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🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

No.43　17/03/20 20:04
ﾖｰﾊﾝ･ｼｭﾐｯﾄ親衛隊大将 ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

あと基本的な事だが、いくら技巧でクリア出来ても、肝心のラフマニノフ音楽が好きで無いなら、弾いていてツマラナイし、いい演奏なんて不可能。

例えば、私はバラキレフのイスラメイとか、ラヴェルのスカルボとか、曲が余り好きで無いから、練習するモチベーションが欠けるし、仮に弾けても熱意がこもらない。

まあこれらは実際に弾いていないが、例えばメシアンの｢火の島｣とか、ムソルグスキーの｢展覧会の絵｣とか、弾けてもやる気なしで、結局重荷なだけだった経験がある。

ではラフマニノフ音楽が好きかどうかの決め手は何か？

マーラー音楽なら、彼の交響曲９番の終楽章を聞いて、かなり同感できるか否かだと言われる。これが全く合わないなら、マーラーを好きには成れない。

ラフマニノフの場合は、ズバリ２番(３番もそうだが)の終楽章の第２主題、そしてそれによる最後の(コーダ)のクライマックスを、素直に感動できるか、であろう❗

加えて２番の第２楽章のテーマのロマンチックな雰囲気に同感できるか否か⁉

ラフマニノフは良くも悪くも、複雑な皮肉や意地悪で歪んだ感情と無縁な、素直で純粋、悪く言えばシンプルなロマンチックな感情だけで曲を貫いている。少なくとも協奏曲２番や３番の場合はそうだ。

だからラヴェルみたいな複雑な皮肉、時には乾いた感情などとはかなり違う。

まあフランス系作曲家は皮肉屋が多いから、こういう皮肉やエスプリはドビュッシーやサティにも沢山ある。

人生や世界を、いくら口先で皮肉言っても構わないが、根本で真っ直ぐ、愚直でロマンチックに見れない人に、ラフマニノフは向かない！

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