注目の話題
🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート1️⃣😸ニャン
女性が座ったところに物を置くのはマナー違反ですか?
母とうまくやっていく方法

お空の上で 元気にしてますか?

レス120 HIT数 16429 あ+ あ-

綾( 20代 ♀ 8PrKc )
09/10/17 17:17(更新日時)

なぜ……


アヤおばちゃんは 会いたかったよ。

今でも お空から見てくれてる?

No.1162470 09/10/03 20:18(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 09/10/03 20:32
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

ワタシ(アヤ)は 物心ついた時から 父はいない。


母と 5歳離れた姉と 貧しいながらも 幸せに暮らしてました。


近くには 祖父・祖母も住んでいて

父がいないという 違和感も全然 感じさせないくらい

たっぷりの 愛情の中 育ってきました。


娘2人も 抱えた母。


必死に働いてましたね。


小さいワタシを 面倒を見るのは 姉のマイ。


祖父母の家で 夕飯と お風呂を済ませ


姉と手をつないで 小さなアパートに帰る。

No.2 09/10/03 20:41
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

アパートに戻り 1時間くらいすると 母が仕事から 帰ってくる。


あの頃 ワタシは 姉に育てられてたようなもの。


姉も 小学生ながらにも 文句一つ言わず ワタシの面倒を良く 見てくれていました。


ワタシは どこに行くにも 姉のあとを ちょこちょこ。


姉が友達と遊ぶと言っても アヤも~!!!


と言っては


またまた 姉の後ろを ちょこちょこ 着いていく


といった感じで……


ワタシの中で 姉は絶対でしたし


いつも弱音なんてはかないし 泣いてる姉なんてみたことがなかった。

優しくて 強くて あったかい心をもった


ワタシの自慢の姉です。

No.3 09/10/03 20:50
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

そして 姉が26歳の時に 結婚。


今の ワタシと同じ年齢の時ですね。


結婚とともに 地元を離れ


旦那さんのいる県へと 行ってしまった。


片道4時間くらいの 場所です。


姉は すごく幸せそうでした。


ワタシも 心から祝福しました。


結婚1年目。30歳前には 子供が1人くらいと 考えていたらしく


結婚と同時に 小作りスタート。


1年が経っても 姉からの 妊娠の報告は ない。

No.4 09/10/03 22:55
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

小作り→子作りの 間違いです。

すいません。。。

No.5 09/10/03 23:03
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

早く欲しかった姉は 婦人科へと足をはこんだ。


生理不順でもあった姉。


生理が何か月も こないのは 当たり前。


案の定……姉に問題あり。


治療という治療をし 生理を起こす薬……


精神的にも きつそうな姉。


ワタシは 電話ではげますしかできない。


親戚も 始めは 早く子供の顔が見たいと 言っていたのに


姉の不妊治療を気に 誰も言わなくなった。

No.6 09/10/04 00:33
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

治療は 思っていたよりも お金はかかるし……


何より こんなに頑張って治療をしているのに


赤ちゃんが できないつらさ……。

周りの妊娠。


姉は 相当 落ち込んでいた。


旦那さんとの 話し合いで


姉は治療2年目して


病院へ行くのを辞めた。


何かを 吹っ切ったように


姉は 少しづつ 気持ちにも余裕ができ


前向きに 頑張っていた。

No.7 09/10/04 00:40
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

ある日。


仕事の合間に 携帯を見ると


姉からと 母からの 着信で びっしり。


何事だ!!!??

と思い 急いで姉に 電話をした。

プルル……


一回目のコールとともに 姉がすぐに電話にでた。


『もしもしアヤ~!!!お姉ちゃんね 妊娠した!!!』


突然のことと 予想していなかった姉の妊娠。


ワタシは仕事中ということを忘れ


『やったぁ~!!!おめでとう!!!』


と 大声で叫んだ。

No.8 09/10/04 00:48
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉の幸せいっぱいの声。


それだけで ワタシも幸せでした。


神様……ありがとう。


ワタシは 手を合わせ 天井に向かい


神様に感謝をした。


母にも 電話をすると


ものすごく 喜んでいて


うれし泣きをしていた。


幸せいっぱいの ワタシたち。


姉は 親戚にも報告したいということで


妊娠3か月。


旦那さんと一緒に 帰省した。

No.9 09/10/04 01:00
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉が 帰ってくるなり


