壊れた宝物

レス218 HIT数 5216 あ+ あ-


2006/10/03 19:59(更新日時)

ある閑静な住宅街。その中にある一軒の家。
毎日毎日、家事と育児に追われる。夜になれば仕事から帰宅する主人。外面が良い分、その鬱憤を妻に八つ当たりをする(暴力はしない)
黙って耐える妻。
そんな年月を重ねて、この事件が墜に起きた。
-----------------
『虐待』がテーマの物語です。最後まで続けられるか分かりませんが、頑張ってみようと思います。
中傷や批判は、お控え頂ける様お願い致します

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No.173705 (スレ作成日時)

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No.1

亭主関白の主人が、出張で二日帰って来ません。やれやれ‥ホッとしたのも束の間。2歳になる娘の星花(せいか)が、また泣いています。母親が見に行くとブラウスのボタンが上手くはめられなくて、イライラして癇癪を起こしていたのです。

No.2

>> 1 「ほらほら泣かないの。今ママがはめてあげるから」
母親は、こう言って星花のボタンに手をかけた時 星花は手を振りほどき
「イヤっっ!自分でしゅる(する)」と泣いてわめいて言う事を聞きません。
今日は朝から暑かったのと日頃の疲れ、そして頭を押さえる存在の主人が出張で帰って来ない‥張りつめていた糸が切れたのでしょうか。母親は、思いっきり2歳の我が子の頬を ひっぱたきました

No.3

>> 2 いつもなら、なだめる事や叱る事はしても叩く事は決してなかった母親から手をあげられて星花は驚き一瞬泣きやみましたが又泣き出しました。苛立ちが募った母親は何度も頬を叩き、ボタンを引きちぎりました。やっと星花は泣きやみました。母親は心の中が軽くなりました。
(何で、もっと早くこうしなかったんだろう。こうすればウルサイ泣き声を聞かなくても済んだのに)そう思ったのです

No.4

>> 3 母親はボタンの付いてないTシャツを放り投げました。この服なら2歳の星花は一人でも着られました。時間が経ち、怒りも和らいだ頃‥娘がシュンとして部屋の隅で、クマさんのぬいぐるみと遊んでる姿と叩かれてホンの少し赤くなってる頬を見て、母親の胸に後悔と痛みが走り
星花を抱きあげました。
「もう二度と叩かないからね。ゴメンね。ゴメンね。星花」
娘も母親にシッカリと抱きつきました。しかし…この日、小さな娘に告げた約束は守られる事はありませんでした

  • << 6 --お昼時の事-- 「ママ!こえ(これ)食べたい」 星花は、菓子パンを持って母親の元へ。「もうすぐ、ご飯だからダメです。三時のオヤツにしましょうね」母親は言いました。 「やだ!やだ!今がいい。今食べゆっ!」 反抗期に入りかけた娘は又泣き出します。ここで甘やかしてはいけない。そう考えて母親は娘から、パンを取り上げて 戸棚の中に入れました。お腹が空いてたのと、食べたかった菓子パンが取られた事で 星花は大声で泣きました。 母親が何度も、さっきと同じ事を言っても聞きません。

No.5

>> 4 こんばんわ♪
早速・読ますせてもらいました(◎^艸^◎)

何だか……恐いですね…υ

これからも、読ませてもらいますので、頑張って下さい(ノ∀`)

  • << 7 花さん、読んで頂いて嬉しいです。 そして応援有り難うございます。頑張りますね(^-^)また時々、来て下さいね。 私も花さんの所へ お邪魔させてもらいます☆

No.6

>> 4 母親はボタンの付いてないTシャツを放り投げました。この服なら2歳の星花は一人でも着られました。時間が経ち、怒りも和らいだ頃‥娘がシュンとして… --お昼時の事--
「ママ!こえ(これ)食べたい」
星花は、菓子パンを持って母親の元へ。「もうすぐ、ご飯だからダメです。三時のオヤツにしましょうね」母親は言いました。
「やだ!やだ!今がいい。今食べゆっ!」
反抗期に入りかけた娘は又泣き出します。ここで甘やかしてはいけない。そう考えて母親は娘から、パンを取り上げて
戸棚の中に入れました。お腹が空いてたのと、食べたかった菓子パンが取られた事で 星花は大声で泣きました。
母親が何度も、さっきと同じ事を言っても聞きません。

