境界性人格障害の症状と治療法

境界性人格障害は心の不安の助長が原因である

気分の起伏が激しく、感情の不安定さが顕著に現れ、強い焦燥感が抑制出来なくなる症状を持つ人は、境界性人格障害を持つと言われています。

境界性とは、神経症と統合失調症という心の病気の境界にあるということを示唆することに由来しており、感情の一部分が極端に偏向する特徴も持ち合わせています。

原因は、遺伝と環境が大きく関わっていると思われ、遺伝的には、発症しやすい性格傾向を持ち合わせていること、環境的には、幼少期における愛情不足における人格形成が出来なかったことが挙げられます。

症状は多種多様ですが、現実及び妄想による人に見捨てられるという不安が常に存在し、気分や感情の起伏が激しく、感情のブレーキが効かない状態が続きます。

空虚感が強いため、自殺への示唆、自傷行為を繰り返し、薬物やアルコール、万引きなどの依存症に嵌り、他人から構ってもらいたいという心情が心の根底に存在します。

境界性人格障害の患者さんと接する上で、大切なことは、決して、振り回されて、疲弊することのないよう、必要以上に要望に応えないことです。

本人の強い意思を尊重することが治癒へのカギである

境界性人格障害の主な治療法は二つ、あります。

気分の落ち込み、強い不安感、感情の暴発に関しては、抗うつ剤や、抗不安薬を使用しての薬物治療が行われます。

そして、カウンセリングや行動療法を用いて、時間を掛けて、ゆっくりと治療を行います。

本人の完治への強い意思を尊重することを前提に、特徴である対人関係の不安定さを解消していくことが、治療の本質となるのです。

境界性人格障害は、周囲を振り回し、疲弊させることが多々、ありますので、何故、そのような行動を取るのか、を冷静に判断することが必要です。

境界性人格障害に関する考えや悩みは様々のようです。

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