『放浪なる人生』

離れてみて初めて気付くことがある


その中に居ると気付けない


大切だったもの
それに触れることができなくなって…


初めて気付く


後悔？
いや違う


リスクなしに何かに気付く事は難しい


凡人な自分には特に


失ったのか？
得られたのか？


捉え方ひとつで
本当はどちらにでもなる様な気がする

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よく人は足りないものを探してしまうと言う


同じ環境であっても
足りている事、足りない事…


どちらを注視するかで
心境も変わる


努力なき理想を抱いている時は特に、満たされない思いに日々悩まされる


家族、恋人、愛情、仕事、経済、食、健康、自由、名誉、充実、娯楽、性欲…


『定めなき人生』


何の保証もないこの人生において、求め過ぎる事で自ら不幸になる様な気がする


わかっちゃいるけど
止められない


これもまた人生。

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すべての人間は
自ら相応しいものを得る

辛い時、弱音を吐いてはいけない
逃げたいと思ってはならない
苦しいと思ってはいけない

一体、誰がこんな事を言い出したのか…

苦しい時、苦しいと思ってはダメだと言われたら…

非常に困る


苦しい時に、苦しいと思ってはいけないと言われ
それに困惑する人だっている


思い悩んでいる人に
「もっと気を大きくもて」とか「小さいことを気にするな」

などと信じられない事を言う人もいる


小さい事を気にする人ほど、何かをやらせればよく気がつく頼りになる人だっている


ズボラにさせようとしてどうすんだろう

繊細さが売り物の日本の文化なのに…


魚は合った水でしか生きられない

生きる事が『大事』ならば

混沌とする世の中、取り巻く環境が荒んでいても

せめて自分の中の『水』

その環境破壊だけは避けたい


すべての人間は
自ら相応しいものを得る

自然を大事に


『水』も自然
『感情』も地球に生きる人間にとっても自然


強迫観念がその環境破壊に繋がる様な気がする。

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時の流れ


時計の秒針を見て思う


一秒一秒…


この瞬間にも時は流れている


『今』というこの瞬間は、秒針が進むにつれ確実に『過去』になっていく

人生はまるで、今という瞬間の連続


日常の生活で時計を意識するとしても、せいぜい分単位


秒で考えると時は恐ろしい程、早いスピードで過ぎているように感じる




今も過去をどんどん作り出す時の流れ


決して止めることはできない

目に見えぬ巨大な力



寒い朝、布団の中で
特にそれを思う。

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失敗と成功


自惚れている時、失敗した時の落ち込みは激しい

見栄を張り、己が偉い訳でもないのに人を見下すことで安心して…


格好よく生きようとし、人に注目されようと偉そうなことを言う


そんな時の失敗は、再生不可能な位に落ち込む


人目、世間体、自己防衛、欺瞞…


それらにこだわっているが故のややこしい人生


失敗は単なる次への通過点


ただそれだけ


本当の失敗は、落ち込んでいる時の


『本当の理由』


それに気が付かなかったこと


人生には試行と修正


それがあれば生きていけそうな気がする


…と

昔、居酒屋で深酒していた自分に伝えたい。

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『気付き』

大事なことと思う


必死に生きているつもりが、実は生かされていたり


物事の見方を少し誤る

初めのうちは少しのズレかもしれない


やがて時を経て、そのズレは大きくなり…


いつしか大きくなってしまったズレに溜め息をつく

他人と比べて、その大きな溝に落胆する


出発点でのほんの僅かな角度の違いが、進めば進む程大きなズレになる


目測を誤る
途中で風に流される
自分の指針を見失う


時には何の為に生きているのか…


目的地さえ分からなくなる


放浪なる人生


平凡な毎日が、まるで砂漠を何の意味もなく歩いているようにさえ思えてくる


隣人の生き甲斐をもって生きている様

何かに夢中になって生きている様


自分と比べて大きな差を感じる


深夜…
溜め息と共に、己にダメ人間のレッテルを貼り付ける


でも本当に目測を誤っていた事は…


その隣人も溜め息をついていた事を知らなかった事だ。

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『喜怒哀楽』


生きる為のルール



人はこれに従わなければならないような気がする

喜と楽を貪ろうとしたとき、いつしか人の痛みを感じない人間になる


何か超越した思考を得て、喜と楽を貪ろうとしたとき


それに夢中になればなるほど、冷酷な人間になる


自分を『不幸』と定義づけ、心を閉ざしてしまう時



一番不幸なのは、人の痛みを知らない事かもしれない



怒と哀を抱き抱え、人の痛みと共に生きていく


それができて初めて喜と楽が訪れるのかもしれない


生きる為のルール


そう思う。

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