Dear my friend..
£プロローグ
私は信じて良いのだろうか
人を信じるのが怖い
目の前で笑っているあなたのその笑顔は本物?
友達・裏切り・一方的な攻撃
だから私は刃を向ける
裏切られる前に
ごめんね…
━━━━━━━━━━━
『失ったもの』の続きです。今回はいじめたくなくてもいじめてしまうという子が主人公です。前回レスして下さった皆さんはもちろん、初めての人も大歓迎です☆
新しいレスの受付は終了しました
皆さんレスありがとうございました。とても良い物語になりましたね。
「失ったモノ」のスレにも書きましたが、私は以前いじめにあっていました。
私は「面白そうだから」という理由でスレを立てた分けではありません。「いじめ」を考えて欲しかったからです。いじめる側の気持ち、いじめられる側の苦しさを知って欲しかったからです。
またテーマの同じスレを立てるつもりです。今回も忙しくレス出来ませんでしたが次回はレスします。また宜しくお願いします。
『夢』
あのお墓参りの日、家に帰り着いた私はすぐにベッドに潜り込んだ。やがて深い眠りに落ち、夢を見ていた。
私は制服を着て、独りで教室の隅に居る。周りは真っ暗なのに、そこが教室だと分かったのは多分匂いがしたからだ。教室の独特の匂い―――ふと誰かが私の腕に触れた‥振り返るとあの頃のままのカナエちゃんが立っていた。長いウェーブのかかったフワフワの髪、細くて白い肌、無表情で私に手を差し出した。私は何も言わずカナエちゃんの手を取り二人は歩き出した。何処に行くのだろう?漠然と考えて居たがそのままカナエちゃんに従って歩いた。いつの間にか独りになっていた私はカナエちゃんを探して果てのない無の中を走り回った。何かにつまずき転んだ‥と同時にあの頃の記憶が次から次に頭の中を駆け巡った。私は苦痛に堪えられず、頭がおかしくなりそうで、たまらず叫んだ。
大きな力で引き寄せられ、目の前に光が射していた。「手紙読んだよ」声だけが聞こえたが確かにカナエちゃんの声だった。「カナエちゃん!ゴメンね!許して貰えないのは分かってるけど、私は生きててもいい?カナエちゃん!本当は大好きだったよ!」声にはならなかったが私は必死に伝えた。
周りの空気が暖かく穏やかになったのを感じた。「貴方は貴方の道を信じて生きて‥」カナエちゃんの優しい唇が微笑むのを感じた。
『Dear my friend』
私は部屋で手紙を書いた。カナエちゃんのお墓参りに行く前に、自分の過ちを冷静に見つめたかったし、カナエちゃんに対する懺悔と本音‥。読んではもらえない手紙を綴った。
いつのまにか朝が来ていた。私は一晩かけて手紙を書いていた。不思議と疲労感や眠気より、早くカナエちゃんのお墓に行きたかった。
まだ家族は寝ている。私は緊張からか落ち着かない、早朝にも関わらず家を出る事にした。自転車に乗り、カナエちゃんの家族に聞いたお墓のある場所に向かった。
カナエちゃん今逢いに行くよ‥。朝の冷たく張りつめた空気が私を清める様で、それがほんの少しだけ心強かった。
『闇』
タカユキさんは沈黙を破る様に言った。「僕達も結婚するんだ。君達の間に何があったのかシズカから聞かされて知ってるけど、君にもシズカにも同じ様に生まれ変わるチャンスはあると思うよ。」
