自分を信じて…

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2009/11/26 22:34(更新日時)

30半ばを過ぎ、自分が歩んで来た道を振り返ってみた… 忌まわしい過去 辛かった…     そんな中で望んた事…笑いたい…自分らしく生きたい… 今思えば、あの頃の私がいたから…今の私がいる。 未来は自分の手で切り開く… 誰もが その力を持っている。 どうか諦めないで…

No.1158482 (スレ作成日時)

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No.234

>> 233 月さん🌼
お返事ありがとうございます🙇

『気付くことが出来る』大切な事😊
気付けた時、人は優しくなれたり強くなれるんだと思います。

私は全然強くないです😂

ストレスで倒れたり、子供達の気持ちに なかなか気が付いてあげられなかったり😥

日々…反省です💧

月さん…
笑顔を忘れないで下さいね😊
笑顔は自分だけでなく、周りの人にもパワーを与える事が出来ます✨

頑張りましょ―😤

自分らしく生きてく為に😊

No.233

>> 232 夏さん🌷わざわざお返事ありがとうございます。
本当に夏さんの言う通りだと思います。外にも出れずに、ウチにいると、今までのなにげない日々がどれだけ幸せだったのか、そして自分が小さなコトに不平不満を感じていたかというコトに気づかされます。

そして今までも、こうしてる今も誰かに支えられ、ご飯も寝るところもある幸せを。。

お金や物じゃなく、小さな幸せを気づけただけでも、私はラッキーだったのかもしれない。

夏さん、本当にありがとうございます。
治ったら、今まで以上にニコニコママになりたいです。

そして夏さんのように、優しく強い人になれるかな。誰かの役に立てるといいな。

私、諦めずに頑張りますね👍

No.232

>> 231 月さん🌼
乱筆乱文な文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございます🙇

私が、こんな事を綴るのは失礼かもしれませんが…今は何かに気付かされる時期なのかも?と思います。🙇

もし、私があの経験をしていなかったら…
きっと些細な幸せを当たり前に感じ、感謝さえも出来ない人間になってたと思います。

食べる事の喜び
人と関われる喜び

感じ方は人それぞれですが、些細な喜びさえも感じられないままだったかもしれません😥

落ち込んでも、また這い上がる。
何度も繰り返してこそ、人は成長出来る😊

大丈夫です👍
きっと乗り越えられますよ😊
自分の力を信じて下さいね😊

No.231

夏さん、はじめまして🌱
読ませていただきました。

私も離婚経験者です。子供も2人います。離婚後も元旦那とイロイロあり、やっと解放されたと思ったら体を壊し、今は働くこともできず、日々ひたすら回復をまってます。
いつ治るかもわからず、正直、全てが終わったような気分になってました。

こんな私でも、諦めなければ、まだ大丈夫ですよね。
未来を作るのは自分ですね。


すごく希望をもらえました。
ありがとうございます。

今までのぶん、幸せになってくださいね🌷

No.230

>> 229 小雪さん🌼
読んでくださって、ありがとうございます🙇

今でも読んでくださる方々がいる事に本当に驚いてます💦

最近、私も読み返してみましたが…
自分で言うのも何ですが…酷いですね😂

『こんな事あったな…』 と思いながら読んでました。今では、過去を振り返る事が出来るほど、前向きになれた自分がいます。

こんな私でも『幸せ』を感じる事が出来るようになりました。
笑顔って本当に凄い力がある事も実感しました😊
小雪さんも笑顔でいてください😊
きっと幸せが訪れます🌷

No.229

外からの情報がないまま結婚生活を続け大変な経験をしたんですね。今は幸せとの事でよかった😃という気持ちです。4人子供いて再婚したというところに私もいい人みつけられたらなぁと思うようになりました✨

No.228

>> 227 イヴさん🌼
読んでくださって、ありがとうございます🙇
今でも、読んでくれる方がいる事に凄く驚きました。

心の傷…
時間は掛かるけど、いつかきっと癒される時がきます。
私も、ずっと残ってました。あの頃よりは、だいぶ癒えてると思いますが、そうなるまでには色々辛い事もありました😥

元旦那さんが原因で、お体に影響が出てしまったそうですが…心配です😥

実は、私も後遺症が残ってしまって💧

イヴさん…
どうか、自分らしく生きて下さい。

これからも 頑張って欲しいです🙇

No.227

>> 226 昨日 見つけて速攻 全部 読み終えてしまいました😊

本当に酷い旦那でしたね😢私も似たような旦那と一年前に離婚しました。

読んでる内に私自身の出来事とだぶってしまって苛立ちはハンパ無かったです😣

離婚してからも暴言 暴力の残像は今も消えません😢

でも今は子供達と自分たちのペースで暮らせる様に成って凄く穏やかで幸せです😃

私は旦那に殺されかけました😭お陰で今は障害者に成ってしまって😢でも離婚した事には後悔は全然 無いです😊

No.226

>> 225 雛姫さん、読んでくださって ありがとうございます。
今でも、読んでくれた方がいた事…嬉しく思いました🙇

No.225

>> 224 (´・ω・`)自分の悩みなんか…そんなコトないなって思いました…

No.224

>> 222 主さんは とても強い方ですね! しかも だんだん強くなっていく❗ そして ホントの幸せを掴んだのですね🎉 私は 三人の子供抱えて ぐずぐ… ゆーゆさん…読んで下さって ありがとうございます🙇自分では強いのか解りませんが…😂意地っぱり なんだと思います💧💧ゆーゆさんも沢山悩む事あると思います。女の人って子供を産む力があるんですから…本当は、皆強いはず😊頑張って下さいね。レスありがとうございました🙇

No.223

>> 221 すごく良く心に伝わってきました😹 今私も一児の母なので子供がママに言った言葉など涙😢なくては見れないくらいでした✨でも今は、幸せそうなので本… さっちんさん…読んで下さって ありがとうございます🙇一番上が中学生になりました💦上の子供二人が あの頃を一番見て来たので心配でしたが、今は活発なコです😂下二人は まだ②甘えっ子です😂時々頭を抱える事もありますが…4人共 凄く元気です。応援して下さって、本当にありがとうございます🙇

No.222

主さんは とても強い方ですね! しかも だんだん強くなっていく❗
そして ホントの幸せを掴んだのですね🎉
私は 三人の子供抱えて ぐずぐずしてばっかで…
主さんを見習って もっと強くなって 自分を信じて頑張ります。
ありがとう‼

  • << 224 ゆーゆさん…読んで下さって ありがとうございます🙇自分では強いのか解りませんが…😂意地っぱり なんだと思います💧💧ゆーゆさんも沢山悩む事あると思います。女の人って子供を産む力があるんですから…本当は、皆強いはず😊頑張って下さいね。レスありがとうございました🙇

No.221

すごく良く心に伝わってきました😹
今私も一児の母なので子供がママに言った言葉など涙😢なくては見れないくらいでした✨でも今は、幸せそうなので本当よかったです☺🎵

今も4人のお子さんは元気で暮らしているのでしょうか⁉💚現在のお子さんの状況が書かれていなかったのでどんな感じか差し支えなかったらでいいので教えて頂けないでしょうか⁉🙏😂

  • << 223 さっちんさん…読んで下さって ありがとうございます🙇一番上が中学生になりました💦上の子供二人が あの頃を一番見て来たので心配でしたが、今は活発なコです😂下二人は まだ②甘えっ子です😂時々頭を抱える事もありますが…4人共 凄く元気です。応援して下さって、本当にありがとうございます🙇

No.220

>> 219 219さん…読んで下さって ありがとうございます🙇これからも 沢山色々な壁に当たると思うけど…前進あるのみ💨頑張ります‼ 本当に②ありがとうございました🙇

No.219

私も最初から読ませて頂きました👮

何かあるとすぐ、ヘナヘナする自分を叱咤激励し、主さんの様に強く優しい女性に変わる様頑張ります😉

波瀾万丈の人生を歩んで来た主さん😣

これからの人生に幸あれ🙋

No.218

>> 214 最初からすごい引き込まれて、全て読ませて頂きました。 喜怒哀楽、全てを感じた文章でした。 元旦那の話しがすごく憎たらしくて悔しくて……読み終… ゲストさん…読んで下さって、ありがとうございます🙇涙まで流させてしまって💦人生って解らないもんだな…と実感しました😂これからも 頑張ります。レスありがとうございました🙇

No.217

>> 213 ずっと読んでいました。 私も離婚をしています。レイプも経験があります。 主さんの過去を読み、自分の甘さに気付きました。 あなたのように強く真… みーさん…読んで下さって、ありがとうございます🙇きっと辛い思いをしてきたと思います😢いつか傷が癒される事を願ってます…。レスありがとう ございました🙇

No.216

>> 212 私も離婚経験があります。離婚は本当にパワーがいりますよね。 でも、今があるのは過去があるから😃子供達と笑顔で暮らせる日がきて、良かったです… Yさん…読んで下さって ありがとうございます🙇本当…相当なパワーを使いますよね😂レスありがとうございました🙇

No.215

>> 210 幸せになられて良かったです😂 元旦那には本当にどうしょうもない人間でイライラ💢ムカムカ💢しましたが、過去の全てを後悔していないと言う主さん… お返事遅くなって すみません💦読んで下さって、ありがとうございます🙇これからも色々な壁に当たる事はあると思いますが、なんとか頑張ります😂レスありがとうございました🙇

No.214

最初からすごい引き込まれて、全て読ませて頂きました。
喜怒哀楽、全てを感じた文章でした。
元旦那の話しがすごく憎たらしくて悔しくて……読み終わった後も涙が止まりませんでした。

最後はアキラさんかシュウジさんと結ばれるのかなと思ってたのですが、運命の人は別にいたのですね。

辛い過去を何度も乗り越え、本当に本当にすごく辛かった日々を乗り越え、やっと今の幸せをつかめて本当によかったです。

  • << 218 ゲストさん…読んで下さって、ありがとうございます🙇涙まで流させてしまって💦人生って解らないもんだな…と実感しました😂これからも 頑張ります。レスありがとうございました🙇

No.213

>> 212 ずっと読んでいました。
私も離婚をしています。レイプも経験があります。
主さんの過去を読み、自分の甘さに気付きました。
あなたのように強く真っ直ぐに生きている人にはちゃんと幸せがくるんだなと思いました。

  • << 217 みーさん…読んで下さって、ありがとうございます🙇きっと辛い思いをしてきたと思います😢いつか傷が癒される事を願ってます…。レスありがとう ございました🙇

No.212

>> 211 私も離婚経験があります。離婚は本当にパワーがいりますよね。

でも、今があるのは過去があるから😃子供達と笑顔で暮らせる日がきて、良かったですね🎵

  • << 216 Yさん…読んで下さって ありがとうございます🙇本当…相当なパワーを使いますよね😂レスありがとうございました🙇

No.211

>> 209 主さん何回も読みました💡 酷い旦那で読んでてムカ②したけどよく耐えてたと思います👏 私なら無理だぁ💨主さん凄い‼って関心しました👮しかも年… こんばんわ🙇読んで下さって、有難うございます🙇💦今、思うと…きっと、あの人も寂しかったのかもしれません💧私自身これからも色々とあると思いますが、頑張ります😊応援して下さって 本当にありがとうございます🙇

No.210

幸せになられて良かったです😂

元旦那には本当にどうしょうもない人間でイライラ💢ムカムカ💢しましたが、過去の全てを後悔していないと言う主さんの言葉を聞いて、何だか胸のつっかえが取れました✨

これからも可愛いお子さんと彼とお幸せに💖

  • << 215 お返事遅くなって すみません💦読んで下さって、ありがとうございます🙇これからも色々な壁に当たる事はあると思いますが、なんとか頑張ります😂レスありがとうございました🙇

No.209

>> 208 主さん何回も読みました💡

酷い旦那で読んでてムカ②したけどよく耐えてたと思います👏
私なら無理だぁ💨主さん凄い‼って関心しました👮しかも年子で子供四人もいるのに家事、育児、仕事と完璧で…なのに旦那や舅は酷いし💦離婚して今は幸せでホッとしました☺今までが辛かった分いっぱい幸せがあるといいですね😊

文章も読みやすくて良かったです💫

  • << 211 こんばんわ🙇読んで下さって、有難うございます🙇💦今、思うと…きっと、あの人も寂しかったのかもしれません💧私自身これからも色々とあると思いますが、頑張ります😊応援して下さって 本当にありがとうございます🙇

No.208

最後の追伸...✏離婚後、実家へマグカップを取りに行ったのですが、母曰く「ごめん💦この前洗ってたら割れちゃったの💦」凄くショックでした(-_-; でも…もしかすると役目を終えたのかもしれないね…と二人で話してました。アキラからの最初で最後のプレゼントは…当時の私を勇気付けてくれた、お守り替わりでした。今となっては、良き思い出です😊それから…「彼」は…今も変わらず 私の横で顔をクシャ②にして笑っています。私が大好きな笑顔です…。 不快な内容も あったかと思いますが、読んで下さった方、レスを下さった方々…本当に、ありがとうございました🙇

No.207

>> 205 主さんすみませんm(_ _)m 終わりなのかと思ってレスしてしまいました。 いえいえ…こちらこそ、すみませんでした🙇💦

No.206

こんばんわ。夏です。読んで下さった方が沢山いらっしゃった事に一番驚きました💦誰かに読んで欲しい…という思いより、私が新たな人生を歩み始め、辛かった過去を笑い話しに変える事が出来た程、成長した自分に驚き、書いてみよう…と思った次第です。その時見てきた事、感じた事を思い出して書いたので文章にまとまりがなく、誤字脱字が多かった為 大変読みづらかったと思います🙇すみません💦最後になりましたが、最後まで読んで下さった皆様、ありがとう ございました🙇

No.205

主さんすみませんm(_ _)m
終わりなのかと思ってレスしてしまいました。

  • << 207 いえいえ…こちらこそ、すみませんでした🙇💦

No.204

皆様すみません💦まだ続くのか、終わりなのか、誤解を招くような文末になってしまい、申し訳ありません🙇💦

No.203

>> 202 本当ですね。200さん貴方は最低です。

主サンの邪魔をしないで下さい。

No.202

>> 200 最初から最後まで読ませていただきました。 沢山の苦労をしてきた主さんには心の底から幸せになって欲しいです✨ ハラハラして読んでたので主さんに… 〉200最悪…終わりが見えていて、まだ終わってないのにレスするなんて…

No.201

追伸...✏ショウジとの連絡を途絶えてから数年後…突然電話がありました。今は南の方で、事業をお越し頑張ってる…との事でした。彼女も出来た…と。幸せそうで安心しました。アキラは…時々バッタリ会う事があります。相変わらず…素敵なパパです。私の中では尊敬に近い人物だったのかもしれません。ミカさん、みぃ先輩とは今でも友達です。私にとって大切な友人です…そして…私にとって「彼」は…唯一心の全てを許せる…大切な人です。

No.200

最初から最後まで読ませていただきました。
沢山の苦労をしてきた主さんには心の底から幸せになって欲しいです✨
ハラハラして読んでたので主さんに良きお相手が見つかり本当に良かったです😊長文お疲れさまでした🍀

  • << 202 〉200最悪…終わりが見えていて、まだ終わってないのにレスするなんて…

No.199

私は、今とても幸せです。自分らしさを取り戻し、毎日笑ってます。時には頭を悩まされる事もあるけど…(汗)あの頃に比べたら、小さな悩みかもしれません(笑)辛い時期に聴いてたCDを封印していましたが…最近何年かぶりに聴きました。心に響いて、やっぱり涙が出ましたが…あの時とは違う心境でした。【この曲を聴いてた時期は、あんな事あったな…】と振り返る事が出来る自分になってました。そう思えるようになれたのも…彼の暖かい心が、冷えきった私を包んでくれたから…。

No.198

今思えば、あの頃の辛い経験があったからこそ、今の自分があるのだと思います。当時は抜け出せない現実に脅え、いつまで続くのか解らない闇の中で…毎日毎日不安でした。逃れられない…と諦めていた。でも…運命は必ず変える事が出来る。自分自身が勇気を出して、一歩踏み出せば…未来は拓ける。私は、あんな辛い環境でも、周りの方々に支えられ ここまで来られました。あの人と出会った事は決してマイナスではない…あの人と一緒にならなかったら、子供達に巡り会う事は無かったから。今まで出会った方々とも…会って無かったかもしれない。私が歩んで来た10年間…悔やんだ事は ありません。自分自身が成長出来た証だから…。

No.197

彼は…全ての覚悟が出来てる上で、想いを伝えた…と言ってくれました。私は…愛するって事が解らない。きっと傷つけてしまうかもしれない…と話すと、「愛する事が解らなくてもいいよ。それでも俺は貴方を愛してます。側にいて貴方の笑顔を、ずっと見ていたいです」…と。私は…この言葉を…きっと一生忘れる事はないでしょう。過食症に陥り、心が荒んでた時…平静を装ってたはずなのに、私の様子が違う事を察して、ずっと側に居てくれました。どうにもならない闇から助けてくれたのは…彼だったのです。

No.196

私は、妹に「実は…」と相談しました。妹は「もう何年も経過してるし…そろそろ良いんじゃないかな?良い人なら…姉ちゃんと子供達を泣かせない人なら、私は賛成だよ。自分の人生なんだから…今度こそ幸せになるべきだよ!」…と。正直驚きました。反対論が出てくると思ったのに(汗)そして…数週間後、私は彼に『お願いします』と返事をしました。予想外の答えだったようで…彼はメチャクチャ驚いてました。

No.195

私は困惑しました。 まともに人を愛せる自信も無かった…心の片隅には、アキラの事もあった。それに…あの人の事も…。もし、あの人に解ったら…彼は必ず嫌な思いをする。『ごめんなさい。今は困惑して答えが出せない』…と返事しました。彼は「答えが欲しい訳じゃありません。ただ…自分の気持ちが溢れ出してしまって…本当は、ずっと前から好きでした。でも…あの時の心境を察すると、言えませんでした」…と。彼は…当時の私の心境を気遣ってくれ、自分の気持ちを抑えてまで…ずっと見守っていてくれたのでした。

