スペースシャトル

レス331 HIT数 12001 あ+ あ-


2009/05/15 13:50(更新日時)

結婚して夫と子供達と過ごす毎日

周りから見たら たぶん

どこにでもいる普通の女性


そんな女性の生い立ちから現在までを書いてみたいと思います


初めての挑戦なので、小説とは言えないと思いますが頑張って書いていきます

事実をもとにしていますが名前は仮名に、地名、地域は一部変えています

内容上、不快に思われる方はスルーお願いします
知識不足から間違いもあるかと思います

よろしくお願いします

No.938865 (スレ作成日時)

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No.1

皆さんは人や物、出来事に不思議だな、と思ったことはありませんか?


そしてもし、右と左、どちらに行くかで、人生が全然違うものになっているかもしれなかったら


これはある女性が、今と違う人生なら、私はどうしているんだろう。


そしてたくさんの後悔と、たくさんの感謝



そんな気持ちからのお話です


〔※宇宙やNASAは一切出てきません(^o^;〕

No.2

春はもうそこまで、という時期に一人の女の子が産まれた

杉本麻里

このまま時が過ぎていたら、私の人生は今と全く違っていただろう

今が特別不幸でもない

夫と子供に囲まれた、普通の生活だと思う

だけど少しだけ道に迷ったこともある

今を満足に思ったり、不満に思ったり

人生の折り返し地点

何十年か後に穏やかに過ごしていられるように、今までの私を見てみよう

No.3

私が一歳になるくらいの頃に、父親の転勤で生まれた北国から、ある地方都市に引っ越した

赤ちゃんの時だから、雪が降る場所にいたのは覚えていないが、アルバムを見ると私が雪の中で遊んでいる写真がある

当時父は公務員、母は専業主婦だったが、内職で服飾関係の仕事をしていた

父は一言で言うと真面目、政治、法律、スポーツ、趣味にいたるまで幅広い知識の持ち主で、何か聞けば必ず答えがくる人だった

もともと凝り性なんだろう
若い頃は国体に出ていたり、趣味もたしなむというより、つきつめてやる
とことんやるのだ

その趣味の一つ、写真も好きで、私の写真もたくさんあった

母は今思うと我慢強い人なのだろう
子供の時はあまり感じなかったが、同じ親になってなんとなくそう思う

No.4

この両親と巡り合ったからこそ、今の私がある


私は養女だった


母は再婚で、今で言うDVで前夫と別れた
その後、父と恋愛結婚したらしい

これにはびっくりした

両親と私は孫ほど年が離れているので、両親の時代ならお見合い結婚だと思っていたからだ

実際、私の写真よりはるかに多くの、母の若い頃の写真があることからも、恋愛結婚というのも頷ける

母は一度妊娠したが、病気のため出産できなかった
結果的にもう子供は諦めなければならなかった

No.5

きっとそんな両親を不憫に思ったのだろう
父方の祖母が養子縁組の話をもってきた


そして私は杉本麻里になる


今、実の母の名前は知っているが会ったことはない

今後一切会わない

これは養子縁組の時の条件だったらしい

ただ母は私が会いたいと思った時は…と考えていたそうだ

一人っ子のはずが、もしかしたら似たような顔の兄弟がいるかもしれない、と考えたことはあるが不思議と会いたいとは思わなかった

これは両親のお陰だろう
他の家庭と同じように、自分達の子供として育ててくれた、私への親としての思い

感謝しています

No.6

父の転勤で来たこの土地で私は今も暮らしている

小さい頃、よく両親は私を連れて出かけてくれた

動物園や観光地、海やプール、母の名前のついた船に乗って釣りをしたこともあった

年中は保育園、年長は幼稚園に通った

今でも覚えているが、保育園に行きたくないと大泣きの毎日、下駄箱でも母にしがみついていた

だからといって保育園が嫌いではなく、友達と楽しく過ごしていたし、幼稚園も楽しく行っていた

この頃、母の仕事関係から私をファッションショーのモデルに、という話が来た

ファッションショーと言っても、個人が作った服のショーをどこかの市民会館でやるというものだ

No.7

ここでも私はモジモジしていた
