カプサイチン

俺 は イクツ

ナノ だろうか？

鏡に 写っている

血塗れな 少年は俺、

らしい

家族がみんな……

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>> 1 血塗れで 倒れている

殺された らしい

父も 母も 妹も

血塗れで 部屋は 鉄の
臭いに 似た 重い空気が
充満していて

少年らしい 自分も

同化するように

重苦しい

今まで 昨日まで

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>> 2 赤が 赤い色が 大好きだった

どんな 色よりも

鮮やかで 美しいと

赤い色が 大好きな

少年の自分が居た

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>> 3 擦れ違う 知らない女性の

しゅう色の赤も

夕陽の 赤も

大好きだった

でも この 部屋の血塗れな 赤は 違う

決定的に 違う

もう 昨日までの

赤い色が 好きな

少年の自分は、居ない

少年の自分は、死んでしまった

どうしたら いいのだろうか？

わからない

動けない

歩けない

どう 声を 出せばよいの だろうか？

俺は 人間…………

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>> 4 荒々しく 後ろのドアが 開け放たれ、

去年 一度だけ 会った
叔父さん と 叔母さんが
泣き叫びながら
駆け寄って来て

物質の様な 硬く成るように、なった自分を抱き締めてくれた

温かい

温もり と 言うらしい

よくわからない

二人の 泣き叫ぶ声が
嗚咽が 人間だと、
想う

自分も 人間だと
被害者だと

解った

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>> 5 悲しみと怒りが
何処からか分からないが、立ち上がって来て
自分を包んだ

震えが、止まらない

光と 共に 残酷な
光景が よみがえった

何も 出来なかった
自分は
弱く惨めだった

生き残って しまった

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>> 6 伯父さんが 叔父が
何か 繰り返し繰り返し
言っている

この世は 地獄 だと

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>> 7 頭が 痛い

脳が 脳の 表面を
汚い 不潔な 巨人の手のひらで

静かに 圧迫されているようだ

きっと
こんなに 苦しいのは
生きているからなのだろう

父 母 妹 に 会いたい
何時か 会える だろうか

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>> 8 血塗れな赤を

この 不快を 絶望を
消すことは、
出来るだろうか？

この世は 血塗れだろう
絶望 で 真っ赤だろう

もう 少年の自分には戻れない

新しい 自分を手に入れなくては

生きて 行かなくては

明日、新しく
生きたい

何時か 血塗れだろうと
新しい自分で、

紅く、笑いたい

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>> 9 ｢カプ、ここは、人間が生きて行くところでは、ないのよ❕

叔父さんと叔母さんと一緒に行こうね

雲南省の安全な町に家があるから、其所で一緒に暮らしましょう❗

人間らしい暮らしを

暮らしましょう｣

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>> 10 ｢大きく成ったら、
絶対に 幸せに成れるから、今日がね
底だからね‼
カプ！

雲南省の国境に近い
安全なッ

安全な町で 幸せに
大きく成ろうね！

大丈夫だから きっと大丈夫だからッ！ ｣

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雲南省 ベトナムとの国境 近い
街と村の中間の様な
コミニティーで
カプは 幼少期を過ごした

普通ではけして
ないが

周りの環境の良さから
友人と叔父と叔母の
あたたかい
助けも在り

悲劇を乗り越えて
無口だが
賢い
大人っぽい少年に
育って行った

しかし あれは
カプが
１１歳の時だった

夕方🌇カプが 遊ぶ
公園の奥で

男女👫が ７人の獣の様な男に暴行されそうになり

絶体絶命の中 カプは
絶望に 震えて
声も 出せずに
蘇った
血塗れの記憶と視線の向こうから内側の海馬まで、
正気を保つように、
絶望感と
心的外傷とも

戦っていた

その時
黒い影が 視線を塞ぎ
同時に 銃声がして

海馬からの血塗れの記憶が 消えて

目前の 黒い影と
焼ける鉛のような
煙の匂いと

薄く 漂う 煙に

正気に目覚めた

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>> 12 ５人が倒れて
若い二人が
震えて立ち竦み
カプの
後ろから現れた
黒づくめの四人組に 捕らえられ
車に荒々しく
押し込められ何処かに
連れ去られて行った

