いつの間にか…

>> 50 ク〇ニされた事が無かったから、された時には
恥ずかしさしかなかった。


今は、あの感覚がたまらない。

身体が彼を、求める。



最近彼が、ア〇ルに指を入れてくる。


私が抵抗するのが解っているから、何度も私をイカして動けなくしてから入れてくる。

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>> 51 左手の中指をア〇ルに指を入れられて、右手で乳首を弄られる。

また頭の中が、真っ白になる。


優しく激しくキスされ、指をゆっくりと、入れたり出したりする。


抜かれる瞬間が、たまらなく気持ち良い。


気持ち良いから、彼にもする。


彼曰く、入ってくる感覚はあるけど、快感は無いそうだ。


あの気持ちよさが伝わらないのは、残念だ。

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>> 52 いつもされる側なので、たまに反撃をする。

反撃するのは、彼の抵抗出来ない…











運転中。

彼が運転している時に、彼のモノを口に含む。


彼のたまに漏らす声が、好き。


服をめくり、彼の乳首を舐める。

彼のモノが、弾けそうなぐらいパンパンになる。


そのまま口でイカそうとしたら…



反撃される。

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>> 53 車を停め、押し倒される。


彼の指が、ｸﾘを弄る。


反撃の時は
焦らして焦らして、なかなかイカしてくれない。

イキそうになると、止まる指。


彼が囁く。


「イキたい？」



「もうムリ！早くイカして…」


んー…っっっ…………



反撃は続き、彼のモノが激しく動く。


彼が果てた後は、そのままク〇ニ。


またイカされる。


その後指で何度もイカされ、また、彼のモノが…



いつも最後は、気を失ってしまう。

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>> 54 彼に開発された「イキっぱなし」は、たまらなく気持ちがいい。


スーパーマリオの、１００ＵＰみたいな感じ。


一度イキ始めたら、イキっぱなしが、ずっと続く。


彼が緩急付けて、ｸﾘを刺激する。


敏感になったｸﾘは、少しの刺激で何度もイキっぱなし状態になる。



こんな快感知らなかった。

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>> 55 今日のデートは、ゴルフに連れて行ってもらった。

普通の主婦の私には、縁のない遊び。

初めてで、とてもドキドキした。

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>> 56 全く上手く出来なかった。

飛ばないし、入らない。

彼は、くすくす笑ってた。

私も笑ってた。


ゴルフって、難しい。


でも楽しかった。

彼が笑いながら言った。

「〇〇の初体験、頂きっ！」


はい。
頂かれてしまいました！

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>> 57 初めてのゴルフは、無事に終了。

そのまま、とってた部屋で二人でシャワーした。

洗いっこしながら、次は何をしようか話してた。

したい事を、教えてっていうから色々言った。


また何かサプライズを、してくれるのかな？

楽しみが又一つ増えた。

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>> 58 そんな話しをしながら、彼が又、気持ちのいいキスをしてきた。


ゴルフの疲れと、お酒でふわふわ気分。


また何度もイカされて、眠りに落ちた。


この気持ち良さは、旦那にはなかった。

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>> 59 昨日は午前中私に予定があり、午後からのデートとなった。


彼は別のサークル仲間といた。

そこに合流し、
紹介してもらった。

みんなに一緒に遊んでもらった。


それも初体験。

沢山の初体験を、彼はくれる。

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>> 60 当たり前なんだけど、みんなの前で、手を繋いだりは出来ない。

腕を組む事も、抱きつく事も、キスする事も出来ない。


当たり前なんだけど…



とても寂しかった。


寂しいって、思う事自体が間違っているんだけど…


やっぱり寂しかった。

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>> 61 こういう時に、これが不倫なんだなぁ…

と実感する。

「見られてはいけない」
「知られてはいけない」

この思いが無ければ、とても癒される大事な時間なのに…


でも、食事をしながら
にこにこしているｺｳを見てると、どうでもいいような気もした。


来月の予定を、一生懸命考えているｺｳ。


来月は５週ある。

ｺｳ過ごす土日は、１０回。


連休もある。

本当に一生懸命、予定を立てるｺｳが私の目の前にいた。

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貴方と過ごしたいと思いつつ………

天の邪鬼な私がいる。

ｺｳにつられて、にこにこしてしまうけど…

ｺｳと同じ目線にいたらダメなんだ。


「同じだけ好き」
そう思われるのは、嫌なんだ。

私はｺｳが言うから
「仕方なく」デートして「あげてる」ポジションを、キープしておかないと。


だから、逢えなくても平気なフリをしておかないと。


私から、メールはしない。
逢いたいって、言わない。
我がままは言う。


このスタンスは、譲れない。

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>> 63 どうでもいい嘘の理由を付けて、デート出来ない事を伝える。