  • << 8 ・母親は、泣いてる娘を放っておいて お昼の準備を続けました。 星花の大好きなミートスパゲティです。母親は、一生懸命 ソースから手作りをしました。 娘が泣きやみ落ち着いた頃に、食事も完成しました。 食卓に着き、星花お気に入りのエプロンを付けて‥。 星花はマダ諦めがつかない様で、スパゲティをつつきながら あの菓子パンの事ばかり話しました

No.7

>> 5 こんばんわ♪ 早速・読ますせてもらいました(◎^艸^◎) 何だか……恐いですね…υ これからも、読ませてもらいますので、頑張って下さい(… 花さん、読んで頂いて嬉しいです。
そして応援有り難うございます。頑張りますね(^-^)また時々、来て下さいね。 私も花さんの所へ
お邪魔させてもらいます☆

No.8

>> 6 --お昼時の事-- 「ママ!こえ(これ)食べたい」 星花は、菓子パンを持って母親の元へ。「もうすぐ、ご飯だからダメです。三時のオヤツにしまし… ・母親は、泣いてる娘を放っておいて
お昼の準備を続けました。
星花の大好きなミートスパゲティです。母親は、一生懸命
ソースから手作りをしました。
娘が泣きやみ落ち着いた頃に、食事も完成しました。
食卓に着き、星花お気に入りのエプロンを付けて‥。
星花はマダ諦めがつかない様で、スパゲティをつつきながら あの菓子パンの事ばかり話しました

No.9

>> 8 ・だけど、つつく度に美味しそうな香りが漂うソースに負けて、口に運ぼうとした その時です。母親は、急に娘の手を叩きました。強かったのでフォークが飛びました。戸棚から菓子パンを取り出して、ちぎりもせず
幼い我が子の小さな口に無理矢理おしこみました
「そんなに食いたきゃ食えーっっ!」
母親は、泣きそうな顔をしながら甲高い声で星花に攻撃しました。

No.10

>> 9 ・星花は、泣きながら口からそのパンを出しました。母親は、頑張って作った昼食を全部ゴミ箱に捨てたので、お昼ごはんは結局食べる事が出来ませんでした。 時間が経って、お腹が空いた娘は母親の所へ行きました。しかし母親は知らん顔をしています。
またまた星花は泣き出しそうになりましたが、母親がもの凄い目で睨みつけたので泣きませんでした

No.11

>> 10 ・洗濯物を取り込み アイロンをかけて …ふと星花のオムツを替えてない事を思い出して、テレビを見ている娘の腕をイキナリ引っ張り立たせて交換しました。「そろそろオムツを外さないとね!トレーニングよ」
そう言って、母親はトレーニング用で湿った感じが分かるオムツを星花と一緒に、買いに行きました

No.12

>> 11 ・買い物を済ませ帰宅をしました。お昼から何も口にしていない星花は、お腹も空いて喉の乾いています。「おちゃ(が欲しい)」と母親に言いました。母親は無言でコップに麦茶を注ぎ娘に与えました。それを飲み終えるか終えない内に、腕を引っ張り すぐにトイレトレーニングを開始しました
「おしっこやウンチが出たら言うのよ!」「したくなったら言うのよ!」
星花は頷きました

No.13

>> 12 ・夕方の事です。もぅ空腹に耐えかねた小さな子供は、機嫌が悪くなり泣いていました。その声が又、母親を苛立たせます。今日と明日、主人は出張で帰ってきません。
(お昼はメチャメチャだったし、夕食位…)そう思って
夕飯はインスタント食品と市販のオニギリに決めました。
2歳の娘を黙らせる為に オニギリをほぼ投げ捨てる様にして与えました。星花は泣きやんでそれをほおばりました。

No.14

>> 13 ・それから数時間が過ぎました。
母親は子供のオムツを見ました。
「星花!さっきも言ったでしょう!?何で言わないのよ!この子は!」2歳になったばかりで、初めてのトイレトレーニングで上手く行くわけ有りません。普通に考えれば分かる筈です。しかし、この母親は この時 正常では無かったのでしょうか。もの凄い勢いで、お尻を叩き子供を突き飛ばしました。
星花はもぅ泣き声でなく、悲鳴の様な声を上げて涙を沢山沢山流しました。