No.194

彼と出会って数ヶ月後…私は不審者に絡まれた事があったのです。怖くなって 私は…真っ先に彼に電話してました。私の中で、いつの間にか“頼れる人”になってたのです。逆に凄く心配させてしまって…(汗)そして、出会ってから1年が経過した頃…彼から「好きです」と告げられたのでした。

No.193

そして…数年が経過。私は、ある男性と出会いました。些細なキッカケから話すようになり、お互いの悩みを相談するようになったのです。私は、自分が歩んで来た道を全て話し、あの人からの恐怖心に まだ縛られていてパニックになる事…アキラに対しての想い…全てを話しました。何故か…彼には話す事が出来たのです。彼は独身でした。「もし良かったら 気晴らしに飯でも行きませんか?」と誘ってくれて、昼間何度か食事に行ったり、私の心境や体調を気にしてくれてました。

No.192

生活は大変だった。でも、精神的な不安要素が無くなっただけ、気持ちは違った。私は笑えるようになり、子供達と一緒にご飯を食べられるようになり…子供達にも「ママ、沢山笑うようになったね」と言われ…嬉しくて泣きながら食べた事もあった(笑)長男は自分の言いたい事を素直に言えない子供になってしまってたが、離婚後は だいぶ落ち着いて良い方向に変わって行った。明るく元気で活発な子になった(笑)娘は暫く気持ちが不安定で一時期、学校に行く事が出来なかったが…その間私は仕事を休み、一緒にビーズで色々作ったり絵を書いたり…娘が自分から学校に行く…というまで一緒に過ごしてました。一週間して「ママ…学校行く」幼いながらも一番辛い場面を見てきた子です。小さな心で自分自身と葛藤してたのでしょう。娘が作ってくれたビーズのブレスレットは、今でも大切に持ってます。私の大切な大切な宝物です。

No.191

何度かアキラと会う度に、立ち話しをするようになってた。「彼氏作らないの?再婚しないの?」と、よく聞かれた。私は…もう結婚はウンザリ。あんな生活を送って心が荒み、もう…人を信じる事も愛する事も出来ない。もう二度と、あんな思いしたくなかった。 離婚してからも頭の何処かに、恐怖心が残っていて…夜中、外から聞こえる人の足音に脅え、パニックになった事もあった。離婚しても、あの時の恐怖が蘇る…恐怖心から逃れたくて、私は…また過食症になっていった。

No.190

それからスーパーへ買い物に行く度、何度かアキラと会う事がありました。アキラは仕事だけじゃなく、家事、育児もこなしていた事を知りました。『まさかアキラが子煩悩だったなんて(笑)凄く以外だよ』「オマエさ~俺と結婚してれば幸せにしてやれたのに…余程の理由があって別れたんだろ?辛い時は胸貸してやるから泣いていいぞ」私は一瞬…グラッときた。『大丈夫だよ。今は幸せだもん(笑)子供と一緒にご飯食べられるし…ありがとう。その気持ちだけで十分…アキラが幸せそうで私嬉しいよ!』私は、離婚前…子供達と一緒にご飯を食べる時間さえ無かった。座る時間を許されない程 家事に追われた生活だったのです。

No.189

それから数日後…アキラと再会した店に買い物に行くと、従業員募集のポスターが貼ってあった。時間帯も都合が良かった為、私は面接を受けた。一週間後…採用の連絡があり、直ぐに働き始めた。離婚して1ヶ月後の事でした。働き始めて2ヶ月程した頃…偶然にもアキラが来たのです。「また会ったな(笑)オマエ何してんの?」 『ここで働いてるんだけど…』「マジかよ~!俺、良く来るんだ」私は度重なる偶然に驚いた…。そして、ミカさんにも連絡して近況報告をする。ミカさんの旦那さんと、あの人は友人だった為、なんとなく…気が引けましたが、旦那さんもミカさんも「良く頑張ったよ。これからも力になるから遠慮しないで言ってね」と暖かい言葉を掛けてくれました。『ありがとう…本当にありがとう』

No.188

『久しぶり…元気?』「おぅ…元気だよ。買い物に来たの?」『ん…仕事探しに(笑)』 「引っ越して来たのか?」『うん…子供連れて戻って来た(笑)離婚したんだ』「マジで?オマエ子供沢山いたよな?何があったんだよ!」『まぁ~色々とね(笑)』殴られてた…なんて言えなかった。アキラは奥さんと一緒だったらしく、「とにかく頑張れよ!」そう言って走って行った。 【まさか…会うなんて…】夢か現実か…区別がつかない程、私はキョドってしまった(汗)

No.187

子供が転入する学校、保育園も決まり、私は職探しに出掛けました。何ヶ所が受けましたが、返事が来なかったり不採用だったり…ある時、近くのショッピングモールに求人募集してないか探しに行った時の事です。前から赤いTシャツを着た男性が歩いて来たのです【何処かで見た事あるなぁ…】私は近づいて来る男性から目を離せませんでした。【え…まさか…】男性も「あれ…」といった表情。お互いがすれ違う瞬間…あっ…『アキラ?』「オマエ…何で?」 アキラとの再会…真夏の暑い日の出来事…私は30歳を迎えていました。

No.186

脅迫も無くなり落ち着いた頃、ショウジに連絡を入れました。『ショウジありがとう。離婚して、今子供達と暮らしてる。本当にありがとう』「そうか…良かったな。凄く心配だっだ…俺と真剣に付き合ってくれないかな…」嬉しかった。でも…断りました。あの人に「やっぱり男が居た」と思われたくなかったし、別れて直ぐに男の人に頼りたくなかった…環境が変わった為に子供達が不安定になってた心を、なんとかしてあげたかった。何より…自分の力で子供達と新しい人生を歩みたかった『ごめんね。ショウジの事は忘れないよ…幸せになってね』

No.185

翌日、私は実家の両親に離婚届けを提出した事を告げ、新居を探しに出掛けました。実家は狭いし、子供達もヤンチャ盛りの為、お世話になる事は出来ないし…自分で育てると決めたから。新居は運良く直ぐに見つかり、引越しが決まりました。私は、あの人のご両親に『お世話になりました』と頭を下げ、あの家を出ました。食堂の女将さんにも事情を説明して退職しました。離婚してからも、あの人の脅迫は続きました。ノイローゼ気味になって携帯が怖くなり、電源を切ってタンスの奥に隠してた事もありました(汗)でも…【別れたんだ。もう関係ない】と開き直って強気で出た。『警察に話してもいいんだよ(笑)もう私達は他人なんだから…子供を守る為なら貴方がどうなろうと私には関係ないから』 私なりの最後の忠告…みぃ先輩には申し訳ないけど、携帯は解約して、新しい物を購入しました。

No.184

「慰謝料取ってやる」とも言われました。あの人は、もう…自分で何を言ってるのか解らなかったのでしょう…。私を見る度に脅しに近い暴言を吐いてました。私は強い口調で言いました『子供だけは譲れない、養育費も慰謝料も要らない。離婚さえしてくれれば、それでいい!』もう…あの人と関わりたく無かった。あの人が稼いだお金なんか要らない。養育費なんて無くても私の力で子供達を育てて行く覚悟はある!もう二度と関わりたく無かった。そして数日後…やっと離婚届けにサインを貰いました。あの人は記入する際、携帯ばかり気にして着信がある度に返信してた。シャクに触った私は『最後ぐらい男らしくしたら?記入する時くらい 余計な事止めなさいよ。』そう言って、あの人を睨みました。私は、用紙を破かれないうちに、さっさと届けを出しに行きました。【やっと…やっと解放された】29歳…20代最後の夏の出来事でした。

No.183

そして…私は、あの人に届けにサインするよう話しました。保険解約を知った事も話し、自分から離婚届けを持って来い…と言い出したのだから覆すな…とまで言いました。あの人は「やっぱり子供と離れたくない。やり直したい」時には「子供は自分が引き取る。母親に面倒見させる」等々…。今更何を言ってるのか(汗)子供と関わろうとしなかった人が育てていける訳ない。あげく、子供を置いてお前だけ出て行け!と言われた事もありました。「必ず居場所を突き止めて、子供を奪い返す」時には「子供なんてどうでもいい…養育費も慰謝料も払う気はない!」等とも言ってました。なんて惨めなんだろう…もう、あの人が何を言っても、“負け犬の遠吠え”にしか聞こえませんでした。

No.182

あの人と、ご両親がなかなかサインしてくれなかったので、届けを出す事が出来ないまま…数週間が過ぎました。その間、私はストレスで1週間下痢が続いたり、吐き気を伴ったり…。食欲も無くなっていきました。なんとか自分の精神状態を保たせるのが精一杯でした。あの人は…とうとう子供の保険にまで手を出した。証書が見つからず、保険会社に問い合わせた所、既に4人分解約されてました。総額100万少々。何に使ったかは知りません…おそらく返済の為に使ったんだと思います。私はご両親に、この事を報告しました。『子供のお金にまで手を出したんです。例え本人がやり直したい…と言っても信用出来ません。私は子供さえ居ればいいです。他に何もいりません…お願いします…離婚させて下さい』私は土下座しました。ご両親は、やっと受け入れてくれ、お姑さんがサインしてくれました。後は…あの人のサインだけ…。

No.181

母親にだけは、ショウジの事を話した。出会った経緯から、色々相談にのってくれて、いつも励ましてくれてた事を…だからこそ、迷惑掛けたくない。絶対あの人には、知られたくない…と。母は「そう…力になってくれた人なのね。ハッキリさせる事が出来たら、必ずお礼を言うのよ」『うん…解ってる』 それから暫くしてショウジからメールが入ってた「まだ話し合い中かな?めげずに前に進めよ!オマエなら出来る。自分を信じろ」 返信はしなかった。読み終わったら、すぐ消去した。【私なら出来る…必ず前に進む事が出来る。自分自身を信じて…絶対新しい人生を歩むんだ】

No.180

その夜は あの人に何をされるか不安で、あの人が完全に爆睡するまで 私は眠る事が出来ませんでした。そして翌日の昼間…『昨日はごめんなさい』と実家に電話をしました。母親が「貴方が謝る事はない。でも謝らなきゃいけない人が一言も謝らなかった。親も息子も…頭に来たから絶対に“すみません”という言葉は意地でも言わない!と思った」と言ってました。この時、私は母親の大きさを知りました【お母さんの子供に産まれてきて良かった】心から…そう思った私でした。

No.179

それから何日経過したか解らないが、実家の両親も交えて話す事になりました。始めの頃は双方、冷静に話していましたが、あの人が発した言葉がキッカケで、父親が怒りだし「娘に手を挙げるような男だったとは!」みたいな感じで怒りだし、あの人と口論になりました。そこに、お舅さんが止めに入り、お姑さんが「私は信じてたのに…外に男が居るみたいで」と言い出したのです。父と母は驚いた表情で私を見ました。『居る訳ないでしょ、この前も お姑さんとあの人に携帯見せたし。納得出来ないなら警察なり、探偵なり使ったら どうですか?』母は「娘がここまで言うのですから、嘘はついてません」と力強く言ってくれたのでした。話し合いは深夜まで続きました。父に、私側の保証人欄にサインを頂きました。父と母は「不束かな娘でしたが、お世話になりました」と深々と頭を下げてました。帰ったのは 明け方近くだったと思います。

No.178

身内とは恐ろしい…こんな悪行を働いた息子の言葉を鵜呑みするなんて…。私は大きなため息をついてから『男なんて居ません。私ヤマシイ事は何もありません!』そう言って携帯を差し出した。あの人は私の携帯を取って 履歴を見始めた【ある訳ないでしょ…そんな人居ないんだから】ショウジは私を支えてくれた人だからこそ、ショウジには絶対迷惑掛けたくなかった。ショウジとは何も無かったけど、相談してた人がいる…と解っただけでも何をするか解らない。本当に自分勝手な人だ…。

No.177

翌日私は、また離婚届けを貰いに行き、記入した。仕事は昼間だけにして貰い、子供達が心配だったので、夜は家にいるようにした。あの人は相変わらずだった。開き直ったのか、嫌がらせなのか…私の前でも、凄く携帯を気にしてる様子で、着信音がなると バカみたいに携帯に飛びついてた。女からなのか、サイトなのか知らないけれど(笑)毎晩飲み歩き私に暴言を吐き、あげく子供やご両親に向かって「この女は男がいるんだ!男と同棲したくて離婚したいんだ!」と叫び出した。それを聞いてお姑さんは「まさか男の人が居たなんて…それはない…と信じてたのに」私は唖然として、開いた口が塞がらなかった…。

No.176

【そんな…】私は破かれた離婚届けを見て愕然とした。離婚したい一心で、ご両親に全てを話した。怒りながら話したのか、冷静に話したのかは覚えてない…借金、暴力、女、死ねとまで言われた事。子供の事だって構わず平気で遊びに行く。全て自分優先。何度話して、何度殴られた事か…それでも話し合えなんて…冗談じゃない! お舅さんは唖然とした表情だった。あの人はキレ気味だったが『今度殴ったら警察行くから!』と言いました。 そして、お舅さんは「借金は全て払ってやるから、やり直してやってくれないか?」…と。『無理です。借金が無くなっても私の意思は変わりません』お舅さんは、かなりショックを受けただろう…肩を落としたまま、暫く動こうとしなかった。

No.175

「お前の気持ちを解らないワケじゃないが、とにかく座れ。」あの人は、お舅さんに言われてイライラしながら椅子に座った。離婚届けは書いたのか…と聞かれ見せた。後は、保証人のサインを貰うだけだった。子供はどうするのか聞かれ、全員私が引き取る…と答えると、女一人の経済力で育てられる訳ない…と言われ、もう一度良く話し合うよう言われ離婚届けを破かれてしまったのだ。

No.174

予想してた通り…お舅さんは凄い剣幕で怒り出した。「子供が居るのにお前達は何をやってるんだ!!」【お前達…?借金作ったのは、貴方の息子でしょ】私は、お舅さんの発したにムッとした。あの人は、全て私のせいで借金作る事になってしまった…と言い出した。何か話し掛ける度に反論してきて頭に来る…だから家に居たくなくて遊びに出掛けた…等々(汗)なんて幼稚な頭なんだろ…自分で決めてとった行動を人のせいにするなんて…私は益々あきれた。『自分で考えて自分でとった行動を人のせいにしないでよ』思わず口に出してしまった。「その態度がムカつくんだよっ!」あの人は大きな音を発てながら、椅子から立ち上がった。

No.173

たしか…あの人が「実家に電話しておけ」と言ってたので、私は昼間実家に電話して、経緯をはなしたような…母親に「離婚は結婚の何十倍ものパワーを使うから、気をしっかり持ちなさい。」と言われたのを覚えている。その日の夜、私達は両親に離婚する…と伝えました。二人共「え…!?」といったような表情でした。あの人は自分の口から借金を作ってしまった事を 話しだしました。

No.172

私は、このチャンスを絶対逃さない為に友人、ショウジとの連絡を一時中断する事にした。『離婚する事になりそうです。落ち着いたら連絡しますので、それまで待ってて下さい』と、ショウジを含む数名の友人にメールをした。最初に返事が来たのはショウジだった「解った。連絡待ってる。絶対諦めるなよ…自分を信じろ」 そして、ミカさんからも。「どんな状況になっても、私達は友達だよ!」私は離婚届けの入った封筒をしっかり持って、家へと向かった。たしか、その日は平日だった為 みんな仕事に出掛けて居なかったと思う。家に戻ってから、離婚届けを貰って来た…とあの人に言って、私達はサインをした。夜、双方の両親に話す…という事になった。それから…あの人が仕事を遅刻して行ったのか休んだのか…私は全く覚えていない。

No.171

どうやら、悪友と一緒に遊び出してから、相当色々な女と遊んでいたようで…かなりヤバめの女性と関係を持ってしまい、新たに借金を作るハメになった…と言ってました。もう完全に首が回らなくなり、このまま生活して行っても、喧嘩の絶えない毎日が続く…もう面倒くさい…みたいな理由で離婚話しを出してきたみたいです。私は、その話しを聞いた時【この人は自分でやってる事を全く解ってないんだ】と思いました。【喧嘩…?アンタが一方的に殴ってるだけでしょ!何処まで自分勝手なんだろ…】

No.170

それから間もなく…運命を変える時が…。 あの人が朝帰りをした日の事でした。子供達を送り出した後「話しがある」…と。『なに?』「離婚してくれ」私は平然と『いいよ』「お前が離婚届け貰って来いよ!」『構わないよ。自分から言ってきたんだから 覆さないでサインしてよね。これから貰って来るから、今日書いてね』 私は、あの人の返事も聞かずに さっさと家を出て離婚届けを貰いに役所へ向かった。 【肝が小さい奴…離婚届けも貰いに行けないのかよ】私は鼻で笑ってしまった…。この日から1ヶ月間…壮絶な戦いが始まりました。

No.169

殆ど家に居ない…とは話していました。流石に殴られてる…とは言えなかった。自分自身の精神状態が限界かもしれない…と今までの事を話すと「子供を連れて戻って来なさい」…と。私は謝る事しか出来ませんでした。『あの人には、タイミングを見て話すから…そっちには迷惑かけると思うけど…ごめんなさい』そう言って電話を切りました。

No.168

あの人の暴力は止まる事はありませんでした。時にはガラス製の灰皿が飛んできたり、両親の前で殴られた事もありました。お姑さんが止めに入ってくれましたが、お舅さんは「嫁は一歩引いて、男を立てろ。旦那を立てないから息子は怒るんだ」…全く意味が理解出来ませんでした。あの人は 私を完全に見下して「ざま~みろ」といった表情をしてた。その瞬間…私はあの人に対して殺意が芽生えました。【殺られる前に殺ってやる…】もしもの為に…寝る時は、手を伸ばしてすぐに対象出来る物を、近くに忍ばせるようになってました。しかし…ある時フと思ったのです。【私…かなりマズイかも…】もう限界かもしれない…そして…実家の両親に全て話しました。

