生きて来た道

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2015/10/26 13:37(更新日時)

老婆の長い人生を歩んで来た足跡を刻む日記です。

むかーし、ある片田舎で一人の赤ちゃんが産声を上げた。
赤ちゃんは右足太ももの外側がプクッとふくれていた。
近所のヤブ医者で切ってもらったらしい・・
物心ついた時には傷痕があり学校の体操服を着ると
ギリギリの所で見えていた。イヤでイヤでたまらなかった。
祖父は戦争で息子の一人を亡くして国から支給される
お金で自分だけぜいたくしていたようだ。

両親は朝から晩まで馬車馬のようにコキつかわれて
いた。後ろ姿を見て育った私は祖父が憎くかった。
子供心ながら孫もわけへだてしているのが理解できた。
兄が一人の四人暮らし。
貧乏生活だったが両親は優しく家族は何の問題もなかったが
回りの大人たちが悪すぎて、小さい頃から一歩下がって
人を観察する子供になっていた。そのために友達の母親からは
「可愛げがない」と言われたことがあり今でも忘れられない。

いま思えばきっと姑小姑たちにいじめられている母親を見て
いて、自分が早く大人になって親孝行してあげなければ、という
思いが強すぎて子供なのに大人びて見えたのかも。

つづく。






15/06/06 08:57 追記
~三歳年下のよっちゃんへ~
あの日あの時は本当にごめんなさい。
あからずっと・・今でも・・
そしてこれからも死ぬまで
よっちゃんに対してやった罪を
懺悔しながら生きていきます。
許して下さいとは言いません。

よっちゃんが今を生きているならば
ただただ幸せでいてほしいと
願うばかりです。


No.2215642 (スレ作成日時)

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No.251

~病気シリーズ・ふとモモの傷痕編~

次男が産まれてから
半年後?一年後?
その頃、

私が産まれた時に

「右足太ももの外側がプクッとふくれていた。
近所のヤブ医者で切ってもらったらしい・・」
とスレに記した。

「ヤブ医者が切ったあとは何倍もの大きな傷痕が残った」
と前述レスに記した。


その部分がいつの頃からか?
徐々に違和感を覚えてきていた。
違和感というより、ちょっと熱をもったような?
ちょっと痛みがあるような?

しばらく様子を見ていたが、
傷痕の中の部分がふくらんでいるような感じになっていた。
右を下にして寝る時はその部分が痛かった・・

不安だった・・。

近所の医院に診察に行こうと思ったが
県庁所在地に住んでいるダンナの長兄が
大学病院を勧めた。


はぁ。


大学病院に行って診察を受けた。

やはり若い医師だった。

あちこちに回されて検査を受けた。
若い医大生が群れをなして見守っていた。
大学病院だから仕方ないね。
あらゆる病気を目の当たりにし
積み重ねて立派な医師になるのだから。

地元に医院にすれば良かった!
早くも後悔・・


はぁ。

そして検査の結果は?



つづく。

No.252

~にっくき傷痕~

診察は地元の医院でいいや、と思っていたのに
わざわざ県庁所在地のある遠い大学病院まで行き
一日がかりでの検査の結果がやっと出た。



産まれた時にすでにあったあのデキモノの正体は・・
病名は、
「先天性良性リンパ管腫」。

はぁ・・



*先天性良性リンパ管腫↓
リンパ管腫は主に小児(多くは先天性)に
発生する大小のリンパ嚢胞を主体とした腫瘤性病変。
生物学的には良性。


大学病院の若い医師にそう伝えられた瞬間、、
絶対に生まれてきたくなかった!
あの憎っくきあの家系の元には!
持って生まれたモノ全てがあまりにもヒド過ぎた!と
そう思っていた自分がいた。

どこまで汚いモノを引き継いだのだろう・・
しかも、同じ先天性のコレを持った者は
過去聞いたことがないので自分だけ選ばれたのだろう、
きっと。
そんなモンいらんワイ!

根性悪のあのオイボレクソジジィが喜んでソレを持って生まれて
一生苦しめば良かったのに・・
心からそう思った。

でも、仕方がない現実だから。

私には大切な家族がいる。
まだまだこれから、
二人の子供を育てる義務と責任がある。
子育ては始まったばかり。

先天性などには負けたくなかった。


つづく。

No.253

~「先天性リンパ管腫」手術~

入院して手術することにした。
手術して手術まで一週間。
商売も忙しいのに、、。
入院中、検査が毎日続く。
頭の中は残して来た子供たちのこと、
商売のこと、忙しくしているダンナのことも
全てが心配だった。
が、仕方がない。
何もできないのだから。

近くに住んでいるダンナの長兄が毎日、お見舞いに
聞てくれた。
高級なメロンを買ってきたり、同じ病室のオバサンたちが
いいお義兄さんだねーって。

一週間後、やっと手術。
手術室には、やっぱり大勢の医学生が山盛り・・笑。
手術台に横向きになり、右足の太もものソレが見える
だけの穴を開けた白い布をかけて・・
あとは、麻酔で眠った。

気づくと、病室のベッドにいた。

翌日、医師がやってきて、
トイレに行ってもいいですよーと。
はっ!?
もう?
トイレに?
行っていいの?
えぇ!って言う私に医師は笑って
「大丈夫ですよ、
しっかり縫ったから・・」って!

はっ!?



つづく。

No.254

~「先天性リンパ管腫」手術後~

だって、太ももだよ!
立ち上がった時に一番力がかかる場所だよ!

不安だった・・
だけど、医師がはっきり言ったんだからいいんだろうね、
ベッドから起きてゆっくり足を下ろす、
ゆっくり立つ・・
足が痛い・・
ベッドにつかまって一歩あるいた・・
痛い・・
右足をかばいながら、ビッコひくように、ゆっくりゆっくり。

やっと、ベッドに帰って来たあとが大変だった!
傷口が開き、出血した!
しっかり縫ったハズの縫い目が開いたんですけど・・
やっぱりね!
あの医師、馬鹿じゃない!?
それより、言う通りした自分がより馬鹿だった!
ベッドでトイレを看護婦さんにやってもらうの
イヤだしな、と思ったばっかりに。


一回開いた傷口は治りが遅かった!

大学病院の教授がゾロゾロ引き連れて一週間に一回、
総回診に来た。

つづく。

No.255

~「先天性リンパ管腫」縫合部分が~

ホント、昔テレビで観た「白い巨塔」と全く同じだった。
ゾロゾロゾロゾロ・・・
大勢の前で、教授が私に言ったのは、
ここはねー
あんなみたいな病気?の人がが来る所じゃないんだよ!
大勢の重症患者が長く待っているんだから、、って!
 (ま、全国の重症患者が苦しんでいるんだから
それはその通りだけど、、言ってることは間違いでは
ないが、、)

じゃぁ、検査結果が出た時点で手術を断れよっ!!
と、心で思った!
言いたかったけど、
教授がみんなの前で
恥をかいたら最悪でしょ?笑。
だから、ノドまで出た言葉を飲み込んだ。


次回の総回診、
またイヤミを言われた・・
あんた、まだいたの?って!

次も、、

次も、、

だって、一回開いた傷口は、なかなか治らず、
グチュグチュした状態・・

担当医師も、ほとんど来なくなった。
(そりゃぁ、あんなに自慢気に言ったから
恥ずかしくて顔も見れないでしょ!?)

ダンナや義兄と相談して強制退院することにした!
腹が立ったから!

郵便局の簡易保険を一番高いのを
数十年払い続けてきていたので
保険金請求することにしたが、
「先天性」ということをしっかり書いてあったので
保険金ゼロ円!(あの医師もせめて、
という心もなかったんだ!ヤブ医者!)

