注目の話題: 🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣; 学校休むか休まないか…; レストランに赤ちゃんを連れてくるな

👑フリードリヒ３世の吸血NACHTBUCH(夜記)♦🌃

No.16　13/08/21 02:59
F.vﾊﾌﾟｽﾌﾞﾙｸ=ﾎｰｴﾝﾂｫﾚﾙﾝ ( ♂ zNfWxe ) あ+あ-

まだ時差ボケからか、ヴァンパイアの性からか、眠れないから、少し続けよう♦

余りの超常現象(!?)を目の当たりにして、私はしばらく躊躇していた。

だが…もう戻る場所は無いのだ、過去は全て失った、母に捨てられ、長年父と慕った人は殺され、真の父を弟の命と引き換えに止むなく裏切り…

もうオーストリアにもプロイセンにも、私の居場所は無い😢

ならば死んで元々、こうなったら得体の知れない怪物に付いて行ってみよう、と好奇心すら湧いて来た❗

怪物、いや超人と呼ぶべきか、その人物は、確かに間違いなく、●伯爵一味の下働きの男だった。

だが…何故？

このモノの正体は一体？

彼は屋敷の外に停めてあった、今は亡き●伯爵の馬車に私を乗せると、自分は御者台にまたがって、猛スピードで走らせ始めた❗

あ、そうそう、屋敷の外に出るまで、私は嫌でも●伯爵一味の死体を８体は見てしまった😱

皆、壁や暖炉に叩きつけられたり、首がもぎ取られていたり、胴体が引き裂かれていたり…

無惨にも、人間の形を留めたものは皆無だった😱

これで伯爵含め、一味は全員死んだ事に…

例の、今、御者台に座っているモノを除いては♦

馬車は、ドナウ川を北に渡りはしなかったが、明らかにウィーンの森とは逆の方向に、ひた走った。

と言う事は、ハンガリーの方向だ♦

外は真夜中で真っ暗だったが、馬車は猛烈な速度で東へ東へ、ひた走った❗

こうして、東の空が明るく成り出す頃には、私を乗せた馬車は、ブダペストと思しき街にたどり着いた♦