No.167

その時、ミカさんは自分の過去を話してくれた。10代の頃とても辛い経験をしてた人だった…。心を閉ざしてた時期もあり、ある人との出会いがキッカケで、一歩踏み出す事が出来た…と言ってた。ミカさんは「もしかすると、ショウジって人は一生忘れられない人になるかもね。辛い時は、私も力になるから…遠慮しないで言ってね。」と言ってくれました。凄く嬉しかった。私は、友達や知人に凄く恵まれてる…と思いました。友達や周りの方々に恵まれて居なかったら…もっともっと…心が病んで、人の暖かみを感じる事が出来ない人間になってたと思います。

No.166

私の子供とミカさんのお子さんは、同じ小学校に通っていたという事もあり、私達は より一層仲良くなっていった。時々、子供を連れてミカさん宅へ お邪魔したり、お互い仕事の休みが一緒の時は、家でお茶を飲みながらお喋りをした。ショウジと出会って暫くしてから、ミカさんに打ち明けた。暴力、借金、子供の事、ショウジの事…。ミカさんは凄く驚いていた「嘘…あんなに面倒見のいい人が?よく友達の相談とかのってあげてるよね?ウチの旦那も、昔よく相談にのって貰ってた…と言ってたよ?」外ヅラは凄~くいいみたいだった…。そして、ミカさんは「何かの本に書いてあったんだけど…人は試練を与えられ生きている。試練を乗り越えながら日々成長し、乗り越えられた時人は強くなる。辛いけど…きっと試練だと思う。乗り越えたら絶対幸せが待ってるよ!」『試練か…』正直、こんな試練あってたまるか!と思った。でも、そうでも思ってないと当時は、生きてる心地がしなかった。 【絶対乗り越えてみせる…】

No.165

ショウジが地元に戻る前の日「メールで連絡取り合おう」と言ってくれた。同じメーカーの携帯だったが、私はプリペイド携帯だった為、ショートメールでのやり取り。ショウジは仕事の合間をみて メールをくれた「昨日は大丈夫だったか?」時には「笑顔でいれば必ずいい事あるから。俺オマエの笑顔好きだよ」…と励ましのメールをくれた。『笑顔でいれば必ずいい事あるか…』私は晴れた空を見るのが好きだった。同じ空の下で、ショウジが一生懸命仕事してるからだ。私にとってショウジは特別な人。笑顔を取り戻す事を教えてくれて、私の新たな人生のキッカケを作ってくれた人。

No.164

ショウジの存在を、絶対知られてはいけない…ショウジに迷惑かけちゃ駄目だ。私は あの人の前で平静を装って過ごした。【私から離婚を切りだしても駄目なら あっちから言うまで待つしかない。きっと何か問題を起こすはずだ】押して駄目なら引く…私はタイミングを待ち続ける事にした。その時の為に…私はショウジの存在を隠し続けながら、絶対自分が不利になる事はせずに生活していった。仕事、家事、育児をこなして、1行でも2行でもいいから、毎日の出来事を日記に綴った。あの人には 凄く冷たくなっていったけど…

No.163

『もう帰らなきゃ…怪しまれる』「そっか…殴られたら すぐ連絡しろよ」『大丈夫だよ。慣れてるから』ショウジは凄く悲しい顔をして私を見てた「そんな辛い事に慣れてるなんて…駄目だよ」ショウジは私を抱きしめてくれた。でも…私はショウジの体に手を回せなかった。回してしまったら…自分自身が引き返せなくなりそうだったから…。私は急いで家へと帰った。運良く、あの人は居なかった。ホッとしたと同時に、涙がどんどん溢れて止まらなかった。私は暗い部屋の中で声を抑えて泣きました。【ショウジありがとう…こんな私を気にかけてくれて…本当にありがとう】

No.162

男は女を殴るモンだと思ってた…世の中の男は こんなモンなんだ…と錯覚してしまってた。『私が居る家は異常なの?』「異常だよ!最悪な環境だよ!…子供連れて俺んトコ来いよ…俺、本気で好きなんだ…』私は泣き崩れた。その言葉だけで十分嬉しかった…。結婚出産して以来、私を女として初めて見てくれた人だった。本心は逃げ出したかった…ショウジが住んでる場所なら、私達を探しだせないかもしれない…と思った。でも、子供の学校や、先の事を色々考えると逃げだすワケにはいかない…。私は自分が不利な状態で離婚したくなかった。100%有利な立場で別れたかった。それが、あの人へ…私なりの最大の仕返し…『ショウジ…ありがとう。でも…それは出来ない…』私は言葉を詰まらせながら言ったのでした。

No.161

「前から気になってたけど、絶対人の目見て話さないよな…何でだ?恥ずかしいのか?」『解らない…見られない』「何があった?」私は…押さえ込んでたモノが止められなくなって言ってしまった。『どうして男は女を殴るの?』「…殴られたのか?」『うん…』「何かしたの!?…」『お金渡さないから…』「はっ?意味わかんねぇよ!?」ショウジは半分怒ってた様子だった。私は何年も前から暴力を受けている事と、借金の事を話した。「だから遅くまで働いてるのか?」『うん…』 「あのさ…それって…DVだよ」私はDVの事を知らなかった。ドメスティック・バイオレンス…その時初めてショウジから聞いたのでした。「このままじゃ駄目だ!別れろよ!」私は、今までの事を話し、すぐには別れられない…と話した。離婚届けを出しても却下され殴られ…当時は何処に逃げても襲われるんじゃないか…という恐怖心が大きかったのだ。

No.160

やっと仕事が終わり、店を出ると…出入口の横でショウジが立っていた。「電話出なかったから…」『ごめんなさい…急いで帰らなきゃ…』私は顔を見せないようにして、ハッキリしない口調で言った。「どうした?何かあった?」顔を覗かれたので、パッと反らして、私は歩き出した。「まてよ」ショウジは私の腕を掴んだ。『いた…っ』思わず痛い…と言ってしまった(汗)

No.159

【ショウジに電話しなきゃ…】仕事が一段落ついた頃、ショウジの携帯に電話をした。留守電にキャンセルのメッセージを入れた。『ごめん…今日は行けない。本当にごめんなさい』ショウジに、こんな姿見せたくなかった…。幼稚園のお迎え時も、あまり顔を上げないようにして、人目を気にした。夕飯も終わらせ、子供を風呂に入れる時が一番辛かった。子供は私に容赦なくジャレてくる(汗)寝かせる準備をして、また仕事に向かった。携帯を見ると、ショウジからの着信履歴があった。家ではサイレントにしてる為、気が付かなかったのだ。電話しようか迷ったが、気付かれても困るので、掛けなかった。

No.158

仕事に行く為 化粧しようと鏡を見たら…アザが出来てた…痛いと思ってたが、まさかアザが出来ていたとは…私はアザを隠す為にコンシーラーを濃いめに塗った。【お客様相手の仕事なのに…】口の中も切れてた為、話すと痛くて、思うように口を動かせない。【お店の人にバレないように…】私は、そう祈りながら ユックリと店へ向かったのだ。 『おはようございます…』ハッキリ喋れなくて モゴモゴしたような口調になる【今日は あまり話さないで、返事だけにしよう】私は エプロンを掛けて 仕事に取り掛かった。

No.157

『ただいま帰りました』私はご両親に お礼を言ってから、後片付けと明日の準備の為 台所へと向かった。 ドスッ、ドスッ、ドスッ…誰かが階段を降りて来る音がした。背中がゾッとして、なんとも表現出来ない程のイヤな気持ちになった。『何で居るの…』よりによって、今日家に居るなんて…。「おい、2階に来い」逆らうと面倒くさいから 私は何も言わず2階へと上がったのだ『なに?』「明日期日だから支払いの金」『は?あるワケないでしょ』「嘘つけ!一万位あるだろ?」『ないです!現金持ってません!』「ふざけんなよ!どうやって払うんだよ!」『知りませんっ!親に正直に話したら?』あの人は逆切れして また殴って来た。私は酷い口調で文句を言いまくった。あの人は、私を殴るだけ殴って ブチ切れながら出掛けて行った。【クソ野郎…もう絶対テメェになんか、金渡してたまるかっ!】返済金は どうしたか知らないが…あの人が帰宅したのは朝だった。

No.156

その日の夜、私は仕事を終えて店を出るとショウジが居ました。 「お疲れ~」『どうしたの?』「顔見に来た」私は何て答えていいか解らず、下を向いたまま歩き出した。「チョットでいいから話せる時間ある?」『チョットなら…』私達は食堂からチョット離れたスーパーの駐車場へと向かった。世間話をチョットだけした。「家どこ?」『すぐ近く。遅くなるとヤバいから 帰るね』「明日仕事?」『うん…』「夜 ここで待ってるから、また話そうよ」『解った…でも10分だけだよ』「顔が見られるなら10分でもいいよ。気をつけて帰れよ!」『ありがとう、おやすみ』私は 少々早歩きで家へと向かった。 顔がユルユルにならならないように、ほっぺたをパチパチ叩いてから、家に入った。

No.155

翌月ショウジを含む職人さん数名が、また来る事になった。1週間の宿泊だった。ショウジが宿泊するホテルと食堂は徒歩5分程の距離だった。「ちわ~お久しぶりッス!」【この声…本当に着た(汗)】私はビックリして ワタワタしてしまった。注文を取りに行った時、どもってしまって爆笑された(汗)なんかムカついて 私はショウジを睨んだ。ショウジは凄くニコニコして私を見てた…私は恥ずかしくて さっさと厨房へと向かった。

No.154

私は急いでショウジの番号を消去した。男に携帯番号を教えてたら 何をされるか解らない。メモは病院の診察券を入れてるカードケースに隠した。そして翌日の昼間…ショウジは本当に電話してきた。昼休みだったらしい。『気持ちは有難いけど…私付き合えません。ごめんなさい』「じゃ、付き合うとかは いいから…友達でもいいよ。時々電話していいかな?」『はぁ…』それから時々電話をくれた。色々な話しをした…若い頃に何をしてたか、食堂での事、好きな音楽…ショウジと話してると 楽しくて なかなか電話を切れなかった。

No.153

笑顔が似合う…なんて一度も言われた事がない。私は自分に自信が無かった…。そんな自分が予想もしない言葉をかけられ、パニックた『すみません…私…顔覚えてません。声は なんとなく解りますが…いつも生中飲んでた方ですか?』「そうだよ!よく覚えてるね~。わざと何回も頼んでたんだ(笑)そうでもしないと、顔見られないしさ」絶対からかってる…と思った「ごめん!まだ仕事なんだ。明日電話するから…じゃ~な!」【…意味ワカラン…】…と思いながらも私はドキドキしていた。

No.152

職人さんが帰ってから一週間が過ぎた【あの人は何だったんだ…】と思いつつ、気になったので仕事が終わった帰り道、電話してみた。出なかった。【まぁ~いいや】しかし、すぐ折り返し電話があった。『はい…』「掛かって来たんスけど…どちらさん?」『あの…〇〇食堂で…メモ渡されて…』「あ~!やっと掛けてきてくれた!」当時の私はワケが解らず、何なのか色々聞いてみた。名前はショウジ。1コ上だった。かなりストレートな人で「一目惚れして…俺と付き合ってくれないかな?」と言われた。『は…??すみません…私結婚してて子供いるんです』「マジ~?子供いるのに、なんで遅くまで働いてるの?」私はチョット困った…「ま、色々事情があるんだろ?時々疲れた顔してたもんなぁ…俺 笑った顔見て惚れたんだ。笑顔似合うよ」私は自分の耳を疑った…

No.151

宴会も終わり、私は片付けを始めた。厨房と会場に別れるので、私は会場の方。会場は離れにあるので、外からまわるのだ。サンダルを履いて入り口を出たら、入り口の横に男性がいた。私は凄くビックリして『うわっ』と声を出してしまった。『何か…?』「俺…〇〇興業の…」団体職人さんの中の一人だ。 『あ~はい、忘れ物ですか?』「明日帰るんだ。だから…これ…」小さなメモを渡された。開こうとしたら、「後で見て!じゃ…」と言って帰ってしまった。【……あの声…生中だ…】生中ばかりを やたら頼んできてた人だった。『なんだろ』開いてみたら…会社の名前、自分の名前、携帯番号が書いてあった…『意味ワカラン』私はメモをエプロンのポケットに入れ、片付けの為、離れに向かった。

No.150

夜の片付けの時は、夕飯から 子供の風呂まで全部終わらせてから、仕事に行った。お姑さんが子供達を寝かせてくれたので、凄く助かった。あの人も時々寝かせてくれてたが…子供が寝ると出掛けるらしい…。帰ってみると居ない…という事が何度もあった。 数ヶ月が過ぎ…大きな宴会が入った。職人さん達が契約が終わり、帰る事になったので、打ち上げを 当店でやりたい…という事だった。朝から大忙しだし、宴会が始まると、もっと忙しい…料理、酒を運び、空いた皿を大量に下げて、合間を見て洗い…酒は延々と注文を受ける(汗)私はバタバタ走り回った(汗)

No.149

職人さん達は、よく食べに来てくれた。時には、仕事が終わってからもビールを飲みに来たりした【煩いな~】と思ったが、お客様なので なるべく顔に出さないように気をつけていた(汗)一人、良く飲む人がいた。生中を持って行って、そんなに時間たってないのに「生中!」「生中!」【この人よく飲むな~】と思いながら出していた。職人さん達は 話してみると、サバサバしてて、楽しい人達ばかりだった。私はだいぶ慣れて来て、チョットだけ笑って話す事もあった。仕事に来てる時は、余計な事を考えなくて済むので、凄く充実した時間だった。宴会が入ると朝から大忙しで、夜にはクタクタになるが…気持ちいい疲れ方だった。

No.148

仕事が慣れて来た頃、ある団体さんが店に入って来た。着てる服を見て職人さんと、すぐ解った。若い人~40代位の方まで…結構な人数だった。近くの工業団地に 新しい工場を作るらしく、地方から出張で来てる…と、その中の一人が言ってた。この仕事をして初めて気が付いたのだが、私は…男性の顔を見て話せなくなっていた。

No.147

私は、浜崎の曲を聴いてみたい…と思った。初めて浜崎のCDをかりて聴いた。凄~く心が病んでたのだろう…曲を聴きなから泣いてた。To Be…って曲だったと思う。《君がいたから どんな時も笑ってたよ…》という歌詞を聴いた時 私はアキラを思った…。

No.146

何かの番組で浜崎あゆみのドキュメンタリーを見た事があった。私は男性アーティストの方が好きだったので、女性アーティストには あまり興味無かったが、なんとなく…その番組を見てた。確か…彼女は まだ22か23歳位だったと思う。私よりも、かなり年下の彼女がライヴのセッティングや 衣装など…全てを支持して準備を進めていた姿を見て【この人…凄い】と思った。私は番組に夢中になった。番組が終わる頃流れた曲が「vouge」凄く耳に残った曲だった…。

No.145

『私は アンタの奴隷じゃない。離婚してよ』「なんだとコノヤロ…」また殴る。「てめぇは黙って金よこせばいいんだよ!』蹴りも入れられたと思う。 もう…人間扱いされて無かった。頭を打った為、私は次の日病院へ行き正直に話した。CTを取り、診断書を書いて貰った。勿論…日記にも書いた。箇条書きでも十分な証拠になる…と前に相談したセンターの方に教えてもらってから、ほぼ毎日綴っていた。

No.144

あの人は、私の給料からの借金返済を要求してきた『なんで私が払わなきゃいけないの?自分の借金なんだから、自分で払うのが筋でしょ!』と言うと、私のせいで借金が出来たとか、返済金を出さないから増えたとか…ワケ解らない事を言ってた。反論したら「ムカつくんだよ!クソアマ!」掃除機が飛んできた…。「お前なんか 何処で死のうが俺には関係ねぇんだよ!」 その後、顔面を殴られた…。

No.143

週3~4日程度だったので、お給料は少なかったが凄く助かった。そして、みぃ先輩が誕生日にプリペイド携帯をプレゼントしてくれた。「いつでも連絡取れるように…」と。 あの人は私が携帯持つ事に対して、相当面白く無かったようだ。沢山文句を言われた(汗)文句を言うわりに、仕事中でも平気で電話してきた。忙しいのだから出られるワケがない…履歴を見ると、何度も着信が入ってた。酷い時は、1分おきに10回以上入ってる時もあった。折り返し掛けてみると、ため息が出る程 ツマラナイ用事…というか、文句に近い内容。本当にバカバカしい…。

No.142

29歳…上二人は小学生、下二人は幼稚園。ついに家計は回らなくなる。タイミング良く、知人から店を手伝って欲しい…と話しを持ち掛けられ、私はご両親とあの人に働きに出たい…と話した。お金が掛かる為…という理由もあったが、別の理由もあった。離婚の為の蓄え…。家事を完璧にやる事を条件に出され、許しを貰った。知人が経営してるのは、大衆食堂。繁盛していて、忙しい時間帯は目が回る程忙しい店だ。昼間は子供が居ない時間帯に働き、夜は片付けがメインの時間に働いた。

No.141

少しでも家計をラクにしたくて、働きたかったが舅さんは「女は家事と育児さえしてればいい」という考えの人だった為、仕事に出る事を許して貰えなかった。旦那が機嫌悪くなるのも嫁のせい…何を言っても全て嫁が悪い…子供の差別について、私は遠回しだが話した事あった。本人は「そんな事してるつもりはない」と全く話しにならなかった。子供が幼稚園で、父の日の為に書いてきた絵は…顔は青く塗られ、目のワクは書かれていたが、瞳がなかった。

No.140

>> 139 レスありがとうございます🙇実家の経済面や、若い頃散々両親に迷惑を架けた為、結婚してまで実家の両親に心配かけたくない…という気持ちがかあって、言えないまま我慢してしまいました…。 これから先も、腹ただしい内容が出てくると思います😂読んで下さって、ありがとう ありがとうございます🙇

No.139

初めからずっと読ませてもらってます。

なんで実家へ帰って調停でもしない?
なんで環境的にも経済的にもきついのに更に産む💢?
なんでそこまで裏切られてるのに信じるねん💢?
って、過去の出来事とはいえ、怒りというか悲しさというかなんだかやりきれない突っ込みをしてしまってます😔
同時に子どものためってなんだろう?って考えます。