簡易保険もその後、即、解約した。

退院日は、車イス・・状態・・情けない姿で。
こんなを、踏んだり蹴ったりっていうんだね。


つづく。

No.256

~車イスで強制退院~

最初、診察に行くつもりだった、
地元の外科医院に訳を話して
入院させてもらった。
そしてやっとそこで大学病院の不手際の
アノ傷口が完治した。

そこの老医師は、あの大学病院の若い医師が
縫ったあとを見て、呆れていた・・
「ヒドイ!メチャクチャだね!」
なぜきれいに縫えないのか!?
なぜこんなデタラメな縫合を
するのか!?と。
そして、
医師側の判断ミスでこんな長期になったのに
責任もとらずおかしい!
と大学病院にも
怒っていたその医師。

最初から私の所に来れば良かったのに、、って 爆。
ホントにね、自分はなぜこんな回り道ばっかりするのかな・・泣。

大学病院の医師が、縫合したあとの傷痕は手術前より
3倍位の傷痕に広がってしまっていた・・怒。

体のどこかの肉を持ってきてきれいな皮膚にしてあげるよ、縫合もわからない位、とまで言ってくれたがもうメスなど入れたくなかった!

しかし、その後も、、やっぱりメスを入れることになるとは
その時、夢にも思わなかった・・

もっと私の人生、終わった!怒。

はぁ・・


*追記
「右の腎臓が機能していない」・・
原因は、まだまだ先の話になる。


つづく。

No.257

~子宮内膜症~

「先天性リンパ管腫」の次は?
今度は、婦人科・・
はぁ・・

年齢を重ねるごとに生理が長くなってきていた。
しかも、多い・・。

今度こそ、ヤブ医者にあたらないように
病院を良く調べてから行くことにした。
その結果、
隣町の市立病院の産婦人科の医師が評判がいい、と。
ホントかな?
医師嫌いで医師を全く信用していないのですケド・・。
最初から疑ってかかるんですケド・・なに、か?

他の病院も詳しく調べた上で
その評判のいい医師に診断してもらおうと
覚悟を決めて行った。

ヒゲを生やしていかにも、ベテランだぞ、と
顔が言っているような医師だった。
(どんな顔や?)

診断結果は、


「子宮内膜症」。

はぁ・・。
またかよ。
色々な病気になるものだ!
ったく。
アキれるわ、自分でも。


子宮内膜症というのも、その時初めて聞いた。

治療法はふたつ。
手術療法か?
薬物療法か?
(生理を止めて内膜症の進行を抑えて
病巣を委縮させるホルモン療法)

勿論、薬物療法を選んだ。

鼻から霧状の液薬をシュッと入れるスプレキュアと
飲み薬で
しばらく様子を見ることになった。


数年、それが続いた。



つづく。

No.258

~とうとう手術に~

数年間、薬物療法を試みたが
なかなか薬の効果が見られず、
とうとう手術を医師が決断した・・
トホ・・

まだ若い自分が、、子宮をとる・・
はぁ・・


手術日、
その医師は、手術室での患者をリラックスさせるために
BCMを流すそうだ。
リクエストは?と聞かれた。
マイケル・ジャクソンのI'll Be Thereを
静かに流してと希望した。
どうしたのか、医師は笑った!?
はぁ?
いけない?

手術が無事?終わった。

子宮は全部取りました、
が、卵巣はきれいだったので
残しました、、と。


さよなら、私の子宮・・。
二人の子供を育ててくれたことに感謝。


つづく。

No.259

~傷だらけの自分~

とうとう体に三回もメスを入れた。
お腹は1回目は帝王切開で、
そして子宮内膜症で2回目。
お腹も傷だらけ・・。

しかし、なぜ子宮内膜症になるのか?
診察室に入るたびに医師に聞き続けた。

ある日、
やっと話してくれた。
その医師が言うには、
前置胎盤で大出血して緊急手術で
帝王切開した・・
その最中に大出血した・・
輸血も大量に・・

そして、
お腹を縫合する時に
婦人科の医師があわてて!?
内膜を一緒に縫合した!?

一人の医師が、別の医師の不具合を
患者に漏らすことは絶対にできないこと。
だった。

別に帝王切開の時の医師をどうこうという
ことではなく、原因を知りたかったのだ。
理解できた。

ま、あの時は本当に緊急事態だったから
仕方のないことだから。
子宮内膜症になったからどうだこうだ!と
言っているのでもない。
ただはっきりとした原因を知りたかっただけ。


母子共に命を助けてもらえたこと
本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。

*追記
それより、子宮内膜症の手術をした婦人科の
医師はヤブ医者だった?
評判通りの名医だった?

果たして。

「右の腎臓が機能していない」
その原因追究で昔に戻ったのに、
まだ?かな。


つづく。

No.260

~名医?ヤブ?~

子宮を全て取ったのでもう安心。
しばらくは、快適だった。

そして異変が起きたのは数年後だった。
また不正出血!
驚いた!

あわててその時の婦人科の医師の診察室に行った。
その医師もびっくりしていた。
が、薬を処方されただけ・・

疑心暗鬼。

それでも、経過が良くなくて。
もうあの医師の元には行きたくなかった!

県庁所在地の総合病院の婦人科に下調べをして行った。
名前を呼ばれて診察室に入ると
もっともっと若い医師だった。

過去の病歴の推移や手術の経過なども細かく説明した。

内診したら
ナント!子宮の一部がまだ残っていた!!
驚いたね!

あの評判の良かったベテラン医師は
「子宮は全部取りました」
そうはっきり言った!

子宮の一部さえ見えない?
やっぱり、ヤブ医者だった!

そのあと、私のいる前で
その若い医師が
子宮内膜症の手術をした医師に
電話をかけた・・

手術の経緯と経過と、たった今、内診して
子宮の一部が残っていたことを伝えるために。

そうすると、、ナント!
そのヤブ医者は


「(わたしのフルネーム)さんなんて知りません!」だって!

逃げた!
医療ミスを発覚されたら命取りだから!

なぜオレの所に来ずによそに診察に行ったんだよ!と
怒ったのかも!
誰が行くもんか!
お前のようなヤブの所に!

名医どころか!ヤブだった!
ヤブのヤブ最低のヤブ!
評判が良いの査定が理解できない。

この処置をしてくれた若い医師も
こんなことがあるんですねぇ~と
ショックだったようだ。
呆れたんだね、
当たり前。



「右の腎臓が機能していない」に
やっと近づいてきた。


つづく。

No.261

~右の腎臓が機能していない原因~

結果的に、
若い頃、子宮内膜症で手術して子宮摘出したのに
一部が残っていたため
その残った内膜が年を重ねるごとにどんどん
ソンビのようにはびこり、、
右の尿道を上に上がり右の腎臓まで
達して、、
右の尿道が癒着してしまった!?
結果、
腎臓も機能せず、委縮してしまった。

なるほど、、納得。


全ての原因は、子宮内膜症手術をした
あのヤブ医者のせい・・。
あの時、全てきれいに取っていたなら
全く、違っていたかもしれないのに。

なぜ、残した?
取り切れなかった?

悔しい。

長い長い間、少しづつ進行してしまった。


つづく。

No.262

~ヤブ&スケベ医師~

担当は、ヤブ医者やスケベ医師ばっか!

この腎臓の検査結果の診断をした担当医師は単なるスケベ医師だった!

診察に行くたびに、診察台に寝せて下着を
途中まで下ろさせてただ見ているだけ・・
何のために?
腎臓なのに、なぜまっすぐ仰向けに寝たまま・・
じっと見ているだけ・・
いつも行くたびに、、
 そういえば、診察室には大体看護婦が一人は
待機しているのだが1回も見なかったな?
何か用事を言いつけて追い出していた?バカヤロー!

