お空の上で 元気にしてますか?
なぜ……
アヤおばちゃんは 会いたかったよ。
今でも お空から見てくれてる?
新しいレスの受付は終了しました
ワタシ(アヤ)は 物心ついた時から 父はいない。
母と 5歳離れた姉と 貧しいながらも 幸せに暮らしてました。
近くには 祖父・祖母も住んでいて
父がいないという 違和感も全然 感じさせないくらい
たっぷりの 愛情の中 育ってきました。
娘2人も 抱えた母。
必死に働いてましたね。
小さいワタシを 面倒を見るのは 姉のマイ。
祖父母の家で 夕飯と お風呂を済ませ
姉と手をつないで 小さなアパートに帰る。
アパートに戻り 1時間くらいすると 母が仕事から 帰ってくる。
あの頃 ワタシは 姉に育てられてたようなもの。
姉も 小学生ながらにも 文句一つ言わず ワタシの面倒を良く 見てくれていました。
ワタシは どこに行くにも 姉のあとを ちょこちょこ。
姉が友達と遊ぶと言っても アヤも~!!!
と言っては
またまた 姉の後ろを ちょこちょこ 着いていく
といった感じで……
ワタシの中で 姉は絶対でしたし
いつも弱音なんてはかないし 泣いてる姉なんてみたことがなかった。
優しくて 強くて あったかい心をもった
ワタシの自慢の姉です。
そして 姉が26歳の時に 結婚。
今の ワタシと同じ年齢の時ですね。
結婚とともに 地元を離れ
旦那さんのいる県へと 行ってしまった。
片道4時間くらいの 場所です。
姉は すごく幸せそうでした。
ワタシも 心から祝福しました。
結婚1年目。30歳前には 子供が1人くらいと 考えていたらしく
結婚と同時に 小作りスタート。
1年が経っても 姉からの 妊娠の報告は ない。
早く欲しかった姉は 婦人科へと足をはこんだ。
生理不順でもあった姉。
生理が何か月も こないのは 当たり前。
案の定……姉に問題あり。
治療という治療をし 生理を起こす薬……
精神的にも きつそうな姉。
ワタシは 電話ではげますしかできない。
親戚も 始めは 早く子供の顔が見たいと 言っていたのに
姉の不妊治療を気に 誰も言わなくなった。
治療は 思っていたよりも お金はかかるし……
何より こんなに頑張って治療をしているのに
赤ちゃんが できないつらさ……。
周りの妊娠。
姉は 相当 落ち込んでいた。
旦那さんとの 話し合いで
姉は治療2年目して
病院へ行くのを辞めた。
何かを 吹っ切ったように
姉は 少しづつ 気持ちにも余裕ができ
前向きに 頑張っていた。
ある日。
仕事の合間に 携帯を見ると
姉からと 母からの 着信で びっしり。
何事だ!!!??
と思い 急いで姉に 電話をした。
プルル……
一回目のコールとともに 姉がすぐに電話にでた。
『もしもしアヤ~!!!お姉ちゃんね 妊娠した!!!』
突然のことと 予想していなかった姉の妊娠。
ワタシは仕事中ということを忘れ
『やったぁ~!!!おめでとう!!!』
と 大声で叫んだ。
姉の幸せいっぱいの声。
それだけで ワタシも幸せでした。
神様……ありがとう。
ワタシは 手を合わせ 天井に向かい
神様に感謝をした。
母にも 電話をすると
ものすごく 喜んでいて
うれし泣きをしていた。
幸せいっぱいの ワタシたち。
姉は 親戚にも報告したいということで
妊娠3か月。
旦那さんと一緒に 帰省した。
姉が 帰ってくるなり
ワタシは 姉のお腹に手をあて
『アヤおばちゃんですよ~』
と 話しかけた。
姉は 笑顔で
『アヤ おばちゃんなんだね。アヤお~ばちゃん。』
と ワタシをからかった。
『あんまり おばちゃん おばちゃん言わないで』
と 幸せいっぱいの会話を たくさんした。
親戚の人たちも 集まり
みんな 泣いて喜んだ。
こんなにも たくさんの人達に 祝福されて
産まれてくる子は 幸せ者だなぁ~
元気に 産まれてきてね。
ワタシは 姉のお腹を さすりながら
赤ちゃんに 祈った。
なかなか 会えない姉とは
電話での 報告だった。
赤ちゃんの様子が こ~だっよ。
などなど。
ワタシは それを想像しているだけでも 笑顔になった。
妊娠6か月。
お腹が だいぶ出てきたと 電話で報告を受け
早く 姉に会いたくて 会いたくてて仕方がなかった。
旦那さんの 休みがとれたとのことで
帰省することになった。
久しぶりに見た 姉のお腹は 服の上からもわかるくらい
大きくなっていた。
わぁ~ここに命が宿っているんだ……
妊婦さんって すごいなぁ~と ワタシは その時感じました。
姉と二人で ベビー服を見に行った時は
二人で 大興奮!!