タカユキさんはシズカと並んで歩いて行った。独り残された私はその場から動けなかった。「カナエちゃんはもう居ない‥何処を探しても‥」「何処に行けば私の罪は消えるのか‥その罪さえ今は誰も責めてくれない‥」マリは暗く深い闇をさ迷いながら、ただフラフラと歩き出した。
目が覚めると自分の部屋に居て、シズカに再会した昨日はどうやって家に戻ったのか、記憶が無かった。夢の中で泣いていたのか、頬には涙が伝い目が覚めてからもボロボロ溢れでた‥
私は何をすればいいのだろうか。カナエちゃんは無念にも命を無くした‥マリは力が抜け、ただただ深い闇の中にいた。
『罪』
あれ程までにイジメをしていた私達は、何を求めていたのだろうか‥こんなにも人の人生を狂わせ自分達は過ぎた事だと振り返りもせず。先に進む事も出来ずにただもがいている‥許されるはずがない。私は全てを後悔していた。シズカちゃんの笑顔が胸に突き刺さり、まともに目も合わせられない。二人の高校を辞めてからの人生がどれ程のものだったか、その苦しみを思うと私は息苦しくなり、暗闇に引き込まれた様な錯覚に落ちた
「カナエちゃんは?今どうしてるの?」私はシズカちゃんに聞いた。一瞬シズカちゃんの表情が曇ったが、やがて静かに口を開いた‥
『減退』
私達はそれぞれの時間に追われあの頃の事など忘れかけていた。私は職場の環境に馴染めず、長時間勤務や人間関係に疲れ辞めてしまった。あれから友達に会う事もだんだん少なくなっていた。プータローになった私は部屋に閉じこもり求人誌を眺める日々。昔は゛将来の夢゛なんて憧れた仕事があったのに‥私は自分で自分に腹が立った。「本当冴えないヤツ」心の中でつぶやいた。むしゃくしゃした気分を晴らそうと、近所の本屋まで行く事にした。 途中、足を引きずりながら歩く女性に出会った。彼女はゆっくりゆっくり進むのでマリはやがて彼女を追い抜いた。後ろを歩く女性を何気なく振り返ったマリは驚いた―――
「満足?」
「そうよ!私達より自分達が満足だったの間違いよね!!私の赤ちゃん殺せたんだから」
ユリコの言葉には、かなりの重みがあった。
カナエとシズカはユリコが妊娠してると知っていて、突き落としたんだし…
ユリコが流産した時、一体どんな気持ちだったんだろ…
「ユリコの言うとおり実際は、カナエもシズカもケガをさせる事で、願いがかなったのよ。満足してるのは自分らでしょ。人を戒めてるつもりかっつ~の~」
ナオミが笑いながら続いた。
>> 66
「逮捕」
カナエはついに逮捕されたのだ。階段からユリコを突き落とした時の目撃者もいたのが決め手となった。
学校の応接室。私達は3人、カナエとシズカの両親の前に座らされている。
きっと私達は責められる。でもあいつ等が悪いんだから、そんな筋合いナイ。
沈黙を破ったのは意外な言葉だった
「マリちゃん、うちの娘があなたにケガをさせて、本当にゴメンナサイ」
カナエの母親は涙ながらに謝罪してきたのだ
ナツコとナオミは明らかに心の中で笑っていた。私達が勝者なんだと
「あの子…本当にバカ!ユリコチャンの病院に行ってきました。赤ちゃんを…」
もぅ言葉になっていなかった
私は何故か泣きそうになった。
>> 65
「どん底へ」
その笑顔に私達は殴ってやりたい気持ちでいっぱいになった。
でもこっちも内心ほくそ笑んだ。だってカナエは1人で苦しむんじゃない2人なんだもん。どん底に付き落とす!!
