😺ないしょのﾆｬﾝｺ⑥😺

>> 300 昨日の朝、寝てたら
本部にFAX流した子から電話があって

『近々、ｴﾘｱﾏﾈｰｼﾞｬｰと話し合いあるかもしれんから、○○さん(ﾆｬﾝｺ)しっかり対応してや！
店長引きずり落としてやるんやで！』

そんな話を一時間くらい聞かされた

夜仕事あるから寝てたのに…

もうその時点で『ｳｻﾞい』って思ってしまった薄情な私💧

そんな私の心を読んだのか
『もしかして、もうどうでも良くなってないか？しっかりしてや！』
って怒られちゃったよ😂😂😂

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>> 301 なんかさぁ…
皆で店長をいじめてるみたいで嫌なんだもん😥

大の大人がだよ？

そりゃあ、店長は悪いよ
絶対に悪い

だけど、嫌なんだもん…

一人だけ良い子ぶるわけじゃないけど、なんだか胸がつかえるってゆうか…

ﾓﾔﾓﾔするってゆうか…

ﾊｧ⤵⤵⤵
なんか、楽しくないなぁ😢

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やっと家に帰ってこれた(>_<)

朝からバイトの更新面接に行って、店長と色々話てきた

店長は、ひたすら謝ってきた

それと、チビが具合悪くて
病院に行ってきたんだけど…

ノロウイルスだって😭
帰りに、消毒薬やマスクや色々買ってきた💦

早く治りますように…😢

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ただいま⤴🙌🎵
家🏠着いた⤴(≧ω≦)ﾉｼ🎵

外、凄い雪でね😨
さぶいのなんのって😹💧

もっと寒い所に住んでる人達は
尊敬しちゃう😍💕

ﾆｬﾝｺは しもやけになるから
これ以上寒い所は無理😱
しもやけ増える😂💧

早く寝なきゃ😺
おやすみなさ➰い☺💤

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(≧∇≦)=3 ﾊｧ⤴⤴⤴
珈琲美味しい(*´艸`)💕

ﾁﾋﾞが寝てくれて、今日初めてのﾎｯと一息☕❤

昨日も凄かったけど
今日は何回ﾁﾋﾞの💩の始末したかなぁ😱💦

でも、昨日よりは回数減ってる☺
良かった良かった☺💦

今日は、ﾁﾋﾞと一緒にｽﾄｰﾌﾞ買いに行ってきた😺

ﾌｧﾝﾋｰﾀｰ①台じゃ寒くて寒くて💦

旦那、帰って来たら喜ぶかなぁ☺
温かいって、言ってくれるかなぁ☺

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で、出来た…
夕飯のｺﾛｯｹの種作り出来た⤴
(🎀´艸`)ｺﾛｯｹｺﾛｯｹ🎵

時間かかった💧
でも、どおしても食べたくて😨

夜は仕事だから、早くお昼寝しなきゃなのに😱

お味噌汁もｻﾗﾀﾞも作ったし
後は旦那が帰るｺｰﾙしてきたら
油で揚げるだけ😍💕

ﾆｬﾝｺの旦那ｻﾝ
毎日、帰るｺｰﾙしてきます📱
夕飯作ってるｸｿ忙しい時に😂💧

ｺﾛｯｹ楽しみ⤴🙌🎵

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今日からﾁﾋﾞが保育園に行きだした👶

だから、やっと独りになれたから、ｸﾘｽﾏｽﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ買いに行ってきた⤴🙌🎵

ﾌﾟﾘｷｭｱ大好きなﾁﾋﾞ👶
ﾌﾟﾘｷｭｱのも欲しがってたけど
最近、やたらとﾄﾞｰﾙﾊｳｽに興味を持っててね🏠

呼び名、ﾄﾞｰﾙﾊｳｽで合ってるのかな？😹💦
ｷﾃｨちゃんのﾄﾞｰﾙﾊｳｽも大好きみたいで、欲しがってたから💕

中身は素敵😍💕
お値段も素敵😂💸
ﾁﾋﾞ、喜んでくれるかなぁ☺

ｸﾘｽﾏｽはｲｳﾞもｸﾘｽﾏｽも仕事だから
ﾊﾞｲﾄから帰ったらﾁﾋﾞの枕元に置いておく予定なの😺

旦那の枕元にも、ｺｯｿﾘ置いておく予定😸🎵
旦那には煙草🚬
禁煙出来ないんだよね😽💨

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離婚してからｻﾎﾞってた家計簿を
今月からまた付けだしたんだ📓

