[クローバー]histoire[クローバー]🐤🐤
明け方の空。
真上に白い半月。
そんな景色を眺めながら今朝も走ってきた。
隣にはヤツ。
いつまで一緒に走れるかな…
日記も三冊目だよ。
さて、ゆっくりいきましょうか…
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こんばんは
今宵、娘達は外泊でいない。 ちょっぴり寂しいかも。
さっき また
思い出していた事がある。
高野山で宿坊のすぐ隣に霊宝館があったんだ。
入ってみると仏像がたくさん。
もちろん、作品として見ていく。それは物なんだよね。
何体も見ていくうちに如意輪観音の前で止まる。 何とも柔らかくきれいな色合い。右手を頬にあて考えている。
人々の悩みを聞き悩んでいる様子らしいが、私には余裕綽々、答えはとっくに持っているように見えた。
そこを過ぎてずっと歩いていき出口の横に立つ仏像の前で止まる。
ガラスケースに入った地蔵菩薩の立像だがまつげがある。んー これは苔でも積もったのか、それとも最初からまつげをつけて作ったのか…そう考えながら顔を見ると額に石が埋め込まれているのに気づく。
青のようなグレーのような…なにか宝石だろうか。すると、急に思うんだ。「優しいなぁ」
地蔵菩薩の顔が動いた訳でもなんでもない。
感覚だ。本当にこの仏像は優しいお顔。
立ち止まり、そんな風に感じてしまうともう、それは物では無くて人と向き合っているように感じるんだ。
それは私にとって貴重で嬉しい事だ。
こんにちは
もうすぐ雨が降りだす予報。寒い。
今月2日のお昼に義母を我が家に誘った。
好き嫌いが多い人なので食べる物は決まっている。
でも、一応おせちのお重とお刺身、高齢なのでお雑煮ではなくてうどんにした。
思ったとおり、煮物や昆布巻きは食べなかった。 さつまいもで作ったよと言うと、栗きんとんを美味しそうに食べた。伊達巻や卵焼き、蒲鉾とお刺身、まぁ食べる物は決まっている。
買っておいた掻き揚げと茹でた小松菜、長ネギをのせて温かいうどんをだした。
揚げ物は好きみたいだ。
多かったら残してね。
そう言ったけど、汁まできれいに食べてくれた。
82才でこの食欲。食べられるから元気なんだなーと思った。
どうやら、その日の施設のお昼ご飯はイベント料理でお寿司だったらしい。
職人さんが来て、目の前で握ってくれるらしい。お昼に誘うなら明日が良かったと言われたと旦那が怒りながら言っていた。
でも
施設で食べる刺身よりずっと美味しいと言った。それに続いて施設の食べ物への文句を次々言う。
旦那はさっさと食べて離席。義母とは話したくないらしい。まあ、いつもの事だ。
食後、お茶を飲みながら義母と話す。と言うか、話を聞く。
到着から三時間半、旦那がそろそろ送るよと言った。帰りぎわ、久しぶりにゆっくりした。ごちそうさん。
そう義母が言った。
あぁ
思い出した。
ずいぶん前は、郵便局に来たから寄ったよ。と言って、お茶を飲みながら2~3時間喋っていったっけ。
案外、仲良くしてたんだよね。
ずいぶん昔の事のように思う。
最近の義母の発言は常識にとらわれなくなっている。あの世近づくと現世に疎くなるのか、それとも脳の理性の分野が働かなくなるのか…
年をとるとは、こういう事かと思った。
点滴を半分で止めた。
そして看護師さんが義母の体を起こす。
すると、ようやく意識がハッキリしてきた。
私が付き添ってから一時間半が過ぎていた。
車椅子に義母を座らせ、会計を済ませ、タクシーで施設に送る。
部屋まで行くと、直ぐに施設の看護師さんが来たので経過を話して施設を出た。
歩いて病院まで戻る。
自転車を取りに行かなきゃ。
さっきまでの緊張感が抜けない。ザワザワと落ち着かないのだ。
時計を見るとお昼少し前。そのまま駅前に自転車を止めてバスに飛び乗る。一時間と少しして叔母宅到着。
伯母の顔を見ると、緊張感がフワッと抜けた。
この人は私の安定剤だなぁと、思ったら不思議な感じと可笑しい気持ちが一緒にきた。
あぁ
旦那が優しかったのは、今日の事への前倒しかぁ~と、勝手に思い込んでいる。
こんにちは
朝から曇り空。涼しいかな…
次女は4月からまるまる1ヶ月遊び5月から就活に入った。
遊ぶと言っても、家に居て家事を手伝い合間に自分のしたい事をして、まるで主婦のようであった。
5月に入って就活を始めるが、まぁいつものマイナス思考全開で、始める前からグタグタいう。
まったく誰に似たのやら。
走り出す前に自分で足を折ってどうする。と、私に怒られながら始めたが、今はネットで就活なんだね。
なんと便利な時代か。
早速、一社面接に行く。
履歴書は完璧。いつも書く事が好きなだけある。志望動機も分かり易い。
しかし、面接当日の出で立ちに難あり。
スーツはいい。髪の毛を後ろで一つに結び前髪は分けてピンでとめた。しかもメガネだ。
第二世代というのに3年前の高卒時と同じかい!
