最低女の知られざる過去
世の中最低だと思う女性はどんな女性でしょう??
理由はそれぞれあるとおもいますが最低の中でも酷い女です。
その最低でバカな女
七奈美の人生です。
フィクションかノンフィクションか…皆さんのご想像にお任せします。
(そう言えば盛り上がるからか?!💦)
不倫についての内容も入ります。
色んなご意見があるでしょうし、嫌な気持ちになる事もあるかもしれません…何卒よろしくお願い致します😳
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――終わらない恋――
家に帰ってからも、七奈美の頭の中は政治でいっぱいだった。
そして数日後―――。
二度と連絡はないだろう…と思っていた政治からの電話………。
“会って話しがしたぃ”
との事だった。
“きっと終わる――。”
そう覚悟の上、政治の店へ向かう。
カウンターの中の政治。
…その前に座る七奈美。
気まずい空気だ。
「…七奈美…ごめん!!」
ひたすら謝る政治。
「い~よ。覚悟してるし…。」
冷静なフリする七奈美。
「違う!…俺…離婚はできない。子供の事を考えるとやっぱり無理だ…」
七奈美にも空がいるし、そんな事わかってるし望んでもいなかった。
「だから何???」
少し苛ついて聞き返す七奈美に政治は言った。
「勝手な事言うのはわかってる!ズルいのもわかってる!でも七奈美を離す事はできない!別れるなんてできない!!」
何度も拒んだ七奈美だった。
さすがにここまで来ると無理だと思ったから。
それでも何時間もかけて七奈美は説得されて
結局
この恋は終わらなかった――――。
――七奈美の妊娠――
密かに関係を続ける二人………。
七奈美は体調の変化に気付く。
きっちり予定通りに来る生理が一週間遅れていた
検査薬の判定はもちろんプラス。
――――妊娠――――
ここから七奈美の心が
………
壊れて行く…………。
―――七奈美中絶―――
妊娠――。
普通ならどんなに喜ばしい事だろう。
七奈美は知っていた……
小さな命の愛しさを。
そんな命を七奈美はこの世に与えてやる事ができなかった。
政治には可愛い3人のチビ達がいる……。
政治へは中絶の意思を固めた後、報告した。
そして―――
七奈美の中から小さな命は消えた――――。
ごめんね…ママが悪かったね…だけどいつかまた…元気に産まれて来てね…。
七奈美の心はもう…
限界が近かった。。。
―――七奈美就職―――
疲れていた。
何かを変えたかった。
相変わらず飲み屋で働いていた七奈美は
“夜はもぅ辞めよう…”
と決めていた。
また求人情報を買いあさる毎日。
そんなある日―――
高校時代の友達から何年かぶりに電話が。
内容は
“今生命保険の仕事をしているから一緒に働かないか???”
と言う事だった。
な~ぁんだ…営業電話かよ…。
だけどこのタイミング!
学歴も資格もいらないその仕事に、魅力を感じた。。。
とりあえず説明会へ出席し、入社する事が決まった―――。
―――七奈美22才―――
この時、七奈美は22才になっていた。
政治との付き合いは既に三年を越えていた。
店には理由を話し、辞めていた七奈美は生活が規則正しくなって何だか体調も良い。
会社は遠く、通勤に車で一時間かかってた。
ドライブが好きな七奈美は何の苦もなく通勤していた。
“通勤道にも慣れてきたなぁ…♪”
そう思い始めていた頃…
政治は店を閉めた。
政治も夜からは足を洗うとの事…
営業マンとなった。
(ホストになる前の政治はずっと営業をしていた。)
そして段々と会う回数は減って来た。
七奈美も仕事に必死だったからだ。
完璧に
“セールスレディ”となっていた―――。
――七奈美の仕事―――
実家に住んでいるものの…
親におんぶにだっこじゃ空にも申し訳ない。
この不況の中、保険の営業は決して楽ではなかったが、本当に楽しみながらできる仕事だった。
