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No.18 14/07/25 11:21
小説大好き0
あ+あ-

遥の存在が大きかったのは確かだ。

だけど遥はどこへ行っても遥のままで生きているんだろうと思っていた。

高校を卒業してからは、慣れないひとり暮らしと専門学校での生活に夢中だった。

そこに現れた綾。

なし崩しのように綾を受け入れたのは、やっぱり遥という存在がなくなったことが寂しかったのかもしれない。

遥とはまったく違うタイプの綾。

近くにいるのに俺のものにはできなかった遥。
俺のことなどお構いなしに、常に自由だった遥。

いつの間にか俺の側に寄り添っていた綾。
俺を中心に生きていることが嬉しいという感じの綾。

そもそも遥みたいな女は滅多にいないと思うが、それにしても綾はタイプが真逆過ぎて、却って遥を思い出しようもなければ、比べようもない。

それなのに一緒にいるのが当たり前というところは同じなのが不思議だった。

俺は綾がなにも求めてこないのをいいことに、綾に彼氏らしいことを言ったりはしなかった。

綾はそれでも幸せそうだった。

俺はあまり金もなくて、一緒にいるのは大抵学校か俺のアパート。

俺のバイトは日付が変わってから終わることも多く、俺は綾のためにスペアキーを作った。
スペアキーに俺の手持ちのキーホルダーを付けてやると、綾はこっちが申し訳なくなるくらい喜んだ。

キーホルダーは俺がガキの頃から好きで集めている恐竜のグッズで、ガチャガチャでダブった代物だった。

せめて女が好きそうなキャラクターかアクセサリーの付いたものにしてやればよかったと思ったのは、随分後になってからだった。

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