チャカチャカしたしゃべり方をする落ち着きのない医師。
40歳位?

しかも、機能していない右の腎臓を手術で取ると言う・

はぁ?
手術?
手術で取る?

そして言うことが、
何日から何日まで海外に行くから、
帰って来てからになるからOPは
何日がいい?とか言う馬鹿なヤツ。

海外だろうと国内だろうと行ってもう戻って来るな!

彼や母まで心配させてしまい、
手術となると、彼が付き添ってくれることになり、
申し訳ない気持ちでいっぱい。
母が遠い田舎から来ることは無理だし。
母は、彼のこと、、助け神様だと言った 爆。

そして手術日を決めて
数日たって、診察日に行った。
すると、そのスケベ医師、何というのかと思ったら、

その医師の上司の医師にカルテやレントゲンや検査諸々の
結果を見せたら、

結果的に右の腎臓は機能していないが
このまま残しておいても、
将来的に悪さするようなことはないから、
何もわざわざ手術しなくても
いいんじゃないか、
・・・


馬鹿馬鹿馬鹿!
ホント、この担当スケベ医師、ただのヤブだっただけ!
こんなヤブに振り回されて何十日診察に通い、
何十万円と医療費を支払ったか!
医師の風上にも置けないヤツ!

名医ってどこにいるの?
本当にいるの?


はぁ・・


つづく。

No.263

~陸送の仕事再スタート~

体がダルい原因が分かっただけでそれで充分だった。
幼い頃から「白か黒か」と物事をハッキリさせないと
イヤだった性格を改めて再認識した。

右の腎臓が機能していないという診断がつくまで
あっちの病院こっちの病院へとドクターショッピングしていたと思う。
イヤイヤ、それはみんなでしょ!爆。

ま、あのスケベ&ヤブ医師の上司のお蔭で二カ所だけで
済んだけど(一カ所目は二週間ずっと点滴だけ)

全ての言葉は上司が診断した言葉を
そのまま患者の私に伝えただけ・・
手術という言葉は上司は最初から言ってはいなかったと
思われる。
患者の私を腹の中で笑いながら、
わざと何回も通院させていたんだ、、
(まるで小学校二年生の時の担任を思い出した・
あのスケベ担任を・・)

帰りのタクシーの中で早速、母と彼に電話した。
二人共、喜んでくれた。

本当に心配させて申し訳なかった。
それから、体のダルさは感じなくなった!
明日から仕事頑張れると嬉しくてたまらなかった。
病は気から?

夜、早速、彼と原因が分かって手術もしなくて済んだし
良かったね~とお祝いしてくれた。


つづく。

No.264

~病気シリーズ終了~

前にさかのぼって若い頃からの病気のことを
一気に記したが
本当に病気にかかる・病院へ行く・処置を受ける
文字に書くと簡単だけど
本当に神経がいかに参るか?
精神的にも、病気にも負けてしまうのは当然。
いかに、体を健全に保てるか、
それはまさしく、神が?人間に与えた試練かも。


これにて「病気シリーズ」終了 爆。



つづく。

No.265

~彼との関係とこれから先~

再び、楽しい陸送の仕事をまた頑張る日々が続いた。

そんなある日、
彼が妻と別れるから一緒になって欲しい、と言い出した!

はぁっ!?
妻と別れる?
なぜ?
何のために!?
私は12歳も年上だよ!

折角、可愛い一人息子に恵まれて何不自由ない家庭を
持てて、年増だけど(爆)一応、彼女がいて、、、(笑)
それ以上、何を求める!?

私はそういうのが大嫌いだった!

なら、しっかり離婚してから
そういう言葉を言って!
ずっと前から、一人で悩んでいた、と。
私と一緒にいたら最高に楽しい、と。
当たり前ジャン!
いい所しか見ていないのだから・・
しっかりして!

一流企業に勤務していて仕事もバリバリして
ドンドン昇格していく彼にはこれから先も
明るい未来が待っているのだ。

コンコンとお姉さんみたいに説教した。

悩んでいるなら、しばらく会わずに、
離れた方がいいかも、と伝えた。

「分かったよ、、
しばらく来ないよ、電話もしないよ、、。」
そう言って彼は帰って行った。

すると、翌日には、「やっぱり毎日会いたい、、。」
バカバカ!

マンションの固定電話と携帯電話をしばらくつながらないようにした私。


翌日、仕事を終えて、マンションで母と電話している所に
「ピンポーン」

彼だった!
アンタは子供かいっ!

はぁ・・


つづく。

No.266

~彼との関係~つづき

子供みたいな彼。
12歳も年上だから好きなだけ甘えられる。
甘えると言っても、どっちかというと私の方が
甘えていたかも?
私の方がワガママを言っていたし。
ワガママ言いたい放題の私に、喜んで答えてくれ続けた彼。
年上のお姉さんに甘える弟、とはまたちょっと違う。

なのに、彼は自分が甘えていられると、
勘違いしていた?
何の不安もなく安心感で満足していたのか?。

何の不満もない家庭だと最初の頃は言っていたのに、
妻の不満を言い始めた・・
男らしくない・・

そんなの聞きたくないです!
帰って下さい!
しばらく冷却期間を置いた方がお互いのため!

熱にうなされた彼だった・・

元々、家庭を壊すことなど思いもしなかった。

お互いに良い距離感でお付き合いをしていければ
最高の人生だったのに・・


さて、どうしたものか?
こちらが悩みだした。


つづく。

No.267

~彼との関係~つづき

最初からずっとお互いにいい関係を続けていたのに
ここにきて、急にダダをこねる彼。

ホント、駄々っ子・・

電話も通じず、シャットアウトしていても解決するどころか
かえって、仕事はそっちのけで私の方だけ
向くようになってしまう、、危険だった。

これから先もお互いがいい方向に行けるように
するには
やはり、話し合いするしかなかった。
良く良く話す、
お互いが思っていることを
とことん、話す!

陸送の仕事中がずっと話し続けた。
勿論、マンションに戻ってからも・・話した。

あえて会わずに電話だけで話し続けた。

どうしたらいいのか?
これから先のお互いが一番いい方法は?

私の思いは、これから先も今までのように
彼の仕事がスムーズにいくように
悩んでいる時には立ち止まらずに
一歩づつ歩いていけるようなアドバイスして
その上で極力、彼の負担にならないように
気遣いをしていく、、だけ。

彼の口から出る言葉は、
日々、妻のこと、
家の中が汚い、
掃除しない、
トイレも汚れっ放し、
洗濯物も家の中の物干しから、
作業服を
ハンガーから外してそのまま手渡す、、

はぁ、、
疲れる、。
そんなことイチイチ、気にしていたら疲れるだけジャン!
今さら、始まったことじゃないのなら
もうどうでもいいジャン!

彼は妻に対して笑顔も見せないのでしょ?
家に帰ってもブスッとしているのでしょ?
それじゃ、妻も面白くないよね!

妻がどうのこうの、
毎日、言ってもどうにもならないのに、
言い続ける・・・

そんな妻だから、離婚してくれ、って言うの?
はい、わかりました、って妻が言う?

