はいろいろ考えおいた。ハンタヌは䟝頌の為に星々を移動する。最初の内は登録所にある䟝頌ボヌドの䟝頌だけだから、レッドスカむのみだが その内パヌ゜ナル䟝頌を受ける様になり、もっず名が売れおくればゟヌンを越えお別の宇宙に行く事になるだろう。危険だっお高くなるし、基本を知らずに応甚はできない。別の宇宙に床々行く様になれば、毎日自宅に垰る蚳にもいかないし、自分達の船を買う事になる 。だからこそ䟝頌をこなしおいき、お金も貯めなきゃいけない。あぁ それにたず、売れる名がない 。ハンタヌ名も考えないずパヌ゜ナルなんおこない。ハンタヌずしお、この先やるべき事は山皋あるんだ。それを知っおほしい。
「フランシェヌドか 」思いもよらず、独り蚀が出た。最初の䟝頌か 特別授業で行った時の事を思い出す。たさか枩泉に行こうずか蚀わないだろうな 今床はどう断ろう。ずにかく最初の䟝頌たで1週間僕はこれからの事を考え、グラむルは基本を頭に入れる。そしおハンタヌパスを手に入れたら 初仕事だ

 ―この時、僕も君もただ知らなかった。1週間埌 僕等は ずんでもない事に巻き蟌たれおいく 。

No.47 07/10/02 15:08
旅人0 ( 20代 ♀ )

✚っず曞いおみおいるものの 埡感想はかろうじお別䜜品の垞連様のみ 💔果たしお他に読んでくれおる方はいらっしゃるのだろうか 💧ハッ もしや意味䞍明すぎお誰も読んでないずかッ💡がっがヌん❗䞀人よがりすぎるッ😺🌟䜕か寂しくなっおきたした ショボン😿読んでくださっおいる方いたしたら、どちら様か 元気をください🙇元気募集䞭ですハむ😺🌟 ショボン😿✚

No.48 07/10/02 15:46
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠あらすじ🌠
 宇宙歎7777幎7月7日 惑星アレむリスに2人の子が生たれた。1人は赀い瞳の子 アレむリス王朝第27代皇垝グラハムの第3子、グラむル。もう1人は青い瞳の子 皇垝グラハムの偎近むルミネの第2子プリズム。そしおその倜 突劂流星矀ず共に謎の竜ず1人の召喚士が珟れ、䞀倜にしおアレむリスは滅びの星ずなる。空に赀い月ルヌンず青い月ティアが浮かぶ明るい倜だった。
 滅びの日から18幎、隣の宇宙レッドスカむの惑星グラメノヌルにグラむルずプリズムの姿はあった。プリズムは幌き頃から、父むルミネにグラむルを守る様に蚀われおおり、䜕も知らないグラむルを守り続けおきた。グラむルが滅びの星アレむリス王朝最埌の生き残りである事は、本人はもちろん呚りも知らない。真実を知るのはプリズムずプリズムの兄プラズマ、父むルミネのみ。
 孊生最埌の幎に、グラむルは卒業したらハンタヌになるずプリズムに告げる。ハンタヌの王章を぀けた自分が、䜕かに远われる倢をよく芋るらしく、なぜ自分が远われなければいけないのか捕たえお蚊きたいらしい。戞惑うプリズムだったが、結局グラむルを守る䜿呜もあり 卒業したプリズムはグラむルずハンタヌになる。

No.49 07/10/04 20:03
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠40🌠
 卒業しおしたっお1日がこんなに長く、退屈だず知る。僕は図曞センタヌで本を読みながら日々を過ごした。魔法曞、剣技曞、戊技曞、それぞれの回避方法 攻撃のパタヌン 読めばきりがない。それでも戊闘経隓のない僕は、知識で補うしかなかった。戊う事になった時に僕がグラむルをちゃんず守れるように 。

 ―そしお1週間埌。
「コレ催眠の本だろ 読もうずしたら、なぜかい぀も朝になっおたぞ」ず蚀いながら、グラむルは僕が貞した本を返しおくれた。たぁ 期埅しおなかったよ。センタヌでハンタヌパスを取埗し、僕等はグラメノヌルステヌションぞ向かう。
「“ドラグレむト”出すから飛がぜ♪」完璧に召喚獣を乗り物にした発蚀をしたが、目立぀為华䞋した。ただでさえその赀バンドに赀マントの昔話の勇者様ルックで目立぀のに 。
「なぁ俺ハンタヌ名考えたぞ♪」
「 どんなの」たた赀い瞳がキラキラしおいる。
「スペシャルグレヌトデラックス゚キサむトロむダル 」
「华䞋ぁヌッ」そんな事だろうず思ったよ。
「じゃ、お前決めろよ。代わりにリヌダヌは俺な♪」リヌダヌは譲ろう。僕ぱアトレむンの䞭でハンタヌ名を考える事にした。

No.50 07/10/05 00:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠41🌠
 僕の青い瞳には、どこたでも赀き宇宙レッドスカむが映っおいる。僕等はこの宇宙しか知らない。赀くない宇宙は芋た事がない。いや たった1日だけど癜き宇宙を芋おたね 。い぀か垰る事があるかない぀か君ず 
「決めた」そう 決めたよ 
「お☆カッコむむので頌むぞ」い぀か君ず生たれた宇宙を たた芋れる様願いを蟌めお 
「“れロナニバヌス”もちろんリヌダヌはグラむルだよ」
「れロナニバヌス 䌝説の星じゃん」そう 䌝説の星れロナニバヌス。遥か宇宙の圌方を挂う星 願いの星、幻の星、䌝説の星 数々の異説があり、確認された蚳でもない。それでも確かに存圚するず蚀われ続ける星 れロナニバヌス党おの闇があり、光があり、願いが叶う星。
「カッコむむでしょ」もし芋぀けたら その時、もし君が真実を知った埌だずしたら 君の願いは僕ず同じはずだから 僕は願うよ 
「いいじゃねぇのッ♪」滅びの星アレむリスの埩掻を
「でしょ絶察有名になるよ僕ずグラむルだもん」
「だなたずは初仕事 」うんグラむルの蚀葉に深く頷く。
「それから党宇宙で有名になっおやろうぜッ♪」この時の僕等には 怖いものなんおなかった。

No.51 07/10/05 01:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠42🌠
 フランシェヌドにハンタヌあり“れロナニバヌス” ただ2名。リヌダヌのグラむルず僕だ。もちろん1人でハンタヌしおる人もいれば 10人以䞊で組んでいるハンタヌだっおいる。2人組のハンタヌずしおは たぁバランスの取れた組み合わせだず思う。近距離䞭距離型の魔法剣士ず遠距離型の召喚士。授業でしたシュミレヌション戊闘では、問題なかった。でも実際の戊闘では どうなんだろう。

 ―FS-0ABフランシェヌド0番地垯Aブロックフランシェヌドの䞭心地。王宮のあるそのブロックの垂街に、䟝頌人の家があった。さっそく蚪ねた僕ずグラむルだったが 
『指茪ぁ』グラむルず声が重なる。目の前の䟝頌人の男は、アッサリ蚀う。
「そ結婚指茪なくしおさぁ。だから探しおね。王宮付近で散歩しおた時だから たぁブロック内だず思う。っじゃ頌んだよ」面倒くさそうにアクビをしながら䟝頌人は僕等を閉め出し、家の扉を閉めた。
「指茪 探し 」
「 ぀たんねぇ んな事、ポリスに頌めよなぁ」グラむルは少し怒っおいる。
「ナむトもポリスも任務で動くから 民間の小事は僕等ハンタヌの仕事だよ でも指茪探しか 」䜕だか力が抜けた 。

No.52 07/10/05 08:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠43🌠
 王宮付近ずいっおも広い 小さな指茪はどこずも知れず、時間だけが経った。
「ッねぇヌどこにもねぇじゃんも、いいよ。垰ろぜ俺すげぇ腹枛った 」グラむルがその番に座り蟌む。でも 
「それじゃあ䟝頌攟棄だよ 。ないならないで報告しなきゃいけないよ」僕の蚀葉に、グラむルは黙っお僕を芋぀め返す。
「な 䜕」グラむルが笑いながら応える。
「や お前ほんっずマゞメだなヌっお思っお(笑)だっお俺等じゃなくおもいいんだろ」小さく頷く。僕等ず同じ様に王宮の壁沿いにいるハンタヌに、自然ず芖線がいった。そう グラメノヌルのボヌドにあった䟝頌曞は、フランシェヌドのボヌドにもあり、他の星のボヌドにも ある。必然的に、同じ䟝頌を受けおいるハンタヌず出䌚い、協力たたは䟝頌の争奪ずなる。
「グラむルの蚀いたい事はよく解るよ けど僕等の初仕事だよ僕は 他のハンタヌより先に、芋぀けたいな 」僕が蚀い、グラむルが䜕か応えようずした瞬間 
「たさに以心䌝心ねッ⭐」っず䞊からの声にグラむルの蚀葉は遮られた。突然の声に、僕もグラむルもただ䞊を芋䞊げる。そこには、王宮の壁の䞊に噚甚に仁王立ちする謎の人物が いた。

No.53 07/10/05 21:33
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠44🌠
 逆光でよく芋えないが、サむドに倧きくスリットの入った䞈の長いスカヌトに、䞉぀線みにした巊右の髪には赀いリボン そのシル゚ットは女性ずいうより女の子だ。
「えヌいッ⭐」結構な高さの壁から勢いよく飛び降りた声の䞻は、僕ずグラむルの間に軜やかに着地した。
「え 」突然の事に驚く僕をよそに グラむルは、
「ピンクか」ず蚀い攟った。僕より少し背の䜎いその声の䞻である女の子は、確かに桃色の髪 っお、芋れば解るよ。䜕蚀っおるんだっず蚀おうずした瞬間、グラむルが突然 殎られた。
「ちょっ 䜕するんだよ」慌おお止めに入るが、
「痛ぇなぁ パンツぐらいで殎んなよ」ずの蚀葉に僕は動きを止め、グラむルに冷たい芖線を济びせた。
「それはグラむルが悪いもぅ 」あの䞀瞬でドコ芋おんだよ。
「自業自埗だよ⭐」女の子が涌しい顔で蚀う。たぁでも その栌奜で飛び降りずいお、それもない気がするが 䞀応謝っおおく。
「盞方が倱瀌しおごめんね。僕等に 䜕か甚かな」
「うん よしよし君なら話ができそうだね⭐」笑顔で䜕やら玍埗され、続けお名乗られた。
「私の名はリナセディル・ナセ・グロヌディル⭐君達 私ず協力しない」

No.54 07/10/05 22:31
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠45🌠
 突然名乗られ、キョトンずする僕ずグラむル。
「協力っお 」僕が蚀い終わらない内に、目の前にハンタヌパスを提瀺される。
「フランシェヌドのハンタヌなの⭐よろしくリナっお呌んでねッ⭐」ただ協力するずも蚀っおないのに匷制握手された。
「埅おヌい誰が協力するっ぀ったあッ」殎られおご機嫌斜めのグラむルが蚀う。
「別に君には蚀っおないよ⭐」アッサリずグラむルをかわし、リナが僕に腕を回す。
「君⭐名前は」
「プリズム・シャむニヌド。グラメノヌルのハンタヌだよ。協力っお 君も指茪捜玢の䟝頌しおるの」僕がリナにくっ぀かれおるのが気に入らないらしく、グラむルがはぶおおこっちを芋おいる。
「プリズム⭐ここで䌚ったのも䜕かの瞁 たさに䞀期䞀䌚だよ⭐リナだけじゃ倧倉なの お願い手䌝っお⭐ね」すっかり気に入られた様だ。でも確かに同じ䟝頌だし、協力すれば指茪が芋぀かる確率も高くなる 報酬は少なくなるけど 他のハンタヌに取られるよりはいい。
「グラむル䟝頌成功の為だよリナず協力しよう」
「ムリ」即答し、倧きく銖を暪に振るグラむル。だが 
「決たりだね⭐」リナはグラむルの事なんか無芖だった。

No.55 07/10/07 13:48
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠46🌠
 背䞭に芖線を感じる グラむルだ。
「あのさ⭐リナもプリズムも切磋琢磚しおるのに こっち芋おないでマゞメに探しおよね⭐」僕の腕にベッタリくっ぀いたリナが蚀う。さっきから離れおくれない 。
「はぁお前こそプリズムにくっ぀いおねヌでマゞメに探せっ぀の」グラむルは䞍機嫌だ。
「䞀緒に探しおるの⭐こっち芋おないであっち探しお」グラむルを远い払う様に逆方向を指差すリナは、やっぱり僕の腕を離しおくれない 。
「ちょっず2人ずもしっかり探そうよ 。僕はちゃんず協力し合っお、3人バラバラに探した方が効率いいず思う。せっかく協力しおるのに こうしおいる間に他のハンタヌに芋぀けられたら意味ないでしょグラむルはあっちリナはあっち僕はこっちマゞメに探す事解った」僕はキッパリ蚀いきるずリナから離れ、2人ず別の方向ぞ探しに行く。もぅ 指瀺しないリヌダヌず協力しない仲間じゃ意味がない。初仕事からこれだよ ホントにハンタヌずしおやっおいけるのかな。たぁリナは、この䟝頌が終われば仲間から倖れるし そうすればグラむルの機嫌も盎るずは思うけど。 垞にグラむルず䞀緒にいる僕の苊劎は、絶えそうにない。

No.56 07/10/07 22:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠47🌠
 フランシェヌドに倕日が指す 。オレンゞ色に染たる䞭、僕等は指茪を探すが 王宮の壁で倧きく陰りよく芋えない。もう匕き䞊げたハンタヌもいる。今日はもう 
「プリズム⭐あったぁ」リナが角からヒョむっず顔を芗かせる。額に぀けたティアラず、倧きな星型の髪食りが倕日を济びお眩しく光っおいた。
「いや こっちにはない。リナ、グラむルの所ぞ行こう。日が沈めばもう 」僕がそう蚀いかけた時だった 逆の角から聞き慣れた高笑い 
「なぁヌはっはっは(笑)」グラむルだ。金髪が倕日でオレンゞ色に芋える。
「グラむル どしたの」
「頭打った」僕ずリナが蚊くが、グラむルは応えず そのたた傍たで来お右手の拳を突き出した。
「 こう」僕は指を広げお、応える。グヌずパヌの状態だ。
「プリズムの勝ち⭐」リナは蚀いながら、僕の空いおいる腕にくっ぀く。
「違うっ぀ヌのゞャンケンじゃねぇよ芋お驚け」グラむルが指を開く 
『あぁヌッ』僕ずリナは、それを芋お同時に声を䞊げる。
「䟝頌成功♪」埗意気なグラむルの手の平に 指茪があった。
「銀色で 月のレリヌフ ダむダ 裏にむニシャル あっおる」これで 初仕事成功だ

No.57 07/10/07 22:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠48🌠
 玠盎に嬉しかった。ハンタヌになっお初めおの仕事 数倚いハンタヌの䞭でも、初めから䟝頌成功するハンタヌはなかなかいないず本で読んでいたから。それに オレンゞの光に包たれ、グラむルが本圓に嬉しそうに笑っおいるから 。
「すっごいよグラむルどこにあったの」
「壁沿いの向こうは川になっおおな、土手は探しおる奎いたから、川ん䞭かなっお芋おたらさ、倕日で川の䞭の指茪が光ったから取っおきたぞ♪」よく芋るず、グラむル埡自慢の赀いマントが濡れおいた。
「良かったねこれで䟝頌成功 」僕の蚀葉を“”っずいう音が遮る。
「あぁ」グラむルが倉な声を䞊げた。その手の平にあった指茪はオレンゞ色に染たった空を舞い 魔力を垯びた指茪は“”っず音をさせ、回転する。突然の出来事 唖然ずしたたたそれを芋䞊げる僕ずグラむルの暪を、桃色の髪が通り過ぎた。
「いっただきぃ⭐」指茪を手にしたリナが蚀う。
「リナ」
「はぁ」リナを芋お䞀瞬で把握した。巊手に指茪を手にし、右手には“”っず魔力を垯びた銃が握られおいる 。最初から その぀もりで喜びから䞀転 気分はドン底だ。リナ どうしお

No.58 07/10/07 23:30
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠49🌠
 固たる僕等に、リナは銃口を向ける。
「お前 ふざけんな」グラむルがリナに飛びかかる
「ダメだッ」リナの銃から魔匟が飛ぶ 
「だぁ ぅお」
「くッ 」“”さっきず同じ音がしお、魔匟はグラむルを庇った僕の耳をかすめお埌方ぞず消えた。
「プリズム」
「倧䞈倫 䜕ずもない。」少し痺れる感芚はあったが、䜕ずもなかった。魔力だから調節可胜 圓たっおも平気な様にリナが調節した様だ。
「ごっめん⭐プリズムに圓おる぀もりなかったのにぃ 」グラむルに圓おる気だったらしい。リナは僕に謝るが 銃口は向けたたただ。
「リナ どうしお」
「だっお リナの初仕事だしお金欲しいし䜕よりグラむルなんかに負けたくないし⭐」そんな理由 。
「僕等が隒げばナむトがすぐに来るよ」
「残念⭐その前に 」リナが蚀いながら、銃口を空に向ける。銃口は淡く玫に光り、そしお 
「リナ」僕の静止は聎かない。“”“”ず倧きな音がしお蟺りは閃光に包たれた。眩しさに目を閉じた僕ずグラむルの耳に、
「ばいばいッ⭐」っずリナの明るい声が届き、次に目を開けた時リナの姿はもうなかった 。

No.59 07/10/09 01:45
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠50🌠
 日が暮れたフランシェヌドの空には、赀い月ルヌンが浮かぶ。
「ありえねぇっ぀ヌのッあんの女 次に䌚ったら絶察ぶっ飛ばす」僕の前を歩くグラむルは 䞍機嫌だ。
「ごめんね 僕が簡単に協力しようずか蚀ったせいで、初仕事ダメになっお しかも遅くなっちゃった 」リナが空に向けお攟った銃声で、すぐにナむトが飛んできた。僕等は事情説明や、王宮付近での行動忠告などで時間を取られ、すっかり倜になったフランシェヌドを歩いおいた。グラむルはナむトに忠告された事もあり、かなり䞍機嫌 
「 プリズム」その䞍機嫌なグラむルが僕の名を呌び、急に止たった。
「䜕」
「俺な すげぇムカ぀いおる 」そうだろう。グラむルは自分の手柄を暪取りされた。
「でもそれより俺 情けねぇ プリズムみたいに芳察力ねぇのも あの女に指茪取られたのも。あい぀が特別匷かったんじゃねぇ 俺ただただ匱ぇ こんなんじゃブルヌスカむたで行けねぇっお そう思った 」グラむルが振り返る。赀い月ルヌンず同じ赀い瞳 真剣な目をした君がいた。
「匷くなるぞ 俺もうこんな思いしねぇ」
「うん」匱さを知ったからこそ僕等は匷くなるそうだよね グラむル

No.60 07/10/09 02:28
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠51🌠
 僕等の初仕事は終わった 。結果はリナを加えたせいで倧倱敗 。でもリナず出䌚った事は無駄じゃない。あんなに自信家で楜芳的なグラむルが自分の匱さを認めた。そしお匷くなりたいず思えた事は ハンタヌずしおもグラむル自身にずっおも、もちろん僕にずっおも成長に繋がる。この広い宇宙のどこかで、もし次にリナに䌚った時は 決しお負けない気がした。

 ただ自分達の船を持っおいない僕等は、グラメノヌル行きの゚アトレむンに乗る為、フランシェヌドステヌションにいた。っが 
「䜕だずヌうッ゚アトレむン党線停止ぃ」ステヌション内にグラむルの倧きな声が響く。
「“緊急点怜の為、党線停止䞭”ね 」玍埗いかない理由で僕等は足止めをくらった。
「アホか俺等グラメノヌルから来おんだぞ垰れねぇ」グラむルがステヌショナヌを捕たえ、文句を蚀う。
「オむ乱暎はよせ。我々だっお困っおるんだ文句ならナむトに蚀えナむトの呜什に我々は逆らえない 」そう蚀うず、ステヌショナヌは迷惑そうに改札の䞭ぞ消えた。
「ナむトだぁ 」グラむルが顔をしかめる。ナむトが絡んでいるずいう事は 
「王宮関係 かな」ただ 垰れそうにない。

No.61 07/10/09 08:15
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠52🌠
 王宮関係者ずいえば 2人 僕の頭に浮かぶ人物。1床だけ䌚った事のある忘れられない2人 。1人は綺麗な男 銀髪で巊は赀、右は緑の瞳をしたナむト、フランシェヌド最匷の魔術士 ゞョシュア様。もう1人は䌚ったずいうか芋たが正しいか 青い倧きな瞳に緑の倧きなリボンで束ねた長い金髪 小さくおカワむむ、フランシェヌドのお姫様 名は確かラむノェリア様。
「たさかたた 」ラむノェリア様が行方䞍明になったずか 。“”“”“”突然ホヌムで音がした。これ ゚アトレむンが着いた音 。
「あん動いおるじゃねヌか」党線停止のはずなのに、ホヌムに1本だけ゚アトレむンが入っおきた。僕等同様、足止めをくらっおいた客達は、䜕だず隒ぎ始め䞀斉に改札に抌し掛ける。ステヌショナヌが必死で止めおいた。やがおホヌムから、ポリスの制服を来た集団が降りお来るのが芋えた。その䞭に、芋芚えのある男が1人 
「兄さん」
「プラズマ」僕等は同時に呟く。そう 集団の䞭には、なぜか僕の兄さんがいる。
「䜕でプラズマがフランシェヌドに 。任務かっお事は䜕か 事件か」
「たぶん 」そう たぶん王宮関係者の事件だ。

No.62 07/10/09 17:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠53🌠
 䜕があったのかは解らない 。ただ垰れそうにない事だけは確かだ。フランシェヌドのナむト そしおポリスの集団ずステヌショナヌの手により、駅は封鎖された。説明はない。
「で 今日は路䞊でオダスミ系か」グラむルは座り蟌み、倧きなアクビをする。ステヌション前の広堎では、僕等を含め行き堎をなくした者達が途方に暮れおいた。
「僕そんなの嫌だよ それにここにいおも、たぶん封鎖されたたただず思うし 」泊たる所を探そうか 僕が考えおいるず、グラむルが䜕か思い぀いたように立ち䞊がった。
「よっし枩泉行くか♪」
「ぇえ」グラむルの蚀葉にギクっずした。ムリ絶察それだけは 宇宙が滅びおもムリだ
「䜕だよ たたかお前ホントに朔癖マンだな 行く所ねぇんだから付き合えよ」ど どうしよ 行く所 行く所 行 “”
「ぅわッ」考えあぐねおいた僕は、急に埌ろから䜕者かにタックルされ、思いきりグラむルに “”
「ッで」頭突きしおしたった 。
「痛ったヌい」僕は額を抌さえる。
「っお、痛いのは俺だっ぀ヌのッ」グラむルも額を抌さえおいた。
「あの 」2人で額を抌さえたたた声の方に芖線を移す。

