一緒にお話つくろう会②byクリス(代行)

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2008/06/11 15:34(更新日時)

設定:7つの惑星(世界)を舞台に登場人物たちが連合軍と言う巨大組織と闘うストーリーです👮是非、皆さん読んでみて下さい⤴【一緒にお話つくろう会】代表…

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No.1141765 (スレ作成日時)

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No.51

>> 50 ⑦「お前らは何の目的でセレナたちを拐った?」

ミスチル「ふふ」

ザック「どうやら死にたいようだ」

ローナ「止めなさい。ザック。殺すなら情報を聞き出してからよ」

ザック「ちぃ」

ミスチル「おやおや」

ミスチルは凱たちの反応を見て、楽しんでいるようなだ。顔はにやけている。

⑦「お前!舐めてるのか!」

凱が斬りかかろうとしたのでカリーナは慌てて止める。

カリーナ「止めぇ!男どもは感情的なんやらから…まったく」

ミスチル「…」

⑤「黙ってないで何か言ったらどうなの?ミスチルって言ったっけか?」

セロは銃を抜き、足に向ける。

ミスチル「…」

⑤「拷問するしかないかなぁ。足から撃ち抜くよ」

カチャ

⑪「セロ!」

セロが撃とうとした時、ミスチルはゆっくり口を開く。

ミスチル「待った…」

⑤「喋る気になった?」

ミスチル「待った方がいい…私を傷つけてては貴方たちのお仲間は助からない」

⑦「お前…俺たちを脅す気か!この…」

カリーナ「凱!あかんってば!」

ミスチル「簡単なゲームです」

ローナ「?」

ミスチル「貴方たちを呼び出した理由ですよ」

⑤「ゲームだって?」

No.52

>> 51 ミスチル「そうです。キャプテン・ドグロ様は貴方たちとゲームをされたいと申しております」

深々とお辞儀をし、綺麗にたたまれた一枚の紙を凱に渡す。

⑦「なんだ…これ」

凱は黄ばんだ紙を広げ、内容を読む。

【セレナ姫の仲間どもへ

姫を助けたければ俺とゲームをしようじゃないか、ゲームの内容は簡単だ。俺の所まで来ればお前たちの勝ち、姫と竜人は返そう。だが、ここに来るまでに色々な障害を用意してあるから命の保証は出来ないぞ。死にたくなかったらゲームをしなければいい。しかし、その場合は姫の命はないだろう。そこにいるミスチルに案内してもらえ…じゃあな】

凱は読み終わると紙を丸め、ミスチルに投げつける。

⑦「お前のボスに言え!ゲームをしなくても俺はお前の所に行くってな!そして、殺す!それと案内はいらねぇ…ドグロぐらい直ぐ見つけられるぜ」

ミスチル「そうですか。ドグロ様に会うにはこの道を行かねばならないのに残念です」

そう言った瞬間、ミスチルの姿が消える。

ザック「なっ!」

No.53

>> 52 ザックはミスチルが立っていた場所に空いた穴を覗き込む。

ザック「アイツ…この穴に落ちやがった」

穴の底が見えず、相当深そうである。

ローナ「ミスチルって奴…どうりでここから動かなかったわけね。この下にこんな穴があるなんて油断したわ。組んでいた手の中にリモコンでも隠してたんでしょうね」

⑤「一体…なんなんだよ…ドグロって…」

セロは凱が投げ捨てた紙を拾い見ている。

カリーナ「ほんま…何考えとんか…わからんやっちゃ」

手紙を見ているセロをカリーナとリオが覗き込んでいる。

⑦「くそ…腹立つぜ」

ローナ「そうかりかりしないで…今はこの穴の中に入るか決めないと…ミスチルの最後の言葉からはこの穴の先にドグロがいると解釈出来るけど。穴に落ちるのはお勧め出来ないわ。何があるかわからないし…危険過ぎ」

ローナがそう言っている内に凱が穴に飛び込む。

⑦「いくぜぇ!!」

ローナ「ちょ…」

カリーナ「やほ~!姫はん!待っときいや!」

続いて、カリーナが飛び込む。

ローナ「貴方たち…ちょ…待ちなさい!」

⑪「やほ~」

ザック「何があろうと殺すだけ」

次にリオ・ザックが次々飛び込んでいく。

No.54

>> 53 ⑤「確かに危険度は高いけど…今はこれしか道がないよ。それにここは砂埃酷いしね」

セロは目を擦りながら、穴に飛び込んでいった。

ローナ「まったく…あらヤンは行かないのね」

ヤン「行きてぇが…穴が小さ過ぎる。入らねぇよ。ガハハハ!違う道でも探すぜ」

そう言うとヤンは荒野を歩いて行った。

ローナ「ほんと馬鹿ばっか…」

当てもないのに荒野を進んで行くヤンの後ろ姿を見ていう。

ローナ「はぁ…仕方ない」

ローナは穴の中に飛び込む。

ローナ「きゃあぁぁ~!」

穴の中は最初のうちは垂直だったが、徐々に角度がついてきて、滑り台のようになってくる。右に左にと曲がる穴をローナは滑っていく。数分たったころだろうか、光りが見えてきた。