かわいぃ~☆あれも かわいぃよ!!
こっちも かわいぃ~☆
二人で キャーキャー言いながら 騒いだあげく
まだ 男の子か 女の子か わからないからね……
ということで 何も買わず 騒いだだけ。
それだけでも 楽しかった。
母も 姉のために 体を冷やさないようにと
あったかグッズを たくさん買っていた。
旦那さんの母も 産まれてくる孫のためにと
黄色の毛糸で編んだ 靴下を 姉にプレゼントしていた。
ワタシたちは 赤ちゃんを迎える準備は バッチリ。
あとは 産まれてくるだけ。
みんなが みんな 赤ちゃんの誕生を 心待ちにしていた。
ワタシも 早くこの手に抱きたい。
そう思っていた。
けれど……それが叶わない日が くるなんて
誰も 思っていなかった……。
妊婦7か月。
寒い冬も終わりかけ 季節が春を迎えようとしていた。
姉は そろそろ出産に備え
地元に 里帰り出産をしようと
話していた矢先のこと。
ワタシは いつものように 仕事の合間に携帯をチェックする。
一回だけの着信であれば 仕事が終わってから かけなおす。
その日も 姉の妊娠がわかった日の時のように
母と 姉の旦那さんからの着信でびっしり。
????!!!!
なんだかわからないけど……
こわい……。
姉からの電話じゃなく 旦那さんの番号。
イヤな胸騒ぎ。
少し電話をかけるのを 迷ったが……
おそるおそる 母に電話をかけた。
『もしもし……アヤ……?』
涙声の母。
『どうしたの!!??』
『あのね……うっ……うっ……』
『泣いていたら わかんないよ!!』
『……お姉ちゃん……赤ちゃんがね……』
『赤ちゃんが何!!!』
『赤ちゃんが……』
その先は 母は言葉にできなかったのだと思う。
母との電話をきったワタシは その場に泣き崩れた。
なんで???
なんでよ……
なんで姉なの???
産まれてきても 子供を殺す親だっている!!!
虐待する親。
お腹に赤ちゃんがいるのに 平気でタバコを吸う親。
そんな親の元には 産まれてくる赤ちゃん。
姉は 絶対そんなことは しないよ……。
神様……あなたは何を見ているの?
なぜ姉から 赤ちゃんを……。
姉の旦那さんに電話したけど
携帯の電源がはいっていなかった。
姉にも 電話をした。声だけでも 聞きたかったから。
でない……。
すぐに 姉からメールがきた。
【アヤ、ごめんね。今ちょっとお腹痛くて話せる状態じゃないの。でも心配しないで。お姉ちゃんは大丈夫。】
大丈夫なわけないじゃん………
こんな時まで 強がらないでよ……。
姉のことを思うと 涙がとまらなかった。
母は 仕事を途中できりあげ
姉の元へと 電車で向かった。
ワタシも すぐに行きたかったが その日は どうしても抜けれない仕事だった。
次の日に 早退させてもらうことにした。
仕事が終わり 彼と住むアパートへ着く。
彼に姉のことを説明をしなきゃ……
彼の前では 普段泣かないワタシ。
泣かないで伝える自信がない。
グッとこらえながら 姉のことを話した。
きちんと説明できていたかは わからない。
彼は 何も言わず ワタシの頭を撫でた。
すると ワタシの携帯がなった。
母の姉の けいこおばちゃんからだった。
『もしもし?』
『アヤ?今どこ?』
『今 アヤのアパートだけど?』
『そっか……お姉ちゃん大丈夫そう?赤ちゃん 持ちこたえたんだって?』
『えっ!!!??ホント!!??』
『あれ?アヤ知らなかったの?』
よかった………
お姉ちゃん よかったね。
姉は まだ電話にでれないし 時間も遅かったので
母に電話した。
『もしもし お母さん!!!お姉ちゃん 赤ちゃん大丈夫なんだって!!?』
しばらく無言の母『アヤ……やっぱり赤ちゃん ダメだって』
『…………そっか』
『アヤは明日くるの?』
『うん……お姉ちゃん 今どうしてる?』
『………お姉ちゃん今ね……』
ただただ 泣く母。
姉の様子は 聞けなかったが ワタシは電話をきった。
電話をきったワタシを 彼は心配そうな顔で 見ている。
さっきまで 赤ちゃんが持ちこたえたと 喜んでいたワタシが……
また暗い顔に。
彼が 『お母さん 何だって?』と聞く。
『うん……赤ちゃんね やっぱりダメだったって』
ワタシは こらえきれなかった涙が たくさん溢れて
声を だして泣いた。
彼は 泣かないワタシが こんなに泣いているのを
はじめて見ただろう。
その夜は 眠れなく 姉のことばかり 考えていた。