「カナエ最近来ないから…気にしてて、ノート置いてくね」 私達はさっさとノートを置くと、次の作戦へ動いた。
この幸せを壊さない手はナイ。カナエの彼氏、家族みんなぶっ壊してやる。
私達はそのまま警察にカナエがユリコを付き落としたと伝え、更に証拠としてあのメールを見せた。私達はイジメをしてたけど、怪我はさせなかったし、殺そうとまでしなかった。だから事実上、私達は法には振れないのだ。
数日後カナエは任意の取り調べを受け何日も帰って来なかった。
その翌日、カナエとシズカの親が私達に急に会いに来た。
「クラスぐるみ」
クラスの皆は、イジメをしていた私を今は英雄として受け入れ、学校内外どこでも手を貸してくれた。
カナエとシズカはクラスだけでなく、学校中から物を投げつけられ私物はなくなり、罵声を浴びせられ続け、一週間後には学校に来なくなった。
「あいつらどぉしてんのかな」
「ん~てかさ、マリのは傷害罪だし普通ユリコの事件て、赤ちゃんの殺人とユリコの殺人未遂だよね。」
ナツコが平然と言う。どぅなるんだろ。私はアイツらが憎くて溜まらない気持ちが、いつまでも心にあった。
私達は放課後シズカとカナエの家をのぞいて行く事にした
「落胆」
翌日ユリコから電話があった
「あ、まりおはよ~」「おはよ。昨日シズカから電話来たでしょ」
「そぉなの~!マリのとこにもヤッパリしてきたんだねー。勿論私は知らないって言ったけど。マリもでしょ??」
ユリコは意地悪い声だ
「うん。で、シズカどんな感じだった??」
聞くまでもナイけど「超~凹んでる感じだったよ!!」
予想通り。
そして私達は何事も無かった様に楽しい夏休みを終えた。
明日からは、またカナエとシズカを苛める楽しい毎日が始まる。
そして始業式。ついにユリコが奪った課題でシズカを奈落へ落やったんだ
>> 46
「いつの間に!?」
驚きを隠せなかった私は思わず聞いた。ユリコは、皆の一瞬の隙を突いて盗んだ様だ。「でも それを盗んでどうするの?無くなった事に気付いたら また書き直せば終わりじゃない?」とナオミ。
ユリコは、また紙を取り出した
「先生が言ってたでしょう?人の課題を写す人がいる。だからクラス全員一人一人違う課題内容でレポートを作成してもらうって」
そうだった。レポートを書く際に もらった課題が書かれた用紙。確かに皆 出された題は違う。ユリコは、シズカちゃんのその用紙まで盗っていた。課題は一つじゃない。5つ位ややこしいものばかり。用紙も作成したものもない‥。シズカちゃんの様子が楽しみだ
>> 43
[重い空気]
ユリコと私は、ほぼ同じ気持ちでいた。憎しみの相手はユリコの場合はシズカちゃんで、私はカナエちゃん。相手は違えど加害者にしてやろう!と言う思いは一緒だ。たまに合うユリコとのアイコンタクトで通じるものがあった。また、カナエちゃんとシズカちゃんも最初は焦っていたが時間が進むに連れ、憎む相手は違うけど何とかしてやりたい!そんな気持ちが芽生えてきてるのが肌で感じた。ユリコの向かいにはシズカちゃん。私の向かいはカナエちゃん。とてつもなく険悪な空気が漂ってる中、課題は終了した。腹黒ユリコはゾッとする様な優しい声で「あなた達といると
楽しい話しが沢山聞けるわ。これからも話してちょうだいね。裏話を」
皮肉を含ませながら言った。その声色は穏やかながらも、何処か怖い響きがあった。
「圧力」
ユリコは聞いていない振りをし、結局4人での課題が始まった。
カナエとシズカは平静を装っているが、互いに目配せをしたり落ち着かない様子が伝わる。
カナエがハッキリと私が嫌いと言ったのに私は、かなりイラ②していた。
何よ!!私だけが悪いの!!?あんたもイジメられないように、何とかしようとしたらイイじゃない!!
