妊娠初期の血液検査の必要性とは

妊娠初期の血液型検査

実は、血液型を検査することで「ABO型」「Rh型」「不規則抗体の有無」を調べているんです。

ABO式&Rh式検査

この検査は、妊娠4~12週の間に行います。 検査方法は、採血です。 ABO式検査で赤血球の表面に「A型抗原」と「B型抗原」の有無を調べます。 A型抗原のみを持っている人は、A型。B型抗原のみを持つ人は、B型。A型とB型の両方を持つ人は、AB型。A型もB型も持たない人はO型です。

Rh式の検査では、赤血球の表面にCcDEeの抗原体がある中、D抗原性を持っているか調べます。 D抗原体を持っている人はRh(+)、持っていない人はRh(-)になります。

不規則抗体検査

この検査は、妊娠4~12週の間に行います。場合により妊娠中期、後期でも行います。 検査方法は、採血です。 血液中の不規則抗体の有無を調べます。 通常、規則抗体という自然に作られた抗体がありますが、輸血や妊娠、先天的に抗体ができている人がいます。それを不規則抗体と言っています。不規則抗体とは、ABO型の規則抗体以外を全部まとめて不規則抗体と呼んでいます。 特にRh(-)の人は、不規則抗体の抗D抗体の有無を調べます。不規則抗体がある場合、他人の血液を輸血するときに胎児の血液と反応して血球が破壊される場合があります。輸血したときに副作用や血液型不適合というトラブルが起きやすくなります。

妊娠中に血液型検査をするのは、出産のときに出血多量になった際の輸血に備える為と、母体と胎児の間に血液型不適合が起こる可能性があるか調べる為です。

Rh(-)や不規則抗体検査(+)と判定されたら要注意です。 Rh(-)は、日本人には0.5%と非常に少ない血液型です。出産をするときは、万が一に備えて施設の揃った病院での対応が必要となります。珍しい血液型の場合は、自分の血液を貯金して輸血に備える場合もあります。

不規則抗体(+)の人は、抗体に反応する血液型を輸血すると輸血した赤血球が破壊される副作用が起こります。それを防ぐ為に事前に大丈夫な血液を用意する必要があります。

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