新人ながらも勉強を頑張り、話術や心理学なども学び、営業に徹した。
そのお陰だろうか…七奈美の実力なのか成績も段々上がり、周りにも認められつつあった。
あまりにも仕事に熱中し続けたあまり、政治と会う回数も激減した。
―政治と別れよう―。
きっと熱中できる事を見つけ、自分に自信がついた今…
今なら別れられる……
そう思ったのだった。。
――七奈美の決断―――
いつもの様に政治と会う………。
いつもと同じ政治。
そしていつもと同じ様に政治に抱かれる――。
もう抱かれる事なんて何とも思わない。
でも…七奈美の心はいつもと違ってた…。
別れ際に切り出す。
「あのね…ごめん…
私 疲れちゃったんだ…
こんな恋愛…もうできない…限界…。」
あまりにも突然の話しに政治は驚いて―――
そして沈黙した。
「何度もこうして話して来たけどね。。。今度ばかりは私ももう決めたんだ。」
―――――
少しだけ強く言えた気がした。
またしばらく沈黙が続き………そして
政治は言った。
「わかった…。いつかこんな日が来るって思ってた……とにかく………
頼むから幸せになってくれ…」
その時、七奈美は初めて政治の涙を見た。
―――心の穴―――
仕事に没頭する毎日――
4年近く付き合って来た相手と別れて淋しくないハズもなかった。
だけど何となく解放された気持ち――
“もう何も後ろめたい事なんかない…”
前向きな気持ちで頑張っていた。
―――――――
営業所のトップ、営業所長。
当時の七奈美には分からなかったが、どうやらすごく優秀な所長。
とても尊敬できる所長だ。。
営業所内はみんな仲が良く、人間関係も最高だった。
そのお陰で、七奈美の心の穴なんか、あまり気にする事もなく日々過ごす事ができた。
――七奈美の会社――
相変わらず仕事に没頭する日々。
七奈美の実力なのか、成績はずっと良く、周りから認められ、役をもらえるまでになった。
ある日、七奈美は毎月ある会議に出席するため本社へ向かおうとしていた。。。
「本社行って来ますね」
所長に挨拶をして営業所を出ようとする七奈美に所長が「待って昉」と。
七奈美は所長の考えがわかった。
今日は所長も同じ時間に本社の別室で会議だ。
「あ…そう言えば所長も本社行かれますよね、一緒に行きますか?!」
―――そして二人は車で本社へ向かう。
七奈美とだけではなく、こうして同じ場所に何か用事があったりするとみんな一緒に乗り合わせて行っていた。
それだけ仲が良かったし……
その時が特別だったなんて―――
全然気付かなくて当然だ。。。
自分はもちろん、周りからもだ。。。。
―――告白――――。
車の中での会話はいつも通り。
仕事の相談。
会議嫌いな私への励まし、そしてアドバイス。。
“ん~…眠たい…”
助手席に乗ってたし。
睡眠不足だし。
そんな事思ってたら所長が突然音楽をかけた。
「これ…聞いてよ。
今の俺の気持ちだから」
“突然何だ?!”
今ここで全部歌詞を思い出せと言われても、ハッキリ言って覚えてない…
ただ…
宝物…とか…大切とか…
どう考えてもこれは…
口説かれてんのか、私?!
七奈美は気付くのが遅かったのかもしれず…
色々考えては見るものの…でもやっぱりどう考えてもそうだった。
でも有り得ない…
所長は家庭持ってる。
子供は二人。
七奈美の中の所長は
“優秀”“冷静”“部下思い” “平等” “真面目” …そんな感じ。
――――尊敬してたのに……。
ショックだなぁ………。
―――同じ過ち―――
そして七奈美は過去の事を話した。
不倫していた事―そしてその相手とは四年間付き合っていた事――。
別れた原因も……
だから自分は絶対に同じ過ちは犯したくない、と言う事も―――。
「俺は別れるよ。」
離婚する、と言う事を簡単に言ってしまう所長にビックリして言葉も出なかった。
段々考えているうちに、腹が立ってきた。
“結局所長も男…か。何で男ってそんなんばかりなの?!私がそう言う人にばかり好かれるのか?!”