重い空気の中、シャープペンの音しかしない
私はこれから、とことんカナエを加害者にして悪者にしたてあげてやろうと思った。
>> 41
「ユリコ!あいつ腹黒いよ。最初は全然、気付かなかったの。それ所かグループの中でマトモって思ってた位なの。でも旅行で三日一緒にいて 腹の黒い奴って知ったの。特に何かされた訳じゃないけど、でも根性の悪さは並大抵じゃないって肌で感じたの」
カナエちゃんが納得した様に頷く。この後はユリコと私を筆頭にナツコやナオミの悪口を言いまくっていた。
しばらくしてユリコが突然二人の前にでた。二人は驚いた。ユリコは、何食わぬ顔でニッコリ笑みを向けて「課題してるの?私も入れてくれる?…カナエもシズカも仲直りしたんだね」と とても優しく穏やかな口調だった。
………それが、とても怖かった………。まだ怒鳴られたりした方がマシな位だろう。
私の方を見てユリコが手招きした。
『孤立』
カナエちゃんは完全に孤立した。シズカちゃんもショックを受けた様で、カナエちゃんとはギクシャクしていた。ナツコ達は満足していたが、私はモヤモヤした物が消えなかった‥。カナエちゃんがターゲットにされる前は仲良しだったし、カナエちゃんは優しい子だった。それに自傷の事も気になっていた。
ナツコ達は夏休みの予定を話ながらワイワイしていた。みんなで海に行こう。とか今年の花火大会は盛大だ。とか‥。私は話を半分も聞いていたかった。
もうすぐ夏休み。カナエちゃんは孤立したまま夏休みを迎えるのだろうか‥私は罪の意識に負けそうだった。
『万引き』
ユリコには彼氏が居た。その彼氏の誕生日プレゼントを選ぶのに、付き合ってデパートに来ていた。勿論カナエとシズカも一緒だ。
プレゼントを買い、店を出ようとした時、店員に呼び止められた。「何か忘れてますよね?」店員はカナエの腕を掴んでいた。「えっ?何の事?」カナエはパニックになっていた。私達も信じられないと言う顔をした。「何かの間違いです!」シズカはカナエをかばったが、店員は事務所までカナエとシズカを連れて行った。
「まさか万引きするなんて‥」私は心の中でつぶやいた。
カナエ達の姿を見送りながら、ナツコが楽しそうに笑った。「私が店員に知らせたの。」「友達が万引きした。ってね」‥唖然とした。ナツコは嘘の情報を店員に知らせ、カナエを万引き犯に仕立て上げたのだ。
『悪魔』
多分私は十分染まっている。どっぷり浸かって心の奥まで汚くて醜い最悪なヤツになってるだろう周りもそれを分かってる
「あんた達って、いつから仲良しになったの?寂しいなら、素直に言えばまた遊んであげるのにさ」私は戻って来たカナエちゃんに言った。しずかちゃんは不安そうにしている。「友達出来てよかったね!」今度はしずかちゃんに言った。しずかちゃんは足が悪く、いつもからかわれていたし、いつも独りで行動していた。私は嫌味たっぷりで薄汚い笑いを浮かべていた。
悪魔になった。私自身 もう戻れない‥自ら傷つける側に居場所を見つけていた。
[責任転嫁]
それを見て知ったのは私だけだった。
そのグループの中の一人と目が合ったが『何を言っても無駄ね』と語っている様に見えた。私は(何なの!?カナエちゃんを苛めてるのは私だけじゃない。他の人もしてるのに!それを見てみぬふりしてるのも問題あるんじゃない?‥そもそもアンタ達には関係ない事でしょ!何でそんな目で私達が見られなきゃなんないのよ)と思った。【自分だけが悪いんじゃない】その気持ちしかなくて、直そうとはしなかった。陰でグチグチ言うなら、ハッキリ言えば良いのよ。それを美徳だと思う様になっていた。率直な言葉も時には人を傷つける。言葉の使い分けを知らない無知な奴と、思われてるなんて
予想もしてなかったんだ。優しいカナエちゃんとシズカちゃんは そんな風に見てるなんて思いもしてなかった。だから カナエちゃんとシズカちゃんが戻ってきた時に、あんな事が言えたんだ。
ハッキリと‥それは‥
>> 25
[席替え]
私が休んでる間に、仲良くなった子の様だ。カナエちゃんと同じで大人しめの子。名前の通りの女の子で「シズカ」ちゃん。カナエちゃんは、シズカちゃんと本当に仲が良かった。私達がシズカちゃんだけを仲間に入れ様としても来なかったし、カナエちゃんに
許してあげる と言ってもカナエちゃんも来なかった。
ー席替えー
なんと、カナエちゃんの両サイドにナツコとナオミ
カナエちゃんの後ろはユリコ。私はユリコの後ろの席で隣はシズカちゃんだった。仲良し同士 席が近くなった私達は喜んでいたが、カナエちゃんとシズカちゃんは不安そうだった。明らかに嫌そうにしていたカナエちゃんに、横からナツコが睨みつけ こう言った‥
>> 22
ユリコの証言は、皆を納得させ私は暫く学校を休んで良い事になった。ナツコやナオミ ユリコはよくお見舞いに来てくれたり、電話やメールもくれた。傷…