ローナ「出口ね…わぁぁあ!」

ローナは勢いよく穴から出る。入口にいたセロの上に乗っかる。

⑤「ぐげぇ!」

ローナ「あら…ごめんなさいね」

下敷きになったセロの上からどくとローナは辺りを見渡す。

⑤「痛い…うぅ」

天井や壁は岩で出来ており、人工的に作られた空間のようだ。家数件分は入る広さで、前方には石造りの扉が見てとれる。そして、扉の前には二人の銀狼が立っている。

No.55

>> 54 二人の銀狼のうちの一人が話し始める。

ミスチル「皆さん。揃いましたか?今からゲームの始まりです」

⑦「ゲームかなんだか知らねぇが!通させてもらうぜ!」

凱の身体がオーラに包まれていく。ガイブレイドを使う前兆だ。

ミスチル「上をご覧下さい」

⑦「う!?」

ローナ「アレがキャプテン・ドグロね」

岩の天井から巨大スクリーンが現れ、キャプテン・ドグロが映し出されている。その後ろには縛られているセレナが見てとれる。

⑱「ゲーム開始だ!この俺様は7の部屋にいる。お前らがいる部屋は1の部屋だ。」

⑦「ちっ…」

凱はセレナの姿を目のあたりにして、下手に動けないことを認識したようだ。ガイブレイドを使うのを止めている。

⑱「俺様の部屋に来るには…俺様が用意した刺客と戦って勝ち抜いて貰うぜ。以上だ」

ローナ「どうやら…親玉さんはバトルマニアのようね」

ミスチル「えぇ。よく分かりましたねぇ」

スクリーンの映像は消える。

ミスチル「各部屋ごとにいる刺客を倒すと扉が開くシステムですのであしからず。あとですね。扉は魔法石で出来ておりますのでどんな衝撃を加えても潰すことはできないかと」

No.56

>> 55 カリーナ「ほんま…ふざけた奴らやぁ!でも…姫さんの命は奴らの手のうちやし…ここは大人しく刺客とやらを倒して進むんが一番なんかなぁ」

ローナ「そうね。それが一番いいと思うわ」

⑦「くぅ~気にくわねぇ。だが、仕方ねぇぜ」

凱は剣を鞘に戻し、ミスチルの指示を待つ。

ザック「くそめんどくせぇな」

⑪「ほんとだね」

⑤「とにかく今はあの一人目の刺客を倒すことだけ考えるか…」

ミスチルの横にいる第1の刺客と思われる銀狼はすらっとした引き締まった身体つきで、武器は何一つ持っていない。

ミスチル「この横にいるのは宇宙海賊1の拳法の使い手です。名はワイパー…」

ワイパー「しゃ!誰でもいいぜ!かかってこい!」

ミスチル「ぞうぞ。武器・魔法なんでもありです。もちろん殺しても…複数で闘っても問題ありません。ですが命を失う覚悟で挑んで下さい」

ワイパー「はいや!」

ワイパーを地面を蹴る。地面は亀裂が入り、砕ける。

⑤「なっ…」

カリーナ「格闘家ならうちが闘うわ。助けはいらへんからな」

カリーナはそう言うと前に出て、ワイパーと向かい合う。

⑪「大丈夫なの…あのお姉ちゃん」

⑦「大丈夫だ。アイツは強いぜ」

No.57

>> 56 ワイパー「何だ女が俺の相手か!?笑わせる。」
両手を広げはぁと溜め息をつくと、カリーナに向け人差し指を突き出した。

「そこの女、1分でお前を倒すと宣言しよう。」
ニヤッと左の口角が上がる。

カリーナ「……。」

「死ね!」
ワイパーは地面を蹴り土煙をあげ素早くカリーナの鳩尾(みぞおち)に右肘を打ち込んだ。
ザシュ



ワイパー「んっ!?手応えがない。」

カリーナ「どこ見て打っとんのや。それは、うちの残像や。」
尻尾をパタパタと揺らしている。

ワイパー「くっ、だが早いだけでは俺には勝てんぞ。」
一呼吸おき構えを取り直した。

カリーナ「うちも、ちょっと本気出していいやろか。後、30秒残っとるし。」
はぁーっ!と息を吸うと両拳にオーラが溜まりだす。

No.58

>> 57 カリーナ「気を溜めたオーラナックル喰らいな。ほな行くで!おっちゃん。」

ワイパー「おっちゃんだと、俺は二十後半だ!」

ザシュ
ワイパーの前にいきなり現れるとパアンと両手を鼻先で鳴らした。
「うっ」
突然の事で一瞬目を瞑った、その時を狙いカリーナは頭を抱え顔面に左膝蹴りを喰らわせた。
「ぐげっ」
そしてそのまま、気を溜めた右手を思いっきり振りかぶりワイパーの左わき腹を貫いた。
「がはっ…」

ズン
ワイパーは膝まづいた。
ドガガガガガガガガガガガガッ
手を休めずカリーナは、ワイパーに高速の蹴りを何発も叩き込む。
カリーナ「速射連脚!!」
ワイパーは数メートル後ろに吹き飛ばされた。

「オッサン、1分経ったで。」

⑪「…。」
⑦「なっリオ、敵でなくて良かったろ!」
リオはコクリと頷いた。

No.59

>> 58 ワイパー「ぐぐっ…流石だ…姉ちゃん…惚れたぜ…ぐ」

ガク

ワイパーはそう言うと力尽きる。

カリーナ「コイツが宇宙海賊1の拳法の使い手なんて聞いてあきれるわ。宇宙海賊たいしたことあれへんな」

ミスチル「おやおや…思ったより早く終わってしまいましたね。流石です」

魔法石で出来た扉がゆっくりと開いていく。

ミスチル「ぞうぞ…一つ言っておきますが、部屋を進む度に刺客の強さも強くなりますのであしからず…」

凱たちはミスチルに先導され第2の部屋に入っていく。

⑦「さぁ!次はどんな奴が相手だ!」

No.60

>> 59 部屋に入ると、薄暗くて相手がよく見えない。

⑤「何だってんだ!この部屋は…。」

ミスチル「第二の部屋。この部屋のクエスに力はありません。然し、相手をするとその力が分かるでしょう。」

「!?」
皆は目を凝らし、ようやく1人の影が見えてきた。

クエスは皆にお辞儀をした。

クエス「そこの貴方たち我にひれ伏すでしょう。」
パチン
指を鳴らすと姿が消えた…

ザック「何処へ消えたっ。」

ズキュン ズキュン ズキュン ズキュン ズキュン ズキュン

空中が光ると上から雨霰の様に弾が降り注ぐ。

⑦「危ねぇ!」
カリーナ「おっと。」
凱はリオをカリーナはローナを抱えて弾を避けた。
ブシュー
ザック「くっ速い…」背中のブースターを点火しよける。
⑤「…。」
セロは新型の銃を素早く抜き前転してクエスの方に構える。
⑤「コイツは銃を使う者として戦わせてくれ。」