朝になり 仕事へ行く準備と 姉の元へ行く準備をした。
仕事場から まっすぐ姉の元へ 行こうと……。
お昼過ぎくらいに 早退させてもらい 姉の元へと 電車で向かった。
電車の中で 何度も泣きそうになるのを 必死でこらえた。
考え事をしているうちに 姉の住む県へと着いた。
駅には 姉の旦那さん(たけしさん→たけちゃんと呼んでます)
たけちゃんが 迎えに来ていた。
ワタシを車に乗せ 姉のいる病院へと向かった。
『お姉ちゃん 今どうしてる……?』
『マイなら……大丈夫っていったらウソになるから……大丈夫ではない……』
『そっか……』
ワタシは 窓の外を見ながら 泣いた。
たけちゃんは もっとツラいはず。
泣いているワタシを見ないで
まっすぐ見つめ たけちゃんは運転していた。
姉のいる病院に着いた。
早く会いたい……
でも 何て声をかけたらいいのかわからない。
産婦人科の階へエレベーターで行った。
見渡すと 妊婦さんばかり。
こんな場所に姉はいる……。
神様……これは イジメですか……。
姉の病室の前。
ドアをあけると
ベッドに横たわり 痛そうにしている姉の腰を 母がさすっていた。
ワタシは 姉へ 駆け寄った。
痛そうにしながらも姉は……
『アヤ~ごめんね。仕事 大丈夫?来てくれて ありがとね。』
また 姉の強がり……。
『仕事より お姉ちゃんの方が大事だよ!!』
『あら~優しい妹だね~。疲れたでしょ?何か飲む?』
姉が 何か話す度 泣きそうになる。
『お姉ちゃん……痛いよね……。どこ痛い?アヤ さすってあげる!』
母は 目を押さえ鼻をグスグスしながら病室をでた。
きっと……泣いていたのだろう……。
たけちゃんも ワタシと姉を二人にしてくれた。
二人きりになると 姉は……
『アヤ……赤ちゃんダメになっちゃったね』
『……そうだね』姉の腰をさすりながら答えた。
『お姉ちゃんのせいだよね……』
『誰のせいでもない!!お姉ちゃんのせいとか 言わないでよ……』
『お姉ちゃんね……たけちゃんに申し訳なくて……』
『たけちゃんも お姉ちゃんのせいだなんて 思ってないから……』
『アヤ……アヤのことも おばちゃんにしてあげれなくて ごめんね。』
お姉ちゃんの腰を さすりながら ワタシは泣いた……。
一番つらいはずなのに……
自分じゃなく 他の人の心配ばかりする姉。
赤ちゃん……あなたのママは 本当に 優しくて 強いママなんだよ……。
この時まだ 姉のお腹の中には 赤ちゃんがいる。
お腹の中で 死んでしまったため……
取り出さなくてはいけない。
陣痛剤で 陣痛を起こさせて 産ませようとしていた。
産声もあげない 赤ちゃんを……。
母とワタシで 交代しながら 姉の腰をさすった。
姉は ずっと痛い……痛い……
と 苦しんでいた。
腰が引きちぎられそうな痛み……。
夕方になり たけちゃんの母と父も駆け付けた。
たけちゃんの弟は とっても心が優しい子。
でも 病院にはこなかった。
マイ姉さんの 苦しんでる姿をみるのが ツラいと……。
ワタシたちは ただ産まれてくるのを 待った。
夜7時くらいに 陣痛の間隔が 短くなり
……そろそろか?
と思い 看護婦さんを呼んだ。
看護婦さんが来たと同時に
『あぁ~赤ちゃん……赤ちゃんがでた~………』
と慌てて姉は 言う。
ベッドごと姉は 手術室に連れて行かれた。
看護婦さんから 赤ちゃんがでたのではなく 破水したと聞かされた。
それから 控え室で 見守るワタシたち。
1時間たっても 2時間たっても 手術室から誰もでてこない……。
夜9時を過ぎたあたりに 女性の医者が 母を呼びに来た。
まだ 赤ちゃんがでてこない。
もう少し様子を見たいので 母にそばで 付き添っていてほしい
とのことだった。
ワタシもそばにいたかったけど……
ワタシは 母より強くない。
ただ泣くだけしかできなかったはず。
母は姉のいる手術室へと はいっていった。
控え室には ワタシと たけちゃんの母と父がいた。
たけちゃんは ジッとしてるのが つらいのか……
ウロウロしていた。
たけちゃんの母と父は どんなに孫を 抱きたかっただろう……。
控え室でも たけちゃんの母は 時々 涙をハンカチで拭いていた。
『アヤちゃん……お姉さん 残念だったね。代われるものなら ワタシが マイちゃんの 代わりになりたいわ……』
ありがとう。たけちゃんのお母さん。
赤ちゃん…… あなたは やっぱりこの世に 産まれてくるべきなのでは ないですか?