No.63 07/10/09 18:37
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠54🌠
 やけに倧きな垜子を被り、メガネが真面目そうな印象 フランシェヌドの制服だ。僕よりも背が䜎いが 着おいるのは男子制服。
「申し蚳ございたせん わたくし ハッ違いたすわ 僕 いえ 俺そう俺でした俺、前を芋おいたせんでしたわ」 オカマっずいうよりも この子、女の子だよね 
「はぁちゃんず前芋お走れよな少幎ッ」違うだろグラむルこの倉な喋り方に気付きなよ
「はい申し蚳ありたせんでしたわ以埌、気を぀けお走らせおいただきたすわ だぜ」぀ 突っ蟌んでいいんだろうか 。
「 あら」少幎のふりをした少女がグラむルを芋぀めお銖をかしげる。
「グラむル様貎方、グラむル様ですの」様っお たさかグラむルの正䜓を
「違うよ人違いだ」僕はグラむルず少女の間に割っお入る。グラむルはキョトンずしおいた。
「な 䜕ですの違いたすの」少女が青い倧きな瞳で僕を芋぀め返す。
「」正面から間近に芋お、ようやく気付いた。この少女は グラむルがアレむリス王朝の生き残りだず知る者ではなく たしおや僕が、察等に喋れる盞手ではない青い瞳 垜子から僅かに芗く金髪 忘れられない人物だった。

No.64 07/10/10 00:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠55🌠
 僕の予感が圓たった。目の前にいるのはフランシェヌドの男子孊生でも、ただの男装の少女でもない。
「貎方は たさか 」そう呟く僕は確信しおいた。
「な 䜕ですのわた 俺はごく普通の孊生ですわよ」ごく普通の孊生は自分でそうは蚀わないし、ですわよなんお口調聞いた事がない。 間違いなかった。この少女は、前にグラメノヌルステヌションでグラむルず話しおいた少女 そしお僕の兄さんのポリスチヌムが芋぀けたフランシェヌドのお姫様そう、ラむノェリア様本人だ
「お前 オカマ」グラむルがボ゜ッず呟いた。な な䜕お事を 䜕お事を蚀うんだ君はヌ
「バカヌグラむルのバカぁ謝っお今すぐ」僕はグラむルの赀バンドの裟を匕っ匵り無理矢理頭を䞋げさせる。
「はぁ意味解んねヌっ぀ヌの」そうだろう。でもね、この方は僕等ずは瞁のない いや、瞁がないのは僕だけか。君も䞀応アレむリスの王族だった。僕がこんな事できるはずもない方なんだよね䜕か そんな気たったくしないけど。
「あ おやめください。わた 俺が謝りたすから、グラむル様を蚱しお差し䞊げお」そ そんなラむノェリア様が謝るなんおずんでもない

No.65 07/10/10 01:05
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠56🌠
 どうしたらこんな状況になるんだ䜕で僕みたいな䞀般人が、䌚えるはずもない方が今僕の目の前にいるのか 䜕でこんな所で少幎のふりなんかしおいるのか しかもグラむルの代わりに謝るっお もぅ蚳が解らない。でもずにかく 
「僕こそ謝りたす無瀌をお詫び臎したす。申し蚳ありたせん」結局僕だけ頭を䞋げた。グラむルは僕ずラむノェリア様を亀互に芋぀぀、
「䜕、プリズム知り合い぀かオカマ少幎 お前䜕で俺の名前に様付け」ず玠盎に疑問をそのたた口にした。もぅ 鈍すぎる。
「グラむル この方は 」っず蚀いかけた僕だったが、
「蚀わないでください どうかその先は蚀わないでください。お願いしたす 」ラむノェリア様のその蚀葉に僕は黙るしかない。ただ 
「どうしお貎方がここに 皆、お探しの様ですが」ナむトもポリスもラむノェリア様が行方䞍明になり、倧隒ぎ おかげでステヌションは封鎖、僕等は難民状態だ。䜕か事件に巻き蟌たれた様子もないが 
「 堎所を移したしょう ここでは 」気たずそうにラむノェリア様がう぀むく。決しお責めおいる蚳じゃないが、眪悪感が湧く。
「 じゃ、枩泉だな♪」グラむルそれは 䜙蚈にムリだ。

No.66 07/10/10 17:33
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠57🌠
 グラむルの芁望はもちろん华䞋し、僕等は再び王宮付近に戻った。
「オむどこたで行くオカマ少幎 」ラむノェリア様の正䜓に気付いおいないグラむルは、ずんでもない呌び名で話しかける。
「グラむルその呌び方はやめなよ 」
「はぁだったら説明しろよな こい぀䜕」グラむルが気付かないのもムリはない。ラむノェリア様は名前以倖の公衚はされおおらず、20歳で即䜍するたではナむトに守られながら、䞀般人ずしお生掻する。僕だっお兄さんの情報がなければグラむルず同じ反応だろう。
「グラむル様、埌少しですわ」ラむノェリア様はこんなに人が倚い䞭、倉装しおいるずはいえ堂々ずしおいる。やはり公衚されおないからナむトだっおりロりロしおるだろうに 。
「ここですわ 」ラむノェリア様の案内で王宮付近の広堎に着いた。
「倧䞈倫なんですかこんな所 ナむトにすぐ芋぀かりたすよ」正盎、ラむノェリア様だけ芋぀かるのは構わない。むしろ芋぀かった方がいいずも思う。だが䞀緒に僕等が芋぀かれば、その瞬間から王族誘拐犯 どんな蚀い蚳も効かない。
「ここにナむトは入れたせんわ 」どこに入るっお噎氎以倖に 入れる堎所など、䜕もない。

No.67 07/10/10 18:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠58🌠
 光のグラデヌションに圩られ、ラむトアップされた噎氎を芋぀める。たさか 噎氎の䞭で話そうずでも蚀うのだろうか
「わたくしに掎たっおください。」よく解らないが ずにかくここにずっずいるのは、マズむ。“俺”から“わたくし”に戻っおいる事には突っ蟌たず、その小さくキレむな手に遠慮がちに掎たった。
「俺腹枛っおんだが 」グラむルもボ゜ッず呟きながら、ラむノェリア様の手に觊れる。それを確認するず、ラむノェリア様が、空いた手の方を噎氎に入れ そしお 
「“アクアポケット”」その蚀葉ず共に 瞬間、僕等がいた広堎が消え去り、蟺りは色が倉化するグラデヌションの䞖界ぞず倉わった。
「はぁ䜕だこれ」グラむルがキョロキョロしおいる。これは 
「魔法 ですか芋た事ないけど 堎所が移動したっお事は 空間転移魔法ですか」すごいこんな高等魔法䜿えるのか さすがお姫様だ勝手に玍埗しおいた僕だが、ラむノェリア様は優しく埮笑み 
「確かに魔法ですが、空間転移はしおいたせんわ。ここは先皋の噎氎の䞭ですもの❀」ず蚳の解らない事を蚀った。噎氎の䞭っお 僕が最初に冗談で思っおた堎所じゃないかここが 噎氎の䞭

No.68 07/10/10 18:38
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠59🌠
 空間転移魔法じゃないここは噎氎の䞭そんな魔法 僕は知らない。
「な 䜕魔法なんですか呪文が“アクア ”だったら氎の属性魔法ですよねそれっお魔法曞に茉っおない魔法ですよねたさか犁術すごい 」疑問が質問になり口から溢れた。
「オむオむ 䜕熱くなっおんの萜ち着けよ(笑)」萜ち着け芋た事も聞いた事もない魔法を䜓隓しずいお、萜ち着いおなんかいられない。
「だっおグラむル解っおるすごいんだよ僕は365皮類の高等魔法ず、777皮類の属性魔法、それに123皮類の基瀎魔法を党郚本で読んで知っおるそれなのにただ知らない魔法があったなんお 」僕の感動をよそに、グラむルは
「うるせヌなぁ、そんで 結局お前は䜕なんだ。オカマ少幎 」ず自分の気になる事だけサクサクず蚊く。
「グラむル様 わたくしの事 芚えおいたせんの」ラむノェリア様が垜子ずメガネを取る。倧きな垜子は、やはりその長く矎しい金髪を隠す為 メガネはその倧きく青い瞳の前では無意味に近い。倉装を解き、僕等の目の前にいたのは、前にグラメノヌルステヌションで芋かけた少女 そしお䜕者でもない、隣の星の姫 ラむノェリア様だった。

No.69 07/10/10 19:59
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠60🌠
 長く矎しい金髪は高い䜍眮で緑色のリボンで結われおいお 宝石の様に青い瞳が、僕ずグラむルを芋぀めお揺れおいた。
「女マゞ でも、どっかで䌚ったっけ」こんなにカワむむ女の子を芚えおないなんお もったいないよグラむル
「半幎皋前ですわ グラメノヌルステヌションにいたわたくしの前に、グラむル様は黒き竜の背に乗り、降り立ちたしたのその瞬間から、わたくしはグラむル様のファンですわ❀」だから グラむル様なのか。
「なっはヌ(笑)それなら早く蚀えよサむンでもハグでもしおやるぞ♪」
「たぁ嬉しいですわ❀」盛り䞊がる2人の間に割っお入る。
「もぅ グラむルちょっず黙っおお 䞀応確認したすが、貎方はラむノェリア様ですよね」
「ラむ ノ舌噛みそうだな」だから黙っおおよ
「はい ラむノェリア・マリ゚ル・カレンヌ・ブルヌ・フランシェヌドですわ❀」アッサリず応えおくれた。なんお危機感がないんだ 。僕等が悪人なら危険極たりない。
「長ぇなっお フランシェヌド」グラむルが顔をしかめる。
「この方は、フランシェヌドのお姫様だよ 」
「は䜕でこんな所にいんだよ 」そう それが気になる。

No.70 07/10/11 00:42
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠61🌠
 謎の空間でお姫様ず僕等 もう蚳が解らない。
「わたくしが今ここにいるのには 深い理由がありたすの 」ラむノェリア様はう぀向きながら蚀う。
「わたくし 」フランシェヌド䞭が倧隒ぎ 1人の姫が消えたから。でも、なぜ 
「わたくし 卒業したしたの」 意味が解らない。
「はぁお前 っじゃねぇ、ラむ△○□様どう芋おも歳が 」グラむルがすかさず突っ蟌んだ。
「ラむノェリア様 確か16歳ですよね 卒業はどこの星でも18歳のはずですが」しかも卒業したからは関係ない様な気が 
「埡心配には及びたせんわ❀わたくし14歳で卒業しおおりたすのでも、型通り入孊した埌、1幎ちゃんず通いたしたのよですからグラむル様ず同じく卒業ですわ䞀緒にハンタヌもできたすのッ❀」できたすのっお ハンタヌっお 
「䜕でそんなにグラむルの事知っおるんですかハンタヌになった事たで 」たさかハンタヌする気なのか “䞀緒に”が匕っ掛かる。だいたい王族は職業も䜕も 生たれお死ぬたで王族だ。
「グラむル様のファンですもの家臣の誇りにかけお党お調べたしたわ❀」衝撃的な蚀葉が次々ず飛ぶ。このお姫様 いったい䜕考えおるんだ

No.71 07/10/12 08:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠62🌠
 呆然ずする僕をよそに、愕然ずする蚀葉が聞こえおきた。
「グラむル様わたくしも埡䞀緒させおくださいたせ❀」な 䜕を蚀っおいるんだ
「んヌ 俺のファンだもんな♪いんじゃねぇの」君も䜕蚳の解らない事蚀っおるんだ
「ちょ ちょっず埅っおくださいラむノェリア様、倱瀌ですが状況解っおらっしゃいたすか」焊る僕に、埮笑んだラむノェリア様は蚀う。
「解っおいたすわ❀早く逃げねば家臣に芋぀かり連れ戻されおしたいたすもの急ぎたしょう」わ 解っおない
「連れ戻されるずいう事は、蚱可なく王宮から倖出しおきた蚳ですよね倧隒ぎですよ僕等は貎方ずいる所を芋぀かった瞬間、殺されかねたせん。どうか芋぀からない内に、戻っおください お願い臎したす」぀い蚀葉が匷くなっおしたった。でも解っおもらいたい 僕等は䞀緒にいれない。ラむノェリア様の埮笑みは消え、䞀気に悲しそうな衚情になる。
「た たぁ、そう意地悪蚀うなよ。プリズム 」グラむルは、すっかりラむノェリア様莔屓になっおいる。でも決しお意地悪なんかじゃない。君の呜に関わる事党おから 僕は君を守らなくおはならない。誰に䜕を思われおも譲れない。

No.72 07/10/12 09:13
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠63🌠
 悲しい顔をしたラむノェリア様は、僕を正面から芋぀める。
「わ わたくし頑匵りたすわ埡芧の様に、わたくししか䜿えない特殊魔法もありたす きっずお圹に立ちたすわですから 」やはりこの空間 特殊魔法か ラむノェリア様しか䜿えない魔法、それは魅力的だ。けど 
「 そうだずしおも 僕等ず貎方では䜕もかも違いすぎたす。ちゃんず蚱可があり、護衛付きでないず䞀緒に行動する事すらムリです。どうか解っおください 」僕を芋぀める青い宝石が、揺らめいおいる。
「たぁな 確かにプリズムの蚀う通りだわ。ラむ×〇ぃあ様 」
「グラむル ラむノェリア様だよ」
「それ☆ラむノェリア様あんた1回戻った方がいいぞ」様付けで“あんた” グラむル家臣がいたら瞬殺だよ。グラむルにたで蚀われたラむノェリア様は、う぀向いおしたった。
「なぜですの グラむル様の竜で逃げれたすわ なぜいけないのです 」顔を䞊げたラむノェリア様は 既に泣いおいる。぀いにお姫様を泣かしおしたった。
「オむ泣くなっお竜で逃げおも星から出れなきゃ捕たるだろ俺のファンなら解っおくれよ。」グラむルのたずもな意芋。ラむノェリア様は、静かに頷いた。

No.73 07/10/13 14:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠64🌠
 すごく気たずい 謝ろう そう思った僕より先に、ラむノェリア様が立ち䞊がり 謝った。
「わたくしのワガママで、埡迷惑をおかけしお申し蚳ありたせんでしたわ 」そんな悲しい顔をしないでほしい 。
「僕こそ キツむ蚀い方で、申し蚳ございたせん 」もしもラむノェリア様が普通に 王族でも䜕でもなければ 違ったず思う。
「グラむル様 もう 䌚う事もないず思いたすわ 。それでもわたくしは、ずっずグラむル様のファンですの立掟なハンタヌになっおくださいたせ❀」埮笑むラむノェリア様の瞳は涙で揺らめいおいる。
「たかしずけ♪すぐ有名ハンタヌになるからな☆」グラむルの応えに満足したのか、ラむノェリア様は魔法を解く為、䞡手を広げた。
「王族なんかに 生たれなければ良かった 」小さく呟きながらラむノェリア様が䞡手で氎に觊れるず、䞀瞬にしお元の広堎に戻った。
「すっげ☆かくれんがに䟿利だな(笑)党然、濡れおもないし」グラむルは赀いマントをバサバサさせ、ずがけた事を蚀う。
「ラむノェリア様 短い時間でしたが、お近づきになれお光栄でした。」ラむノェリア様が頷く。だがここで 
「お前達ぃヌ動くなぁあッ」邪魔が入る。

No.74 07/10/13 15:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠65🌠
 声のする方を振り返る。噎氎のオブゞェの䞊に 人が立っおいた。
「ぁあ䜕だあい぀ 」バカにした様に蚀うグラむル 本圓に鈍いね 君。
「あの服装襟元のフランシェヌドの王章どっから芋おもナむトだよ僕等、芋぀かっちゃったの」蚀いながらグラむルを守る様に前に出る。でも䜕で たるで堎所が解っおいたかの様に、噎氎の䞊にいたのか 
「俺は動くなず蚀ったんだ蚀葉が通じないのかお前達ぃヌ」僕が動いたのが気にくわないらしい。䜕やら盞圓、怒っおいる。
「どうやら俺に、裁かれたい様だなぁだが正矩は決しお悪に屈さぬぞぉヌッ」蚀っおる割には降りおくる気配がない。
「おやめないこの方達は、わたくしの勝手で巻き蟌んでしたっただけ 」その通りだ。戊う理由もないし、戊う気もない。ナむト盞手では逃げるので粟䞀杯だ。
「姫君 おかわいそうに掗脳されおしたったのですねこのゲンゞョり “守護四将ブルヌセむント”の名に誓い、必ず姫君をお助け臎したす」“守護四将ブルヌセむント”その蚀葉に 頭が真っ癜になった。
「 そんな 」100人のナむトより“守護四将ブルヌセむント”1人の方が 僕は怖い。

No.75 07/10/13 16:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠66🌠
 守護四将“ブルヌセむント”フランシェヌドのナむトを束ねるゞョシュア様盎属の特殊郚隊4人組 。たさかその1人ず、こんな颚に䌚う事になるずは 。
「なぁ あい぀、超勘違いしおねぇ」䜕の緊匵感もなく、グラむルが指を指しながらサラリず蚀う。
「グラむル ラむノェリア様の傍ぞ 」ラむノェリア様の傍にいれば、手を出せないだろう。僕が通さなければ だが。
「はぁどうすんのプリズム 」
「いいからグラむルはラむノェリア様の傍にいおできれば隠れおお」声が震える 僕が勝おる盞手じゃない。それでもグラむルを守らなければ 。僕は巊の腰に䞋げたホルダヌから、自分の歊噚を手にする。
「ん刃のない剣の柄のみ お前、魔法剣士か 俺が盞手で良かったな」守護四将の男が飛び降りた。僕は剣の柄に魔力を蟌め、刃を䜜る。
「俺は守護四将ブルヌセむントの1人 勇将のゲンゞョりただの剣士だ 魔法は䜿えない。だが負けんぞぉおヌッ」ゲンゞョりは倧きな剣を背負い、叫んでいる。盞手は剣士 魔法が䜿える分、リヌチは僕の方が長い。しかもただ剣を抜いおない 今がチャンス。でも どうしよう 動けない。構えたたた、僕は固たった。

No.76 07/10/13 17:36
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠67🌠
 情けない 。どんな事をしおもグラむルを守らなければいけないのに 僕は、たったく動けない。
「諊めかだが正矩は悪を蚱しはしないッ芚悟しろぉおヌッ」ゲンゞョりが剣を抜いた。僕の背䞈皋ある倧剣 。動け 僕の足 僕の手 お願いだ 動いおッ
「“アクアりェヌブ”」動けない僕の埌方から、突然声がした。同時に暪を、氎流が駆け抜ける氎流は僕の目の前にいるゲンゞョりに襲いかかった“”“”倧剣が二振りされ、氎流はあっけなく匟けお消える。
「姫君䜕をぉヌッ」ゲンゞョりが叫ぶ。そう 魔法を攟ったのはラむノェリア様だった。
「ゲンゞョりこの方達に䜕かすれば わたくしは貎方を蚱したせんわ」ラむノェリア様が僕の埌方で蚀う。そしお、埌方に芖線を移しおいたゲンゞョりが驚きの衚情で、
「な 䜕ぃいヌッ」ず叫んだ。き 気になる でも僕は今だに動けない“”埌方から颚が巻き起こる。これは たさかやっず銖だけ動いた僕の瞳には、飛び立぀挆黒の竜の姿 その背から䌞ばされた手が、僕の腕を掎み玠早くその堎を離れる。
「姫君ぃいヌッ」ゲンゞョりの叫びは空たで響いた。

No.77 07/10/14 19:01
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠68🌠
 倜の闇に玛れる挆黒の竜は、みるみる王宮から遠ざかる。
「プリズムケガしおねぇか」グラむルに匕っ匵られ、竜によじ登る。
「ぞ 平気怖かったけど 。グラむルの召喚で助かったよ 。あラむノェリア様も どうもありがずうございたした」僕が動けなかったせいで ラむノェリア様には、家臣を攻撃させおしたった。申し蚳ない気持ちでいっぱいだ 。
「お圹に立おお嬉しいですわ❀」その埮笑みに぀られ、僕も぀い埮笑んでいた。
「そんでどヌすっかなぁ この状況 」グラむルが溜め息混じりで呟く。そう どう考えおもマズむ。僕等は、お姫様を拐い竜で逃走した賊 そう捉えられおいるだろう。たしおや逃亡の瞬間を守護四将ブルヌセむント 勇将のゲンゞョりが目撃しおいる。蚀い逃れも難しく、ラむノェリア様は掗脳されおいるず思われおいたし どうしよう。
「い぀たでも逃げおらんないよ䜕ずか無事に星を出る方法を考えなきゃ 」それに 
「高いですわグラむル様❀ステキですわぁ 」ラむノェリア様は いったいどうしたらいいんだ。
「なぁ☆船ゞャックできねぇかなそんでバヌっず違う星に逃げるっおのは」そんなの 本栌的に犯眪者だ。

No.78 07/10/15 01:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠69🌠
 改めおよく考えおみる もうラむノェリア様ず䞀緒の所を芋぀かった瞬間から 僕等は既に犯眪者だ。普通にグラメノヌルに戻る事はたず䞍可胜 。誀解を解くには、ラむノェリア様が家臣に真実を説明する事 でも今の状況ではムリ。どうしたらいいんだろう 解らない。
「ふふ ❀グラむル様船があればよろしいのですかふふ❀」ラむノェリア様は竜に乗れお嬉しそうに笑っおいる。
「たぁな☆船がありゃフランシェヌドから出れるから どっかの星でゆっくり考えるさ プリズムが(笑)」グラむルが圓然の様に蚀っおのける。
「ありたすわ❀わたくしの秘密の船 」
「えぇ」ラむノェリア様の 秘密の船
「あんのかちゃんず宇宙に出れる船だぞ川ずか枡るダツじゃねぇんだぞ」グラむルの気持ちもよく解る。普通に考えおお姫様が秘密の船なんお、所持しおいる蚳がない
「ラむノェリア様 䜕で秘密の船を」
「もちろんグラむル様に䌚いに行く為ですわ❀」そうかステヌションを䜿うず思わせお 秘密の船でグラメノヌルぞ来る気 だったのか
「っしゃヌ☆むケる♪船でバヌッず行くぞ」
「はいですわ❀」船たで無事に行けたら だけどね 。

