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命の危機の前ではどんな悩みも薄れる

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匿名さん
24/02/19 17:24(更新日時)

蚊取り線香を触った手で目を擦ってしまい、翌朝目覚めた時にめやにで目が開かなくなってしまいました。ぬるま湯で目を洗ったら開いたけれど、悪化したら困ると思い念の為眼科を受診し目薬を処方してもらいました。翌日はちゃんと目が開きました。心配する必要はなかった。わざわざ眼科を受診する必要はなかったのである。そう思うと恥ずかしくなった。医師はどう思っただろうか。（こんな事くらいで病院に来るなよ）と思ったかもしれない。
自分は100%命に別状は無いと分かっていたから病院に行ったのだと思う。例えば喀血したとか、血尿や血便が出たとかならすぐには病院に行けなかったと思う。癌など恐ろしい病気ではないか？と思うからだ。自分は大病が発覚するのが怖い。検査をしてその結果もし癌だったら…そう思うと怖くて癌検診など受けられない。それでも痛みや出血など明らかに身体に異変を感じたならば医療機関に行くしかないのだが。10代はもちろん、20代30代の何が一番良いかと言ったら癌、心臓疾患、脳疾患など命に関わる病の心配がほぼない事だ。若くしてそれらの病を発症する人もいるが数字で見る限り極めて稀である。実際この年代は健康診断などを受けても結果を心配する事が無い。自分はまだ若い、癌なんてまだまだ無縁、先の事と思っているからだ。癌の宣告を受けるとそれまで悩んでいた事（夫婦問題、仕事、人間関係、恋愛など）はどうでも良くなる。命が危うくなるとそんな事は取るに足らない事だからだ。
生前、水木しげる先生が、「徴兵で南方戦線（ニューギニア付近の島々）に借り出されていた時の生死に関わる地獄を体験した自分からすると復員してから聞いた本土の人たちの悩み不安などたいした問題ではなく、（どうって事ないじゃん、そんなこと）としか思わなくなっていた」と言っていたが、それと似たような心理かもしれない。

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