これが、楽しいの😹💕
今まで以上に ｾｺくなるの😂🎵

あ😲💡
ｾｺいんじゃなくて、節約ね😸

毎月の貯金目標は３万円😤💪
頑張ろっと🙌✨

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やっと家着いたぁ😱💦
霧が凄くて、２ﾒｰﾄﾙ先が見えるかどおかの状態だった😨

家帰ったら、旦那からの手紙があった😍
読んでみたら『ﾁﾋﾞがｹﾞﾛ吐いた』ってゆう内容だった😱

うちのﾁﾋﾞは鼻が悪くて、鼻水が喉に伝い落ちて吐いちゃうんだよ😥

布団も枕もﾊﾟｼﾞｬﾏもﾀｵﾙも、全部ｹﾞﾛまみれになったみたい😱

朝、始末しなきゃ💧
ﾁﾋﾞ、病院連れてかなきゃ💦

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わぁ➰い🙌
仕事終わり⤴🎵

相変わらず忙しかったなぁ😽💨

今日は祝日だし、早いけど
ｸﾘｽﾏｽをする事になった🎄

ｻﾝﾀｻﾝ🎅は、ﾆｬﾝｺ😹
旦那とﾁﾋﾞの枕元に🎁置き完了😸
朝起きたら、二人とも喜んでくれるかなぁ☺

どんな顔するだろ…
あぁ、楽しみ⤴😂🎵

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騙された…
ﾊﾞｲﾄ先で、店長の事を全員で本部に訴えるって聞いてたのに…

全然、『全員』じゃなかった

私は、そうと知らずに利用されただけだった

明日の金曜日に本部の人事部部長が、東京から来る事になった

そこで話をしなきゃいけない

本部にFAXを流した子から
『その日もﾊﾞｲﾄ全員が来る』
って聞かされてた私

…違った
誰も来ないらしい

それどころか、全然話を知らない子までいた

私は、巻き込まれてしまったらしい

関わりたくなかったなぁ…

金曜日、私は話し合いに行かない

いい加減かもしれないけど、もう嫌だ

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>> 311 日頃の店長は悪いと思う

でも、FAXした子にも、ある企みがある事を聞いてしまった

FAXを流した子は、他店の店長達とｸﾞﾙになり、私のﾊﾞｲﾄ先の店長を引きずり下ろそうとしてるらしい

理由…
『ムカつくし嫌いだから』

有り得ない…

私は馬鹿だ
私は最低だ
関わらなければ良かった

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>> 312 寝れん

腹立つ
自分に腹立つ

ｲﾗｲﾗする

悔しい
泣きたい

心がﾓﾔﾓﾔする



涙出る…

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ずっと…

ずっと 胸の奥にしまい込んでいた

誰にも話すつもりはなかった

勿論、ここで話すなんて
思ってもいなかった

この話をしたら…
もし私の日記を読んでくれている方がいたら、私を軽蔑するだろう

ここを通して仲良くしてくれている皆は、もう私に関わらなくなるだろう

でも、今どおしても書きたい

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>> 314 私が元旦那と知り合ったのは、高校１年生の時

付き合いだしたのは同じクラスになった高校２年で、結婚を決めたのは高校３年生の時だった

当時、進学を決めていた私は
結婚を決めた時点で急遽就職に切り替えた

結婚資金を貯めるために


お互い『異性と付き合う』事が生まれて初めてで、本当に純情で純真に愛し合っていた

何の疑いもなく…

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>> 315 成人式の二日前、元旦那の家に遊びに行った

『明後日は成人式やね。
大人って思ってもらえて、結婚出来るかなぁ。
それにしても、今日は家の中暑いね』

１月13日の真冬だというのに、その日はなぜか家の中が暑かった

成人式当日、私の晴れ姿を見たイトコが
『晴れやかな日やのに、なんで悲しい顔してるの？』
と言ってきた

その日、私は朝からずっと変な胸騒ぎがしていた

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>> 316 １月15日成人式
式が終わった後、私の家族全員(父母妹)と一緒に、元旦那の家へ行く事にした