もぅ…どうでもよくなってきた…
本気にするのもアホらしい…
要するに遊びたいんでしょ…
七奈美はもう、素直に物事を考える事なんてできない。
「いいですよ。」
それが――
投げやりになった
七奈美の
“答え”。
―――遊ぶ女―――
所長との不倫。
正直面倒臭い。
大きな事言ってるけど離婚なんてする気ないくせに。。
七奈美はもうどうでも良かった。
所長とは週1のペースで会っていたと思う。
ただ七奈美は“好き”と言う感情はなかった。
完全に遊んでいた。
本気になるのがバカらしい…
そう思っていた。
――会社での事件――
相変わらず仕事は楽しかった。
当時の七奈美には仕事以外に熱中できるものはなかった。
所長と付き合って半年が経つ――――。
そんなある日七奈美は車上荒らしに合う。
会社の駐車場で、既に暗くなっていた。
“あ゛~…ツイてない…”
ガックリしながら心配する所長をほっといて帰宅。。
そこへ、心配してくれた本社の部長から電話がなる。
「大変だったねぇ…大丈夫だった?」
会社の駐車場で起きた事件だ。ほっとけなかったのだろう。
普通の営業マン(ウーマン?!)と部長はあまり接点がない。
七奈美もまともに話したのはこの時が初めてだった。
そしてこれが七奈美を
更に酷い女へと変えて行くのだった――――。
―――酷い女―――
七奈美は、所長の事を相変わらず好きになれずにいた。
そしてあの事件の後――
部長からメールが来た。
ショートメールに何故か自分のアドレス。
仕事の事もあるから出来れば七奈美のアドレスも教えて欲しい……
そんな内容。
もしかして下心あり?!
…部長結婚してたっけ??
ふと考えてみたが、そんな事今更七奈美にはどおでもよかった。
アドレスを教え、部長との距離は急激に縮まって行く―――――。
そんなある日―――
“七奈美ちゃんと話してたら癒されるなぁ…彼女になってくれないかな?”
…はい来た。
はいはい。
男なんてそんなもの。
恋愛なんてできない。
愛する者がバカをみる。
――こうして不倫の二股が始まった―――――。
――バカ女七奈美――
こうして考えてみると
ほんと ヤな女。
“男なんて…”
そんな思いを抱えつつ
二股してた。
部長は42才。
もちろん家庭はあった。
二人ともが適当な付き合い―――。
22才にして
こんな酷い事してる奴…
他にはいないんじゃないかと思ったりした。
あれだけ離婚すると言い張ってた所長も
アピールしてくるだけで全く動く気配なし。
まぁ離婚したところで七奈美は所長と再婚する気なんてなかったが。
そして
二人と適当な付き合いをしつつ、他の男とも口説かれたら一緒に食事に行ったり、中には簡単にエッチさせる事もあった。
誰も傷つきやしないし
止めてくれる人だっていない。
安い最低女に成り下がり―――
男に対しての征服感を
どっかで味わってる気分になってたんだろう。
―――七奈美23才―――
昼間は仕事に熱中し、いつも帰ると空は寝ている時間だった。
二人の不倫相手や、口説いてくる男達。
仕事以外はそんな奴等と会ったりする事が多かった。
この時七奈美は23才を迎えていた。
そして季節は夏――――
五年間乗ってきた車は、そろそろガタが来ていて治すのにもお金がたくさん必要だった。
“新しい車が欲しい…”
お盆休みに入った七奈美は、会社の同僚と、七奈美の家の近くにある大きな車屋さんに行く事になった。
そして―――
その選択が
七奈美の人生を
大きく
変える事になる―――――
――車購入―――♪♪♪
お店に行くと、どうやらお盆でキャンペーンをしていた。。
店の外では出店の様に、ヨーヨーや焼きそばをしていた。
お客さんに配っている営業の人達―――
空はヨーヨーをもらって喜んでいた。
七奈美達は何十代…いや何百代とあったかもしれない…展示場と言うのだろうか、ズラッと外に並べてあった車を見て回った。。
会社の子と
“これカッコイイ!”