初めてだし周りは知らない大人達

わからないまま私は母が作ってくれた黄色い生地に白いフリルがたくさんついたワンピースを着た

何かの発表会で着るような感じの物だ

そしてやはり母が作った、オフホワイトのドレスを着たお姉さんと一緒にステージに立った

今思うと、ウエディングドレスのショーだったかもしれない

デザイナーのショーとは違うが、ショーのモデルという貴重な体験が出来たのも、杉本麻里だったからだ

No.8

その後、地元の小学校、中学校に行く

中学で初めて友達にシカトされた

理由はわからない

今と違い生徒数が多かったので、中学で初めて同じクラスになる子もいる

和美、雅恵、裕美もそうだった
私を入れた4人が同じ班になった

シカトはされたがそれ以外の嫌がらせはなく、ただ口を利かないだけ

クラスの他の女子と私は何もないので、その子達と普通に過ごしているうちに、班の別の子がシカトされ始めた

そうなるとお決まりの言葉

リーダー格の和美が

あの子が麻里をシカトしようって言ったんだよ
って言えば

そうそう、私は嫌だって言ったのにさぁ
と雅恵が続く

結局、その後私以外は順番にシカトにあい、最後はなぜか本当に仲良くなった

No.9

中学で私はある運動部に所属していて、同じ部の同級生の透を好きになる

透は他県からの転校生

もう一人の転校生の裕正もやはり同じ部活に入った

2人の転校生は、弱小校の我が部ではすぐにエース級

透はどちらかといえば恥ずかしがり屋で、裕正は目鼻立ちが良く女子からモテるタイプだ

同じ部の由佳里とは家が近いこともあり、クラスは違うが部活以外でも仲が良かった

由佳里は性格がはっきりしていて、女子には敵もいたが男子からは人気があった

私達は学校の帰りに、よく透と裕正の話で盛り上がった

No.10

そのうち由佳里が

私さ、裕正のことが気になってるんだよね

(きたきた!)

明らかにわかりすぎる態度から、由佳里が裕正を好きなのはわかっていた

いまさら何言ってるの?
私はそのつもりでずっと喋ってたよ

私がそう言うと

えーっ、マジ?
じゃあさ、明日裕正に付き合ってって言おうと思うんだけど、協力して!

(………はやっ)

こうして家に帰ってからも私達は電話で、それはそれは入念な作戦会議をした

麻里~っ、いつまで電話してるの、お父さん怒ってるよ

母からタイムアップがコールされ私達は電話を切った

No.11

この頃の私達親子は、どこの家でも大抵そうだと思う

思春期の子供と親の関係だ

私は自分が養女だとまだ知らなかったが、私は父とあまり話さなくなっていた

両親は決して口うるさくない

勉強しろとか、あれはダメとか言われた覚えがあまりない

私がやりたいことはやらせてくれたし、途中で辞めたくなれば理由は聞くが、私の意見を尊重してくれた

ただ、親としては言いたい事もあるはずで、気難しい面もあった父とは言い合う事が多くなった

どうやっても口ではかなわない私は、父を苦手に思ったのだ

私が嫌な態度だろうが普通にしてようが父は変わらないが、私が勝手にそう思っていた

こんな状態は高校ぐらいまで続く

No.12

そして、次の日の放課後
部活が終わってから由佳里は告白した

どうだった?と聞かなくても由佳里は満面の笑み

OKだったよ、なんかまだ信じられないよ~

良かったね!

その日は周りから怪しまれるほどのはしゃぎっぷりで家路に着いた

こういう話はすぐ広まる

翌日には、いつからとかどっちが言ったとか、私は他の子に聞かれまくった

由佳里を嫌ってるグループの中に、裕正を好きな子がいたらしい

ありがちな事だ

案の定、私はそのグループの子に色々聞かれた

私は由佳里が裕正を好きで告白した、と話した

No.13

少しすると由佳里のことは落ち着き、今度は誰と誰が付き合いだした、と話が尽きない

私が透を好きなのは由佳里も知ってたので

麻里も言いなよ!裕正にも協力してもらおう!

えっ?私は無理だよ~
透は私なんか全然興味なしって感じじゃん
自信ないよ~(>_<)

裕正は麻里が透のこと好きなんじゃないかって、私に聞いてくるよ

私だって言いたいの我慢してるんですけど


!!!!!!!!!!!!
それって少しは脈あり!?
!!!!!!!!!!!!