時計が 夜の11時になろうとしていた。
まだ 赤ちゃんがでてこない……。
姉の体力も限界だろう……。
今どんな思いで
姉は いるんだろう……。
姉の病室に行き 携帯を見ると
たくさんの人からの 着信履歴。
こんなに心配してくれている人が いる。
それだけでも 涙がこぼれ落ちそうになった。
一人一人に ワタシは連絡をした。
みんな 泣いてたよ………。
12時になろうとしていた時……
母が 手術室からでてきた。
泣いていた……。
『赤ちゃん……出たよ……』
産まれたよ……ではなかった。
なかなか出ない赤ちゃんを 機械をつかって 引っ張りだしたとのこと。
赤ちゃんもきっと……ママのお腹から出たくなかったんだね。
しばらくすると ベッドに横になった姉が 手術室から出てきた。
ワタシたちは 駆け寄り
『おつかれさま』
……と姉に 言葉をかけた。
姉は 涙ながらに
『うん……』と答えた。
姉が病室へ運ばれ ワタシたちは 力が抜けた……。
たけちゃんは ずっと我慢していたのか……
床に泣き崩れた。
赤ちゃん……パパも あなたに会いたかったんだよ。
ワタシたちは 泣くだけ泣いて 姉の病室へ向かった。
病室に行くと 姉は ぐったりしていた。
赤ちゃんがいなくなったお腹を ただ……ずっとさすっていた……。
その日は そのまま姉の病室に ワタシと母とたけちゃんと 泊まった。
三人で 交代して姉の様子をみた。
姉のそばにいる。
それしかできなかった……。
病室を出ても 産婦人科なので 妊婦さんばかり……。
幸せなんだろうね……。
お願いだから 大声で 笑わないで……
お願いだから……旦那さんと お腹をさわり合いしないで……
姉は 必死に笑顔をつくっていた。
母のような存在の姉。
弱ってる姉を見たことがないワタシは
ただただ つらかった。
その夜は 姉が一人になりたいと……
なので ワタシたち三人は 姉とたけちゃんのアパートへと 行った。
姉が帰ってくる前にと
赤ちゃんに関連するものは 全て箱にしまった。
赤ちゃん……忘れたいのに 忘れれない。
しまったはずなのに……。
次の日 姉が退院する。
そして そのまま火葬場までいく。
姉の着替えと 赤ちゃんと一緒に火葬する オモチャ……
たけちゃんの母が 編んでくれた 毛糸の靴下を持って
ワタシたちは 病院へ向かった。
病院に着くと たけちゃんが お医者さんに呼ばれた。
姉の病室に入る前だったので
ワタシと母は たけちゃんを待った。
たけちゃんが 30分くらいすると お医者さんに呼ばれた部屋から 出てきた。
赤ちゃんについて いろいろ説明をされたみたい。
妊娠8か月間近だったため……
流産では なく
死産……。
市役所に届けをださなければいけない。
産まれてきてもいない 我が子の死亡届けを だすなんて……。
それと たけちゃんは 赤ちゃん見させてもらったみたい。
そしたら……赤ちゃん
手がなかったり……
足の指がなかったり……
顔も……つくられてなかったって……。
産まれてきても 奇形児だったって……。
でも ちゃんと印があったみたい。
おちんちんが ついてたから
男の子だったって……。
どんな思いで たけちゃんが 我が子を見たのか わからないけど
赤ちゃんは きっとパパの顔を見れたことが うれしかったと思う。
ワタシたち三人は 奇形児……は姉に内緒で 男の子だっていうのだけを
お医者さんに 教えてもらったということにした。
姉の病室にはいると
前の日より 少し元気そうな姉がいた。
一人で考えて泣いたのか 目が腫れていた。
たけちゃんが
『さっき 聞いたら男の子だったってさ!!』
『そっかぁ~お前は 男の子だったのかぁ』
と 姉は お腹をさすった。
姉の着替えを済ませ
看護婦さんや お医者さんに挨拶し
ワタシたちは 病院をあとにした。
火葬場は 病院から すぐの所にある。
火葬場に着くと たけちゃんの母・父
そして たけちゃんの弟。
今にも 泣き出してしまいそうな顔。
たけちゃんの弟は 姉に近付いてきて
『マイ姉さん……頑張ったね』