“これ可愛い♪”
“これ燃費いぃよね♪”
なんて話してたら早速、
こっちに来た営業マン。
「どんなのをお探しですか??」
七奈美は自分が欲しいと思ってる車の条件を伝えた。
そして気に入った車が見付かるまで時間はかからなかった。
店にいたのは2時間くらいだっただろうか………
営業マンの対応も良く、キッチリした説明もあり、車を購入する事に決めた。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
その営業マンの名前は
井上さん。
計算してもらって、頭金は次の日に持って来ると言い、良い気分でその日は帰宅した―――。
―――空の生活―――
ここまでは
『男』
について。
つまり七奈美の男関係をメインに書いて来ました。
その中、ちゃんと空は成長しています。
車購入―――この辺りで空は小学校入学となりました。
しかし色々と問題もありました。
一歳で小児喘息の診断。
症状は酷く、年に何度も入院しました。
小学校入学までの入院回数は軽く20回は越えてます。
そして3才の頃に自閉症と診断。
発達障害。多動症です。
空の場合は知的な遅れなどはなく、小学校に上がる時も一般学級にするか情緒障害のクラスにするか…と、選択できる程の軽度のもので、日常生活にはさほど支障はありませんでした。
ママっ子で、七奈美が家にいる時は常に離れません。
七奈美もそんな空が可愛くて大切で…
仕事だけは真剣にやっていましたが、本当に空の事は可愛がりました。
――政治からの電話――
車も新しくなり、仕事も順調。
所長や部長との関係も相変わらず適当に付き合う日々。
その日も仕事が遅くなり、会社の同僚と遅めの夕食………
家に帰ったら午前様……
お風呂に入ろうとしたその時――――
家の電話が鳴る。
“こんな時間に…。”
緊急な事かもしれないので出てみる。
――政治だった―――。
酔っ払った政治…七奈美は携帯番号を変えていたため、家にかけてきたのだった。
どうしても会いたい―――。
政治はそれしか言わなかった。
これ以上家に電話がなるのも困る……
そう思った七奈美は
携帯番号を教えてしまうのである――。
――政治との再会――
次の日
早速政治から電話が鳴る。。。
久しぶりに聞く政治の声―――昨日は家族にくバレたらどうしよう昉と言う焦りと、突然の驚きで、何にも感じる物はなかったが―――――
4年近くも一緒にいたんだから。
懐かしくない訳がない。
別れてから一年半くらいになってたかな…
とりあえずその日の夜に会う約束をして電話を切った。
鍋専門店――先に着いていたのは政治。
後から店に入る七奈美。
ほんの少し太った様な気がした政治は、少し照れた様子で
「よぉっ。」
と七奈美に向けて手を挙げる。
お腹すいてるし。
とりあえず食べた。
鍋専門店だけあって、すごく美味しかった。。。
―――政治の想い―――
色々と語る二人。
“離婚する気はない”
相変わらず政治のその気持ちは変わってなかった。
だけど………
何だろう………
昔みたいに熱い気持ちは七奈美に蘇って来る事はなかった。
もしかしたら“七奈美”
と言う人間自体変わってしまったのかもしれない………。
食事が終わり、会話が始まる。
言うまでもなく、政治はやり直したい…、
そう言って来た。
“やっぱりね…。”
そんな風にしか思えなかった七奈美はそんな自分が不思議だった。
別に…どっちでもいいや………。
本気で愛する人なんかいない今………
彼氏とか、どうでもよかった七奈美は、そんな政治を受け入れた。
政治は喜んだ。
ちょっとだけ罪悪感の七奈美。
そしてまた政治との付き合いが始まり、これで三人目の彼氏が出来てしまった―――――。
―――愛の形―――
政治とヨリを戻し…
七奈美から見る政治は昔と全く変わっていない様に見えた。
ただ七奈美は間違いなく変わってた。
政治と前付き合ってた時は、飲み屋で働いてたにも関わらず、他の男と手を繋ぐ事すらなかった。
もちろん政治の束縛が激しかったと言うのもあったが、何より七奈美自身政治を本気で愛していたから嫌な想いをさせたくなかった。
今は――――
それと反対だ。
他に二人も男がいるのだから………。
そして1ヶ月後―――――
やはり情なのか―――??
