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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.7 13/08/20 19:19
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫6

余りのショックに麻痺した頭で、私は目まぐるしく考えた♦


何故プロイセン王が、父を殺し、私を拉致したのか?

奴の目的は何か?


だが、そんな私に彼フリードリヒ2世は、短く明瞭に要点を語り出した❗

それが私にとって、更なる想像も出来ない衝撃を与える事など、全くお構いなしに…

良くも悪くも、彼らしいと言えばそれまでだが。

実際聞いていて、私は目の前が激しく旋回し、何度も失神しそうになった♦

彼は1時間ほど語ったろうか?

余りの衝撃的内容に、混乱して、やっと数時間後に、おぼろげながら理解したところによると…


私が長年、父だと信じていた男は、父では無かった❗

母は私を産んだ時、死んだとの父の話はウソで、実際の母はオーストリア女帝マリア=テレジアその人だった❗

その母に種を植え付けた私の真の父は、今私を拉致し館に閉じ込めているプロイセン王フリードリヒ2世❗

更に私とオーストリア皇太子ヨーゼフは、双子の兄弟❗


父フリードリヒ2世が突き付けた、簡略だが動かぬ証拠を前にして、私は全てを認めざる得なかった😱


だが、全てが実感を伴って理解できたのは、半月も経ってからだったろう⁉

私は最早目隠しはされず、館から外には出られなかったが、中は自由に歩き回れた。

父フリードリヒは、その間、数回私を訪れ、色々手短かに語り合った♦


無論、戦争中であり、会うのは夜更けに限られたが…


毎日数時間、私はプロイセン王の少ない側近らによって、様々な事を教え込まれた♦


今は亡き義父、そしてプラーク大学から学んだ事で、読み書き始め、一般教養は十分だった。

父フリードリヒもそれを認め、主に政治、軍事、そして音楽と哲学を、それぞれ一流の師につけて、私に学ばせた♦

そこそこ素質があったのか、私は短期間にそれらを一応マスターしたようだ。


だが…音楽だけは、驚くべき発見があった❗

義父の下で、私はチェンバロとヴァイオリンについて、ある程度身に付けていたが、父フリードリヒ2世はかの大バッハの息子を私に付け、そのせいで私の音楽への目は大きく開かれた🎵


バッハの息子は、当時オーストリアでは全く知られていなかった大バッハの音楽を、私にもたらし、それに没頭した私は、音楽が単なる宮廷の慰めや、劇場の華やかな飾りとは全く別の、哲学より更に深い魂の真理を現した芸術だと強く悟ったのだ♦


だが…外の戦争とは無縁に見えた館での知的で静かな思索の日々も、一年とは続かず、私は自分が父の恐るべき陰謀の道具に過ぎないと、次第に気付かされる事に…



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