No.15

>> 14 ・その声が鬱陶しくなり、母親は子供を残して別の部屋に入ってしまいました。 しばらく経った後
星花は泣き止み、小さな手で涙を拭いて 母親を探しました。叩かれても叩かれても、この子は母親が大好きだったから。

  • << 18 ・リビングから出て向かい側の部屋のドアを開けると、母親は泣いていました。「どうして!?どうして!?」ちょっとした事なのに、叩いて叩いて突き飛ばした後悔。いつまで経っても聞き分けのない子。甘やかすのはイケナイ思いと、もう少し寛容にならなくてはイケナイと言う矛盾した気持ちが 混ざりあって『どうして!?』としか言葉が出なかったのです

No.16

こんにちは。「春†時を越えて」の旅人デス。親や子供の気持ちがよく伝わりました。頑張って下さいネッ

No.17

>> 16 旅人さんレス有り難うございます。
下手な文章でも、母子の気持ちを分かって貰えて良かったです。最後まで頑張ります。旅人さんも良い作品に仕上がる様に頑張って下さいね

No.18

>> 15 ・その声が鬱陶しくなり、母親は子供を残して別の部屋に入ってしまいました。 しばらく経った後 星花は泣き止み、小さな手で涙を拭いて 母親を探し… ・リビングから出て向かい側の部屋のドアを開けると、母親は泣いていました。「どうして!?どうして!?」ちょっとした事なのに、叩いて叩いて突き飛ばした後悔。いつまで経っても聞き分けのない子。甘やかすのはイケナイ思いと、もう少し寛容にならなくてはイケナイと言う矛盾した気持ちが 混ざりあって『どうして!?』としか言葉が出なかったのです

No.19

>> 18 ・2歳の子は、そこまでの心境を読み取る事は出来ませんでしたが、母親が悲しくて泣いているのは分かりました。
娘は母親の元へ走って行き抱きつきました。「痛いの?しんどいの?」星花は言いました。母親を信用しきった瞳で。
「星花が悪い子じゃなかったらママは泣かずにすんだのよ!」 (違う!星花は悪くない!)母親の心の何処かが叫びます。
でも言葉は冷たく
子供を突き放します。それでも、子は母親から離れません。聞き分けが無い訳では無いのです。自分から離れていこうとする母親に、また温かく抱っこされたかった。それだけ。

No.20

>> 19 ・ー数時間後ー
お風呂の時間です。 母親が子供の髪を洗ってる時に、シャンプーの泡が目に入りました。子供は泣くと又怒られると察したのか、泣かずに我慢をしましたが
痛みにはかなわず
「ママ おめめ 痛い」と言いました。母親は何も言わず、濡れたタオルで思いっきり目をこすりました。子は思わず、それを手で振り落としました。

No.21

>> 20 ・「せっかく拭いてやってるのに!」母親は気違いの様な声を出して、白くてフワフワで可愛らしい幼い我が子の腕を思う存分 つねり上げました。子は泣きだします。泣けば泣く程 母親のつねる力は強くなり…最後は口を叩きました。
火傷はしない程度ですが、それでも子供にしては熱いお湯を頭からかけて、バスタオルで皮膚が赤くなる程 こすって拭きました。
寝る時もいつもなら、添い寝してくれるのに 今夜は一人 布団に寝かされました。小さな子供は、今日一日 胸が痛みながら 眠りにつきました

No.22

>> 21 ・翌朝、目が覚めると母親の姿がありません。星花は色々部屋のドアを開けましたが、いません。
二階には「一人で上がったり降りたりしないで」そう言われてました。しかし
星花は、その小さな足で登りました。母親を探す為に。
…………ようやく
登り終えようとした時、「何してるの!?」甲高い声がしました。星花は、声に驚いたと同時に足を滑らせ転落しました。
母親の、けたたましい程の叫び声がしました。

No.23

>> 22 ・母親が駆け寄ると出血は、ありませんでしたがグッタリしています。泣き声も出さずウトウトしているのです。母親は急いで病院へと向かいました

No.24

>> 23 ・……………………診察が終わりました。軽い脳震とうを起こしていますが骨折や捻挫など他に目立った外傷は、無いそうです(昨日つねった後は消えてました)念の為に今日一日
入院して、明日の朝に退院となりました。母親は先ず、実家に電話を入れました

