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神様っていると思いますか？

No.175　18/10/04 16:22
旅人91 ( ♂ ) あ+あ-

異端審問とは、主にカトリック教会が行ったモノ。

カトリックはローマ法王中心に西ヨーロッパに広がりましたが、元々ローマ法王とは古代のオーソドックス(ギリシャ正教)の中の五大本山の一つローマの総主教だったのが、11世紀にオーソドックスから完全に分かれ、ローマ法王だけが神の代理人とする組織を作ったモノ。

で、東地中海にあり(東ローマ帝国)、イスラム帝国と国境接してイスラムが日常茶飯事だったギリシャ正教(オーソドックス)では、国内にイスラム教徒がいても珍しくない状態だったのですが、西ヨーロッパのカトリック地域にイスラム教徒なんて全く居ませんでした。

そこで異教徒であるイスラムの代わりに、カトリックに少しでも異議唱える者を探しだして、カトリック教会の特別な神父(異端審問官)が軍隊率いて、異議唱える者を異端者として逮捕、拷問等したのが異端審問。

まあ名目では異端者をカトリックに改心させる為と言ってましたが、実際は拷問の険しさに死んでしまう者が殆ど。

またオーソドックスから分離したカトリックにとっては、オーソドックスも異端者ですが、これは大きな団体過ぎて手に負えない。だから十字軍等で攻撃、略奪したのですね。

また、13世紀頃からローマ法王の横暴に、ヨーロッパ各地で抗議する者が現れ、殆どは異端者として殺害されています。
16世紀のルターは、ドイツの諸侯が武力で味方に付いたので、ローマ法王が異端者として逮捕、処刑命令出しても助かり、カトリックとは別にプロテスタント教会を建てます。

こうなると今度はカトリック対プロテスタントが、互いを異端者と呼び(この時代、オーソドックスはイスラムのオスマントルコ帝国に支配されていて、西ヨーロッパとは無関係)、カトリック側はプロテスタント信者を異端審問に。

他方プロテスタントは、カトリックと違い、一派ではなく数十以上の派に分裂繰り返し、互いに憎み合うケースも増えたので、異端審問よりも魔女狩りと称して、自派以外のプロテスタントや、カトリックの信者を拷問し処刑。

こうして異端審問や魔女狩りの時代が数百年続き、やっと18世紀初めに一応、互いに疲れ切って懲りたので、無くなりました。

もう１つの｢確信犯｣とは何を指すのか、分かりませんから答えられないで失礼。

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