日毎に、私はカナエちゃんへ怒りを募らせていた。
『私は庇ってあげたのに!ナツコでさえ、謝ってくれたのに!何で一言もないの!?』と思っていた。
またグループの子達も、カナエちゃんを犯人に仕立てあげる事も出来たのに それをせずカナエちゃんに被害が被らない様、ユリコが上手く取りなしクラスの子にも上手くしていたのにカナエちゃんは 何にも言わない事に不満を募らされていた。
だからカナエちゃんへの苛めは又開始された。
言葉は暴力以上の衝撃を与える。私は、カナエちゃんの一挙一動に冷ややかな言葉を投げつけた。これは効いた様だ。
ーナツコ達の様にレベル低い人にはなりたくないーこう思っていたグループに入り立ての頃の私。いつの間にか、そのレベル低い部類に入ってるなんて全く気付いてなかった
>> 20
『傷』
カナエちゃんは必死に抵抗した。押さえ付ける私の腕は、カナエちゃんの力に負けそうだ。ふとカナエちゃんの制服の長袖に血の様な物がにじんで…
『痛み』
私はとっさに頬を押さえた
指の間から血が流れ落ちる
「マリ!!!」
「マリちゃん!!」
カナエちゃんがハンカチを出し、手の上から血を拭いてくれるが、ナツコはカミソリを持ったまま
「マリ…あ、あんた何してんのよ?」
私は痛さとナツコの酷さに言葉が出ない「マリちゃん…」
カナエちゃんは泣きはじめていた。
「あんたが出て来なきゃ…」
ナツコは混乱していた。本当はカナエちゃんをただ脅す為で、けがを負わす気なんて無かったんだ
「あんたが悪いのよ!!」
真っ青な顔をしてナツコは足早に逃げて行った
「マリちゃん、ごめん」
何で?何で謝るの??私はカナエちゃんにこんなに酷い事してきたのに
>> 21
ユリコの証言は、皆を納得させ私は暫く学校を休んで良い事になった。ナツコやナオミ ユリコはよくお見舞いに来てくれたり、電話やメールもくれた。傷も出血の割には浅くて、私は数日後 登校した。ドアを開けるとクラスの子が心配の声をかけてくれた。ユリコ達が上手く言ってくれてた様だ。私はクラスの子にお礼を述べて、ナツコ達にも御礼を言った。変わらずいつもの様に接してくれるグループのメンバーに安心感を覚えた。
だけどカナエちゃんからは何の言葉もない。
- << 24 日毎に、私はカナエちゃんへ怒りを募らせていた。 『私は庇ってあげたのに!ナツコでさえ、謝ってくれたのに!何で一言もないの!?』と思っていた。 またグループの子達も、カナエちゃんを犯人に仕立てあげる事も出来たのに それをせずカナエちゃんに被害が被らない様、ユリコが上手く取りなしクラスの子にも上手くしていたのにカナエちゃんは 何にも言わない事に不満を募らされていた。 だからカナエちゃんへの苛めは又開始された。 言葉は暴力以上の衝撃を与える。私は、カナエちゃんの一挙一動に冷ややかな言葉を投げつけた。これは効いた様だ。 ーナツコ達の様にレベル低い人にはなりたくないーこう思っていたグループに入り立ての頃の私。いつの間にか、そのレベル低い部類に入ってるなんて全く気付いてなかった
『傷』
カナエちゃんは必死に抵抗した。押さえ付ける私の腕は、カナエちゃんの力に負けそうだ。ふとカナエちゃんの制服の長袖に血の様な物がにじんでるのを見つけた。私は思わず袖をめくった‥腕や手首に傷がついてる。明らかに自分でつけた傷だった。カナエちゃんは抵抗するのを止めしゃがみこんだ。傷ついた腕を隠す様に‥
ナツコはその傷を見て驚いた様だったが、すぐに意地悪な笑いを浮かべた。「どうせ傷がついてるんだから、ひとつくらい増えても変わらないわよね」ナツコは剃刀を振り上げた!私は、とっさにカナエちゃんの前に出た‥
騒然となった。ナツコの振り上げた剃刀は私の顔を切りつけた。血が辺りに飛び散った
- << 23 『痛み』 私はとっさに頬を押さえた 指の間から血が流れ落ちる 「マリ!!!」 「マリちゃん!!」 カナエちゃんがハンカチを出し、手の上から血を拭いてくれるが、ナツコはカミソリを持ったまま 「マリ…あ、あんた何してんのよ?」 私は痛さとナツコの酷さに言葉が出ない「マリちゃん…」 カナエちゃんは泣きはじめていた。 「あんたが出て来なきゃ…」 ナツコは混乱していた。本当はカナエちゃんをただ脅す為で、けがを負わす気なんて無かったんだ 「あんたが悪いのよ!!」 真っ青な顔をしてナツコは足早に逃げて行った 「マリちゃん、ごめん」 何で?何で謝るの??私はカナエちゃんにこんなに酷い事してきたのに
>> 18
「暴力」
ナツコはついに次の行動にでた。放課後、私ももちろん呼び出された
「あいつ最近無視すればいいと思ってるよね。調子乗りすぎ!!だからさ…」
私は恐ろしい計画を聞かされた。
私達はナツコの命令で教室前で、カナエちゃんを待ち伏せしていた。怖かった。本当に実行するの??ナツコはマヂだ。
カナエちゃん来ないで!