だ・か・ら、
離婚は無理!
離婚は絶対できない!
世間的にも通用するハズがない!
私は同じ言葉をずっと言うだけ・・
堂々巡り、、。

テレビの昼ドラに良くあるケースかも。
イヤイヤ、テレビだけの話しではなく
世間一般の男女が日々繰り返しているケースの一つだ。
「不倫」という言葉が流行りだした・・。


グダグダ言う彼を嫌いになりそう。
少し、気持ちが離れていきそう。
神経が疲れてきていた・・。


つづく。

No.268

~「バイバイ」~

知り合って最初に言った言葉は、
電話で最後に切る時にはいつも
「バイバイ」と言った。

彼はどうして「バイバイ」なの?と聞いた。
二人が最後に別れる時に「さようなら」と言うの。
彼はその時、笑っていた。

その「さようなら」をいう時が近いかな?
と思った時期だった。


つづく。


No.269

~妻が言った!~

朝いち、彼から電話が入った。
まだ、仕事に出る前だった。
こんなに早くどうしたのかな?

昨夜、彼が帰宅したら妻が言った一言。

「誰か好きな人がいるんでしょ!?」。

彼が言うには、
妻は、鈍感だから浮気しているなんて
絶対、気づかないと思っていた・・

馬鹿だよね!
いくら鈍感な妻でも夫が、
浮気しているか?
していないか?
それくらいは分かるよ!爆。

ないがしろにされていた妻は気づくさ!
とっくに気づいていたさ!

妻は、母子家庭。
母親にずっと前から相談していたと。

今夜、妻と義母と三人で話しをすることにしてきた、と。
絶対に説得してくるから!と、彼は自信たっぷりに言い
電話を切った。

・・

唖然。

結果は、分かり切っていた。


つづく。

No.270

~彼と行った想い出の場所いっぱい~

彼と付き合っている間、
彼の車で色々な所に連れて行ってもらった。
ドライブだったり一泊だったり。

あと、私が体がダルイ、あの頃、
ゆっくり温泉に入って静養してね、と
熱海温泉を一週間も予約してくれて・・
送迎だけしてくれた。

本当に感謝している。
今までありがとう。
そう思っていた。

今頃は、修羅場?
どうぞ穏便に・・と
願って・・・・・
その夜は眠れなかった。


つづく。

No.271

~彼と家庭~

翌朝一番に彼から電話がきた。
彼は、昨夜は妻と義母にはっきり離婚したい!と伝えた。

妻は、
今まで家事もほとんどしなかった、
怠けてしまった!
ごめんなさい!
私が悪かった!
急には無理だけど、
一気にはできないかもしれないけど
少しづつ、悪い所を直すようにするから、
頑張るからお願いだから・・。
義母も、
私に似て娘もだらしない所ばっかりで
本当に申し訳なかった・・
これからは、頑張らせるからどうか離婚だけは
しないで・・。

今夜は妻を連れて彼の実家に行って来ると・・
実家の両親にも、訳を話して来るから・・

私のせいで一つの家族が危機になってしまっている・・
責任をとらなければ、一刻も早く!

私が、黙って引っ越さなければ!
黙って身を引く!
それしか解決方はない!

携帯電話番号も変えて!
それより、どこに引っ越す?

その日、仕事中でも、
順序としては、
まず
引っ越し業者を探して、
明日にでも、片付けて、
引っ越し先?

と、なると、
会社に辞めますと早く伝えなければ、、
頭の中で、やらなければならない順番が
グルグル回っていた・・
焦った!

いつかはこんな時が来ると思っていたから
覚悟はできていた。



つづく。

No.272

~陸送の仕事を辞める~

仕事を終え会社に戻り辞めることを伝えた。
会社側も、陸送仲間も突然だったので
驚いた・・
勿論、一身上の都合。

原さんには、
いつものように送ってもらう車の中で
彼の家庭の昨夜のことを話した。
原さんもビックリした。

「そうだよね、奥さんが可哀相だよね、
〇〇ちゃんにはまたいい人ができるよ~」
って!爆。

引っ越しを手伝ってくれるし、
出来ることは何でもするから、と
言ってくれた。
全く人が良過ぎる親友だね 爆。

マンションに帰るとすぐ、
ここに引っ越してきた時の
引っ越し業者に電話したら、
前回も依頼していただいたから、
ということで
急きょだったが来てくれることになった。
そのあとマンションの下にある不動産屋さんで
手続きを済ませた。
荷物は必要最低限にして、
あとは引っ越し業者に
廃棄処分してもらうことにした。
原さんも、手伝いに来てくれたので大助かり。

夜、母に会社を辞めたことを言う。
母も寝耳に水だったのでビックリした。

大好きな陸送の仕事はもうしばらく続けたかったけど。

引っ越し先は、色々考えたが
上京する前にも何回か遊びに行ったことのある
長男のいる街にした。超簡単!

昼間のうちに、長男に電話で不動産屋さんに依頼して
適当な賃貸があればどこでもいいから
・・
長男が見に行ってくれて電話で間取りなどを
説明してくれて・・決定!
どこでもよかった!超早っ!
長男も近くになるので喜んだ?それとも迷惑?

明日は早朝に引っ越し。

今頃は、彼は実家で・・・
ごめんなさい・・悲・・。
その夜も眠れなかった。


つづく。

No.273

~彼の家族は?~

夜中、ずっと眠れずにいた。
色々なことが頭の中で渦巻いていた・・

朝方、電話がきた・・
彼だった・・

両親に全部話した。
両親は彼の好きにすればいい、
でも、妻と孫は私たちが引き取る、、
って・・

はぁ?

彼は、しばらく家を出ることにした、と・・

どこに?

私と一緒に暮らしたい・・と

はぁ?


私は、、
「引っ越すから」と言えなくて・・
言葉が出なかった・・しばらく。
言えば、どこに?と聞く、
言わなければ、今すぐここに来そう、、

しばらくの間、
沈黙が続いた・・

彼が言った!
ひょっとしたら引っ越すつもりだった!?

汗。。

何と言えばいいのか!?
シュミレーションしていたことと全く違ったので
パニックになっていた!
どうしたらいいのか?
何と言えばいいのか?

誰が、、教えて・・。


つづく。

No.274

~彼は・・~

その足で私のマンションに来た!
妻と両親には、しばらく別居すると言って。

部屋に入った彼は唖然とした!
顔色が変わった!
ワンルームの部屋はダンボールの山・・

「やっぱり!」

「・・・・」

引っ越し業者がそろそろやってくる!

「どこに引っ越すの?」

「・・・・」


「ピンポーン」

「・・・」


つづく。

No.275

~引っ越し~

彼が玄関を開けた・・
引っ越し屋さんが二人立っていた・・
私「どうぞ。よろしくお願いします」
引っ越し屋さん「失礼します」
ドンドン入って来て早速、作業にかかる。

仕方がないので全て伝えた。
私は、引っ越し屋さんのトラックに便乗させて
もらう予定だった。(本当はダメみたいだけど)

彼もそこで一緒に住みたいから、
引っ越し費用も家賃も全て出すから。

目の前にいたらどうしようもない。

これでは何のために前日一日がかりでの
作業が無意味だ・・
引っ越す意味もない・・

が、
もうスタートしたのだ。

どうなっても知らないよ!
もうこれ以上、責任とれる力はないから
あとは覚悟して・・と言った。

それを聞いた時
今も忘れられないほどの彼のあの笑顔・・。

子供・・
ないものねだり・・

子供が早々、結婚して家庭を持っただけ。

彼の車で長男の住んでいる
引っ越し先の街へと向かった。

彼は嬉しそうに色々、しゃべっていたが
私は、耳に入らなかった・・
頭の中は、これから先はいったいどうなるのか?