No.25

>> 24 ・出たのは、この母親の妹でした。妹は訳を聞くとスグに
病院へ来てくれました。妹はマダ独身ですが、姪の星花をとても可愛がってました。妹に姪を見てもらってる間に、母親は主人の携帯に電話をしました。

No.26

>> 25 ・主人は、地方へ出張中で仕事の為に
すぐそっちに行く事は出来ないが、明日の早朝には着く様にする。と言いました。
母親が病室に戻ると母親の実母も来ていました。星花は目が覚めていて、実母と妹に甘えていました。星花は、おばあちゃんとオバちゃんも大好きだったのです。

No.27

>> 26 ・おばあちゃん‥母親の実母は、星花の母親を見るなり
「一体何があったの?」と聞いてきました。母親は、子を叩いたりつねったりした事は言わずに
「私を探して二階まで一人で上がってきたんだけど足を滑らせて落ちたの」と答えました。母親は、上手く切り抜けたつもりでしたが、おばあちゃんの目は誤魔化せませんでした。(これは何かある)
そう思いました。しかし、今ここで話すより落ち着いてからにしょうと考えたのです。

No.28

>> 27 ・星花は昨日、散々な目に遭った分 病院での一日は快適でした。おばあちゃんは優しいしオバちゃん(母親の妹)は手遊びをしてくれる。母親も今日は怒らない。昨日からロクに食事をしてなかったので、病院食も美味しく頂けました。
症状も悪化せず
あっと言う間に一日が過ぎました

No.29

>> 28 ・翌朝、診察を終えて家路に着くと
主人は帰っていました。主人は母親に星花の容体だけ聞いて、無事だと分かると後は何も言わずに
テレビを見始めました。星花は父親の側に行きましたが、相手にしてくれません。気をひく為に、父親に色々とチョッカイをかけました。煩わしくなった父親は、星花に怒りました。星花は泣きます
「あ―っ!もぅウルサイな。だから俺は子供なんて大っキライなんだよ!」
正真正銘 血を分けた子供に言葉を投げつけました

  • << 32 ・普通なら、母親が主人を怒るか子供を助ける様な言葉を掛けるでしょう。 しかし、どちらもしませんでした。亭主関白の主人の機嫌をこれ以上悪くさせると、空気が重くなるからでした。 「お前は、毎日家にいて一体 星花にどんな躾をしてるんだ」と冷ややかに言って部屋に入ってしまいました。 母親と星花は2人 取り残されました

No.30

こんにちは☆
早速来ちゃいました。『゚:。+居候+。:゚』を書いている者です
結構シビアなお話ですね…これからも楽しみにしています!頑張ってください☆

No.31

>> 30 ◇レス有り難うございます。
最後まで頑張りたいと思います。これからも宜しくお願いします(^-^)

No.32

>> 29 ・翌朝、診察を終えて家路に着くと 主人は帰っていました。主人は母親に星花の容体だけ聞いて、無事だと分かると後は何も言わずに テレビを見始めま… ・普通なら、母親が主人を怒るか子供を助ける様な言葉を掛けるでしょう。
しかし、どちらもしませんでした。亭主関白の主人の機嫌をこれ以上悪くさせると、空気が重くなるからでした。
「お前は、毎日家にいて一体 星花にどんな躾をしてるんだ」と冷ややかに言って部屋に入ってしまいました。
母親と星花は2人
取り残されました

No.33

>> 32 ・「…アンタが余計な事するからよ」
ボソッとつぶやいて、星花の腕を足を勢いに任せて力一杯
つねりました。爪が食い込み血が出てきました。髪の毛も引っ張りました。
これまでに無い程の悲鳴に近い泣き声を2歳の小さな娘はあげました。
でも父親は、部屋から出てきません。また いつもの様に
星花がワガママを言っている。
妻が何とかするだろう。 と軽く考えてました

No.34

>> 33 ・それが5分間続きました。星花にとっては、苦痛で悲しくて長い時間でした。 母親は突然、手を離しました。主人が部屋から出てくる音が聞こえたのです。 「なぁ!星花連れて 外に出てくれないか?うるさくて寝れない」と。
「でも 今病院から帰ってきた所だし…」
母親の話しなんてロクに聞かず又戻ってしまいました。
仕方なく母親は星花を車に乗せました。向かう先は自分の実家です