だからって透が私を好きだとは限らない

でも、単純な私は裕正にも協力してもらい、告白することになった

No.14

人生初の告白

緊張しない訳がないっ

だけど、突然呼び出された透のほうが、どう見ても緊張しすぎ!




ずっと透が好きだったんだ
付き合ってくれるかな?




うん




もう少しましな言い方があった気もするが、私はこれが精一杯

緊張しまくりの私達は、こうして付き合うことになった

No.15

ある日の部活中、私は凄く時間が気になった

その日は時計ばかり見ていた

家に帰ると母が



お祖母ちゃんが亡くなったから、明日から行くよ



そう、私を杉本家に迎えてくれたあの祖母だ

母方の祖父母はすでに他界していたので、祖父母と言えば父方だけだった

そして亡くなった時間


それは部活中に私が最後に時計を見た時間だった


不思議だった。
胸騒ぎや虫の知らせとは、こういうことなのか
本当にあるんだ

何年も後に、この胸騒ぎや虫の知らせという不思議な感覚をまた体験する

これによって私は今までの中で、一番どん底の気持ちを味わうことになる

No.16

私は祖母が大好きだった
毎年夏休みになると、東京に住む従兄たちと祖父母の家に行っていた

明治の女、そんな言葉がぴったりの人だ

祖父母はいつも着物を着ていた
着物のことはよくわからないが、2人共いつも洒落た格好をしていた

この時も養女だとは知らなかったので、孫で形見分けをする時に祖母の気づかいがわからなかった

女の子の孫が全員欲しがった物がある

誰が貰うか決めていると、祖母と同居していた伯母が言った


お祖母ちゃんが、それは麻里ちゃんにあげると言ってたよ


祖母は生前もめるのがわかっていて、伯母に私にあげるよう話していたのだ


お祖母ちゃん
今も我が家にあります
ありがとう

No.17

こうして祖母の葬儀も終わり、私は透や由佳里のいる日常に戻った

3年になり部活も引退すると暇になる

透とは毎日一緒に帰ってたし、電話で話したり
喧嘩することなく順調に付き合っていた

ある日、透の家で話していたら、なんとなく会話が途切れキスをした

恥ずかしがり屋の透は凄く照れていて、私も舞い上がってしまった


透とはキスだけだった


それ以上はタイミングが合わないというか、そういう機会もなかったからだ

No.18

そして高校受験も迫り志望校を決める頃、透から思いがけない話を聞く



俺さ、県外の高校に行くことになった
親父の転勤で隣の県に引っ越すんだ
だから向こうの高校を受験する



えっ?じゃあ私達、卒業までしか付き合えないの?


私は透の部屋で泣きだしていた

透は
引っ越しても俺は麻里のこと好きだから

毎日電話するから

だから別れるなんて考えてない



透の言葉に頷くしかない
親の転勤だから仕方ない

卒業式が終わっても引っ越し前日まで、透と私は毎日会っていた

No.19

私は家から一つ隣駅の高校
透は県外の高校に進学した


この高校受験がきっかけで私は自分が養女であることを知る

いまもそうなのかわからないが、当時は県立高校を受験するのに、願書と戸籍抄本を提出するのだ

このため書類を見た私は、両親の子ではないとわかった


母はいきさつを話した
お祖母ちゃんの話も


私は冷静だった

はっきり思ったことはないが、何となくわかっていたのだろう

知らない人から、いつもお孫さんですか?と聞かれていた母

私の写真は赤ちゃんというより、歩くぐらいの頃からしかないこと

そして両親とは全く顔が似ていないこと

全てがつながって納得したんだと思う

No.20

事実を知っても、私達親子は変わらなかった

両親も私に気をつかうわけではなく、怒る時は今までと同じように怒るし、悩んだ時は助けてくれた

だから受験も無事に済んだのだろう

透とは遠距離に勝てず、というのもあるが、私は高校でも部活を続けていたので、疲れて帰ると電話もしなくなった

私が強くなれば大きな大会で透と会えるかも

そんな気持ちもあったが、結局別れてしまった

なぜか透の高校の名前のリズムがいいのか、ずっと私の頭に残っていたのだ

これが数年後、あっと驚くことになるなんて

No.21

高校生活は好きな人もいたけど告白することもなく、友達とキャーキャー言って楽しい毎日だった

3年の時に同じクラスの白石君を好きになった

このクラスは本当に男女の仲が良く、白石君は中心グループの一人だった

白石君はあまり女子と話さないけど、男子からとても信頼されていた


同性から慕われる人に悪い人はいない


これは友達の宏子の言葉

この時に仲が良かった宏子、友代、香織とは今でも仲が良い

No.22

そのうち宏子が

白石君に言いなよ、卒業まで言わないつもり?
麻里は人の仲ばかり取り持って、自分はそれでいいの?