『お前の晴れ姿を見てもらおう』
父の提案だった

いつもの道のカーブに差し掛かった時、彼の家が見える

何百坪もある土地に、とても大きくて目立つ家が建っている

でも、その日は彼の家が見えなかった


父が叫んだ
『火事やったんや！』

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>> 317 火事は、障害者の兄が出したものだった

彼の家は全焼で、跡形もなかった

家中(廊下や天井、柱等)、漆が塗ってあるから火の周りが早かったらしい

ショックだった
彼の家族は泣きはらした顔をしていた

彼はただ、呆然としていた

幸いな事に、彼の家族も、池にいた数十匹の鯉も飼い犬も、誰一人傷つかず助かった

良かった
本当に良かった

帰り道、私の両親が言った
『お前、もう当分結婚はないと思っとけ。
火事になってもたんやで、結婚どころじゃないやろう』

私は言葉が出ず、ずっと下を向いて涙をこらえていた

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>> 318 火事以来、私は彼の家にいつも以上に通った

自分で働いたお金で、彼の身の回りの品を買って届けた

結婚を諦めていたある日
彼と彼の両親が私の家に来た

『お嬢さんを、お嫁さんにください。
家は火事になったけど、お嫁に来てもらう前に、ある程度の家を建てます。
不幸があった今だから、早く良き事があった方が良い』
彼の両親が言った

元々、高校の時から お互いの両親公認だったし、結婚話も出ていて彼の両親から結婚の挨拶も時々あった

話は とんとん拍子に進み
その年の３月頭に結納を交わし
７ヵ月後の１０月半ばに結婚式を挙げた

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>> 319 結婚式も終わり、新婚旅行から帰ってきて、彼の両親と祖母、障害者の兄、そして彼と私の同居生活が始まった

まだ二十歳だった私は
お風呂に入っていると、何度も兄に覗かれた

苦痛だった

でも、兄が私に何かしてくる度に、彼の両親は兄を叱りつけてくれた

彼の家族は、私を大事にしてくれた

そりゃぁ、たまにはイヤミみたいな事も言われたけど…

腹立った時は、義両親に面と向かって怒鳴りちらした(笑)

今なら言えない
出来ない
若かったなぁ…

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>> 320 結婚した当時、近所の人達から毎日のように色々言われた

『火事になったくせに、結婚なんかして。
あんた、妊娠させられたんやろ！
上手いこと捕まえられてもたなぁ』

『あんた、子供出来たで結婚したんやってなぁ！
あんな重度の障害者がいる家やで、嫁なんか来るわけないのに。
まんまと やられてもたなぁ！』

彼と彼の父は、私に
『何を言われても気にするな。
ヒガミで言ってるだけやし、お前が幸せなら泣いたりしないで、毎日笑ってなさい』
そう言った

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>> 321 結婚して一年が経ち、結婚記念日がやってきた

その日、待望の初妊娠が発覚した

私達は、高校２年生の時から体の関係があり、経済力もないくせに妊娠を望んでいた

結婚してからも勿論望んでいたが、全く出来なかった

だから、
『私達には子供は出来ないのかもしれない…
諦めようか…』
そう言っていた矢先の妊娠だった

嬉しくて嬉しくて、泣いて喜んだ

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>> 322 実家の近くにある、当時は人気があった産婦人科に通った

臨月のある日、いつものように検診に行くと
『もう陣痛来てるね。
きっと、今日か明日には生まれるから、このまま帰って、痛みが酷くなったらまた来院してね』
医師に言われた

でも、一週間経っても生まれなかったので、また検診に行ってみた

『何でまだ生まれないんだ？
赤ちゃんの心音が弱りにかかってるなぁ。
今日は帰れば良いよ。
明日までに生まれんかったら、明日、手術して出しちゃおっか♪』

私はこの時、とてつもない恐怖に襲われた

初産で、知識もなかった私…
家に帰り、実家の母に
『あの先生、なんか怖い。信じれん。病院変わりたい。』

そう言う私に母は
『今日明日には生まれるって言われてる妊婦を、どこも面倒見てくれるわけないが！
あの病院は人気なんやし、家から２分で便利なんやで、変わらんで良い』
と言った

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>> 323 次の日の朝、実家の母が
『もしかしたら、今日は朝から手術かもしれんのやで、しっかりたっぷりとご飯を食べて、体力つけて手術に挑むんやで』