クエス「ハッ!いいでしょう。我が二丁拳銃の餌食になるがよい。」

ズキュン ズキュン ズキュン
ズキュン ズキュン ズキュン

クエスが撃つ度に部屋が光る。

カチャカチャ ガシャン
セロは自分の銃を素早く改造すると銃口をクエスに向けた。

No.61

>> 60 クエス「さぁ!死になさい!はっはは!」

クエスの閃光弾銃が嵐のように火を吹く。

⑦「っ…」

ザック「これじゃ俺たちもヤバイぜ」

クエスの弾丸は八方から飛んでくる。

ローナ「皆私の後ろに!小人族の精霊よ!我らを守られよ!」

そう言うと半透明の半円状のバリアーがローナを中心に凱たちを包む。

⑤「あの光り銃厄介だなぁ…うわぁと」

セロは銃弾の嵐の中を紙一重で避けていく。

⑦「この部屋は一面、弾丸をはね返す素材で出来てるようだな。クエスとか言う奴の弾丸が八方から飛んでくるのはそれのせいだ」

ローナ「そのようね。それにあの閃光銃の光はこの暗闇の部屋で目を慣れさせないようにするためのようね」

ミスチル「その通りです。流石…観察力も素晴らしい」

ローナのバイアーの中に一緒にいるミスチルが言う。

ザック「なっ!なんでお前もいるんだ!」

ミスチル「おやおや、私も外にいては危険ですので…お世話になります。それに案内人の私に死なれては貴方たちもお困りになられるはずです」

ローナ「呆れるわ…貴方敵の自覚あるの」

ミスチル「そう言わずに…今は二人の闘いを見守りましょう」

⑪「だね」

No.62

>> 61 クエス「どうしました!逃げるのに必死ですか!ほらほら!」

クエスの弾丸は八方からセロを襲う。

⑤「ちっ!」

左、右、後ろ、前へと飛び、ぎりぎりながらも弾丸を避けていく。

クエス「なかなか運動神経がよいようですね!だが!何時まで避けてられますかな!」

弾丸は止むことなくセロを襲う。

⑪「ヤバイよ!セロ!」

カリーナ「そや!防戦一方やないか!そのうちやられてまうで!」

⑦「しっかりやれ!セロ!」

バリアーの中からセロへの野次が飛ぶ。

⑤「ったく。見ている奴は楽でいいよな」

頭をかきながら、見えむ敵を捉えようと必死に探す。

クエス「ほらほら!足が止まり出しましたよ!」

弾丸は容赦なくセロを襲い休む間も与えない。

⑤「マジであの光り銃うっとしいなぁ…目がいつまで経っても暗闇になれない」

横に飛び、空中で一回転し着地する。セロは弾丸が飛んできた方へ乱射するが、手応えはない。

⑤「ほんと厄介だよ。跳弾を利用して場所も分からないようにしてるなんてさ」

クエス「お褒め頂いて嬉しいかぎりです!さぁ!どんどんいきますよ!」

No.63

>> 62 ⑤「暗視スコープでも使ってやがるのかよ!なんで俺の場所が分かるんだ!」

弾丸はセロの頭をかすめる。

クエス「ほっほ!何故でしょうね!」

声で居場所を見つけようと頑張ってはみるものの声は反響し、弾丸と同じく八方から聞こえてくる。

⑤「うっ…この部屋ほんとよく出来てるよ」

無駄に乱射し弾切れになった銃に弾を込め言う。

クエス「特注ですからね!さぁ!更にスピード上げていきますよ!」

ザック「大丈夫なのかよ。アイツは」

⑦「駄目かもしんねぇな…セロ!目で見るんじゃねぇ!心だ心!」

ローナ「鈍いわ。ほんと人間で第六感が鈍感よね。私はクエスの姿がはっきり見えるのに!」

バリアーの中からは思い思いの声が聞こえてくる。

⑤「はぁ…俺はお前らみたいに人間離れしてないの!」

セロは少しでも音するとその方向に乱射するがクエスを捉えることは出来ない。

⑤「はぁはぁ…」

元から体力には乏しいセロは息切れし始める。

クエス「ふふ!そろそろですかな!」

No.64

>> 63 ⑤「使いたくないんだけどなぁ…高いから」

セロはポケットから高性能小型爆弾を取り出し、高く放り投げる。

⑤「ドカ~ンってね」

ドカァァン!!!

凄まじい爆発により、天井が崩れ落ちていく。

ガラガラガラ

クエス「なっなに!うわぁぁ!」

天井から崩れてくる瓦礫にセロ・クエスは飲み込まれていく。

⑪「セロ!」

⑦「馬鹿何してんだ!セロ!」

ザック「自滅かよ」

ローナ「くっ…」

ローナのバイアーのお陰で、凱たちは崩れてくる瓦礫からは守られるが、セロは瓦礫の下に消えてしまう。

⑦「ローナ!バイアー解除してくれ!」

ローナ「分かったわ!」

ミスチル「おやおや」

部屋は一面瓦礫の山と化している。

⑪「セロ!」

セロが立っていた場所に数m積もった瓦礫をリオは鉄を変形させ作ったアームで退かしていく。

カリーナ「リオちゃん!早よせな!死んでまう!」

⑦「ちくしょ!何もここまでしなくてもいいだろうが!」

凱・カリーナは手で小さな瓦礫を退かしていく。

ローナ「ふ~ん。中々…度胸があるわね」

ザック「ふん」

No.65

>> 64 ⑦「なんだこれ」

瓦礫を退かしていくと緑色の可愛らしい蛙が出てきた。

⑪「何?」

フシュー

ゴム製の蛙から空気が抜けていく。

ローナ「緊急用衝撃吸収装置ね」

絞んだ蛙の内側から、セロが脱皮するように出てきた。

⑤「ぷは!苦しかった!」

カチ~ン!

凱・リオ・カリーナから拳骨が一斉に飛んでくる。

⑦「無茶しやがって!」

⑪「心配したんだぞ!馬鹿!」

カリーナ「冗談キツイわ!」

⑤「まぁまぁ。そう怒るなよ。勝ったしさぁ」

本人はいかにも暢気そうに言う。もちろん二発三発と拳骨が飛んできた。

⑤「痛たたぁ…これ高かっただけあるよ中々だぁお勧めだよ」

絞んだ蛙形、緊急用衝撃吸収装置を指さしながら言う。

ミスチル「皆さん。扉をご覧下さい」

⑦「おっ」

ゴオオオオ

第3の部屋へと繋がる扉がゆっくりと開いていく。

ミスチル「ぞうぞ」

⑦「次はどんな奴だ!」

一同は第3の部屋へと歩を進める。

No.66

>> 65 ⑦「さぁ次は誰が闘う?」

ザック「俺がやる」

ミスチル「皆さん。次の相手はグリップと言う…」

ミスチルが第3の部屋の中央で立っている第3の刺客グリップの紹介をしようと意気込んだその時、グリップが地面に叩きつけられる。

グリップ「ぐふ…な」

ザック「死ね」

高速で移動したザックはグリップをハンマーに変形させた右腕で、叩き落とすように振りかぶり、グリップを地面に這いつかせると今度は左腕を機械獣(鋭い牙をもったライオンのようなもの)に変形させる。

グリップ「ひぃぃ」

ザック「…」

機械獣(左腕)
「ギャアァァァ!!」

グリップ「うわぁぁぁ!」

機械獣は食らいつくようにグリップに襲いかかる。

ローナ「悪い癖が出たわね」

カリーナ「こうなったらうちらはやることなくなるで」

第4の部屋の扉がゆっくり開いていく。

ミスチル「うっ…素晴らしい…軽々と」

ザック「次も俺様が殺る…どけ!」

ミスチル「おっと…」

ザックは全身血塗れになっている。そして、ミスチルを突き飛ばすと一人で第4の部屋へと入っていく。

⑦「どうしたんだ。アイツ…」

ローナ「殺人スイッチが入ってしまったのよ」

No.67

>> 66 ⑦「なんだ…」

凱たちはザックに続き、第4の部屋へと入っていく。

⑤「酷いな…」

だが、部屋にはザックの姿はなく無惨な姿と化した第4の刺客が横たわっているだけだ。第5の部屋へと繋がる扉は既に開いている。

ミスチル「おやおや…もう終わりましたか…では皆さん次に進みましょうか」

カリーナ「ほら。うちらはすることないやろ」

⑤「確かに…」

ミスチル「そうですかね」

ローナ「何?ザックが負けるとでも貴方は思ってるのかしら?ザックは頭はアレだけど強いわよ」

ミスチル「確かにお強い方です。ザック殿は…しかし次の部屋ではザック殿の力は無に等しい…あの部屋の刺客に手を出そうものなら…こうなります」

ミスチルは第5の部屋を指さす。

ローナ「なっ…なんてこと」

ミスチルが指さす場所にはザックが力なく倒れ込んでいるではないか、凱たちは慌てて、第5の部屋へ入っていく。

ローナ「ザック!」

カリーナ「どないしたん!」

ザック「…」

『心配するでない…殺してはおらん』

⑦「うっ!お前がやったのか!」

部屋の中央には第5の刺客と思われる魔法使いが立っている。

No.68

>> 67 「お前たちは考えなければいかない」

老人の魔法使いは灰色のマントを身につけ、地面にも届きそうな長い髭、巨大な水晶がついた長い杖を持っている。雰囲気は何処かハークに似ている。

⑦「なにを言ってんだ!うっ!動かねぇ…」

凱は剣を抜こうとするが身体が動かない。

「考えよ…誰が己と闘うか…」

魔法使いからは凄まじい魔力を感じる。

⑤「なんて…くっ魔力だ」

ローナ「あ…貴方様は大地の大賢者オジオン殿…」

カリーナ「大賢者やって?」

⑪「大地の大賢者ってあの有名な…?」

オジオン「いかにも儂は大地の大賢者と呼ばれておる者だ」

自分の顔より大きい水晶を軽々と持っているオジオンは歳のわりに力が強いようだ。

⑦「大賢者ともあろう者が悪党に手を貸すなんてよ」

凱は縛りの魔法から逃れようと必死に身体を動かしているが、無駄な抵抗という奴で、魔法からは逃れられずにいる。

オジオン「儂はこの世の全ての出来事を把握しておる。儂は知そのものだ。悪に加担するような真似はせん」

ローナ「宇宙海賊は悪ではないと言われるのですか?オジオン殿?」

オジオン「…」

No.69

>> 68 オジオン「今はそんなことより…姫を助けることだけを考えよ」

オジオン「凱・セロ・リオ・カリーナ・ローナ・ザックお前たちのことは全て知っておる。小さい時から見ておった…お主のこともなミスチルよ」

ミスチル「…」

⑦「!?」

ローナ「大地の大賢者は…この世界の人々のこと見守っておられる存在…言わば私たちにとっては神のような人よ。それにオジオンは自然そのもの…オジオンが死ねば自然も死に絶えると言われているわ」