例えば、庭の草むしり
例えば、部屋の掃除
例えば、食料買い出し
例えば、ごろごろ寝とくｅｔｃ…


それを一生懸命に、デートに変えさせようと考えるｺｳが、可愛かった。


でも実際、そういうどうでもいい事を、優先させたい私もいる。


本当にどうしようか考える私もいる。

でも、逢いたい私がｺｳを優先してしまう。


ここは変えていかないとダメかなー…と、思う。


「貴方は、どうでもいい用事より下なんだよ」

って、思わせたいような…
気がしなくもない。




結局、毎回失敗に終わってる。

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>> 64 いつからこんな風に、思い出したのかな？


付き合い始めた頃は、ｺｳの事は、本当にどうでも良かったんだ。


「同じサークルのリーダー」
「頼れるリーダー」

それしか感情は無かった。


ただ、色んな所に連れて行ってくれたり、
美味しいご飯を食べさせてくれたりしてたのは楽しかった。


普通のデートが楽しかった。


キスもしてない時には、
単純に楽しかった。


高校生のようなデート。
一生懸命な貴方。

新鮮で楽しかった。

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>> 65 キスをしなければ、浮気じゃない。



キスだけなら、浮気じゃない。



セックスも一回だけなら、単なる間違い。


二回目からは、確信犯。


バレなければ、してないのと同じ。


バレなければ、不倫はしてないのと同じ。



どんどん自分に言い訳が増えた。

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>> 66 今朝も、二人で駅に歩く。

貴方の速度は、私速度。

私が早く歩けば、貴方も早く歩く。

私が遅く歩けば、貴方も遅い。

肩を並べて駅まで歩く。

いつも満員電車。
今は好きな満員電車。

人前だけど、貴方と抱き合える。

降りるまでの時間が、心地良い。


夕方も待ち合わせ。



毎日会ってる。


いつまで続くかな？

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>> 67 昨日は最寄りを乗り越して待ち合わせ。

少しだけ私の方が早くつく。


貴方を待ちながら、考えてた。

いつから好きなのかな？

本当に好きなのかな？


錯覚してるだけ？

心地良い時間が好きなんであって、ｺｳを好きなんじゃないのかな？

よく分かんないや。


でも、一緒に過ごす時間は、大好きだ。

失いたくないな…

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>> 68 すぐにｺｳは現れた。

場所を移して、お喋り。

仕事の話や、サークルの話、たわいもない話。


旦那とはしない話ばかり。

お喋りしながら、ｺｳが抱きついてきた。


ｺｳに、「ぎゅっ」って、抱きつかれるのが好きだ。

凄く安心出来る。


キスを沢山した。

ｺｳの指が、私の背中をはう。

胸をまさぐる。


また気持ちよくされてた。

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>> 69 この気持ち良さはなんだろう？

凄く気持ちが満たされる気がする。

ｺｳの笑顔を見るのが、大好き。



そんな事を思いながら、キスしてた。

ｺｳの指が、また私を気持ち良くする。


また思考が止まる。

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>> 70 今朝も貴方は、にこにこ笑顔で現れた。

よくまぁ、笑顔ばっかり出来るもんだと感心してる私がいた。


貴方がは残業になるらしく、午後のデートは出来ないらしい。

とても残念そうに貴方は言う。

でも、私はちょっと嬉しかった。

勿論逢えるのは嬉しいけど、他の用事をしたい私もいる。

どちらかを天秤にかければ、勿論デートなんだけど…


ｺｳの残業は、願ったり叶ったりだ。


「ムリせず、お仕事頑張ってね」

笑顔の下で、そんな事を考えた。

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>> 71 今週末のサークルに、ｺｳはとても気合いを入れてる。

少し難しい事に、私がチャレンジするから。


難しいといっても、本当に少しなんだけど…


私が怪我をしないように、準備に余念がない。


仮に怪我をしても、自己責任なんだからいいのに。


ｺｳのせいじゃないのに。

勿論怪我は、良くないんだけど…

自分の為にも、ダメなんだけど…

あんまり心配されると、少し重いな。


嬉しく思う反面、少し重い。

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>> 72 いつも思うけど、ｺｳは予定立てるのが好きだ。