私は心の中で祈っていた
でもカナエちゃんはすぐに来てしまった「ちょっとこっち来て」
私はカナエちゃんを引っ張った
「やめて」
冷たく手を払われて私は頭にきてしまい力ずくで、ナツコに言われた通り近くの女子トイレにカナエちゃんを引っ張り込んだ
ナツコが待ち受けていた
「カナエ。あんた気にくわないのよ!何つんと澄ましてるのよ!!」
私がカナエちゃんを押さえ付け、ナツコは手に持っていたカミソリでカナエちゃんの眉をそりはじめた
「やめてよ!!」
あんたが悪いのよ。私を拒絶したから
『絶望』
カナエちゃんは、友達への絶望感から悲しみや恐怖といった感情を消した。私達が罵倒しようが、嫌がらせをしようが、表情すら変えなかった。心を閉ざしてしまった‥
ナツコはつまらない様だった。カナエへのイジメはだんだん少なくなっていた。私は内心ホッとしていたが、ナツコはカナエの態度が気にいらない様で、イライラを募らせてるみたいだった。
>> 15
[閉ざされた心]
カナエちゃんは、何を言ってもムダと感じとった様だ。無言で外に出ていった。「気に食わきゃ無視なんだ~」ナオミが
笑いながら言っていた。それから又数分が過ぎた頃、カナエちゃんは机を抱え階段を登り教室に戻ってきた。雑巾で机の上や中 脚を拭いた後に、それを捨てた。洗って干しても私達が又何かする…そう考えたのだろう。ゴミの中にある雑巾を拾ってまで、嫌がらせをする気はなかった。それよりカナエちゃんが涙も出さす、そういう行動に出た姿に驚いたのだ。ーー授業が始まりノートに書いてた時 私は消しゴムを落とした。カナエちゃんの足下に転がった。「ねぇ とってくれない?」私は指を指した
>> 13
[八つ当たり]
翌日 私は生理になり苛立っていた。
学校へ行くと、ナツコとナオミそしてユリコの笑い声が勘に障ったが調子を合わせて笑った。ーそこへカナエちゃんがやって来た。椅子しかない状況でスグに私達の仕業と気付き、日頃は黙って耐えてるカナエちゃんも流石に我慢の限界に達した様だ。それでも怒りを押さえこんだ声で「机返してくれる?」と言ってきた。私に、冷ややかな…非難の目を向けつつ。私は苛立ちが膨れあがった(何よ!恩着せがましい)という気持ちになった。
ナツコやナオミよりも腹黒いユリコが口を出す前に「あぁ!?
