注目の話題: レストランに赤ちゃんを連れてくるな; 学校休むか休まないか…; 🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣

👑フリードリヒ３世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.30　13/08/24 17:40
F.vﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾎｰｴﾝﾂｫﾚﾙﾝ ( ♂ zNfWxe ) あ+あ-

しばらくすると、騎馬の男達５人も私の馬そして私の姿に目を留めた。

すると連中は、一斉に抜刀し銃を抜いた❗

こちらも迷わず、傍らのサーベルを掴むと、身を低くして敵の弾丸の中をかいくぐり、何とか馬の鞍に下がっていたマスケット銃２丁を抜くや、まだ発砲していないで今まさに構えている２人に狙いを定め、撃った❗

一発は敵の心臓に当たり、その男は胸を押さえて落馬した。

もう一発は、もう１人の左肩に当たったらしく、そいつは持っていた剣を落とし、肩を押さえて激しく呻いた。

当時のマスケット銃は、普通一発しか撃てず、撃ったら弾を装填しなければならないから、私は先に発砲した３人の銃の煙の跡を見極め、まだ発砲していない２人を先に仕留めたのだ🐶

そして、自分のマスケット銃をその場に捨てると、騎馬相手では不利だから、馬が通れる茂みから、木が密集している森の奥に、サーベル片手に逃げ込んだ！

３人は急いで馬から降りると、剣だけ持って私を追って来た。

多分、かなり腕に自信あるのだろう？加えて私を絶対逃がさないとの決意もあったか？

マスケット銃に新たな弾を装填している間に、私を見失っては大変と、私同様、銃は持たず森に入った。

しばらく走ると、大木の下に達した。が、その先は樹木が絡みついていて、通行は不可能だった！

私は覚悟決めて、この大木の下で３人を迎えうった。

大木を背にし背後を守ると、まず手近な右から突いて来た奴の剣をサーベルで払いのけ、そのまま相手の外側に動き、刀身を相手の左腕の付け根に当てがい、一気に撫で斬りで腕を斬り飛ばした♦

それから、斬られた男の体が邪魔で突きが遅れた、第２の敵に向けて、負傷した男を思いっきり突き飛ばすと、そいつを払いのける隙に、その男の首を一気にはねた❗

こうして敵は、正面の男と、左腕を失って呻いている奴の２人だけとなった。

私は負傷した奴の動きに油断せず、正面の、私とまだ同年輩らしき男を睨み付け、質問した。

｢なぜ襲う？
野盗か？
私を誰だか知っているのか？
何者か、死ぬ前に名乗れ❗｣

すると正面の男は、矢張り私を鋭く睨み付け、こう叫んだ。

｢貴様は我が父の仇だ、オレの名はハインリヒ･フォン･●伯爵！｣

なるほど、こやつはあの二重スパイ●伯爵の息子だったか⁉

｢ではプロイセン王の差し金だな？｣

｢フン！あの悪党は関係ないわ💢
確かに奴は父の死後、オレに貴様を探させた。
貴様を亡き者にする為にな。

だが…戦争が終わった途端に、奴はオレを呼びつけると、命令は中止だとほざきおった！
しかもオレが密かに貴様を探していると知ると、逆にオレを反逆者として捕らえ処刑しようとしやがった💢

オレは牢獄を脱出すると、僅かな同士を集めプロイセンを出て、単独で貴様を狙い始めた。

貴様があのブダの城に居るのを突き止めてから、城から出て来るのをずっと待っておったのだ。

今こそ貴様を殺し、その亡骸を貴様の父プロイセン王に届けてやる！

それから一生かけてあの暴君を殺し、貴様同様、地獄に送ってやるわ！｣