でも、切り替えることにした!
自分は、田舎から「おまけの人生・おつりの人生」
をスタートするために上京した。
その時には裸一貫。

今もそれと同じ状態だし、
捨てる物もない、なくす物もない、
もう怖いものは何もないんだ、、

どうなろうと、覚悟さえしておけばイイヤ、
「白か黒か」の人生の自分は
今回は、
「黒!」と決めた。


つづく。

No.276

~新しい暮らし~

長男が見つけてくれていた賃貸マンションは三階建ての三階。
国道沿いの賑やかな位置に立つ家族向けマンション。
立体歩道橋の目の前。
歩道橋に立つとベランダがまる見え。

広い部屋が三部屋もある。
お風呂も大き過ぎる位。
家族四人暮らしを設定した作りだ。

この街は都心に近く人気のある街だから家賃も高め。
彼が不動産屋さんへ行って二か月分の家賃と
礼金敷金を払ってきた。
住む気満々? 
はぁ・・

寒い冬だったので、ガス暖房にしようとガス屋さんで
大きなガスストーブを買って来た。
荷物のほどんどを引っ越し業者に料金を支払って
廃棄処分してもらったので
家具もない。
ソファーとテーブルと椅子だけ。
冷蔵庫や電化製品なども、彼が買ってきてくれた・・
引っ越し費用も、不動産屋へ、など
その他諸々費用などざっと100万円
彼がポンと出してくれた・・。

ふぅ。

明日から、また新しい仕事を探さなければ。
ハローワークなど行く気はなかった、
新聞で仕事探す予定にした。

さぁ、どうなるのやら?


つづく。

No.277

~高速道路で「ピカッ!」~

*今、ふと思い出したことの一つ↓

昨日まで住んでいた賃貸マンションは独身向けだったので
「隣は何をする人ぞ」ということはなかった。
音も全く聞こえず
7階建ての7階でほとんど高い建物もなく
高速道路が良く見え眺めも良く快適な住み心地だった。

彼がたまに泊まって帰る朝は、お約束事があった。
彼の提案だったが、
早朝、彼がすぐ近くの高速入口から乗る・・・・
しばらく走るとカーブを描くように曲る・・・
その位置は走行中の彼からは
私の立っているベランダ辺りが見える?
勿論、私が立っているマンションのベランダからも
彼の車が遠くに見える・・・
早朝なので通行車両もほとんどない。

その瞬間
ベランダにいる私が鏡を太陽に向ける!
すると、走行中の彼の目には
その鏡が「ピカッ!」と光る!

ただそれだけのこと、、爆。
数回はやったと覚えている。

彼が面白がって最初そんなことを言いだした時は、
危ないから!と反対したが、
「一瞬だけだし、気をつけるから大丈夫。」と。

私にはほとんど感触はないが、
彼にとったら私の居場所を確認したいらしい。

高速を乗ったらすぐ携帯で話しながら位置を知らせながら
「そろそろ、、今だよ!」と言う彼の合図で「ピカッ!」

「見えたよっ!やったね!笑」

アンタは子供かい!
危なくてしようがなかった。
逆に自分が走行中にそうやってもらいたかったな・笑。
本当は私も意外に楽しんでた。


普通の人では絶対考えつかない面白い?ことを
する人はそのあと私の前に現れなかった・・。

それだけ価値観、相性がピッタリの二人だった。



そんなことより仕事探し仕事探し!



つづく。

No.278

~仕事探し~

引っ越しの片付けが大体終わると
新聞を念入りにチェックした。
やはり、車関係が手っ取り早いし
事務仕事より断然稼げる。
男女の差別もないから簡単だ。

高い家賃を払いそこそこの生活を
するためにはそれなりの仕事を
する必要がある。

募集欄に、「福祉タクシー」という文字が目に入った。
まだ新しく会社を立ち上げたばかりらしい。

比較的近い距離だし電車も車もあるし
通勤には問題なさそうだ。
お給料もなかなか良かったし、
いいかも・・?

これと思ったら即、行動するのが得意技。
速攻で行く!

賑やかな街の国道沿いの古いマンションの上層階に事務所が
あった。

ドアを入ると、古い普通のマンションだ。
入口に狭いキッチンがあり、
畳の部屋に事務机をいくつか並べてある。
その隣の畳の部屋には男女数人が座ったりくつろいで
いた。
いかにも待機中という感じだった。


つづく。

No.279

~仕事探し~つづき

年配の男性が社長で、年配の女性が専務だと紹介された。
友人同士で会社を立ち上げたと。

「福祉タクシー」という言葉を聞いたのは初めてだったので
詳しく聞いてみた。

*この会社が元祖・福祉タクシー&介護タクシーだと今では思う。

距離や時間を細かく設定してあり、
お年寄りや身障者が通院や介護施設や区のディサービスなどの
送迎が主な仕事。

同じ利用者、同じコースの決まった毎日と
電話での予約が緊急に入る時などもある。
よって、コースが終わると事務所で待機するのが普通。

資格は、普通二種免許になる。
さすがに、普通二種免許は持っていないので、
会社で取得させてもらえるということだった。



つづく。

No.280

~仕事決まる~

私の履歴書の中の
「けん引免許」の文字を見て、二人が驚いた!
隣の部屋で待機していた男女もそれを聞いて
「へぇ!」「すごーい!」。
専務が「トレーラーに乗ってたの?
すごいわねー!
でもとてもそうは見えないわねぇ 笑」って。
ははっ。
どういう意味やねん!


会社を立ち上げたばかりで、手が足りない状態なので
出来るだけ早く来てほしいということだった。

普通二種免許取得までは、助手席で身障者やお年寄りの
乗り降りの介助するという仕事になり、
暇をみて免許を取りに行くということで
翌日から勤務になった。

説明を聞く限り今までの仕事を思うと遊びのよう。
ちょっと物足りない感じ・・
今までがあまりにも波瀾万丈だったから。

翌日から仕事開始で、
その日の予約の仕事を一通り終えると、
事務所で待機。
昼食は、女性スタッフ総出で街のスーパーに買い出しに行く・・
狭いキッチンで女性スタッフでお昼を作り、みんなで食べる・・
計算して割り勘・・。
面倒臭っ・・。

男性数人は、事務所の隣の畳の部屋で寝転んでテレビを
観ている・・

はぁ、、
これじゃ、過去の私の田舎での生活みたい、、。

お昼を食べたら、私は自動車学校に行く。

会社で全てを負担してくれると言われたが、
私は、どうせ取るなら、
大型二種免許を取りたかったので
自分で費用は出しますと言ったが、、
専務が、一日も早く乗ってほしいから、
二種免許にしてと言われた、、
そりゃそうだ・・
でも残念。

費用全て自己負担にした。
あとで文句の一つでも言われたらイヤだから。

*結果的に、これが良かったことになる。

あと、介助に必要な資格は、
消防庁で定期的に行われる
一次救命処置講習、
救急法救急員養成講習など数日通った。
この時の費用は全て会社が負担するという
ことだったがこれも自分で自己負担した。
自分のことは自分でキッチリしておきたい。


「おまけの人生・おつりの人生」を上京してから
この仕事で三つ目の仕事に就いたことになる。


つづく。

No.281

~普通二種免許取得~

通勤用に、中古の50ccバイクを買った。
国道を真っ直ぐ走るだけだったので
15分で着く。
仕事の合間に自動車学校へ行かせてもらい
数日で取得できた。
(勿論、全て自己負担)


車は、緑ナンバーのワゴン車。
後ろドアは、ボタン一つで上下できて
車イスの利用者さんや、病院へのストレッチャーなども
簡単に乗せられるように改造してあった。
当時は車もここまでできるんだ、と感心した。

一台に二人が乗ることになる。
運転する私と一緒に乗ってくれる女性スタッフは、
セレブな奥様だった。
ボランティアとして来ているとか?
すごい!
偉い!
立派!

