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神社仏閣珍道中・改
神社仏閣巡り珍道中・改  東北路編
神社仏閣巡り珍道中・改

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No.264 20/11/07 22:32
旅人さん0
あ+あ-

さるぼぼに見とれている自分に気付いて、またまた慌てて納め札を納めて読経いたしました。こちらの御本尊さまは聖観音さまということで、御真言が書かれた木札が掲げられておりましたので御真言を三回お唱えして。
今回の巡礼ではぽつりぽつりと他の巡礼者とすれ違う程度で、ここ山之上堂でも夫と二人だけ。ゆっくりと堂内の参拝をさせていただきます。
ただ、少しだけ居心地が悪いのは┉実はここ、山之上堂は個人所有の御堂。納経所にお邪魔させていただきますとお声がけして参拝をさせていただいたものの、あらためて御朱印をお受けしながらご挨拶をしたい。
とはいえ、こちら、個人の所有という感は一切ありません。知らなければ、気づかず、ごく普通の御堂として参拝を終えるはずです。
手入れもきちんとなされており、個人宅の生活感もない、本当に心なごむ御堂であります。だからこそご挨拶してから、あらためてゆっくり参拝をさせていただきたい。そう思ったのであります。

納経所では、女性がお一人で対応されておられました。 
「素敵なところですね」と申し上げると 
「ありがとうございます。四季折々いろいろな花が咲きますので、よろしければ是非またお越しください」とおっしゃってくださいました。
ここ、山之上堂は江戸時代初期に、この辺りの実力者であった内田某氏が私財を投じ、さらには関東各地から浄財を募って、実に二十五年の年月をかけて建立したものであります。
もともとはさかのぼること平安の頃から、この地で祀られていた観音さまがおられたのですが、戦国時代の戦乱によって里人たちが離散し、無住の寺となり荒れ果て、さらには粗末な御堂に御本尊のみが祀られているような状態となっていたようです。これを内田某氏が観音堂建立を発願し造立したのがいまの岩之上堂と呼ばれているこの観音堂で、以来僧侶を置かず個人の持寺として守られ続けてきたものであります。
個人が所有されている、というレベルにしてはあまりにも大きく、しかも江戸時代初期の建物とあれば維持管理も並大抵なものではないと思います。
ご先祖さまが私財を投じ寄付を募る旅に出掛け、二十五年の年月をかけて建立したこの観音堂を誇りに、奢りたかぶることもなく代々守り続けてきた方々がおられ今があります。なんともありがたいことであります。

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