何でもかんでも私達のせいにすんな!」とトゲトゲしい口調で突き放した。私は、これが八つ当たりとは思ってなかった。カナエちゃんが悪い。だから言ってやったんだ。
〔仕打ち〕
昼休みにナツコとナオミが私を呼びにきた。ナツコが『カナエちゃんの机だいぶ汚れてるから捨てちゃおうよ!!』ナオミも『いいねいいね~』と乗っていた。私は少し怖かったがナツコ達とうまくやらなければと思い、うんうんと言いながら笑っていた。ナツコ達とカナエちゃんの机を捨てに行き、カナエちゃんの席には椅子だけが残っていた。ナツコとナオミは『あいつ明日来るかな~?見たら泣くかもね♪楽しみ~!!』と笑っていた。私は明日カナエちゃんが見たら泣くかなと思ったけど、これでいいんだと自分に言い聞かせていた。
『朝』
朝は苦手だ。マリはまだベッドの中だ。ママが起こす声が何度か聞こえた。頭までスッポリ布団の中に潜り込んでみる‥受け入れたくないけど、やっぱり朝だ。マリは未練を断ち切る様に勢い良く飛び起きた。学校に行く前に気合いを入れなきゃ。みんなの中に溶け込み隙を見せない様に‥ウマクヤルンダ。マリは自分に言い聞かせた。無理をしているのは自分でも知っていた。
教室に入るとみんな登校していた。「おはよう!」笑顔で輪の中に入っていった。
カナエは1限目が始まっても姿を表さなかった。・・・「休みか‥」マリは心の中でつぶやいた。
『ゲーム』
カナエちゃんは脅えていた。何をされるのか分からない恐怖‥友達からイジメられてる悲しい現実。
カラオケの個室。部屋に入るなり、ナツコが口を開いた。「カナエちゃん、私今日お財布持ってないの。悪いけど貸してくれない?」カナエちゃんは嫌な顔を見せた。「嫌なの?」強い口調でナツコは言った。カナエちゃんは大袈裟に首を振り慌てて財布を出した。ナツコがそれを取り上げ中身を取ると、空の財布をカナエちゃんに投げつけた。「あんたもう帰っていいよ!邪魔だし」ナツコは意地悪くわらった。カナエちゃんは唇を噛み締め、涙を堪えて部屋から走り去った。「今日は私のオゴリよ!」ナツコはカナエちゃんから取り上げたお金をヒラヒラさせて言った。
『GAME』
ついに放課後になってしまった。私は一体何が起こるのか怖かった。
私達はカナエちゃん意外ナツコの周りに集まっていた
「みんな行こ!」
ナツコの声で私もカバンを持つ。
「今日行くカラオケ屋安いんだよ~」
「そうなの?!」
ナツコはカナエちゃんに声をかけない。カナエちゃんは、ずっと席に座ったまま下を向いていたが、出ていく私達の一番後ろに付いてきた。 学校の門を出た瞬間ナツコが振り向いた
「は!?なんであんたいんの」
カナエちゃんは立ち尽くしてしまった。なのに私は追い打ちをかける
「呼んでないんだけど~。誰が来ていいなんて言った~??」
ゴメン…
更にナツコが続ける「まさか誘ったの本気だと思った訳??まぁいいけど~」
唇を噛みしめ今にも泣きそうだ。
「…私帰る」
「帰っていいと思ってんの?」
ナツコがカナエちゃんの頭をこずいた。
ついにゲームが始まってしまった。
『放課後』
授業が終わり、私達はグループでカラオケに行く事になっていた。「カナエちゃん、勿論参加出来るよね?」ナツコが言った。カナエちゃんは一瞬ためらったが、すぐに笑顔で答えた「うん!勿論行くよ」‥私は心に不安をおぼえた‥。さっきまで無視していたカナエちゃんを誘うなんて。ナツコはカナエちゃんに気付かれない様に、みんなの前で意地悪な笑顔を見せた。「やっぱり‥」私は悟った。カナエちゃんを誘ったのもゲームなんだ‥
〔間違ってない〕
『もうウザイからあっち行ってよ!!』私はカナエちゃんに言った。『……ごめん』カナエちゃんは悲しそうに言った。目には涙をたくさん溜めて…。これでいいんだ。私は間違ってない。と自分に言い聞かせていた。
新しいレスの受付は終了しました
お知らせ
テーマ別雑談掲示板のスレ一覧
テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
彼女21才の妊娠発覚11レス 367HIT おせっかいやきさん
-
ゴム付けてたはずが3レス 151HIT 聞いてほしいさん
-
節約生活はもう嫌、子どもの稼ぎが頼り5レス 180HIT 通りすがりさん (40代 ♀)
-
女からグイグイアタックできる派?3レス 83HIT 匿名さん (♀)
-
この掲示板は9レス 259HIT 通りすがりさん
-
彼女21才の妊娠発覚
つつ妻も子供もいるのに 彼女が!? 産んで欲しいならお願いしたらい…(OLさん11)
11レス 367HIT おせっかいやきさん -
カンヒュ好きな方居ますか?
