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👑フリードリヒ3世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.6 13/08/20 17:50
F.vハプスブルク=ホーエンツォレルン ( ♂ zNfWxe )
あ+あ-

≫5

だが、私と義父の平穏で牧歌的な、だが退屈極まりない生活は、ある日突然絶たれた❗


オーストリアとプロイセンの間に七年戦争が始まると、父は次第にそわそわし、何かの影に脅えるように成った。

私は、それは戦争のせいだとばかり思っていたが…

父の心中を知らない私は、田舎生活に物足りなくて、より高度な知識と刺激を求めて、首都ウィーンの大学で勉強したいとしきりに父に頼んだ♦

色々理由つけて反対していた父も、とうとう折れて、ならばウィーンで無くプラーク(プラハ)大学に私を入れる事で、妥協した。

まあウィーンでは、私の素性から困ったわけだが…

プラークでも全く噂に成らない危険が、皆無では無かったが、しかし全く別の形で破局が訪れるとは❗


それは忘れもしない、プラーク大学2年目の冬のある晩、私と父が住むプラーク近郊の館は、一団の賊らの襲撃にあい…

私を庇って激しく抗戦していた父は、部下もろとも、私の目の前で射殺され、私は兵士の一団に拉致され、目隠しされたまま、馬に乗せられ、連れ去られた❗

一晩中駆けて朝になると、私は目隠しのまま、とある静かな館に閉じ込められた♦

私にはワケが全く解らず、父を惨殺した連中に殺される覚悟を決めていた。

だが、何故私だけ殺されずに、連れ去られたのだろう?

身の代金か何かが目当てか?

全く見当がつかなかったが、かすかに生きられる希望もあった❗

賊らは、口数少なく、私の質問には一切答えなかったが、しかし手荒では無く、食事もかなり上等なモノを運んで来た。


さて、夜になると私は再び目隠しのまま、馬に乗せられ、一晩中駆けて、別の館に移された。

目隠しのままで森から森を抜け、私にはここがどこなのか、全く解らず…

ただ賊らの交わす片言がプラークでは聞き慣れない発音のドイツ語であり、全く知らない世界に連れ去られたのでは無いだろうとは、少しは想像できた♦

こうして昼の間は、静かな館の一室に監禁され、食事を与えられ…

夜再び馬で駆けて…

こうした事が3日ほど続いたある晩、私は目隠しを外され、入浴させられ、服を全て変えられて、館の割と立派な部屋に入れられた♦

何が起きるか、不安と一抹の期待で2時間くらい独り待たされたろうか?

館に数騎の馬が近づく音が聞こえ、それからしばらくすると、1人の中年らしき男が部屋に入って来た❗

質素で目立たない服装でも、身分卑しからぬ雰囲気は漂っていたが…

薄暗い部屋でその男が近づき、蝋燭の明かりに顔がハッキリ映し出された瞬間、私は余りの驚きで声を失った。

その男の顔は…

肖像画だけだが、いやと言う程見てきた顔…


我々オーストリア人最大の敵、プロイセン国王フリードリヒ2世の顔がそこにあった❗



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