ワタシは 姉のお腹に手をあて


『アヤおばちゃんですよ~』


と 話しかけた。

姉は 笑顔で


『アヤ おばちゃんなんだね。アヤお~ばちゃん。』


と ワタシをからかった。


『あんまり おばちゃん おばちゃん言わないで』


と 幸せいっぱいの会話を たくさんした。


親戚の人たちも 集まり


みんな 泣いて喜んだ。


こんなにも たくさんの人達に 祝福されて


産まれてくる子は 幸せ者だなぁ~

元気に 産まれてきてね。


ワタシは 姉のお腹を さすりながら


赤ちゃんに 祈った。

No.10 09/10/04 01:15
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

なかなか 会えない姉とは


電話での 報告だった。


赤ちゃんの様子が こ~だっよ。


などなど。


ワタシは それを想像しているだけでも 笑顔になった。

妊娠6か月。


お腹が だいぶ出てきたと 電話で報告を受け


早く 姉に会いたくて 会いたくてて仕方がなかった。


旦那さんの 休みがとれたとのことで


帰省することになった。


久しぶりに見た 姉のお腹は 服の上からもわかるくらい


大きくなっていた。


わぁ~ここに命が宿っているんだ……


妊婦さんって すごいなぁ~と ワタシは その時感じました。


姉と二人で ベビー服を見に行った時は


二人で 大興奮!!


かわいぃ~☆あれも かわいぃよ!!


こっちも かわいぃ~☆


二人で キャーキャー言いながら 騒いだあげく


まだ 男の子か 女の子か わからないからね……


ということで 何も買わず 騒いだだけ。


それだけでも 楽しかった。

No.11 09/10/04 08:46
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

母も 姉のために 体を冷やさないようにと


あったかグッズを たくさん買っていた。


旦那さんの母も 産まれてくる孫のためにと


黄色の毛糸で編んだ 靴下を 姉にプレゼントしていた。


ワタシたちは 赤ちゃんを迎える準備は バッチリ。


あとは 産まれてくるだけ。


みんなが みんな 赤ちゃんの誕生を 心待ちにしていた。


ワタシも 早くこの手に抱きたい。


そう思っていた。

けれど……それが叶わない日が くるなんて


誰も 思っていなかった……。

No.12 09/10/04 08:55
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

妊婦7か月。


寒い冬も終わりかけ 季節が春を迎えようとしていた。


姉は そろそろ出産に備え


地元に 里帰り出産をしようと


話していた矢先のこと。


ワタシは いつものように 仕事の合間に携帯をチェックする。


一回だけの着信であれば 仕事が終わってから かけなおす。


その日も 姉の妊娠がわかった日の時のように


母と 姉の旦那さんからの着信でびっしり。


????!!!!

なんだかわからないけど……


こわい……。

No.13 09/10/04 09:18
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉からの電話じゃなく 旦那さんの番号。


イヤな胸騒ぎ。


少し電話をかけるのを 迷ったが……


おそるおそる 母に電話をかけた。

『もしもし……アヤ……?』


涙声の母。


『どうしたの!!??』


『あのね……うっ……うっ……』


『泣いていたら わかんないよ!!』


『……お姉ちゃん……赤ちゃんがね……』


『赤ちゃんが何!!!』


『赤ちゃんが……』


その先は 母は言葉にできなかったのだと思う。

No.14 09/10/04 09:34
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

母との電話をきったワタシは その場に泣き崩れた。


なんで???


なんでよ……


なんで姉なの???


産まれてきても 子供を殺す親だっている!!!


虐待する親。


お腹に赤ちゃんがいるのに 平気でタバコを吸う親。

そんな親の元には 産まれてくる赤ちゃん。


姉は 絶対そんなことは しないよ……。


神様……あなたは何を見ているの?