そう思った。
全くもったいない。
せっかくの綺麗な顔立ちがメガネで消える。
と、言うかメガネが本体のようになる。
面接時に有休の事を聞いたのもあり、そこは落ちた。
しかし、一社落ちた事で一気に気が楽になったようである。
何社も落ちる覚悟で面接し倒せと言うと、おー\(^o^)/と、気合を入れた。
だいたい次女は、地味で真面目がいいと思い込んでいる。
いやいや、第一印象は大切。可愛く明るくと何度も言い聞かせた。まったく難儀だ。
次の応募先から課題が出た。
とあるソフトを使って指示通りにベージを完成せよ。
私にゃわからんが、かなり高度な技術でシステム屋さんの領域らしい。
1日パソコンに張り付いて唸っていた。
夕方、私の所に来て、ダメだぁ~わからん。と、言って前のめりに倒れ込んだ。
夜、帰宅した長女に相談するとそのソフトのテキスト本を持っている事と、スキルアップにいずれ勉強しなければと思っていることを聞く。
対抗意識か。
姉には負けたくないのか…
俄然、やるきが湧いてきたらしい(笑)
つぎの日、朝からパソコンと格闘だ。
調べて調べて、エラーは本を参考に直して、とうとう夕方には完成させた。
やったー(((o(*゚▽゚*)o)))
みてみて!
そう言って、できたページを説明してくれた。
企業に回答を送信してから3時間で面接の連絡が入る。次の日の午後だ。
当日、今度はコンタクトにした。
髪はハーフアップで前髪は軽く横わけにしてスプレーで固めた。
自然だけど風が吹いても乱れない。
普段着でと書かれていたので、夏の紺ジャケットとスカート、インナーは白のニット。
少しつり気味のキリリとした目。
綺麗なおねえさんに変身した。
ほら、やっばりコンタクトの方がいいじゃん。
夕方には帰宅。手応えあり。
面接から3時間後には、採用決定の通知あり。
就活開始から20日で内定。あんなに大騒ぎだったけど、なんとスムーズだった事か。
今は、1か月の試用期間中。
お給料もらって勉強させてもらっている感じ。すごく楽しい~(*^▽^*)と、めでたしめでたしなお話なのでした。
こんにちは
晴れ。湿度も低く洗濯物がよく乾く。
長女が間もなく家を出ていく予定。彼氏と一緒に住むらしい。
今は共働きで何とかなる。でも、このタイミングで彼氏転職とか。
どうなんだ。
しかもラーメン屋のバイトから入って1ヶ月後に正社員と聞いたが…
どうなんだ。
共働きで長女に家事はできるのか。ご飯は早く帰った方が作るらしいが、彼氏が早ければ毎日ラーメンか?