二人の男女👫は
黒い影の男に
泣きながら、何度も
お礼をして
頭を何度も下げていた

やがて 男女👫が消えて カプと黒い影の男
二人だけになり

男は カプの頭を
優しく撫でた

カプは 興奮と震えから 上手く 話せなかったが 包み込むような 雄の強さと
優しさを感じて

一言だけ 涙を流しながら

｢新しく

生きたい｣

と呟いた

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>> 13 其れから カプは

新しく 生きる為に

俳優事務所に受かったと嘘を着いて
叔父と叔母の家を出て

銃を手に入れ、黒い影の男に成るために

雲南省の中堅の組織の
マフィアの面接を受けて 筆記試験と
実試験と
最終面接で

過去最高の
スコアーを出して
その場で
一気に
飛び級で
大陸全土を網羅する
巨大
組織に面接会場から
直接
移籍させられた

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>> 14 カプは 馬車馬の様に
裏と表を 世界を
行き来して

朝鮮人参販売から
ミサイル値切りまで

あらゆる 仕事で
利益を叩き出した

特に 銃器を扱う
ビジネスが得意だった

カプは 大陸全土に縄張りを持って

コネクションと
下に着く 部下を増やして 行き

ある日 幹部会に
北京に呼ばれ

あれは、カプが、
２８歳、の時だった

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>> 15 カプは、幹部会に北京に呼ばれ
正式に 幹部に昇進して 認められ
更なる 責任ある地位から
組織から
巨大な仕事を任せられるものだろう
と 内心誇り高く
勇み
指示通り
タキシードで
北京の
幹部会に乗り込んだが

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>> 16 パーティの催しは無くて 地味な 雰囲気と
疎らな くたびれた顔の数人の幹部のみ

それでも カプは、
自分の働きが 認められ 正式な
幹部昇進を
疑わなかった

その為の タキシードだろうと

カプが 椅子に座り
眼を瞑り
期待して
待っていると
一人一番くたびれた顔の幹部が 奥の部屋に来るようにと

カプに声を掛けて
目を開き椅子から
立ち上り

カプの胸は雄々しく
高鳴りだした

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>> 17 奥の部屋に通され

カプは 椅子に座るよう
促され 座ったが
何も無い
真っ白な 部屋に驚き
同時に 胸騒ぎが襲って来ていた

自分の前に 椅子が
二つ
並べられてあり

一つに くたびれた顔の幹部が 座り

奥の扉が開き
もう一人 中年の
幹部が ゆっくりと

力強く入って来て

カプの目の前の席に座った

カプは 視線があい、

声を失い
同時に涙を流した

あの日の 公園の
黒い影の男

あの方 だった

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>> 18 ｢カプ、立派に成ったね、おめでとう❗
カプ・サイチン！
君を、条件付きで
幹部に任命し

組織全体で認めると
正式に決まった

条件付きだがな、｣

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>> 19 カプは 左手の指で
涙を 拭って
あの日の あの方を
見詰めた

｢条件は、極東貿易
東日本を担当してもらう、

断る場合は、

うちで作る映画とドラマに🎦✨俳優で
出てもらい、５年間は芸能活動で
タップリ稼いでもらう！

どうだ！どちらも素晴らしい提案、だろう⁉(笑)✨｣

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>> 20 カプは、予想だにしなかった 条件付きの
幹部承認に 戸惑い
ショックで 動揺し
嫌な汗を
じわりと

顔に 浮かべた
幹部以上に働き、結果を利益を叩き出して来た
部下にも信頼され
大陸全土に、
コネクションも築いてきた
幹部待遇は、受けてないが、組織を背負い
重責を担っていると
自負している

少し 間を開け
切り出した

｢少し、考え…｣


｢駄目だぁ！今

この部屋で決めろ❗いいなッ❗｣

恫喝に近い 命令で
斬り捨てられてしまった

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>> 21 カプは、｢分かりました…従います｣と、

渋々 日本行きを 承諾した
都内のタワーマンションに入り

始めに
日本語の学校に通い
読み書き能力と
淀みなく
話す能力を２年以内に身に付けるように
命じられた

ビジネスは、部下の
チャン チィーサイ
が カプの全権を引き継いで ビジネスを継続する事が 決まった

カプは、人生を
また１からやり直すような 感覚を覚えたが

それは
留学生の様な
夢や希望等は、
全く無くて

日本🗾での日々は孤独で
酷く 無味簡素な毎日だった

機械的に
日本語の 文法と
平がな カタカナ
漢字等
詰め込む毎日だった

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>> 22 思ったよりも、日本語は 身に付けるのに
苦労し
苦戦して 身に付け
自信を持って