⑤「そんなに凄い人なの」

オジオン「儂はこんな周りくどいことは好きではないが…ドグロの意思を尊重しておるのだ。今からお前たちを試させて貰うぞ。」

オジオンは凱を指さす。

⑦「なっなんだよ!」

オジオン「姫を助けたい気持は強いか…凱よ」

⑦「そりゃ!助けてぇ!」

オジオン「なら…己と闘って勝ってみよ」

凱の身体は光りに包まれ消える。

⑤「なっ!凱!」

ローナ「心配しないで…試しの義よ」










⑦「うっ…何処だ…ここ」

凱はオジオンが作り出した空間にいた。見渡すがきり、白の世界。

No.70

>> 69 『試しの義をうけるか凱よ』

地の底から響くようにオジオンの声が聞こえてきた。

⑦「試しの義だと!」

凱は剣を抜き、構える。

『そうだ。この義は本来、賢者となるときにふさわしいか試す時に行うものだが…今はお前を試すのにちょうどよい』

⑦「…」

『姫を助けたいという意思が強ければ己と言えど打ち勝つことができよう。だが、逆に弱ければこの空間に飲み込まれるだろう』

凱「そう言うことだぜ」

⑦「なっ…俺」

凱の目の前に凱とそっくりな人間が現れ、凱と同じ構えで、剣を構える。

『言っておくが…闘いと言うものは力だけが勝敗を決めるのではないぞ…凱よく覚えておけ』

凱「さぁ…始めようぜ…俺」

⑦「くっ…」

偽凱が凱に斬りかかる。動きは凱そのものだ。

ガキーン

剣と剣か噛み合い鈍い音がなる。同じ剣に同じ人間がぶっかり合う。

凱「姫がそんなに大事か?お前は孤独が友達だっただろうが!忘れたか!なぁ!そうだろ俺!」

⑦「お前…くっく」

力は互角。

凱「セレナなんぞどうでもいいだろ。俺たちには関係ない。あっそうだ。いっそ売り飛ばして賞金貰うか!」

⑦「くそ…」

ガガガガガガ

No.71

>> 70 偽凱「なぁ!代々よ!連合軍を倒してなんの意味があるんだよ!」

⑦「ぐっ」

偽凱の攻撃を必死に防ぐ。

偽凱「セレナを連合軍に連れていけば!俺たちは一生遊んでくらせるぜ!」

凄まじい速さで繰り出される剣を凱は危なかっしく受け流していく。

⑦「偽者ヤローに何を言われても!何ともねぇぜ!くらえ!」

凱の身体はオーラに包まれる。

偽凱「ふっ…馬鹿な奴だぜ!俺!」

⑦「ガイブレイド!!」

偽凱「くっく」

偽凱が怪しげに笑う。

No.72

>> 71 オーラを纏った凱は矢のように偽凱に突っ込む。

偽凱「くっく…7重残像」

⑦「なっ!そんな技まで!」

だが、剣は偽凱を捉えることは出来ず、宙を斬る。

偽凱「くらいやがれ!7重残像剣!」

それどころか、偽凱の攻撃が凱を襲う。

⑦「ぐっ…がはぁ」

ガイブレイドの反動で動きが止まっていた凱はまともに技をくらい倒れ込む。

⑦「ぐっ…てめぇ」

偽凱「大丈夫か俺?くっく」

No.73

>> 72 凱の額から血が滴り落ちる。
ズズズ
⑦「そうか…分かったぜ…」
ゆっくりと立ち上がった。
偽凱「何が分かったんだよ!」

⑦「これが答えだ!」

そう言うと自分自身に黒魔剣を腹に刺した。

⑦「俺様は、闇に対する気持ちが弱く心のどっかに迷いがあった。」
「ごふっ!信念を貫く。姫を守る。ドイスを倒しこの宇宙を闇から救う。そして、己自身に勝つ!!全てを受け入れるぜ…」
ギュッと拳を握り締めながら、凱はそのまま地面に倒れ込んだ。

フッ
偽凱はいつの間にか消えていた。

『合格じゃ。』

凱は光に包まれると、元の部屋に戻ってきた。

オリジン「皆よ!よく聞くのじゃ。闇と光は表裏一体、人の心にも光があるから闇が出来、闇があるから光を求める。」
「人の心は必ずしも善ばかりじゃないのじゃ。全てを受け入れ、それに負けない心、信念を持ち打ち勝つ事が大事なのじゃよ!」

大地の大賢者は大きな水晶が付いた杖を凱に向けると回復の呪文を唱えた。

No.74

>> 73 ⑦「うっ…体力が戻ったぜ」

オジオン「儂からの課題は見事合格じゃ…先に進むがよい」

オジオンは第6の部屋へと続く扉を指さす。

ローナ「大賢者オジオン殿…一つ聞いても宜しいですか?」

オジオン「ローナよ…お前の聞きたいことは分かっておる」

ローナ「それでは…答えをお教え下さいませんか」

オジオン「儂は世界の均衡を守るためにいる存在だ…儂自ら均衡を崩すような真似はせん。そして…今世界は変わろうとしておるのだ…だが、決していい方へ変わろうとはしておらん」

ローナ「世界の均衡が…」

先を言おうとするローナをオジオンが止める。

オジオン「ローナよ…儂に言葉は必要ではない。世界の均衡が崩れた時に何が起こるか…その質問に答えられるものはこの世にはおらんだろう。例え魔法界の魔法老すら答えをおっしゃることは出来まい。しかし、均衡が崩れれば人は人でなくなり…魔法はこの世界から消え…種族の境すらなくなる…と言われておる。だが、これぐらいではすむまいな」

No.75

>> 74 ⑤「魔法消える?」

オジオン「魔法は世界を束ねるものだ。魔法は善と悪を区別し、運命をつかさどる。そして、死者の世界・魔法界との境界を保つものだ。魔法がなくなればこれら全てが無となろう」

⑪「錬金術も?無くなちゃうの?」

オジオン「魔法は人の得た力の原点なるものだ…魔法が消えれば錬金術とて例外ではなかろう」

カリーナ「大賢者はん!世界の均衡が崩れる原因って!なんなんや!」

⑤「皆!信じるな!大賢者が言うからって本当とは限らない!俺たちを試してるのかも…代々本物の大賢者っていう証拠もない」

ローナ「この人は本物よ。私の中の精霊たちもそう言っている」

ザック「この人は本物だ…俺を簡単に倒すなんぞ…賢者クラスの魔法使いでも無理だ…大賢者クラスじゃねぇと」

ザックはアンチマジック製合金の身体をゆっくり動かし、立ち上がる。

カリーナ「ザック!大丈夫なんか!」

オジオン「心配するでない…と言ったはずだ。儂はただ眠りの呪文をかけただけじゃ。突然襲ってきよったからの」

ザック「大地の大賢者オジオン様とは知らず、無礼な行為お許しを…」

ザックは深々と頭を下げる。

  • << 77 オジオン「かまわん…儂はお前たちが敵とする宇宙海賊側についておるのだ。襲われても仕方あるまい」 ザック「すいません…オジオン様は俺の生まれた村じゃ…神様のように崇められていたってのに…」 ローナ「あら…貴方がそんなに神を崇めてるなんて始めて知ったわ」 ザック「ちっ…」 カリーナ「…」 オジオン「カリーナ」 カリーナ「なんや?…うっ…なんですか?」 オジオン「お前の質問には今はまだ答えられないのだ…均衡を崩す原因…それはドグロに勝ってから言おうとしよう」 ミスチル「では…第6の部屋へ」 第6の部屋へと進んでいく。部屋には刺客の姿はなく。先に入って刺客を探していた凱しかいない。 ⑦「いねぇ…何処にも」 ミスチル「それは仕方ないでしょう…刺客はこの私ですから」 ⑤「!?」 ミスチルは剣を抜き、中央まで歩いていく。今凱たちがいる部屋は天井がドーム状のセレナたちが捕まった部屋だ。 ミスチル「さぁ…どなたが相手になって下さいますか?」 ドーム状の天井は空がはっきり見え、雲に隠れた月が少しだけ顔を出している。 オジオン「さて…儂も拝見させて貰うか」