どうなんだ。
二人ともルーズだけど部屋の中がゴミ屋敷にならないで済むんだろうか。
こうやって、山ほど心配をする。
はぁε(・д・`*)ハァ…
しかし
自立するときには、するもんだ。
今年あたりだと予想していた訳だし、仕方無い。
と、言いきかせております。
こんにちは
晴れのち曇り。少し蒸し暑い。
長女が自立すると感じた訳…それはね、昨年の大掃除の時にさかのぼる。
姉妹二人で使っている子供部屋は、いつも次女の指揮の下掃除が行なわれる。
まずは、捨てられない長女に捨て過ぎる次女が向かい合う。間にはゴミ袋。
次女が一つづつ物を持ち、いるの、いらないの?と聞いてみて、いらない物はどんどんゴミ袋の中へ。
テンポよく進み、かなりの早さで片付くのだ。
それまでモノが溢れて、ナダレを起こしそうな押入れがスッキリと片付いた。
ある日ね、掃除をしようと子供部屋の前を通った。
真っ先に綺麗になった長女使用の押し入れが目に入る。
するとね、考える前にじんわりと押し寄せる感情。そうか…そうだよね、って呟いてた。
その時にわかったんだ。
もうすぐ出ていくかも知れない。
時々ね、考えるより早く直感でわかる時がある。いつも不思議で、あとからどんな内容かと考えてみる。
その時は、じんわり涙が浮かんだ。
やっぱり淋しいのだ。
昔々、私が明日引っ越すと言って家を出た事を思い出した。
見送った母は、きっと淋しかったんだろうな…
ごめんねって小さく思ったよ。
その後、お茶を飲みながら話していたが長女の眠そうな顔を見て昼寝を提案。
畳の部屋にゴロリと横になる。
長女はすぐに寝息をたてた。
私はうとうとしたが、15分くらいで目が覚めてしまった。
すうすうと聞こえる寝息が心地よい。
この子は小さい時からよく眠る子だったなぁー。よく笑う、育てやすい子だった。
小さい子どもの頃の長女が溢れるように浮かんでくる。
私の引き出しには、こんなにたくさんの画像がしまってあったのかと、驚く。
なんとも感傷的だ。
けれど、幸せな気持ち。
寂しいと嬉しいと感謝と激励と…
いろんな気持ちに埋れた。
長女は2時間も眠り、夕飯を食べてから帰った。
久しぶりの家族全員での団欒だつた。
こんにちは
早い。もう10月。
すっかり湿度も下がり快適快適。
あれは6月の事だったかな…。
本当に久しぶりに友達と会った。いつものように楽しく話して帰途につく。
すると、スーパーの駐輪場に停めた自転車が忽然と消えた。
ちゃんと鍵もかけたし、駐輪場の前輪が乗る場所に停めたのにだ。
あれれ…と思って駐輪場の中を何週もした。が、無い。
仕方なく歩いて帰った。
数日は駅前を探したが、見つからなかった。
その自転車は、もう20年以上乗っていた。何度もタイヤやブレーキゴム、ワイヤーも変えた。なんだか愛着が湧いてしまって買い換える事が出来なかった。
するとだ、数日はわが子を失ったに似た喪失感におそわれる。
変な話だか、どこかに置き去られ泣いているんじゃないかと心配で仕方なくなる。
知らない人が聞いたら笑うね、きっと。
流石に自転車が無いと不便なので三3日目には新しい自転車を買った。
でも、まだまだ消えた自転車への想いは残る。
すると、ある日夢を見た。
見知らぬ平屋建ての家に私は居た。
外は雨が降っている。
次女がちょっとコンビニに買い物に行ってくると言い傘をさして出掛けた。
しばらくすると、台所の窓から次女が帰ってくる姿が見えた。すると、その少し後ろを赤い雨がっぱを着た幼児が泣きながら歩いている。雨がっぱのフードもかぶっていて、横姿なので顔は見えないが、泣く声だけは聞こえている。
玄関ドアがガラガラと開き、次女が帰った。
幼子の鳴き声は、門扉の向こう側にあるが建物の影で見えない。
そして決して門の中に入ってくる事は無かった。
夢の中では、見知らぬ怖いモノと思った幼子。
目が覚めて思って見れば、その雨がっぱの赤色は、私が無くした自転車の荷台に付いた子どもイスの持ち手の赤い色だった。