組織の諜報員に

東日本で活動する為の許しの⁉
テストしてもらっても
中々
卒業させてはくれずに

嫌がらせのように
更に
様々な カリキュラム

文化教育や
宿題を課して
それは
結局数年続き

カプが 組織の諜報員が 数名入っている
日本語学校を卒業したのは

カプ サイチン

３５歳の春🌸 だった

カプは、３０歳前後の男盛りを
日本語学校の行き来に学習に費やすことに
為った

生まれて初めて

桜と 言う 日本の
代表的な花を美しいと

心から 想えた

瞬間だった

しかし カプは、
大陸に 帰りたいと

心底想って そればかりを 考えていたのだった

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>> 23 組織は、カプの
銃の携帯も

日本のヤクザの
所有する
郊外の
射撃場のカプへの
貸し出しも全面的に禁止🈲して
カプは、一時期
銃を
狂おしく
撃ちたくなり
銃に対して
禁断症状に陥ってしまっていた

ゲームセンターで
シューティング
ゲームを して 高い
スコアを 出して

周りの 客に 響動めかれても それには
空しさと 苦笑いに
しかなかった

ひょっとしたら、
刑務所の方が まだ
ましなのでは⁉と

馬鹿な事を
考えて 逃避する

日々も 在った

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>> 24 美形で １８０近い
長身のカプは
女性から 言い寄られモテたが
大陸でのスリリングな日々

表と裏を 命懸けで、駆け巡る日々の 興奮と
闘争の快楽に
比べたら 空しさしか残らない

全て、擦れ違いの様な
セックス だった

カプの 日本女性との異文化交流は
数人と 一晩しか
続かなかった

冷たい男では、
なかったが
相手にとっても
自分にとっても
セックスは、その前後を含めて


post
modernの様に

遊び以下に
ツマラナカッタ

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>> 25 組織の幹部として
大陸に 帰りたいと
北京にいる司令官や

組織の本部長に

日本語と
中国語で 真心を込めて 長文で
メールしたが
返事は

定型文の様な
短文で

ノーだった

僅かな怒りと 大陸の様な 虚しさに包まれて
カプは 自分自身を鏡で観て

本当の
生ける屍 だと
ゾンビだと

アパシーに
確信した

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>> 26 大陸から
カプを慕っていた、
部下数人が
移民認定を受けて
審査をパスして
日本に入国し

カプと一緒に
浅草に 小さな事務所を 構えて

日がな一日

麻雀🀄したり
オセロをして

暇を、潰した
得意の銃器ビジネスは既に、埋まっていて
ヤクザ組織が
シノギのルートを抑えていて
カプの出る幕は、全く無かった

日本の銃規制が異常に厳しく カプは、大陸に心底帰りたいと
思いを募らせた

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>> 27 只一つ 唯一
楽しみが 在った

食事だった 日本には
美味しい安い定食屋が溢れている

携帯で 検索すれば、
膨大な 都内の老練の
料亭

新規の和食屋

様々な
懐石料理の店

美食に溢れていた

カプは、夜の暇を、
グルメに
潰した

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>> 28 しかし 裏ルートで
入って来た
カプの 武闘派の連中が 日本料理に
食に 溺れる
カプに幻滅し