  • << 38 ・車で10分程度の所にある実家に着きました。実父は、仕事に行っていて不在でしたが、実母はいました。妹はバイトが休みとの事で可愛い姪を喜んで抱き上げて、面倒を見ていました。隣の部屋で実母は母親と2人で話します

No.35

初めまして。我が家にも2歳の男の子がいます。正直、胸が苦しくなります。波が出そうにもなります。そして母親のイライラの気持ちが痛い程、分かります。


実家のお祖母ちゃんに期待して続きを楽しみにしてます。

  • << 37 ◇匿名35番さん 初めまして。レスと訂正を有り難うございます。私の書いた文面から、母親の心境が伝わる事が出来て良かったです。これからも続けていくので、宜しくお願い致します

No.36

>> 35 ごめんなさい。

× 波が……
〇 涙が……

間違えました。

No.37

>> 35 初めまして。我が家にも2歳の男の子がいます。正直、胸が苦しくなります。波が出そうにもなります。そして母親のイライラの気持ちが痛い程、分かりま… ◇匿名35番さん
初めまして。レスと訂正を有り難うございます。私の書いた文面から、母親の心境が伝わる事が出来て良かったです。これからも続けていくので、宜しくお願い致します

No.38

>> 34 ・それが5分間続きました。星花にとっては、苦痛で悲しくて長い時間でした。 母親は突然、手を離しました。主人が部屋から出てくる音が聞こえたので… ・車で10分程度の所にある実家に着きました。実父は、仕事に行っていて不在でしたが、実母はいました。妹はバイトが休みとの事で可愛い姪を喜んで抱き上げて、面倒を見ていました。隣の部屋で実母は母親と2人で話します

No.39

>> 38 ・「何かあったの?」とおばあちゃん(実母)が切り出しました。「何かって程じゃないけど、マサキ(旦那)さんが星花の泣き声がウルサイから外へ出てけ!って言うの。昨日 入院して今日帰ってきたばかりなのよ!?普通は、あまり動かさない方が良いとか考えない?信じられないよ!」母親は話し出しました。
「いつもいつも偉そう!にしてるし、私に言う位の事を外でも言えばいいのに。絶対しないんだから あいつは外面ばっか良い奴なの!」と続けました

No.40

>> 39 ・「園子(母親の名)
お母さんはね、あなたの味方よ。でもね‥マサキさんの事を偉そうとか何とか言ってるけど、世の中 優しくて思いやりさえあれば良いってもんじゃないの。男は特にね。マサキさんは傲慢でも真面目に働いて、お金の管理も園子に任せてるんでしょう?だったら(コイツは金だ)位に思っておけばいいの」とおばあちゃんは言いました。

No.41

>> 40 ・「じゃあ お母さんは毎日毎日 家事や育児でヘトヘトになってても、手伝いもしないマサキに笑顔を向け続けろって言うの?毎日ガマンしてばっかで私の気持ちは!?」と怒りました。
「結婚なんて、そういうものよ。園子。あんたはマダ考えが甘いの。結婚生活はね、年月を重ねる毎にガマンと諦めの連続なの」 その言葉に口を挟もうとした時 ドアが開き、妹が聞きました

No.42

>> 41 ・「お姉ちゃん。これ何?虫さされ?」
星花のTシャツの袖をめくりました。
今朝 つねった所です。思っていたより酷くつねり上げたせいか まだ赤く跡が残っていて、爪が食い込んでいた場所は ミミズ腫れの様になっていて、他にも何カ所かありました。母親は、上手く取り繕いました。独身で子供もない妹は、納得した様で又星花と部屋に戻り、遊び始めました。妹は騙せても、実母の目は誤魔化せません。

No.43

>> 42 ・「園子、星花を夜まで見ててあげるからアンタは一度 家に帰ってマサキさんのお昼と夜のご飯
それから他に家の事をしておいで」
おばあちゃんは言いました。すると母親は「でも!マサキが外に出ろって言ったのよ!そんな奴の為に
作らなきゃいけないの?」と食ってかかってきました。
「‥アンタだって星花がいない方が家事が捗るんじゃないの?いつも何かある度に泣かれたら、進むものも進まないでしょう」この言葉に少し心を動かされて
母親は、夜になったら迎えに行くと告げ 帰りました