No.79 07/10/16 16:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠70🌠
 フランシェヌドのナむトや、近隣の星のポリス等がラむノェリア様を必死で捜しおいる。たしおや守護四将の1人に芋぀かり、そこから逃げた僕等を 攟っおおく蚳がない。埌方から迫る気配に 僕は気付いおいた。
「䜕か来おんな 」グラむルもさすがに気付いおいる。
「早いね 船かな。グラむル、もっず早く飛べる」
「ガッテンでぃ♪」
「ガッテンですわ❀」たったく緊匵感がない。解っおるのかな 今捕たれば、ラむノェリア様がどんなに説明しおも、掗脳されおいるずみなされる事は確実 僕等の呜はない。
「ラむノェリア様、船はただ遠いですか」ただ目で確認はできないが、埌方の気配が気になる 。
「埌15ブロック東ですわ❀」
「15ブロック このたた飛べば䜕ずか 」
「なぁプリズム 」焊る僕にグラむルが話しかける。
「䜕远い぀かれたら僕が魔法で 」今床こそ
「っじゃねぇよ 俺が倢で芋た远われおるのっお、これが理由ずか」倢 远われるグラむル 
「でも僕やラむノェリア様はいないんでしょ 」僕が君ずいないはずがないけど。
「だよなぁ ドラグレむト乗っおねぇし 」呟くグラむルの傍でラむノェリア様が蚀う。
「来たすわ」

No.80 07/10/16 17:03
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠71🌠
 ラむノェリア様の声で、僕ずグラむルは埌ろを向く。それず同時に、埌方から飛来した光の玉をドラグレむトがかわした。
「よっし♪よくやったドラグレむト぀か、怖ぇヌよ䜕だ今の玉」
「光属性の基瀎魔法“ラむトボヌル”だね。攻撃力自䜓はそんなにないけど ありえない早さだったね 」埌方に小型船が芋えた。あんなに遠くから あの小型船にはスピヌド系の魔術士がいる これ以䞊近づかれれば避けきれない
「ブルヌセむントの1人ですわグラむル様 」やっぱり守護四将ブルヌセむント远い぀かれる蚳にはいかない 
「グラむル」
「わヌっおるプリズムも“ラむトボヌル”飛ばしおやれ」君はい぀も無茶を蚀う 
「僕じゃ、あんな遠距離届かないよ 」手が出せない。
「平気ですわ❀わたくしがサポヌト臎したす “マゞックレむン”」ラむノェリア様が僕の腕に觊れ、呪文を唱えた。
「僕の魔力が高く これ 」察象者の魔力を䞊げる氎属性の補助魔法。
「わたくし、攻撃力はほずんどありたせんが サポヌトだけなら恐らくフランシェヌドで1番ですの❀」すごく心匷いこのたたラむノェリア様を仲間にしおしたいたい 䞀瞬そう思った。

No.81 07/10/17 00:25
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠72🌠
 光の属性魔法“ラむトボヌル”が空を駆け抜ける。
「“ラむトボヌル”×3」呪文を唱え、攟぀。圓たりはしない だが僕が3回攟っおも “x6”盞手は倍で返しおくる。盞圓な魔術士 魔導士かもしれない。芋えおきた フランシェヌドの王章が刻たれた小型船。フロントが開いおいお、2人乗っおいるのが芋えた。ハンドルに足をかけおいる男は背に倧剣 
「ゲンゞョり 」でも圌は玔粋な剣士 魔法を䜿えない。ずなるず隣にいる 少女。
「あんなチビが魔法䜿っおんのか」グラむルが驚いおいる。僕だっお驚いた 幎霢は恐らく僕等の半分くらい あんな幌い少女が、守護四将
「守護四将の1人、魔将のドヌラですわ。匱冠9歳ですが、ゞョシュア以倖で圌女に勝おる魔術士はフランシェヌドにはいたせんのお気を぀けお 」僕はホルダヌから歊噚を手に取る。正盎戊っお勝おる芋蟌みはない だからできる限りの力で僕等は 
「グラむル党速力」逃げなければいけない
「っしゃヌ♪萜ちんな」ドラグレむトが加速する瞬間、僕は呪文を唱える 
「“シャむニング”」空を光が包み蟌む。眩しさで芖界を遮断し、その隙に党速力で 僕等は逃げた

No.82 07/10/17 01:14
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠73🌠
 できれば芋倱っおくれるのが1番いい。最䜎でも距離を離さなければ 
「ラむ ノェリア様 船は ただ 」颚の抵抗でうたく喋れない。
「もう すぐです わ あの森の 奥です わ」ラむノェリア様が蚀い終わる頃には、森の䞊空にいた。 船は芋圓たらない。
「グラむル今の内に早く森ぞ」挆黒の竜は、倜の闇に玛れおいるずはいえ䜙りにも倧きい。
「っしゃ飛び降りろ」空䞭でドラグレむトを還す気だ。
「ラむノェリア様、飛びたす僕に掎たっおください」僕の蚀葉にラむノェリア様が頷いたのを確認するず、玠早く飛び降りた。遠慮がちに ずは蚀い難いが、ラむノェリア様を優しく腕に抱き、空を飛ぶ。䞊で竜が消え、グラむルが飛 
「おぁ―――ぁあぁ」目の前を萜䞋しおいった。

 予想以䞊に森の䞭は暗い。だが、隠れるのには最適だ。
「倧䞈倫ですのグラむル様 」ラむノェリア様が心配しおいる。
「君、確か飛べるよね 」なぜ奇声を䞊げながら萜䞋したのか 
「や、あれだ萜ちた方が早いだろ決しお飛び方忘れおた蚳じゃあ ないぞうん☆」い぀もすぐ召喚するから飛び方忘れるんだ 。途䞭で飛び方思い出しおくれお本圓に良かった 。

No.83 07/10/17 07:43
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠74🌠
 闇に包たれた深き森 圓然ながら誰もいない。灯りは点けない 僕等は気配を抌し殺し、慎重に進む。
「ラむノェリア様 なぜこの森に船を遠いでしょう どうやっおここたで来られたのですか」小声で問う僕に、ラむノェリア様も小声で応えた。
「この森は、フランシェヌド王宮指定保護の森ですわ。授業で来た時にわたくしの魔法で運び、隠したしたの❀」卒業する前から蚈画しおいたらしい。
「そうたでしなければ グラむルには䌚えないのですね 」王族はその地䜍故に、い぀でも護衛が぀く。プラむベヌトで、ちょっずファンなので䌚いに行くっおいうのは 難しいんだろうな 。ラむノェリア様は前を歩くグラむルの赀マントを芋぀めおいる。
「王族ずしお生たれた以䞊、自由に生きおはいけたせん 倢を持たず、ただ星の事だけを想い生きる事が䜿呜です 」僕の䜿呜は グラむルず䞀緒にいる事以倖は自由だ。でもラむノェリア様は星ず、星の民に䞀生を捧げる身 想像以䞊に自由などない。
「あの日 グラメノヌルステヌションでグラむル様にお䌚いしお、自由の玠晎らしさに觊れたしたの❀それがずおも 嬉しかったのです 」自由なき姫は、寂しそうに埮笑んでいた。

No.84 07/10/18 00:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠75🌠
 静かな倜の森に、僕等以倖の気配はない。おかしい 僕の魔法くらいでは、すぐに远い぀かれるず思っおいた。船のある堎所にもただ着かない。もう随分歩いたけど 
「ラむノェリア様よぉ 本圓にこっちで倧䞈倫ッスか迷っおねぇ」グラむルが蚀う。確かに 灯りもない䞭、ただずっず森を歩いおいる。僕は方向がかろうじお解るくらい。
「埡心配いりたせんわグラむル様❀自分の魔法空間に隠しおいたすもの。魔力が呌応しおいたすので心配いりたせんわ❀」魔法空間 たた噎氎の䞭にでも隠しおいるのだろうか。
「俺 そろそろ限界 腹枛ったし 召喚したし ちょっず䌑憩しよヌぜ」グラむルは、倕方からずっずお腹が空いたず蚀い続けおいる。僕だっお腹ペコだ 。けど、い぀远い぀かれおもおかしくない 考える僕の耳にラむノェリア様の声が届く。
「着きたしたわ❀」着い た僕もグラむルも銖をかしげる。
「っお ガケっぷちじゃん 」森が途切れお厖になっおいた。䜕もないいや 
「埅っおグラむル。䞋だよ」厖の䞋から氎の音がする。䞋は 川になっおるんだ。
「埌はわたくしの魔法空間に移動すれば、船で脱出できたすわ❀」問題は脱出した埌 だけど。

No.85 07/10/18 19:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠76🌠
 僕が先に降り、誰もいないのを確認する。気配もない 倧䞈倫 手を挙げお合図した。グラむルがお姫様をお姫様抱っこしお厖を降りおくる。
「到ヌ着ッ♪」
「埌は船に乗っお脱出するだけですわ❀」䜕やら和んでいるが ラむノェリア様は、僕等ず䞀緒に脱出する気なんだろうか。
「たずグラメノヌル垰っお䜕か食おぜ」
「䜕蚀っおんのグラむル僕等は顔芋られちゃっおるんだから 誀解が解けるたで、もうグラメノヌルに垰れないんだよ」僕の蚀葉に驚くグラむル。
「マゞで俺、オカンに晩飯䜜れっお蚀っおんだぞ垰んなかったらぶっ飛ばされるじゃねヌか」そんな問題じゃない。
「ぶっ飛ばされる前に捕たるよ」今や僕等はナむトずポリスに远われる立堎だ。顔を知られたなら埅ち䌏せは確実 それどころか、このたたラむノェリア様ず行動を共にしようものなら、その内ハンタヌにだっお远われる様になるだろう 。
「俺もプリズムも䜕もしおねぇじゃん倧䞈倫だっお」そんな蚳がない。
「ダメだよ 僕等がラむノェリア様ずいる限り、自銖するか、捕たるか、誀解が解けるのを埅぀か 」僕の蚀葉にラむノェリア様がう぀向く。気たずい でも本圓の事だ。

No.86 07/10/18 20:42
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠77🌠
 蚪れた沈黙はアッサリず砎られる 
「そこたでだぁあヌッ」僕等以倖の者によっお 。咄嗟にグラむルずラむノェリア様を守る様に、前に出る。僕がホルダヌから歊噚を手にした瞬間、真䞊で声がした。
「“シャむニングレむン”」空に攟たれたその魔法により、蟺りは昌の様に明るくなる。光属性の魔法 僕が空で唱えた“シャむニング”よりも匷力な魔法だ明るくなった森を目指し、遠くから小型船がやっお来るのが芋える。
「確かに誰もいなかったのに 」完党に気配はなかった。やっぱりレベルが違う守護四将ブルヌセむント 正面に倧剣を背にした勇将ゲンゞョり 空には魔将ドヌラ ナむトの小型船も迫っおいる。
「召喚間に合わねぇぞどうする」どうするも䜕もない。構えたたた、自然ず足が䞋がる。守らなきゃ グラむルだけは どんな事をしおも守らなきゃ
「正矩の勝利だッ芚悟するがいいさぁあ姫君 お戻りをッ」ゲンゞョりの蚀葉に、ラむノェリア様が顔を䞊げる。
「 戻りたすわ 巻き蟌んでしたったのは党おわたくしです 責任はわたくしが取りたすそんな蚀い方は蚱したせんわゲンゞョり」今たでにない 匷い口調だった。

No.87 07/10/20 02:29
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠78🌠
 僕ずグラむルの暪をラむノェリア様が通り過ぎた。
「さぁ、戻りたしたわ ゞョシュアに連絡し、党ナむトずポリスに撀退の呜什を埌日わたくしから民に謝眪の声明を発衚したすわ 」ゲンゞョりを正面から芋据えお、ラむノェリア様が蚀う。これで僕等の長い1日は終わる 
「恐れながら申䞊げたす 姫君 」ゲンゞョりが蚀いながら剣先を僕等に向ける。
「ゲンゞョり お止めなさいこの方達に無瀌な事をするのならば、わたくしは戻りたせんわ」慌おおゲンゞョりず僕等の間に立ち塞がるラむノェリア様だったが 
「ドヌラぁ、姫君をッ」ずのゲンゞョりの声ず共に、䞀瞬にしおラむノェリア様の姿が消えた。
「き 消えたぞプリズム」ゲンゞョりはドヌラの名を口にした ぀たり 
「 䞊だよ 」消えたんじゃない。僕等が目で远えない速さのスピヌドで、ドヌラがラむノェリア様を連れお元の堎所に戻っただけ。
「グラむル様ぁ」䞊からラむノェリア様の声がする。でも僕は、ゲンゞョりから目が離せない 䞀瞬でも目を逞らした瞬間が 僕等の最埌だから
「ラむノェリア様を無理矢理連れ戻す事が、貎方の正矩ですか」僕が問うず、ゲンゞョりは 笑った。

No.88 07/10/20 03:24
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠79🌠
 勇将のゲンゞョり 圌が䜕を考えおいるのか、その笑いず 向けられた剣先でなんずなく解った。僕等を垰す気はたったくない 
「ふっ 俺の正矩ずは別かもしれんが 星の為さ。実は前に1床 姫君が消えた事件があっおな公衚はされおないが 護衛を隙しお制服のたた星から゚アトレむンで脱出 幞いグラメノヌルの協力のみで䜕ずかなったが ふっ、知れ枡れば星の名誉に関わった事だ。2床あっおはならないし、今床はステヌションも封鎖 ポリスの応揎も呌んだ。公衚しない蚳にはいかない この意味解るか」公衚はされるが ラむノェリア様自身が逃げ出したず公衚する蚳にはいかない ぀たり 
「ラむノェリア様は誘拐され、賊は無事に捕瞛 いや凊刑 ですか」ゲンゞョりが深く頷く。
「はぁ意味解んねヌっおの俺等は 」グラむルが前に出ようずしたので止める。
「プリズム」既に空は小型船に包囲され、真䞊には魔将ドヌラ 目の前には勇将ゲンゞョり 。船はすぐ偎だが 魔法空間に移動する為には、ラむノェリア様がいなければムリ 逃げ堎はもうどこにもない。ならば グラむルを守る為には 
「 解りたした。ただ、凊刑は僕だけにしおください」

No.89 07/10/20 03:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠80🌠
 これが僕にできる粟䞀杯 
「はぁお前、䜕蚀っおんの 」僕の服を匕っ匵るグラむル その声が焊っおいた。
「賊が2人いる理由もないでしょう 僕が凊刑されるだけで䜕も問題はないはずです」今が 僕の䜿呜を果たす時。力では守れない けど僕の呜で守れれば それでいい
「 1人凊刑、1人捕瞛 か。なぁ、ドヌラぁどヌなんだぁあ」ゲンゞョりが僕から芖線を䞊に移す。
「 ドヌラ 知らない ゲンゞョり決めるずいい 」魔将ドヌラが応えた。
「じゃあ ちっこい方は凊刑 停勇者は捕瞛だぁあヌッ」ゲンゞョりの叫びに、グラむルが即突っ蟌んだ。
「埅おコラッボケぇ俺はハンタヌだっ぀の ぀か䜕でそんな話になっおんだよプリズム お前も意味解んねぇ事蚀っおんじゃねぇどアホオむ姫様䜕ずか蚀っおやれ」
「 ラむノェリア様 眠っおもらった 」䞊からドヌラの声がする。魔法で眠らせた様だ 圓然だろう。ラむノェリア様に、凊刑の瞬間を芋せない為の配慮だ。
「よぉおヌしッ芚悟はいいか䞀撃で楜にしおやる 」背䞭を汗が䌝う 寒いはずなのに 怖いから。
「埅おっおふざけんなバカか」ふざけおない 君の為だ。

No.90 07/10/22 00:08
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🌠81🌠
 どこか冷静な自分がいる 。もちろん怖い 怖いし、䜕より心配なんだ。僕がいないグラむルが 。
「目ぇ閉じおた方がいいぜぇ開いおるず、倉に避けお痛い思いするからなぁあ」ゲンゞョりが叫んでいる。小さく頷いお応えた。
「っざけんなオむオむ䜕だっ぀ヌの付き合いきれねぇ垰るぞプリズム」グラむルが怒っおいる 。僕にゲンゞョりに 違うね。理䞍尜なこの状況にキレおるんだ。そしお焊っおいる 僕が、いなくなるかもしれない珟実に。
「なぁ、オむ垰るっおば 。䜕でこんな 聞いおんのかプリズム」聞いおるさ。こんなに焊っおいる君は珍しいね。少し 嬉しい。やっぱり僕がいないず困るのかな
「グラむル 」僕は 君に真実を 本圓の事を 
「プリズム 」
「グラむル 君は 本圓は 僕 本圓は 」赀い瞳が僕を芋据えおいる。蚀葉が出ない 僕は 䜕を蚀おうずしおいるんだ真実最埌に 君に本圓の事を 。
「 グラむル あ 埌、よろしくね。」そしお僕は瞳を閉じる。真実は 蚀えないよ。
「な にが よろしくねだボケヌッ」グラむルが僕の身䜓を揺する。
「どきな赀マント 死にたくなけりゃなぁあヌ」 来るッ

No.91 07/10/22 16:06
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🌠82🌠
 僕はグラむルを突き飛ばした。 ゲンゞョりの近づく気配がする。颚の音 剣が空を斬る そしお “!”音がした。僕に衝撃はない 痛くもない 䜕で ゆっくりず目を開けるず、僕の瞳に金髪ず赀いマントの埌ろ姿が飛び蟌んできた。フず 気付く。僕がホルダヌに収めおいた歊噚がない。埌ろから芋えたのは 僕の光属性ずは別の色をした魔法の刃。黒い 闇属性の魔法剣。
「䜕で 」い぀の間に魔法剣を䜿える様に いや、それよりも 今 初めおグラむルに守られおいる。僕が グラむルに 
「䜕でじゃねぇお前埌で1発殎るからな勝手に決めやがっお 蚀っおみリヌダヌは誰だっ぀ヌの」怒られた でも䜕でだろう 僕は、埮笑んでいた。
「ごめん リヌダヌはグラむルだったよ」グラむルが僕を守る皋、成長しおいる事が 嬉しかった。“”刃音がしお、ゲンゞョりがグラむルから離れる。
「よぉおしお前等たずめお斬るッ」ゲンゞョりが再び剣を構えた。今床は技を䜿うだろう 勝目も逃げ堎もない。でも 
「行くぞプリズム」解ったんだ 
「了解ッ」僕の䜿呜は、君を最埌たで守る事君が戊うのなら 僕も戊わないず意味がない

No.92 07/10/22 17:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠83🌠
 僕ずグラむル 察するは守護四将ブルヌセむントの勇将ゲンゞョり、魔将ドヌラ 。そしお呜什1぀で䞀斉に動くナむトにポリス。僕は魔力を蟌めた光の刃をゲンゞョりに向け構える。グラむルは指先から溢れる癜く淡い魔力の光で、空䞭に魔法陣を描き出す。
「いぃだろうこっちは剣ず魔法だドヌラぁあ俺等も行 はぁあヌ」ゲンゞョりが空䞭のドヌラを芋䞊げお叫んだず思いきや いきなり倉な声を䞊げた。
「」僕はそういう技かず思い、ゲンゞョりから目を離さない。
「お」グラむルは玠盎に䞊を芋䞊げた様だ。
「な な 䜕者だぁあヌ」ゲンゞョりがそう叫んだず同時に、僕の芖界に䜕かが降っおきた。“”ゲンゞョりがそれを受け止める。
「え 魔将ドヌラ 」空䞭で眠るラむノェリア様を抱えおいたドヌラが なぜか突然 降っおきたのだ。気を倱っおいる。唖然ずしながら、
「ドヌラしっかりしろぉおヌ」ず叫ぶゲンゞョりを眺める。いったい䞊で䜕が ラむノェリア様はどこに困惑する僕の耳に、聞き芚えのある声が届く。
「お前等ホント䞖話かけるね。」僕等の傍に降り立ったその人物は、ラむノェリア様を抱えおいた。

No.93 07/10/22 17:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠84🌠
 赀髪に青い瞳は、僕ず同じ。右に3぀銀色のピアス 巊に1぀倧きめの金十字のピアス どちらも魔力が溜めおあるのを僕は知っおいる。肩よりも長い髪が颚に揺らめく 芋慣れたその人物は、い぀も通りレッドスカむのポリス制服を着おいた。
「兄さん」
「さヌすがぁ♪」僕ずグラむルの声が繋がる。僕等の目の前にいるのはプラズマ・シャむニヌド 兄さんだ。
「さぁおお前等、俺の培っおきたキャリアどしおくれんのよ」そう蚀いながらも兄さんは笑っおいる。キャリアなんかよりグラむルの呜の方が倧事 なんでしょ僕が目配せするず曎に笑った。
「おか、い぀からいたんだよプラズマ」グラむルの問いに、
「ん今来た所。」っず応える兄さん それは嘘だ。恐らく、包囲した小型船の䞭にグラメノヌルのポリスも含たれおいお 兄さんは、ドヌラの隙を䌺っおいたんだ。本圓に助かった 
「兄さんごめん 僕」謝る事がたくさんある。
「ん。埌でゆっくり聞くよプリズム 。ずりあえず逃げた方がいね。さすがの俺でもこの数はキツむし 剣士は苊手なもんでね。」倉わらず笑顔の兄さんだが、目は笑っおおらず 芖線の先にはゲンゞョりが立っおいた。

No.94 07/10/22 19:01
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠85🌠
 剣先をこちらに向けおゲンゞョりが叫ぶ。
「蚱さぁあヌんッポリスの分際で、ナむトの しかも守護四将を倒すなど 蚱されん事だッ正矩の裁きを受けよぉおヌ行けぇえヌ」ナむトずポリスに䞀気に囲たれる。構える僕ずグラむルだったが、兄さんは 
「やぁ、バカでもナむトになれるもんだね。」ず萜ち着いおいる。
「䜕ぃい状況芋お蚀えどっちがバカだぁあヌ」ゲンゞョりは完璧にキレおいた。兄さんは気にせず続ける。
「た、萜ち着きなっお。状況芋るのはそっちだね。この通り、少しでも動けば姫はケガをする 」巊腕に姫を抱えお、魔力を垯びお光る右手はその銖元を捉えおいた。
「䜕だずぉおヌう」ゲンゞョりが叫ぶ。
「兄さん」さすがにそれは 本物の犯眪者だ。僕の方なんか芋もせず、兄さんは蚀う。
「䞋がるか姫が痛い思いするかどっち俺はどっちでもいいけど 」こ 怖い兄さんの笑顔が 笑っおいない目元が怖い
「くぅう お前等䞋がれ䞋がれぇえヌ」ゲンゞョりの合図で、囲んでいたナむトずポリスが䞀斉に䞋がる。
「さお お前達も川たで䞋がっお、目を閉じおろ。」意味が解らない。兄さん 䜕を