また 日本の治安の
良さにも 居心地が
悪く
気分を害して
大陸にバラバラに、
帰国して行き

カプの直属の部下と
その手下の兵隊は、
悲しいほどに
数が、
激減してしまった


決定的だったのは
暑い🎇夏に
男性物の浴衣で
銭湯に行き
そのまま
腑抜けた表情で
松屋に 入り

牛丼を汁だくで 注文して 味噌汁を豚汁に変更して完食し

日本の親父にしか見えない
緊張感無い
だらしなさを公衆に晒して

ついていた
直属の部下の一人と
その兵隊は、
幻滅し
怒り
大陸に
帰国してしまったのだった

そして 騙され

松田兄弟率いる
オタクの空手黒帯の集団と

郊外の廃工場跡地で

カプのチームは戦争に成り

完敗し 殲滅させられ

カプは らしさを失ったまま

松田兄弟と２対１で戦い
ほぼ 防戦で

二人のナイフに刻まれ
刺され

集中治療室に運ばれたのだった

運んだのは
実は松田兄弟だった

気絶する前 笑顔でありがとう と 礼を呟いて
｢俺は、人間に成った
！
人間のまま死ねる

だから、お前らも、これを機に……機会に

俺を……殺した序でに、極悪非道を卒業して
……人間に成れ……｣

カプは、死んだように、動かなく成り

松田兄弟は カプの言った 呟き 遺言が

鬼蜻蜒や赤蜻蛉や

殿様バッタと同じ
マインド故に全く理解出来なかったが

暇だから、カプを
大学病院♿🏥の
入り口に 放置して
一蘭に ラーメン🍜🍥を食べに 向かったのだった

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>> 29 集中治療室に運ばれ

彼岸を数日
コウマに彷徨い

カプは
一命を取り留め美食への
アペタイトな
欲望から
驚異的な回復力で
数ヵ月で、全リハビリをこなして
ほぼ９割回復し
退院して
少し 引き摺る様に
夜の街を彷徨い

トリケラトプスの
マスターと久し振りに
会い会話し 話が弾み

其処に
新しい ビジネスを
始めて 始動して
病院♿🏥のベットから
仕事し 使令を出して
いた
松田兄弟にオダーを
出して 労働して働いて出ていた
収穫した 品の状態や
個数など
聞いて 電話して

ある悲劇が起きて

カプは 病院♿🏥のベットから
大陸にメールして
連絡を取り合っていた

大幹部に昇進して
組織の半分の
主導権を握って
大陸で、華麗に
暗躍していた

チャン チィーサイから 新たに
派遣してもらった

武闘派の小隊長 数名と その手下の
優秀な兵隊

その中から
トラブルシューティングチームを
呼んで

トリケラトプスの
斜めに建つ
悪人が多く入居する
マンションの
最上階から

自業自得から
半死半生に、意識不明の重傷を負った

松田兄弟と
紙男 三人を
トラブルシューティングチームを 巧みに
使い 救出し

組織の息の掛かった
病院♿🏥に 緊急入院させ
三人共に 順調な回復へ
回復へ 向かって
退院間近に迫っていた

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>> 30 チャン チィーサイは、大幹部に昇進して

組織のイニシアティブを大部分の主導権を
大陸で活動する
兵隊を自由に動かせる
決定的権を
掌握していたが

本来の直接の上司で
在る カプ サイチンに対する 忠誠と信頼
尊敬は
立場が、階級が上に変わっても

カプサイチンに対して
全く
変わることが
なかった

二人の関係は
きっと
儒教の数少ない

美しい面
だったのでは

ないだろうか

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>> 31 そして 今
対向車、
同種の レクサスと
magic hour
直前に
あわや 追突事故の危機も在って
更に
中利広樹とゆう
会社経営者と 撫でるように 揉めたが
大事には到らず
唯、
侠気 を 交わして
別れ

朝食に準備させていた懐石料理を料亭の予約をキャンセルし

あの 敗北した
思い出の

廃工場跡地へ

黒のレクサスを走らせた

今日は 自分が総大将
として
日本で 夢を
新たな朱を黒く塗り潰す、鮮やかな漆黒の夢を 叶える為の壮大な
決起集会

漢祭りを 催す為に

カプ・サイチンは

向かったのだった

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>> 32 あの 苦い思い出の
廃工場へ着いた

辿り着いた

並の人間為らば、絶対に立ち寄らないし
夢の出発地に敗北した場所は選ばない

しかし カプサイチンは違った

底から 其所から

始めたかったのだった

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>> 33 廃工場 内には
様々な
人間が集まって来て居た

壇上言う程は 高くはないが
壇の中央にマイク🎤がセッティングされて
在り
向かって 右斜め上に
巨大な スクリーンが飾られ
live ビューイングに対応して在り

準備は 万端だった

皆
カプサイチンの登壇を 其々期待して

やや緊張し

待って居た

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>> 34 magic hourの光が

微かに射す中

突然 場内が 暗転し
ベタな
選曲だったが

ワグナーの
ワルキュレーが場内に流れ、待ち人達を
マイノリティな日本の男達と
大陸からの
優秀な兵隊達を包んだ

ライトが 壇上中央にに射し
カプサイチンが
ゆっくり歩いて
登壇し
中央マイク🎤の前に立った

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>> 35 ｢こんにちは、みなさん、私が、
代表の
カプサイチンです｣

地鳴りの様な 歓声と拍手が起こったが

直ぐに カプは 微笑しながら 指揮者のように
手で 制して

直ぐに 会場は静まり返り
同時に、カプは 話だした

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>> 36 ｢私達は、……
……私達は、世界中、
どの国に行って住んでも
弱者でありマイノリティです
所謂、outlaw
不良のレッテルを貼られ、そのカテゴリーに曖昧に属して