私は、母に言われるまま、しっかりたっぷりご飯を食べて病院に向かった

『お腹の張り具合や、赤ちゃんの心音見てると、もう生まれてるはずやのに。

こんなパターンは見たことないし、医学書にも載ってないから、どおしたら良いか俺も判らんのやってなぁ…』
医師が言った

そして、こう続けた
『ま、赤ちゃんの心音かなり弱ってるし、昨日も危なかったけど、今はもっと危ないし、切ってみよっか』

『朝食は抜いて来たよね？
手術なのに、ご飯食べて来る人なんか、いるわけないか。
アハハハハ』

前日、何の説明も受けてなかった私…
朝食たらふく食べちゃったよ

そして、緊急帝王切開手術の準備が慌ただしく始まった

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>> 324 手術の前に、腕に注射され
その後、猛烈な睡魔に襲われた

麻酔は腰に打った
下半身が気持ち悪いくらい痺れる

手術が始まった

メスが私のお腹に刺さる
まるで、麻酔なしで切腹されているような強烈な痛み

『痛い!!痛いよ!!止めて!!』
叫ぶ私に医師は
『うるさい!!』
と叱った

とにかく痛くて涙が溢れてくる

『痛い…痛いよ…
いた…うっ!！』
今朝食べた物を吐く

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>> 325 とにかく痛くて我慢出来ない
帝王切開の手術って、こんなに痛いものなのか？

手足も体も、動かないように
しっかりと手術台にくくりつけてある

それなのに、あまりの痛さに動いてしまう私

『動いたら危ないやろ!!』
医師に また怒られる

『先生、痛くて我慢出来んよ』
私がそう言うと

『麻酔が効いてないんかなぁ？
もっと麻酔足そう』
医師が言った

その後も痛くて気が狂いそうだった

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>> 326 私の横で、私に繋げてある心電図のモニターが音を鳴らしている

手術が始まった時は、素人にも判る順調な音だった

『痛い…早く終わって…
早く赤ちゃんに会いたい…
気持ち悪い…
息が出来ない…
あ…なんか意識が遠のいてきた』
そう思った時だった

心電図の音が乱れてきた
自分でも判った

次の瞬間、横にいた看護師が叫んだ
『先生！血圧の上が３０です！』

医師も叫ぶ
『ええっ？何で！？』

ピ―――――ｯ


私の意識がなくなる直前の記憶が、今もこうして残っている

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>> 327 目が醒めると、彼と私の両親が
心配そうな表情で私を見下ろしていた

『無事で良かった』
皆が言った

私は蘇生処置をされ、助かったらしい

『赤ちゃんは？』
そう聞く私に、彼が答える

『様子がおかしいらしい
ﾁｱﾉｰｾﾞも酷いし、大きな病院に今から運ぶって』

『私、赤ちゃんに会いたい！
生まれた時に、ちょっと見ただけやった！
触ってもいない！』

『それが、一刻を争うらしくて
今からタクシーで病院に運ぶんやって』
彼が言った

『タクシー？
一刻を争うのに、タクシー！？
救急車じゃなくて！？』

『うん、とにかく俺が今から一緒に行ってくるで、お前は寝とき』

彼と 保育器に入れられた赤ちゃんは、タクシーで病院に向かった

一刻を争うのに、車で５０分はかかる病院まで…

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>> 328 夜になり、彼が私のいる病院へ戻ってきた

どうだったか様子を聞くと、大丈夫だとの事

心から安心した

次の日、実家の母が私の病室に顔を出した

様子がおかしい
目が腫れてる

『何かあった？』
そう聞く私に、実母は
『何にもないよ。大丈夫やで』
と答えた


…何かおかしい
もしかして、赤ちゃんに何かあったのでは？
不安で押し潰されそうになった

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>> 329 お昼過ぎに、赤ちゃんの病院へ行っていた彼が、私の病室に来た

