注目の話題: レストランに赤ちゃんを連れてくるな; 学校休むか休まないか…; ベビーカーの周りに家族が不在

👑フリードリヒ３世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.19　13/08/21 15:15
F.vﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾎｰｴﾝﾂｫﾚﾙﾝ ( ♂ zNfWxe ) あ+あ-

さて、私を乗せた馬車は、ブダペスト-正確にはブダ-の中心から少し離れた地に聳え立つ大邸宅-むしろ城と言った方が近い-の中に入っていった♦

部屋に通されると、私はすぐさま死んだような深い眠りに落ちた❗

目が醒めたのは、もう夕暮れ時。

しばらくすると、全身黒装束の痩せた男がやって来て、大公様が食事に御招待している、と告げた。

男に案内されるまま、いかにも時代がかった中世風の廊下をずっと歩いて、大広間に入った♦

するとそこに、<大公殿下>らしき男が待っていて、私を丁重に迎えた♦

大公はこれまた１８世紀より２世紀は古いファッションに身を固め、いかにも古い大貴族といった威厳に包まれていたが、その顔は紛れもない例の下男、●伯爵一味をいとも容易く惨殺し、私を馬車で連れ去った男の顔だった❗

男は低く染み渡るような、だが意外と優しい声で、こう言った。

｢当家へようこそ、殿下！
自己紹介いたす。私は当家の主、ハンガリーの古い貴族ラヨシュ大公と申す♠｣