他の二人に対しては全く罪悪感等感じなかった七奈美が、政治に対してにだけ、罪悪感を感じる様になる。。。
―愛の形―とは言えないのかもしれないが……
一緒にいる事が政治を傷つけている事になると考える………。
そして、離婚を決意しない政治…七奈美自身の為にも良い付き合いではない…。
“別れ”………
やはり、
それが七奈美から政治への―――言うならば
“愛の形”。
――気持ちの変化――
車を買ってしばらく経つが…
何だか調子がおかしい。
とりあえず担当の井上さんに連絡をとり、車を持って行く事に。
井上さんと会うのは四回目。
七奈美より一回り程年上だと思うが、さわやかな感じでいつもキビキビとしている。
車を持って行き、整備の人に調べてもらう。
毎回そうだが、待ち時間などは七奈美の所へ来てお話してくれる。
きっと客を退屈させない為だろう。
でも………何だ?!
七奈美は井上さんの笑顔が大好きだ。
まだ“好き”なのかどうか分からない…
そんな目で見てなかったから。
だけどそれは、七奈美の知らない所で確実に想いは膨らんでいた―――。
―――七奈美24才―――
そして
相変わらず二人と不倫を続ける七奈美………。
七奈美は24才を迎え…
そして3月のある日―――
人事移動発表の日。
所長は遠く離れた他県へ
出世で移動する事になった。
少し淋しい気持ちもあるが………
最初から覚めていた七奈美からすれば特に何にも思わなかった。
淋しい時相手にしてくれる奴なんていくらでもいる…………
七奈美の気持ちなんてそんなもんだった。
発表があったその日―――
予想通りの所長からのお誘い。
とりあえず話したい事があるとの事で、ドライブしながら話しをした。
「七奈美は…1、2年遠距離恋愛してもいいと思う???」
所長から突然の質問。
「私淋しがりだから……
耐えらんなくて浮気しちゃうね、きっと。」
七奈美は少し考えてそう言った。
すると―――
突然信じられない事を言い出した。
「実は―――
昨日離婚届け出して来たんだ。」
えっっっ?!
え~ぇっっっ?!
望んでない展開………
動揺を隠せない………。
話しによると…
発表の日より10日程前に本人達にだけは知らされているらしく、それがきっかけとして離婚の話しをして、離婚に至ったらしい。
七奈美は自分を責めた。
こんないい加減な事して遊んでるから……
だからこんな事になるんだ――――と………。
その時はそう思い…
とりあえず離れても付き合いは続けて行く―――
そんな結論を出した。
―――所長の真実―――
所長の引っ越しもそろそろだ。
ずっと悩んでいたが…
七奈美は真実を知る事になる。
ある日、部長と会って色んな話しをしていた。
さりげなく(?!)
何となく所長の話しになる。
所長と付き合ってるだなんて周りはもちろん部長だって知らない。
所長の立場からしてみるとせっかくの出世のチャンスが、出世どころか降格…下手したらクビになるかもしれない。
女社会の中に紛れ込む総合職の男性陣なのだからその辺りはシビアだ。
それは部長からしても同じ事だ。
そして――――
「いい所長だったからいなくなると淋しいね…」
なんて会話から始まり…
単身赴任ではあるが、離婚なんて聞いてないと言う……。
―――嘘………
だった――――
七奈美からすれば
プライドも何もあったもんじゃない。
騙された………。
“部長から聞いた”なんて言えないから
“本当は離婚なんてしてないでしょ”
なんて言えない。。。
“面倒くさ………。”
改めて不倫男の汚さを痛感………
そして益々の男性不信…
まっ
こんな女だから仕方ないけどね―――――――
。
――所長との別れ―――
所長引っ越し当日……。
七奈美は、“所長”は
好きだった。
正直、男としては最低だったかも…。
(七奈美の事棚にあげたら、の話しだけど。)
だからやっぱり所長がいなくなる事は淋しくもあり、次に来る新しい所長に自分がついていけるかどうか不安もあった七奈美。
皆で見送り、そして七奈美は密かに別れの決意もしていた。
きっと新幹線の中で色んな事考えながら新たな土地への希望を膨らませてたんだろう…
無事に見送った七奈美は早速別れのメールを送り、仕事を済ませて帰宅した―――。
涙なんて出ない。
