注目の話題: 親からの反対について; 🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート1️⃣😸ﾆｬﾝ; 母が亡くなるかもしれない。後悔しないためには？

真面目な

No.352　16/12/13 00:08
ユウジ ( 50代 ♂ Eyfkye ) あ+あ-

暇潰し短編小説✒

『雨降りの夜に』

｢煙草きれたから買ってくるわ」

｢ミャー」

俺ゆうじ、返事したのは同居人？猫のみゃー
ジャンパー羽織って玄関を出た

｢雨降ってるし…」

外は生憎の雨
小走りで駐車場に
車に乗り込みコンビニに向かった
まさかあの人に会うとは…

不思議なもんで煙草だけ買えばいいのについ店内散策

｢ゆうじ君？」

ん？不意に自分の名前呼ばれ相手の顔を見た

｢ゆ、ゆうじですけど…どちら様？」
俺困惑
でもかなり綺麗な女性に顔はにやけてた

｢わ　た　し、私よみゆき」

｢み、みゆきちゃん」
焦った
一番会いたくなかった人だから

｢えっでも何でここに？」
正直逃げたいところなのに気持ち反して余計な事聞いてしまった

｢私ここのコンビニ近くのマンションに越してきたの、お酒なくなってちょっとね」

ヤバイこの展開は…
俺の不安よそに

｢こうして会えたのも何かあるのよ、ゆうじ君まだひとりでしょ、一緒に飲まない？」

決めつけんなって当たってるけど…

｢お、俺、猫飼ってるしあいつさみしがり屋だから帰らないと…」

｢猫飼ってんだ、私猫大好き！　あっそうだ私がゆうじ君とこに行ったらいいんだ」

何言ってんだこいつ

｢ごめん、うちの猫臆病だし知らない人来たら飛びかかってケガさせるかも…」

｢大丈夫！私へっちゃらだよ」

何能天気に答えてくれてん俺が嫌なの
でも言えない

｢決まり！ゆうじ君とこ行くレッツゴー」

勝手に決めんな…参った～

みゆきはワインを手に取りレジに
俺も慌ててレジに行き煙草を買った

｢ゆうじくんの車どれ？」

俺は無言で車に向かい運転席のドアを開けた
まるで恋人と買い物きたかのようにみゆきは助手席のドアを開け乗り込んだ

みゆきは高校生の頃付き合った女
童貞だった俺が女を知った最初の人
普通ならひさしぶりに会えて嬉しいもんだけど…
人には言えない弱みを知ってる
弱み…俺の女装癖
家に遊びに来たときコーヒー入れに部屋を出て戻ったら俺のタンス勝手に開けてパンティ片手にヒラヒラ～
｢ゆうじ君ってこんな趣味持ってんだ」
汗ﾀﾗﾘ
｢この事は私とゆうじ君の秘密ね」
意味深に笑うみゆき
それからの俺…高校生の頃はみゆきの言いなりだった

そして今
雨が嵐に変わる夜になった　　　　　了