また、私達自身も
自覚して生きて
其々が其々に

足掻いて
呼吸して

生存しています｣

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>> 37 ｢人間が誰もが、
罪人ならば

私達は、マジョリティの多数に生きる彼等の何倍も、……………何倍も大罪を持って生きている…また、……たとえ……被害者の側面も在っても、生まれた、育った劣悪な環境からの
選択肢無き
悲惨な絶望下の影響から
悪人にoutlawに成らざる得ない

選択肢無き
人生の方々も多数❕

この会場に生きているだろう｣

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>> 38 会場は静まり返ったままだった

｢我々は、弱者
マジョリティからは
蔑まれ

マイノリティの中でも、酷い扱いを受けて、やっと生きて
此所に、辿り着いた

大なり小なり迷惑を、今日まで、世間に

この国で、空気の様に漂い、曖昧だが
パースペティクに
俯瞰で、神の視点で

儀礼の……儀式のように
または、短い祭りのように
大陸から伝わり長く
漂い改悪された
俯瞰の視点を気取る
大衆の短い祭りの様な

曖昧な世間❕

マジョリティの中で
謝罪を要求する世間に……｣

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>> 39 ｢俺達は、蔑まれ、

時に、武力で抗い

または、理解されないトラウマ中
抑圧から足掻きから
犯罪を犯してしまい

最初に、弱者として
被害者としての多大な、堪え難き、

……耐え難き、忍耐から、ある者は
発狂し、暴力に走り

ある者は、錯乱してその蔑まれ抑圧からの
痛みを
痛みを
おのれの身体に刻み込み❗……俺達は、弱者だ！何処で、息をしても、弱者だ！(怒)｣

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>> 40 ｢…………此所に、辿り着いた方々は、ひょっとしたら、遣り直し
生きて……利他に……
家族に、恩を返す
機会を得る

生き直す機会を掴み取る細やかな幸運を…………男として
男に生まれて……
生き直す、切っ掛けを、皆が、得れればと、私は、俺は

……強く……想う！

侠気❕正義を、義を持ち生きる❗
皆で、俺達で、この国に、蔓延る、全ての悪を成敗して
この日本🗾に死ぬまで、恩返ししたいと……

有言実行するッ❕

悪を人じゃあ無い輩を、屑を退治するために、
俺達は、力を合わせて、俺達の俺達らしい遣り方で

生きる❗

生存する！

さあァッ！

共に戦おう❗｣

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>> 41 嵐のような
歓声からカプコールが起こり
カプは 視線を
正面からそらして

カプコールを 歓声と拍手を浴び続け

照れるように微笑し
それは
あの曰の赤い惨劇から

生まれて初めて カプが、浮かべる

少年の微笑みの様だった

やがて 静まり

カプは 噛み締めるように 再び 語りだした

｢俺達はoutlaw

不良のカテゴリー
に、好むと好まざるとは関係無く、組み込まれ
日本の制度の法律の外で生きるしかない❗

しかし！幸か不幸か⁉

今までは、死に近く、底に不幸だったが、

しかし！今の俺達はけして、決して不幸ではない‼
俺達は、恵まれないマジョリティの弱者の生命を
法律と制度の外側から守る❕

これは、俺達にしか出来ない使命だぁ！｣

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>> 42 ｢俺達は、ヤクザでも、マフィアでも
ましてや、半グレでもない
ヤクザのように
組も構えないし、

マフィアのように
のように
一定の縄張りも持たない

強いて言えば、
日本🗾全土が❗
俺達の職場であり
戦場だ

俺達は……｣

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>> 43 カプは、俺は
満州民族の末裔だ！と言おうとしたが止めて
俺達は……と続けた

｢俺達は……
俺達は誇り高き、
治安維持以上、
治安向上させる！確実に、実行出来る
軍隊だぁ！

あの、地球を貫く理想を実現していた、

五族平等を実現して、大陸の憧れだった
民主国の満州国❗

今は無き満州を俺達の主体！肉体に‼

体を、満州国の国体と復活させ❗

今❕……俺は❕俺達は、此処に、満州軍の創設を宣言するぅ‼

俺達は、

俺達は満州軍だぁ！｣

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>> 44 カプが、叫び 拳を突きだすと、
皆も兵士達も
同じ様に
拳を突きだし 想い思い 喜怒哀楽込めて
一斉に 叫び続けた‼