No.76

今日も一日、学校が始まる…。ダルい。私は高校一年生。入学して2週間。クラブには入ってない。友達はまぁまぁいる方かなぁ。でも毎日毎日楽しくナイ。毎日学校で授業も楽しくナイし。先生も真面目。友達も3人いるけど…みんな真面目な子ばっかり…。私も一応真面目っぽくしてるけど、まぁ派手じゃないし大人しい方だし…そんな毎日。 今日も理科ある。最悪キツイなぁ。理科の先生って今入学式の時に来た新任の先生。若い上にちょっと間抜けそう…。ハァ。そんな親父に授業見てもらうのかぁ。 … しんどい。『珠理~!早く行くよ理科室!』 『はいはい…』 理科室に行って、生徒に気に入られそうな爆発実験何かするんでしょ。(キーンコーン)あ…チャイム『早く急ご!珠理!』『はいはい』 理科室に駆け足で入ると皆はもう席に座っていた。先生は試験管を持ちながら、私たちを見ると『早く座りなさい』とゆっくり口調で言った。私たちは席に着くと、先生は試験管を置き皆に言った。『僕は、早間祐菜と言います。これから3年みんなの理科を受け持つことになりました。よろしくお願いします。では、今日は…みんなに面白い実験をやってもらおうと思います』

  • << 78 やっぱりね。みんなに気に入られたいんだ…『まず用意する物は…』私は先生の顔をゆっくり上から見てみる。顔はお兄ちゃんタイプで、カッコイイけど見た目が間抜けな感じ(笑)『ねぇ、珠理、先生ってカッコイ良くない??顔、イケメンだょね』『そうか??』(キーンコーン)あ…チャイム!やっと終わったよぉ…。『亜紀教室行こうか』あれ…亜紀??どこ行った…?『先生!あの…亜紀、わからないところがあるから今日の放課後教えてください(*^^*)』『良いよ。今日の放課後ね。』うわぁ、あいつ…(-_-;…。『亜紀、行こう教室』『うん行こっか♪♪』ハァ…こいつ…『あんた何か企んでるよね』『わかちゃった??だって先生凄くカッコイイじゃん💕だから💕』ハァ…(-_-;よく言うよ。今先輩と良いところまで行ってるくせにわざわざ興味もないクラブに入って先輩に放課後告白して…。まぁ亜紀、かなりの面食いだしね。先輩もかなりのイケメンでカッコイイし、まぁしょうがないか…。

No.77

>> 75 ⑤「魔法消える?」 オジオン「魔法は世界を束ねるものだ。魔法は善と悪を区別し、運命をつかさどる。そして、死者の世界・魔法界との境界を保つも… オジオン「かまわん…儂はお前たちが敵とする宇宙海賊側についておるのだ。襲われても仕方あるまい」

ザック「すいません…オジオン様は俺の生まれた村じゃ…神様のように崇められていたってのに…」

ローナ「あら…貴方がそんなに神を崇めてるなんて始めて知ったわ」

ザック「ちっ…」

カリーナ「…」

オジオン「カリーナ」

カリーナ「なんや?…うっ…なんですか?」

オジオン「お前の質問には今はまだ答えられないのだ…均衡を崩す原因…それはドグロに勝ってから言おうとしよう」

ミスチル「では…第6の部屋へ」

第6の部屋へと進んでいく。部屋には刺客の姿はなく。先に入って刺客を探していた凱しかいない。

⑦「いねぇ…何処にも」

ミスチル「それは仕方ないでしょう…刺客はこの私ですから」

⑤「!?」

ミスチルは剣を抜き、中央まで歩いていく。今凱たちがいる部屋は天井がドーム状のセレナたちが捕まった部屋だ。

ミスチル「さぁ…どなたが相手になって下さいますか?」

ドーム状の天井は空がはっきり見え、雲に隠れた月が少しだけ顔を出している。

オジオン「さて…儂も拝見させて貰うか」

  • << 85 ローナ「私が、相手になるわ。」 金色の髪を靡(なび)かせ前に出る。 ミスチル「いいでしょう。」 鉄仮面を被っている為、下の表情は読み取ることが出来ない。 ⑦「大丈夫なのかよ?あんな、おチビちゃんで。」 カリーナ「アンタみたいな力馬鹿と一緒にせんときや。仮にも、賞金稼ぎ7のメンバーの一人なんやさかい。」 ザック「凱、まあ見てなって!」 ローナとコンビを組んでいるカリーナとザックは、そう言うと観戦モードに入って地べたに座ってしまった。 ⑦「んじゃ、お手並み拝見といきますか。」 ちょっぴり皮肉を込めて言い凱は腕を組んだ。 ⑪「出番がない…」 ⑤「リオ、そう言わず、ローナの戦いを見てみようよ。」 リオの肩をポンっと叩きミスチルの方に目をやった。 ミスチルは右手に剣を左手に虹色の水晶を持っている。

No.78

>> 76 今日も一日、学校が始まる…。ダルい。私は高校一年生。入学して2週間。クラブには入ってない。友達はまぁまぁいる方かなぁ。でも毎日毎日楽しくナイ… やっぱりね。みんなに気に入られたいんだ…『まず用意する物は…』私は先生の顔をゆっくり上から見てみる。顔はお兄ちゃんタイプで、カッコイイけど見た目が間抜けな感じ(笑)『ねぇ、珠理、先生ってカッコイ良くない??顔、イケメンだょね』『そうか??』(キーンコーン)あ…チャイム!やっと終わったよぉ…。『亜紀教室行こうか』あれ…亜紀??どこ行った…?『先生!あの…亜紀、わからないところがあるから今日の放課後教えてください(*^^*)』『良いよ。今日の放課後ね。』うわぁ、あいつ…(-_-;…。『亜紀、行こう教室』『うん行こっか♪♪』ハァ…こいつ…『あんた何か企んでるよね』『わかちゃった??だって先生凄くカッコイイじゃん💕だから💕』ハァ…(-_-;よく言うよ。今先輩と良いところまで行ってるくせにわざわざ興味もないクラブに入って先輩に放課後告白して…。まぁ亜紀、かなりの面食いだしね。先輩もかなりのイケメンでカッコイイし、まぁしょうがないか…。

No.79

『珠理!!ちょっと待って!』『?何??』『あのさ、先輩が今から、デート行こうって言ってるんだよねぇ…で、先生に行けないって断っといてお願い』と言って走って行ったハァ…何で私が伝達係に…勝手すぎるって…職員室まで来て扉を開ける。『あの~早間先生はいませんか??』『早間先生は理科室にいるよ。』『ありがとうございます』理科室か…一階まで行かないと…面倒くさいなぁ。階段をゆっくり降りて廊下の端の理科室まで行くと扉をそっと開けた。『先生…いますか??』と小さな声で言って覗くと真剣な目で実験に集中していた…間抜けな感じとは一変して本当の大人って感じがした。じっと見ていると急に先生が私を見た。

