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部屋の存在の見分け

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夜明け華（ 30代 ♂ sb6sye ）
24/01/01 21:54(更新日時)

「一」今は、一人で部屋にいる。部屋には、壁、扉、または窓が見える。
「二」壁は、開く事ができない。扉は、開く事ができて歩き通す事もできる。窓は、開く事ができるが歩き通す事はできない。
「三」壁は、扉でも窓でもないので定義付けができる。扉は、壁でも窓でもないので定義付けができる。窓は同じく、壁でも扉でもないので定義付けができる。
「四」定義付けは、否定を含むべきである。
「五」多数のものは、お互いの否定を立てた後で、その見分け方をもって、お互いに繋がる定義付けができる。
「六」多数のものの定義付けは、前後は言えなくて、同時に目の前に現れている。
「七」赤ちゃんは、同じ部屋にいるとしても、壁も扉も窓も分かる筈はない。
「八」それらを分からないのは、壁も扉も窓も見分ける事ができないからである。
「九」見分けないものには定義付けもない。定義付けがないものは、目の前に見えても、存在しないが如きである。
「十」世界は、私達にとって最初から存在する筈はなく、私達の生まれ付きの、ものを見分けようとする心をもって、私達の前に共に現れるのである。