会場内は
満州軍の闘争心が
カプから
正義に燃える兵士達へ

波紋のように伝わり広がり
侠気が充満して

廃工場内を包んみ込んだ

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>> 45 ｢私は、一応
数人の司令官や複数の小隊長を部下に持つ

総大将と言う
リーダーの
立場だが、
基本満州軍は平等で
上下関係は無い❗

……しかし、軍である以上は、軍隊として
軍の
organization
組織建て、
勝利の為の規則性
デシプリン、規律

それらは、空気の様に必要不可欠だ、だから皆には、私も含めて
自己犠牲の精神も持ってもらう
勿論
我々からは
無駄な死傷者は出さない

死ぬのは外道どもだぁ！(怒)｣

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>> 46 ｢よし、では
、北京の某所と
繋げよう
紹介しょう❕

満州国官房長官

チャン・チィーサイだ！｣

スクリーンに柔和な表情の
チャン・チィーサイが映り
会場の兵士達から
拍手と歓声が自然に起こり
チャンは 一礼してから 話出した

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>> 47 ｢おはようございます

我が、満州軍同志諸君！
私が、満州軍官房長官、
チャン・チィーサイです
よろしくお願いします

では、満州軍の基本業務を、簡単に
説明します

一言でゆうと、広義な、敵討ち
敵討ちをして
基本きれいに
その外道の身体から
全部の臓器を取り出して、臓器移植を待つ
全ての低所得家庭の子供を優先的に、彼等の健康と人生を復活させ生きれるように
我々は、サポートします
肝臓や肺は勿論、
角膜も
靭帯も、全て適合する者へ臓器移植を待つ

少女少年達へ医者と共に、可能な範囲で、全国津々浦々
移動手術室と優秀な
キューバや
東南アジアからの闇医者と共に
移植臓器を配達します｣

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>> 48 ｢心臓移植等は、流石に、移動手術室では難しいので
満州軍の提携している、大病院♿🏥で行います、金持ちやコネ持ち優先は、我々はその卑怯な優先権は
絶対に、許さない‼
許さない❕(怒)

もし、妨害したり、無理矢理割り込むならば、容赦なく
その者共から臓器を摘出し
日本🗾全土に待つ
少女少年、更に臓器数に余裕が在るならば、東アジア以外の親日国に臓器移植を待っている全ての子供達へ提供したいと想う！

いやぁ、想う！ではない実はもう始まっている正義の下に
我々、満州軍が実行を継続します❗｣

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>> 49 ｢日本医師会とは
重ねた対話から
話を通して
我々の無償臓器援助

臓器配達は、正式では、決して無いが
道徳的に客観的に黙認すると
超法規的に
正義の下に完全に認められました
全国
下町の小さな医者
外科医も、是非とも
我々に協力したい
臓器移植手術の
無償残業
少女少年の
回復まで病室を提供したいと
続々
賛同者が集まり出しています｣

｢おぉォ！｣と
低い野太い尊敬のこもった
感嘆の声が兵士達から自然に漏れた

• << 51 ｢敵討ちは、矢張り 国土交通省 法務省の役人数人と 警視庁の 上級 警察官僚多数 ROYALhostを貸し切りにして 同じ様に、交渉して 言霊をぶちこみましたから！(喜怒哀楽) 満州軍の活動全てを あの方々役人 官僚達も 黙認すると 我々の活動に支障はなくなりましたから、 満州軍兵士の皆さん 正義の下に 敵討ちを行ない 捕まってない犯罪者リストから 外道からの臓器摘出は 完全に黙認され認められましたので 存分に武力を行使してください！ 尚、満州軍 軍資金は、 日本から毎年、 中国へ 渡っている 多過ぎる ＯＤＡから 満州軍へ、一兆円以上は、キャッシュバックされ 向こうの役人も 我々は、世界第二位の経済大国なのに 要らないのだと❗ 力説して その分 満州軍の軍資金へ 送金したいと、昨日の🕒３時過ぎに 満州軍の口座へ 日本円で １兆２５０円の 送金の確認は、済ませました 満州軍の活動に支障はなし❕ ファイトォ！✊ バモスゥッ🎵(笑)✨｣ 最後は ユーモアでしめて チャン・チィーサイの 優しい プレゼンテーションは、凄まじい拍手で幕を閉じ スクリーンが 破顔一笑した笑顔の チャン・チィーサイから 違う 人物へと切り替わった

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