でも夏さんがお子さんを愛して幸せな家庭を築きたいって頑張ってらっしゃったことはとてもよく伝わっています。
夏さんのハッピーエンドを願います。

これからも頑張ってください。
失礼なレスになってしまったかもしれませんが🙇心から応援してます✨

No.138

また…夜遊びが始まった。日に日に酷くなっていった。返済した後見せくれてた領収書を、見せなくなったので問いつめたら…引き出して使っていたのだ。【完全に裏切られた】もう…信用出来ない。私の心は、あの人を完全にシャットアウトした。

No.137

28歳…自宅に、あの人宛ての電話が入った。どうやら同級生らしい。他県に居たらしいが戻って来たから久々に飲みに行こう…と誘われたみたいだ。私は『いいよ…』と答えた。悪友とも知らずに…。あの人は、この悪友と再会してから…また酷くなった。悪友は独身だった為か、子持ちの都合など全く気にしてない様子だった。夜中でも平気で携帯に電話してきてた。誘いに乗る あの人が一番の原因だが(汗)。飲みに誘うだけじゃなく、女と遊ぶから来い…みたいな誘いだった。

No.136

27歳…上二人が幼稚園に行くようになり、昼間は少しラクになった(家計はメチャクチャ苦しかったが…) 子供の事で言い合いになる事はあったが、以前と比べるとマシな方だった。私は出産後、避妊手術を考えたが…大金を用意出来るワケが無くて…諦めたのだ。【あの人も、やっと落ち着いてきた…父親らしくなってくれるかな…】私も少しずつ…歩み寄る努力をした。しかし…ある人との再会で、また暗闇をさ迷うような生活になる…

No.135

26歳の秋…私は4児の母になった。今まで以上に育児と家事に追われた。食事も満足に取る時間がない程忙しく、無我夢中だった。生活は苦しかった。 嫁入り道具も売る始末…でも、どんなに苦しくても…子供の学資保険だけは解約せず 乗り切った。

No.134

あの人は、女と別れてから人が変わったように優しくなった。私の体調が悪い時は、子供の面倒をみてくれたり、仕事の帰りに電話してきて、必要な物がある時は買ってきてくれたり…。あの人なりに労ってくれたんだと思う。しかし…家事は手抜きが出来ず(長時間休んでると舅さんが怒り出す為)疲労が溜まっていたのだろうか…8ヶ月と9ヶ月の時に切迫早産。10ヶ月に入ってすぐ 陣痛がきた。胎盤は動いてたらしく自然分娩が可能となった。なんとか無事に産まれたが…未熟児ギリギリ。私は出血が止まらなくて、通常よりも長い時間分娩台にいた。どうやら胎盤が剥がれてたらしく、もっと早くから痛みがあったはず…と聞かれた。『はい…』と答えると、私は医師にメチャクチャ怒られた(汗)

No.133

翌月私は、産む決心をした事を医師に伝えた。出産までは、決して無理をしないように…疲れたら必ず体を休めるように…等々。沢山の約束事を聞かされた。そして…子供を産むのは、これが最後。帝王切開になった場合、そのまま避妊手術する事を勧められたのだった。無理をするな…と言われても、子供が3人も居るし…(汗)案の定 切迫流産…そして…前置胎盤と診断された。

No.132

【子供が4人も産まれたら、流石に考えを改めてくれるだろう】ある意味、大きな賭けだった。あの人が「子供の為に…」と言った言葉を信じてみよう…と思った。私は、限度額まで借りた。『必ず返済してきて。』と、3社あるうちの1社分だったが あの人に渡したのだった。約束通り返済を済ませてきた。そして、女とも別れた【よく別れられたなぁ…】と、当時は不思議に思った。後にミカさんの旦那さんから聞いたのだが…仲間内の一人から かなり説教されたらしい(笑) 別れた理由は、もう一つあった…彼女には本命の彼氏が居たらしい(笑)

No.131

市販の検査薬で調べてみると、陽性反応が出た。病院へ行くと、やはり妊娠していた。しかし、腎臓を患っていた私は、普通の人よりも体力消耗が早いうえに、3人続けて産んでる為、自然分娩出来る力があるか解らない…と言われたのでした。最後に医師から「旦那さんと、よく相談してから 来月返事を聞かせて下さい」と言われたのでした。私は、あの人に医師から言われた事と、産んだ後の生活について話しました。あの人は「借金が減れば、なんとかなるんだろ?女とは別れるから…カードで金借りてくれないか?業者の方を終わらせたい」私が持っているカードはショッピングだけで、キャッシングは出来ないはずだ…。あの人は一通のハガキを私に差し出した。カード会社からだった。読んでみると《キャッシングが出来るようになりました》的な内容だった。 正直驚いた…異常な程お金に執着している。しかし、私は迷っていた…業者の方が少しでも減れば、その分はラクになる。カード会社の方は、毎月一万の返済。あの人の「子供の為に今度こそ やり直したい」という言葉を信じてみよう…と思った。

No.130

あの時…子供が起きて来なければ…私はこの世に居なかっただろう。今思えば なんて最低な人間だ…母親失格と後悔する。親が子を守らなきゃいけないのに…子供のおかげで命を救われたのだから…。そして…その時既に…もうヒトツの命が私の中で育っていた…

No.129

「うわ―――ん!」 後ろを振り向くと子供が大泣きして立っていた。私は我に返った…『ごめんね…ごめんね…弱いママで…ごめん』なんて馬鹿な母親だ…情けなかった。『私が死んだら子供は守れない…死んだら負け…負けたくない】私はコードを取って今度こそ誓った。【どんなに辛くても生きぬく…死ぬなんて…もう絶対考えない…】

No.128

どんなに頑張っても、どんなに耐えようとしても…もう…身も心も疲れはてていた。出口がない闇の中に居るような感覚だった…。 【私が嫌なら別れてくれればいいのに…】 離婚届けを出しても破り捨てられる(2回)『もう…疲れた』 私は子供が寝た後… 部屋にあった延長コードを手に取った【ラクになりたい…】コードをかけられる所を探したが見つからなかった…ベランダ…私はベランダにコードを結びつけた。自分の首に巻きベランダの策に足をかけた。

No.127

だんだん現金が無くなるのに給料日までは、まだまだ日がある。 私は悩んだあげく、近くのショッピングセンターのカードを作った。クレジットではなく、買い物だけカードで支払いが出来て、翌月引き落とし。ショッピング専用だった。どうにもならない時は、食品を買う時だけ、カードを使い 引き落とし用のお金は お給料が入ると さっさと講座に入れてたのだ。 【返済金など知るか!拉致でもされて 居なくなればいい】本気で思った。【いっそのこと…女と一緒にこの町から出ていけ】…とも思った。抜け出せない現実の中で、私は…どんどん病んでいった…

No.126

ある夜 あの人は上機嫌だった。私は逆に気持ち悪くて仕方なかった…。聞くのもシャクに触る…知らんふりして縫い物をしていた。あの人の携帯が鳴った…「もしもし…お~。んで、行ったのか?」掛けてきたのは、どうやら男友達からだ。 「マジかよ!俺の名前見た?あいつノートに書いてたんだよ(笑)」…どんな内容か、すぐ解った。最低な男だ…女と入ったホテルにあった、落書きノートに色々書いた…という会話だった。私の隣で笑いながら話す あの人を見て憎たらしくて仕方なかった。日に日に私の中で憎悪が増していく…【アキラ…ごめん。私…もう…笑えないよ】

No.125

私は冷静な気持ちで静かに話し始めた『最近あの子の様子が変だから、今日センターに電話して相談したの…』祖父の言葉の暴力、上の子との差別…差別は なんとなく感じていたらしい。でも、あの人が口に出した言葉は「お前は親父が嫌いなだけだろ。そんな事を子供に言う訳ないだろ、馬鹿じゃねぇ」 解る訳が無かった…殆ど家に居ない人が、解るはずがない。私は失望した…。【この家には私の味方は居ない】私は家の中で自立する決心をする。【もう…誰にも頼らない】どんなに体調が悪くても、疲れても…殴られて体が痛くても、子供の事は勿論、家事も完璧にこなした。【絶対文句言わせるもんか!】 そして…私から笑顔は無くなっていった。 そして…密かに離婚計画を立てて、色々な情報を集めた。遠い記憶を辿り、暴力が始まった頃を思いだし日記として書き始めた。万が一の時の為に…

No.124

>> 123 ありがとうございます🙇読んで下さる方がいるなんて…とても嬉しいです。はい、実話です。遠い記憶を辿って、その時の感情を書いてるのですが、大まかな内容なので…すみません💦

No.123

すごく文章が上手で引き込まれてしまいました。応援しています✨
実話ですよね?細かいことまで覚えてらっしゃるのですごいなって思いました🌠

No.122

下の子は時々寝言で 「やめて!やだやだ!」と叫んだり泣く事があった。私は『大丈夫、大丈夫だよ』と抱きしめる。暫くそんな状態が続き、心配になって育児相談センターへ電話をした。家族構成、家庭の状況を聞かれ 話した。「お子さんの心は傷ついてます。上から抑圧されて、精神的に不安定になってます。お母さんが必ず守ってあげて下さい」私は絶句した…あまりにも酷い環境に長く居すぎて麻痺していた。異常な環境という事に気が付けなかった…。子供にまで辛い思いをさせてしまってた…。胸をえぐられるような気持ちだった。その夜…私は思い切って、あの人に話した。

No.121

子供達もだんだんと言葉を覚えてきて よく喋るようになった。 上二人は よく喧嘩をしてて下の子が泣かされていた。あの人が子供達の前でも殴るようになり、何か気に入らない事があると、すぐ「出て行け!」と怒鳴ってた。当然子供達は真似する…それに、上の子はチヤホヤされていたが、下の子は煩わしいような接し方をされていた。泣くと「煩い!泣かすな!」と言われ、上の子が祖父母と寝てるので「僕も寝たい~」と行くと、お前は煩いし、馬鹿だから駄目だ!…と。2歳の子に平気で暴言を吐き、上の子には猫可愛がり…私は泣く下の子を抱きしめて『ママと寝んねしよう』と言う事しか出来なかった。下の子は夜中に大声で泣き 暴れ、時々部屋の中をぐるぐる歩き出したりした。

No.120

翌日…私は嫁ぎ先に戻った。また現実との戦いが始まる。翌年から上の子が幼稚園に入る為、準備もしなくてはならない。夜、子供達が寝てから 裁縫を始めた。出来るだけ手作りにして、お金をかけないように…。なんとか切りつめて生活してるのに、あの人は平気で こう言うのだ「返済してくるから、金」『自分で払うんじゃなかったの?』「俺が稼いだ金だ!てめぇが指図するな!」バッグに手を伸ばして来るので『やめてよ!』と財布を握りしめると、「よこせ!」と怒鳴り 私を蹴るのだ。結局…取られてしまうのだ。 もう…家には現金を置く事は出来なかった。

No.119

二次会も終わり私は実家へと向かった。久々に楽しかった時間を過ごす事が出来たのと、偶然にもアキラに会えて言葉を交わす事が出来た嬉しさが混ざって 体フワフワ浮いてしまうような気持ちだった。この日から、私の心の片隅にはアキラが居た。アキラが変わらぬ笑顔で接してくれた事が嬉しかった…どんなに辛くても、頑張ろう…私は大丈夫…大丈夫。

No.118

私は友人に何か歌って欲しい…と頼まれた。知らない人が大勢いる前で歌うのは苦手だったから困った。どうしても…と言うので何がいいか聞いたら、GLAYの「ずっと二人で…」私はしぶしぶOKした。凄く緊張した(汗) 二人には幸せになって欲しい…そしてアキラも…アキラが幸せなら…それだけで十分 私は嬉しい。最後の歌詞で《ずっと二人で生きて行こう 幸せになれるように》の所で涙が出てきて 声が震えてしまった…。

No.117

友人は純白のドレスに身を包み 笑顔で登場した。綺麗だった…。幸せそうな穏やかな表情に私はウットリした。披露宴は笑いあり、涙ありで あっという間に終わってしまった。私は二次会の会場へ向かったが、アキラの姿は無かった…。新郎新婦が各テーブルに挨拶まわりをする。私が居るテーブルに来た時に思い切って尋ねてみた『アキラは?』「そういえば、友達なんだってね?旦那から聞いてビックリしたよ~」隣に居た旦那さんが 「アイツの奥さん、お腹大きくてさぁ、だから二次会は欠席なんだ」『え…?結婚してるの?』「してるよ。初めての子が産まれるんだよ。」…私は自分の耳を疑った。【だって…まだ結婚してないって言ってた。なんで嘘ついたの?】私は新郎に『アキラ…幸せなんだね…』「幸せなんじゃないかな。子供が出来た時 すげぇ嬉しそうだったし…喧嘩ばかりしてた奴がパパだもんなぁ」何故…私に嘘をついたのか…それだけが引っかかったが、幸せに過ごしてると聞いて 嬉しかった。本当に嬉しかった…。

No.116

「な…なんでオマエ居るの?」『アキラこそ!何で?』「俺、新郎の友人だもん」『私だって新婦の友人だもん!』心臓が口から出そうだった…「オマエ結婚したんだって?子供いるの?」『うん…3人。アキラは結婚したの?』「俺は…まだ一人だよ」『そっか…でもビックリした。まさか会うとは思ってなかった』「元気だったか?」『…うん』私は泣きそうな自分を必死で押さえた。話しの途中だったが披露宴が始まる時間…私は急いで席についた。なんだか、テレビドラマみたいだ…【こんな偶然…奇跡としか思えない!】今まで抱えていた辛い気持ちが、一気に吹き飛んだような感覚だった。

No.115

式場に着き受付を済ませ中に入る。【うわ…眩しい…】まるで別世界だ。自分は場違いの人間なんじゃないか…と錯覚する私だった。自分が座るテーブルを探す。友人席は前の方のテーブル…トコトコ歩いて行くと自然と 色々な人が目に入る。20代前半~後半程の男性達の姿が見えた。『新郎側の友人かな…ん……?まさか…こんな所に居るはずが…』私は沢山居る男性の中から一人だけクギづけになり近づいて行った…『あの…失礼ですが〇〇さんですか?』 彼は私を見て「あ…」と驚いていた。聞き覚えのある低い声…アキラだったのだ。

No.114

私は披露宴前日に子供を連れて実家に戻った。彼女に会うのは数年ぶりだった。実家には2泊の予定なのでユックリ出来る。私は母親に子供をお願いして、3人の子の頭をなでて家を出た。3年ぶりにパンプスを履いたので歩き方がギコチナイ…私は久しぶりに一人で出掛けた為、なんとなく気持ちも軽くなっていた。地元の駅から電車とバスを使い片道1時間掛かる式場へと向かった。

No.113

数ヶ月が過ぎた頃、私宛てに電話が入った。10代の時に遊んでいた友人からだった。実家に電話したら結婚した…と言われ招待状を送りたいから連絡先を聞いた…と。披露宴の招待状…でも包めるお祝い金がないのだ。 情けない…。実家の母親が気を遣ってくれて、当日は子供を預かってくれる…と。欠席する予定と伝えたら お祝い金は立替てあげるから出席しなさい…と。有り難くて何度も 『ありがとう』を言った。

No.112

25歳…私は3児の母になり 益々子育てに追われる日々。あの人は時々外泊をする事があった。女のトコ…。愛情はとっくに無くなってた。戻って来なくていい…とさえ思った。あの人は子供の前でも殴る事が平気になってた。子供をお風呂に入れる時、裸になれず…洋服を着たまま子供だけを入れる。アザを見せたくなかった… 私はいつしか笑う事が出来なくなり、うつ向いて歩く癖がついた。

No.111

女と遊びたいが為に、お金を取られた。そして、また新たに金融業のカードが見つかり…合計3社。家計は回らなくなり苦しくなるばかり…。子供のミルク代にも困り、私は自分の持ち物を売った。お金になる物は全て売りながら、ミルク代を作った。あの人は開き直って悪気ない様子だった。酷い時は給料袋を持ったまま家にも寄らず遊びに行き、翌朝 渡され中を見ると半分しか入ってない…って事もあった。食費にも影響が出て、ご両親からよく不満を言われた…私は切迫流産を二度繰り返す。出産を迎えた時は体力も無く…陣痛に耐えられず、お産中に気絶する始末。なんとか無事に産まれたが 子供は未熟児ギリギリだった。

No.110

離婚届けを叩きつけた事もあった。しかし応じてくれず…破り捨てられた。毎日毎日 同じ事の繰り返しだった…。子供を寝かせてから私は好きな音楽を聴き、自分自身に言いきかせる『頑張れ私…大丈夫…大丈夫』…と。そして…妊娠発覚。 3番目の子…。それと同時に、また業者が増えてる事がわかり更に借金が増えた。そして…女の影も見え出したのだ。しかも一人じゃなく、何人ものコと遊んでいた。あの人が風呂に入ってる間に鳴る携帯…画面を見ると女の名前ばかりだった。決してイケメンでは無かったので、遊ぶ女が居るという事に驚いた…。勿論、体の関係はある…と、あの人は後々暴露した。

No.109

弱い自分と決別したくて、髪をショートにした。家計が苦しかったので美容室には行けず、みぃ先輩のお姉さんが美容師だった為、カットをお願いした。 その時…みぃ先輩には ある程度状況を話した。メチャクチャ怒って冷静に戻るまで大変だった…『自分の身を守る為にボクシング覚えたい』みぃ先輩は すぐ知人に電話をしてくれて、ジムに通ってる友人を紹介してくれた。実家に行く時、相手の都合が良い時は、教えて頂けた。でも、腎臓が悪く、体力がない私には、相当キツかった…

No.108

24歳…あの人はエスカレート。違う業者からも借りてた事が発覚。生活は 益々苦しくなった。ご両親には言えないまま…節約する為に「節約料理」を沢山覚えた。ミカさんも子供が産まれて落ちつき、時々遊びに来てくれて お互い情報交換をした。この頃、みぃ先輩は ずっと働いてた店のママになっていた。カナは…風の噂で風俗嬢になったと聞いた。私とあの人はバトルが耐えない日々だった。何か注意すれば すぐキレだし…借金がバレて開き直ったのか…益々荒れていった。昼間、二人を連れて気晴らしに実家に行く回数も増えた。妹がレンタルで働いてた為、中古CDをくれたり…私にとって音楽は自分を保たせる為の、安定剤みたいなモノだった。