小さく細い体なのに優しく利用者さんに接している。
とても、気が合っていつも一緒にランチした。
会社でのお昼ご飯の支度は、私もその女性も断り、
自分で外食することにしていたから。

街で一番の高い建物の最上階の
眺めの良いレストランやカフェや中華料理などで良くランチした。
お互いの過去を話したり、とても楽しい思い出だ。
この女性にもまた会いたい・・な。

今までで一番楽なこの仕事の数か月が
あっと言う間に過ぎた。
お給料も仕事内容と時間の割には、こんなに頂いて
いいの!?というほど良かった。

が・・事務所の畳の部屋でみんなで電話の仕事が
入るのをただただ待つだけ、
という時間が・・
息苦しく感じてしまうようになっていった。
(ったく!わがまま・・自分!)

朝の決まったコースを一時間足らずで終わり、
あとは帰りのコース仕事で時間になったら
お迎えに行き、送り届ける。
それまでの時間は事務所で待機。

電話が入れば、交代で出る。
今では、
どこでもあちこちで福祉タクシー・
介護タクシーを見かけるように
なったが、当時は、
区民にはまだまだ知られていなくて
電話が鳴ることはほとんどなかった。
待機の時間が長すぎた。

*この会社は、当時は数台しかなかったが、
今は数十倍に増えているようだ。



つづく。

No.282

~暇過ぎる仕事に悩む日々~

あまりにも、暇過ぎる、、
待機している時間が長すぎる。
他の人は、畳の部屋でゴロゴロしながら
テレビを観ているから嬉しいばかり?
でも、自分だけは違った!
イヤだった!
テレビなんてこれまでの人生のんびり観たことないし
何より体を動かす仕事の方が面白かったから
この仕事はこれから先もずっと続けるかと思うと
ウンザリしてきた。

気持ちがイヤとなると、無理・・。

社長は男性だから、女性であり先輩でもある専務に相談した。
近くのカフェで自分の気持ちを正直に話した。
専務も理解してくれたが、やはり、会社側としたら
数日だけだったが勤務時間内に自動車学校に通わせた
こともあり、もう少し考えてみて、、。
折角、縁あってうちに来てくれたのだから・・。

そりゃそうだ、、。
もっともっと、多忙で
事務所での待機時間さえなければ、、
最高の仕事だったんだけど。
立ち上げたばかりの新しい職種は軌道に乗るまでが
時間もかかり大変だとは理解していたが。

それからも、数か月勤務した。

彼も、いつもの「辞めちゃえ!」 爆。

辞められたとしても、次の仕事は?
何?

うーん。

ぜいたくな悩みだった。


つづく。

No.283

~彼が持って帰った物は!~

彼が奥さんと別れる?つもりで、私の元で暮らし始めた。
私の元、といっても彼が全て費用は出してくれたので
彼が借りたマンションかな。

彼の仕事が多忙な時期は、事務所に泊まり込みの時もあるけど、大体、遅くなっても帰って来た。
そして日付が変わった頃 帰宅。

ドアを開けた彼が手に下げていたのは!?
わぁ!
大きな塩鮭まるごと一本!
業者さんに頂いたけど、
仕事を終わらせてからでないと
帰れずに、、、

ギョッ!
どうすんの?
冷蔵庫は小さいからまるごと入れられないし、、。
結局、
夜中にまな板と包丁を出して、
三枚におろして焼き鮭用に小さくカットして
冷蔵庫にしまった・・
魚をさばくのは得意だったが、
さすがに夜中には、、ねぇ。

彼は隣に立って、
テキパキと鮭をさばく私をじっと見ていた。
さばき終えたら、さすがぁ!と嬉しそうに笑った。


嬉しいよりも、面倒臭い気持ちが先に立った。
そんなことはその時一回だけだったが、
今でも忘れられないのはなぜ? 笑。


つづく。

No.284

~彼との別れ~

ある日の夜遅く帰った彼が真面目な顔で私に言った・・
「明日は家に帰って来るから・・・」

彼の家に、両親と奥さんの母親が来るそうだ。

いよいよ、彼も観念する時が来たんだな、と思った。
いつまでも、二重生活ができるわけがない。

ここに引っ越して来てから私にはひと言も
言わなかったけど、
多分、奥さんや彼の両親から毎日電話が
あったと思う。

その夜、彼と初めて出逢った時からのことをずっと
考えていた。

会いたい時だけ会う。
食事したり、
ドライブしたり、
旅行したり、
おしゃべりしたり、
楽しいことばかり。
それは楽しくて当たり前。

引っ越して来てからは、
仕事以外ではいつも一緒に行動したけど
たった数か月。
楽しいことばかりで当たり前。

でも、それは、
円満だった家庭を壊した上でのニセの暮らし。
ままごとごっこ。
盲目になってしまっていただけ。


彼と出逢う前のように奥さんの元に戻れるように
背中をそっと押して、
見送ってあげるのが私の義務だと痛感した。
あんなことこんなこと・・・
色々な想い出をたどっていくうちに、
気がつくと窓の外が明るくなっていた。

急に枕元の携帯電話が鳴ってビックリして
あわてて携帯をとりながら
時計を見ると午前5時過ぎだった。

「はい」



つづく。

No.285

~「さようなら」~

*訂正 ↑ 彼が家に帰ったのは翌日の夜だった!
その夜、彼は家族会議をした。


彼が家族会議していると予想したその夜、
出逢ってからその日までの想い出をたどって
いるうちに朝になっていて・・

午前5時過ぎに彼から電話が!

私「はい」

彼「・・・」

私「おはよ」

彼「ゆうべ、話し合いしたよ・・」(小さい声だ)

私「うん」

彼「やっぱり、妻と子供を捨てられなかった・・
 もう一回やり直してみるよ・・」

私「うん、そうだね、
  今まで色々ありがとう、
  感謝してる。」

その言葉でいっぱいだった。

そして・・・・
いつもの「バイバイ」ではなく、
あの、、お約束の最後の言葉を言った・・

私「さようなら」

彼「さようなら」

電話を切ったあとは、気持ちがサッパリしていた
なぜだか分からないが。
淋しいという気持ちはなかった。
これで良かったんだ!

出逢ったらいけない二人だったから。


2008年劇場公開された「最後の初恋」
(リチャード・ギア&ダイアン・レイン)
という映画を観に行った時に、
彼のことを想い出して胸がキュンとした。

でも、人生で一番愛した人には変わりなかった。
こんなに人を好きになるなんて初めてだった。


当時、年を重ねてきていた私に、
遅ればせながら初めて、、、
ドキドキする
そして、
恋する経験をさせてくれた彼に
あれからずっと・・・
そして今でも・・・・
感謝している。


*追記
「さようなら。」と言ったその日、
マンションに残された彼の荷物は
全て宅配便で事務所に送った。

「お体ご自愛下さい」・・
とメモ書きだけ入れて・・

こうして彼との恋は終わった。



つづく。

No.286

~彼のその後~

長男に彼を紹介するつもりだったが
会うことなく別れたけど、
彼のことを色々、話していたので
長男は良く理解してくれていた。

ある日、長男が電話してきた。
車でマンションの前を通りかかった時、
マンションのベランダがまる見えの立体歩道橋から
体の大きい男の人がジィっと見ていた・・!?