と言い 泣いていた。
姉の方が なぐさめていた。
小さいな 赤ちゃんが入った箱を持って……
火葬場へと 入った。
火葬場の中の 控え室では
他の人も たくさんいた。
ワタシが生きてきて 火葬場へ来たのは これが初めて。
悲しい空気と ひんやりした空気。
建物の外に見える空へとのぼっていく煙。
なんだか いたたまれない気持ちになった。
小雪さん✨
読んで下さり ありがとうございます😃
ワタシはここに書きながら 涙してしまうこともあります。
姉は 今 元気です😃✨自分の趣味を楽しんでいるようです✌
もう少し続きますので
よかったら最後まで お付き合い下さいな😃💡
あおいママさん✨
レスありがとうございます☀✨
あおいママさんも 死産の経験があるんですね……。
ツラかったでしょう。
姉の体調は 生理不順などは まだ治りませんが
やっと 前向きに歩いています😃
そんなサイトがあるんですね💡💡
タイミングがあれば 姉に伝えてみます😃✨
ありがとう⤴⤴👍
ノンさん✨
レスありがとうございます✨✨⤴
ノンさんのお姉さんも死産の経験が……。
家族として ただ見守ることしかできなかったのも
ツラかったですよね⤵⤵💧
でも 赤ちゃんがやってきてくれたんですね😃⤴⤴
よかった❤
ワタシの姉にも 天使が舞い降りますように……🎵
最後まで 頑張って書くので
見守っていて下さい😃👍
小さな箱を 抱き抱える姉。
ワタシは 姉の横に座り 姉を支えていた。
前の方の火葬が終わり
親族の方たちが 火葬場から 控え室に入ってきた。
みんな泣いている。 おつかれさま……と言っている方もいた。
その方は何十年と生きてきて
その方との思い出や 過ごした日々……
たくさん 思い出すことがあるでしょう……。
だから おつかれさま……と言える。
ワタシは 言えない……。
赤ちゃんとの 思い出が 何もないのだから……。
そして……ワタシたちの担当の方が来た。
一礼をし こちらです……と。
姉の体を支え 火葬場へと向かう。
着いた場所……
寒くて 暗くて 燃える音だけが聞こえている。
イヤだ……。
姉が 箱を抱き抱えながら……
つぶやいた……。
担当の方が その箱を渡してもらえるに たけちゃんに伝えた。
姉は 抱きしめて はなさない。
はなせるわけないよ……
だって お姉ちゃんの赤ちゃんなんだよ……。
たけちゃんの説得にも 姉は箱をはなさない。
すると 母が姉のそばに行き 姉を抱きしめた。
二人で 何かを話している。
母の説得で 姉はたけちゃんに 箱を渡した。
今だに思うが母がその時 姉に何を言ったかは……
もう少し 時間がたって何年も 経ってから聞こうと思う。
赤ちゃんと一緒に
たけちゃんの母が編んでくれた 毛糸の靴下。
着せるはずだった白いベビー服。
オモチャをいれ……
赤ちゃんは 火葬された。
火葬中……
姉は 床に崩れて泣いていた。
人生こんなに たくさんの涙は 流したことがない……。
ワタシたちも 声を出して 泣いた……。
担当の方が また別の部屋へと
ワタシたちを 案内した。
しばらくすると……
運ばれてきたのは
骨……赤ちゃんの小さな骨。
ここが 頭……背中…腕……
一つ一つ説明をしてくれた。
ちゃんと姉の中で 生きていた証。
赤ちゃん……あなたが生きた証
ちゃんと この目で確かめたよ……。
でもね……こんな形で会いたくなかったよ。
姉は 泣きながら
自分の我が子の骨を……
大事に大事に 拾っていた……。
ワタシたちも 大事に大事に 拾った。
小さな白いビンに入った 赤ちゃん。
骨だけになり さらに小さくなってしまったけど
やっぱり 赤ちゃんは 赤ちゃんだよ……。
あなたは 姉の赤ちゃんだよ。
たけちゃんに支えられた姉とともに
控え室に戻った。
姉の涙は とまらない。
そんな姉を 母は強く抱きしめている。
ワタシたちも 次から次へと こぼれる涙をハンカチで押さえていた。
神様……もう十分 姉は苦しんだよ。
これで 満足ですか……。
なぜ……姉にこんなことしたの……。
教えて!!!