No.107

私は隠し持ってた領収書を思い切って あの人に見せた『これ…どういう事?』あの人は凄い勢いで私の手から領収書を奪った「テメェ勝手に財布見たな!」『洗濯する時にズボンのポケットに入ってた。どういう事?』 「自分で払ってるんだから関係ねぇだろ!」…支払い料金を小遣いから払ったら 全くお金がなくなるのに…見苦しいいい訳…。それで足りなくて 生活費から持って行ってたのか…案の定、私は殴られた。私は悔しくて向かって行った。どうしたかは覚えてないけど…結局ボコボコにされたが(汗)

No.106

私は自分のしてる事が躾なのか虐待なのか解らなくなり、本屋へ走った。実話を元にされた虐待の本を何冊か購入して 読んだ…。 後悔の渦が襲う【私は…何て酷い仕打ちをしていたんだ…】どんなに叩いても 酷い事を言っても「ママ…ママ…」と、私に触れてくる娘を…私はうっとうしく感じ最低な事をしていた…。『ごめんね…本当にごめんね』一番辛かったのは、子供だったと気が付いた。『このままじゃ駄目だ。強くならなきゃ…』

No.105

そして私は育児ノイローゼになる…上の子が泣きやまなくなると、叩くようになってた。もっと泣く…私は怒鳴る…また泣く…また怒鳴る。ハッと気が付いて娘を見ると 泣き疲れて声がかすれてるのだ…【私…最低…何やってるんだろ…これじゃアイツと同じだ】 娘を抱き抱えて『ごめんね…ごめんね…こんなママでごめんね】 娘に当たってしまう私…毎回…酷い事をしてしまったと後悔し、泣きながら謝る。私は子供を愛せなくなっていた…その時期に虐待という言葉が世の中に浸透し始め、色々な本が店頭に並び出したのだった。

No.104

この頃から あの人は 今まで以上にお金を持って行くようになる。財布から取ったり、時には「金よこせ!」と恐ろしい形相で近づいて来たり…拒否すると暴れて部屋中メチャクチャにしたり、殴られたり…お金を出すまで続くのだ。子供の前でも平気で暴言を吐いたり、深夜寝てる私を起こして 文句を言ったり、足で蹴られべッドから落とされた事もあった。自分の性欲を満たしたい時は 強姦まがい…顔を叩かれ起こされたり、寝ているままの状態で 下だけ脱がされてたり…拒否したくても恐ろしくて出来ないのだ。怖くて目があけられない…。寝たふりをしたまま…早く終わって!と心の中で悲鳴をあげていた。

No.103

上の子は1歳、下の子は6ヶ月になった頃、財布から お金が無くなる事が よくあった。あの人に聞いてみると「必要な物買うから借りた」…と。『だったら 黙って取らないで一言話してよ。今回だけじゃないでしょ』「うるせぇな~返せば問題ないだろ!」 『そういう問題じゃないでしょ…』 「いちいち俺のやる事に文句言うな!」 そう怒鳴って、テレビのリモコンを投げてきた。勿論よけた。『何するんだよ!物投げる必要ないじゃない!』反抗してくる私が気にいらなかったのだろう…私は胸ぐらをつかまれ「テメェいい加減にしろよ…お前見てるとムカつくんだよ!」 そして私を投げ飛ばした…子供の前で…。 その拍子にタンスの角に顔をぶつけた。 痛みで顔を押さえる私を気にもせず、あの人は 誰かに電話しながら出て行った。私の中に芽生えた小さな希望は一瞬で消え、憎しみに近い感情が出始めたのだ。

No.102

どうしても赤ん坊の方に手が掛かってしまい、上の子は殆どお姑さんと寝る事が多かった。上の子は、だんだん自我が強くなり、思い通りにならないと キーキー騒いで手をやく事が多かった。男の子が産まれ あの人は暫く家に居てくれ、ミルクをあげたりオムツを取り替えたりもしてくれた。ご両親からお説教されたらしく、お風呂も入れてくれるようになってくれた。以前とは だいぶ変わって 下の子が泣いてると あやして寝かせてくれたり…。よく母親だけに育児を任せる人がいるけど…私は二人の子供なのだから、片方だけに押しつけず、育児は夫婦でするものだと思う。本来、泣いてる子を父親があやすのも、ごく当たり前の光景なのかもしれないが…当時の私にとっては、信じられない程驚く光景でした。 急に人間変われるワケはなく…相変わらず、出掛ける夜もあったし 沢山喧嘩もした。でも…少し前進したあの人を見て、私の中で小さな希望が芽生えた。【もしかしたら…やり直せるかも】…と。

No.101

秋が過ぎ…冬に入る頃 私は無事に第ニ児を出産。男の子だった。母親があちらの両親に連絡してくれました。男と聴いて ご両親と あの人は上の子以上に喜んでくれました。病室に入って来ると、別人かと思う程の笑顔…私の両親に「すみませんでした」と、軽く頭を下げ謝罪していました。しかし…子供に近より出た言葉は「俺似じゃねぇな…オマエ似だな…」と、低い声で呟いたのでした。 『成長する度、子供の顔は変わるよ』と話しました。産後1ヶ月程実家に戻り…年明け…結局、嫁ぎ先に戻りました。

No.100

こんな状態で やって行けるか…私は不安になった。【あの家に戻りたくない…】ただ…私の中では唯一お姑さんだけは味方になってくれるかもしれない…という気持ちがあった。しかし、本来一番頼れるはずの人が頼れない…いつの間にか借金作ってるし。【アキラ…アキラは幸せかな…アイツの事だから、前向きに頑張って、きっと幸せに過ごしてるよね】自分に頑張れ…と言いきかせるように…私はアキラの事を思いながら 大きく深呼吸した。

No.99

実家に戻って数日後、あの人から電話があった『はい…』「体調はどうなんだ?」『だいぶ落ち着いてきた』 「そうか…」次の瞬間豹変「テメェ何考えてるんだ?あんな夜中にフラフラしやがって!親から電話あって 病院行ったら 一言も話さねぇし!」『ごめん…話せる程気持ちに余裕がなかった』「余裕がない?それはテメェが弱い証拠だ!ウチの親にまで迷惑かけたんだから謝れよな!」 確かに…私がとった行動は許される事ではないかもしれない…家族に心配、迷惑を掛けてしまった。でも…全て私が悪いの?『全部私のせい…?』思わず言葉に出してしまった。「当たり前だ。テメェ何が言いたいんだ?俺が悪いってか?」 『自分の中で心当たりないの?良く考えてみたら?』私は、そのまま電話を切ってしまった。すぐ電話が鳴ったが出なかった…出たくなかったのだ。止まったと思ったら また鳴る…何度も続き、煩くて私は電話線を抜いたのだった。

No.98

緊急外来をやってる一番近くの産婦人科が地元だった為、そちらに運ばれた。切迫早産…そのまま入院。家族が慌てて病室に入って来た。私は話せる程、気持ちに余裕が無かった為、医師から状態の説明を受けたそうだ…。翌朝、医師から絶対安静と診断され入院。 その間子供は実家。 一週間入院中、あの人が来てくれたのは、あの夜だけだった…退院後は産まれるまで実家に戻る事にした。この時、私は初めて母親に あの人は殆ど毎晩のように出掛けて行く事を話した。

No.97

まさか…と思い私は逃げるように歩き出した「待って!」女性の声…振り向くと、お姑さんだった。「いったいどうしたの?最近様子が変だったから…玄関開く音が聞こえて見に行ったら あなたの靴がなくて」私は号泣しながら座りこみ『ごめんなさい…もう…どうしていいか解りません』…と声にならない声で言った。その時…お腹に激痛が走った。 『お…お腹が…』お姑さんはパニックになってしまい、側の公衆電話から救急車を呼んでくれました。

No.96

その夜…いつもの通り あの人は出掛けた。 深夜0時をまわり、ご両親も寝付いた頃… 私は衝動的な行動をとった。【出て行こう】大きなバッグに子供服とミルク、お湯の入った水筒とオムツを押し込む。自分の物は貴重品のみ…子供をおんぶして黙って家を出た。田舎の深夜は、人通りもなく街頭も少ない。暗い道を何処までも歩いた。どれくらい歩いたか…実家に帰るつもりだったのだろう、気が付くと地元に向かう報告だった。『もう…やだ…』私は涙を流しながら歩いた。公衆電話を見つけ、実家に電話しようか迷った…。暫く迷い その場所をウロウロしてると…私の方に車が近づいて来た。

No.95

私は、ため息ばかり出るようになっていた。【何だかんだ理由を付けて、お金を要求してきのは返済の為だったのか…?遊ぶ金欲しさに金融業にまで手を出したのか…そこまでして遊びたい理由って…】疑問だらけだった。付き合ってる頃を思い返す…怒りだしたら止まらないケド…優しい面もあった。俺なりに幸せにする…と言ってくれた言葉を信じていこうと決めたのに…。『私…あの人に何か悪い事のかな…』 あの人と口論になるたび、納得出来ない事は反論してたし 時には言葉が悪くなった時もある。怒り任せで出る売り言葉に買い言葉みたいなモノ。『ハァ…』また…ため息。 『駄目だ…音楽聴きたい…でも…今日は…』週末の為、お舅さんがお休みでいるのだ。 私は週末が大嫌い。 音楽かけながら家事が出来ない上に、座って休む事が出来ない程、家事に追われるからだ。真夏の暑い中、草むしりをしたり(時々具合が悪くなる💧)汚れた靴を沢山洗い、洗濯も山ほど出る…子供は、私にかまって欲しくてグズる。お腹も大きくなり胎動をハッキリ感じ取れる…本当は体も疲れていたが、心は もっと疲れてた。

No.94

追伸...✏私の携帯が古い為か、文章と文章の間を1行空けると、へんてこな間隔で空白欄になってしまいます💧読んで下さってる方には 大変読みにくいと思います。すみませんm(_ _)mまた、時々誤字脱字があり、誠に申し訳ありません💦

No.93

その日から私は、どうすればいいのか解らず悩んだ。色々な不安要素が出て来て、考え出すとキリがない…。 結局、誰にも相談出来ないまま数週間が経過した。ある日の週末の朝、あの人の仕事着を洗う為、ポケットの中に入ってる物を取り出していた。クシャクシャになった伝票らしき紙が入っていた。広げて見ると…金融業…ATMから発行された領収書だった。月々の返済金額と残高を見て言葉を失った…目の前が真っ暗。しかし…怖くて追求出来ず、領収書は証拠として隠し持つ事にした。

No.92

その夜…私は眠れないまま朝を迎えた。幸い、あの人は気が付かなかったので その点は安心した。全員仕事に出掛けた後、私はショックで暫くソファーに座ったまま…何も出来なかった。追求したいが出来ない…探った事がバレたら間違いなく殴られるからだ。『きっと、かなりの額を使っているはず…これから二人目も産まれるのに…』裏切られた気持ちになり涙が溢れて止まらなかった…子供が目を覚ましグズっていたのも解らない程…ショックで…私は暫く泣き続けていた。

No.91

『何だろ…』私は袋に入ってる物を取り出すと、自分の目を疑った。一瞬息が止まり、手が震えた。金融業のカードだった『う…嘘でしょ』嫌な予感は的中したのだった…それから先は、よく覚えていない…バレないように元に戻して静かに家に入ったと思う。車の鍵は置いてあった所に戻し、座り込んだ。頭の中が混乱して繰り返し駆け巡る言葉は【どうして…どうして…どうして…】ばかりだった。

No.90

その日もあの人の帰宅は深夜だった。いつからだろう…私は、あの人が夜中に玄関の鍵を開ける音で目が覚めるようになり、階段を登って来る足音が嫌いになっていた。あの人は寝付きは良かった。当然と言えば当然。睡眠時間は、ほぼ毎日4~5時間程度。イビキが聞こえてきて完全に爆睡した事を確認し、私は あの人の車の鍵を握りしめた…何故だか解らないけど、車…と思った。玄関からだと音が響く為、開ける音が響きにくい 台所の方のドアから外に出た【数分で戻らなきゃ】車の鍵穴にキーを差し込み、静かにドアを開けた。ダッシュボードに目が向いたが…なんとなく違う…と思った。運転席がやけに気になる…背もたれの後ろのポッケや日よけに手を入れる。違う…なんとなく…運転席の下に敷いてるマットをめくり後部座席の方を覗いた。何かある…それは汚れない為にか…小さなビニールの袋に入っていた。

No.89

そして…私は23歳を迎えた。あの人とは相変わらず 殆ど会話もない状態だった。二人目を無事に産むでは…と思い、顔色を見ながら生活していた。不思議だったのは、全くと言っていい程 子供に興味がない所だ。硝子越しの新生児室から我が子を見ていた、あの人の笑顔は目の錯覚だったのだろうか…毎晩毎晩…出掛ける必要があるんだろうか…と考えてた時…【そういえば…お金…】少ない小遣いで、いくらパチンコで儲かる事があるといっても…私は急に胸騒ぎがした。『何だか嫌な予感がする…』 真夏の暑い昼間…ゾッとするような感覚、そして…落ち着かない自分が居て…どうにか胸騒ぎを押さえたい一心で 私は音楽をかけて、掃除をしながら歌って紛らわせていた。

No.88

家に帰ると、お姑さんが夕飯の支度を始めてた。いつもより早い帰宅だったので、私は焦って台所に向かった。『すみません。私がやります』「大丈夫よ、私やるから座ってていいわよ」私はお言葉に甘えて 子供のオムツを交換したり、離乳食を食べさせたりしていた。あの人と舅さんが珍しく同時に帰宅。 『お帰り…』あの人は私を見下ろすような感じで「…帰ってたのか」と一言。『ご飯は?』「いらねぇ…」そう言いながら風呂場に向かって行った。この頃からあの人は…もう子供をお風呂に入れなくなっていて、大きくなったお腹をかばいながら、私が入れていた。

No.87

また機会があったら会おう…と言葉を交わして、私はユキエと別れ実家に戻った。『ただいま~ありがとう』と言って母親に試合結果を話した「残念だったね~」『まぁね…そうそう!アキラが来てたよ!』「あら!あのコも相変わらず野球好きなのねぇ」そんな話しを10分程して、そろそろ帰宅時間が迫った為、昼寝している我が子を抱いて私はバスで帰った。『帰ったら また現実に戻る…』楽しい想いをした後は 家が近づくにつれて、気持ちがだんだん重くなる私だった。祈るのは あの人の機嫌だけ…【何事も起こりませんように…】…と。

No.86

アキラには声を掛けないまま私達は帰った。ユキエは運転しながら 試合について熱く語ってた(笑)私は、うん…うん…とうなずく程度。音楽もかけてたので 話し声が良く聞こえない…ってのもあった(笑)急にユキエが「この曲凄くいい曲なんだよ!」GLAYのグロリアスだった。『私も結構好きだよ!』サビの“恋に恋こがれ 恋に泣く~”って歌詞が印象的で、時々口ずさんでた。グロリアスが流れてからは二人で歌いながら帰った(笑)

No.85

ユキエは試合に夢中だったが、私は試合よりもアキラの方に目が向いていた。アキラは元野球部メンバーと見に来ていた。その中にコウジも居た…あまり試合を見ないのもユキエに失礼だ…私は試合を見るようにしました。キャーキャー言いながら二人で応援した…昔に戻ったような気分になり…後輩達の姿と、高校時代のアキラをダブらせながら見ていたのだった。試合は残念ながら負けてしまい、ユキエは凄く悔しがっていた。横で私がボヤ~っとしてると「悔しくないの??」『え…あっ、ごめん(笑)悔しいよ』と言ったが心の中は違っていた(笑)

No.84

地元から球場までは車で40分程。昔話で盛り上がってた為 あっという間に着いてしまった…丁度母国の試合が始まる所だった「良かったぁ間に合ったね~」私達は一番見やすい席を探して行った。キョロキョロ見渡してると、見覚えのある人が視界に入った。『あれ…まさか…』私が立っている場所から 結構離れてる席だったが…間違いない…アキラだった。アキラは元野球部主将…後輩の頑張る姿を見に来たのだろう。【まさか…来てたなんて…】胸の奥が凄い音を立てた…声を掛けたかったが…きっと集中して見たいだろう…と思い声を掛けないまま…ユキエにもアキラが来てる事を伝えないまま席に座った。

No.83

そして約束の日が来た。実家で子供を預かってもらう為、ユキエとは地元で待ち合わせをした。私は子供を連れてバスに乗った。気温も高くお腹も目立ってきたので少々大変だったが、何事もなく地元に到着。実家の両親に子供をお願いして、胸を弾ませながら待ち合わせ場所に向かった。「うわ~久しぶり!」『ユキエ~!!!』 トコトコ歩く私を見てユキエは目を真ん丸にして驚いた…「お腹大きいじゃん!大丈夫なの?」『安定期に入ったから大丈夫!早く行こう!』私達は昔話して爆笑しながら球場へと向かったのだった。

No.82

あの人が帰宅した。様子を伺うと機嫌悪くなさそうだったので聞いてみた。いつ誰と、何処で待ち合わせして、何処に行き、何時に帰るか…細かく聞かれ私は正直に話した。 『子供は実家にお願いするから…』「ふ~ん…構わないけど」 『良かった。ありがとう』約束は一週間後…私は、その日まで あの人の機嫌を損ねないよう、いつも以上に気を遣っていった。。。

No.81

夏がやって来た。上の子は生後7ヶ月になり ハイハイも始まって目を離せない時期になり、お腹の子も元気に育っていた。昼間は子供を世話しながら、あくせく家事に追われる日々だった。でも皆仕事で居ない為、唯一気を抜ける時間でもあった。ある日…電話がなり受話器を取ると懐かしい声が聞こえた。 「もしもし…元気?」『あ…久しぶり!元気だよ~!』掛けてきたのは、同じ高校の同級生ユキエだった。「高校野球の季節が来たね~私応援しに行こうと思うんだけど一緒にどう?」私は即答した。『マジ~行く行く!』ユキエと私は学校サボっても夏の大会は必ず一緒に行く仲だった。「じゃ、〇日迎えに行くね」『解った~』 後になって気が付いた…子供どうしよ(汗) 実家に電話して都合を聞いてみたら、了解を得る事が出来た。 問題は…あの人だ。。