なぜ姉から 赤ちゃんを……。

No.15 09/10/04 09:42
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉の旦那さんに電話したけど


携帯の電源がはいっていなかった。

姉にも 電話をした。声だけでも 聞きたかったから。


でない……。


すぐに 姉からメールがきた。


【アヤ、ごめんね。今ちょっとお腹痛くて話せる状態じゃないの。でも心配しないで。お姉ちゃんは大丈夫。】


大丈夫なわけないじゃん………


こんな時まで 強がらないでよ……。


姉のことを思うと 涙がとまらなかった。

No.16 09/10/04 10:01
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

母は 仕事を途中できりあげ


姉の元へと 電車で向かった。


ワタシも すぐに行きたかったが その日は どうしても抜けれない仕事だった。


次の日に 早退させてもらうことにした。


仕事が終わり 彼と住むアパートへ着く。


彼に姉のことを説明をしなきゃ……

彼の前では 普段泣かないワタシ。


泣かないで伝える自信がない。


グッとこらえながら 姉のことを話した。

No.17 09/10/04 10:11
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

きちんと説明できていたかは わからない。


彼は 何も言わず ワタシの頭を撫でた。


すると ワタシの携帯がなった。


母の姉の けいこおばちゃんからだった。


『もしもし?』


『アヤ?今どこ?』

『今 アヤのアパートだけど?』


『そっか……お姉ちゃん大丈夫そう?赤ちゃん 持ちこたえたんだって?』


『えっ!!!??ホント!!??』

『あれ?アヤ知らなかったの?』


よかった………


お姉ちゃん よかったね。

No.18 09/10/04 10:19
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉は まだ電話にでれないし 時間も遅かったので


母に電話した。


『もしもし お母さん!!!お姉ちゃん 赤ちゃん大丈夫なんだって!!?』


しばらく無言の母『アヤ……やっぱり赤ちゃん ダメだって』


『…………そっか』


『アヤは明日くるの?』


『うん……お姉ちゃん 今どうしてる?』


『………お姉ちゃん今ね……』


ただただ 泣く母。


姉の様子は 聞けなかったが ワタシは電話をきった。

No.19 09/10/04 10:26
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

電話をきったワタシを 彼は心配そうな顔で 見ている。


さっきまで 赤ちゃんが持ちこたえたと 喜んでいたワタシが……


また暗い顔に。


彼が 『お母さん 何だって?』と聞く。


『うん……赤ちゃんね やっぱりダメだったって』


ワタシは こらえきれなかった涙が たくさん溢れて


声を だして泣いた。


彼は 泣かないワタシが こんなに泣いているのを


はじめて見ただろう。


その夜は 眠れなく 姉のことばかり 考えていた。

No.20 09/10/04 10:38
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

朝になり 仕事へ行く準備と 姉の元へ行く準備をした。


仕事場から まっすぐ姉の元へ 行こうと……。


お昼過ぎくらいに 早退させてもらい 姉の元へと 電車で向かった。


電車の中で 何度も泣きそうになるのを 必死でこらえた。


考え事をしているうちに 姉の住む県へと着いた。


駅には 姉の旦那さん(たけしさん→たけちゃんと呼んでます)


たけちゃんが 迎えに来ていた。


ワタシを車に乗せ 姉のいる病院へと向かった。

No.21 09/10/04 10:48
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

『お姉ちゃん 今どうしてる……?』


『マイなら……大丈夫っていったらウソになるから……大丈夫ではない……』


『そっか……』


ワタシは 窓の外を見ながら 泣いた。

たけちゃんは もっとツラいはず。

泣いているワタシを見ないで


まっすぐ見つめ たけちゃんは運転していた。

No.22 09/10/04 11:13
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉のいる病院に着いた。