黒の車体に黒の子どもイスを付けた。その持ち手と足元のガードが赤色だった。
こんな夢を見てしまうなんて。と、複雑な気持ちになった。
こんな事なら、もっと早く買い換えて私から手放すべきであった。とか、いつもそばにあり、子どものように感情を注いでしまう事の善し悪しについて考えた。
無くす日の朝、自転車の傘ホルダーに傘を付けていくか、凄く迷って黒い傘を付けて出掛けたのでその傘も一緒に無くなった。
傘まで無くなったかと落胆したが、すぐに、傘も一緒で良かった。一人ぼっちじゃないよね。と、安心する私。
こう考えてしまう事を恥ずかしくて人には言えません。
ただただ、私の思い込みの世界だから。
無くなった自転車の鍵を、鞄の中から出す事が出来ないで持ち歩いている事も内緒。
こんにちは
外は南風が吹いていて汗ばむ陽気。
先日、旦那と昔のおやつの話をした。
旦那が子供時代、遊びに行った友人宅で出されたおやつが食パンの耳を揚げてグラニュー糖を振ったもので、初めて食べて凄く感動したと言った。
私の家では母が作ってくれた。
残ったお餅を小さく切って揚げたおかきや、食パンの耳を揚げたのも食べた記憶がある。
そっか、ばあちゃんはパン食べないっけ?と、聞くと、昔はご飯だけでパンは贅沢品だったなぁー。それに、自分の母親はそういう事をする人じゃないって子供ながらに悟った、と言った。
確かに私の親は旦那の親より10才は若い。最初は年代の違いかと思ったが、いや関係ないか。
そういう話を聞くたび、子供の旦那が頭に浮かぶ。そして、たまらなく不憫になる。
旦那のマイナスの記憶。
つらいとか、悲しい経験は本人にはプラスだ。人の気持ちが分かる優しい部分を作る。
そんな事は分かっているのだが、やはり不憫になってしまう。
私はヤツの親かっ!
と、ひとりツッコミしたりする。
こんにちは
毎日飛ぶように過ぎていきます。
もうそろそろ書けそうなので書きます。
実は今年の5月連休前で叔母の仕事の手伝いを辞めました。
考えてみると手伝いも7年をこえました。
叔母宅にはバスを二つ乗り継いで1時間位で着きます。
仕事の日はあっという間に時間が過ぎ、よく話し笑いながら本当に楽しく過ごしてきたのです。
その間に叔母の苦労話や愚痴が混ざるけれど、普通に聞いてあげられていた。
けれど、いつの頃からか同じ愚痴話を何度も聞く事になります。
大抵のその手の話は、始まりから終わりまで少し長めの物語になります。
うん、前に聞いたよ。とか、こう言ってたね。とか、時には、どうして同じ話を何度もするのかとたずねてみたりしました。
答えは、話したくなっちゃうから、でした。
何度も重ねて話を聞くと、先がみえている分内容には集中できず話手の感情ばかりが押し寄せてきます。
それでも、大丈夫。
ちゃんと聞き流せているからと思っていました。
それが今年に入って短期間に同じ愚痴話を3度聞きました。すると、私の中の器から水が溢れるように苦しくなり、大きなため息とともに、もう無理だという声が聞こえました。
本当に嫌な話は、もう1ミリも入らないのです。
本人に言わなければ。
もう行かれない。
そう、おもいました。
そして連休中に叔母にメールをしました。
やはり、面と向かっては言いにくい。
いえ、言った時の叔母の表情を見るのが怖かったのかも知れません。
もう、愚痴話を聞くのが限界に来ている事。そういう事は自分の中で話し合ってうまく粉して欲しいという事。
これからも、今まで通りに付き合いたいからのお願いでした。
けれど、返ってきたのは感情的なメールでした。
もう、何も言いません的な…
ショックで頭が真っ白になり、涙か滲みました。ああ、つらい事をつらいと言えないなら、もう終わりだ。
待って待ってと、もう1人の私が止めます。けれど頭の中の全てで、そう思ったのです。
待ってほしい私は、あっという間にかき消されていました。
連休が終わりに近づき、それてもまだ辞めると言い出せない私は、もうしばらくの仕事のお休みを叔母にお願いしました。
