注目の話題: 食後。お茶でブクブクうがい、その後ごっくん！何が悪い; ファミサポで預かってもらっていたのですが・・・。; 余裕を持った行動はしないのでしょうか。

1000字で楽しむショートの楽園

レス1 HIT数 568 あ+ あ-

高校生
07/01/29 23:38(更新日時)

どうもこんにちは。
「誰も見ない月」という小説を書かせてもらっている者です。
ここは皆で短編小説を書こう！というスレッドです。
ここってリレーと長編だけで、短編小説が無いですよね？
ですから、皆でショートを楽しみたいと思って立てました。

書く時のルールは
①タイトルはちゃんと書く
②レス一回、1000字以内で完結
③荒らしはしない

の３つ。あとはジャンル等何でもアリです。
小説を書いてる人も、初めての人も、お互いに感想なんかも出しあって、気軽に楽しく行きましょう！

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No.326173　07/01/29 00:20(スレ作成日時)

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No.1 07/01/29 23:38
高校生0

ご意見カード

四時間目が終わると、にわかに教室は騒がしくなった。
そんな中で、遠藤章一は今日の昼飯を３日連続でカレーにするか、ここらでラーメンでも挟むか…なんて他愛も無い事を考えていた。
「おーい、章一！食堂行こうぜ！」
中田守が例の如く異常なテンションで話しかけて来た。奴は昼休みになるといつもこうだ。
私立の為か、ウチの高校は設備が整っていて、購買と併設の食堂はファミレス程の広さがあった。
「おい、見ろよあれ…」
結局選んだラーメンから、守の指さす方に視線を移すと、購買の一角で女子がキャアキャア騒いでいる。
「よく飽きないな…」
守が飽きれ顔で言う。
「いいじゃん、喜んでんだから。最近は高校生の連続殺人とか暗いニュースが多いし…」
章一はなだめる様に言った。
ウチの購買にはご意見カードという物がある。
それに、『望』という店員宛てに願いを書くと、願いが叶う。
そんな噂が、女子生徒の騒ぐ理由の全てだった。
でも、本当に叶った奴もいるらしい。
章一は、だんだん自分で試してみたくなって来た。
「なあ、あれ俺達も書いてみようぜ！」
「はあ？噂だぜ、ただのウワサ」
そう言いながらも、守もけっこう乗り気だ。
「じゃあ…望さんへ、数学の中山先生をこの世から消してください…これでよしと」
…笑い話、の筈だった。
翌日、学校はある話題で持ちきりとなった。
中山先生行方不明…
章一は背筋に、何か冷たい物を感じていた。
野球部の練習が長引き、帰る頃には既に辺りは真っ暗になっていた。
カッカッカッ…
靴音、誰かつけて来ている。
意を決し章一は振り向く、すると一人の男が立っていた。暗くて顔は見えない。
「誰だお前！」
「望…」
章一は愕然とした。
「お前は俺を人殺しにした…」
望がゆらゆらと歩み寄って来る、足が言う事を聞かない、動かない。
「な、何するつもりだ…」
「俺は人の願いを叶える…誰の物でも…」
「まさか、お前自分で俺の名を書いて…」
「……シネ…」

翌朝、高校生の死体が路上で発見された。外傷は無い。
「警部…また例の事件と同じです」
警官は死体の握っていたメモを、慎重に取り上げた。
「いったい何なんだ…これは」
メモにはこう書いてあった。
「…望さんへ、遠藤章一を殺してください…」
犯人は、ついに見つからなかった。