No.80

急に先生がこっちを見たからビックリして私は端にしゃがんで隠れた。先生は気付いてるみたいで私に『かくれんぼ?』と笑って言ってきたので私は頬を赤らめながら立ち上がった。『先生、あの長田さんが来られなくなったそうです』『うん。わかったありがとう』私はそれだけ言って帰ろうとすると先生が『ちょっと待って。ちょっと来てくれる?』と急いで言ってひき止めた。私はトボトボそっちに歩いて行くと先生はビーカーを持って何かを入れている。『これを持ってくれる?』と言ってビーカーを私に渡すと急にビーカーがポンッと音をたてた。『ひゃあっ』先生は笑って『驚いた?』と言って私を見ている。『ちょっと驚かそうと思って(^^)』と恥ずかしそうに言った時の顔が普通の男子の顔の様に見えた。私はその顔にドキッとした。『ごめんね。ひき止めて、さぁもう帰りなさい。』私は黙って顔を赤らめながら教室を出て行った帰り道や家でも先生のことばっかり考えていた。次の日は休みだったけど、先生がどうしても気になって学校まで行った。理科室の扉を開けてそっと覗くと先生が昨日の様に真剣な目でに実験をしていた。

No.84

表現力がありますね😊細かい描写が良く出来ていると思います。ただ、残念なことにこの「話つく」の物語のシュシとちょっと違うってところです😂
おしい☝
もし、この続きがあるならスレ立ててしてみると良いと思います。
期待して待ってます。💪
いちファンの「話つく」の凱より

No.85

>> 77 オジオン「かまわん…儂はお前たちが敵とする宇宙海賊側についておるのだ。襲われても仕方あるまい」 ザック「すいません…オジオン様は俺の生まれ… ローナ「私が、相手になるわ。」
金色の髪を靡(なび)かせ前に出る。

ミスチル「いいでしょう。」
鉄仮面を被っている為、下の表情は読み取ることが出来ない。

⑦「大丈夫なのかよ?あんな、おチビちゃんで。」

カリーナ「アンタみたいな力馬鹿と一緒にせんときや。仮にも、賞金稼ぎ7のメンバーの一人なんやさかい。」

ザック「凱、まあ見てなって!」

ローナとコンビを組んでいるカリーナとザックは、そう言うと観戦モードに入って地べたに座ってしまった。

⑦「んじゃ、お手並み拝見といきますか。」
ちょっぴり皮肉を込めて言い凱は腕を組んだ。

⑪「出番がない…」

⑤「リオ、そう言わず、ローナの戦いを見てみようよ。」

リオの肩をポンっと叩きミスチルの方に目をやった。

ミスチルは右手に剣を左手に虹色の水晶を持っている。

No.86

>> 85 ローナ「火の精霊よ、業火で敵を焼き尽くせ。」

ミスチル「いきますよ。」
ジャッ
ローナの言葉と同時にミスチルは動いた。

グオォォォッ
人の形をした炎がミスチルを包むが、それも気にせずローナに剣を振り下ろす。
ガシッン
何とか、紙一重でかわすが金色の髪の毛が舞った。
ローナ「速いわね。風の精霊よ。我が身を疾風に変えよ。」
ビュー-ッ