神様……教えて……。
泣き続ける ワタシたちの元に
担当の方が 近付いてきた。
そして 姉に
小さな風呂敷に包まれた赤ちゃんを
渡した。
姉は 大事そうに抱え 担当の方にお礼を言った。
しばらく その場を動けなかったワタシたち。
やっとの思いで 腰をあけだ。
次に 向かう場所がある。
お寺。
車に乗り 1時間半もかかるお寺へと向かった。
木や畑 田んぼ……
車から見える景色は それしか見えない。
ようやく 着いた場所。
殺風景な場所に
大きな お寺。
お寺自体が 何かに包まれているような
あったかい雰囲気。
たけちゃんが お寺の戸を開ける。
出てきたのは
感じの良い奥様。
『遠い所疲れたでしょ。さぁどうぞ』
と 優しく部屋と案内してくれた。
お寺の待合部屋に ワタシたちは通された。
出された お茶をすすっていると
お寺の住職さんが挨拶にきた。
若い住職さん。とっても優しそうな方。
そしと お寺の本堂へと 案内され
用意されてあったパイプイスに 腰をかけた。
赤ちゃんを 住職さんに渡した。
赤ちゃんの名前もこの時 決まっていた。
たけちゃんが 赤ちゃんを想い 考えた名前。
星になった赤ちゃん。
そして 一番に輝いて欲しい……
一番輝く星になり ママとパパを見守っていてほしい
という想いをこめて……
『一星』
と名付けた。
一星かぁ……いい名前。
抱っこして 呼んであげたかった。
それは 姉が一番に思ってるはずですが……。
そして 一星とお別れ……
これから お空へと旅立っていく……。
住職さんのお経。
静かに手を合わせ聞いていると込上げてくる想い……
ホントの さよなら……
まぶたを閉じていても
涙があふれてくる。
お焼香も 手を合わせ 一星がちゃんと成仏し
お空の上へ まっすぐ行けるように……
そして 少しの間だったけど
幸せを ありがとうと……
一星に 最後のお別れをした。
大切な人の死……
こんなに つらく悲しいものなんだね。
姉は どんな想いで 一星を……
たくさん お話ししたかな……
お別れ ちゃんと言えたのかな。
パイプイスに座り 泣いたままの ワタシたち。
住職さんは そんなワタシたちに
こんな お話しをしてくれた。
昔……赤ちゃんと生き別れてしまった 母親がいました。
農作業に夢中になり 我が子に目をやると いるはずの 我が子が いない。
それから 毎日 毎日 我が子を捜しまわり……
月日だけが流れ 年老いてしまった母。
生きていれば あの子はもう 20歳。
年老いた体で 今日も 我が子を捜す母。
食べ物もろくに口にできていない
やせ細った体。ボロボロの服。
体力も限界まできていた。でも 我が子に会いたい想いだけで
ここまで がんばってこれた。
我が子に会うまでは……
そのまま意識をなくしてしまった母。
目を覚ました時は布団の中。
辺りを見回しても どこなのかさえもわからない。
起き上がり 戸を開けると 青年が庭で落ち葉の掃除をしていた。
声をかけ その青年が声に反応し 振り向くと……
母は駆け寄り その青年を抱きしめたそう。
生き別れた 我が子……
どんなに月日が流れても 自分の子供は 忘れない。
その後は 母と息子 幸せに暮らしていったそうです。
親子というものは どんなに離れていても 会えなくても
必ずどこかで つながっているもの。
その縁は決してきることはできない。
そして 子供というのは 自分の親を選んできます。
そして 一星くんのためにも 笑顔でいてあげて下さい。
これが あなたの終わりではないのですよ。
前に進むために 夫婦で支えあい
こうなってしまったことは ツラいですが
それにより 二人がお互いを想いやれたことを 再確認できた
それを 一星くんに感謝しなくては いけません。
住職さんが 話し終わると
一冊の本を 姉に渡した。
この本には なぜたくさんいるママの中から あなたを選んだのか……
そういった内容が書かれている本。
実際に 物心つきはじめた子供に
『~ちゃんどこから来たの?』
と聞くと……
『お空から ママを選んだの』
という子も いるみたいです。
すごいですよね。
それも 住職さんが話していました。
住職さんと 奥様にお礼と挨拶を済ませ
お寺の外に出た。
あんなに涙がとまらなかったのに
外に出ると 気持ちが楽に軽くなっていた。
そして 何より気持ちのいい晴れ。
青空がキレイだったのを すごく覚えています。
姉もたけちゃんも 来る前と表情が少し 違ってみえた。
姉が 『なんだかお腹すいたね』
その一言が なんだかその時は
安心できた 感じがした。
姉の好きな物を食べに行くことになった。
姉とたけちゃんがよく行く
バイキングレストラン。
平日ということもあり
店内は 空いていた。
それでも 小さい子供を連れた家族がいる。