もぅどのくらい人を好きになってないんだろうな………。
所長との付き合いの中で、そう言えばこんな事があった。
七奈美が疲れきって、仕事を早く切り上げて帰った日の事―――。
久しぶりにご飯を作り、空と一緒に食べて、一緒にお風呂にも入り、幸せそうに寝付いた空を見ていた………。
仕事が終わったのだろう、所長から電話が鳴ったが、七奈美は出なかった。話し声で空を起こしたくなかったし、空の隣で寝てしまいたかった。
男と喋りたくなかった。
そして…
疑いを持ったのか
七奈美に会いたかったのか…
家のすぐ近くまで来ているとのメールが入る。
仕方なく部屋を変えて電話をかけるが、ケンカになり………
最終的には
“死にたい”
とまで言い出した。
気持ちが分からないではなかったが―――
さすがに40近い男にそんな事言われると………
呆れた………。
そんな所長なもんで…
別れのメールを送った後も散々メールしてきたけど…やっぱり七奈美の意志は固かった。
こうして七奈美の彼氏は部長一人となったわけだが………
相変わらず好きになれず…
適当に会い…
淋しい時は口説いて来る男がいれば遊んで…
そんな感じで日々過ごして行った―――。
―――恋の芽生え―――
そんなある日、いつもの様に車のオイル交換をしに担当の井上さんの元へ…。
相変わらず笑顔が素敵でさわやかな井上さんは、いつもの様にオイル交換中、七奈美とお話ししてくれてた。
車の調子が悪かったり…
ブレーキの音が鳴ったり…
ワイパーのゴムが切れてたり…
何だかんだで車ってお金かかる。
でもその都度井上さんに連絡し、お店へ行き、作業中は話し相手―――
こんな感じで車の事は井上さんにお願いしてた。
でも今日はなんでだろ??
何か雰囲気が違う様だった。
いつもの様に会話して、
いつもの様に席を立つ…
「お世話になりました!」
そして井上さんも
「気を付けてね!」
………………
なぜか訳もなく………
振り返ってみる七奈美…
いつもの様に見送ってくれているだけなのに
何となく淋しい目をしてる様に見えてしまった。
淋しい目のまま
口は笑ってる……
そんな感じ。。。
その瞬間――――――
七奈美は自分の中にある
―恋心―に
気付いてしまった――。
――七奈美の片想い――
あれからずっと…
井上さんの事ばかりを考えてしまう七奈美。。
いつぶりだろうか……??
七奈美が誰かを好きだと思ったのは…。
純粋な想いだった。
適当なんかじゃない。
“愛”と呼ぶには早いだろう…………。
だけど好きになっちゃったんだ。
そして――――
七奈美はこの気持ちを打ち明ける事なく
“車屋と客”―――――
―――
そんな関係を続けた。。
――部長との別れ――
七奈美の気持ちがハッキリしてしまった今……
部長との関係も続けて行く事が難しかった。
誘われても理由をつけて断る日が続く―――
そして、それから一度も会わないまま、七奈美から別れを告げた――。
納得していない様子だった。
電話もメールも頻繁にあったが七奈美は全て無視していた。
そして…仕事だけは集中してやっていたが、真面目にいつも家に帰り、空との時間を過ごしてた。
平和な日々………
こんな生活が幸せだった。
“愛のない恋人なんて願い下げだわ”
そんな風に思う様になってた……。
――七奈美の更正――
それから数ヵ月―――。
七奈美は遊びを一切しなくなる。
今までの時間を取り戻すかの様に空と過ごした。
あれから井上さんとは数回、オイル交換や点検などで会っていた。
七奈美の気持ちはどんどん膨らみ―――
ただずっと秘めていた。
この恋を自分の物にしようなどとは思わなかった―――
井上さんを好きでいる自分…。
相手がどう思っているか等知らない。
でも井上さんを好きと言う気持ち………
七奈美にはそれだけで充分だった。
散々遊び、
適当な付き合いをして来た七奈美が、なぜこんな気持ちになったのかは
七奈美本人にも分からなかった―――。
――MerryChristmas――
季節はまた
寒い冬――――
そう、今日はX'mas.イヴ
家では七奈美家族でパーティーをした。
空とケーキ食べて幸せな家族。。。
そんな時間は早く過ぎる………
夜になり、空も寝付く。
空の横で電話を開く。
メールが来ていた。
“あ…井上さんからだ!”