No.95 07/10/22 19:43
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠86🌠
 考えおも理由は解らないし、こんな黒い笑いを浮かべた兄さんに蚊ける蚳がない怖すぎるただ、頭のいい兄さんの事 䜕か考えがあっお蚀っおいる事は確か 。
「グラむル」
「あぁ、信じおるぜ♪プラズマ」僕等は蚀われた通り、川のすぐ偎たで䞋がっお目を閉じた。盎埌 
「“シャむニングレむン”」兄さんの呪文ず、目を閉じおいおも解る閃光 そしお 
「グラむル様ぁプリズムさん」ラむノェリア様の声がしお僕等は誰かに抌された。身䜓が傟く 川に萜ち “x2”
「え 」
「はぁ」目を開けた僕等は青い 氎面揺らめく空間にいた。
「ここは 」ラむノェリア様の魔法空間
「グラむル様ぁヌ❀」ラむノェリア様がグラむルに飛び付いおいた。䜕で ラむノェリア様眠っおたんじゃあ 。銖をかしげる僕は、腕を組み頷く兄さんず目が合う。兄さんが 魔法を解いたの
「埡無事ですの倧䞈倫ですの」ラむノェリア様がグラむルを心配そうに芋䞊げる。
「あぁ でも䜕があったのやらサッパリ 」グラむルもやはりキョトンずしおいる。
「はい、党郚埌でね。」僕等の埌方を指差す兄さんに促され、振り向く。そこには 䞀機の船があった。

No.96 07/10/23 01:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠87🌠
 癜い機䜓にフランシェヌドの王章が刻たれた䞭型の倧きな船 10人以䞊乗れる。しかも䞭に入っお驚いた。普通の船ず違い、豪華3階局 かなり倧型寄りの広々ずした船だ。
「すごい 」䞊質な皮の座垭に、オシャレなデザむンの内装だ。
「売ったら幟らになるんだ」グラむルが目を茝かせおいる。売らないよでも もし売ったなら、僕等が䞀生暮らしおいけるお金になる さすがお姫様だ。
「グラむル様❀お気に召されたしおこれはわたくし専甚船“プリンセス・ラむノェリア・ファンタゞヌ号”ですの❀」
「長ぇな 略したらプラフ 。あピラフ号にしようぜ」グラむルがたた勝手な事を蚀い出した。“ピラフ”っお 盞圓お腹が枛っおるね 
「ステキですわぁ❀グラむル様が付けおくださったので名前は“ピラフちゃん”にしたすわ❀」 呆れた。船の名前が“ピラフ”に倉曎された所で、運転垭の兄さんが蚀う。
「さ星出おから和もか」兄さんがボタンを操䜜するず、゚ンゞン音がした。そう、僕等じゃ運転できない。 あれ垭に着いお疑問に気付く。
「ラむノェリア様 運転できるんですか」
「いいえ❀」即答だった。 兄さんがいお本圓に良かった。

No.97 07/10/23 01:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠88🌠
 静かな゚ンゞン音 浮いた瞬間の揺れも埮々たるもので、安物の船ずは明らかに違っおいた。ずは思うものの 普段、揺れの激しい゚アトレむンか、グラむルの召喚獣“ドラグレむト”にしか乗っおいないからかもしれない。
「兄さん 平気魔法空間から出れば、小型船がたくさん远っおくるよ」兄さんはポリスだから、職業柄他の星の任務に就く堎合もあり、移動に䜿う船を運転できるのは知っおいたけど どれ皋の腕前かは知らない。
「ん䞭型船ず小型船ではスピヌドが違うからね。しかも俺が運転するし、たぁ䜙裕でしょよ。」䜕やら操䜜しながら、振り向いた兄さんの埮笑みが やっぱり怖かった。これは しっかり掎たっおいた方が賢明かもしれない。
「魔法空間、解きたすわ」ラむノェリア様が座したたた蚀う。だが、䞡手は座垭の手すりをしっかりず持っおいる。なるほどね 盎接氎に觊れおいなくおも 䌝いで氎に觊れた䜕かに觊れおいれば、魔法が発動する様だ。機䜓は 氎に觊れおいる。進行方向から倩井は党お倖の景色がクリアに芋え、そこが氎面揺らめく青の空間から瞬時に 森ぞず倉わったそしお圓然 ゲンゞョり、ナむト、ポリスが埅ち構えおいた。

No.99 07/10/23 20:16
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 98 ✚埡感想ありがずうございたす💕うわい🙆🎵自由人様、どっちも読んでくださったんですかッ😺🌟もぅもぅもぅトキメキたす(笑)嬉しくおキラキラ猫です✚😻✚元気出るし、曎新の掻力になるんです💓こちらこそありがずうございたす🍀匕き続きよろしくお願い臎したす🙇💕✚

No.100 07/10/24 01:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠89🌠
 行く手を遮る様に囲む小型船 ゲンゞョりは剣を構えおいる。たさか 剣でこの船を
「兄さん」心配する僕をよそに、兄さんは楜しそうに
「や皀に芋るバカだね。」ず呟いた。
「バカだな♪」
「ですわ❀」グラむルずラむノェリア様が続く。䜙裕だ 僕以倖のメンバヌは、䜕も気にしおいない。
「“正矩の裁き”」ゲンゞョりが正面から剣技を繰り出すだが “”船の装甲が剣を匟く。
「くぅ 姫君ぃいヌ」ゲンゞョりが悔しそうに叫ぶ。䜕だか申し蚳ない気分になっおくる ゲンゞョりが心配しおいる姫君は、僕の隣でご機嫌だ。
「この船は最新鋭 剣じゃダメでしょよ。」兄さんはキャリアがどうのず蚀っおいた割に、随分楜しそうだし 
「っしゃヌ♪このたた違う宇宙たで逃げちたおヌぜ☆」グラむルは 蚀うたでもない。
「長居は無甚ですわ。早く星を出たすの」ラむノェリア様の蚀葉に兄さんがハンドルをきる。
「さお楜しく宇宙旅行ずいきたすか。」機䜓は小型船を蹎散らし、䞊昇する。ゲンゞョりやドヌラが小さくなり 幟぀もの船を匕き離す。䞊ぞ䞊ぞ 赀い宇宙が迫り ハンタヌずしおではなく、逃亡者ずしおの 僕等の旅が始たる。

No.101 07/10/24 03:46
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠あらすじ🌠
 宇宙歎7777幎7月7日 突劂珟れた謎の召喚士ず竜により、惑星アレむリスが滅びた。この滅びの日に生たれた子が2人いる 。アレむリス王朝第27代皇垝グラハムの子で赀い瞳のグラむル。そしお皇垝の忠臣むルミネの子で青い瞳のプリズムだ。

18幎の月日が流れ、赀き宇宙レッドスカむの星グラメノヌルにグラむルずプリズムの姿があった。グラむルはアレむリス王朝最埌の生き残りであり、その事はプリズム そしお父むルミネず兄プラズマのみが知っおいる。䜕も知らないグラむルを、プリズムは守り続けた。

孊校を卒業した2人はハンタヌずなる。2人きりのハンタヌチヌム“ZERO UNIVERSE”の初仕事は、隣の星フランシェヌド。ずころが同じ新米ハンタヌのリナず出䌚い、2人は散々な目に 。

ステヌションが封鎖され、垰れなくなった2人が出䌚ったのは、䜕ず 自由を求め王宮から抜け出したフランシェヌドの姫ラむノェリア様。䞀緒にいる所を発芋された2人は、姫誘拐の賊ずしお守護四将に远い぀められる

倧ピンチにプリズムの兄プラズマの助けで、䜕ずか船に蟿り着く。ハンタヌずしおではなく逃亡者ずしおの3人ず姫の旅が始たった。

No.102 07/10/24 14:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠登堎人物メむン🌠

📖プリズム📖
 滅びの星アレむリスで代々皇垝に仕えおきた家系。垞にグラむルを守る事が䜿呜。本奜きのマゞメで几垳面な性栌。語り担圓。赀髪青目に身軜で運動神経はいいが身長が䜎い。職業ハンタヌ、光属性の魔法剣士18歳。

🐲グラむル🐲
 アレむリス王朝最埌の生き残り。ただ本人は䜕も知らない 。面倒な事を嫌い、现かい事を気にしない単玔で気楜な性栌。アクション担圓。金髪赀目に額の赀バンドず赀マントが特城。職業ハンタヌ、闇属性の召喚士18歳。

❀ラむノェリア❀
 フランシェヌドの姫。1床星を抜け出した時に、竜ず共に目の前に降りたったグラむルに出䌚い、自由に憧れる。自称グラむルのファン。瀌儀正しく、のほほんずした性栌。和み担圓。金髪青目に倧きな緑のリボンが特城。職業は王族故になし、氎属性の魔術士16歳。

👮プラズマ👮
 プリズムの兄。グラむルず䞀緒にいる時は、プリズムず共にグラむルを守っおいる。普段は枩厚で優しいが、事件や隒動が倧奜きで楜しむ為に、わざわざ自分から足を突っ蟌む性栌。知識担圓。赀髪青目に、裏スむッチが入った時の黒い笑顔が特城。職業スカむポリス、光属性の魔術士20歳。

No.103 07/10/24 15:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠登堎人物サブ🌠
🏰ゞョシュア🏰
 フランシェヌド王宮階士隊隊長でフランシェヌド最匷の魔術士。その匷さはプラズマも憧れる皋。淡々ずした口調でクヌルな性栌。ノィゞュアル担圓。銀髪で巊は赀、右は緑の瞳が特城。職業ナむト、火属性の魔術士21歳。

⭐リナセディル⭐
 奜き嫌いが激しく、態床が極端。䌚った瞬間からプリズムがお気に入り。四文字熟語が倧奜きで、倩真爛挫な性栌。マネヌ担圓。桃色の髪で緑の瞳。⭐マヌクが特城。職業ハンタヌ、雷属性の※魔操士䞋郚説明18歳。

🌟むルミネ🌟
 プリズムずプラズマの父。代々アレむリスの皇垝に仕える忠臣。出番も少なく圱が薄い。職業ナむト、光属性の魔操士45歳。

♣ゲンゞョり♣
 ゞョシュアに仕える粟鋭、守護四将ブルヌセむントの1人。勇将のゲンゞョり。青髪青目。垞に叫んでいる熱血正矩男。職業ナむト、火属性の剣士22歳。

❀ドヌラ❀
 同䞊。魔将のドヌラ。緑髪青目。垞に眠そうな退屈倩才少女。職業ナむト、光属性の魔術士9歳。

※魔操士 魔術ず剣以倖の歊噚銃、槍、匓、矛、などなど を䜿う者。剣なら魔法剣士。魔法の䜿えない剣以倖の歊噚を䜿う者は操士。剣なら剣士。

No.104 07/10/24 16:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

✚こんにちは😺🌟キラ猫です💕超ファンタゞヌすぎお、遠い目をしおいる方ごめんなさい🙇この通り、“ド”が぀くファンタゞヌです🌟䞍明な点などありたしたらコッ゜リ教えたすので蚱しおください🙇埡意芋、埡質問、埡感想は365日24時間遠慮なく承りたす🙆寂しがりなので よしよししお行っおください🙇これから新展開「逃亡宇宙の旅」に突入臎したす🌠レスしおくれおるのは3人だけど読んでる人はきっずもっずいるさず信じお曞いちゃうキラ猫でヌした😺✚

No.106 07/10/24 17:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 105 ✚うっひょヌい🙆🌟バトヌちゃん🎵よぅ来たのッ😺💕ッハ 壊れよる いかんいかん💊キリッずにゃ😌🌟ファンタゞヌが倧奜きな垫匠なのデス🌠だからバトヌ様の䜜品もパラレルで奜き💓オッサン描くの埗意ずか笑ったよ(笑)キラ猫は逆にオッサンなんお描けない 💧おか、䞻人公は2人っおよく気付きたしたねッ❗驚き気付いおもらえお嬉しいな😻💕語りはプリズムだけどアクションはほずんどグラむルW䞻人公🎵な蚭定なのです🌠ゎヌストもれロナニも、質問したい事などあったら是非蚊いおくださいね😜🌟どちらもペロシク👍✚

No.108 07/10/24 18:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 107 ✚埡感想ありがずうございたす💕そしお、はっじめたしおぇ😺🌟キラ猫ず申したす💕䜕ず 芋おくださっおたしたか❗良かったぁ🎵めちゃめちゃ嬉しいです😻💕コッ゜リしなくおいいですよ✚是非是非堂々ず応揎しおください🙇💊もぅキラキラ猫になっお喜びたすので✚🙆✚䜕か意味䞍明な所があったら蚊いおくださいね😌🌟倉な質問キラ猫の睡眠時間←どうでもよし❗や、キャラに関する事身長ずか 笑にもお応えしたすので🎵新展開、ワクドキでお届けしたすッ💓これからもよろしくお願い臎したすね😜💕✚

No.110 07/10/25 02:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 109 ✚埡感想ありがずうございたす💕ず打っおおいお抱きしめちゃう😺🌟来たな盞ヌ棒ッ💓もぅホント愛しおる(笑)プラズマ兄さんツボだず思ったさね🙆💕ちょちょちょちょっず埅っおよ ただ起きおるのかな❓✚

No.111 07/10/26 20:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠90🌠
 たるで氞遠に続いおいるかの様に どこたでも赀い その広倧な宇宙レッドスカむに挂う癜い機䜓に、僕等がいた。今頃ホントは家にいたハズなのになぁ 倖の景色を眺めながら思う。
「なぁ、プラズマどこの星行く」僕ず逆の窓で倖を眺めおいるグラむルが蚀う。䜕でそんなにご機嫌かな 絶察に状況解っおないよね
「さ、どこが楜しいかな」兄さんは決める基準を倧きく間違っおいる発蚀をした。
「少しでも遠い方がいいよねこの蟺りはきっずナむトもポリスも配備枈みだろうし “ルヌンスカむ”ぐらいたで行った方がいいず思う」僕は蚀いながら芖線をラむノェリア様に移す。グラむルず楜しそうに倖を眺めおいるが そもそも圌女が䞀緒にいるから逃げるはめになる 。
「ルヌンの懐星月の偎ずは、たた遠いね(笑)じゃ たぁ“ルヌンスカむ”たで自動操瞊な。觊るなよ」兄さんがハンドルから手を離す。
「うぃヌッス♪」
「かしこたりたしたわ❀」グラむルずラむノェリア様が仲良く返事をした。
「さお。グラむルず姫は倧人しく倩䜓芳枬しおなさいな。プリズム ちょっず兄さんず話そな」楜しそうな兄さん。うぅ 間違いなく説教だ

No.112 07/10/26 21:47
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠91🌠
 前を歩く兄さんの背䞭が怖い 。どこの堎面から芋おたのか知らないけど、森で囲たれた時には絶察いたしかもすぐに助けず、ゲンゞョりに远い詰められるたで芋おたんだ 。楜しんでたのか 詊しおたのか 
「 プリズム。」兄さんが立ち止たった。振り向かないので、衚情は芋えない。
「 兄さんが蚀いたい事は解っおるよ先に謝る ごめんなさい 」蚀いながらう぀向く僕に “”い぀ものデコピンが飛んできた。
「いっ 」痛い 。額の真ん䞭 広堎でグラむルずぶ぀けた箇所だ。芖線を䞊にやるず、黒い黒い笑顔の兄さん 圓然目は笑っおいない。
「巻き蟌たれた事 グラむルを守りきれなかった事 逆に助けられた事 䜕より、真実を告げそうになった事 」蚀いながらデコピンが続く。容赊ない 本圓に痛い目を閉じおいたら、急に デコピンが止んだ。
「 お前の䜿呜は䜕」兄さんが静かに呟く。ハッずしお 涙が溢れた。守るどころか 守られおた 。兄さんが来なかったら、僕もグラむルもきっず助からなかった 今になり無謀さを思い知る。グラむルを守る事を1番に考えたら、巻き蟌たれる事もなかったかもしれない。もう涙が止たらなくなった 。

No.113 07/10/27 00:06
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠92🌠
 埌悔 それから自分の無力さ 蚀葉は出なかった。涙で足元が歪んで芋える。
「プリズムの䜿呜は グラむルず垞に䞀緒にいれるからだよね」そう。同じ歳で、グラむルず行動できるから 。無茶ばかりするグラむルず䞀緒にいお、い぀も危ない目に合ったし、グラむルの分たでケガもした。ずっずずっず僕が守っおきた それなのに 
「これからは俺が代わりに守ろうか そしような」兄さんはアッサリず亀代を告げる。もうポリスもクビだろうから 僕じゃなくお兄さんでも守れる 。じゃあ 僕はもう グラむルずずっず䞀緒にいる必芁がなくなり僕は いらなくなる 
「返事は」兄さんは匷い 僕より確実にグラむルを守れるず思う。でも 
「 倩井裏ず枕の䞭 」僕は知っおる 
「 䜕」
「 グラむルのぞそくりの隠し堎所。身長は去幎より䌞びお178cm 卒業するたでに7回女の子に告癜された 」僕は兄さんの知らないグラむルをいっぱい知っおる
「 で」兄さんには勝おないし僕は匱いかもしれない けど
「グラむルず匷くなるっお玄束した 兄さんじゃなくお、僕が玄束したから 僕がグラむルを守る」兄さんには譲れない。僕の 䜿呜だから

No.114 07/10/27 01:02
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠93🌠
 カッコ悪い 必死だ。でも嫌なんだ 僕の䜿呜 兄さんに䜕もかも負けおも、これだけは譲れない 僕の意地
「そんな泣いお たるで女の子(笑)」兄さんは泣き続ける僕に笑顔でデコピンした。
「 䜕蚀われたっお 兄さんに 譲らないから僕がグラむル 守る」泣きながらデコピンされ、同じ事を蚀う。たるで子どもみたいだ。それでも兄さんが諊めるたで蚀っおやる
「そさなぁ 。じゃあ俺ずも玄束しな」デコピンを止めた兄さんは、僕の頭を撫でおいた。
「 䜕」すごい子ども扱いだ 絶察僕の反応を楜しんでる。
「どんな事があっおも、真実は口にするな。グラむルの事は誰にも知られおはいけない 蚀っおもいけない。」解っおる ぀もりだった。でも初めお死を芚悟したあの時、蚀っおしたいそうだった。党おを 
「解った。絶察蚀わない もう2床ず そしお僕の事も 」そう もう1぀の真実 。
「そだね。知られたらグラむルお前の事守っちゃうからな(笑)」そう そんな事にならない様に 僕は僕で有り続ける。
「ビックリしお死んじゃうず思うよ 女だなんお絶察思っおないから 」これからも倉わらない。僕は 男ずしおグラむルを守る

No.115 07/10/29 08:27
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠94🌠
 玄束は守っおこその玄束だず 僕は思う。グラむルずの玄束 匷くなる事。兄さんずの玄束 真実を秘める事。僕は必ずこの玄束を守る今たでだっお兄さんずの玄束は守っおきたんだ 出来ないはずはない。あの時蚀っおしたいそうだったのは 死を芚悟したから。䜕も蚀わないで逝けない 死んでからグラむルが知ったら悲しむ そう思っおた。けど迷いは消えた グラむルを守るならどんな事もしないずいけない。どんな事があっおも蚀っおはいけない 。だからね 君の隣にいる僕はどんな時も男なんだ。
「っにしおも、どするかね姫 」戻りながら兄さんが蚀う。
「ラむノェリア様は どこかで別れた方がいいよね 確かにいたら心匷いけど 䞀緒にいたら誀解は解けない。」でも 誀解が解ける日はこない気もする もう逃げおしたったから。
「たぁ、グラむル以倖にも守る察象が増えたのが少し面倒だな。やけにグラむルに懐いおるし(笑)」
「僕がグラむル兄さんがラむノェリア様でしょ」ここはもちろん譲れない。
「はいはい。お前ホント調子いいね。グラむルの圱響」グラむルず䞀緒にいるからね。圱響で 䌌おきたのかな そう思うず、少し笑えおきた。

No.116 07/10/30 09:51
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠95🌠
 僕が戻るず、ラむノェリア様が1人で倖を眺めおいた。
「あれラむノェリア様 1人ですか」僕の声でラむノェリア様が振り返る。僕ず兄さんが出お行くたで、フロントホヌルにいたグラむルの姿がない。
「グラむル様でしたら先皋 就寝されるず蚀われたしたので、2階のお郚屋ぞ埡案内臎したしたわ❀」お姫様攟っおおいお1人だけ先に寝るずは いい床胞しおいる。
「お腹すいおるのに耐えられなかったんじゃないかな。我慢できない所が子どもだな(笑)」兄さんが笑った。
「わたくし、䜕も埡甚意できおたせんでしたわ 旅をするのも倧倉ですわね❀」ラむノェリア様も笑顔だが 食糧もなく、恐らくフランシェヌド以倖の地理も知らず、操瞊もできないラむノェリア様はどうする気だったのだろうか 兄さんが来なかったら操瞊できない僕ずグラむルは そう思うず僕だけ苊笑いだ。そういえば 
「兄さん 僕等がゲンゞョりに远い詰められた時、䜕をしたのずっず気になっおたんだけど 」どう考えおも、ラむノェリア様の手䌝いがなければ無理だったが ラむノェリア様はドヌラの魔法で眠っおいたはず。兄さんが魔法を解いたずしおも、時間が短すぎる気もするが 

No.117 07/10/30 11:10
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠96🌠
 あの時の迅速な行動は、事前にお互いの事を知っおいなければたず䞍可胜だが 
「あ、アレねぇ よく考えおごらん俺ず姫が初察面じゃない事、プリズム知っおるでしょよ」2人を亀互に芋る。確かに初察面じゃないけど 
「それっお前にラむノェリア様がグラメノヌルたで来た時に、兄さんの所属チヌムが芋぀けたっおだけで 」それは殆ど初察面ず同じ様なものだず思うんだけど 。銖をかしげおいるず、ラむノェリア様ず目が合う。
「プリズムさん、わたくしプラズマさんずグラむル様の事はずっず芚えおいたしたの❀」埮笑むず本圓にカワむむ。 でもそれっお 兄さんずグラむルを芚えおいお、僕の事は忘れおいたっお事だ。
「僕だけ忘れられおたんですね 」悲しく呟くず、兄さんが愉快に笑いながら応えた。
「そゆ事になるけどね(笑)あの時、誰よりラむノェリア様ず䌚話しおたの俺だよフランシェヌドのナむトが来るたで、ずっず話しおたから。な」
「ですわ❀話しおいたしたら、グラむル様の事も知っおらしお その埌も2回 任務でフランシェヌドにいらした時にもお䌚いしおいたしたので❀」あの短い時間でも、兄さんだから信甚できた結果 か。

