携帯小説／熱視線

ユウからのプロポーズから半年、この半年間を振り返るとすべてが慌ただしく駆け巡り、一時々の一分一秒が宝石のような輝きに満ちた日々に感じるのかとルカは想像していたが想像と現実はあまりにも違っていた。

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ユウとルカの両親‥‥
両家の親族とも会う機会があり、ユウとルカは結婚の意志を両家親族に伝え、結婚の挨拶を済ませた。


それはプロポーズされてから
１ヶ月後の話であり、
２人で両親にいつ挨拶しようかと相談した後から挨拶が終わるまでの間、ルカはずっと極度の緊張が続いていた。


ルカはしばらく不眠に
陥りながらも特に周りや両家に反対される事なく話はスムーズに進んでいった。

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スムーズに話が進んだお陰で、まるで畳み掛けるかのように話はステップアップしていった。

結納や式場探しから始まり、新居はどこにするか、家具や家電等の発注に加え、ウエディングプランナーとの打ち合わせ‥‥

他にもありとあらゆる
事を決めなくてはいけない
そんな日々日常。

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当然、次第に自分の時間もゆとりもなくなってゆく。

更に追い討ちをかけるようにある仕事のプロジェクトにルカも参加する事になった。

全てはカイが仕向けた事だと、この時まだルカは気づかないでいた。

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ルカやカイが勤める会社の話になるが、新規事業拡大に向けてある県の承認承諾を得て新たな仕事をする事になった。

今まで株価の下落・景気の低迷・不景気の煽りを受け、社内では支社の一部撤退などを含めた事業縮小をかけていたが、

会社としては利益利潤を生むため、いつまでも守りの姿勢ではいけないと時期を踏み感じたのだろう。

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決して大規模ではない中小企業なりに、会社の存続と生き残りをかけて戦わなくてはならないと判断したのだろうか。


経営者の戦略は到底、
一般社員にはわからない事であり、重役会議の内容は社内極秘のため一部の限られた人間にしか知り得ない。

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サブマネージャーながらもカイはこの重役会議に全てという訳ではないが一部絡んでいた。

それは以前、自分を抜擢した部署のマネージャーの代理出席を何度かしたからだ。

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何より今回の新規事業については会議用の資料の作成を始め、この事業のプロジェクトにカイも参入する事になっている。


場所は山陰山陽方面とだけ記載しよう。ルカにはこの地域であるものの製作に付いて貰いたいとカイは考えていたのだった。

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新規事業・プロジェクト
の参入‥‥、


即ち周りから見て普通に考えるならば、ルカに昇級のチャンスが回ってきたと考えてもおかしくない話であるが、


ルカにしてみれば
このプロジェクトのお陰で寿退社のチャンスを逃し、


更には不景気が当分続くと
判断したため、会社に留まる事を選択した。

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ルカのこの選択肢に
ユウは当初、難色を示していたがルカの意思や考えを尊重して最終的には多少何かひかかりつつも納得した。


納得した背景にはユウも
会社員であり、今の景気に不信感を抱いていたからだ。


そこはルカと同意見であり、素直にルカの話に応じた。

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細かい事だが、将来は家もしくはマンションを購入するべきか？はたまたルカがフルタイムで働けなくなった時の資金はどう賄うのか？


今後の自分の昇給予測額に加え、ボーナスの計算や税金対策‥‥考えれば考える程、問題が山積みのような気分になった。


その都度、ユウは酒でその苛立ちを紛わせ、会社の勤務が終わり、バイトがない時は深夜遅くまでパソコンのキーボードをひたすら叩く。

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ただ一点、ひかかった点はルカの話にという訳ではなく、ユウの会社の現状をルカに説明し損ねた点である。


ユウがバイト始めるきっかけはルカの一言であり、この一言をきっかけに将来の事を考え、ユウはよくパソコンで調べ事をする機会が増えていた。

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バイトの当初の目的は、
結婚資金稼ぎだが、将来の事に加えて更に最近ではユウが勤める会社内で不穏な噂が蔓延しつつあった。


辞令はなく、まだ確定ではないが、ユウが勤める会社の
社内ではワークシェアリングの噂があちらこちらと飛び交っていたのだ。

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ユウは株を持っている訳でも買う訳でもないが、よく株価の動きを携帯やパソコンで習慣的にチェックしていた。



そう‥‥その習慣が
幸か不幸かこれからユウを救う事にもなる。

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小休憩🌷🐝


⏰がかかり、やっと環境にも慣れて小説❓を再開した矢先ですが訳あってお休みします🙇


次回は来月を目標にしていますが、もしかするとGW明けかもしれません🙇

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