もう今月の週末デート予定が、決まってる。

そのどれもの予定を、凄く私中心で立ててる。

日帰り旅行なら、行った事がある所か…

スポーツなら、やった事があるとか…

美味しいお店の〇〇に、行った事があるか…


本当に色々考えてくれる。


彼の言葉を信じれば、
私の事を「愛してる」らしい。


客観的に見ても、そうなのかな？と、思う。

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>> 73 でも…


彼も私も、嘘つきだ。

彼の奥さんに対する嘘は、上手だ。

私も家族に対して、上手だ。


たまに彼がしてくれる、ブラックメール？も、上手だ。



たかが不倫。
されど不倫。



なんとなく分かるのは、
彼の奥さんよりは、楽しくさせてもらってる。


それだけで、十分かな？
とも思う。

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>> 74 私が知ってる彼の奥さんは、おばちゃんだ。


ｺｳより年上の奥さん。


もうすぐ６０歳、専業主婦。

職歴なし。

親の介護しか、日々する事の出来ないおばさん。

逆か。
介護があるから、他に出来ないんだ。


生理も無くなり、女性として終わってる。


ｺｳが居ないと買い物にも、行くのが難しい太った人。


それがｺｳの奥さん。

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>> 75 だから何？


別に。


知ってる事を、記録しただけ。

感情を付け足すなら、
「家に捕まった貴女は、満足ですか？」

って、聞いてみたいな。


旅行に出かける体力もなく、
親が居るから、泊まりも骨休めも出来ず…


旦那は私と、宜しくやってる。


もし私が貴女だったら、やってられないな。

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>> 76 感想スレの方で、誰かが
お互い離婚して、再婚すれば？

って、書いてたけど。


今の現状に不満はない。


子煩悩な旦那。
多分、人並み以上稼いでくれてる。


私がサークルに行っても、文句一つ言わない。



ｺｳにしても、家事をこなす奥さん。

仕事も順調。

平日も週末も、私と過ごす。




いまが一番楽しいバランス。


バレたら、その時考えればいい。


お互い離婚する理由がない。

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>> 77 今日の天気は晴れ。

サークル日和。


でも、ｺｳは少し落ち着かない様子。


私の隣に、×１のＢさんが、ぴったり張り付いてる。


Ｂさんも、私に怪我をさせないように、気を使ってくれてる。


ｺｳの視線を気にしつつも、Ｂさんの指導を受けてる。


ごめんねー！
と、思いつつＢさんの
気遣いが嬉しいな。

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>> 78 誰も怪我なく、今日のサークルは終了。

そのまま、みんなでカラオケきた。

今日の事を、みんな誉めてくれた。

Ｂさんも誉めてくれた。
みんなお酒が入り、かなりテンション高め。

私も少しだけ、飲んでる。


ｺｳは運転手だから、烏龍茶を飲んでる。



気のせいかＢさんが、ずっと、くっついてくる。

うーん。
どうしたもんかな。

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>> 79 前にも似たような事があった。

今回はｺｳと席が、離れてる。


デュエット入れて、ｺｳの隣に移動しよう！


Ｂさんは苦手じゃないけど、ｺｳが、やきもきしてるのは分かる。


それは余り良くない事だ。

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>> 80 うまくデュエットで、席移動が出来た。

お開きになるまで、そのまま。


皆を送り終わって、最後は私とｺｳの二人だけになった。


また気持ち良いキスをされた。

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>> 81 どうして、こんなに気持ち良いんだろう？

ｺｳが耳元やうなじにも、キスしてきた。

ｺｳの指が又、滑り込んできた。


お酒が入っているので、いつも以上に感じてた。

ｺｳもそれを知っているので、私の反応を楽しむように愛撫し続けた。

頭の中が真っ白になり、快感に支配される。

キスだけでもイキそうなのに、乳首を転がされたりと…


何度となくイカされた。

動けなくなった事を、ｺｳが確認するように愛撫し続ける。

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>> 86 毎月３日は、記念日。

ｺｳが毎月するので、アニバーサリーに興味の無い私が、楽しみにするようになってた。


今回は、有給を使って朝からデートしてた。

近場は人目があるので、少し離れた遊園地へ行った。


ジェットコースターや、観覧車、定番のアトラクションで1日遊んだ。

キャラクター達と写真を撮っても、消去しなくてはいけないのが残念な瞬間だ。


いつもいつも、消去。


解ってはいるが、寂しいな。

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>> 87 少し離れた所でのデートは、手を繋ぐのも、腕を組むのも出来て嬉しい。