私は、すぐ彼だと直感した・・。
彼は、身長が184㎝。
大学でアメリカンフットボールしていたほどのデカい体格、
彼の事務所は同じ国道沿いの車で20分ほどの距離だったし。

長男には、それは言わなかったけど。

「さようなら」と言ったその日のうちに
NTTに行って電話番号をかえた。
(なぜ電話番号をかえるのか?しつこく聞かれたため、
ストーカーがいたずら電話攻撃してくるから、と答えた 爆)

そしてその足で
DOCOMOにも行った。
携帯電話をかえて番号もかえた。

なので、
彼もその後、私に連絡のしようがないということ。

本心は、
このマンションも引っ越しもしたかったけど、
とても無理だし、、しかたない。


何といっても、、もう終わりにした人だから。


つづく。

No.287

~彼のその後~つづき

また仕事を続けた。
が、、暇をもて遊ぶ待機時間の長さ、、
ぜいたくな悩みだけど毎日 悩んでいた。

ある朝、通勤のバイクでマンションを出て側道を走っていた。
信号が赤になったので停止した。

何気なく青信号になった左方向をふと見ると・・

彼だ!



つづく。

No.288

~彼のその後~つづき

彼だ!

彼の車が私の目の前で左折した!

私と彼の車の距離は、数メートルしかないが
結構、大きな交差点だから私に気づかなかったようだ。
私の行く方向へ左折して行った!
助手席には女性が座っていたようだ・・
多分、奥さんを乗せて事務所に行く途中!?

なぜ!?
こんな所に!?
こんな朝早くに!?

隣の県に住んでいたハズなのに・・


色々、頭の中の思考回路がグルグル回った。

もし、私の進行方向の信号が青だったら!?
先にバイクで走る私が側道を終えて国道本線に入る頃に
彼の車が、、私のバイクを追い越す!

追い越す瞬間、真っ黒のフルフェイスのヘルメットだから
顔は見えないが、、絶対、彼は私に気づくハズ!
なぜなら、
彼が見慣れたいつもの白いシャツにブルージーンズ姿だから。

もし、その時 気づいた彼はどうしただろうか?
助手席に奥さんを乗せているからどうしようもなく
通過して行くだけだけど、、。

赤信号だったから助かった・・。

が、それより、
私と別れてからすぐに、
この近辺?に引っ越して来た?
なぜ?



つづく。

No.289

~彼のその後~つづき

マンションの近所で彼を初めて見かけてから
しばらくしてから、また見た!

今度は、
仕事に出るためマンションを出て側道を走り
国道に合流する直前にあるガソリンスタンドで
バイクに給油中!
(なぜゆえに同じような時間帯に同じ道を!?)

私の目の前を、知らずに走行して行った。
そこは、合流直前でそこに集中しているので
速度を落としていたが見つからずにすんだ。
(彼は運転中はキョロキョロしないし)

二度も見かけるということは、
この近辺に引っ越して来ていることは確実だった。

何のために?
わざわざ?
家族で引っ越して来る?

だから、長男が見たあの「体の大きい男の人は」
彼に間違いがないと確信した。
近所なら?しょっちゅう来れるし。

はぁ。

初めて見た時にもそうだったが、
その日はもっと仕事中も胸さわぎがして
どうしようもなかった。

マンションに帰ってから、これから先のことを考えた。
引っ越した方が一番いいのだろうが、
しばらくは無理だ。

どうしよう。

近所?に引っ越して来た彼から見張られている?
いつどこで見ているかと思うとイヤだし、
落ち着かないよ!

本当にそうしていたなら、
それこそ、本当にストーカーじゃん!



つづく。

No.290

~会社を辞めて一時帰郷~

こういった状況の場合どうしたらいいか?
落ち着いて、考えて!

彼の前から姿を消すのが一番だけど無理なので・・
せめて・・
しばらく
田舎に帰りほとぼりがさめるのを待つことにした。
他にはいい考えが思いつかなかった。

そのため、
会社には、
勤務時間中に普通二種免許を取りに
行かせてもらったのに本当に申し訳なかったが、
介護タクシーという業種が社会一般に知られるまで、
待機することは性格的に無理だと思い、
結局、田舎に帰るということで辞めさせてもらった。
ご迷惑かけてしまい本当に申し訳なかった。


田舎を捨てて上京した自分だったのに・・仕方ない。
旅行などは到底無理だし・・・
しばらくとなると、田舎しかない。
母にすぐ電話して顔を見に帰るから、
と伝えたら喜んだ。

航空券などの予約をして翌日には帰郷した。

どのくらい帰郷していたのかな?
記憶していないが・・。

いつまでも、仕事もしない訳にはいかず、
しばらく?帰郷していた私は、
マンションに一人で居たくなくて
無理やり母を連れて帰京した。
母が滞在したのは、バレンタインデーまでの二週間だった。
もっともっと居て欲しかったけど。


つづく。

No.291

~マンションで母と過ごした二週間~

引っ越して来た時、
その日のうちに、数軒に挨拶に行った。
隣のオバアサンは小学生の孫と二人暮らしだった。

引っ越し作業の時に、
ずっとドアの前で中をのぞいていた。

彼のことがヤケに気になるようで
色々質問してきたことがあった。
面倒なオバアサンだなと思った。



そのオバアサンのこと 

母は、二週間滞在している間、私のために、
洗濯したり掃除したり料理してくれた。
昔からじっとしていることがない位、
働き者だったから。

ある日、
私が用事があり、数時間外出している時、

母はその時も、
年とってから上京して一人で頑張っている娘にせめて
ここにいる間に色々やってあげようと料理なども
手作りして冷凍したり裁縫したり忙しくしていた。

やっと終わったので
ほっとしてコタツに座りお茶を飲んでいたら、

何か外に動く気配がして、ふとベランダを見ると、
隣のそのオバアサンがベランダの戸境壁越しに顔を出して
のぞいていた!
母はビックリした!
母から見られたオバアサンはすぐ頭を引っ込めた・・
らしい 爆。

このオバアサンこそ「隣は何をする人ぞ」的好奇心旺盛人間。
いるいる!こんな人! 


*追記
隣のオバアサンには、母が二週間滞在しているからとキチンと
挨拶までしに行ったのに。
多分、彼と一緒に引っ越して来たのにいつの間にか
姿が見えなくなったと思ったら今度は母親が来た?
余計に興味深々?爆。


つづく。

No.292

~お世話になっている姉妹~

上京してから両親が同郷だという私より少しだけ年上の
姉妹とふとした縁で知り合った。

以来、ずっと何かとお世話になっていた私。

腎臓が機能していないということが判明した時にも姉妹で
心配してお見舞いにマンションに来てくれたこともある。

何でも隠さず相談していた。
特にお姉さんの方には。

当然、彼にも、お姉さん宅の電話番号も教えていた。
なぜかと言うと、私に何かあった時には、
お姉さんに連絡できるように、、と。


つづく。

No.293

~彼が・・~

彼は、時々、様子を見に来ていたようだ。
立体歩道橋から?裏から?

あれから私が、しばらく帰京している間も
窓のカーテンをしたままで・・開けた様子はないし?
シーンとしているし?
もう引っ越してしまったのか?

そう思っていたら?
いつのまにか?
知らないオバアサンがベランダで洗濯物を干したりしている!?
やっぱり、引っ越してしまったから
次の人が引っ越して来たんだな?

な~んて、思って!?

色々、悩んだと思う。

唯一の手がかり?頼みの綱?は、
お姉さんの電話番号を知っている!

お姉さんに電話して聞くのが一番早いんだけど・・


電話していいものか?
今まで一回も電話したことないし・・
勇気がいる・・
どうしよう?
今日、電話しよう?
いや、明日しよう?

迷いに迷った挙句 思い切って電話した!
(彼の性格からして相当、悩んだと思われる)

そして・・電話を切ったあと、
すぐ、お姉さんから電話をもらった。

彼からいま、電話があったわよ、と。

 彼「よりを戻そうとかいうのではないんですが、
   ○○さんと連絡がとれないものですから
   心配になりまして
   突然ですがお電話させてもらいました。」って!

 「今、お母さんがいらっしゃてるようですよ~」
  と伝えたら安心したみたい、、?