好きです! アメさんかっこいいです! 日本も好きだし、韓国も可愛く…(おしゃべり好きさん1)
1レス 67HIT おしゃべり好きさん -
つぶやきポスト o( ̄○ ̄)ゝ 📮
あるモデルが、雑誌で一才くらいの娘と共演してた。 でも、娘は後ろ姿ば…(匿名)
127レス 3460HIT 匿名 -
競馬大好き!
皆さん! こんにちわ! 今更なんやけど……… エプソムは本当…(通りすがりさん387)
467レス 12030HIT アキノ -
節約生活はもう嫌、子どもの稼ぎが頼り
最近こういうスレ多いですね… 子供に稼いでもらうとか、稼ぐのが親孝行…(匿名さん5)
5レス 180HIT 通りすがりさん (40代 ♀)
-
-
-
閲覧専用
単なるつぶやき3レス 82HIT 匿名 (♀)
-
閲覧専用
大人になってから限界まで我慢したこと1レス 119HIT 社会人さん (30代 ♀)
-
閲覧専用
高齢者の皆さんお茶でも飲みながら🍵4レス 177HIT 亀仙人 (70代 ♂)
-
閲覧専用
アプリで性欲解消最高(≧∇≦)1レス 135HIT 社会人さん
-
閲覧専用
地球が壊れている!81レス 779HIT 通りすがりさん
-
閲覧専用
単なるつぶやき
中国人観光客?みたいな人たちの方が食事に咳き吹きかけたりしてましたよ?(匿名さん3)
3レス 82HIT 匿名 (♀) -
閲覧専用
大人になってから限界まで我慢したこと
3月くらいから、ずっとお腹の調子が悪いので ここんところ、綱渡り…(通りすがり)
1レス 119HIT 社会人さん (30代 ♀) -
閲覧専用
高齢者の皆さんお茶でも飲みながら🍵
ネットで調べると紅茶きのこは1970年代に話題となった健康法、とある …(自由なパンダさん2)
4レス 177HIT 亀仙人 (70代 ♂) -
閲覧専用
地球が壊れている!
続きます。 名とは、古来から、神事とされていたそうです。 神へ…(通りすがりさん0)
81レス 779HIT 通りすがりさん -
閲覧専用
友達100人出来るかな・パート3
ひいちゃんの友達スレあった〜♫ 私からも(っ´>ω<…(エア)
50レス 5843HIT ひいちゃん 1レス
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
マイナンバーカードを持ってない人へ
マイナンバーカードって任意なのに、マイナンバーは?と聞かれて作ってないという、作ってないの?なんで?…
54レス 2003HIT ちょっと教えて!さん -
自分は47なのに、29の私に女として終わりと言う彼
付き合って4ヶ月になる彼氏なのですが、話していて ん…?となることがよくあります。 ・一般常識…
34レス 1409HIT 聞いてほしいさん -
彼氏と同棲し始めましたが嫌になってきました
3月から一緒に暮らし始めて3ヶ月が過ぎて、毎日実家に帰りたい。彼氏と一緒に住んでる家に帰りたくないっ…
13レス 454HIT 通りすがりさん (20代 女性 ) -
一夜限りの関係のはずが妊娠
相手は3年前に付き合ってた元カノで、1ヶ月前に「1度だけで良い」「そしたらこれから頑張れるから」と言…
15レス 443HIT 相談したいさん -
なぜ小学生はタバコを買えないのか不満がある子供
喫煙者の数が増えると日本政府の税金収入も増えるのになぜ日本政府は小学生がたばこを買えないのか?体に悪…
16レス 360HIT おしゃべり好きさん -
合鍵をわたすのはだれ?
彼氏が家の合鍵を誰かに送るみたいです。 1番安く送れる方法あるかな?と言われて なんで送るの?…
10レス 239HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) - もっと見る