また少ししたら仕事の手伝いに戻りたいような、そんな気持ちになっていたのです。
あの時、頭で辞めると決めた事が少しづつゆらぎ、また戻りたい気持ちになっていました。
そしてある日、私は頭の中でくるくると思い返していた。
去年、週3日しか手伝いに行かないのに、社長は2人分としてけっこうな量の仕事を置いていく。黙ってこなす叔母は睡眠時間を削り長時間のミシン仕事で腰が痛み何度も病院で痛みのブロック注射を打っていた。
私の手伝うという事が、そろそろマイナスに働いてはいないか。
そんな事を思っていた。
ずっと前からそう知らされていたのに。
それを見ないふりをしたから、今回の衝突が起きたんだ。
私の対処の遅れのせいで、叔母は悪くないんだ。
そう気づいた私は、その旨をメールにした。
次に手伝いに行くまでの間、私に悪いことをしたと思わないで過ごして欲しかった。
だからの長文メールを送った。
辞めるとは一言も書かなかった。
もちろん、そんな気持ちも無かった訳だが…
しばらくして返ってきたメールには、預けた鍵を送り返してほしい事と、辞めるなら電話か会って話して欲しかったという事だつた。
また、頭が真っ白になった。
違う、違う。
そんなつもりじゃあ…
でも、頭の中で声がする。
続ける事でお互いにプラスになるの?
もういいでしょう。
そうだよね……
わかった、直接だと泣いちゃいそうだから、メールでホントゴメン。
そう書きながら泣いてしまった。
おはよう
今朝は雨。
そうそう、続き。
そのメールのやり取りから4日目の朝預かっていた鍵にハンカチとメッセージカード付けて送った。
いつも身につけてもらえるようにハンカチを選んだ。
残暑残る季節で紺色の涼し気な花模様の物が目にとまったが、別れにには悲しい色に思えて、その色は私用に買い同じ柄のピンクと黄色のハンカチにした。
次の日、私の郵便が届く頃私の元にも叔母からの荷物が届いた。
叔母宅に置いておいたジャージとエプロンに箱菓子と手紙がついていた。
手紙には、長い間忍耐してくれてありがとうと書いてあった。
私は長く耐えた訳ではない。
ある日突然に苦しくなっただけで耐えたという認識はないのだ。
けれど、そう言い訳してみても相手からしたらそんなふうに感じるものなのかも知れない。
気持ちと言うのは伝えにくいものだね。
透明のビニール袋からエプロンとジャージのズボンを取り出すとキレイにアイロンがかけてある。
一瞬にして叔母のアイロンをかける姿が浮かび、その時に込めたであろう「ありがとう」の気持ちが飛び込んでくる。
切なくて愛おしくて私はそれを抱きしめた。
その後はお互いに音沙汰なくそれぞれの時間を過ごした。
でも私が叔母を好きでいる事に変わりはない。
少し前、一緒に久しぶりのランチに行った。
その日帰ってからのメールに、普通に話してくれてありがとうという言葉があった。
多分、私を追い詰めてしまった加害者意識から出た言葉だろう。
でも、そうじゃない。
被害者も加害者もない。
たた、私が引くべき時に引かなかったから。
だからこうなった。
それだけなんだ。
卑屈になっている訳ではないよ。
実は、そう思う裏付けがある。
突然、カメラのシャッターが降りるようにその場面が1枚の画像になり記憶される時がある。
それが、叔母宅で何度もあった。
まず、社長が品物を持って叔母と話している時、ミシン屋さんがどうもと言って部屋に入ってきた時、最後は帰り際、ミシンに座った叔母が「また、お願いしますね」と言った姿が焼き付いて残っている。
そのシャッター切れるたびに、あっと、思う。そして少し焦る。
私の意志とは無関係に起こるこの事に少しづつ説得されていくのだ。
だからこの結果に至るのは当然の事で、叔母のせいではないのだ。
もっとスマートに終わらせる事はできたはずなのに、私の未練がそうさせてしまった。
けれど、こんな事でも無ければ辞められなかったのだろう。
少し切ない。
先月の終の日、高野山のカレンダーを持って何ヶ月ぶりかに伯母宅へ行った。