No.118 07/10/30 11:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠97🌠
 2人の関係は解った。じゃあ 
「僕等が䞋でゎタゎタしおた時、たず兄さんはドヌラの隙を芋お眠らせ 逆にラむノェリア様の魔法を解き、起こす。そしおラむノェリア様に沈黙したたた兄さんだず確認させ、このたた眠ったふりをする様に指瀺をした っお事かな」僕の予想は たぶん合っおいる。案の定ラむノェリア様が、
「すごいですわ❀どうしお解りたすの」ず拍手しおくれた。ただ、これは兄さんずラむノェリア様が殆ど初察面の状態では無理 。兄さんがポリスで、ラむノェリア様をたたたた発芋し、そしおその前にラむノェリア様がグラむルに興味を持っおいた事ず、兄さんがグラむルを知っおいなければいけなかった すごい確率で僕等は助かった蚳だ。
「た、今の説明で解らなければ俺の匟倱栌だがな♪」じゃあグラむルなら即倱栌だ。絶察理解しないだろうし 面倒くさくなり、理解しようずしないだろうから。
「それから わたくしが川に、船を隠しおいる事をお䌝えしたしたの❀」
「姫の特殊魔法は俺も知らなかったがね。たぁ、川に隠しおる割に船なんかないからさ どする気かず楜しめたよ(笑)」っお兄さん結局最埌は 楜しんでただけなんだね

No.119 07/11/05 16:11
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠98🌠
 それでもやっぱり兄さんはすごい。隙を突いたずはいえ、守護四将ブルヌセむントの1人 魔将のドヌラに魔法で勝ったんだから。しかも兄さんもドヌラも同じ光属性 僕なんお、たったく適わなかったのに 。
「あ、お䌝えしなければいけない事がありたしたの❀」ラむノェリア様が思い出した様に、䞡手をポンず叩いた。
「䜕ですか」ラむノェリア様は嬉しそうな笑顔をしおいる。
「グラむル様ず話し合ったのですが、わたくしの喋り方は少し倉わっおいるそうですの。ですから、わたくしは喋り方を改善臎したすわそうすれば、わたくしの正䜓もバレたせんもの❀」そう蚀い぀぀も、ラむノェリア様の喋り方は䜕も倉わっおいない。すぐには難しいだろうな 。
「グラむルにしおはよく考えたね(笑)た、それより先に姫の名前も倉えた方がいいず思うけど その蟺は、どなんです」僕は兄さんの蚀葉に賛同し、頷く。
「名前は 着くたでにゆっくり考えたらいいですよ。」
「プリズムさんいけたせんわ。わたくし あ、私に敬語を䜿うのは倉ですわ❀普通に、友人の様に話しおください。わたく 私も頑匵りたすわ❀」ラむノェリア様が笑顔でものすごく難しい事を蚀った 。

No.120 07/11/05 16:54
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠99🌠
 フランシェヌドのお姫様に向かっお、友人の様に話せずは 倱瀌極たりない。難し 
「了解。そさせおもらえたら楜でいい♪」考えおいた僕の暪で、兄さんがアッサリず了解した。そもそもグラむルず兄さんは、最初からラむノェリア様にちゃんずした口調で話しおいない。
「ね❀プリズムさんもそうしおください。」ラむノェリア様に手を握られた。もぅ そんなカワむむ笑顔で蚀われたら、頷くしかない。
「良かった❀それからわた 私、名前は孊校に通っおいた時の䞀般向けの名前がありたすの❀」䞀般向け 。
「確かに長い名前です だよね。フランシェヌドは特に䞀般でも名前ず名字の間に食り名があっお、長いから 」どうしおも敬語になりそうだ。意識せずにはラむノェリア様ず話せない。
「ラむノェリアが名 マリ゚ルが食り名 カレンヌは先代の皇后の名 ブルヌは代々王族に青い瞳が受け継がれる為、フランシェヌドは星の名で名字 だったっけ」兄さんがスラスラず蚀う。確か 本で読んだ内容ではそうだった気がする。ラむノェリア様が深く頷く。
「そうですわ❀そしお孊生の時は、名前を䞊び替えお名乗っおいたしたの❀」䞊び替えおも長い気がするが 。

No.121 07/11/05 17:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠100🌠
 僕の考えをよそにラむノェリア様は 
「むノ・ラ゚リア・マリ゚ヌル それが私の名前ですわ❀」ず、意倖にも短い名を名乗っる。名前ず食り名をバラしたのか 。
「ん。むノねカワむむじゃないの♪」兄さんが蚀いながら䌞びをする。もうすっかりラむノェリア様を䞀般人扱いだ。
「じゃあこれからは、むノ ず呌んだらいいんですか」僕が蚊くず、ラむノェリア様は笑顔で応えた。
「むノに敬語はいけたせんわ❀」そ そうだったね。
「解ったよ むノ。」
「ですわ❀」䜕だか倉な感芚だ。グラむルは王族だけど、物心付く前から䞀緒で慣れおいるし、その正䜓も隠しおいるから敬語なんお䜿わないけど 。正真正銘のお姫様に向かっお普通に できるかな。僕にだけ、劙な違和感を残し この瞬間からフランシェヌドの姫、ラむノェリア様は仲間のむノぞず倉わった。
「では、私も倱瀌臎したすわ❀」ラむノェリア様が むノが軜く䌚釈をする。
「おやすみむノ♪」兄さんが手をヒラヒラず振るず むノも笑顔で手を振り返し、立ち去った。
「垰る気なし。っおね♪やれやれ しばらくむノ姫ず逃避行か(笑)」やれやれな割に、兄さんはやっぱり 楜しそうだった。

No.122 07/11/06 08:17
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠101🌠
 翌朝、目芚めた僕の瞳に飛び蟌んできたのは レッドスカむが誇る真玅に茝く月ルヌン。思わず窓に匕っ付き、倖を眺めた。
「すっごい 」グラメノヌルの空からはあんなに小さな月なのに こんなに倧きい。い぀も芋おいたハズなのに すごくキレむだった。
「あ 」赀い月に寄り添う様な、青い小さな星を芋぀ける。僕等の目的地、月の懐星“ルヌンスカむ”。寝おる間䞭、機䜓は自動操瞊でレッドスカむを泳いでいた 䜕だかすぐ着いた感じだ。ここで食糧や衣服を調達しお、今埌どうするか決めなきゃな 。癜い機䜓は、静かに青い懐星ぞず降䞋しおいく。僕等を埅぀者がいる事も知らずに 。

 ―懐星“ルヌンスカむ”
「すっげぇヌ♪空が青いむノ芋た事ないだろ」
「ありたせんわフランシェヌドずグラメノヌルの赀い空しか知りたせんもの ステキですわ❀」王族2名が、着陞早々ハシャギ出した。
「ハむ集合」兄さんが子どもに蚀う様な口調で、グラむルずむノを呌ぶ。
「プリズムずグラむルは食糧班、俺ずむノは衣服・雑貚班な。」僕がグラむル、兄さんがむノを守るから だよね
「正午に船の前に集合。ハむ解散」そしお僕等は 2手に別れた。

No.123 07/11/06 08:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠102🌠
 グラむルがさっきからキョロキョロしおいる。僕も同じ 青い空も、芋慣れない街も、その党おが珍しく新鮮だ。
「プリズムあれ買おう」グラむルが䜕やら指差す。
「 グラむル、無理だよ。」そこにはお菓子のタワヌがあった。僕は䞻食をアレにはできない。露店䞻が魔法で操り、お菓子のタワヌを重ねおいる。䜕しおるんだろう ちゃんず仕事すればいいのに。
「じゃあ あっちの」グラむルが先を指差す。そこには肉類のタワヌ。
「アレも無理栄逊バランス偏っお え」その先には魚、野菜、パン 商店街をずっず食糧のタワヌが続いおいる。もう意味が解らない 。
「䜕 コレ 」ルヌンスカむ特有の颚習だろうかいや、そんなのあったら授業で習うし、本にも茉っおるハズだ聞いた事もない 明らかにおかしい
「たずめ売りじゃねぇの」そんな蚳がない。タワヌだよやり過ぎだ それに 
「グラむル お菓子のタワヌの所にしか 店の人いないよね」店の人どころか、気付けば呚りに人がいない。瞊長の商店街に 僕ずグラむルだけ 。
「っお オむプリズム 䞊、䞊ぇヌ」
「う えぇ―――」困惑する僕等の頭䞊に、青い空が 迫っおきおいた。

No.124 07/11/07 01:41
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠103🌠
 空が墜ちおくるあり埗ない 䞊を芋䞊げたたた蚀葉を倱う。
「プリズム、こっちも」グラむルが叫ぶ。僕等の呚りは、い぀の間にか食糧のタワヌで囲たれおいた。空が迫るたるで悪倢 。
「グラむル ぅわッ」グラむルを匕き寄せようず腕を掎んだ所で、足元に違和感を芚えた。
「䜕っじゃこりゃあぁ――ッ」グラむルが力いっぱい叫んだ。僕等の足元に 垜子を被った小人がいっぱいいた。
「な 」意味䞍明だ。もう目眩がしおくる。あぁ 空が廻っおいる これは目眩 廻る空、囲むタワヌ、垜子の小人、それぞれが僕の意識をぐるぐるず巡り 気が遠くなっおいく。霞む意識の䞭、僕は気付いおいた。 䜕者かの魔法で、惑わされたのだず 。気付くのが少し遅かった。解陀魔法を唱える暇がない それでもグラむルだけは離すたいず、再床腕をギュッず掎んだ。

 “”氎の音がする 知らない堎所 ここは暗くお䜕も芋えず、身動きも取れない。腕を埌ろで拘束されおいる その手に硬い岩肌が圓たり、自分が掞窟の様な堎所にいる事が解った。
「 グラむル」小声で名前を呌んでみたが 返事がない。どうしよう グラむルに䜕かあったら 僕ッ

No.125 07/11/07 07:40
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠104🌠
 焊りず䞍安が僕を襲う。僕あんなに守るっお 蚀ったのに腕が䜿えないたた、䜕ずか立ち䞊がり蟺りを芋回す。真っ暗 気配もない。そんな グラむル
「グラむ―ぅわッ」“”前に螏み出した僕の足が、䜕か柔らかいものを螏む 
「っお、痛ぇっ぀ヌの」グラむルの声が足元から聞こえた。螏んだのは グラむル
「倧䞈倫ごめんね ケガしおない」膝を付いお、謝る。同時にグラむルがいた事に心からホッずした。
「さっきたで無傷だったけど、今お前に螏たれお重傷だ。」声は元気そうだ。空気が動き、グラむルが身䜓を起こす。
「もぅ 返事くらいしおよ」すごく心配した僕の気持ちはどうなるんだ 。
「や、プリズムの声がしお起きた盎埌に螏たれたし 返事する間くらい埅およ。お前いっ぀も心配しすぎ 」し 心配するさ君を垞に守るのが僕だもん。でも 最近は僕がグラむルに守られたり、こうしお僕の行動が突っ蟌たれたりしおいる。倉わっおきたね グラむルだっお成長しおるんだ。嬉しくお でも僕から離れおいくみたいで ちょっず切ないよ。
「で、ここは」っず蚀われおも僕にも解らない。ただ 䜕者かに捕らえられた事は確かだ。

No.126 07/11/08 07:48
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠105🌠
 ずりあえず明るい堎所に移動したい。
「グラむル立おる」僕は再び立ち䞊がる。腕が䜿えないず䞍䟿だ 魔法も埌ろにしか攟おない。歊噚は腰のホルダヌだから䜿えないし すごく情けない状態だ。
「䜙裕ッ぀か床が硬すぎお立っおなきゃキツむ。」そうだろう。ここは岩だらけでゎツゎツしおいる。
「他には誰もいないのかな」暗くお本圓に芋えない。
「オ―――むッ」グラむルが倧声を出したが、返事は 返っおこない。気配も感じられない どうやら僕等だけ か。
「誰もいねぇな。プリズム光る魔法埌ろでも魔法できるだろ」“シャむニング”ね。ただ 
「できるけど入口の方ぞ向けなきゃ、壁に圓たるず厩れるかも 」さすがにこの状態では、厩れおも逃げ出せない。
「いヌっお。厩れたら走っお逃げりゃいい」君は無茶ばかり蚀う どれだけ呜を賭ければ気が枈むのか。呆れる僕だったが フず、前髪を匱い颚が揺らした。
「埅っお 颚が吹いおる あっち」
「どっちだよ。芋えねぇ(笑)」
「いいから退いお。」身䜓でグラむルを抌し退け、埌ろで拘束されおいる手を颚の吹いおくる方ぞず向ける。
「“シャむニング”」闇から䞀気に光が溢れた。

No.127 07/11/08 08:25
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠106🌠
 予想通りの岩堎 掞窟内だった。真っ暗だったので、光の名残だけでも眩しい。
「掞窟か お宝ねぇかな」呑気な事を蚀うグラむル 。そんな事より早くここを出ないず
「もぅ そんな事蚀っおるず眮いおくよ。」たさかそんな事する蚳がないけどね。
「぀たんねぇなぁ 」ず呟きながら、グラむルが歩き出す。岩が凞凹しおいお歩きにくい しばらく歩き、たた魔法を唱えた。その光で、掞窟内の奥が倧きく右にカヌブしおいる事が解る。意倖ず浅い掞窟 ず蚀うより掞穎の様なものだった。カヌブを曲がるず、そこはもう光の䞖界 倖だ。
「オむオむ、出口近ぇな 」グラむルが眩しそうに目を现める。これなら、魔法を唱えなくおも時間をかけお壁に沿っお歩けば普通に出る事ができた。拘束されおはいるものの 捕たえる気はなかったのかでもそれなら目的は䜕だったんだろう。理由もなく、僕等は捕らえられたのか 考える僕の暪で、腕を拘束しおいる瞄をグラむルが尖った岩で擊り切ろうずしおいる。別段ケガをしおいる様子はなく、安心した所で 気付いた。
「グラむル 」
「あぁもヌちょい っず。っしゃ♪解けたぞ。」喜ぶグラむルに僕は悲しい事実を䌝える。

No.128 07/11/09 11:57
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠107🌠
 自由になり、嬉しそうに手を䌞ばすグラむルは 僕の蚀葉に凍り付く。
「ハンタヌの王章 ないよ」レッドスカむのハンタヌの蚌 星型の赀い王章が なくなっおいた。僕のもない 盗られたんだ。
「はぁ―――ッッざけんな」グラむル絶叫、そしお激怒。
「い 意味解んねぇっ぀の䜕でお 俺のハンタヌのハンタヌたる蚌がぁヌッ」頭を抱えお座り蟌む。芋おいおかわいそうなくらい、悲しそうな顔をしおいた。
「ず ずにかく、1床街たで戻ろうほら、すぐ䞋 さっきの商店街だよこんな人気がない堎所、来る人珍しいからさ きっず䜕か芋おる人がいるず思うんだ。蚊いおみよう」もっず怒り続けるず思ったが、ここたで萜ち蟌むずは よほどショックだったらしい。肩をポンず叩いお励たす。
「 蚱さん 」呟きながらグラむルが立ち䞊がる。
「老若男女問わず、絶察に蚱さん 芋぀けお即ぶっ飛ばヌす俺の王章必ず取り戻すぞッ」良かった い぀ものグラむルだ。うん。
「぀いでに僕の王章も取り戻しおね。」

 急な䞋り坂を降り、街に戻る。そう距離はない 魔法で僕等を運んだなら目立぀だろう。それにあんな魔法 聞いた事ないけどなぁ 。

No.129 07/11/09 13:45
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🌠108🌠
 僕ずグラむルは手圓たり次第蚊いお回った。集たった情報は 
「あれ あんた達、連れおた垜子の坊やはどうしたんだい」
「あ、いたいた星の食りの付いた垜子の少幎。最近よく芋かけたけど っお、お前等さっき䞀緒に歩いおたよな」
「星の食りの付いた垜子の少幎そこの宿屋に泊たっおるわよ。」ずの事だった。たずめるず、先皋僕等は星の食りの垜子が特城の少幎ず歩いおいたそうだ 。そんな芚えはたったくない 恐らく魔法で僕等を操り掞窟ぞず向かったのだろう。どんな魔法かは解らないが、僕等を惑わし王章を奪ったその少幎は どうやら最近ルヌンスカむの、この街の宿屋に宿泊しおいるらしい。倚数目撃されおいる。やっぱり子どものむタズラ だろうかそれにしおはやり過ぎだ。
「なヌはははッ(笑)芚悟しろク゜ガキめ絶察ぶっ飛ばす 」グラむルが拳を突き出し、少幎が宿泊しおいるず蚀われた宿を睚み぀けおいる。
「グラむル ただのむタズラかもよぶっ飛ばさなくおも 」
「プリズム 。どんなむタズラで王章奪っお、芋ず知らずの倧人拘束しお掞窟に眮き去りにするんだ俺でもした事ねぇよ 」確かに 悪質だ。䜕か理由があったんだろうか 

No.130 07/11/13 02:30
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠109🌠
 少幎をぶっ飛ばすず決め蟌み、グラむルがノシノシず宿屋に入る。もちろんそれを阻止すべく僕も䞀緒に 。
「いらっしゃい。1泊500レッドだよ」入っおすぐに宿屋のおじさんに景気良く話しかけられた。
「いや、おっちゃん泊たりじゃねぇんだ。星の食りが付いた垜子のガキ捜しおんだ。」泊たりじゃないず聞き、おじさんが肩を萜ずす。
「あぁ 100レッドで教えおやるが」
「い・る・ん・だ・な」
「100・レ・ッ・ド」グラむルずおじさんがカりンタヌ越しに睚み合う。食糧を買う分のお金しかないグラむルは払う気もなく、おじさんも宿泊しないならせめお情報料を取ろうず必死だ。そのたた同じ事を䜕床か繰り返しおいるず 
「ぷ くく、あはははッ🎵」䞍意にカりンタヌ暪の階段から、明るい笑い声が聞こえおきた。䞀斉に階段の方に向く そこには1人の少幎が座っおいた。垜子を目深に被り、顔の半分は芋えない。垜子の埌ろから線み蟌んである結玐を䞡サむドに垂らしおいお その先端に鮮やかなオレンゞ色の星の食りを付けおいる。捜しおいる少幎ず特城が同じ この少幎 なのか
「よぅ、芋぀けたぜガキ 」グラむルは既に拳を握っおいた 。

No.131 07/11/17 11:15
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🌠110🌠
 少幎は座ったたたで顔も䞊げない。ただ口元は楜しそうに笑っおいた。拳を握ったグラむルが少幎を芋䞋ろす。
「芚悟出来おっかおぉガキぃ 」グラむル それ䜕だか、悪者っぜいよ。
「䜕それ盗られたら取り返せばいいだけじゃん🎵殎るの力任せだね🎵頭悪いんじゃない🎵」少幎はそう蚀いながら立ち䞊がった。明らかにグラむルを挑発しおいお 楜しんでいる。
「ほヌ、っじゃあ俺等の王章盗ったのお前で間違いない蚳だ 殎る」
「ちょっ ダメだよグラむルちゃんず理由蚊かないず 」もちろん僕が玠早く止めに入った。もぅ グラむル倧人気ないんだから。でも、この少幎もこの少幎だ。ただでさえ怒っおるグラむルを挑発しお楜しむなんお たずもじゃない。
「ねぇ、君どうしおこんな事したの 䜕か理由があったんだよね」グラむルの手を掎み、止めに入ったたたの態勢で少幎に蚊く。
「そんなの蚀う蚳ないじゃん🎵お兄さんもバカだね🎵」僕も バ カ 
「な 殎る」
「埅おプリズム俺が先に殎る」2人しお思いきり拳を握っおいるず、“”ず䞊から音がしお 
「あぁ」
「 たた」芋䞊げた僕等の頭䞊に倩井が迫っおいた

No.132 07/11/17 11:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠111🌠
 䞊から倩井が迫り、暪の壁もグニャっず曲がる。近くにいたハズの少幎も階段ごず遠くでグニャグニャしおいお 床には再び垜子の小人が出珟しおいた。これは少幎の魔法でも呪文を唱えおいた様子もなかった い぀の間にそれにやっぱりこんな魔法知らない。
「プリズム䜕か魔法」グラむルが小人を蹎散らしながら蚀う。
「解っおるよ。」魔法だず解れば、解陀魔法を唱えればいいでも 基瀎、属性、高等、どの解陀魔法を唱えたらいいのか。䞀瞬迷ったが、僕は高等魔法の解陀なんおできない。じゃあ どっちも唱えればいいんだ
「“マゞカルレリヌズ”」 䜕も倉わらない。基瀎魔法じゃないのか。じゃあ属性 
「“マテリアルレリヌズ”」だが 
「あれな、䜕で」䜕も倉わらなかった。
「オむ、基瀎でも属性でもねぇなら 」高等魔法たさか 僕でさえ1぀も解らないのに。䞊はもう倩井、グニャグニャの空間、床に垜子の小人。慌おちゃダメだ 萜ち着いお考えなきゃ。その時、远い詰められた僕等に声が届く。
「オむ、営業劚害だ 出お行っおくれないか」宿屋のおじさんだ。遠くでグニャグニャずしたたた、普通に喋っおいる。普通 僕は 気付いた。

No.133 07/11/19 06:00
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🌠112🌠
 魔法は 僕等だけにピンポむントで、宿屋のおじさんには掛かっおいないんだ。魔法にはどれも範囲が決たっおいお それは基瀎、属性、高等の順に圱響範囲も広がる。高等魔法なら、確実におじさんは範囲内 じゃあ、おじさんは味方ずしお魔法は僕等だけに掛けたずしよう でも、だったら呪文はい぀唱えたのか。それが1番おかしい。高等魔法は、基瀎・属性魔法ず違い詠唱時間が栌段に長い。グラむルの召喚ず同じ様に、長い呪文ず 魔の理、その術の意味を理解しおいなければ発動しない。少幎は僕等ずずっず喋っおいた 呪文を唱える時間はない。だからこれは 
「グラむル たぶん魔法じゃないよ。」そう たぶん魔法ではなく、倩性の胜力僕ずグラむルが䜕らかの胜力発動条件を満たしおいるんだ
「プリズム お、倩井ぶ぀かる」グラむルが慌お身を屈める。違うんだグラむル そんな事あり埗ない これは䞀皮の幻。発動条件は、恐らく五感や距離ずいった倖的なもの ならば、
「グラむル立っお平気だよ。目を閉じお、耳を塞いでそのたた埌退ッ」僕の蚀葉にグラむルは玠盎に埓う。2人で目を閉じお耳を塞ぎ、遥か埌方でグニャグニャしおいる壁ぞず埌退した。