(いや、それは…嫌です)


麻里って彼氏仲間の間じゃ
アイツは信用できるのに、何で彼氏が出来ないんだ?

って言われてるんだよ



(褒めてる?けなしてる?どっちじゃ???)

(何でって言われても、言えないんですよ…)


確かに不思議と何かあると私に頼む人は多い
友達の彼氏はほとんどが、彼女達もそうだ

だけど、それとこれとは…なんて私が言おうものなら

○◇□△▽※🐶🐱🐌🐤🐧🐷

わかったよ

私はまた、精一杯言った

友達はありがたい…?

No.23

クリスマス前だったのでケーキを作って渡しながらの告白という、総勢4人の壮大なプロジェクトが発動された

私はお菓子作りの本を渡され、どれかを作って宏子達に判定してもらう

小さい頃からお菓子を作るのは好きだったので、初回から上出来!

まず両親に味見させた

甘党の父はペロリ
(ふふっ、ニヤリ)

翌日は宏子、友代、香織にも献上した

美味しく出来たね!
ラッピングはこうしてさ、
当日の待ち合わせは、


こうしてプロジェクトは順調に進み、いよいよ本番!


見事に成功しました



でも
白石君とはすぐに別れてしまった

付き合ってからのほうがぎこちなくなってしまい、友達に戻ることにした

No.24

確かに白石君とは友達のほうが合っていたようだ

その証拠に別れてからのほうが、彼氏彼女みたいと言われるぐらい仲が良かった

卒業式も終わり
宏子と私は東京の短大へ

友代、香織は地元どころか誰でも知ってるような大手企業に就職

白石君は東京の専門学校へとそれぞれ進んだ

卒業してからも私達はよく遊んだ

宏子は学校は別だが二人とも一人暮らしをしており、お互いの短大の新しい友達も含めて時々遊んでいた

地元にいた友代や香織も仕事が休みになると泊りに来た

当時は某ブランドの大きなバッグき某ブランドのスニーカーが流行っていて、私もそんな一目で女子大生とわかる格好をしていた

短大にも慣れてきた頃、合コンに行き始めた

  • << 28 はじめまして、ののと申します😄 訂正です✏ ブランドバッグき    ↓    ブランドバッグに です😅 昨日は前に日記で書いた部分を、💻みて(会社の😜)📱に加筆修正しながらやってました😅 なのに誤字脱字 スミマセン💦 これから麻里に起こる事を凄く特別とは言えない、と思う方も中にはいるかと思います 他にも同じ様な経験をした方はいるし、してない方もいます 小説にする程ではないかもしれないけど、麻里みたいな人生もあるんだと思って読んでもらえたら と思います

No.25

私が地元ではなく東京の短大を選んだのは、母の進めもあった

父と私は相変わらずだった

全然話さないのではない

ただ、お互いコミュニケーションが旨くとれなかったんだと思う

飛行機に乗るほど遠くに行くわけじゃないし!

一人暮らしに憧れていたのも事実だ

もともとマイペースな性格なので一人暮らしは快適だった

友達と遊んでバイトもして
毎日が充実していた

No.26

合コンに行っても私達は彼氏を見つけるというより、その場を楽しむ感じだった

そして白石君から合コンの誘いの電話がきた


専門学校の仲間が女子大生と合コンしたいって言うんだけど、メンバー集めてくれよ~頼む!

いいけど何人?

こっちは7、8人ぐらいかなぁ、来週なんだけど

無理かも…

皆に言っちゃったんだよ、短大生の知り合いがいるって
頼むよ、俺とお前の仲じゃん

どんな仲だっけ?私は振られた女だったよね~?