久しぶりとか、懐かしいとか、そんな気持ちになるかと思っていた。
しかし、その道のりはいつもの通勤と何ら変わらず叔母宅の居間に座っても、いつもの居心地の良い場所だった。
本当に前に戻ったように話していたが、社長がネームを持ってきたので私は帰ってきた。
もう、仕事を手伝うことは無い。
ちゃんと線引きができた。
私の後ろ姿を見送った叔母は、凄く切なくなったと後のメール書いてあった。
私は、その切ないに共感した。
これからは、元の親戚として付き合っていく。けれど、
前よりはずっと気持ちが近い。
お互いに得るものの多い7年であった。
こんにちは
先月の末、父の7回忌だった。
早いもので、父が居なくなってからもう6年経つ。
今年は年明けから急に寒くなった。
父の法事の予定日の前日から雪の予報。東京はギリギリ降らなくても墓のある茨城県はどうなんだと、やきもきした。
我が家は雪が降ると車が出ない。
チェーンの類いは無く、雪の日などは基本車での外出は無い。
すると、最悪電車で最寄まで行きタクシーか。
雪でタクシーがつかまらなければ墓にはたどり着けないが、会食の場所までは駅から歩きでもいけるかな。
などと、いろんな事が頭の中をぐるぐる回る。
旦那に、日にち変えられないのかと聞かれたが、まあ、会食の予約もあるから無理だろうし弟達は車で行けちゃう訳だし。
ウ〜ンと唸った。
すると次第に父に腹が立ち、全くなんでこんな時に雪の予報なのよ。そしたら行かれないでしょ!
などと頭の中で文句を言った。
まてよ。
そう言えば、墓に皆が参る時には不思議に雨があがったりする。今回も大丈夫じゃないかな?
うん、大丈夫だ。
父さんの7回忌だよ。
天気くらい変えられるよね。クスクスと笑った私は「お手並み拝見」と、言った。
こんにちは
北風が吹き寒い。
少し残った桜も散るだろう。
ちょいと振り返る。
3月の節句の日、義母は転んで大腿骨骨折。
夕方に施設から連絡が入り、バタバタと入院の手続きや準備で私と旦那の帰宅は夜10時頃。
その日作ろうと思っていたちらし寿司は次の日に。
当の本人は、思ったより元気な様子。
痛くて足は動かせないが、よくしゃべる。
外出してすぐに転んだらしいが、理由があって墓に行く途中だったらしい。
義父の入っている墓に親戚の人の遺骨を勝手に入れられているかも知れないから見に行くところだったという。
その親戚とは義父の弟の嫁で、何年も前に亡くなっている。
本人は、私の具合がよくならないのは勝手に墓をいじられているからだと。そんな妄想をいだく。
足が痛いのは歩かないからで、血糖値が下がらないのは本人の偏食のせいなのだ。
常識では考えづらい妄想にかられるのは、やはりボケてきているのだろうか。
火曜日、病室に着く。
義母は少しぼーっとしている感じだが、とにかく、ここはひどい。○○病院の方がずっといいよ。と繰り返す。
その病院とは地元のかかりつけ医だ。
内科しかないので、手術のためにここを紹介された。
少しして先生から経過の話があるからと診察室まで行って話を聞く。
そのご、医療相談室に行って担当の方と話す。
バンプレストの中から、1番大きなリハビリ病院に決めますと伝えた。
ついでに、義母のかかりつけ医に転院は無理かと聞いてみる。糖尿病の事もあり、本人も安心するので、できればそこがいいと押してみるが無理なんですと断られる。
まあ、仕方ないか。
その日はそれで帰宅。
数日後、また病院。
洗濯物を取りに行く。
義母と少し話す。
義母の話は少し変だ。
紙が下がっていて、何だろうと思っていたら、そこにあるのがスーっと、飛ぶんだよ。
それで、そこを見てみると何にも無いんだ。
んーわからん。
聞くと、飛んだのは窓ガラスで、覗いた先には何も無いが昼間なので明るい。でも、そこから冷たい風が入ってきて寒くて寒くて眠れないのよ。
と、言った。
夢でも見たんじゃないの?と聞くと、いや、夢じゃ無い。と、キッパリ言う。
じやあ、その時看護婦さん呼ぼなかったの?と、聞くと、やだよ、だって呼んだら私が壊したと思われるだろうよ。