『ねぇ…
赤ちゃん、生きてるの？』
恐る恐る聞いてみた

『お前の両親には口止めされてるんやけど…
俺ら二人の赤ちゃんやし、俺はお前に嘘つきたくない。

実は、もう危ないらしい。
昨日生まれたばっかやのに、明日か明後日まで生きれるかどおか 判らんのやって…』

『…』
言葉が出なかった
開いた口がふさがらなかった

涙が溢れて止まらない
どおしたら良いのかも判らない

言葉に詰まり、声も出ず、ただ泣くだけだった

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>> 330 彼は私を抱きしめながら言った
『名前、付けてあげよう。
生まれる前に決めてた、あの名前で良いか？』

『うん…！
あの子に会いたい！
今すぐ会いたい！』

『うん、あっちの病院の先生と看護師さんも言ってた。

手術後で体が大変かもしれんけど、お前に赤ちゃんを会わせてあげてくださいって』

すぐに、今入院している病院の医師に話してみた

赤ちゃんの事も話し、とにかく今すぐ病院へ行きたいと告げた

『なんで？
ダメに決まってるやろ』
あっさりと断られた

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>> 331 私が入院している間に、その病院で二人の赤ちゃんが亡くなった

二人のうち、一人の赤ちゃんが亡くなった場面に私は遭遇してしまった

診察室の横のベッドで、抜糸待ちをしていた私

検診に来ていた妊婦さんに、医師が話す
『やっぱり、お腹の中の赤ちゃん、死んじゃってるねぇ。
今８ヶ月だね。
しょうがないから、明日にでも出そっか』

妊婦さんが号泣する
大声をあげて号泣している

声はこらえていたが、私も涙が止まらなかった

医師は、冷静に話し続ける
『泣いても、死んじゃってるんだし。
入院の準備してきてね』

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>> 332 私は、とんでもない所で出産してしまったんだと思った

こんな医師が、医師だなんて信じられなかった


私が入院中、実母から話があった
『実は今、弁護士さんに相談してるの。
この病院を、訴えるで。
あんたが出産した時、医療ミスがあったみたいなんや。
明らかに、麻酔の量を間違えたんやって。
だから、あんたは一回命落としてもたし、赤ちゃんにも麻酔が大量に流れて、呼吸困難になったみたいなんや』

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>> 333 でも、結局は裁判が出来なかった

カルテ提示を求めたが、カルテは書き換えられていた

『新生児仮死』
そうなっていた

私は手術中、赤ちゃんが生まれた時に意識があった

生まれた瞬間、大きな産声をあげた
手術室の前にいた彼も、私の両親も、産声を聞いていた

手術後、看護師達が
『赤ちゃん元気に生まれたのに、何があったんやろねぇ』
私や家族に話していた

でも、裁判の話が出た途端、看護師全員が口裏合わせをされたかのように、赤ちゃんは仮死だったと言った

当時は、今みたいに医療問題や医師について、厳しくなかった

勝てない…
実母は、悔しい涙を流し裁判を諦めた

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>> 334 産後３日目

彼が、赤ちゃんの病院から戻ってきた

『やっぱり…
もう あかんのやって…』

『…嫌
そんなん嫌や！私、毎日浄霊する！神様に力貰う！
まだ赤ちゃん抱っこしてないし、触ってもいないし、顔も見てない！
しかも今会えないのに…
私は諦められん！』

私は、毎日何回も遠隔浄霊をした

こんな話(浄霊や神様)、信じれない方にはバカバカしいだろうけど、私は誰に何と言われようが必死だった

その日から、彼も、某神社で真夜中にお百度参りを始めた


赤ちゃんは、医師も驚く程の勢いで回復していった

『何がどおなったら、こんな風に回復出来るんか判らん。
正直、いつ亡くなってもおかしくない状態だったんですよ…
信じれん！凄い！』
赤ちゃんの担当医が、毎日首をかしげながら彼に話していたらしい

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>> 335 私は産後１０日で退院し、その足で赤ちゃんが入院している病院へ彼と向かった

今まで保育器から出れなかった赤ちゃんは、私が病院に着いた丁度その時、初めて保育器から出られた

生まれて初めて長男を我が腕に抱き、胸がいっぱいになり涙が溢れた

私は、毎日母乳を搾り冷凍し
長男が入院している病院に届けた

徐々に回復していった長男は、生後一ヶ月目に退院した

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>> 336 長男は出生時、呼吸困難、肺に水が溜まる等、他に色々あったけど、奇跡的に障害は残らなかった