そんなやりとりをしながら場所と時間を確認して電話を切った

No.27

次の日、友達に聞くと見事に玉砕

バイトだったり彼氏と会ったり、みんな忙しい

私は宏子に電話して事情を説明した

じゃ、こっちの皆に聞いてみるよ

こうして私と宏子の友達の6人で行くことになった



今思えば、この合コンに行って、後々悲しい出来事があるなんて

この時は考えるはずもなかった

No.28

>> 24 確かに白石君とは友達のほうが合っていたようだ その証拠に別れてからのほうが、彼氏彼女みたいと言われるぐらい仲が良かった 卒業式も終わり … はじめまして、ののと申します😄

訂正です✏
ブランドバッグき
   ↓   
ブランドバッグに
です😅

昨日は前に日記で書いた部分を、💻みて(会社の😜)📱に加筆修正しながらやってました😅

なのに誤字脱字
スミマセン💦

これから麻里に起こる事を凄く特別とは言えない、と思う方も中にはいるかと思います

他にも同じ様な経験をした方はいるし、してない方もいます

小説にする程ではないかもしれないけど、麻里みたいな人生もあるんだと思って読んでもらえたら
と思います

No.29

がんばって下さい、楽しみに読んでます

No.30

>> 29 😲😲😲翔さん

ありがとうございます😌

読んでくださる方がいるとは思わなかったので💦

恐縮です

更新ペースはまちまちですが、最後まで頑張ります

いつか感想スレもたてるので、その時はお寄りください😄

No.31

この合コンは私と白石君が幹事だ

私は宏子の友達から“あねさん”と呼ばれていた
理由は? わからない

あねさんというほど、姐御肌ではないし、しっかりもしてなければ仕切りも出来ない

成り行き上、幹事は仕方ないか…私は諦めた

ただ、若い時は気持ちが、すぐ切り替わるのだ

私は合コンに着ていく服を買った

白石君に久し振りに会うのもそうだが、白石君の友達と会うのは初めてだ

きっと元カノって知っているだろう

白石君が恥をかかないように…そんな気持ちだった

No.32

白石君に恋愛の好きという感情はなかった

これはお互いに同じ気持ちだった

2人でいれば普通のカップルに見えるだろう

そこに恋愛感情や体の関係がないだけ

付き合ってた頃、私達は手もつながなかった

期間は1週間ぐらいだったし(笑)

だから仲間としての付き合いが本当に心地よかった

でも

やっぱり見返したい!

そんな気持ちも勿論ある

No.33

実は部活を辞めてから10㌔太ったのだ

もともとの体質と運動をしていたせいか、それまではあまり太らなかったが、これにはさすがに参った

短大に行くことなりダイエットをして、元の体重まで戻していた

電話はしてたけど卒業してから会うのは初めてだ
だから白石君には痩せて見えるはず

痩せた+化粧する=綺麗!
そんな図式が頭にあった

せっかく東京にいるんだもん!少しは垢抜けたはず!

典型的なお上りさんだ


そして

いよいよ合コン当日

私が宏子達と待ち合わせ場所に行くと、白石君が先に待っていた

No.34

おうっ!

久し振り~!
(もう飲んでるし!?)

少し早めに来て、男の子達は先に飲んでるようだ

私と宏子は白石君にたわいもない話を一気に話し、宏子が自分の友達を簡単に紹介して、私達は店に向かった




そして麻里の人生も


少しずつ


ズレ始めたのかもしれない



この日、宏子達に任せて私は行かなかったら

なにかが違っていたかも

No.35

若者が行きそうな居酒屋で週末のせいか店内は混んでいた

そして白石君の友達のところへ



これが

健二との出会い



それにしても
皆さん、緊張しすぎでは?

白石君の専門学校は共学だ

でも、女子大生という響きは、何かが違うらしい

とりあえず席につき、お決まりのカンパ~イ!

時間が経つにつれ、男の子も宏子達も楽しんでるみたいだ

メンバーの半分は彼氏彼女がいた
だからなのか、あまりギラギラした合コンではなくて、少しホッとした

白石くんと色んな話をした

専門学校の事や地元の話

途中で私は違和感を感じた

No.36

幹事だからか何も考えずに白石君の隣にいたけど

白石君は皆のところを回りながら盛り上げていて、席から離れていた

!!!!!