あ~あのオバアサンはお母さんだったんだ~
引っ越したんじゃないんだ・・と。


つづく。

No.294

~母の帰郷~

二週間の間に、母をあちこち
連れてたくさん想い出を作った。
色々な所に連れて行った。
横浜ランドマークタワーに二泊。
伊豆の温泉に一泊。
日光東照宮、奈良、京都まで連れ出した。
毎日があっと言う間に終わった。

悔いのない母親孝行ができたかな?
田舎の空港に知り合いのタクシー運転手さんに迎えに
来てもらい家まで送ってもらうように早めに予約した。

横浜ランドマークタワーの横浜ロイヤルパークホテルに泊まった。
67階の広い部屋。
特に夜景が素晴らしい。
母は高くて怖そうにしていたが長い間、
窓からの眺めをずっと見ていたっけ。
朝日も素晴らしい。
どこよりも誰よりも早く朝日を見られる。
あまりにも素晴らしいので二泊もしてしまった。

部屋でフレンチをゆっくりのんびり夜景を楽しみながら
母娘水入らずのぜいたくな時間を過ごせた。

チェックアウトしてそのまま
横浜からリムジンバスに乗った。

いよいよ、母とのお別れだ。
無理やり東京に連れて来てあちこち引っ張り回され
さぞかしくたびれただろうに、、。
搭乗口を通過した母が、
振り返って笑顔で手を振った。
大好きな母が何だか小さく見えた。
泣きそう・・。

飛行機が飛び立って見えなくなるまで
展望デッキで見送った。

無事に家に帰り着きました、
と電話をもらったらホッとした。
ちょうど、その日はバレンタインデーだったので
飛行機の中で乗客全員にバレンタインチョコのプレゼントが
あったそうだ。
空港の到着ロビーの前で知り合いのタクシー運転手さんが
手を振って迎えてくれて、
タクシーの中で、そのバレンタインチョコをプレゼントしたら
大喜びしたって!笑。
良かったね。


さぁ、また仕事を探して頑張ろう。


つづく。

No.295

~母と泊まったホテルで~

無理やり連れて来た母との東京での最後の二晩は
横浜ランドマークタワーのホテル。
最後の夜は、長男と三人でディナーしようと
約束していたので
長男の仕事が終わりホテルに来るのを待っていた。

ビシッとしたスーツ姿と黒いカバンを下げて部屋に
入って来た孫におばあちゃんは、最高の笑顔で
迎えた。

母は、相変わらず細いねぇ~って孫に言った 爆。
未熟児で早く産まれ、産科医院内で
母親の私よりも自分がミルクをあげたりオムツを
替えたりした可愛い初孫だから
より可愛いのは当たり前。

ディナーを三人で心ゆくまで楽しみ、
母と二人でキングサイズのベッドに寝て、
長男はもう一つのベッドに寝た。
寝付くまで昔話をして楽しんでて・・
いつの間にか長男の返事がなくなった?
スヤスヤと寝息をたてていて、
母と二人でクスクス笑ったっけ。
誰にも、邪魔されずに
本当に楽しいひとときだった。

翌朝、会社に行くために朝ご飯も食べずに先に
出かけた。

長男は、母にとって一番おばあちゃん孝行
してくれた優しい初孫だった。



母はもういないけど、いつまでも忘れられない
楽しい想い出の一つ。


つづく。

No.296

~また仕事探し~

「おまけの人生・おつりの人生」を東京でスタートしてから
四つ目の仕事を探すことになった。

前回と同じく新聞で探すことにした。
勿論、ハローワークなんて行く気もなかった。
どうせ行っても
年齢や職種など制限されてくるし無駄。
失業保険なども全く考えていなかった。

車以外の仕事はやること考えていないし
東京は、家賃は高いし礼金敷金必要だし
敷金なんてどうせ戻ってはこないし。
戦時中のしきたりがまだ生きている業界。
こんな不条理なことがまかり通っている業界。
いまだに、理解不能だ。
引っ越しするたびにお金が羽根をつけて飛んでいく!
引っ越し貧乏ってやつだ。
もう引っ越しはできない。
今、いるこの場所で仕事を探さないと。

車関係の仕事なら、何でもいいか?
というとそうじゃなかった。
わがままだけど、
タンクローリーとタクシーだけには乗りたくない!
なぜか、上京以来ずっと思っていた。

ところが、
新聞募集の車関係は、ほとんどが
トラック運転手とタクシー運転手。

もうトラックはいいかな。
では?

残りはたった一つ!

タクシー?


えぇー!?


考えた。


うーん。



つづく。

No.297

>> 296 *訂正

>タンクローリーとタクシーだけには乗りたくない!

タンクローリー(誤)  ⇒  ミキサー車(正)

ミキサー車(生コン車)の間違い。
なぜミキサー車に乗りたくないのか?
分からないけど、、笑。

タンクローリー大好き。
楽しい仕事だったから。



No.298

~原さんとはずっと親友~

一緒に陸送をした原さんも
私が辞めたあと
「〇〇ちゃんが辞めたらつまらないヤ」と
すぐ辞めてしまった。
家業を手伝っていたが、仕事が暇だといい
いつも電話でしゃべっていた。
彼と別れてから、
原さんは待ってましたとばかりに
より電話したり、食事に行ったり
お茶を飲みに行ったりして
相変わらずいい親友同士?だった。

自分でも言ってたが・・・笑
女性にあまり興味がない?って!爆。
どうやら、本当らしかった。
だから、余計 良い友人でいられたのかも。

車を持っているので私が行きたい所には
いつも笑顔だけどいっそう、ニコニコして
「うんっ!いいよ~○○ちゃんのためなら
どこでも行くよ~
だって、
〇〇ちゃんは僕の女王様だからね~笑」。
って、オイ!どういう意味だよぉ!?
といいつつ喜んだりして♪ 爆。

原さんは本当に、お人好しだった。
この人がいてくれたお蔭で
何かと助かったのも事実。

原さん、あの頃は本当にありがとう。
陸送という仕事を教えてくれたのも原さんだった。
(この場を借りてお礼を言います 笑)
これ、見てくれてないかな?
イヤイヤ見ないだろうな・・。

そうそう、長男が中古車を買いに行くときも
一緒に行って選んでくれたり、
古いスポーツカーも私が譲って
もらったり、車に詳しくて手先が器用で本当に
良くしてもらった。

母が二週間上京している間も
巣鴨に車で連れて行ってくれたし、
マンションに上がってもらい母の手料理を
一緒に食べたりしたことも何回かある。

本当に友人としては最高の原さんだった。
その後 あんな人には二度とお目にかからなかった。



つづく。


No.299

~これから先は?~

田舎で生まれた自分の周りの人間たちはロクデナシばかり
だった。
一人として良いお手本になった人はいなかった。

ところが、上京したとたん、
良い人にばっかり出会ってきた。
まるで、
田舎での自分が犠牲になってばかりだった人生の
大どんでん返し?
過去に人の世話ばかりしてきたごほうびだと思った。


なので、これからも、もっと良い人に遭遇するハズだった。

ところが!ところが!
これまた!

奈落の底に突き落とされる!?
大逆転の人生が待ち受けているとは・
その時には夢にも、思わなかった。


つづく。


No.300

~仕事探し~つづき

新聞で仕事を決める。
トラック運転手とタクシー運転手ばかり。
あとは事務仕事。パート、アルバイト・・。

ふぅ。


一日も早く働かないと、
自分の生活と母への仕送りは待ってくれない。

うーん。

まだ迷っている、、
タクシー・・・・・

うーん。

コーヒーをゆっくり飲んで考える。


うーん。



つづく。

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