ローナもミスチルと同じ速さで動き、更に精霊を出す。

ローナ「水の精霊よ。大海原の渦に巻き込め。」
ズオォォォッ

ミスチルの周りだけ凄まじい水竜巻が起き体をネジっていく。

その時、ミスチルの左手に持っている虹色の水晶が光った。

No.87

>> 86 カリーナ「なんや、あの光りは…」
カリーナとザックは顔を見合わせ真顔になった。
ザック「嫌な予感がする。」

ズズズズズズッ
ミスチル「…。」
水竜巻にもまれながら剣を振ると、空間が裂けた。

⑦「!?」
⑤「空間が斬れてる…」
⑪「一体どうなってるの!?」

ローナ「私の精霊が空間に飲み込まれていく。何なの…」

ミスチル「私に勝てますか?」

ローナ「馬鹿にしないでもらいたいわ!空間を斬ったぐらいで。」

冷たい鉄仮面の下の表情は分からない。
初めてローナは、いつも冷静に分析しクールを通しているが、内心相手の表情や手の内が読めない為、焦っていた。

ミスチル「…。」

ミスチルは再び剣をローナに向かって振り下ろした。

No.88

>> 87 ローナ「地の精霊よ!」

咄嗟に精霊を出し、ガードしたローナだったが、ミスチルが放った剣撃は空間をもねじ伏せ、地の精霊は軽々と飲み込まれてしまう。

ミスチル「おっ…よく防ぎましたね。しかし…いつまでも防げるものではありませんよ」

ミスチルの水晶が再び光りを放ち始める。第二波目を放つ気だ。

ローナ「くっ…」

オジオン「一撃目はガードは出来たが、攻撃の度に精霊を失っては魔力が尽きるぞ…助けが必要なのではないか」


⑤「確かに…」

カリーナ「うち助けに入る!ローナは一日で三人(三回)までしか精霊を出せないんや!もう魔力も殆どない」

そうしている間にもミスチルの剣波がローナを襲う。

ローナ「ちっ…なんて」

ローナは既に精霊を失った代償で魔力が尽き、もはや逃げるだけで精一杯だ。危なげに攻撃をかわしていく。

ミスチル「おや…もうバテましたか…流石に高度魔法の精霊召喚をしたにも関わらず、精霊(魔力)ごと時空に引き込まれては魔力も尽きますか」

ミスチルの目に殺気がこもる。止めをさす気だ。

No.89

>> 88 ミスチル「うっ…」

ミスチルが剣を振ろうと身体を動かした時、金属の蛇のようなものが素早い動きでミスチルの身体を締めつけていく。

⑪「必殺鉄蛇!」

ミスチル「ぐっ…なんです。これは…可愛い顔をした蛇ですね」

鉄蛇の力は強くミスチルは身動きがとれない。

カリーナ「アンタの水晶頂くよ!」

⑦「おら!くらいな!」

ミスチルの前に突然現れた凱は剣を振る。鉄蛇で身動きがとれないミスチルはまともに攻撃をくらい。吹き飛ばされる。

カリーナ「貰い~!」

その衝撃でミスチルの手からこぼれた水晶にカリーナのハイキックが飛ぶ。水晶は空中で粉々に砕け、ミスチルは地面に叩きつけられる。

⑦「流石に強いぜ…アイツ咄嗟に鉄蛇を切って、剣でガードしやがった」

手応えのなかった自分剣を見ながら言う。

ミスチル「やりますね。楽しくなってきました。私を倒すのには一人では役不足でしたから全員でこられた方がいい」

ミスチルはゆっくりと立ち上がり、剣を構える。リオの鉄蛇は切られており、ミスチルを拘束する力を失っている。

ローナ「私だけでもやれたの」

ザック「そう言うな…ほらよ」

力を失い座り込んでいるローナにザックは手を貸す。

No.90

>> 89 ミスチル「さぁ…どうぞ」

かかってこいと言わんばかりに手を動かし言う。

カリーナ「えらい強気やな。御自慢の空間すら斬る剣術も水晶失ったら出来へんくせに!」

⑦「油断するなよ。アイツの余裕は嘘じゃねぇぜ」

ザック「なら…様子見といくか」

両腕が変形していき、奇妙な大型銃のようなものに変わった。

⑤「賛成!」

セロも二丁の銃を構える。

⑪「僕も僕も!必殺鉄鉄砲!」

リオは頭上にビー玉程度の無数の鉄球を投げる。

ミスチル「遠距離攻撃ですか…厄介です」

リオの鉄球が銃弾にも引きをとらない威力でミスチルに向かって飛んでいく。

ミスチル「はっはは!そう闘いとはこうでなくては!」

法則性もなく八方が飛んでくる鉄球を全く無駄のない動きで避けていく。

⑪「くそ!当たらない!」

⑤「俺も手伝う!」

セロの最新型小型レーザー銃【NNN1000】も火を吹くが、ミスチルを捉えることは出来ない。

ミスチル「無駄撃ちはあまりお勧め出来ませんね」

⑤「くそっ…アイツ腹立つな」

⑦「早い…クリスの風の力を得た状態と変わらねぇ…いやそれ以上かも…わくわくしてきたぜ」

⑤「お前なぁ…」

No.91

>> 90 ザック「お前らに任してたら日が暮れるぜ!」

⑤「ぐぎゃ」

⑪「うわぁ」

ザックは二人を押しのけ、前に出る。

⑤「お前!なん…!?」

ズギャアァァー!!

ザックの両腕から凄まじい光線が放たれ、部屋半分を吹き飛ばす。

⑤「すげぇ…」

ザック「死んだか?」

ミスチルが立っていた所はクレーターのように大きく凹み、部屋が半分程が消し飛んでいる。

ミスチル「いえ…死んでませんよ」

ザック「!?」

ザックの横にミスチルが立っている。

⑤「お前!いつの間に!」

すかさず、銃を撃つセロだが、ミスチルは軽くかわすと元いた所に歩いていく。

ザック「早えぇってもんじゃね…魔法でも使ってやがるのか」

⑦「次は俺たちが行く…近距離戦だ。セロ・リオ援護を頼むぜ!」

⑤「分かってる」

⑪「僕が…やる」

⑦「おい!リオ!」

リオが突然ミスチルに向かって走り出す。

⑪「必殺ローラー鉄靴!」

リオは鉄製の靴をはいており、靴の底面にはローラーがついている。

⑪「行くぞぉ!必殺鉄ハンマー!」

素早い動きで移動するリオは右手にハンマーを錬成する。

ミスチル「君が相手ですか…小さな勇者よ楽しませて下さいね」

No.92

>> 91 ⑪「やぁ!」

真っ直ぐ突っ込んでいったリオは勢いに乗せて、ハンマーを振る。

ミスチル「おっと」

凄まじい速さで振りかぶられたハンマーをミスチルは紙一重でかわし、リオから距離を置くため横に飛ぶ。

⑪「逃がさない」

だが、リオもミスチルのスピードについてくる。

⑦「早いな…」

ザック「あんな餓鬼があの重そうなハンマーを持てるんだ」

ローナ「馬鹿ね…錬金術師にとっては鉄は自由自在よ。重さ操作ぐらいわけないわ。それにあの子中々のきれ者よ。ローラーの靴あれは中々…鉄を自在に操れる錬金術師ならスピードだって出し放題だわ」

⑤「リオの奴も成長したなぁ。うんうん」

ローナ「安心する程の力じゃないわ。あの子はまだまだ操れる鉄の量が少ない。錬金術師にとっては操れる最大鉄量が魔力のようなものなの。」

カリーナ「おっ!ローナ難しい話はいいさかい!見てみいや!押しとるで!」

⑪「必殺鉄壁!」

逃げ回るミスチルの前に鉄の壁が現れる。

ミスチル「なっ…何処から鉄を」

⑪「必殺鉄蛇大蛇!」

リオの腰のポーチ(鉄が入っている)から先程の鉄蛇よりごつい鉄蛇大蛇が素早い動きで飛び出し、ミスチルを縛り上げていく。

No.93

>> 92 ⑪「必殺鉄融合!」

リオは鉄蛇大蛇に拘束されたミスチルに手を向ける。すると鉄蛇大蛇は後ろの鉄壁とくっつき、一つになった。

⑪「どう?逃げれないでしょう?それにさっきみたいに剣を使って切れないしね」

身体もそうだが、ミスチルの剣は分厚い鉄の塊に拘束されている。

⑪「驚きました…これ程の力とは…素晴らしいセンスです」

⑪「どうも♪じゃ降参する?」

手に持っているハンマーを変形させ鋭い剣に変える。

ミスチル「一つお聞きしていいでしょうか?小さな大錬金術師殿」

⑪「いいけど」

ミスチル「先程の突然現れた鉄壁ですが…何処から鉄を?貴方は鉄精製は出来ないと思っていました…鉄は自分で持っておられる僅かな鉄以外ないとそれしか使っておられませんでしたし」

⑪「そうだよ。僕は地面の砂鉄から鉄精製はまだ出来ない。その鉄壁はミスチルさんがさっき切り倒した鉄蛇を変形させたんだ。この部屋には鉄一つないからきつかったよ」

ミスチル「そうですか…油断しました。だが、素晴らしい。楽しめました」

⑪「!?」

⑦「リオ!離れろ!何かする気だ!」

ミスチルの身体からオーラが放たれる。

No.94

>> 93 ザック「だがよ…錬金術師は鉄を自在に操れるだろ…なのになんで…敵が持っている剣をあの餓鬼は奪わないんだ…アレはどう見ても鉄だろう」

ローナ「リオ君がピンチな時に何バカな事言ってんの!ったく…錬金術師は確かに鉄を操れるわ…でも…魔法がかけられた鉄は操れないの。あの魔法剣…それに凱の鎧・剣は魔法がかけられているのそうな鉄は操れないのよ。まぁ普通の相手なら武器を奪うことも可能よね」