No.80

ボーっとしながら私は、とりあえず…あの人の服を用意した。あの人は、眉間にシワを寄せながら風呂から出てきた。舅さんは、あの人に「朝からデカイ声あげるな」 「ワリィ…アレが使えねぇからよぉ」私は…この会話を聞いて力が抜けていき、すぐ怒りが込み上げてきた。【何なの…この人達…私が間違ってるの?】なんとも言えない程の悔しさと怒りが混ざって 涙が出そうになり…必死でこらえて あの人を見送った『行ってらっしゃい…』…と小さな声で。私にとっての地獄の始まり…いや…もしかしたら、もっと前から…始まってたのに、まだ若く未熟だった為…気が付く事が出来なかったのかもしれない。

No.79

私は体が凍りついた…『殴られたらどうしよう…お腹の子が…』 私は両手でお腹を隠すようにした。「テメェは いちいちうるせぇんだよ!」叫んだとたん舅さんが 起きてきた「何やってんだ!」あの人は 舅さんから文句言われるのが面倒くさい様子で、舌打ちをしながら風呂場へ行った。舅さんが私に声を掛けてきた「朝から何をやってんだ?」 『すみません…着たかった服が無かったようで機嫌悪くなっちゃって…』舅さんはため息をついた後「嫁は旦那の機嫌を上手くとるのが当然だ。仕事に行くんだから下着から服まで揃えてやれ。」 『え…?』私は言葉が出なかった…もっと違う言葉が出ると思ってたのだろう…唖然とし過ぎて頭の中が真っ白になったのを覚えている…。

No.78

翌朝から、私は弁当を作る為に今までよりも早めに起きる事にした。家族分の朝食も作り 時間になったら あの人を起こしに2階に登る。毎朝シャワーを浴びるので少し時間に余裕を持たせなければならない。『時間だよ、起きて…』「ん…ん~」寝起きは かなり悪かったので機嫌を損ねないようにするのが大変だった…「風呂入るから服持って来い」 『何来て行くの?』 「〇〇のTシャツ」 私はタンスの中、洗濯物をたたんである所を探したが見つからなかった『見つからないから違うの着て行って』「あ~?何でないんだよっ!!探せ!」あの人はキレだした…。 もしや…と思い洗濯機の中を覗くと…あった…どうやら洗濯してなかったらしい。 『あったけど、洗濯してないみたい。』 「何で洗っておかね~んだ!!!」またキレだす…『私昨日帰って来たばかりだし…』 「夜でも洗えるだろ!!!役にたたねぇ女だなっ!」『なにそれ…そんな言い方しなくたっていいでしょ!』 「なんだと…このクソアマ!!!」 あの人はリビングの椅子を蹴り倒し、その辺にあった物を床に放り投げながら 私に向かって来た。

No.77

夜、あの人の迎えが来て私は嫁ぎ先に戻った『心配かけてすみませんでした』ご両親に浅くお辞儀をしてリビングのソファーに座ると「息子が心配掛けるからお腹に影響出たんじゃないか?家に居るように言った方がいいぞ」と言われました。 『そうですね…』としか返事が出来ず、私は苦笑いをした。 久々に孫が戻って来て嬉しかったようで、この日は お舅さんがお風呂に入れてくれた。その後、あの人が子供にパジャマを着せてくれて私はホッとしたが…お舅さんがお風呂から出る前に、さっさと出掛けてしまった。 私のため息は 益々大きくなり、側ではお姑さんが困った表情をしていた…。

No.76

買い物を済ませて実家に戻った私は、真っ直ぐ食器棚に向かった。扉を開けて沢山並んでる食器の中から奥の方を探すと…あった。 アキラから貰ったマグカップ…春といっても、既に桜も散り そろそろ初夏を迎える頃だったが、私は温かい紅茶が飲みたくてポットからお湯を注ぎ、ティーバッグとミルクを入れミルクティーを作った。真っ白なマグカップに金色のロゴ…ありふれた土産物だけど、私にとっては宝物だった。『美味しい…』このマグで飲むと不思議と心が癒されてた。 『明日から また頑張ろう…』

No.75

嫁ぎ先に戻る為、あの人が夜迎えに来る事になった。私はチョット憂鬱になり、気分転換も兼ねて昼間近くのスーパーへ買い物に行く事にした。歩いて5分も掛らない。道路を横断する為、横断歩道の前で信号待ちをしていた…何気なく…フと左側を見た。黒のワンボックスが目に入った。見覚えのある人が運転してた…近づく度に目を凝らした。『アキラだ…』アキラは私に気が付く事はなかった。何故か私は嬉しかった。暫く横断歩道の前に立ったまま…車が見えなくなるまで…立っていた。【元気そうで良かった。頑張ってるんだなぁ…私も頑張ろう】心の中で呟いた…23歳を迎える春の出来事だった。

No.74

嫁ぎ先に戻る為、あの人が夜迎えに来る事になった。私はチョット憂鬱になり、気分転換も兼ねて昼間近くのスーパーへ買い物に行く事にした。歩いて5分も掛らない。道路を横断する為、横断歩道の前で信号待ちをしていた…何気なく…フと左側を見た。黒のワンボックスが目に入った。見覚えのある人が運転してた…近づく度に目を凝らした。『アキラだ…』アキラは私に気が付く事はなかった。何故か私は嬉しかった。暫く横断歩道の前に立ったまま…車が見えなくなるまで…立っていた。

No.73

そして二人目を妊娠…ミカさんも妊娠してた。初めての子だ。時々ウチに遊びに来てくれ 妊娠中の事や、育児の事…色々な事を話した。しかし…私は切迫流産になってしまい1週間入院…安静が必要となり子供を連れて、暫く実家に帰る事になった。私が居ない間、あの人は かなり自由だったろう…時々電話は くれたが…「いつ帰って来るんだ?」の言葉が多かった。 実家には2週間程いる予定だったが、ついつい甘えてしまい1ヶ月近く居てしまった。

No.72

私は正直クタクタだった。我が子は寝付きが悪かった為、殆ど寝不足の毎日…眠れる時間があれば、寝たかった…しかし、あの人は勝手な事ばかり言ってきた。私がウトウトした頃帰って来て、何も言わずパジャマを脱がされる…『何?疲れたから寝かせてよ』無視…強引にセックスを求められる…嫌がる私を無視。一言「黙ってろ」…あの時の忌まわしい記憶が頭の中を駆け巡った…声も出さず、ただ…歯をくいしばって早く終わる事を願った。私にとって…セックスは物凄く苦痛で、人形のように表情を固める事しか出来なくなってた。。。

No.71

流石にお舅さんが見かねて「遊びに行くのは構わないけど、赤ん坊風呂に入れてからにしろ!」と、言ってくれたけれど…私は少々首を傾げた。【遊びに行くのは構わない…?】案の定あの人は 子供を風呂に入れていけば文句言われる筋はない…と思ったらしい。 お風呂に入れてから出掛けて行き、帰宅は深夜2時…というのが暫く続いたが………長くは持たず、仕事から帰ると言葉を交わす間もなく、さっさっと出掛けて行く始末。 私はため息が多くなっていった…。

No.70

携帯を持ってからは、殆ど家に居る事がなくなった。仕事から帰って来ると、着替えて すぐ出掛けて行った。『何処行くの?子供お風呂入れてくれないかなぁ?』と聞くと「帰ってから入れる」と言って出掛けていく。 夜9時…10時になっても戻らない。仕方なく私が入れて寝かしつける。あの人が帰るのは深夜1時~2時。毎日続けば、当然不満が出る。『いい加減にしてよ。子供とコミュニケーション取れなくなっちゃうよ?お風呂は約束でしょ?』「うるせぇなぁ…文句あるなら出て行けよ!」 私は唖然とした… 【この人…なに?私…間違った事言ってないよね…】心の中で呟いた。。。そして口論…【また…あの頃と同じになるんだろうか…】

No.69

ポケベルは節約の為というのもあったが、今までみたいに友達と遊ぶワケにもいかないので、私は解約した。 あの人は…何を思ったのか携帯が欲しい…と言い出した。当時、携帯は まだ高くてキャンペーン中でも6万程だったような気がする。生活の為に、あの人の小遣いも減らさなければならない状況だった。『金銭的に無理だし 今は必要ないんじゃない?そんな大金ないよ』「パチンコで儲けたから、その金で買う」『え…?だったら少しでもいいから生活費にも…』「何で生活費に回すしかねぇんだよ!」…その後は口論…結局、勝手に携帯の契約をして月々の支払が増えた。新車購入して1年経過した頃で、車のローンは片手チョット…小遣いの他にも色々必要とかで よくお金をせびられてた。

No.68

子供が生後2ヶ月になり、私もだんだんと家事をするようにした。音に敏感な子なので、寝てる時に掃除は出来ず…おぶって掃除をしたが、結構広い家だったので、毎日の掃除は正直きつかった(汗) 夕方までに家の事を終わらせるようにして、赤ちゃんを、お風呂入れてもらってる間、夕飯作ったり…という日々でした。 しかし…あの人が入れてくれてたのは生後1ヶ月くらいまでで、生後2ヶ月近くになった頃から だんだんと少なくなり…家にいるのも少なくなってきてた。

No.67

一番辛かったのは夜泣きだった(汗)よくある事だが、抱き癖もついてしまうし、寝付きが悪く…なかなか寝てくれなくて、家の事まで手が回らなかった。 子供を抱っこしたまま自分も寝てしまったり…ハッとして起きて、そろ~っとベビーベッドに寝かせようとすると「んぎゃ~!」 寝付きが悪く、ミルクも あまり飲まない…夜泣きは酷い…正直な気持ちを言えば、私の方が泣きたくなる日もあった…子供が2ヶ月になるまで、買い物と夕飯は、お姑さんがしてくれたので本当に助かった。

No.66

私は22歳で母親になった。当時、私の周りには子供を産んだ友人が居なかった為、殆ど実家の母親か、お姑さんからアドバイスを頂きました。何も解らない私は、育児書を買ったり保健センターに色々相談したり…手探り状態の子育てでした。何年も薬を服用してた為、母乳はあげられず粉ミルクでした。 3時間おきの授乳は、キッチリ3時間後、オムツは節約の為、布オムツを使用。初めての子育てだった為、かなり神経質になってしまいました。あの人は初めの頃、子供をお風呂に入れてくれました。オドオドしながらでも一生懸命やってくれて、とても微笑ましい光景でした。

No.65

双方の両親、あの人も…喜んでくれた。新生児室に並んでる赤ちゃんを硝子越しから見て「ウチの子が一番可愛い!」…と。よくテレビで見る ありきたりな言葉だけど、嬉しかった。きっと…いいパパになってくれる…私も頑張ろう…と、思った。あの時の…あの人の笑顔…今は…ぼんやりしてて思い出せない…

No.64

安定期に入ってからは、なるべく動くようにした。初産は10時間程掛かると聞いてたので少しでも出産をラクにしたいと思ったからだ。家事も出来る事はやり、散歩をしたり…なるべく歩いた。そして冬を迎え…出産予定3週間前に迫った。 私は、あの人に『そろそろ夜は家に居て。いつ陣痛が来るか解らないし…』とお願いした。「解った」と言ってくれ、家に居てくれるようになった。 それから一週間後…なかなか出て来なくて辛かったけれど…無事に出産しました。

No.63

ありがとうございます‼まさか読んで下さる方がいたなんて…。とても驚きました。文章力ないので 読みにくいと思いますが、すみません💦

No.62

>> 61 お忙しいでしょうが、更新楽しみに待ってますので、時間がある時にお願いします✨

No.61

入籍したからといって、特別変わる事はなかった。変わった…と言えば姓と、あの人は前より増して飲みに行く回数が、かなり増えた事。子供が産まれたら、今までのように出掛ける事も難しくなるから、出産までは目をつむろう…と思った。ご両親も気を遣って下さって、出産が終わるまでは、とにかく無理をするな…と言われ、私は殆ど家事をしなかった。洗濯を干す程度だった。

No.60

21歳の春…二度目の妊娠。服用してる薬も だんだんと少なくり 体調も 前よりは良くなってきたらしい。 妊娠したと報告して胎児に影響が出ない薬に切り替わった。 そして夏…入籍。 出産予定は冬。 あの人は「今度こそ…俺なりに幸せにする」と言ってくれ、その時初めてプレゼントを貰った…。結婚指輪。 双方の父親は 今度こそ孫が出来る…と喜んでた。沢山沢山迷惑かけて 勝手な事ばかりしてきたのに…喜んでくれた。そして、秋…ミカさん達が結婚。 スピード婚だった。

No.59

ハタチの頃は わりと平穏に過ごしてたと思う。楽しかった思い出が沢山出てくる。 過食も治まってきてた。定期検査も まぁまぁ…悪くもならず…という感じだった。 そして…21を迎える

No.58

ハタチの夏…皆で海に行った。泳がなかったけど 子供みたいに…はしゃいだ。夏祭りにも行った。秋…だんだんとカナと会わなくなった。まだ…ミユキとツルんでたからだ。また薬に手を出した…と知り合いから聞いたのだ。本人に確認したら認めた…。他にもカナ絡みのモメ事に巻き込まれたり…カナは元彼に、妊娠して中絶した…と嘘をついて金を取ろうとしたり…無茶苦茶だった。私はそれを知ってカナから離れていった。冬を迎え、私は成人式を迎える。地元の会場で受付だけ済ませて帰った。

No.57

時々だけど、あの人は優しくしてくれた。 喧嘩になると相変わらず口論になったけど…出掛ける時は なるべく一緒に連れて行ってくれた。 そして 私はハタチになる…。 その頃 あの人の友達(カナの元彼)は色々あって、結局結婚しなかったらしい。 違う 彼女と付き合い始めてた。私は、その彼女 ミカさんと仲良くなった。ミカさんは 私の1コ上。何処か寂しそうに見えたけど、前向きで優しく、自分に素直で明るい人だ。よく4人で出掛けた。ミカさんと知り合ったこの頃が一番楽しかったかもしれない。

No.56

とにかく食べた。なんでも良かった。ご飯 パン ポテトチップ… テーブル一面に好きな物並べて一気に食べた。食べる時だけイヤな事を忘れられた。寂しくなかった…その後は水を飲み 指を突っ込んで吐く。過食嘔吐。当時、自分は病気と気が付いてなかった。 時には泣きながら食べた…何故泣いてたのかは…思い出せない。

No.55

私は あの人に酷い事をしたかも…冷静になれた時 考えた。 『最低な事をした…』私を見るのが辛かったんだと思う。毎晩飲み歩いて深夜帰宅。 あの時の私は素直に 自分の気持ちを伝えられなかった。本当は寂しかったんだと思う。お互い素直じゃないから 皮肉しか言えなかったんだと思う。 この頃から…過食になっていった。

No.54

あの人が泣いてる…何で泣いてるの? 暫く無言でいた… どれくらい時間が経っただろう…あの人のお父さんが部屋に入ってきた。 バシッ!!! 私はビンタをくらった「預かってる身なんだ!何やってんだ!」 『ごめんなさい』 泣きながら謝りました。落ち着いてから実家に電話して『ごめんなさい』と何度も謝った。傷はそこまで深く無かったが…後は残った。時々…見ると思い出す。バカな事した…本当に親不幸な娘だ。

No.53

自分がどうしたいのか解らなくて半狂乱になってた。『触るな!』そればかり叫んでた。ウチの親に何か言ってたけど、覚えてない。あの人に押さえつけられ 車に乗せられ家に向かった。 周りから見たら頭オカシイ女『ふざけんじゃねぇよ!てめぇ何様のつもりだよ!』 ダッシュボードに蹴り入れて暴言吐きまくり…「落ちつけ…落ちつけよ…」 引っ張っられながら2階に行った。 相当酷い姿だったと思う…流石にあの人は目に涙を浮かべてた。

No.52

とにかく走った。ワケ解らなくなって走った。車に敵うはずなく…結局 追いつかれて車に乗せられた。 人目のない場所で口論になり…本当にどうでもよくなったのと、やけくそ…当て付け…悔しさ…色々な気持ちが私の中で爆発した。 バッグからカミソリを出して手首を切った。ザックリ…何ヶ所も。青い顔して あの人が手首を押さえた。 沢山血が出たけど痛みは感じなかった。 そのまま病院に運ばれた。暴言吐きながら相当暴れてたらしい。 手当てを受け 暫くして双方の両親がきた…あとは…良く覚えてない。地元には戻りたくない…と、わめいてたらしい。私は最低な人間だ…

No.51

目が覚めたら夕方だった。『どれくらい寝てたんだろう…』 階段を登る音がした。「起きたか…おい!どういう事だよ!正直に言えよっ!」 思い出したくなかったが…覚えてる事だけ話した。ボソボソと…話した。 「顔みたのかよっ!」『背後から目隠しされて解らなかった』 「車は!?」 『最初振り返った時チラッと見たのは…白』「見てね~のかよ!何人だ!」? 『3人か4人か…解らない』 「何も解らねぇのかよっ!逃げようと思えば逃げられただろ!お前にスキがあったからじゃねぇか!!!」 ナニコノヒト… 『殺されると思った!男2人の力で押さえられて敵うの?私が悪いの?スキって何?……………!!』 殆ど暴言に近い言葉を発してたと思う。 バッグを持って 階段掛け降りてとびだした。なんか言ってたけど私は、聞く耳持たなかった。

No.50

なんだか あの人が私に向かってわめいてたが 何を言ってたのか覚えてない。私は無言で2階に上がった。 しつこく何か言ってた。煩い…と思った。 もう…どうでもいいや…『マワサレタ…』 また何か言ってる…煩い…煩い…。 『一人にして…』とお願いして部屋から出て貰った。疲れた…そのまま横になった。

No.49

肌が赤くなるほど力を入れて体を洗った。 泣きながら ひたすら洗った。それから…どうしたのか…ポツポツとしか覚えてない。 怖くて妹の隣で寝た。家族とも 殆ど口をきかずにいた。記憶から消したかった…あの人の家に戻らないと怪しまれる…私は黙って実家を出た。