用件は車の事に決まってる…
それでも今日はX'mas。
嬉しくなってメールを見てみる。
“男だらけでカラオケって…
淋しいなぁ…”
ん???……
それだけ…?!
とりあえず……
(笑)MerryX'mas…と、
ハートいっぱいで送った(笑)
――突然の告白――
そこからなぜか、何回かメールのやりとりをした………
“忘年会はどうなの?”
とか……
“七奈美ちゃん毎日忙しいやろ?”
そしてイヴも終わりかけた12時前。
“電話できる???”
もちろん
“大丈夫です♪”
と返事、
すぐかかってきた。
「こんばんはぁ。」
さっきまで飲んでたわりにはあまり酔ってる様な印象もなく、しっかり喋っていた。
色々話してる間にイヴは終わり、X'mas当日を迎えた。
もうすぐ切るかな………
そんな雰囲気になった頃
「今度食事でも行かないかな??」
少し緊張しているのが分かった。
「いいですょ(笑)」
嬉しかったけど何か可愛くなって少しだけ笑ってしまった。
すると――――
「…って言うか付き合って!!」
………
言葉 出ない
嬉しすぎて―――
気付かれない様に
七奈美は泣いた―――。
>> 95
赤ちゃんの泣き方の違い、手話、異国語…見る側や聞く側が相手の気持ちを解ろうとすれば伝わる事がたくさんあります‼
たとえつたない文章だったりしても、伝えたい気持ちを感じる事が出来たらそれでいいと思います‼
目先だけで物事判断して人のあげ足取ってないで相手の気持ちを汲んで理解してあげれる広い視野をもった方がいいと思いますが⁉
主さん、ちゃんと伝わってます‼頑張って下さい🙇
- << 101 あとママさん坥 ありがとうございます溿 すごく嬉しいです俉 確かに私は文才もありませんし伝わりにくい部分もたくさんあると思います淸 そして何よりこんな女なら反感をかって、中傷あって当然だと思ってます。 ただ今回の目的は、そんな私の最悪な女時代を公開し、自分の中で区切りをつける事です…… こうして見ていただく事が本当に支えになっています。 感謝してます溿 これかも下手ではありますが…よろしくお願いします溿
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41レス 1334HIT 旅人さん -
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おとといきやがれ
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9レス 293HIT 関柚衣
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サブ掲示板
注目の話題
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子供の友達(という名の問題児)に怒っていい?
小学生の子供がいます。 近所の子が数人集まって遊びの誘いにくるのですが、一人外面の良い子の扱いに困…
15レス 289HIT おしゃべり好きさん ( 女性 ) -
富裕層になりたい
富裕層になりたい。 富裕層になって、下々の人間に、 「膝まづけ!!」 と、言ってみたい。
15レス 322HIT 社会人さん ( 男性 ) -
頼むから選挙に行ってくれ
頼むから選挙に行ってくれ… 誰がなっても変わらない 選挙に行く意味が分からない 行くのがめ…
19レス 366HIT おしゃべり好きさん -
俺はヒマ人だが、君もヒマ人か?
俺はヒマ人だが、、、ここに来る人はヒマだから来るのか?
27レス 395HIT 社会人さん -
心広くなったほうがいいかな?
お付き合いしてる彼には奥さんがいます そこは割り切って我慢しているのですが 来月後半に子供さんの…
42レス 1258HIT 萌々香 (20代 女性 ) -
5年目…これからどうするべき?
5年付き合っている彼氏とのこれからに迷っています。 私は30歳、彼は32歳。 同棲2年目で、お互…
11レス 350HIT 社会人さん (20代 女性 ) - もっと見る