順調に成長し、長男が１歳３ヶ月の時に二人目がお腹に宿った

妊娠が判った時から腹痛があり、出血もしていた

『流産したらどうしよう』
不安で不安で、毎日怖かった

長男の時は、出産する前日まで働いてたのに、今回は出血や腹痛の毎日

怖くて何度も病院に通った

医師に、絶対安静と言われ
私は長男を連れて実家にお世話になる事にした

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>> 337 実家で長男を見ながら安静にしていたある日、検診に出かけた

やっと出血も止まり、赤ちゃんの心音が確認出来た

エコーで、赤ちゃんの心臓が
ピクピク動いてるのを見て、嬉しくて感動して涙が流れた

『まだまだ安静にね』
医師に言われて、私はまだ実家にお世話になる事にした

今回は、長男を出産した時とは違う病院

大きな病院だし、ここも実家から車で３分くらいだし、女医さんは有名な方だったし、安心出来る

先生を信じ、赤ちゃんを信じ
安静にして日々を過ごそうと思っていた

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>> 338 この検診の日の夜、彼が実家に来てくれた

私の事が心配なのと、長男に会う為に泊まりに来てくれた

長男は私の両親と寝ると言うので、彼と私は二人で寝る事になった

寝ていると、彼が迫ってきた

『止めて！赤ちゃん、やっと落ち着いたんやで！
先生にも、安静にって言われてるのに、そんな事出来るわけないやん！』
怒る私に彼は

『我慢出来んのやもん。
俺、どんだけしてないと思ってるんやって！』
そう言いながら襲いかかってきた

『お願いやで本当に止めて！』
泣きながら抵抗する私を無視し、重なってくる彼



お腹に激痛が走った…

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>> 339 翌朝、ｵｼｯｺがしたくて目が覚めた

ﾄｲﾚへ行くと、便座に腰を下ろした途端、勢いよく尿が出る

『…ｵｼｯｺ？
私まだｵｼｯｺきばってない…』
洋式ﾄｲﾚの中を恐る恐る覗くと
大量の血が ｵｼｯｺをしている時みたいに勢いよく出ていて止まらなかった

『いやーーーっ!!』
泣き叫ぶ私

彼も私の両親も、仕事へ行っていて既に実家にはいなかった

たまたま妹がいてくれたから
急いで病院へ連れて行ってもらった


流産だった

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>> 340 初めての流産

医師も不思議がる
『やっと心臓が動いてるのも確認出来て大丈夫になったのに、何があったんやろ…』

『ｾｯｸｽが原因です』
とてもじゃないが言えなかった
言えるわけがない

すぐに赤ちゃんを掻き出す手術が始まる

赤ちゃんと言っても、まだ数ﾐﾘの卵

それでも昨日までは心臓も動き、生きていた

麻酔で意識がなくなる直前まで涙を流していた私


『私が赤ちゃんを殺してしまった…
私が赤ちゃんを殺してしまったんだ…』

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>> 341 手術後、目を覚ますと彼が病室にいた

妹が連絡してくれた

看護師が様子を見に来て
『あら、気がついた？
いつまでもｸﾖｸﾖしてるんじゃないよ。
まだ22歳で若いんやで、いくらでも次の赤ちゃん作れるやん』
と言った

私は この看護師を一生忘れない

慰めるつもりで言ったのかどうかは判らないけど…

私には、物凄く傷つく言葉だった

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>> 342 長男が２歳になった時
妊娠している事が判った

待望の妊娠

嬉しい反面、流産への不安と恐怖

不安は的中した
出血が止まらない
即入院

入院中、ﾄｲﾚ以外は
ﾍﾞｯﾄの上で過ごさなければならなかった

二週間程入院し、その後は順調に妊娠生活を送った

長男が帝王切開だった為
次も帝王切開に決まった

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>> 343 １月７日に帝王切開が決まったのだけど、予定外な事が起きた

１月５日の朝
実家にいた私は、目が覚めた瞬間から体調がおかしかった

『お前、顔つきがいつもと違うぞ？
まさか今日産むんじゃないんか？』
私の顔を、朝一番で見た父が言った

『う～ん…
お腹は痛くないんやけど
なんか体がおかしいの』
何気にお腹の張り具合を気にしてみたら…

陣痛らしきものが
すでに２０分間隔できていた

急いで病院に電話をしたら
１０分間隔になったら病院に来てとのこと

『もしかしたら、今回は自然分娩で出産出来るかも…』
私はそう思った

でも、前回(長男の出産)の事もあるし、一応、朝から何も飲食しない事にした

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>> 344 夕方になり、１０分間隔の陣痛らしきものが来ていた