No.48

私は車を背にして歩き出した…というか2歩程踏み出したとたん 背後から押さえられ 口をふさがれた。耳元で「わめくな」と言われた。男2人の力に敵うはずがなく…殺されるのかとさえ思った。目を手で覆われ車に引きずり込まれ目隠しされた。 数秒単位の出来事だったと思う。何処に連れていかれ降ろされた。私は強姦された。声にならない声でわめき暴れた。また「わめくな…」後は殆ど覚えてない…恐怖で…覚えてない。どれくらいの時間で、何処を通って帰ったのかも…よく覚えてない。それから私は、ずっと風呂に居た。

No.47

この日は実家に帰る事にした。私の実家は駅から近い為 駅で降ろして貰う事が多かった。ただ…田舎なので終電も早く、深夜になると人通りが少なくチョット不気味だ。 「気をつけてね」 『うん、ありがとう。楽しかったよ~タバコ買って帰るわ』 そう言ってカナの車を降りて手を振った。 『久々に騒いだな~』発散出来て私は満足だった。やっぱ友達っていいな~なんて思いながら 少しボーっと空を見上げて、タバコを買いに自販機に向かお~とした。 ププ… 車のクラクションが鳴った。『カナか?』と思い振り返ると、違う車だった。

No.46

1時間後 待ち合わせをした。時間になったから待ち合わせ場所に行った。 暫く待ったが カナの車が来ない…。 『どうしたんだ?ミユキとモメてるんかな』コンビニだと目立つし あの人に見つかったら面倒だから ちょっと離れた公民館の前で待ってた。 30分位してカナが来た「遅くなってごめん!」 『どうした?ミユキとモメたん?』 「うん…ちょっとね。でも大丈夫。たぶん帰ったから」 『たぶん?』 「彼氏に迎えに来て貰うから それまで待ってて…言われてさ」 『そっか…じゃカラオケ行こうぜ!』 地元のカラオケボックスに行き 3時間程騒いだ。久々に歌って騒いで 今までのウサを晴らした。 退室時間になったので解散する事になった。

No.45

でも…そういう生活は1ヶ月程しか続かなかった…。 籍を入れてるワケじゃないから いちいち言いたくなかった。 でも、だんだんと…飲みに行く回数が増え、1ヶ月過ぎた頃には 家で夕飯を食べる事なく出掛けて行った。 私が出掛けると煩いくせに…でもいい加減バカらしくなって、久々にカナのベルを鳴らし連絡を取ってみた。 「もしもし…?」 『カナ、私…ごめん急に…元気?』 「うん…まぁね」 『誰かと一緒?』 「う…ん、ミユキ」 『は?まだミユキとツルんでたの?』 ミユキはカナと同じ高校だった。結構タチが悪い。前にカナが私に話した事があった。 ミユキと薬に手を出した事がある…と。 カナが私とツルむようになり ミユキは面白くなかったらしい。 「アイツ ハブれよ」とミユキに言われた事があるそうだ。 『まさか…薬やってないよね?』 「やってないよ!約束は守ってる。今から遊べるの?」 『アイツ…帰って来ないからさ。いい加減ムカついて…ミユキが居るなら、いいよ…』 「大丈夫!適当に別れるから。じゃ、迎えに行くね」 そう言ってカナは電話を切った。

No.44

約束通り あの人は仕事から帰ると出掛ける事なく家に居ました。ご両親も 息子がフラフラせずに家に居たので 少し安心してた様子でした。 私はバイトに復帰して、体調が戻ると今まで通り 夕飯の支度を手伝いました。 時々 一緒に出掛けたりもしました。 遊園地に行ったり、買い物に行ったり…。 相変わらず 飲みに行く時、私は留守番でしたが…まぁ、男だけで飲みたいだろう…と思い その辺は何も言いませんでした。

No.43

電話に出たのは母親だった。父親は まだ帰宅していなかった。 『バイト休めないし バスじゃキツイから こっちから通いたいんだ』 母親は いい返事をしなかった(当然だ) その後 あの人のお母さんと替わり 私の母親と話した。代金の事も含めて…。ウチの親は娘の事だから…と断ったが 息子にも責任がある…という事で結局全額あの人が払う事になった。体調が落ち着いた頃、私は代金を預かり実家の母に渡した。 結局バイトは あっちの家から通う事になる。何処まで親不幸な娘だ…後々になって反省する私でした。

No.42

「今回は流石に俺が悪かった。これからは大事にするから」 『約束くらい守ってよ!本当に解ってるの?凄く不安だったんだから!』 「悪かったよ。バイトどうするんだ?実家からバスで通うのキツイだろ?夜は家に居るようにするからさ…親にも話すからウチに居ろよ…」 確かに1時間バスに揺られるのはキツイと思った。あまり優しいトコを見せなかった人が…心配してくれてる…と思った。もう一度信じてみよう…。 『バイトは続ける。あと2日休んだら復帰する。ご両親迷惑じゃないかな…聞いてからにするよ』 そう答えた。 あの人の家に向かい、ご両親に『ご心配かけて すみません』と謝った。私から切り出す前に、あの人が「バイト、ウチから通っていいだろ?バスじゃキツイし。俺も家に居るようにするからさ」 「私達はいいけど…向こうのご両親は?」 『話してみます』 そう言って私は実家に電話をして、母親に話した。

No.41

その晩は泣きながら寝た。中絶のショックと あの人の軽々しい言葉が頭から離れなかった。翌日の夕方には退院。バイトは体調不良を理由に5日程休みを貰っていた。朝ポケベルが鳴った。 あの人だ… 『今度は何?』 鳴ったら電話しないと怒るし…勝手な奴!と思いながら電話した。『何か用?』 「夕方退院だろ?」 『そうだよ。だから何?』 「悪かった…本当にごめん。せめて迎えに行くよ」 『母親とタクシーで帰るから!』 「タクシー代高くつくだろ?帰りだけでも送るから」 『解った…じゃ母親に連絡する。絶対時間通りに来てよ!』 そう言って私は実家に電話を入れ、迎えに来るから大丈夫…と母に伝えた。 あの人は時間通り迎えに来てくれた。

No.40

まだ完全に麻酔が切れてないので横になったまま、看護師さんが運んでくれた。病室には母親一人だった。「大丈夫?まだ…来てないよ」私はうつろな状態で『うん…』と言った。母親はギリギリまで居てくれた「そろそろ帰るね。大丈夫?とにかく寝なさい」『大丈夫。ごめん…ありがとう』母親は帰った。 私は病院のベッドで声を押さえて泣いた。 『嘘つき!嘘つき!』何度もつぶやいた。 病室のドアが開いた…「悪い遅くなった!昨日皆で飲みに行って帰ったの遅かったから寝ちゃってさ~お詫びにケーキ買ってきた」 掛け布団の上にポンと置かれた。 私は泣きながらケーキの箱を投げた。 『嘘つき!手術の日知ってたくせに飲みに行くなんて!帰って!顔も見たくない!』 あの人は凄くムカついた顔してたが さすがに院内だから我慢したんだろう…私を睨みながら病室から出て行った。

No.39

体の状態を検査する為 手術前日入院。状態が良ければ翌日手術となった。「手術当日病院に行くから」と、あの人は言ってくれた。凄く怖かったから絶対来て欲しかった。 入院当日 母親は「明日 朝来るから早く寝なさい」と言って病院を後にした。夜、私はあの人の家に電話をしたが留守だった。 『何処行ったんだろ』急に不安になり その夜は よく眠れなかった。翌朝…体調に問題ない為 予定通り手術。私は病院の公衆電話から何度も電話をした。誰も出ない…。ご両親は仕事と知っていた。あの人は休みのはずだ…『どうして出ないの?もうすぐなのに』母親が私を呼びに来た「連絡取れた?」 『取れない…』 連絡取れないまま 私は診察台に上がった。麻酔を打たれ 看護師さんの後に続いて数を数える『1…2…3…4…ご…』たぶんその辺から麻酔が効き始めたが 私の下半身を医師が何かしてる感覚は少し覚えてる。『あ…』と思ったが、完全に麻酔が効き、気が付いた時は終わっていた。

No.38

あの人の家に電話して検査結果と妊娠の事を伝えた。週末お互いの両親を交え 話し合いをする事になった。 あちらのご両親も驚きました。産めるなら産んで欲しいし、これを機会に入籍しては どうか…と。あの人の意見は違ってた。 「母子共に危険なら今回は諦めた方がいい。まして障害を持って産まれる可能性が高いなら尚更。自分達は年老いて子供より先に逝く。その後は誰が面倒みるんだ?」 その言葉を聞いて何故か私は『産みたい』という気持ちが大きくなった。泣きながら 産みたい…と言ってた。あの人の意見にご両親も「確かに そうかもしれない」と思ったのだろう。体を考えて今は治療優先にした方が…と説得された。 1ヶ月経過し、結局反対され、諦める事になる…。

No.37

夜 父親が帰宅。父親が夕飯を済ませた後で父親も交え話す事になる。さすがに黙ってるワケにはいかない…。『殴られるなぁ…言いたくないなぁ』私は憂鬱な気持ちだった。 「今日病院だったんだけどね…」母親が切り出してくれた。「どうだったんだ?」 「いつもの検査は、まぁ…ちょっと数値が出てしまって…」 『あの…妊娠してるみたいで…』 チラッと父親の顔を見た。目を真ん丸にして「この!馬鹿たれ!」怒鳴られた…当然だ。私は、あまりの恐怖に肩をすくめた。 「相手は知ってるのか?」『まだ話してない…先にお父さんに話さなきゃと思って』 私はエコーの写真を父に渡した。今日医師に言われた事を母親が説明してくれた。 父は それを見ながら母親の話しを聞き、 「とにかく近いうちに相手と親御さんにも話そう」 父親は そう言って茶の間を出た。 私は息が止まるかと思う程 緊張した。 昼寝したのに、なんだか一気に疲れて いつもより早い時間だが 寝てしまった。

No.36

また産婦人科で尿検査だ…。沢山飲み物を飲んで無理矢理出した感じだった。結果は…陽性。2ヶ月だった… 母親と一緒に帰って来たのだが 何を話して 帰って来たのか覚えてない…。確か医師は…「薬も服用してるし 今の状況で生むのは危険。障害を持って生まれる可能性が高いし、母体の体力が持つか保証出来ない。よく考えて決断して下さい」との事だった。 母親が「相手に話すしかないよ」…と。 『うん…話す』 そう言って 私は横になり、そのまま寝てしまった。

No.35

通院を始めた頃は毎月受診していた。19の頃から2ヶ月に一度の受診になった。この日は尿検査の他に血液検査もあった。尿検査は毎回イヤだな~と思った。血液検査の結果は次回受診時に知らされる。尿検査は確か…1時間程して結果が出ると思った。結果が出て診察室に入る。タンパクが漏れてて数値が何とか言ってた。あまり無理しないように…と。次の言葉に耳を疑った…「妊娠…してるんじゃないかな?」 『え…?』 「生理は来てた?」 『そういえば…遅れてるとは思ってましたけど…』 「念のため産婦人科に回すから検査しましょう」 診察室を出て暫くボーっとしてた「どうだった?」と母親に聞かれ私はボソボソと小さな声で答えた。『妊娠してるかもしれない…って。これから産婦人科で検査』「え…!!」母親は声にならない声を出してた。私は母親の顔を見られなかった。『気をつけてたはずなのに…どうしよう』頭の中が真っ白になってた。

No.34

あの人とご両親に受診があるので 実家に行きます…と伝え、翌日私は実家に戻った。 アキラから貰ったマグカップも持ち帰った。『ただいま。お母さん、アキラに会ったよ!お土産貰った。アイツ凄いよ!消防士になってた!』 「本当?凄いじゃない!元気だった?頑張ったんだね…」 『うん、元気だったよ。坊主がリーゼントになってたけど(笑)』 私は母親にマグカップを見せ、台所に行きマグを洗い 紅茶を入れて飲んだ。 なんだか特別美味しかった気がした。 「あまり飲み過ぎるんじゃないよ。明日検査だからね。」『大丈夫解ってる。』翌日…病院で医師から驚く診断を聞かされる事になる。

No.33

数日後 ポケベルに実家の番号が入ってた。『もしもし…』 「あ、お母さん。明後日 病院だよ!」 『忘れてた…ごめん。明日そっちに行くね』私は少々腎臓を患っていたので17の頃から定期的に通院してた。軽い方だったので、食事、飲み物、風邪をひかないよいに気をつける程度だった。普通の人よりも少々疲れ易かった。高校時代は、医師の診断で体育は出来ず、風邪で調子が悪いと、すぐ早退させられた。サボりたい時は、風邪ひいた…と嘘をついて帰った事もある。診断されてから薬は常備。なのに飲み歩くとは…今思うと無茶苦茶だ(汗)当時は若い事もあり『面倒だから治療はしない!』と言ってた。医師と母親に「酷くなったら どんどん体力持たなくなるよ。赤ちゃん生む力も無くなるよ?女の子なんだから体を大切にしなさい!」と説得を受け、しぶしぶ治療を承諾したのだった。

No.32

私は何事も無かったように、あの人の家に戻った。『ただいま…』「何処行ってた?」 『友達と会ってた。お母さんに伝えたけど…』 「男か?女か?」 『女だよ』 「名前は?」 『…そこまで言わなきゃいけないの?みぃ先輩だよ!』 私は…嘘をついた。 この剣幕じゃ男と言ったら キレだす…。 「ふ~ん…」 それ以上は突っ込んで来なかった。ホッとした。自分は何も言わず 出掛けるくせに、私にはシツコイ位聞いてくる。『勝手な奴…』心の中でつぶやいた。私は2階へ上がり 急いでポケベルを取りだして アキラの番号を消去した。見られたら何されるか解らない。マグカップは違うバッグに入れ替えて、クローゼットの奥に隠した。

No.31

車から降りて もう一度お礼を言った。 『お土産ありがとう。大切にする…本当にありがとう。アキラが小さい頃からの夢叶えた事聞いて、私本当に嬉しかったよ。頑張ってね』「サンキュー。オマエも頑張れよ」 私は車が見えなくなるまで そこから離れなかった。マグカップは あの人に見せたくなくてバッグの奥へと隠した。

No.30

「少しドライブするか…」『うん…』 音楽は氷室京介だったのを覚えてる。私の好きなグッドラック マイラブが流れてた。 正直迷った…本当に迷った。過去に好きだった人から告白されるなんて…悩んだあげく 『ごめん…今付き合ってる人がいて、同棲してるんだ』と話した。「マジ?だから〇〇町でバイトしてるの?」『うん…ごめん。本当にごめん。嬉しいけど…ごめんね』 「別れるつもりないのか?」 『うん…ごめんね』 「解った…」 待ち合わせしたコンビニまで送ってもらい、私は車から降りた。

No.29

「久しぶりだな。元気だったか?コレ土産」『開けていい?』 「いいよ」 真ん中にロゴが入ってる真っ白なマグカップだった。 『ありがと!そういえば消防士になったんだってね!おめでと!』「そうなんだよ~。そういえば同窓会やるって言うから何度かオマエんち電話したのに、オマエいつも居なくてさっ!結局仕事だから行けなかったけど」 電話くれたんだ…知らなかった(汗)親から何も聞いてなかった…。「同窓会にオマエ来たってコウジから聞いてさ。色々話したろ?」『あ~昔話しとか沢山して盛り上がったよ』どうやらコウジから色々聞いたらしい。 「実は…俺、高校ん時オマエの事好きだったんだ。でも俺野球やってて坊主だったし…相手にされないと思ってて言えなかった。俺と付き合ってくれないか?」 『……!!』 私はビックリし過ぎて言葉が出なかった。 実は…私は中学の時にアキラが好きだった。同じ高校を受験した事を知ったのは、合格発表の日にバスの中で会って知ったのだ。 その時もビックリして…声さえ掛ける事が出来なかった。

No.28

「今何してる?」 『バイト終わったトコ…〇〇町のレンタルでバイトしてる』 「〇〇町?時間あるなら チョット渡したい物があるんだ」 『へ…?何?』 「土産。コウジ達とスキー行って来たんだ。迎えに行くからさ」 『マジ?ありがと!』そこからチョット離れたコンビニで待ち合わせをした。あの人の家に友達と会うので遅くなります…と、電話をして私はコンビニへ向かった。30分程してからアキラが来た。 『久しぶり!』 そう言って車に乗った。

No.27

それから1ヶ月が過ぎた頃…ポケベルに知らない番号が入ってた。『そういえばコウジに教えたな…』私はバイトが終わってから公衆電話に行き、電話をした。「はい…」電話に出たのは男だった。 『もしもし…〇〇ですが、ポケベルに番号が入ってたんですけど』「俺…」 『誰ですか?〇〇さんのお宅じゃないんですか?」 「ごめん、この前コウジに会ったんだ。ベル番アイツから聞いた」『!!!…アキラ?』「おぅ…久しぶり」 あの時は、本当に心臓飛び出るかと思った。まさか…アキラだったとは…

No.26

どうやら 付き合ってた彼(あの人の友達)は カナとは遊びだったらしい。二股をかけられてた事が解った…と言ってた。 相手の女が妊娠したので結婚する…と言う事を 他の人から聞いて やけくそになったみたいだった。 「あんたは今も同棲してるの?」 『うん…』 「ふ~ん。そっか」 面白くない…といった表情だった。 『とにかく もう19だし、止めなよ!あんな奴忘れな。私明日バイトだから帰るけど…無茶はやらないでよ』そう言ってカナの家を出た。

No.25

カナとは15の時に遊ぶようになった。2人でツルむようになって色々悪さをしてきた。16の時 付き合ってた彼を事故で亡くしてから私は荒れた。シンナーに初めて手を出した。でも馬鹿馬鹿しくなって、シンナーにハマる事はなかった。逆にカナは どんどんハマっていった。ラリってる姿を見て『最悪』と思った。正直酷い顔になる『もう止めよなよ!』何度も怒った。カナは17の誕生日に止めると約束した…止めたと思ってたのに…