早く会いたい……

でも 何て声をかけたらいいのかわからない。


産婦人科の階へエレベーターで行った。


見渡すと 妊婦さんばかり。


こんな場所に姉はいる……。


神様……これは イジメですか……。


姉の病室の前。


ドアをあけると


ベッドに横たわり 痛そうにしている姉の腰を 母がさすっていた。


ワタシは 姉へ 駆け寄った。

No.23 09/10/04 11:21
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

痛そうにしながらも姉は……


『アヤ~ごめんね。仕事 大丈夫?来てくれて ありがとね。』


また 姉の強がり……。


『仕事より お姉ちゃんの方が大事だよ!!』


『あら~優しい妹だね~。疲れたでしょ?何か飲む?』


姉が 何か話す度 泣きそうになる。

『お姉ちゃん……痛いよね……。どこ痛い?アヤ さすってあげる!』


母は 目を押さえ鼻をグスグスしながら病室をでた。

きっと……泣いていたのだろう……。


たけちゃんも ワタシと姉を二人にしてくれた。

No.24 09/10/04 11:29
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

二人きりになると 姉は……


『アヤ……赤ちゃんダメになっちゃったね』


『……そうだね』姉の腰をさすりながら答えた。

『お姉ちゃんのせいだよね……』


『誰のせいでもない!!お姉ちゃんのせいとか 言わないでよ……』


『お姉ちゃんね……たけちゃんに申し訳なくて……』

『たけちゃんも お姉ちゃんのせいだなんて 思ってないから……』


『アヤ……アヤのことも おばちゃんにしてあげれなくて ごめんね。』


お姉ちゃんの腰を さすりながら ワタシは泣いた……。

No.25 09/10/04 13:03
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

一番つらいはずなのに……


自分じゃなく 他の人の心配ばかりする姉。


赤ちゃん……あなたのママは 本当に 優しくて 強いママなんだよ……。


この時まだ 姉のお腹の中には 赤ちゃんがいる。


お腹の中で 死んでしまったため……


取り出さなくてはいけない。


陣痛剤で 陣痛を起こさせて 産ませようとしていた。


産声もあげない 赤ちゃんを……。

No.26 09/10/04 13:09
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

母とワタシで 交代しながら 姉の腰をさすった。


姉は ずっと痛い……痛い……


と 苦しんでいた。


腰が引きちぎられそうな痛み……。

夕方になり たけちゃんの母と父も駆け付けた。


たけちゃんの弟は とっても心が優しい子。


でも 病院にはこなかった。


マイ姉さんの 苦しんでる姿をみるのが ツラいと……。


ワタシたちは ただ産まれてくるのを 待った。

No.27 09/10/04 13:44
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

夜7時くらいに 陣痛の間隔が 短くなり


……そろそろか?


と思い 看護婦さんを呼んだ。


看護婦さんが来たと同時に


『あぁ~赤ちゃん……赤ちゃんがでた~………』


と慌てて姉は 言う。


ベッドごと姉は 手術室に連れて行かれた。


看護婦さんから 赤ちゃんがでたのではなく 破水したと聞かされた。

それから 控え室で 見守るワタシたち。


1時間たっても 2時間たっても 手術室から誰もでてこない……。

No.28 09/10/04 13:51
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

夜9時を過ぎたあたりに 女性の医者が 母を呼びに来た。


まだ 赤ちゃんがでてこない。


もう少し様子を見たいので 母にそばで 付き添っていてほしい


とのことだった。

ワタシもそばにいたかったけど……


ワタシは 母より強くない。


ただ泣くだけしかできなかったはず。


母は姉のいる手術室へと はいっていった。


控え室には ワタシと たけちゃんの母と父がいた。


たけちゃんは ジッとしてるのが つらいのか……


ウロウロしていた。

No.29 09/10/04 14:02
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

たけちゃんの母と父は どんなに孫を 抱きたかっただろう……。


控え室でも たけちゃんの母は 時々 涙をハンカチで拭いていた。


『アヤちゃん……お姉さん 残念だったね。代われるものなら ワタシが マイちゃんの 代わりになりたいわ……』


ありがとう。たけちゃんのお母さん。


赤ちゃん…… あなたは やっぱりこの世に 産まれてくるべきなのでは ないですか?

時計が 夜の11時になろうとしていた。

No.30 09/10/04 14:09
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

まだ 赤ちゃんがでてこない……。

姉の体力も限界だろう……。


今どんな思いで
姉は いるんだろう……。


姉の病室に行き 携帯を見ると


たくさんの人からの 着信履歴。


こんなに心配してくれている人が いる。


それだけでも 涙がこぼれ落ちそうになった。


一人一人に ワタシは連絡をした。


みんな 泣いてたよ………。

No.31 09/10/04 14:15
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

12時になろうとしていた時……


母が 手術室からでてきた。


泣いていた……。

『赤ちゃん……出たよ……』


産まれたよ……ではなかった。


なかなか出ない赤ちゃんを 機械をつかって 引っ張りだしたとのこと。


赤ちゃんもきっと……ママのお腹から出たくなかったんだね。


しばらくすると ベッドに横になった姉が 手術室から出てきた。


ワタシたちは 駆け寄り


『おつかれさま』

……と姉に 言葉をかけた。


姉は 涙ながらに

『うん……』と答えた。

No.32 09/10/04 14:20
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉が病室へ運ばれ ワタシたちは 力が抜けた……。