私、白石君としか話してないっ

話が盛り上がったのもあるが、他の男の子と話してないし、話し掛けられてもいなかった

白石君が戻ってきて

私、他の人と話してないんだけど…



えっ?



私の事、言った?



うん



幹事は元カノ

そう聞いて友達は気を利かせたつもりらしい

2人で会うならまだしも、これじゃ、楽しめないぞ

私はその場に立ち上がって言った

No.37

あの~

私が白石君の元カノだからって気を利かせてるなら、それはもう終わりね

せっかく来たのに、なんでコイツとしか話せないの~

それは俺のセリフだ(笑)

一瞬の間があって


席替えしようぜぃ

男グループの真一が言った
それから何度か席替えして隣に来たのが健二だった


はじめましてだね

ホントだよ~誰も話してくれないからさ。

白石の元カノって聞いてたから、みんな興味津々だったんだよ

興味なんかもたなくていいよ

健二が隣にいる間、私はドキドキしていた

結局、そのまま健二や隣の人と最後まで話していて、お開きになった

No.38

店を出て駅に行く途中
白石君が

健二と真一と次行くけど行くか?

いいよ

宏子も誘えるか?

聞いてみるよ

なんで宏子誘うのかなぁ
そう思いながら宏子に聞いてみた

宏子、次行ける?

いいよ!

そんな話をしながら駅に着き他の皆と別れた

少し電車に乗り、次の店に行った

そこでも私達は色んな話をしていた

トイレに行くと白石君が来て

真一が宏子のこと気に入ってさ、もう少し話したいって言うから
ごめんなぁ

宏子は高校時代からの彼氏がいる

白石君も彼氏と友達だ

真一君はみっくん(宏子の彼氏)のこと知ってるの?

宏子には彼氏がいるって言ったよ

だったら友達として


真一君はそう言ったそうだ

No.39

友達として…

私はなんだか信用できなかった
彼氏がいるのに合コンに
いくのが悪い

そうかもしれない、が…

(軽く見られてる!?)

私と宏子は夜遊びばかりしていたわけじゃなく、合コンも毎週行ってたわけでもない

宏子が合コンに行く時は、いつも私が一緒だった

これは宏子の彼氏
みっくんとの約束

みっくんも東京の大学に
通っていた

それに私とみっくんは親同士も知り合いで、お互い小さい時からの友達だった

そして高校の時の私の
役回り

きっとみっくんは私を信頼してくれていたのだろう

だから、行くなら麻里を
連れて行けよ!

みっくんからの指令だ

No.40

初対面で真一がいい人か悪い人かなんて、まだわからない

話していても楽しい

だけど

そう、祖母が亡くなった時に感じた


胸騒ぎだ


私は様子を見ることにした

トイレから戻ると特に変わった様子もない

ただ、真一は宏子とずっと話していた

私も白石君もいるから大丈夫だよね

そのうち宏子が私をチラチラ見るようになった

私は

化粧直ししよう!

こう言って宏子をトイレに連れ出した

宏子は
真一って、しつこい!

やっぱり…

真一は宏子を口説いていた

No.41

ひろこぉ~
ごめんっ

私は白石君に聞いた事を話した

そっか、仕方ないよ
白石君もそう言われたら、友達だから断れないよ

私達はもう少ししたら帰ることにした

私は宏子とみっくんに申し訳なく思った

白石君に小声でさっきの事を話した

白石君も謝っていた

そろそろ帰るね

私達は先に店を出た

なんかモヤモヤした

その日は宏子の家に泊まって、布団の中でも喋り続け朝方になってから寝た

私は健二が気になっていた

でも真一のこともあって、言いだせなかった

No.42

それから数日は短大、バイト、友達と遊ぶ

そんないつもの生活

だけど私の頭から健二が離れない


ある日私は白石君に電話をした


この前はお疲れ~

おぅ!元気か?
こっちこそ悪かったな

あぁ…真一のこと?
大丈夫だよ

お前痩せたんじゃねえの
メシ食ってるか?

(その心配ですか)
そう?惚れ直した?

それはないッ(^o^;

そして白石君は真一のことを

アイツとはあの後、仲間内で揉め事があってさ
俺も他の奴も真一と離れたんだ

理由は詳しく聞かなかったけど、なんとなく裏がある人のような気はした

そして私は聞いた

あのさ、健二って彼女いるの?