陣痛って、こんなに楽なの？
あんまり痛くない…
痛いけど、まだまだ我慢出来るかも…

元々、生理痛が酷く寝込む私

そのせいなのか、
『陣痛は生理痛の何倍もの痛さ』
と聞いていたけど、まだまだ我慢出来た

病院に連絡し、入院になった

『順調に陣痛が来ているから
自然分娩にしてみよう』
医師の言葉に、私も彼も、私の両親も喜んだ

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>> 345 夕方１６時に入院し、時すでに２３時前

陣痛は順調に来ているが
まだまだ痛くない…
我慢出来る…

『順調に陣痛来てるけど、平気そうな顔してるのが気になる』
そう言い、医師に内診された

激痛が走る
内診の方が痛い！

子宮口がまだ４ｾﾝﾁしか開いてなかった

『前回が帝王切開だから
これ以上陣痛が続くと、子宮破裂する危険があります。
今すぐ緊急帝王切開手術をします』

また緊急帝王切開手術になった

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>> 346 お正月だったのと、夜中だった為、医師や看護師を集めるのに少し時間がかかった

長男の出産の事もあり、急な手術だし、心の準備もなく恐怖でいっぱいになった

腰に麻酔をされ、手術が始まる

医師や看護師が気を使い話かけてくる

『さっきまで、俺、お節料理食べてたよ～。
医師は遅い正月なんだよ』

『あら、私は寝てたわよ～』

医師や看護師が話していたけど、とにかく痛い

『先生、痛くて駄目！
お願い、早く終わらして…
先生、今どこら辺を切ってるの？』
痛みをこらえながら、医師に聞いた

『もうお腹や筋肉はOKよ
今から子宮切るから、もう少しで赤ちゃんに会えるよ～』

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>> 347 二回目ともなると、手術の順序も判る

次は、私の腰を押さえ
赤ちゃんを取り出すはず

『ちょっと腰や体押さえるよ～』
看護師が言った

羊水を吸い上げる音が、手術室に響く

『ああ、やっと生まれる！』
そう思った瞬間だった


『んぎっ、んぎゃ～』
赤ちゃんが泣いた！

『おめでとうございます！
女のお子さんですよ～』

ああ…無事に生まれた…
涙が次から次へと溢れ出る

私の横に、看護師が赤ちゃんを連れてきてくれた

小さくて細い指
きゃしゃな体

ああ、何て可愛いんだろう
女の子って、生まれた瞬間から『女』なんだなぁ…

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>> 348 『よく頑張ったわね！
手術、かなり痛いでしょ？
今すぐに全身麻酔に切り替えて、楽にしてあげるね』
医師が言った

たまに いるらしい
私のように、腰椎麻酔が効かないタイプの人が…

全身麻酔になり、意識がなくなる


気づいたら、病室だった
彼や私の両親が、安心した顔で私を見ていた

『赤ちゃん、見た？
元気やったやろ？
めっちゃ可愛いかったやろ？』
そう言う私に、皆が目を細めながら笑顔になってうなずいた

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>> 349 長女が生後５ヶ月の時
朝、急に胸がﾑｶﾑｶしてきた

心当たりはないが、念の為に市販の検査薬を買ってみた

検査したら、陽性だった

『…え？何で？』
すぐに彼に報告すると、こう答えた

『あ、やっぱりかぁ！
実は黙ってたけど、避妊しないで中で出してんた日があったんや。
大丈夫やと思ってたけど
お前、妊娠しやすいんやな』

• << 351 長女を出産して まだ半年過ぎてない 『帝王切開後は、半年以上過ぎないと妊娠してはいけない』 と医師に言われていた 子宮が回復しないから、負担がかかるらしい 『どうする？』 彼に聞かれた 『産みたい！ 私、絶対に産むから。 絶対に中絶なんかしない。 殺すなんて、絶対に嫌！』 私の両親に妊娠報告すると 驚いた後に反対された 私の体が心配だったのだろうけど、 『医師の許可も下りたから』 そう説得し、納得してもらった

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