たけちゃんは ずっと我慢していたのか……


床に泣き崩れた。

赤ちゃん……パパも あなたに会いたかったんだよ。

ワタシたちは 泣くだけ泣いて 姉の病室へ向かった。

No.33 09/10/04 14:36
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

病室に行くと 姉は ぐったりしていた。


赤ちゃんがいなくなったお腹を ただ……ずっとさすっていた……。


その日は そのまま姉の病室に ワタシと母とたけちゃんと 泊まった。


三人で 交代して姉の様子をみた。

姉のそばにいる。

それしかできなかった……。


病室を出ても 産婦人科なので 妊婦さんばかり……。


幸せなんだろうね……。


お願いだから 大声で 笑わないで……


お願いだから……旦那さんと お腹をさわり合いしないで……

No.34 09/10/04 14:53
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉は 必死に笑顔をつくっていた。

母のような存在の姉。


弱ってる姉を見たことがないワタシは

ただただ つらかった。


その夜は 姉が一人になりたいと……


なので ワタシたち三人は 姉とたけちゃんのアパートへと 行った。


姉が帰ってくる前にと


赤ちゃんに関連するものは 全て箱にしまった。


赤ちゃん……忘れたいのに 忘れれない。


しまったはずなのに……。

No.35 09/10/04 14:59
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

次の日 姉が退院する。


そして そのまま火葬場までいく。

姉の着替えと 赤ちゃんと一緒に火葬する オモチャ……


たけちゃんの母が 編んでくれた 毛糸の靴下を持って

ワタシたちは 病院へ向かった。


病院に着くと たけちゃんが お医者さんに呼ばれた。


姉の病室に入る前だったので


ワタシと母は たけちゃんを待った。

No.36 09/10/04 15:07
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

たけちゃんが 30分くらいすると お医者さんに呼ばれた部屋から 出てきた。


赤ちゃんについて いろいろ説明をされたみたい。


妊娠8か月間近だったため……


流産では なく


死産……。


市役所に届けをださなければいけない。


産まれてきてもいない 我が子の死亡届けを だすなんて……。


それと たけちゃんは 赤ちゃん見させてもらったみたい。


そしたら……赤ちゃん

No.37 09/10/04 15:13
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

手がなかったり……


足の指がなかったり……


顔も……つくられてなかったって……。


産まれてきても 奇形児だったって……。


でも ちゃんと印があったみたい。

おちんちんが ついてたから


男の子だったって……。


どんな思いで たけちゃんが 我が子を見たのか わからないけど


赤ちゃんは きっとパパの顔を見れたことが うれしかったと思う。


ワタシたち三人は 奇形児……は姉に内緒で 男の子だっていうのだけを


お医者さんに 教えてもらったということにした。

No.38 09/10/04 15:22
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

姉の病室にはいると


前の日より 少し元気そうな姉がいた。


一人で考えて泣いたのか 目が腫れていた。


たけちゃんが


『さっき 聞いたら男の子だったってさ!!』


『そっかぁ~お前は 男の子だったのかぁ』


と 姉は お腹をさすった。


姉の着替えを済ませ


看護婦さんや お医者さんに挨拶し

ワタシたちは 病院をあとにした。

No.39 09/10/05 14:44
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

火葬場は 病院から すぐの所にある。


火葬場に着くと たけちゃんの母・父


そして たけちゃんの弟。


今にも 泣き出してしまいそうな顔。


たけちゃんの弟は 姉に近付いてきて


『マイ姉さん……頑張ったね』


と言い 泣いていた。


姉の方が なぐさめていた。


小さいな 赤ちゃんが入った箱を持って……


火葬場へと 入った。

No.40 09/10/05 14:48
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

火葬場の中の 控え室では


他の人も たくさんいた。


ワタシが生きてきて 火葬場へ来たのは これが初めて。

悲しい空気と ひんやりした空気。

建物の外に見える空へとのぼっていく煙。


なんだか いたたまれない気持ちになった。

No.41 09/10/10 02:12
小雪 ( SXqx1 )

すごく胸が苦しい話ですね😢

お姉さん、今はどうですか?