No.134 07/11/20 01:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠113🌠
 距離にしおほんの23m“”ず、僕等は壁に蟿り着いた。あんなに遠くグニャグニャだった壁に、しっかりず背が぀いおいる。壁に手を圓お確かめた。もうグニャグニャしおない 。僕は䞋を向いたたたゆっくりず目を開く 床には小人もいなかった。ずいう事は やっぱり距離か芖芚的問題。少幎から少し距離を取り、芋なければ良い。
「グラむル あの子の方芋なければ、目開けお倧䞈倫だよ。」でも芋ないでどうやっお王章を取り戻す やっぱり少幎がケガしない皋床の魔法かな 䜕だか気が匕ける。それに宿屋ではおじさんに迷惑だ。どうにか少幎ず距離を取ったたた芋ないで、人のいない堎所に 
「あはは🎵䜕だ 気付いちゃったの぀たんないなぁ🎵」少幎の声だけ耳に届く。䜙裕 僕等で楜しんでいる。
「じゃあ特別に🎵」
「うわぁあヌな 䜕だッ」少幎が蚀い終えたのず、宿屋のおじさんの叫び声が聞こえたのは同時
「オむ䜕を 」
「グラむル芋ちゃダメ」 遅かった。
「小人ぉおッ」グラむルが䜕もない床を芋お叫ぶ。グラむルも宿屋のおじさんも少幎を芋たから 。じゃあ距離よりも 発動条件は芖芚なんだ。僕は再びギュッず目を閉じた。

No.135 07/11/20 02:31
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠114🌠
 絶察に開けるもんか。発動条件は芖芚 じゃあ埌は目を閉じお、萜ち着いお考えたらいい。
「ダメだなぁ お兄さん匕っかかんないね🎵」少幎の声が近づいおきた。たすたす目は開けられない。
「うわぁヌやめ やめおくれぇ」カりンタヌの方から、おじさんの叫び声がしお 隣からはグラむルの、
「小人プリズムちょっ 小人」ず小人に襲われおいるのか、䜕をされおいるのか 蚳の解らない声ず暎れる音が聞こえた。
「バカばっかりだね🎵お兄さんはちょっずマシかな でも぀たんない。」少幎の声がすぐ正面 間近でする。
「䜕で 䜕でこんな事するのむタズラにしおはひどいよ王章がほしかったのだったら僕等はずもかく 宿屋のおじさんは関係ないでしょすぐに止めおよ」正論を蚀った぀もりだが 目を閉じたたた蚀うず、䜕だかただの負け惜しみみたいな気がしお嫌だった。
「悔しいんだ🎵」
「君は 人に迷惑かけちゃダメっお 教えおもらえなかったの」僕の蚀葉に 少幎は黙り蟌む。あれ 絶察蚀い返すず思ったのに。 僕の暪を通り過ぎる足音がする。遠ざかる気配 そしお、“”扉が開き “”閉たる音。 出お行った

No.136 07/11/20 17:05
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠115🌠
 もぅ 倧䞈倫だろうか 。少幎の気配はなく、さっきたで叫んでいたグラむルずおじさんの声も聞こえない 静かだ。
「グラむル 」目を閉じたたた、呌ぶ。
「プリズム もう倧䞈倫だよな」普通だ 良かった少幎が出お行っお元に戻ったんだ。安心しお目を開く。 が、僕の目に映ったグラむルは壁の方を向いおいた。
「倧䞈倫だよな小人もう垰ったから今の内だ。おかお前、䜕ボヌっずしおんだ早く行くぞ」グラむルが壁を叩く。 したった ただ解けおない。少幎は気配を消しお、扉を開け閉めしただけ。出お行った振りだったんだ
「はい、アりト🎵」明るい声ず共に逆さたの少幎が倩井に立っおいお 呚りがグニャグニャしおいる。だ 倧䞈倫、解っおるんだ。目を閉じれば 
「こっちで芋おるから、目を閉じおも意味ないよ🎵だから特別っお蚀ったじゃん🎵」こっちで劙な違和感 さっきず違い垜子をやや埌ろにずらした少幎は、緑色の髪ず瞳 顔がハッキリず芋えおいお 自分の額を指差しおいる。 額。そこにあるべきはずのない緑色の瞳で僕を芋おいる。あぁ だから垜子で隠しおたのか。
「サペナラお兄さん🎵」少幎の声 ゆっくりず意識が遠のいた。

No.137 07/11/21 02:26
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠116🌠
 本で読んだ事がある 。額に第3の目を持ち、その目には催眠効果があるんだ。
「 ォむ」普通の目にも匷い胜力があり、察象者の思考にリンクしお幻芚の䞖界に誘う。そしお額の目は党おを芋透かす瞳。目を閉じおも意味はない。
「 プリズム おぃ 」たず目で芋お幻芚の䞖界に誘い、額の目でそのたた催眠に掛ける魔法ずは別の倩性の特殊胜力 だから“魔術士”じゃなくお“倩士”初めお芋た 䜕星人だったかな
「起きろっおオむ 」そう確か 
「面倒くせぇ あれ、グラむル。どしたの 」
「面倒くせぇのは お前だコラッ」“”ず頭を殎られた。
「痛っいよ 䜕すんのさ」
「こんな床転がっお熟睡しおんじゃねぇあのガキどこ行ったぉお」グラむルに匕っ匵られお身䜓を起こす。宿屋のおじさんがカりンタヌで眠っおいるのが芋えた。そっか 僕、少幎の額の目を芋たから 。僕等が最初に捕たった時も、あの少幎は額の目を䜿ったんだ 。埌は少し魔法が䜿えれば、僕等を浮かせお運べる。
「逃げられちゃった。」
「䜕ぃ魔法でぶっ飛ばすずか、剣でぶった斬るずかしなかったのか」普通しないよ そんな事。けど正䜓は解った

No.138 07/11/21 03:14
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠117🌠
 ずりあえず時間がずっくに玄束の正午を過ぎおいたので、文句を蚀い続けるグラむルを諭しながら商店街を駆け回った。あたり兄さんを埅たすず埌でデコピンが怖い ホントに痛いんだよ あれ。
「グラむルお肉担圓あっちのお店でメモ通り買っおきおね。ハむ」䜕皮類かメモしおお金を枡す。
「埅おい肉も倧事だが 王章は俺の茝かしいハンタヌの蚌だぞプラズマずむノにも蚀っおガキ远う絶察、蚱さねぇ悔しくねぇのか」悔しいず蚀えば たぁ“倩士”だず芋砎れなかった事は悔しいかな。すっかり魔法だず思い蟌んでたしね。
「グラむル、兄さんもむノも埅っおるよ䞀床合流しおから4人で捜そう。次は 倧䞈倫あの少幎の匱点は解っおるんだ。」
「ホントか☆」グラむルがパッず笑顔になる。もぅ 単玔なんだから。
「ホントだよ。匱点も発芋したから取り返せる早く船に戻ろう。」
「解った今倜は肉祭りだな」っお、どんな返事だよ。グラむルは向かいにある肉屋に勢い良く入っお行った。ここからでも金髪赀マントが目立぀。グラむルに危険がないのを確認しながら、僕も野菜を買い揃える。埌は兄さんのデコピンに備えるだけ かな。

No.139 07/11/21 08:19
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠118🌠
 倧量の食糧を抱えお戻る途䞭、船が芋えおきた所で 
「おっし☆ストップ。」ず止められた。
「䜕䌑憩はナシだよ。」
「違ぇよ(笑)」蚀いながら思いきり荷物を降ろし、䜕やら袋の䞭をガサガサしおいる。たさかコッ゜リお菓子買っおきたのかな僕が勝手に呆れおいるず、グラむルはニッず笑いながら䞭から赀い垃ず小さな厚玙を取り出した。お菓子じゃなかったか ごめんねグラむル。
「奥で服ずか売っおた。䜕でもありだなルヌンスカむ(笑)」笑うグラむルが急に僕の額に觊れ、前髪を䞊げる。
「ちょ ぐ、グラむル」焊った 
「動くなっお。」䞍意にグラむルが近づくから 
「䜕な 」い぀もより近くでその赀い瞳ず芖線が合っお 思わずギュッず目を閉じる。グラむルの手が暖かい。䞍芚にも ドキドキした。
「よヌし完成♪」その声で目を開けるず、ポンッず僕の頭を叩きご機嫌なグラむルが瞳に映る。
「これ 」額に巻かれたのはグラむルず同じ様な赀バンド。真ん䞭には、厚玙も入っおいた。
「男前じゃねぇの♪䞭の、プラズマのデコピン察策な(笑)」
「あ ありがず」ちょっずダサいけど 嬉しい。でも男前っおいうのは 䜕だか耇雑な心境だよ

No.140 07/11/21 15:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠119🌠
 船 グラむルずむノが蚀うには“ピラフ号”に戻るず、黒い笑顔の兄さんがいた デコピンだ間違いない
「確か俺、正午っお蚀わなかったかな」スカむポリスの制服から、黒いコヌトの私服に着替えおいた。
「正午なんお聞いおねぇなプリズ 」ずがけるグラむルの蚀葉を遮る。
「聞いたよ。でも、倧倉だったんだから」僕もグラむルも必死に蚀い蚳した。少幎に王章を奪われ、取り返そうずしおたら遅くなった事 。
「ふん 子ども1人に18æ­³2人がねぇ。」兄さんの蚀葉はトゲだらけ。
「普通の子どもじゃないんだよ額に 目があった。」䜕も知らなきゃ兄さんだっお隙されたはずだ
「すげぇ怖ぇの小人が“”ずか蚀いながら俺に登っおくるんだ」の 登られおたのかグラむル。
「あぁ そ。たお前等じゃ隙されるか。䞭でむノが埅っおるから入りな」それじゃたるで兄さんなら隙されないみたいだ。 そうなのかな。やっぱり僕がしっかりしおれば、平気だったのかな 。
「あ忘れる所だった。」入口で兄さんが振り返り “”“”予想通りデコピンされた。でも ちょっずだけ痛くなかった気がしたよ グラむル。

No.141 07/11/21 16:24
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠120🌠
 船で1番広い郚屋 操瞊垭もあるフロントホヌルでむノが出迎えおくれた。
「おかえりなさいたせ❀」か かわいい。むノはフランシェヌドの男子制服から、倧きめの襟ず倧きなリボンが特城のピンクのワンピヌスに着替えおいた。
「おヌ♪カワむむのな」グラむルに蚀われお嬉しそうなむノ さすがお姫様だ。僕が着おも䌌合わない グラむルに女だずバレなきゃ䞀生着る事ないけど。
「グラむル様も着替えたすの❀」
「っの前に 俺もう腹枛っお動けねぇよ。」グラむルは思いきり怅子に座り蟌む。そう蚀えば䜕も食べおない 思い出すず僕もお腹が空いおきた。
「あら、䜕も食べおいたせんの」むノは䜕か食べたのか 。兄さんを芋るず、笑顔で
「俺ずむノは食べお来たからな。」ず蚀う。
「ズルいよ兄さん僕等は食糧買うだけのお金しか持っおなかったのに。」兄さんは安定職だった為、ハンタヌに成り立おの僕等ず違い経枈力もあった 昚日たでは。今はもう 逃亡䞭の僕等党員無職の集団なんだけどね。
「はいはい。埅っおなさいな。」シャむニヌド家のシェフが食材を持っおキッチンぞず向かう。My゚プロンを買っおいた事に、僕ずグラむルはこっそり笑った。

No.142 07/11/23 05:02
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠121🌠
 ほが1日ぶりの食事に、僕もグラむルも倧満足。
「ごっそさヌん☆さすがシャむニヌド家シェフ」グラむルは僕より倍のスピヌドで食べきり、床に寝転がった。
「たぁ誉めおも皿は掗わないけがな。」
「チッ。プリズム 埌でじゃんけんな。」噚甚な兄さんは料理が䞊手い が、皿は掗わないし掃陀は僕たかせだ。逆に僕は料理なんか䜜れもしないから、他の家事を担圓しおいる。母さんがいればたた違ったのかな 時々そう思う。
「グラむル様、お皿は私が掗いたすわ❀」むノが笑顔でグラむルの皿を重ねた。
「そ、そんなの僕がしたす するよ」ダメだ。咄嗟に敬語が出おしたう 。
「心配いりたせんわ❀私でもお皿くらい掗えたすの❀」そ そうじゃなくお。お姫様にそんな事させられない
「そそ。むノのお蚀葉に甘えずきなさいっお。プリズムずグラむルには他の仕事がある。」゚プロンをしたたたの兄さんが笑顔で蚀う。なぜか黒い笑いだ 他の仕事
「あぁ❀アレですの」
「アレですわ♪」むノには䜕やら通じたみたいだが 僕もグラむルも解らない。
「䜕ですの」寝転がっお蚊くグラむルに、兄さんが指差した物は 銀色の猶詰め 解らない。

No.143 07/11/27 09:04
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠122🌠
 積み䞊げられた猶は 
「赀 青 」蓋のラベルに色が曞いおあり、やけに重くお倧きい。僕の力では持ち䞊がらなかった。いや この倧きさだし、郚屋に入った時から気にはなったけど 䜕だか嫌な予感がしたから觊れなかったんだ。䞭身は たさか。
「た、10色あれば満足だろ。デザむンは奜きにしおいぞ♪」10色デザむンたすたす嫌な予感がしおきた 。
「や、むノがいお本圓に良かった♪倖の川にただただあるからな。ハむこれ持っお♪」兄さんに゜レを枡され、僕は理解した。むノの魔法空間には、恐らく倧量の猶が眮いおあるだろう。
「䜕だよ 掃陀しろっおか」寝転がったたたのグラむルは、手に持たされたモップで宙を拭く。違うよ グラむル。それね 拭くんじゃなくお、塗るんだ。

 癜く矎しかった船の倖芳が倉わっおいく。確かに逃亡者が癜い機䜓にフランシェヌドの王章じゃあマズむけど たさか手䜜業で塗装させられるずは 。
「キレむに塗れよ。」兄さんが飛びながら指瀺しおくる。
「手䌝っおよ」
「残念ながら、䜜業服が2人分しかない。」2人分しか買っおこなかったくせに 。
「もぅ 。」倧きな溜め息が出た。

No.144 07/11/27 09:49
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠123🌠
 レッドスカむを泳ぐ宇宙船 “ピラフ号”に、もうその名前は䌌合わない。グラむルの召喚獣ず同じ黒をベヌスに、䞀倜にしお挆黒の船ぞず倉貌を遂げた。元々の癜は、翌ず䞡偎面にラむンずしお残されただけ 埌は黒く塗装され、たるでスカむ゚ネミヌ 宇宙海賊の様だ。フランシェヌドのロゎは朰され、匷そうだずいう理由だけでグラむルがカラフルに竜を描いたが どこから芋おも匱そうなモンスタヌにしか芋えない。
「グラむル様、寝おしたいたしたわ❀」ほずんど黒で汚れた䜜業服を着たたた、グラむルが座った状態で眠っおいる。圓たり前だ 倜通し2人で塗装䜜業 朝出発の盎前たで必死で塗った。䜓力も魔力もない 僕も眠い。
「ふぁ。で、兄さんどこに向かっおるの」アクビが止たらない。行き先によっおは、眠る暇もない蚳だが 。
「プリズムも寝おいぞ。“倧枯星レテシア”たで12時間 自動操瞊で埡案内♪」僕ずグラむルが培倜で䜜業しおいる間しっかり寝おいた兄さんは、笑顔でむノず朝食を取っおいる。僕等の分もあったけど 眠くお仕方ない。
「ふヌん 12時間 そう 良かった。」僕はその星に向かっおいる理由を蚊けないたた 深い眠りに萜ちた。

No.145 07/11/27 10:50
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠124🌠
 揺らめく炎 混乱の叫び声 響き枡る衝撃音 厩れた城から芋える倜空には、幟぀もの星が流れ そのキレむな空だけは、終焉の時を迎えた星に䌌぀かわしくない。あぁ たた同じ この倢だ。い぀もず同じく 若き日の父さんが叫んでいお その先には、今は亡きアレむリスの王劃様 グラむルの母さんがいる。䜕を蚀っおいるのかは、やはり聞こえないが その炎に包たれた城内に時間的猶予などない。王劃様の暪には、幌い兄さんず手を繋いでいる僕の母さん 僕を抱いおいる母さん。倢だけならこんなに䌚っおるのに 䌚った事は1床もない。母さんは 僕ずグラむルが生たれたこの日に 王劃様、そしおアレむリスず共に最期の時を迎える。こんなに父さんが近くにいるのに 母さんは僕ず兄さんを連れおいるのに 䜕で助からなかったの父さんは詳现を語っおくれない。なぜ、父さんず兄さんず 僕ずグラむルだけが助かったのか この倢の続きにきっず答えがある 。でもい぀もここたで。僕を呌ぶ優しい声 
「プリズム プリズム。」母さんの寂しそうな声 い぀もここで目芚める。い぀もは 
「゚レキアァヌッ」父さんが母さんの名を叫ぶ。続き 倢は ただ終わらない。

No.146 07/11/30 08:52
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠125🌠
 城内に倧きな音が響き、倩井が厩れ堕ちた。衝撃で幌い僕もグラむルも、ただ2歳の兄さんも泣いおいる。
「゚レキアミスリル様 くッ」瓊瀫は障壁ずなり立ち塞がった。倢の䞭の僕は、父さんずグラむル偎にいお 幌い僕ず兄さん、そしお母さんず王劃ミスリル様の姿は芋えない。
「むルミネ私もミスリル様も無事よ。プラズマずプリズムも倧䞈倫そっちは」母さんの声が届く。
「あぁ俺もグラむル様も無事だ。こちらに来れないか」母さんもミスリル様も高䜍魔導士で 空間移動魔法を䜿えば問題はない。でも 
「 魔法では 無理ね。抜けられそうな堎所を探すわ。」18幎前は高䜍魔導士が今よりも倚く、その為に倖郚からの魔導士䟵入を恐れおいた時代 察策ずしお魔術を封じられた郚屋が幟぀もあった。
「 くッ たさかこんな事になるずは 。」父さんは悔しそうに呟き、泣いおいるグラむルを抱いお瓊瀫の隙間を探す。障壁の向こうでは母さん達も たぶん探しおいる。炎が近い もう時間は本圓に少ない。様々な音が鳎り響く䞭 
「むルミネ わたくしの蚀葉が圓たっおいたら、敢えお応えないでください。」倢の䞭の僕は その声を初めお聎いた。

No.147 07/11/30 09:32
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠126🌠
 気品のある矎しい声だった。グラむルの母さん 王劃ミスリル様。
「むルミネ グラハムは もう 。」その蚀葉に父さんの動きが止たる。僅かにう぀向き、幌いグラむルをギュッず抱きしめた。この若い父さんの悔しそうな 悲しそうな衚情を僕は知っおいる。18幎前の この過去を話す床、振り返る床に 蟛そうにするんだ。18幎経った今も 埌悔しおいる“俺は䞀緒にいたのに守れなかった” ず。アレむリス第27代皇垝グラハム様 芪友でもあったグラむルの父さんグラハム様は、たぶんこの時点で既に厩埡されおいる。
「 そう ですか。」沈黙の埌、再びミスリル様の声がした。
「 むルミネ、自分を責めおはいけたせんよ。グラハムなら きっずこう蚀うでしょう“長き間、埡苊劎であった”ず。 わたくしも心からそう思っおいたす。」ミスリル様は本圓に人ずしおの噚が倧きい 僕が同じ立堎なら、ずおも蚀えない。
「 埡意。」そう蚀う父さんは それでもやっぱり埌悔しおいる。幌なじみずしお 代々続く忠臣ずしお その積幎の時間は、ミスリル様よりも長く だからこその埌悔。父さんずグラハム様は 僕ずグラむルみたいだから その思いが痛い皋よく解った。

No.148 07/11/30 10:20
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠127🌠
 背埌に炎が迫る もう父さんの呚りに逃げ堎なんおない。
「くッ ハァアッ」グラむルを抱いたたた、背にした槍で䜕床も炎を振り払う。巻き起こした颚で炎は匷くなったが、父さんの巧みな槍技により炎は纏たり端ぞ移動した。
「むルミネ」母さんの心配そうな声がする。
「問題ない。そっちの炎は」
「こっちはただ火が匱いから でも時間はないわ。竜の鳎き声が近くなっおきたもの 」倖 ず蚀っおもほずんど厩れた城内は既に半分倖ず同じかもしれない 。そこからは民衆の悲鳎 足音 地を焌く炎 厩れゆく建物 様々な音が枊巻き、聞こえる。その䞭でも䞀際倧きいのは 竜の鳎き声。流星矀ず共に突劂珟れた謎の召喚士 そしおその召喚士の連れおいた竜 埐々に近づいお来おるんだ。
「 あった。芋぀けたわむルミネここよ」母さんの声がし、父さんが小さな瓊瀫を槍で薙払った。
「゚レキア これは 。」䞋を芗き蟌んだ父さんが眉を寄せる。それもそのはず それは幌い僕ず2歳の兄さんがやっず通れる皋の小さな隙間。
「倧䞈倫プラズマずプリズムは。」父さん偎に船があり、僕ず兄さんは助かった。だからこれが 母さんずミスリル様の最期なんだ。

No.149 07/11/30 11:34
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠128🌠
 苊い顔をしたたたの父さん偎ぞ半ば無理矢理、母さんは僕ず兄さんを隙間に通した。幌い僕ずグラむルを抱え、兄さんを背負った父さん もう身動きは取れないから戊えず、埌は船のある郚屋に行くしかない。
「お別れね むルミネ。」母さんの声に苊い顔をしおいた父さんは、䞀気に泣きそうな顔になった。
「た 埅お。隙間を拡げお だな。埅およ 。」もう歊噚も持おない父さんは、芋た事がないくらい焊っおいる。前で僕ずグラむル、埌ろで兄さんが盛倧に泣いおいた。
「むルミネ、早く行きなさい。」ミスリル様が諭す様に蚀う。
「そんな蚳にはいきたせんミスリル様 ゚レキア 。」もうこの状況を父さんも理解しおいる。だが玠盎に逃げれる皋 父さんは非情になりきれない。
「むルミネ聞いおプラズマには今日 効ができたのよ。グラむル様の事も 匟の様に思っおいるわ。すごく喜んでいた そんなプラズマの未来を、プリズムの グラむル様の未来を守れるのはむルミネだけよ。」僕ずグラむルが生たれた日 喜びでいっぱいだったはずの日は 悲しみでいっぱいだった。
「そんなの 」解っおる 解っおるから父さんは動けないんだ。炎は勢いを増す 埌はもう 。

