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🎭ある暗黒卿の気紛れな呟きⅡ🎵+⚡✒🐱

No.175 19/07/10 13:49
メッテルニヒ=パレオロゴスAUT ( 40代 ♂ MLdWxe )
あ+あ-

≫174

QUO VADISについてだが…

作者シェンキェヴィッチは、大体トルストイと同時代のポーランドの作家。
このネロ時代のローマ帝国について描いた「クオ・ワーディス」以外にも、「火と剣」(だったか?)三部作などの中世末期の大国だったポーランドが次第にスウェーデンやロシアとの戦いで衰退していく時代を描いた歴史大作もある。

トルストイは彼を評して、二流のホメロス、一流のデュマ、と言ったとされる。

つまり彼の歴史小説は、トルストイの「戦争と平和」みたいな哲学を含む作品より劣るが、一流のデュマと言う事は大衆文学の中では頂点にある、と言いたかったのだろう?

さて原作はポーランド語だが私は十代に独訳で読んだ。
一応筋立てはしっかりしていて見事。

ただ、これは作者が悪いわけではないが、この作品が大ブレイクしノーベル賞まで取ったので、その後、ローマ史専門家が口を揃えて、「安物の小説や映画に限って、ネロとキリスト教徒迫害を描く」と言われるようになる前例を作ってしまった。

かなり前のスレ(ローマ帝国 1、2、3のどれか)に書いたように、ネロの迫害はキリスト教の本質がローマの伝統文化を脅かすと考えた後世の迫害とは異なり、単にローマの大火の責任をまだ新しい宗教だったキリスト教になすりつける為で、単発的な深い理由もない迫害だったのだ。

ところでこの作品が、21世紀初頭、ポーランド/アメリカ合作で6話に分けたドラマ映画として、映像化された。
1950年代のハリウッド映画の方はかなりダサいと噂だが、こちらの新作は予想よりかなり良かった。


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