No.42 09/10/10 09:27
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

小雪さん✨


読んで下さり ありがとうございます😃

ワタシはここに書きながら 涙してしまうこともあります。


姉は 今 元気です😃✨自分の趣味を楽しんでいるようです✌


もう少し続きますので

よかったら最後まで お付き合い下さいな😃💡

No.43 09/10/10 11:47
あおいママ ( 20代 ♀ g71j1 )

こんにちは😃はじめまして🙇
お姉さんのその後の体調はどうですか❓
私も同じような経験がありレスさせて頂きました💧
私は死産のサイトでお空の👶にメッセージ送れるサイトがあります😃
そちらで元気を貰いました😃
もし、お姉さんが苦しんでいるようなら➰

No.44 09/10/10 11:53
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

あおいママさん✨

レスありがとうございます☀✨

あおいママさんも 死産の経験があるんですね……。

ツラかったでしょう。


姉の体調は 生理不順などは まだ治りませんが


やっと 前向きに歩いています😃


そんなサイトがあるんですね💡💡


タイミングがあれば 姉に伝えてみます😃✨

ありがとう⤴⤴👍

No.45 09/10/10 22:59
ノン ( 20代 ♀ Tr5B1 )

初めまして✨

すごく似ていたので、レスせずにはいられなくなりました😢

私の姉も臨月で死産しました😢
ホントにホントにつらくて⤵⤵
なのでこのスレを読みながら思い出して泣いてしまいました😢

大量出血し、赤ちゃんの命だけでなく、姉の命もあぶなく、姉は助かったんですが、赤ちゃんはだめでした😢

臨月だったので赤ちゃんも大きく、最後に家族みんな赤ちゃんを抱っこさせてもらいました😢

No.46 09/10/10 23:04
ノン ( 20代 ♀ Tr5B1 )

すいません、長くなり続きます😢

綾さんもご家族の方も本当につらかったと思います😢😢

お姉さん、今はだいぶ良くなられたようでよかったです✨

私の姉は、死産後から1年後に妊娠し、今では7ヵ月の男の子がスクスク育っています✨

綾さんお姉さんのところにも、赤ちゃんお空からまたお腹にきてくれますように🌟🌟

最後まで読ませていただきます⭐

No.47 09/10/10 23:52
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

ノンさん✨


レスありがとうございます✨✨⤴


ノンさんのお姉さんも死産の経験が……。

家族として ただ見守ることしかできなかったのも


ツラかったですよね⤵⤵💧


でも 赤ちゃんがやってきてくれたんですね😃⤴⤴


よかった❤


ワタシの姉にも 天使が舞い降りますように……🎵


最後まで 頑張って書くので


見守っていて下さい😃👍

No.48 09/10/12 13:43
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

小さな箱を 抱き抱える姉。


ワタシは 姉の横に座り 姉を支えていた。


前の方の火葬が終わり


親族の方たちが 火葬場から 控え室に入ってきた。

みんな泣いている。 おつかれさま……と言っている方もいた。


その方は何十年と生きてきて


その方との思い出や 過ごした日々……


たくさん 思い出すことがあるでしょう……。


だから おつかれさま……と言える。


ワタシは 言えない……。


赤ちゃんとの 思い出が 何もないのだから……。

No.49 09/10/12 13:55
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

そして……ワタシたちの担当の方が来た。


一礼をし こちらです……と。


姉の体を支え 火葬場へと向かう。

着いた場所……


寒くて 暗くて 燃える音だけが聞こえている。


イヤだ……。


姉が 箱を抱き抱えながら……


つぶやいた……。

No.50 09/10/12 14:02
綾 ( 20代 ♀ 8PrKc )

担当の方が その箱を渡してもらえるに たけちゃんに伝えた。


姉は 抱きしめて はなさない。


はなせるわけないよ……


だって お姉ちゃんの赤ちゃんなんだよ……。


たけちゃんの説得にも 姉は箱をはなさない。


すると 母が姉のそばに行き 姉を抱きしめた。


二人で 何かを話している。


母の説得で 姉はたけちゃんに 箱を渡した。


今だに思うが母がその時 姉に何を言ったかは……


もう少し 時間がたって何年も 経ってから聞こうと思う。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

日記掲示板のスレ一覧

携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