🌙物語✨🌠⛅

レス4 HIT数 618 あ+ あ-


2006/12/30 11:41(更新日時)

あの時の伝えたかった想い。高校時代の切ない物語✨
これはフィクションです。

タグ

No.278817 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1

初めてあの人を見た時ドキッとした。
あの感覚は忘れない、今でも覚えている。
これが一目ぼれと言うのだろうか?
これは田中将人の物語である。


高校に入学してまだ少しの時だった。
何の部活にしようか迷っていて校舎をウロウロしていると、とてもきれいな人に目を奪われた。
そこは美術室。何かを真剣な表情で書いている。サラサラの髪は肩まで伸びていてスタイルが良かった。

「おい、将人!何にするか決まったか?」
友達の上野翔が言った。

「まだ分からない。お前は?」
「俺は陸上だな。中学でもそうだったんだ」
上野は高校に入ってすぐ仲良くなった奴だった。聴いてる音楽も同じで気が合ったのだ。
「じゃあ、俺は外見て来るからな」

「ああ、わかった」

上野が外に向かった時、また美術室のあの人をみつめていた。

No.2

>> 1 しばらくして廊下の掲示物に目を移し、眺めていた。
美術部の人達が書いたものだろう。風景画、デッサン、模写などいろいろ貼ってある。

「君、もしかして入部希望者?」
女の人の声がして振り向くときれいなあの人だった。
「あっ、はい。そうです」
見た瞬間ドキドキが止まらなくなった。座っている時とは違って意外と小柄で声がすごくカワイイ。ボブカットのサラサラした髪。

「そっか。こんにちは。私は部長の高橋美樹です。じゃあいろいろ案内するね、君が一番乗りだよ。」

笑ってそう言った美樹が将人の手をつかんだ。美樹から香水のにおいがしてますますドキドキが止まらない。

「部員は全部で20人。少ない方だけどこれくらいが一番いいな。ここが部室でこっちが準備室になります。」
美樹は将人の目を見て言った。美樹のカワイイ声、部員の人が一斉に将人をみつめる。女の方が多いみたいで将人の顔は赤くなっていた。

No.3

>> 2 説明する美樹の後ろから香水のにおいがして将人の心はつぶされそうになっていた。

「あれっ、そういえば君の名前聞いてなかったね。なんてゆうの?」
突然振り返った美樹が屈託のない笑顔でしゃべってきた。

「あ、えっと・・・。名前は田中将人といいます。部長さんよろしくお願いします。」

将人は手に汗をかいている。やっとの思いで答えた。
美樹はますますニコニコしてこう話す。

「将人くんかぁ、よろしくね。
中学でも絵書いてたの?ちょっと書いてみようか?
それから部長さんって堅いから名前で呼んでもいいよ。みんなそう呼んでるし」

「えっ!?いいんですか。」

「うん。いいよ」

美樹は明るく思いやりがあってみんな仲が良い。絵の才能もある。



将人は美樹の話し方、声、仕草、笑顔すべてが好きになった。今までにないくらいに好きになっていた。
多分こんなに人を好きになった事はなかった。


将人の苦しく切ない恋が始まろうとしている。

No.4

>> 3 「将人くんは中学でも美術部だったんだぁ」
「あっ、はい。あんまりうまくないですけど・・・」

将人と美樹は準備室にいた。意外と狭い小部屋に二人きりになっていた。
将人は心臓のドキドキを抑える事が出来ない。

「じゃあ、将人くんに期待してるね。今日はデッサンしてみよう。これ持っていってね」
準備室の奥の方にある円柱や三角すいの石膏を美樹は将人に渡した。

「はい」

将人が円柱の石膏を持って準備室から出ようとした時だった。

「うわぁ・・・!!!。」

『ガシャ~ン』

将人は足元に置かれていたものに気付かず転んでしまったのだ。
そして石膏も壊れてしまった。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

日記掲示板のスレ一覧

携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