こんな感じで、なかなか難しい会話になった。
パンフレットの中からだね。(笑)
誤字すいません(^ω^;);););)
手術して次の日くらいに旦那は仕事帰り病院に寄ったらしい。
でも、義母は非常にご機嫌悪く。文句を言われたらしく、病院行きたくないんだけど。と言う。
オイオイ、自分の親だろう。
と、思うが…とにかく洗濯物が有るからアンタは会わなくても良いから行こうよと何とか説得。
義母と少し話してから洗濯物を持って帰宅。
入院も2週目に入る。義母の意識ははっきりしているが、またまた変な話をする。
手術の日、娘が帰った後だよ。車椅子に乗せられて何だか川辺りみたいな所へ連れていかれたんだよ。川のところに人がいて、こんな感じの四角い物をみせられたんだ。
見たら、ガスみたいなのがブクブクしててね。次には果物屋さんの前にいたんだよね。
へー。
で、いつ帰ってきたの?と、聞くと、覚えてないんだよー。
また難解だ。
手術後はずっと点滴。
病院の近くに川はない。
こんにちは
義母はリハビリの為に掛かり付けの病院に転院になった。
転院してから1週間経過すると、最初の病院で何度も話していたおかしな話は忘れてしまっていた。
こんな事話してたのよ、と、言ってみたが…私はそんな事ない。と、言われた。
まあ、意識的には今の方がはっきりしているが、何度も不思議な体験を真面目に語る義母はどこへ行ってしまったのかと思ったりする。
4月の最後の日に無事退院した。
施設の義母の部屋で、荷物の整理をしていると他の部屋のおばあちゃんがニコニコしながら入ってきた。
○○さん、退院したんでしょ。これ。
と、言って黒飴を1袋もらった。
○○さん、甘いの好きだから。
なるほど、お互いにお菓子などやり取りをするのだな。糖尿病にはよく無いが、一つのコミュニケーションツールか。
義母はホールに居ると伝えるとその方は、くるりと歩行機の向きを変えて出ていった。
その後も、廊下を通る人が○○さん、帰ってきたの?と、声をかけていく。
本人はさんざん施設の不満をを言っていたが、何年かの間にちゃんとお友達ができているのだな。
そう思った。
おはよう
雨だね。
少し前に、久しぶりに次女の幼稚園時代のママ友と会った。
八年ぶりくらいか、お互い少し老けた感じ。
私も彼女も更年期前後で少し顔の印象が変わる時期だ。
不思議な事にある時、あっと気づくくらいに顔が老ける。それが少しづつ持ち直して落ち着く。
これを繰り返して少しづつ老けていくんだな。
なるほど。っと、老いる過程に納得したりする。
久しぶりに会った彼女とお互いの近況など話した。
彼女はずいぶん前に離婚していてずっとシングルだ。2人の娘達はおばあちゃんに任せてずっと働いている。
浮いた話は無いの?
と、聞くと「ないよー」と、言ってあたが、「世間の男は見る目がないわね」と、私が言うとおずおずと彼女が話し出す。
実はね、前に会った時の少し前に彼氏できてたんだ。でも、ななみちゃんが旦那の不倫で傷ついてたから言えなかったんだ。
その彼、奥さんがいる人だから。
どんな感じの人?と聞くと「爽やかな感じの人」と言って写真を見せてくれたが、どこがじゃ?と思った。が言わずにうなずいた。
恋は盲目だ。
話を聞いてみると、彼女が不倫中に相手の家庭では第二子が生まれている。その時だけは腹が立ったと言っていたが、どうも私はその彼の奥さん側に立ってしまうようで、心から同意してはあげられなかった。
ホルモン補充療法をしていて、薬で生理をおこす。
確かに更年期がキツイ人には有効だろう。
彼女は半分は恋のためにしている。
まあ、それは人それぞれ自由だ。
簡単だよ。ぬり薬を腕にぬるだけだから。ななみちゃんもやったらいいよ。
うーん、私はやっと更年期の症状が落ち着いてきたところだし、性欲がキレイになくなって、やっと動物としてのさがから開放された感じで、清々しているのよ。
だから、いいわ。
でもさ、それって、女として終わってるって事でしょう?
