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【黒い棘】

レス2  HIT数 988 あ+ あ-

名無し
15/12/03 15:33(最終更新日時)

些細な口論だった。
この人はいつもこう…
小生に対しては異常なほどに我を張って噛み付いてくる。
何故なら、小生に父を重ねて見ているからだ。
こういう時の彼女は母親ではなく、女になっているのだ。
離婚して何十年にもなるというのに、未だに元夫への憎しみが消えず、小生と意見が食い違ったり、些細な事で口論になると感情的になる。
何故なら、こういう時の母の心の目は、小生が息子ではなく元夫に映っているからだ。
妹のあかりとは喧嘩になってもこのような事はない。
何故なら、妹は女であり、自分の分身だから元夫には重ならないのだ。
母の中で小生は【憎き元夫の分身】としてこびりついている。
両親がいつ離婚したのかは教えてくれない為、正式には分からないが、小生に父の記憶はないので、3歳以前には離婚したのだろうと推測している。
人間の記憶はだいたい4歳くらいから付くので、小生に父の記憶が全くないという事はそういう事だろう。
母に「いつ離婚したのか?」と訊ねると、彼女は「忘れた、覚えていない」ととぼける。
要するに、話したくないという事である。
子供には聞く権利があり、知る権利があるが、彼女の感情論の前ではその常識は通用しない。
妹のあかりとは年子であるが、些細な事で兄妹喧嘩をすると、決まって母は小生に怒りを向けてきた。
「何て事をするのだ!」と、まるで小生が一方的に悪いかのように決め付け、また妹が暴行でも加えられたかのように怒り狂うのである。
実際には、どっちが悪いもないような、よくある兄妹喧嘩で、手を出した訳でもなく、口論程度なのだが、決まって母は小生のみを責め、「お前は恐ろしい男だ!(妹に)何て事をするのだ!」と罵声を吐いた。
つまり、母からすると、小生と妹が喧嘩をしている姿は、かつて自分達夫婦が喧嘩している姿に重なり、小生が元夫で、妹が母自身になる為、喧嘩の理由や、どちらが悪いのか?といった事はどうでもよく、とにかく母は無条件で小生のみを叱り飛ばし、妹を庇った。
当時、そんな母の心理など知るよしもなかった小生からすれば、何とも理不尽な事で、単なる母の感情論に過ぎず、この不条理は子供ながらに大きな鬱屈となって、無意識のうちに小生の心に蓄積されていった。

幼い頃、父は亡くなったと聞かされていた。
が、小学4年の時に、実は亡くなったのではなく、離婚したのだと教えられ、母が小生と妹を騙していた事を知った。
考えて見れば、自宅には仏壇があったのに、小生が3歳の時に亡くなった母方の祖母の写真は飾られていたが、父の写真は無く、また、祖母の墓参りには毎年行っていたが、父の墓参りはした事がなかった。
普通なら、祖母の写真はきちんと仏壇に飾っているのに、何故、父の写真は飾っていないのか?祖母の墓参りはするのに、何故、父の墓参りはしないのか?という疑問を抱いてもいいはずなのに、小生は全くそういった疑問を持った事がなかった。
それが何故なのか不思議である。
母は離婚と同時に父の写っている写真を全て処分していた為、小生は父の顔を知らない。
もちろん声も聞いた事がないので、小生の中に父の姿は一切無く、母が徹底的に父の証しを消去した事で、父に関する疑問や興味が一切芽生えなかった事が原因なのかも知れない。

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No.2278201 15/11/26 18:44(スレ作成日時)  
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