カリーナ「早よ!逃げ!」

⑪「わ…分かってるよ」

慌てて、ローラー鉄靴で滑り、凱たちの元に戻る。

⑤「心配させるなよ」

⑪「ごめんごめん」

⑦「おい!皆見ろ!アイツの剣!」

ミスチルの剣は水晶玉と同じ、輝きを放っている。剣の周りの鉄は剣に飲み込まれていく。

カリーナ「アイツ…水晶無くても空間技使えるんか」

ミスチルの周りの鉄はどんどん剣に飲み込まれていく。

⑪「あぁ…僕の鉄が」

ミスチル「水晶玉は力の元ではありません。逆です。力を抑制する為のものです。本気の私は私ですら力のコントロールが出来ないものでして」

⑦「今度こそ俺の出番だな」

カリーナ「うちの…や!」

ザック「俺様の…だ」

No.95

>> 94 ⑦「え~い!誰でもいい!行くぞ!」

カリーナ「そやな」

ザック「せいぜい俺様の足を引っ張らないようにな」

ザックの腕は奇妙な機械獣に変形している。

ミスチル「次は貴方たちがお相手ですか…楽しめそうです」

既にミスチルを拘束していた鉄は全て、剣に飲み込まれている。

⑪「援護するにも鉄使いきっちゃったよ」

ローナ「私は魔力を使い切ったわ」

⑤「俺はヤル気を使い切った」

セロにローナとリオの蹴りが飛ぶ。

⑦「援護は期待しない方がいいぜ」

そんなセロたちを見て凱は言う。

ザック「援護なんざいらん。俺一人でもいいぐらいだ」

カリーナ「あんたそんなん言って…今日は一回倒されとるやないか」

ザック「あれは…仕方ないだろうが!」

⑦「喧嘩は後だぜ。とっと終わらして、ドグロのところにいかねぇと」

カリーナ「そや!早よ姫さん助けなあかんだ!」

ザック「ふん。行かせてもらうぞ」

ザックは先頭きって、ミスチルに向かっていく。直ぐに凱・カリーナが続く。

No.96

>> 95 ザック「りゃあぁ!」

凶暴な鋭い牙をもった右腕をミスチルに振る。次は左腕と右腕と交互にパンチを繰り出す。

ミスチル「おっと怖い怖い」

だが、ミスチルを捉えることは出来ない。

カリーナ「動きが遅いパワータイプのあんたはコイツと相性悪いで!下がっとき!」

ザック「うるさい!なっおい!」

カリーナはザックの肩を飛び箱のように飛び越えるとミスチルに飛び蹴りを繰り出す。

ミスチル「おっとと」

しかし、飛び蹴り当たらない。

カリーナ「なんて、素早い奴やこの飛び蹴りかわしたのはあんたが始めてやで」

ミスチル「それは光栄です」

カリーナ「四連脚!八連脚!一二連脚!」

凄まじい勢いで技を繰り出すが、カリーナの足技は宙を舞う。

ミスチル「素晴らしい型の整った動きです」

カリーナ「当たってもないのに褒められても嫌味にしか聞こえれへんわ!追撃連脚!」

足技の動きがいきなり早くなる。

ミスチル「ぐっ!」

一撃目は腹にクリーンヒットし、ミスチルの身体が少し宙に浮く。すかさず、カリーナの見事な蹴りが顔面を捉え、ミスチルの仮面が吹き飛ばされる。

ミスチル「ぐっぐ…やり…ますね」

No.97

>> 96 ミスチルは口から垂れた血を脱ぐうと剣を構える。

カリーナ「なんや…本気になったんか。それに男前やのに顔なんでかくしとるんや…その額の傷がいやなんか」

ミスチルは銀狼特有の銀髪で、額に斬り傷があり、りりしい顔立ちだ。

ミスチル「いえ…職業柄いつもつけていますのでつい」

カリーナ「変な仮面つける仕事って、どんな職業やねん(汗)」

⑦「早くも一撃貰ってるが…まだやるのか?」

ミスチル「えぇ…素晴らしい闘いをここで止めるのはもったいない」

⑦「ドグロがバトルマニアと言ってたが、お前もそうとうだぜ」

ミスチル「えぇよくおわかりで」

⑦「ふっ…やるか!」

ミスチル「えぇ。お先にどうぞ」

No.98

>> 97 ⑦「手始めにこの技でもくらいなぁ!」

凱の身体が何重にも重なって、見え始める。

⑦「七重残像剣!!」

そして、一つの身体は7つに分かれ、四方からミスチルに斬りかかっていく。

ミスチル「おっそれは…狐人の技!素晴らしい!」

技を見たミスチルのティションは更に上がっていく。斬りかかってくる凱たちは素早い動きに翻弄されて、ミスチルには剣は当たらない。

⑦「ちっ!素早い奴だぜ」

ミスチル「ほっ…とっ…はっ」

7人がかりで斬りかかる凱だが、五分経ってもミスチルを捉えることが出来ない。

⑦「やるか…皆行くぞ!」

(このままでは体力を消費するだけだ。この技で一気に決めるぜ)

一人の凱がそう言うと残りの六人は頷き、ミスチルの周りを囲い剣を構える。

ミスチル「おや…次はどんな技を見せて下さるんですか」

⑦「七重残像剣阿修羅斬り!!」

7人の凱の剣がオーラに包まれ、ミスチルの周りにオーラが渦がおこる。その瞬間、周りをとり囲んでいた凱たちが矢のように光りの線となり、ミスチルに斬りかかる。

ミスチル「すっ素晴らし…い」

⑦「りゃあぁぁぁ!!」

No.99

>> 98 四方からの光速の領域にも達する阿修羅斬りのスピードを避けられるわけはなく。

ミスチル「ぐはぁ」

凱の剣・身体が光りの線となり、ミスチルの身を斬りさく。

⑦「はぁはぁ…」

(確かに手応えはあった…だが…)

七重残像剣も解け、今は一人に戻った凱は阿修羅斬りの反動の影響でその場に膝をつく。

カリーナ「やったやん!凱!」

凱と同じく膝をつき、腹部(阿修羅斬りを受けた部分)を押さえ苦しそうにしているミスチルを見て、カリーナは凱に駆け寄る。

⑦「いや…まだだ」

カリーナ「なんやって?」

⑦「入りが浅い」

凱がミスチルを睨む、ミスチルはゆっくり立ち上がり、剣を構える。腹部からはそれなりに出血はしているものの死にいたる傷ではないようだ。

⑦「カリーナ…すまねぇが…手は出すな…」

カリーナ「そっそやかて…」

凱はそう言うとゆっくりと立ち上がり、剣を構える。

ミスチル「さっきの技素晴らしいです…ただ…本物の阿修羅斬りと比べれば赤子同然ですがね」

ミスチルの剣からは空間斬りを見せた時と同じ光が放たれている。

No.100

>> 99 【100】

⑦「まぁ本物(フォックス)とは比べもんにならねぇのは事実だが…それでもお前にはキツイだろ」

阿修羅斬りは修行・旅のお陰もあり、以前とは威力・スピード桁違いになっている。だが、それでも教え主(フォックス)の足元にも及ばない威力であるというのは自分でも嫌と言うほど分かっている。

ミスチル「ふっ…確かに今までの私にはキツかったです。ですが、それはあくまでも手を抜いた私であって、全力の私ではない!」

ミスチルの身体から先程とは比べようにならない程のオーラが溢れ出てくる。

ローナ「アイツの言うことは満更嘘ではないようね。オーラの量も見えば分かるけどさっきとは別人よ。それに力の抑制の水晶を破壊してからまともに技を使ってないわ。逃げてばかりだしね」

ミスチル「その通り…私は今まで何一つ本気で技を放っておりません。ドグロ様には殺さないようにと言われておりますが…私を傷つけた代償はここにいるお仲間全員の命でも足りませんよ」

ミスチルの身体から出たオーラは次第に渦となり、形が徐々竜に似たもになってくる。

ザック「なっなんだ!アレは!」

⑦「オーラを生き物のように…」

  • << 101 ミスチル「死んで下さい!たのしめましたよ!異次元竜!」 オーラの竜は飢えた野獣のように真っ直ぐと獲物(凱)に向かっていく。 ⑦「くっ…すげぇ技だ…行くぜ!!」 凱は真っ直ぐ向かってくる竜に真っ向から斬りかかる。 ⑦「トルネードガイブレイド!!」 (この技を使ったら丸一日は身体が動かねぇが、あとはカリーナたちが上手くやってくれるはずだぜ) オジオン「そこまでだ!ミスチル!凱!」 唐突に二人の間にわって、入ってきたオジオンは大きな水晶を天にかかげる。 ミスチル「オジオン殿!」 ⑦「なんだ!」 一瞬で二人の技(オーラ)は煙のように消えさり、二人の動きが止まる。 ミスチル「素晴らしい…無効魔法です」 オジオン「うるさい…黙っておれ」 ミスチル「はっ…」 オジオン「凱よ…先に進むがよい」 オジオンは魔力石で出来た扉に杖を向けると扉は粉々に吹き飛んでしまう。 ミスチル「なっ何をなさいます!オジオン殿!刺客を倒さないと進めない条件ですよ!私はまだ…」 オジオン「お前の負けじゃ…凱の最後の技をくらっていたら異次元竜と共に吹き飛んでいただろう」
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