たけちゃんは 他の店にすればよかったかなぁ~と
後悔していた。
案内されたテーブルの横を見ると
小さい子供。
今のワタシたちは 子供に敏感。
なるべく 姉に子供が見えないように
イスに座った。
バイキングなので 自分で取りに行く。
先に たけちゃんと母。
戻ってきたら ワタシと姉。
たけちゃんが 戻ってきたので ワタシと姉が席を立った。
姉と並んで 皿に料理をとっていると
姉のスカートをひっぱる 3歳くらいの女の子。
『イモ…イモ…』
と皿を手に持ち 姉に話しかけていた。
姉は 笑顔でその子の皿に
フライドポテトをとってあげた。
ワタシだったら その時 笑顔でいれた自信はない。
席に戻ろうとした時
隣の席の 子供がこっちを見ている。
ワタシの後から 来た姉に笑顔を向け
小さな手で バイバイをした。
その時は 誰も口にはしなかったが
子供には わかっていたのかも……。
バイキングレストランをあとにし
姉とたけちゃんのアパートへ帰った。
疲れた姉を休ませ
ワタシと母で 洗濯・掃除をしたり 買い出しに出かけたり
してあげれることが これくらいしかない。
たけちゃんも疲れていたんだね……
ソファで うなだれるように寝ていた。
夕ご飯も作り終え
姉とたけちゃんを起こす。
たけちゃんは 寝ていたことにビックリして 起きた。
姉を呼んでも 起きてこない。
えっ!!!!
まさか……
寝室のドアを勢いよく開け 姉の顔をのぞくと
起きていた。
よかった……。
でも 泣いていた。
『お姉ちゃん……ご飯は?』
『うん。今行くよ……』
『アヤ……アヤは元気な子を産むんだよ』
『何言ってんの!!次も その次もお姉ちゃんが 元気な子を産むんだよ』
『お姉ちゃん 自信ないよ……』
『そんなこと言ったら きっと一星に怒られるよ』
『……だよね』
『一星~ママをまた笑顔にして~!』ワタシがそう言うと
姉も『お願いします』と 手を合わせた。
布団から出た姉を連れて
ご飯が並ぶ食卓へ。
母の特製ハンバーグ。
そして ワタシがつくった 味の薄いスープ。
それでも おいしいといって 姉は食べてくれた。
母はそんな姉を見て
台所へ行くふりをし 泣いていた。
ご飯を済ませ ワタシも母も 気が抜けて
姉や たけちゃんよりも先に 眠りについてしまった。
夜中……ふと目を覚ますと 姉とたけちゃんの話し声。
泣きながら たけちゃんに何度も
『ゴメンね……』と 言っていた。
もちろん たけちゃんは 謝ることじゃない!誰のせいでもない。
そう 言っていた。
たけちゃん……お姉ちゃんを よろしくね。
旦那さんが たけちゃんでよかった。
次の日から たけちゃんは仕事。
朝早くに出かけて行った。
母も 朝から家事をしていた。
ワタシと姉は 気晴しにと 散歩にでかけた。
歩いて 歩いて……
途中で 肉まんを食べたりしながら
近くの 小さな公園のブランコにすわった。
『お姉ちゃんねぇ もう少し時間がかかるかもしれないけど ちゃんと受け止めていくよ』
『……うん』
『いろいろ心配かけちゃったね。さぁ~て 帰ろ』
『……うん』
姉では なく……
ワタシが泣いている。
姉に手をひかれながら 帰った。
その日は たけちゃんが帰ってくるのを待ち
温泉に行った。
やっぱり まだ 姉のお腹は少し ふくらんでいた。
次の日は ワタシだけが地元へ 帰る日。
姉のそばにいたい気持ちで いっぱいだったけど
仕事がある……。
姉と母に駅のホームで 見送られる。
また なかなか会えなくなるけど
次に会う時は 元気な姉でいてほしい
そう 願いをこめて ワタシは姉の手を握った。
姉も 力強く 握りかえしてくれた。
そして ワタシは地元へと帰った。
そして……
あれから 1年半。来年の4月には 2年がくる。
現在……
姉はまだ 赤ちゃんは授かっていない。
治療も あきらめたわけではないが
まだ 産婦人科には行きたくないみたいです……。
それでも 夫婦で旅行や趣味を見つけ
すごく 充実した生活を送っています。
誰も 姉に赤ちゃんをこれからどうするのか
聞けないみたいですが
ワタシには 話してくれました。
【まだあきらめてない。我が子に会うまでは 死ねない】
そう 力強く言ってました。
そして 最後になります。
これは最後に話そうと思い 書いていませんでしたが
姉のことがあってから
体調があまりよくなく 生理の様子も おかしかったので 病院に行くと
『子宮筋腫』と診断されました。
手術も無事に 終わりました。
今は こうして この事実を書けるので ワタシ自身
前を向いて頑張ってます。
姉よりも ワタシの方が 妊娠できるのか 難しいですが……
それでも そんなワタシでも良いと言ってくれる パートナーも います。
みんなに支えられ 例え子供ができなくても ワタシは前を向いて 歩いていきます。
あきらめない!!