…私は絶句した。
頭の中では、
じゃあ、いくつまで女としてエッチがしたいの?むかし、親くらいのいい歳した人がそうゆう事するとか、気持ち悪いって、言ってたよね?だいたい、何十年も連れ添った旦那とエッチしたいか?もう、そんな時は過ぎたし、私はもうそこにはいないんだよ。
などと、思ったがのみこんだ。
別に彼女は恋愛中だから仕方ないしね。
ただ
聞いていると、相手からしたら本当に浮気なんだよ。
「だから、不倫する人の気持ちとされる側の気持ち、両方分かるんだ。」と言う彼女に、○○ちゃん、プライド高いからそういう事にはならないと思ってたよ。
などと、つい言ってしまった。
恋は理屈ではないのだろう。
しかし、利己的だなあと思う気持ちと、人間そんなものかもね。と、言う気持ち、でも、もう少しのモラルが欲しいとか、グルグルと、色々な気持ちが渦巻く日であった。
今日も暑い。37度だって😅
2017年3月
義母、朝トイレで倒れおでこをぶつけたらしいので病院に連れていって欲しいと連絡あり。私は自転車で施設まで行きタクシーで病院へ。
CT検査異常なし。で、タクシーで施設に送る。
途中、ドラッグストアへ寄ってほしいとのこと。
いつも飲んでいる鮫軟骨のサプリメントを買っていた。
久しぶりに行きつけのドラッグストアでの買い物。少し楽しげに見えた。
2017年10月
朝、部屋で転んで右大腿骨頭部骨折。
外科のある病院に入院。
二週間で施設に帰される。長くなればボケてしまうとのこと。
車椅子のまま帰るので介護タクシーを使う。
入院中、またボケている。
しかし施設に帰ると不思議と意識がしっかり戻る。
有料老人ホームだからか、ヘルパーさんの声かけや対応が良いのだろうと
いつも感心する。
2017年11月
義母、深夜呼んでも目を開けないとの事で救急搬送、入院。
前回の骨折後退院から食欲無くあまり食べないので好きな物を買ってきて食べさせて欲しいと施設から連絡ありお寿司など差し入れていた。
でも、あまり食べていなかったな。しかし、さつまいもをふかして持って行ったら食べた(笑)昔からお芋は大好きだった。
入院中の私のメモ。
今月途中からは介助があればご飯10割食べるとのこと。逆に言えば食べたくないという意識も消失したということ。
時々、様子を見に病院に寄る。
ばあちゃん、っと声をかけるが「これは、あんたが持ってきてくれたのかい」と、病院の白いカバーがかかった毛布を指差す。
私の事も誰だか分からないようだ。
2017年12月
義母、先月から入院中。途中、腹水が溜まったりしていよいよ危ないかもと思った私は
旦那のいとこ、義母の姪っ子にあたる乃々さんに連絡を入れた。
車で1時間かけて彼女は来た。
一緒に病院へ行き、私が顔を近づけて「ばあちゃん、〇〇だよ」と声をかけると
パチっと目を開けて私を見た。来たのかと言った後に乃々さんが
「お姉ちゃん、乃々よ、分かる?」と聞くと首を横に振り「わかんね」と言った。
病院の駐車場、車の中で乃々さんは泣いてしまった。
ひと泣きすると、ごめんなさい、ななみさんのことは分かるのに私のことは忘れてしまったのね。なんだかとても悲しくなっちゃって。
子どもの頃から一緒の家に住んで、義母が嫁に出てから、乃々さんの母親が癌になり亡くなると1年しないうちに継母が娘2人を連れて来た。
居場所が無くて高校を出るとすぐに自立したが、居場所のない時期に義母が里帰りで来てくれた時の嬉しかった事。
なんとも言えない気持ちなったといった。
義母の顔は見れたけど泣かせてしまって、とても申し訳ない気持ちになった。
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