No.44

>> 43 ・さて、星花の方は と言うと大好きな
おばあちゃんとオバちゃん(母親の妹)
といられる事に大喜びです。母親も好きです。でも この前から つねったり叩いたりしてくるので、ちょっぴり怖かったのです。だから
母親と離れてホッとした気持ちもあったのでした。
オバちゃんと星花が遊んでいると、おばあちゃんが入ってきて もう一度アザを見ました。何度も何度も確認しました

No.45

>> 44 ・「あの子‥星花を
虐めてるんじゃないかしら」その言葉に妹は驚きました。「まさか!お姉ちゃんは元々 子供嫌いだったけど自分の子に そこまでしないでしょう!それに そのアザは虫がどーのこーのって言ってたわ」
「それが本当ならいいけどね、あの子の表情や言い方で何かある!と思うのよ」
その会話を遮って 星花は オバちゃんのベットから縫いぐるみを持ってきました

No.46

>> 45 ・手のひらサイズで、可愛い子猫のぬいぐるみです。首には綺麗な赤色のリボンが結ばれていて、丸い形の鈴が付いています。星花は、この縫いぐるみが好きでオバちゃんの部屋で遊ぶ時は必ず 探して手にするのです。 「星花ちゃんは、その縫いぐるみ本当に好きなのね。いいわ。あげるよ」と言ってオバちゃんは星花にプレゼントしました。大好きなオバちゃんから貰った大好きな子猫の縫いぐるみ。星花の宝物になりました

No.47

>> 46 ・お昼ごはんの時も夕飯の時も、縫いぐるみを離しません。離したのは、お昼寝時とお風呂の時くらいです。
お風呂から出た時におじいちゃん(母親の実父)が帰ってきて、たっぷりと星花を可愛がりました。星花は幸せでした。ー♪♪♪♪♪ー
インターホンが鳴りました。母親が星花を迎えにきたのです

No.48

>> 47 ・「ありがとう。お陰で家の事が捗ったわ」母親は、少し晴れ晴れとした顔になってました。
星花を抱っこしていた おばあちゃんが
母親に渡そうとすると、星花は母親の手を振りほどく様にして おばあちゃんにしがみつきました
「いや!いやぁ!帰んない。ここにいるぅ」と泣きだしました。「星花。ワガママ言わないの。パパも待ってるのよ」母親は言いますが
「嫌!嫌!嫌!」と声を荒げました。
母親は、ほぼ無理矢理に星花を取りました。星花は火のついた様に泣き叫びます

No.49

>> 48 ・「今夜だけでも泊め様か?」おばあちゃんは言います
「駄目よ。甘やかすのは良くないわ。ガマンもさせなきゃ」
そう答えて、母親は車に子を乗せて帰りました。車内では
星花が手足をバタつかせて、泣いてわめいています。母親は又イラ立ち始めましたが、家に着く頃には星花も泣きやみ
母親と共に家に入りました。

No.50

>> 49 ・家では父親がソファーに座り新聞を読んでいました。
「たまいま(ただいま)」と星花は言いました。新聞から目を上げて星花の手元を見ました
「星花 いい物もってるな」
「おばたん(オバちゃん)にもらった♪」と嬉しそうに答えました。そして子猫の鈴からリンリン鳴る音を父親に聞かせていました。

  • << 51 ・おばあちゃんちでタップリお昼寝したせいか、星花はいつもなら寝る時間なのに、寝つけません。母親が添い寝をしても、絵本を読んでも眠りません。子守歌を唄うと笑い出す始末。時間が経つ毎に 母親は疲れてきました。父親はいつの間にやらイビキをかいて寝てしまってます。「星花。お願いだから寝てよ」母親が、そう言えば言う程 星花は隙を見て 布団から出て遊ぼうとします。子猫の鈴を鳴らしながら。 (望美《のぞみ・妹》~!余計な物をくれなくても良いのに!)(お母さんも、もっと考えて昼寝から起こしてよ!)と母親は思いました。約4時間余り--星花は寝ませんでした。遊び疲れてようやく眠った頃‥母親はクタクタになっていました。
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