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🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

No.12　17/01/20 23:35
ﾖｰﾊﾝ･ｼｭﾐｯﾄ親衛隊大将 ( 40代 ♂ MLdWxe ) あ+あ-

対するショパンのピアノ協奏曲２番は、変化球と言うか、｢皇帝｣が陽の極致なら、逆に陰の極致みたいな曲。

これは以前、リストそれからショパンのスレに書いたかも知れないが、ショパンの２つの協奏曲では、世界的には１番の方が有名だろう？

だがショパンの故郷ポーランドでは、２番の方が愛されているようだ。

１番は技巧がしっかりある人が弾けば、感情が普通にあれば名演に成る。
だから一流ピアニストの数だけ、この曲の名演は存在するのだ。

まあ１番は、｢皇帝｣に似た面を持つ｢陽｣系な作品で、ただオーケストラ部分の内容、全体の風格、それに磨かれた技巧でないと弾く資格なしと言われる｢皇帝｣に比べれば、落ちると言われても仕方ないだろう？

だがこの２番は、私が密かに｢即興的協奏曲｣、｢ノクターン風協奏曲｣、または｢夜の協奏曲｣、｢ヴァンパイアの協奏曲｣と名付けているように、独特の魅力を持ち、今までに真の名演はフランスのサンソン･フランソワのものしか無かったと思う♪

技巧は確かに要る。１番より易しいわけでは無い。ただ１番が40分、２番が30分で４分の３の長さだから、それだけエネルギーが掛からないとは言えるかも!?

だが２番にはショパン独自の病的な美、更に青春の憧れ、新鮮さが至る所にあり、常に才気とエスプリを込めて、即興的な雰囲気で弾かねば成らない。私もこの曲をフランソワみたいに名演は出来ない可能性が高いのだ！

なお１番はかなりオーケストラ部分とピアノソロ部分がハッキリ分離しているから、２楽章の後半部以外は１台ピアノに編曲しても、途端に技巧が飛躍的に難しくならない。

だが２番はかなりピアノにオーケストラが重なるから、オーケストラを取り入れて独奏用に編曲したバージョンは、｢皇帝｣の編曲版に近い技巧レベルに成ると思う🌃