No.150 07/11/30 12:23
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠129🌠
 これが真盞なんだ 。確かに父さんが語りたくないのもよく解る。任された子ども達 幞せなはずの日の 蟛い別れ。だが倢にはただ 予想倖の続きがあった。
「ミスリル様、゚レキア様」突然知らない男の声が耳に届く。母さん偎の方で姿は芋えないが、少し幎配の声。
「その声 ダレンかッ」父さんがハッず驚いおいた。“ダレン” その名前に聞き芚えはない。
「ぉおむルミネ様も生きおおられたかどうやら通れなくなった様だが そちら偎には船があるだろう。早く逃げなされ」この緊迫した状況にふさわしくない やけにゆっくりな喋り。
「ダレンそっちはどうなっおるどこか倖に出れそうな堎所は 」父さんに䞀筋の望みが芜生えた様だったが 
「出れはせんよ。党郚瓊瀫で塞がっずりたすな。」䞀瞬にしお刈り取られた。そしおダレンず呌ばれる男の声は続く 
「こちらには我茩の頑䞈な研究宀があるでな。そこにケガした者やら䜕やらが、皆集たっずりたすよ。勿論郚屋で寝よりたしたクラむド様ずグラニハ様も取っ捕たえお保護しずりたすわ。」“クラむド様”ず“グラニハ様” グラむルの兄さんの名前が出おきた。じゃあこの時ただ 生きおいたんだ

No.151 07/11/30 13:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠130🌠
 本で読んだものでもなく 孊校で習ったものずも違う 父さんの語らない真実があった。
「むルミネ聞こえたダレンの研究宀なら頑䞈だから倧䞈倫よ。」母さんの声に父さんが僅か 埮笑む。
「むルミネ、こちらは倧䞈倫です。早く逃げおくださいレッドスカむのグラメノヌルぞ わたくしの遠瞁であるホヌリヌド家がありたす。どうかグラむルを 」ミスリル様も蚀う。だが父さんは銖を瞊には振らない。
「し しかし、竜がいおはさすがに頑䞈な造りずは蚀え研究宀も 」父さんの蚀う通りだ。城でさえ遠距離攻撃によっお砎壊されおいる。もし盎接乗り蟌んで来たら それこそ皆やられおしたう。
「心配なさるな。もしもの時はミスリル様の闇属性、゚レキア様の光属性、“倩士”である我茩の無属性がございたすでな。“アレ”が䜿えたすわ。」ダレンの蚀葉で父さんの顔が険しくなった。
「バカな “アレ”はただ実隓段階だ“物”でさえ成功しおいない。それにアレはそれぞれ“茝癜石”ず“暗黒石”ず“䞃星石”がなければ 䜿甚した者が1番危険ではないかダレン、お前も゚レキアもミスリル様も 無事では枈たんぞ」よく解らない 高䜍魔導士による属性魔法

No.152 07/11/30 13:58
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🌠131🌠
 いや ダレンは自分の事を“倩士”だず蚀っおいた。倩士の特城は、生たれ持っおの特殊胜力ず“無属性” だから魔法に属性はなく、属性魔法は䜿甚できない。確かに“茝癜石”の光や“暗黒石”の闇など、属性を含んだ石があれば魔力に付加されお属性魔法も可胜 。でも“無属性”が䞃属性を含んだ石“䞃星石”を䜿った所で、結局属性が定たらないだけ。ダレンがどんな胜力の倩士なのかは知らないけど 属性ず属性石を䜿っお䜕を 
「䜕も問題ない。我茩等の呜で若い者の未来が守られるのなら、今こそ“アレ”をすべきですわな。ミスリル様のお考えも同じはず 違いたすかな」ダレンの問う声にミスリル様が応える。
「ダレンの蚀う通りです。むルミネ 䜕より守るべきは䞻の呜。グラハム亡き埌、貎方が仕えるのはわたくしではなくわたくしの息子達 忠を尜くしおはくれたせんか」厩れ堕ちる城 
「 埡意。」障壁に背を向ける父さん 
「倧䞈倫よ。むルミネ研究宀壊れなかったら、すぐ埌远うから。“アレ”も成功するかもしれないたた 䌚えるわ。」母さんの優しい声 
「 グラメノヌルでずっず埅っおいる。」父さんはそう蚀い、僕等を連れお立ち去った。

No.153 07/11/30 14:53
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🌠132🌠
 倢の䞭 僕は初めお知った 僕等が助かった蚳。母さんが芋぀けおくれた隙間 倩士ダレンの存圚 ミスリル様の蚀葉 父さんの決断 どれを欠いおも今はなかった。母さんが、ミスリル様が、名も知らぬダレンが、父さんが、僕等の未来を䜜っおくれたんだ。父さんの背䞭が遠ざかり、倢がゆっくりず薄らぐ 
「むルミネ 生たれ倉わったら たた䌚えるわ。」最埌に母さんの優しい声が耳に届く。空に幟぀もの星が流れる明るい倜、赀い月ルヌンず青い月ティアが静かに芋守ったその党お 僕の知らない“アレ”さえも、月だけが知っおいる。

 ゆっくりず開いた僕の瞳に、赀い レッドスカむが映っおいた。
「明るい 。」
「宇宙だからな♪」思わず呟いた蚀葉を兄さんが拟った。時刻はただ午前䞭 思ったよりも時間は経っおいない。
「グラむル 寝おる」明らかに寝おいるグラむルに蚊く。怅子に座っおいたのに ずり萜ちお床に転がっおいる。
「ただ起きるたで6時間っお所でしょよ。むノは郚屋で、買っおあげた本を読んでるよ。」そう蚀う兄さんも本を読んでいた。
「 僕のは」
「んお前に貢いでも䜕の特にもならないからね。」正盎すぎるよ 兄さん。

No.154 07/12/05 21:22
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🌠133🌠
 読む本もなく、手を持お䜙した僕にずっお奜きにしろず蚀わんばかりの自由な時間 。䜕か、フランシェヌドに初仕事しに行くだけだったのにな 気付いたらグラメノヌルからもフランシェヌドからも遠く離れちゃっおる。もう 垰れないのかなそう思いながらも䜕も食べずに寝おしたった僕は、ずりあえず朝ご飯になるはずだった昌ご飯をいただく。
「ねぇ、兄さん 䜕で“レテシア”なの」そう これを蚊く぀もりだったのに眠気に負けおしたったんだ。“倧枯星レテシア”は、その名の通り1番倧きな枯がある星 レッドスカむ䞭の゚アトレむン党線を繋いでいる星で、もちろん“ピラフ号”の様な䞀般の船も党域においお停泊可胜な星だ。たぁ、逃亡䞭の僕等は堂々ずっお蚳にはいかないけどね 。兄さんが本を芋たたた応える。
「ん王章取り戻すんでしょよ。」それはそうだけど。
「僕等の王章持った少幎がレテシアにいればね。」あの少幎の顔も知らない兄さんには、調べ様がないはず 。
「ん♪勉匷䞍足だな。」兄さんが蚀いながら本を閉じ、僕の方を向く。もぅ 䜕でそんな楜しそうな顔しおるかな。知識豊富で優秀な兄さんだけど こんな時は子どもみたいだ。

No.155 07/12/08 02:44
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🌠134🌠
 でも確かに僕の勉匷䞍足だったんだ。
「ルヌンスカむは小さな星だからな、どの星に逃げようにも党おレテシア経由っおな♪」それ 本で読んだよ。蚀われお思い出した 悔しいなぁ。
「でもさ、少幎が船持っおた堎合は自分で操瞊しお逃げちゃったかもよ」グラむルはずもかく、ちゃっかり僕たで少幎の胜力に匕っかかった。玠早い状況把握ず察応 頭は良かったし、それなら無免蚱ながら船も運転できたかもしれない。
「それね ないよ♪」兄さんが蚀い切る。
「䜕で 運転できる仲間が埅機しおたかもしれないし 完璧にレテシアだずは蚀い切れないはずだよ」そのグラむルみたいな無駄な自信は䜕なのか 。
「知りたい」知りたい けど悔しいし、䜕より兄さんのこの優越の衚情を前に玠盎になるのは䜕か 嫌だ。
「別にいい。」匷がっおみた が、兄さんは僕の蚀葉を䜙裕で無芖
「仕方ないな♪教えおやろ。」ず勝手に理由を述べ出した。
「お前ずグラむルが倖で頑匵っおる間に、優しい兄さんは䜕しおたメむンステヌションにアクセスしお、顔付き乗客リスト調べおたのな♪」兄さん それ違法行為だよたすたす立掟な犯眪者になっおいく 。

No.156 07/12/08 09:08
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🌠135🌠
 メむンステヌションは、その星の䞻栌ずなる駅 もちろん普通にアクセスしおも乗客の情報は䜕も教えおくれない。゚アトレむンや船が出発する時間垯 チケットの空き状況などを、お姉さんが手配しお家や船の端末に転送しおくれる。乗客個人の情報は、もちろん他蚀無甚だし 通信しおいたお姉さんも、通信した兄さんもバレたら即逮捕だ。
「バレたら係りのお姉さん捕たるよ」本圓に ずおも元ポリスずは思えない行動だ。
「んバレないさ、転送の時にポリス認識コヌド打ち蟌めばな♪それにお姉さん今床デヌトするっお蚀ったら快諟だったぞ♪」ポリスだからこその違法行為 兄さん蚀葉も巧みだしね。
「じゃあ今床ルヌンスカむ行ったら、お姉さんずデヌトだ」
「アリヌナさんな♪」もぅ しょうがない兄さんだ。でも顔付きの情報は助かる。
「芋せおよ。少幎の顔ず名前確認する」僕が蚀うず兄さんはピラフ号の通信端末を操䜜し、情報をメむンモニタヌに映し出す。
「星の食りの垜子に緑の髪・瞳 そしお“倩士”はこの少幎だけっおさ。た、䜕星人か解っおたから怜玢し易かったがな♪」モニタヌには、あの少幎の姿 そしお情報が詳现に映っおいた。

No.157 07/12/08 09:43
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🌠136🌠
 僕は結局、䜕星人だったか思い出せなかったけど 特城を䌝えた兄さんには䞀発で解ったらしい。
「そうだよ 思い出したオレンゞスカむで1番倉な名前の星 ぷっ、ふふ 倉。」モニタヌの文字を芋お思わず笑う。
「倱瀌な(笑)“メンドク星人”に謝っずけよ。」蚀いながら兄さんも笑っおるじゃないかだっお “メンドク星”っお絶察適圓な名前だ。その星の人達が幟ら面倒くさがりだからっお ストレヌトすぎる
「でも胜力自䜓は笑えなかったよ。今なら匱点も解るけどね。」動きを止め、幻惑させるあの額の瞳 でも匱点もたさにそこ。
「たぁな、攻撃しおくださいず蚀わんばかりに目立぀。」そう 特に光属性の僕や兄さんには目眩たしにも䜿える術“シャむニング”がある。次に䌚った時には負ける気がしない
「8時にルヌンスカむ出発 20時30分レテシア到着予定 か。僕等の方が早く着くね」今床こそ王章を取り戻しお、理由を蚊かなきゃ 。
「78番ゲヌトで埅っおればいさ。」兄さんの蚀葉に頷く。レテシアで僕等は、この少幎を埅぀。
「スクリュヌ・ファクタヌ・ノィッヒ 。」モニタヌを芋぀めながら、初めお知った少幎の名前を呟いおいた。

No.158 07/12/12 01:41
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🌠137🌠
 ―LS-55RBレテシア55番地垯Rブロック
「スゲヌ超田舎ッ(笑)」
「ですわ❀」到着するなり、やはりグラむルずむノがはしゃぎ出す。逃亡䞭の僕等は身分蚌明できない為、堂々ずメむンステヌションにピラフ号で降りる事はできない。だから降りたのは、20ブロックも離れた田園地垯 でも 
「兄さん、ここだずメむンステヌションたで遠すぎるよ どうするの」時刻は18時 あの“倩士”の少幎、スクリュヌ・ファクタヌ・ノィッヒがメむンステヌションに着くたで時間はあるものの 20ブロックも歩けば、さすがに間に合わない。
「りチのメンバヌには、確か䟿利な乗り物持った奎がいるよな」䟿利な乗り物ちょっずそれっおたさか 
「ハヌむ☆俺持っおたヌっす」やっぱり思った通りグラむルが笑顔で挙手しおいる。
「ちょっずグラむル召喚なんおしたら目立぀ 」だからダメだっお い぀も兄さんが僕に蚀っおるのに。兄さんに芖線で蚎えるず、笑っおいた。
「バカだな♪むノがいるでしょよ。」むノ
「あ 」そうか。むノはサポヌト魔法が埗意 なんだった。誰の目も気にせず、召喚竜で空を飛ぶ たさにピッタリの魔法がある。

No.159 07/12/12 02:18
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🌠138🌠
 高等魔法“クリアベヌル”この魔法が䜿えるずかなり䟿利だ。察象者や察象物を透明な魔法幕で芆い、芋えなくしおしたうサポヌト魔法 ただし、魔法を唱えるむノは術の持続䞭は行動が取れない。䜿い凊もなかなか難しい魔法 でも今の状況にはピッタリだだっおむノは、グラむルの召喚した竜の䞊で動く必芁なんおない。

 淡い緑色の空をしたレテシアの倕暮れは、深い緑に色合いを倉えおいる。もうすぐ倜 だけどただ明るい。そんな䞭、挆黒に赀県の竜“ドラグレむト”の背に乗り、僕等は堂々ず空を飛んでいた。
「なっはっは(笑)やっぱドラグレむトが1番だなよしよし♪っは、颚サむコヌ☆」グラむルが竜の銖元に匕っ付き嬉しそうに蚀う。
「さ、スクリュヌ君にはどんなお仕眮きが効くかね♪」兄さんは楜しそうに、1人裏スむッチON。
「むノ 疲れたら蚀っおくだ 蚀っおね」高等魔法なんお僕は1぀もできないけど 術の効力からしお絶察普通の魔法よりも負担はあるはず。
「はい❀」むノ ごめんね。僕が高等魔法を䜿えれば良かったのに。もぅ 考えなしのグラむルも、楜しむ事しか考えおない兄さんも、もっずむノに気を䜿うべきだお姫様だよ

No.160 07/12/12 07:57
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🌠139🌠
 召喚獣“ドラグレむト”は飛ぶスピヌドが速い。いや、正確には操っおいるグラむル次第なんだけど 。時刻は6時30分、もうステヌションが芋えおきた。
「すっげヌ䜕だこれ ステヌションじゃねぇな」グラむルが竜の背から䞊を芋䞊げる。
「グラむル様、ステヌションではなくメむンステヌションですわ❀」むノ そういう意味じゃないよ。グラむルも僕も、こんなの芋た事がないから驚いおるんだ。それ皋 巚倧なステヌション。通垞のステヌションは15階局、メむンステヌションでも10階局を越える駅は殆どない。それに比べ、さすがは“倧枯星” 雲に刺さる様にそびえ立っおいお䞊は芋えない 䞀䜓䜕階局あるんだろ
「すごいね゚アトレむンも党線あるし このメむンステヌションもレッドスカむで1番倧きい。グラむル迷子にならないでね」僕が䞀緒にいるから1人で迷子はないだろうけど。
「迷子はステヌション䞭に攟送かかるぞ♪」兄さんが楜しそうだ 迷子になればいいず思っおいるに違いない。
「グラむル様が迷子になったら、私がお迎えに参りたすわ❀」
「いや、ならねぇっおの」グラむルの突っ蟌みず共に、僕等はステヌションに到着した。

No.161 07/12/14 18:17
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🌠140🌠
 広倧な敷地を誇る“倧枯星レテシア”のメむンステヌション。僕等4人は78番ゲヌトを探す。20時30分レテシア着の゚アトレむンに乗っおいる少幎、スクリュヌから今床こそ王章を取り戻す為に
「なぁ、ちょっずだけ土産屋芋よヌぜ」蚀うず思ったよ グラむル。
「だヌめッ王章取り戻すんでしょ僕等は逃亡䞭ずは蚀え、ハンタヌなんだし 匱点も解っおるんだから、もう取り逃がせないよ」䜕しに来おるず思っおるんだよ。
「残念ですわ💔」え 
「むノ 芋たかったの」僕が蚀うず、少し照れた笑顔で頷く。
「むノが芋たいなら 」぀い口から蚀葉が飛び出した。むノの笑顔が 少しくらい、いいかもしれないず思わせる。
「埅おコラ䜕だ俺ずのその違いは」グラむルからクレヌム。もちろん別の方向を芋お知らんぷりだ。そんな光景を芋お、呆れた様な笑いを顔に浮かべながら兄さんがたずめる。
「ただ時間あるし 芋おきおいぞ」兄さん䜕だか匕率の先生の様だ 。了解を埗お、グラむルずむノが嬉しそうに笑い合う。金髪同士 王族同士 背の高いグラむルを芋䞊げるむノ 。2人を芋おいるず すごくお䌌合いな気がしおくる。䜕だか僕 邪魔かも。

No.162 07/12/14 18:40
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🌠141🌠
 そう思いながらも、気を利かせお離れる事はない。だっお僕は 2人を守らなければいけないから。2人の埌を行く僕に、兄さんがストップをかける。
「プリズム ここではグラむルはもちろんだがね、むノに気を぀けた方がいよ」むノに 気を぀ける あ、たさか
「フランシェヌドのナむトがいるの」兄さんはポリスの䞭でも粟鋭で、近隣のナむトず任務に圓たる事も倚かった。フランシェヌドのナむトもよく知っおいる。僕等がこんな事にならなければ いずれ父さんの様にナむトになっただろうな 少し埌ろめたくなる。
「お前知らないだろうけどね、誰か捜玢する時っおステヌションは必ずマヌクするのな特にレテシアぱアトレむンが党線集う ナむトがいない蚳がないから戊闘芚悟しずけよ♪」な 䜕でそんな重芁な事を先に蚀わないんだそんなの解っおたらグラむルず 特にむノは、ピラフ号に残しお来たよ。おか䜕でそんな楜しそうなの兄さん
「ナむトはいるだろが、守護四将いるかな俺ずしおはゞョシュア様垌望だが たぁ守護四将の誰かでもいいか♪」う 裏スむッチONしたくりだ 。兄さん戊いたいんだねもぅ 
「 垰りたい。」

No.163 07/12/14 19:04
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🌠142🌠
 巊右、前埌、䞊䞋 僕は蟺りを芋回す。
「お前䜕それ(笑)」圓然の様にグラむルに笑われた。䜕も知らないで いや、僕もさっき兄さんに蚀われるたで知らなかったけどさ 。
「グラむルも気を぀けお」僕は兄さんから蚀われたたたをグラむルに䌝える。あの時みたいに守護四将ず鉢合わせでもしたら 勝おる芋蟌みもないし、今床こそ殺されおしたうそれに僕はゞョシュア様の顔が解るけど、グラむルは絶察知らないだろうし 僕等2人ずも、守護四将は勇将のゲンゞョりず魔将のドヌラしか知らない。
「それ超ダバいなおか䜕でこの状況で、プラズマ䞀緒にいおくれねぇんだよ」たったくその通り。グラむルの口から珍しく正論が出た。
「兄さん守護四将ず いや、ゞョシュア様ず戊っおみたいんだよ。」
「ゞョシュア様ぁ誰だよ゜レ 。」やっぱりグラむル知らないんだ。この堎合は 特城を説明した方がいいか。
「銀髪で長髪で、巊右の瞳の色が違う矎圢の男の人」そんな人、滅倚にいない。それより問題は僕等が特城も知らない守護四将 残りの2人。
「むノ倉装䜜戊いくか」それもだけど 
「たず守護四将残り2人の特城蚊こうよ」もぅ 本気で垰りたい。

No.164 07/12/21 12:03
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🌠143🌠
 さっきたでの䜙裕はどこにもない。僕もグラむルも蟺りに気を配りながら、むノを目立たない堎所ぞ連れお行く。
「どうかしたしたの」むノは楜しそうにレテシアのお土産を芋おいただけなのに ごめんね。
「 レテシアには、フランシェヌドのナむトがいるらしくお 」僕の蚀葉にハッずしお、むノが小声になる。
「隠れた方がよろしいですの」僕はその方がいいず思うけど それじゃあここたでせっかく来たのに、むノがかわいそうだ。僕でさえ、初めお芋るレテシアの党おが珍しくお楜しい。むノはきっず僕の倍は楜しんでるはずだから 。
「心配すんなっお倉装グッズ買っおやるよ☆」グラむルがむノの頭にポンッず手を眮き、フォロヌする。っが 
「だから守護四将のシャりト野郎ずちびっこ以倖の、残り2人の事教えろよ。」その喋り方はどうだろうむノはお姫様なのに グラむルも兄さんも砕けすぎだよ。でもむノは その方がいいかの様にい぀も嬉しそうだ。僕も、倉に遠慮しない方がいいのかな
「 ですわ❀」
「え 䜕」したった 聞いおなかった。しかも咄嗟に出た蚀葉がすごく砕けおた でも 
「特城、蚀いたすわね❀」むノは䜕だか 嬉しそうだった。

No.165 07/12/21 12:59
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🌠144🌠
 むノが教えおくれた守護四将の残る2人は 
「守護四将で1番匷い知将スザク グラむルず同じ召喚士ず 」
「守護四将ナンバヌ2、フランシェヌド1の戊士 歊将タむガねぇ。」たさか 残る2人がゲンゞョりずドヌラより匷い2人ずは 。
『はぁ 』倉装グッズを手に、溜め息が同時に出た。
「おか赀髪青目っお、お前等兄匟の芪戚じゃねぇの」グラむルが蚀っおいるのは知将スザク 圌は僕や兄さんず同じで、赀髪青目 揺れる炎の様なフワフワした髪質に、額のティアラずメガネが特城。
「グラむル それならタむガはむノの芪戚になるよ」ナンバヌ2の歊将タむガは金髪青目 逆立った髪型ず䞡耳の倧きなリング状のピアスが特城らしい。
「冗談だよ ノっおくんなっお。」苊笑いのグラむルず、倉装グッズを買っお店を出た。早く柱の隅に隠れおいるむノに倉装しおもらわないず。今スザクやタむガに芋぀かったら どうしようもない。唯䞀の救いはスザクずタむガの仲が悪く、䞀緒に行動する事はたずない事。それでも今は姫誘拐の緊急事態 守護四将が4人揃っおいおもおかしくない。ただ堎所は特定されおないからそれはないず思うけど 誰か1人くらはいそうで怖い。

No.166 07/12/21 15:15
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🌠145🌠
 急いでむノの元ぞず戻る僕等だったけど 突然、前を走っおいたグラむルが立ち止たった。
「䜕どうしたの。」
「オむ誰かいるぞ 」むノがいる堎所に むノず共にいたのは、知らない男の姿。
「」しかも 赀い髪。
「ちょっず埅お あれスザクじゃねぇだろな」知将スザクの特城ず同じ 赀い髪の男 。
「でも 聞いおた雰囲気ず違うよ䜕か 軜い感じだけど。」身振り手振りでむノに䜕か蚀っおいる様だ。男の埌ろ姿しか芋えないから、スザクの特城のティアラずメガネは確認できないけど 。
「姫頌むから垰っおくださいよぅゞョシュア様に怒られるんですよヌっおか(笑)」スザクじゃないだろうず、グラむルが男の身振り手振りに合わせお倉な事を蚀う。これで本圓はスザクだったらどうする気なんだよ。
「もう少し近くに行っおみよう。グラむル黙っおおよ」
「いえっさヌ☆」もぅ しっかりしおよリヌダヌさん。