そうすれば いつか夢が叶うと信じています。
最後まで 読んで下さった方々 ありがとうございます。
へたな文章で ごめんなさい。
終わり。
新しいレスの受付は終了しました
お知らせ
日記掲示板のスレ一覧
携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
ミス東大グランプリ 👑1レス 96HIT 匿名さん (♂)
-
半世紀前は古臭くなかった0レス 84HIT 匿名さん 年性必
-
東京都知事選5レス 134HIT 匿名さん (♂)
-
賢く生きる事幸せになるって意味2レス 128HIT 匿名さん
-
愚痴です。2レス 117HIT 匿名さん
-
7花テラス3940
🎰🤠🧑💼ふたたびかきこみきました助っ人今月1日私のお兄ちゃんと実家で…(ちよ)
156レス 3131HIT ちよ (♀) -
静かに想う
これまで以上に大切にしてくれる 優しさを素直に尊敬してる。 (通りすがりさん0)
34レス 597HIT 通りすがりさん -
共同3階のアパート邸
4649今晩はどうも今日テレビちゅらさん再放送ドラマみる今日テレビドラ…(ちよ)
443レス 7191HIT ちよ (♀) -
小学五年生の日記です(感想とか書いて欲しい)
今日はお出かけしました!ポケモンセンターとかに行きましたよ。 危…(初心者さん0)
18レス 301HIT 初心者さん (10代 ♀) -
ミス東大グランプリ 👑
くだらね(笑)(匿名さん1)
1レス 96HIT 匿名さん (♂)
-
-
-
閲覧専用
ひとりごと7レス 226HIT 匿名さん
-
閲覧専用
法律事務所勤務2レス 98HIT 社会人さん (40代 ♀)
-
閲覧専用
人のせいにするな1レス 55HIT 匿名さん
-
閲覧専用
貧乳なのに1レス 161HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌵🌸俳句を作ってみよう🌷🪴8レス 333HIT 豆たろう
-
閲覧専用
5月8日。
ごめん。 そんな事になってる事も知らずに。 (通りすがりさん0)
34レス 883HIT 通りすがりさん (♀) -
閲覧専用
ひとりごと
ひび割れてしまった物は、元に戻ら、ないかな? 此処で独り愚痴り呟く。…(匿名さん0)
7レス 226HIT 匿名さん -
閲覧専用
きまぐれ澪たんロード⑥
さぁ、次のスレへGO!だw(澪(みお))
500レス 4394HIT 澪(みお) -
閲覧専用
忍blog
あははは😏(匿名さん0)
135レス 3893HIT 匿名さん (♂) -
閲覧専用
独り言日記32レス 1892HIT 匿名 (♀)
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
彼女持ちが女性のお願いで個人的な飲み会を開くってあります?
私はお願い?した女性側です。 同じ職場の好きな人との話なのですが、雑談の中で「職種的にあんまりに飲…
23レス 506HIT 片思い中さん (20代 女性 ) -
恋人と距離を置いてる意味がない つらい
付き合って半年未満の恋人と距離置いてます。 距離を置くのを提案したのは相手からです。喧嘩というか私…
22レス 490HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) -
ピルを飲んで欲しい
ピルについて 女性の方にお聞きしたいです。 お付き合いしているすごく好きな人に、生でしたいからピ…
40レス 1571HIT 社会人さん (20代 女性 ) -
60代後半の男性はなにしてる?
67歳の男性って普段なにしてますか? 独身です。 土曜日に家に行っても留守でした。
9レス 256HIT 暮らしている人さん (20代 女性 ) -
警察はもう捜査してないんでしょうか?
半年前にスマホを触りながら自転車を運転していた高校生とぶつかりそうになり「バカヤロー!」と怒鳴ったら…
10レス 262HIT おしゃべり好きさん -
不倫旦那に一言いってやりたい
旦那の不倫がエスカレート中でイライラが止まらないので愚痴らせてもらいます。 1週目の土日→連絡なし…
11レス 254HIT 匿名さん (30代 女性 ) - もっと見る