No.43

このウジウジモジモジの
私にしては、なんて大胆なことを聞いてるんだ!
今まで人に後押しされなきゃ出来なかった私が!

恋は偉大だと思った

私の質問に

健二?彼女いないんじゃないかなぁ

(よっしゃあ!)
実は健二と2人で会いたいんだけど、聞いてみてくれない?

なに、健二に惚れたか

私は黙ってしまった

言っとくよ

だけどアイツはモテるぞ
専門入ってから何人もアイツに言ってるし
みんな断られてるけどな

だから応援するけど、うまくいくか保証はしないぞ

はい?そんなに人気者なんですか?

うまく言えないが
なんか惹かれる
そんな人だ

男女問わず人気があるのもわかる気がする

No.44

数日後

白石君から電話で

いいってよ
頑張れよな

日にちと時間、場所を健二に決めてもらい、私達は会うことになった

それを宏子に言うと

麻里ぃ~凄いよ、偉いじゃん、自分で会う約束するなんて

まるで子供扱いだ

宏子は作戦会議に参加できなかったのが悔しかったらしい

まだ付き合うと決まってないのに、とても喜んでくれた

そして健二と会う日がきた

待ち合わせ場所に行くと、健二は先に来ていた

その場で軽く会話をして、食事に行くことにした

No.45

食事中も会話が途切れない

実は会う前まで
何話そう…
心配だった

ところが
いざ会うと何を話すか考えなくても自然と会話が進む

健二は面白い人だ

私をすぐ笑わせる

話のテンポもいいし頭の回転も速い

私はそんな健二にますます惹かれていく

よく考えれば、こんな性格で顔もそこそこ良く
成績も運動神経も良ければモテるのも当たり前だ

終電の時間まで駅の近くの公園に行った

ここでも健二は冗談ばかり言って、私を楽しませてくれた

私は焦った

言わなきゃ

言わなきゃ




今日は会ってくれて
ありがとう
凄く楽しかった

私………
健二とまた会いたい



付き合ってください

No.46

次が楽しみです。感想スレたてたら絶対にきます。翔 を 忘れないでくださいね。マイペースでいいから書いてね。

No.47

翔さん、ありがとうございます😄

忘れるわけないですよ✌

昨日は寝付けないのと、今日も私用で更新はあまり出来ないと思って、頑張ってみました😌

今が旬!の健二が出てきたので感想スレをたてます

ご来店お待ちしてます😉

No.48

よく考えれば会うのは2回目だし、お互いのことも、まだわからないはず

いきなり告白しても、普通ならうまくいくわけない

この時の私は、そんなのおかまいなしだ

誰かを好きになるって、出来ないことでもやってしまえるのだろう

そのパワーが強いほど、つらい時は更につらくなる

私が健二と出会ってそれに気付くのは、もう少しあとになってから


私が突然言いだしたせいか健二はびっくりしていた



俺からもヨロシク



健二は笑顔で言った

No.49

また冗談かと思った

信じられない

自分から聞いといて言葉が出ない

…………………

私は
本当にいいの?

健二が
本当だよ、冗談だと思った?
俺たち、もう付き合ってるんだよ



ありがとう



消え入るような声だ

すごく嬉しかった

透や白石君の時も嬉しかったが、全然違う

人を好きになってこんな気持ちになったのは、健二が初めてだろう

ホッとして力が抜けてしまいボーッとしてると



終電なくなるぞ



私が電車に乗るまで健二はまた冗談ばかり



おやすみ

おぅ!またな

私は電車でニヤけていたに違いない

明日、宏子に電話しよう



あっ。。。。。

No.50

肝心なことを忘れていた

私は健二の電話番号を聞いていなかった

健二もうちの番号を知らない



はぁ~



舞い上がってすっかり忘れていた

白石君にも報告するので、教えてもらうことにした

翌日は短大は休み

宏子に電話すると

麻里~麻里~×∞

何度も私の名前を言うだけ

お前ら何やってんの?

     !

みっくんだ

私は
ごめん、みっくん来てたんだね(笑)

コイツお前の名前しか言ってないし、なんか変なこと言ったのか

なんで泣いてるんだ?

わたしは泣いていない



     !



宏子は自分の事のように喜んでくれた

私はみっくんに事情を話した
真一のことは言わなかったけど

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