 回り蟌みながら近づくず、むノず男の䌚話が聞こえおきた。
「はぁマゞで俺の事知らねぇの」
「たったく存じたせんわ❀」むノが知らないなら、やっぱりスザクじゃない。ホッずしたけど この軜さず䌚話 完党に絡たれおる。

No.167 07/12/21 19:25
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🌠146🌠
 さらに赀髪の男がむノに蚀い寄る。
「知らねぇっおのはマズむぜぇレッドスカむで1番有名なスカむ゚ネミヌだしよぉ。聞いた事あるだろ“レゞェンド”の名をぉ」スカむ゚ネミヌっお事はこの男 宇宙海賊
「グラむル倧倉だよ あい぀スカむ゚ネミヌだ。」
「はっ(笑)“レゞェンド”なんお聞いた事ねぇ。嘘だろ。」錻で笑うグラむル。確かに そんな名前のスカむ゚ネミヌ聞いた事がない。だいたいレッドスカむは治安の1番いい宇宙 スカむ゚ネミヌなんお、発生盎埌にポリスやハンタヌにより消滅する。実際、レッドスカむに名のあるスカむ゚ネミヌはいない。
「嘘か本圓か知らないけど、むノを助けなきゃ。」たぁ そのむノは、逆に奜奇心からか楜しそうなんだけどね。それでも僕等は、スカむ゚ネミヌを名乗る倉な男からむノを助けに行く。
「あ、グラむル様❀プリズムさん」むノが僕等の姿に気付き駆け寄っおきた。
「オむ、連れに䜕か甚か」グラむルの蚀葉に男が振り返る。
「あぁん連れおなきゃ連れじゃねぇだろ。むカれおんのかガキが」ガキず蚀う割には歳の差はあたりない スカむ゚ネミヌを名乗るだけあっお口は悪いが 䜕なんだこの男。

No.168 07/12/21 22:58
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🌠147🌠
 目付きが悪く、口も悪いしガラも悪い。確かにスカむ゚ネミヌっぜさはあるんだけど 本圓かなぁ
「ガキィ俺よりちっちぇヌくせに(笑)」男の身長は僅か23cm皋グラむルより䜎い。ただ歳は うん、䞊だ。身長で嚁匵っおどうするのグラむル 笑い返されちゃうよ
「はッおめぇ恐れ倚すぎるぞアホがッスカむ゚ネミヌ“レゞェンド”のキャプテンに向かっお蚀った事 埌悔させおやらぁ 」っお、ダバい。男もグラむルの挑発にノリノリじゃないかもぅ 䜕で男っおこんなに血の気倚いんだよ。グラむルずキャプテンを名乗る男の間に、バチバチず芋えない火花が散る。グラむル埡自慢のマントをグむグむ匕っ匵っお止めるが、僕の方を芋もしない。隒ぎになっおナむトや守護四将に芋぀かったらどうするの仕方ない 力ずくでグラむル匕っ匵っお逃げ 
「レぇヌゞェヌッ⚡」え“”鈍い音ず共にキャプテンがふっ飛ぶ 
「やぁっず芋぀けた☀さヌキャプテン、垰るよん⚡」犯人は、突然䜕の前觊れもなく登堎した1人の 少女
「いっっっおぇぞコラッぶっ殺されおぇのか」キャプテンぶちキレ。僕等は蚳も解らず、唖然ずしたたた謎の挔出を芋守る。

No.169 07/12/22 01:55
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠148🌠
 それはもう 芋事な角床の蹎りだった。僕は人があんなにふっ飛ぶのを芋た事がない。恐れ倚いらしいスカむ゚ネミヌ“レゞェンド”のキャプテンを䞀瞬でふっ飛ばした少女は、ぶちキレるキャプテンをよそにヘラヘラ笑いながら蚀葉を続ける。
「もぉ☁レゞェすぐ怒るから嫌ぁ 残念ぷヌっお感じ☔」䜕だろう 個性が溢れすぎお突っ蟌みの蚀葉が出おこない 。
「ぷヌじゃねぇぞコラッキャプテンに向かっお䜕だ今の飛び蹎りはッ死んで詫びろ」キャプテンが容赊なく少女の襟銖を掎む。嫌だ こんなキャプテン絶察嫌だ。
「ひどぉい☔レゞェ極悪ぅ⚡こんな花盛りなフィリルに、この若さで死ねずッ🌀 じゃあ死ぬ前にシオンに蚀っちゃうから ☔レゞェが“シオン死ね”っお蚀っおたっお ☔」䜕やら身内話の様だ よく解らない。
「く くっだらねぇだいたい䜕しに来やがったんだ。」蚀葉ず裏腹にキャプテンの顔に焊りが浮かぶ。
「ぶヌ☁レゞェ眮いおけがり嫌ぷヌかなぁっお思っお、フィリル呌びに来たのにぃ☔」
「俺を眮いお行っおどうするッキャプテンだぞあぁ」キャプテンが眮いおけがりのスカむ゚ネミヌ たすたす男の正䜓が疑わしくなった。

No.170 07/12/27 21:30
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠149🌠
 倉な2人組に呆れた芖線を向ける僕ずグラむル。むノだけが埮笑んでいる。
「元気出しおキャップテン☔マむスむトハニヌ的なフィリルが迎えに来たじゃんッ☀」
「うるせぇマゞ黙っおろッ」眮いお行かれそうになった情けないキャプテンは、䞀喝するず僕等の方を向き 
「今のは 誀解だ」っず蚀い、キリッずした。誀解っお しかも今さらキリッずされおもなぁ。
「痛いな。」グラむル苊笑い。䜕だか可哀想なキャプテンだ。
「フッ 䜕だぁ俺が怖いかそうだろうスカむ゚ネミヌ“レゞェンド”のキャプテンだからなぁッたぁ 今日は忙しいから芋逃しおやる喜べ」
「ハむ喜んで☀」
「芚えおおけ俺の名をぉキャプテン、レゞェン・ド・カオス様をなぁ」
「フィリルもねッ☀」倉なスカむ゚ネミヌ2人組は、奜き勝手に名乗るず呆然ずする僕等の前から走り去った。
「意味解んねぇっおの。」グラむルは走り去る2人に冷やかな芖線を送る。
「むノ倧䞈倫だった」
「ハむ❀スカむ゚ネミヌさんに初めお䌚いたしたわ❀」た 楜しそうだね。ずにかく今の2人組がナむトずかじゃなくお良かった。今は ナむトず守護四将が䜕よりも怖い。

No.171 07/12/27 23:07
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠150🌠
 スカむ゚ネミヌ2人組のせいで緊匵感がなくなっおしたったけど 気を取り盎しお、ナむト・守護四将察策だ。そのたた柱に隠れ、むノに倉装させる。
「こんなもんだろ♪」倉装グッズを自ら遞んだグラむルが満足そうに頷く。むノの長く矎しい金髪は、出䌚った時ず同様に倧きな垜子で隠し、口元には赀いマフラヌ。青く倧きな瞳だけが芋える状態だ。目元しか芋えおいないが それでもむノはカワむむ。その宝石の様な瞳や癜くキレむな肌、穏やかで女の子らしい気品のある仕草 。僕は男ずしお生掻しおきたし、むノはお姫様 そりゃ違うよね。
「むノ、垜子もマフラヌもグラむルが遞んだんだよ。」僕がそう蚀うずむノが嬉しそうに手を合わせた。
「グラむル様 ありがずうございたす❀」
「俺っおセンスいいだろ♪」グラむルの笑顔を芋぀めるむノの芖線 それはたぶん、もう憧れなんかじゃない。むノは きっずグラむルの事を “-”
「“5階情報センタヌから迷子のお知らせです。8才のプリズム君、グラむル君、6才のむノちゃん、お兄さんが捜しおいたす。5階情報センタヌ前たで来おください。繰り返しお知らせしたす ”」信じられない攟送が耳に入った。

No.172 07/12/28 00:33
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠151🌠
 迷子の 誰だっお
「プラズマ 。」
「幎霢を間違えおたすわ。」
「もぅ 兄さん。」僕は恥ずかしくお顔を䌏せた。グラむルだけ呌べばいいじゃないか僕ずむノたで ん今むノの名前も 呌ばれた。
「“むノ”の名前っお 孊生の時に䜿っおた䞀般甚の名前なんだよね」
「はい。その名前で正䜓を隠し、孊校に通っおいたしたの❀」っお事は 
「守護四将もその事は知っおるよね」僕の質問にむノが頷く。
「だったら 行ったらダメだよ。たぶん攟送したのは兄さんだけど、守護四将を誘う眠だず思う」
「正解♪」僕の語尟に被る様に兄さんの声が聞こえる。柱の反察偎で腕を組んだ兄さんが笑っおいた。盞倉わらず黒い笑い 䜕を䌁んでいるのか僕には解る。
「あぁプラズマ。おっ前、誰が8才だっ぀ヌの」
「プラズマさん、私は16歳ですわ❀」それは迷子の子どもっお事で攟送しおもらっおただけだよ。本圓の狙いは 
「守護四将がいたら、“むノ”っお名前に反応するから だよね。兄さん」兄さんが目を现める。その瞳は 笑っおいない。やっぱり守護四将ず戊う気
「そろそろ時間 俺は5階、お前等は8階な♪」僕等ずは別行動 なんだね。

No.174 08/01/02 12:04
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 173 ✚埡感想ありがずうございたす💕ドヌモはじめたしお匿名様🎵䜜者のキラ猫ず申したす😺🌟党然誰からも無反応だったので、ちょっず寂しくなっおコタツで䞞くなっおたした❗楜しんでいただけおたすか💡すごく嬉しいです💓そりゃもぅコタツから出たすよ😜💕ゲヌムやマンガの感芚で冒険を楜しめる小説にしおいきたいず思っおたすので、どんどん参加しおください❗寂しいので絡んでやっおください🙆🌟たた埡感想や埡質問など365日24時間お埅ちしおたすね😌🌟今幎も曎新頑匵っおいきたすので、是非これからもよろしくお願い臎したす🙇✚

No.175 08/01/06 12:14
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠152🌠
 ―8階、78番ゲヌト前。僕ずグラむルず倉装したむノは、柱に隠れお1人の少幎を埅っおいた。メンドク星人の少幎 スクリュヌ・ファクタヌ・ノィッヒから今床こそハンタヌの王章を取り戻す為に。
「なっはっは(笑)この完璧な䜜戊あのガキに逃げる暇なんおねぇぜ」
「ですわ❀」グラむルずむノは䜙裕で笑っおいるけど 僕は䞍安だ。時間がない䞭、ここに来るたでに僕等3人で考えた“少幎捕獲䜜戊” たぶんこの䜜戊なら目立぀事なく捕たえれるず思う。でも僕は スクリュヌに逃げられる事よりも、ナむトや守護四将に芋぀かる事の方が䞍安なんだ。知識ず戊力の䞭心である兄さんがいない こんな時に、もしも戊闘にでもなったら 僕はちゃんずグラむルずむノの2人を守れるだろうか。ゲンゞョりずドヌラに远い詰められた時の事が浮かぶ。守れるか じゃなくお、守らなきゃいけない。“”
『8階、到着案内です。51番、78番、96番、111番 以䞊ゲヌトに20時30分着の䟿が到着臎したした。』 時間か。
「行こう。グラむル、むノ、䜜戊通りに」
「おヌよ☆たかせな」
「頑匵りたすわ❀」考えたっお仕方ない。たずは 䜜戊開始だ

No.176 08/01/08 17:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠153🌠
 倧人ばかりの集団の䞭 保護者も同䌎せず、慣れた様子で歩く1人の子どもがいる。星の食りの垜子が特城的で 垜子は額の瞳を隠す様に、目深に被っおいた。間違いない スクリュヌだその姿を確認するず、僕ずグラむルはむノに手をあげお合図する。倉装しお目元しか芋えないむノは、深く頷いおそれに応えた。近づくスクリュヌずむノ 2人がすれ違う瞬間、むノがこう呟く。
「スクリュヌ君」名前を呌ばれお反射的にスクリュヌが振り返る。よし䜜戊通りだ。
「あやっぱりスクリュヌ君ですの❀」さも知り合いかの様なむノ。スクリュヌは銖を傟けながら怪蚝そうに、
「 誰」っず䞀蚀。
「芚えおいたせんの私ですわ❀」
「だから誰 顔解んな―」スクリュヌの蚀葉が途切れる。むノが気を匕いおいる間、埌ろを向いたスクリュヌの背埌から 気配を消した僕ずグラむルが近づいおいたから。芋事䜜戊通りだたず僕が予想通り目深に被られおいた垜子で、額の瞳ず䞡目を芆い閉ざす。同時にグラむルが埌ろから動きを封じ、手で口を塞いだ。
「䜜戊成功ですわ❀」
「んッ」
「はっ(笑)聞こえねぇっ぀の☆芚悟しずけや」グラむル それすごく悪者っぜいよ。

No.177 08/01/18 15:48
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠154🌠
 再び玠早く柱の圱に戻る。ちょっず誘拐に芋えなくもない気がするけど 倧䞈倫、この人の倚さで誰も気にしおいない。それに実際にはルヌンスカむで誘拐されたのは僕等の方だ。
「んヌ」
「うるせぇっおのプリズム、黙らせおやれ。」だからグラむル それじゃ悪者だよ。そう思いながらも僕はテヌプを取り出し、スクリュヌの口元に貌る。僕も悪者っぜくお 䜕か嫌だ。
「おヌしッ☆で 目は」グラむルがスクリュヌの口元をさらにマフラヌで巻きながら蚀う。これでテヌプを貌っおいるのはバレない。
「そのたた垜子で額ず目を隠しずかなきゃ。」そこが1番肝心だ。
「おヌしッ♪」垜子の埌ろから出おいる線み玐で垜子を固定。手もテヌプでグルグルに瞛り、䞊からグラむルのマントを矜織らせる。
「ちょっず怪しいけど 」ちょっずどころではない。それこそポリスに声を掛けられたら、スクリュヌを眮いお逃走だ。
「グラむル様、王章はありたしたの」むノに蚀われ、すぐ様スクリュヌの服ず荷物を確認する。
「あった♪裏に俺の名前 こっちがプリズムのな」グラむルに投げ枡される。
「え アレじゃあ これは」僕の手には ただ赀い星型の王章がある。

No.178 08/01/18 18:12
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠155🌠
 䞍思議な事に、僕の右手にはグラむルに投げ枡された赀い星型の王章 巊手にも同じ様に赀い星型の王章があった。右手のは、僕の名前が裏に圫っおあるから 僕のだよね。じゃあこの巊手にある王章は いったい誰の
「ぅお䜕だコレ」グラむルが奇声をあげる。
「䜕」
「どうしたしたの」䞍思議さが増す。グラむルの手にも同じ様に赀い星型の王章が いっぱいあった。
「䜕でこんなにあんだよ応えろガキ」垜子、マフラヌ、マントで錻ず頬しか芋えおいないスクリュヌにグラむルが問う。
「グラむルだめだよこの状態じゃ䜕も応えられない。」もぅ 君は思った事がむコヌル行動になるからい぀も驚く。そりゃあ 䜕でこんなにハンタヌの王章を持っおいるのか、僕も気になるけどさ。
「じゃあ戻るぞピラフ号でちゃんず説明しろよ」グラむルがスクリュヌの頬を軜く぀ねり、そのたた小脇に抱える。䜕か やっぱり怪しいんだけどなぁ。
「倧䞈倫かな 」スクリュヌを小脇に抱えたグラむルが怪しい事もあるが、それ以倖にもただ䞍安芁玠がある。
「戻りたすの」
「だね。」
「プラズマん所行くぞ」そう それ。兄さんが䜕しおるか 䞍安なんだ。

No.180 08/02/08 08:44
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 179 ✚い぀もありがずうございたす💕はヌいッ⭐キラキラ猫が来たしたよお😺🌟

ものすごい曎新停滞気味で申し蚳ない🙇昚日は䌑みだったので曎新する気満々だったんですが オヌルで遊ぶ→垰っお颚呂→連続皌動時間限界突砎→キラキラ電源OFFでした ハむ、䞍良猫です ごめんなさい💔

ず蚀うか 自由人様が気にかけおくれおたのがめちゃめちゃ嬉しい😹今日は垰ったら曎新したす❗すごい速さでチャリこぎたす❗❗倜になるず思いたすが 埅っおおくださいね💓✚

No.181 08/02/09 01:23
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠156🌠
 い぀もそう 僕が嫌だなぁっお思う事や、たさかなぁっお思う事をするのは 決たっお幌なじみのグラむルか 
「兄さん 」その譊報音を耳にし぀぀も、僕は正盎 心の底から兄さんじゃなければいいず思っおいた。

 僕等が兄さんのいるはずの5階ぞず行こうずした瞬間 “”ず、突然鳎り出したステヌションの譊報音。急に蟺りをざわめきが埋め぀くす。この時点で嫌な予感ず同時に、
「たさか 」
「オむオむ 」グラむルず自然に芖線が合う。 兄さんじゃない兄さんじゃ 
『“お知らせ臎したす。緊急事態発生に぀き、5階を閉鎖臎したす。ステヌショナヌの指瀺に埓い、萜ち着いお行動しおください ”』その攟送に僕は肩を萜ずす。兄さんのいる5階 緊急事態がすぐ想像できた。
「ハむ決定プラズマ決定絶察プラズマだ」グルグル巻きのスクリュヌを小脇に抱えたグラむルの苊笑い。
「䜕ですの」むノに蚊かれるも、僕は応える事ができなかった。ただ困った事に僕もグラむルも、楜しい事奜きな兄さんを 攟っおおけないんだ。兄さんが僕等を攟っおおけない様に。
「むノ しっかり顔隠しおお」もぅ 䜕も楜しくなんおないよ兄さん

No.182 08/02/09 13:17
旅人0 ( 20代 ♀ )

🌠157🌠
 突然の事に、たさに混乱状態。譊報音は絶えず鳎り響き、ステヌショナヌは人々を誘導するも、たったく収集が぀いおいない。人が倚すぎる 行き堎を倱っおいる人、叫んでいる人、様々な声。
「皆様、萜ち着いおください順に䞊ぞ避難しおください」ステヌショナヌの蚀葉に人の流れができる。共通しお皆 5階から少しでも離れようず䞊を目指し始めた。
「プリズム䞋ぞの゚レベヌタヌ党郚閉たっおんぞ」右手で垜子が倖れない様に、しっかりずスクリュヌの頭を抌さえ、巊手でむノを庇いながらグラむルが蚀う。階段も䞊ぞ登っおくる人で溢れ、ずおも䜿えそうにない。
「だから ホヌムに出お、“ドラグレむト”召喚しお䞋たで飛がう」
「っしゃ♪プラズマの盞手が誰か知らねぇが、俺の“ドラグレむト”でぶっ飛ばヌすッ」䜕蚀っおんのグラむル 魔法でぶっ飛ばすんでしょ“ドラグレむト”に乗っお。
「むノグラむルが召喚したら 」
「解っおいたすわ❀来た時ず同様、私の魔法がお圹に立おたすの❀」むノがいおくれお本圓に良かった。盞手に芋えなければ䞍意を突ける僕等は䞊ぞ向かう人の流れを暪に掻き分け、ホヌムぞず進む。埅っおお 兄さん

No.183 08/03/10 00:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

✚皆様こんばんは😺🌟キラ猫です そしおすみたせん🙇䜕ずッ❗気付けば1ヵ月も曎新しおいないず蚀う手の抜き様ッッ❗❗䜕なんだこれは 謝れバカ野郎 っおかもぅ芋おやんねぇぞコラァ😟そんな幻聎が響いおたす💔

どの䜜品も䞭途半端で本気で申し蚳ない🙇でも必ず続きは曞きたすので、もうちょっず埅 あぁ、蹎らないでぇ😿できれば優しくしおあげおください🙇今別䜜品が䜳境真っ只䞭です😜なので優先順䜍的にれロナニは1番ラストになるかず思いたすが、どうかご容赊くださいたせ🙇

    できれば優しい応揎レス あぁ❗ご ごめんなさい🙇もう蚀わないんで蹎らないでくださ ぐはッ😿✚

No.185 08/03/10 00:53
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 184 ✚い぀もありがずうございたす💕そしお優しい応揎ありがずうございたす匿名様ぁッ😺🌟

もちろん連れお行きたすずも❗キラの手にかかれば、ちょちょっず曞いお宇宙の最果おれロナニバヌスたでひずっ飛びですから🎵是非䞀緒に行きたしょうぞ💕おや぀は䜕ず倪っ腹の1000円たでデス😜💕

匿名様が埅っおおくださるので音速で曎新頑匵っちゃいたす❗ホントですからねッ😌🌟たずは明日のパヌトの為、空気を読たずに寝たす🌠おやすみなさい😜🎵✚

No.188 08/05/17 14:00
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 186 こんにちは😊💕 ちょっず アゲずこうかなっお思っお☺💕 忙しいのかな 颚邪ひいおないずいいななんお 心配しながら 本ずも 曎新 
 ✚い぀もありがずうございたす💕ふぇヌん😿そんな優しさアピヌルされたら 惚れたすよッ❗いや もうむしろ惚れおたすよ❓

ずっず曎新途絶えたたたで申し蚳なさでいっぱいデス💔曞く曞く蚀っお曞いおないし もぅ平謝りしかない この通りですよ🙇

ちょっずプラむベヌトがゎタゎタ系なのです 🙀でも、すこぶる元気ではあるので💪心配しないでくださいね💕時間芋぀けお絶察絶察絶察曞くんで チェックしおおください😺🌟読者の皆様、愛しおた ぐふッ❗やめ ごめんなさ ぐはッ💫✚

No.189 08/05/17 14:09
旅人0 ( 20代 ♀ )

>> 187 こんばんはヌ✌初めおレスしたすね。😄 キラさんの䜜品はかなり前からCheckしおたすヌ。仕事が倜勀なので䌑憩䞭にCheckしおたした🎵 䜜  ✚埡感想ありがずうございたす💕はじめたしお匿名様ッ😺🌟䜕ずいう事でしょう❗キラの䜜品党郚チェックしおくださっおいるなんお しかもめっちゃ嬉しいお蚀葉💓もぅ 感動の涙で前が芋えたせぬ😿

ありがずうございたす💕続き絶察曞いおいくので、これからも是非応揎よろしくお願いしたす🙇

匿名様もお仕事頑匵っおくださいね💓✚

  • << 190 曎新はあるのでしょうかゎヌストも未完ですし正盎むラっずきたす 。ファンだからこそ埅っおたす。お忙しいのでしょうがよろしくお願いしたす。
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