私はタイタニックの、男女逆の立ち位置が好き。

何かというと、後ろから抱きついてる。


遊園地を後にして、夜景の綺麗な所に移動した。

そこで食事をとり、
「もうすぐ一年だねぇ～」
など、他愛ない事を話してた。

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>> 88 食事が終わり、二人でごろごろ寛いでた。

ｺｳとキスをしながら、こういうデートは旦那とは皆無だったな…

など、考えてた。


今更旦那とデートする気もないけど。


私のリクエストは、ｺｳが叶えてくれる。


ｺｳの事は、好きだ。
でも、多分…

ｺｳの方が、私の事を好きだ。


想われるって、なんて心地が良いんだろう。


安心出来て、心地良くて、自分が自分でいられる気がする。

気張らないって、とても楽だ。

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>> 89 そのまま、朝を迎え帰宅。


家族には、日勤から、そのまま夜勤という事にしてる。

ｺｳも同じ。

これは特別な事ではなく、過去から当たり前にあった事。

不倫するずっと前からの、仕事のスタイル。

怪しまれる事もなく、私達は逢える。


自分の職種に感謝。
ｺｳの職種に感謝。


本当に私達は、平日も週末も、逢う時間が作りやすい。


逢いたい時に逢え、メールも出来る。


辞めようかと思った時もあったが、仕事を続けていて良かった。

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>> 90 昨日、仕事帰りに駅前で買い物していたら、偶然ｺｳの義弟さんとあった。


いや…
偶然とは言わないかな？

義弟さんの家は、隣駅。
ちょっと不自然。


軽く挨拶をかわし、お喋りした。

「お茶でもどう？」
誘われたが、お断りを…しかけたが…

半ば強引に喫茶店に入った。


まずいなー…
ブラックメールの間なく、本人がきたよ…


珈琲を飲みながら、サークルの話などをした。

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>> 91 義弟Ａさんと会話しながら、ｺｳにメールした。


会話をサークルから外さないように気をつけてたけど…

Ａさんはストレートな人だったので、話題を変えられてしまった。


単刀直入にきた。


「僕の事、嫌い？」

「嫌いじゃないけど…」
「じゃあ、好きって事だよね！」


おいおい………
ｺｳーっっっ！どうしようー………


ブラックメールに頼ってた私は、返答に困ってしまった。

ｺｳの返信は来ないし、目の前にはＡさん…


冗談まじりで、かわすのにも限界がきた。

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>> 92 「出よっか」

Ａさんの一言で、喫茶店を出た。


どうしよう…
まずい展開だ。

Ａさんに嫌われる訳にはいかない。

嫌われないように、距離を取らないと…

Ａさんの嫁は、ｺｳの妹。
もし妹に気づかれたら、ややこしい事になりかねない。


困った………


Ａさんは悪い人じゃないけど、楽天家なんだ…

私が、ダメだとか嫌いとか言っても、全く意にかいさない。


都合よく解釈してしまうんだ。

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>> 93 またこの帰り道が、川沿いで人気がない。

月明かりが綺麗で、まるでデートみたい。


ｺｳからの返信はない。


「もう一人で帰れるから、大丈夫！さよなら！」

「夜道は危ないから、送るよ！」

「危ないのは、お前だ！」

「僕ですかー！大丈夫ですよ！」


「こんなんしたら、危ない？」

って、言うが早いか、後ろから抱きつかれた。


ただでさえ男女で力の差があるのに、Ａさんはアスリート。


全く力では、歯がたたなかった。

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>> 94 「もう！いい加減にしなさい！」

「嫌なら振りほどけば？」

くっそー。ほどけないのが、解っての言葉だ。


どうしよう…


どうしよう…

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>> 95 しばらく押し問答が続いた。


何とか振りほどいた時に…

「〇〇？？？」


私とＡさんは、その声に振り向いた。


暗がりの中、私達に近づいてくる人影。



ｺｳだ！

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>> 96 心臓が止まるかと思った。


でも、Ａさんの方が、もっと驚いてた事だろう。

Ａさんは、駅前で偶然出会って、送る所だったとｺｳに話しているのを、私は黙って聞いていた。


ｺｳはトレーニングで走ってたと、話してた。

Ａさんには、自分が送るから帰るように話して別れた。


Ａさんは、何か言いたそうだったが帰っていった。

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