No.24

息をきらしながらドアを叩いた『カナ!私!開けてよ!』 カナんちは 共働きで両親は あまり家に居る事がない。フラフラのカナが出てきた。 『何やってんだよ!やらないって約束したじゃん!』 カナはヘラヘラしてるだけだった。右手にはコーヒーのショート缶を持ってた。 私はカッとなって、カナの顔にビンタしてしまった。 弾みでカナの手からコーヒー缶が落ちて、転がった。その缶を追いかけるカナ。『止めろよ!』缶を拾った私の足にカナはしがみついて来た。「かえひてよ~」私はまた、ビンタしてしまった。

No.23

『コウジごめん、チョット電話してくる』 「おぅ。オマエ、ベル持ってんだ?後で教えてよ」 『うん。いいよ』 そう言って私は席を立ち、店内の公衆電話からカナに電話した。 『もしもし…カナ?』「そうらよ~ん。なぁにして~んの~」 ロレツが回ってない…『酒飲んでるの?』 「ち~が~う~」 酒じゃないなら…ラリってるんだ…と思った『どうしたの?止めたって言ってたじゃん』「らってさぁ~」 話しにならない…店からカナの自宅までなら15分程で行ける。 『今から行くから待ってて!』 私は電話を切ってコウジにベル番を教えてから 急いで店を出た。 何があっても、もうシンナーはやらない…と2人で約束したのに…とにかく夢中で走った。

No.22

皆と色々な話しをした。昔の話し、今何をしてるか。中には、もう結婚してるコもいた。私は暫くコウジと話してた。殆どアキラと野球の話題。私はアキラの野球してる姿が好きで必ず大会応援は行ってた。中学から見てきたが、アキラは野球が本当に好きで…頑張ってる姿がカッコ良くて…その頃の私はフラフラ遊んでて いつも家にいなくて…族の集会に行ったり 飲み歩いてたり…私から見たアキラは、全く違う世界の人に見えた。コウジとそんな話しで盛り上がってた。 ピーピーピーピー ポケベルが鳴った。 『こんな時に誰だ~?』番号はカナの自宅だった。

No.21

あの人は正月休み。 仲間達と飲む約束があったので、その日は早々と出掛けて行った。私は同窓会に行く…と伝えて出掛けた。 卒業して何年も経ってないのに 久々に友達に会えると思うと嬉しくて、凄く楽しみ♪ ワクワクしながら 地元までバスで行き、店に向かった。 ドアを開けて『久しぶり~元気?』と皆に声を掛ける。でも…私が探してたのはアキラだった。『そういえばアキラは?』同じ野球部だったコウジに聞いた。「アイツ仕事だってさ」        『仕事…?何やってるの?』   「消防士だよ」 『マジ??』 欠席だったのは残念だけど、話しを聞いて嬉しかった。小さな頃から消防士になるのが夢…と話しを聞いた事があった。 『そっか~良かった』本当に嬉しかった。

No.20

また同棲生活が始まった。私は徒歩5分程のレンタルでバイトを始めた。 あの人は、ご両親に何も話してなかった。あの人とお父さんがモメた後に 私が居なくなってたので、心配してくれてたみたいだった『チョット喧嘩はしたけど大丈夫です』 私は 殴られた事を言えなかった。 それから…特に何事もなかった。Xmasも特に何もなく(お母さんとケーキを食べたくらい)年末年始、私は仕事。そして…同窓会の日を迎えた。

No.19

迷ったあげく電話した。しつこく鳴るのは解ってたし、自分が言いたい事も言えないままだったから。 「はい…」 電話に出たのは、やっぱりあの人だった。 『もしもし…なに?』「何処にいるんだ?」『家だよ』 「この前は悪かった」『は…??』 予想外の言葉に私は唖然とした。 「親父にガミガミ言われて 頭に血が登って 見境無くなってた。悪かった。やり直したい」 『あのさ…すぐにキレないでくれる?人の話しは ちゃんと聞いてよ!すぐ降ろすとかも止めてくれないっ?』「解ってるよ!悪かったと思って連絡したんだ!」 私は馬鹿だ…この時に戻らないで別れていれば…もっと違う人生を歩んでいただろう。

No.18

何処か求人のチラシが貼ってないか…と思い、プラプラ歩きながら探したり、新聞に挟んである広告を見たり…ゴロゴロしたり…そんな生活が数日間続いた。 家事は少し手伝った。 夕方 食器を洗っていたら ベルがなった。 ピーピーピーピー 後で見ようと思い ほっといた。 ピーピーピーピー また…なった。 3回目。『誰だ~しつこいなぁ』 番号を見たら…… あの人の自宅番号…。『な…なに…何回も入れて来るのは、あの人しか居ない』 どうしよう…シカトするか…掛けるか…暫く迷った。

No.17

家に戻って来て2日目母親が「何かあったの?」と聞いてきた。 『…べつに。同窓会あるし…あっちから会場に行くのも面倒だから それまで居る』 私が住んでる所も田舎だが、あっちは更に田舎だ。車の免許がない私は、バスを利用するしかない。しかも約1時間掛かる。 「そう…あっちの人は知ってるの?」 『う…うん。たぶん…ご両親にも伝わってると思う』 「バイトは?」 『あ…最近辞めた。スタンド寒くて体が冷えて辛くて…すぐ違う所見つけるから』 「そう…」 母親は余計な事は あまり言わない人だから話し易かった。 『バイト探さなきゃなぁ』私は茶の間に行って新聞に入ってくる求人広告を探した。

No.16

久しぶりに家族と夕飯を食べた。私は学生の頃から プラ②遊んで るか、バイトをしてて殆ど家で夕飯を食べなかった。 久しぶりに食べたすき焼きは、美味しかった。父親はテレビを見ながら ビールを飲んでいた。皆特に何も話さず、食べてた。父がテレビを見てる時に 会話をすると「うるさい!」と怒鳴り出すからだ。小さい頃から そうだった…。 『ご馳走様。美味しかった』私はコタツから出て、隣の部屋に行きベルを見た。 メッセージなし… なんとなくホッとした。『お母さんに何て話そうかな…殴られたなんて言えないし…』 窓を開けてタバコに火を付けた。『フゥ…』夜空を見ながら 考えてた。

No.15

夕方になって父親が起きてきた。 茶の間に居た私は、ヤバい…って思った。 「なんだ…帰ってたのか」 『同窓会のハガキ来てるって連絡あって』 「飯、食べるのか?」『う…うん』 「お~い!飯食べるってよ!すき焼きにしてやれよ。」 父が母を探しながら 大きな声で言ってた。『良かった…今日は機嫌がいい』 母親は「はいはい」と言いながら買い物に出掛けて行った。

No.14

『ただいま…』 私は、恐る恐る玄関のドアを開けた。父親が居たら また殴られるかも…と思ってた。 父親は寝てた。 少しホッとした。 「お帰り、これ来てるよ」 母親がハガキを持って来てくれた。特に何も聞かれなかったので、話さなかった。 『ありがと』 同窓会は正月あけ。新年会を兼ねてらしい。『急だなぁ…まぁ行ってみるか』 フと思い出した。『2年といえば…アイツがいたな』 中学も一緒だったアキラ。ずっと野球をやってて(そこそこヤンチャだった)高校時代は師匠もやってた。 『アイツ来るかなぁ』ちょっと期待して 参加に丸をつけて、ポストに投函した。

No.13

それから3日が過ぎ、私はバイトしてたスタンドに電話をした。 バイトを辞めたのだ。『いつまでも 先輩んちに居るのも悪いしなぁ…どうしよ…』 ピーピーピーピー ポケベルがなった。 家からだ。 「はい、〇〇です」 電話に出たのは妹だった。 『ベルなったんだけど、なに?』 「お姉ちゃん宛てに同窓会のハガキが来てるよ」 『同窓会?中学の?』「高校だよ」 『はぁ?卒業したばかりなのに?』 「高2みたい」 『とりあえず帰ってから見るよ…んじゃ』 『先輩、ありがと。落ち着いた…同窓会のハガキが来てるんだって。とりあえず帰ってみる』 「そっか…何かあったら また連絡してきなよ。もしバイト見つからなかったら ママに話し通すし」 『うん。本当にありがとう』 みぃ先輩は車で家まで送ってくれた。

No.12

その夜はアチコチ痛くて眠れ無かったのを覚えてる。 病院に行こうと言われたけど、保険証もないから断った。 湿布と擦り傷を消毒してバンソーコを貼った程度。幸い顔は殴られて無かった。 夜、みぃ先輩は仕事に出掛けた「好きにしてていいよ。なるべく早めに寝なよ」 『うん…ありがと。いってらっしゃい』 なんか…疲れた。 痛いトコをかばいながら横になった。

No.11

みぃ先輩と出会ったのは17の頃。友達を通して知り合った。ホステスをしてて、たまたま女の子が足りない…と言ってたので、お店には歳を誤魔化し、夏休みの間だけ手伝った。その時の私の源治名が「アヤ」呼びやすいからか、先輩は それからずっと私をアヤと呼んでいる。 車中、みぃ先輩は何も聞かなかった。アパートに着いて お風呂を貸してくれた。 殴られて痛いのか、体が冷え過ぎて痛いのか…感覚がよく解らなくなってた。 それから…暫くボ~っとして、私は下を向きながらポツポツ話し始めた。 「なんだそれ?馬鹿みたいにキレて置いて行く方が間違ってるだろ?女に手挙げやがって…ふざけんな…許せねぇ」 みぃ先輩は曲がった事が嫌い。顔も広く、レディースはやって無かったケド…元ヤンだ。 『大丈夫…落ち着いたら自分で話しつけに行くから!少しの間だけ ここに居させて…』 みぃ先輩は拳を握ったまま立っていた。

No.10

『今日は土曜…お父さんが居る…帰れない』ムカついてたのと、これからどうするか…そればかり考えてて、体の痛みは さほど感じてなかった。 『みぃ先輩に電話してみよう…寝てるかな』 1コ上の先輩で姉さんのような存在だった。あの人に置いて行かれた時、時々迎えに来てくれた先輩。 当時、公衆電話はゴロゴロあった。 一番近い所まで行き、電話を掛けた。 「もしもし」 『あ…みぃ先輩、寝てた?』 「大丈夫さっき起きた…どうした?」 『ごめん…色々あって今地元。家には帰れなくて…』 「今どこっ?」 『〇〇街道沿いの公衆電話。沢山自販機が並んでる所』 「解った!15分で行く!待ってて」 『ごめん…みぃ先輩』 待ってる間は、うずくまってた。誰かに顔を見られたく無かった。みぃ先輩の声を聞いたからか…涙が沢山出てきた。

No.9

『どうして殴られなきゃならないの?どうして…どうして!』 お腹を抱えながら思った。だんだんとムカついてきて、頭に血が登ってきた。 『ふざけんな…』 私は あの人を睨んだ 「いちいち親に言いやがって!出て行け!」 また引きずられて後部座席に放り込まれた。 それから家に戻り、あの人は、その辺にあった私の荷物を持って来た。全部ではない…適当に丸めてビニール袋に突っ込まれただけ。そして、あの人は私の地元まで車を走らせた。私の地元までは車で30分程…地元に差し掛かったあたりで、降ろされた。 「覚えておけ…親に言うなよな」 運転席から右ヒジを出して、上目使いで私を睨みながら言った後、去って行った。 『ふざけんな…クソ野郎!ムカつく…ムカつく…ムカつくっ!!』 怒りで涙が出てきた。

No.8

シトシト…小雨が降ってた…「降りろ!」 『何で?降りる必要ないでしょ!』「いいから降りろ!!」私は無理矢理引きずり降ろされた。『離してよ!』聞く耳持たない…公園の片隅に連れて行かれた。隣には林があって なんとなく寂しい公園。雨が降ってるから誰も…いるワケない。「てめぇ…昨日、親呼んだろ!」『仕方ないでしょ!』「ふざけた事しやがって!」と同時に…パンチが飛んできた…『何するん…』2発目…お腹に入った。蹴りも入れられた。私は倒れて 泥まみれ…何発入ったんだろ…何を叫んでただろ…覚えてない。。。 覚えてるのは 痛みと寒さと…冷たい雨…

No.7

翌日の朝…お父さんが 大きな声で、あの人を呼んでた。 なかなか起きて来ないので、どうやら部屋に入ったらしい。話し声は聞こえるけど、内容までは分からなかった…なんとなく…察してたけど…。 暫くして 怒鳴り声に変わった。「うるせぇんだよ!親父に関係ねぇだろ!」「うるせぇとは何だ!〇〇をほったらかして(私の事)自分ばかり遊んでて!」 暫く続いた…。 どれくらいしただろう…バタバタバタ!!!物凄い足音…「え?」凄い形相で向かって来たのは あの人。 「来い!!!」『何だよ!何もしてないでしょ!』車に乗せられ 走り出した。車中、文句を言われたが 私もムカついてて何を言ったか覚えてない… どれくらい走ったか…そんなに距離は走ってない。見覚えのある小さな公園があった。

No.6

当時はポケベルが流行りだしてた。私が持っていた頃は、まだ文字に変換出来ず、数字を暗号に置き換えてた。期待はしてなかったが 何度かベルを見た… メッセージなんて入ってるワケないのに… 真冬の夜 一人で歩いた…寒いというより足の指先が痛い感覚。 「この通りにコンビニがあるはず」 田舎だから 人通りも少なく、街頭も少ない…自販機で暖かいココアを買って飲みながら また歩いた。30分歩いて やっとコンビニ発見! 寒がりの私は真冬に30分歩くのは かなり辛かった。誰に電話しよう…迷った。 結局あの人の家に電話した。 迎えに来てくれたのは お母さんだった。 逆に心配かけてしまった…ちょっと後悔した。家に着き、理由を話した。「引かなかった私も悪いので…」 あの人のお父さんは、かなり怒ってた… 「喧嘩になったら、どうしよう…」 どうして その日によって私は友達に電話をしなかったんだろう…その日なんとなく違う部屋で寝た。週末で あの人は仕事が休みなので、帰って来たのは 明け方だと思う。 この日から…どんどん歯車が狂い出した。

No.5

19歳を迎えた夏。 あの人は相変わらず飲み歩いてた。時々一緒に出掛けたけど…必ず車中で喧嘩になり、よく車から降ろされて 置いてけぼり。駅を見つけて帰ったり 友達に連絡して迎えに来て貰ったり…。だんだんと喧嘩が絶えなくなった。友達は「置いて行くなんて信じられない!別れなよ!」って。家に帰りたくなかった…父親のヤツアタリを受けるのがイヤだった。秋が過ぎて…冬。 あの人の先輩が結婚するとかで…お祝いを兼ねて、皆で飲む事になり2人で先輩のアパートに向かった。車で40分程の場所。。。 やっぱり喧嘩になった…本当に些細な事。 「てめぇ降りろ!歩い帰れ!」私はいつものように「降りるよ!もう…いい!」怒ってるあの人に何を言っても聞いてくれないから…面倒くさくなって降りてしまった。ポケベル見たら19時を回ってたと思う。 知らない所じゃないし、どうにかなる…と思ってた。 あの人は戻って来ない 降りたのは自分。自力で帰ってやる!と意地になってた。

No.4

食費は入れるようにしてました。時々 お母さんと一緒に夕飯を作ったり、買い物に行ったり…「娘が出来たみたいで嬉しい」と言ってくれ、私も嬉しかった。。。 2ヶ月後、私はコンビニを辞めて近くのスタンドでバイトを始めました。 何もかもが新鮮で 父親に殴られる事もなく(殆どヤツアタリ)毎日が楽しかった。 一緒に住むようになってから、あの人は 殆ど夕飯を食べる事もなく、先輩や友達と飲みに行ったりしてたけど、私は あまり気にしてなかった…籍を入れてるワケじゃないし、文句言う事ではない…と思ってたから。 ご両親の方が怒ってました。 その頃カナは、彼と別れた…と聞きました。あの人とカナの彼が友達という事もあり、なんとなく会いづらくて…連絡をとる回数が減っていった。 今思えば…もう少しカナを気にかけていれば…

No.3

3月 私は無事に高校卒業。特にやりたい事も無かったので、就職せず、コンビニでバイトを始めました。 あの人は1つ上だったので、既に社会人。 バイトが終わる時間と あの人の勤務が終わる時間が同じだった事が多く、迎えに来てくれる事もありました。 つまらない事で喧嘩もしたけど、優しいトコもありました。 ごく…普通のカップルだったと思います。 ただ…私の家は、父親が凄く短気で、つまらない事で切れる人で…私は 良く殴られてました。 思い切って相談したら「ウチに来る?親にもきちんと理由話すから一緒に住もう。オマエの体が心配だよ」 付き合って半年経過した頃だったと思います。何度か彼の両親に会った事もあり、夕飯もご馳走になった事がありました。2人で彼の両親に話しました。 自分の親に居場所を伝え、バイトもきちんと行く…という約束で承諾を頂きました。

No.2

「あ!この前の!オマエ警察の番号教えただろ!あの後かけたんだぞ!」 …絶句 「私ナンパは嫌いなんで!」 「…?紹介って聞いてないの?」 「はぁ??」 どうやらカナにやられた… 「もうそろそろ いいんじゃない?」 カナが言った。 2年前に私は当時付き合ってた彼を事故で亡くした。 それからの私は かなり荒れた。 付き合う気持ちは無かった。 カナと彼が会う時、時々 私も一緒に遊ぶ事があった。カナの彼と あの人は友達…当然遊びに来る。「まぁ…いいか」あまり深く考えずにいた。 自然と4人で遊ぶ事が多くなった。 1ヶ月後… 「俺と付き合おうよ」物事ハッキリしてるカンジだったし、喧嘩が強い=男らしい…と思ってた私(若いだけあって未熟でした) OKしました。

No.1

あの人と出会ったのは18の冬。 私は高校生だった。 友達のカナが「彼とカラオケ行くんだ。一緒に行こう」と誘われ、ついて行った。 カナの彼は友達を連れてきた。 「男がもう一人来るなんて聞いてない!」 私は怒った。 「まぁ…いいじゃん。彼の友達だから安心して」 …まぁ…いいか… 色々聞かれたけど、適当に流した。 解散する時に 電話番号聞かれたけど…慣れ慣れしくてムカついて警察の番号を教えた。 数日後、カナと飲みに行った店で、あの人と会ってしまった…

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