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AT車とMT車

No.63　12/12/19 19:47
匿名さん57 ( ♂ ) あ+あ-

私は半世紀近く生きている人間ですが、基本的にはＡＴ派です。

私ぐらいの世代は，少年時代から車は憧れでした。

私が少年時代から免許取得年齢にさしかかった頃は，空前の５速ＭＴブームでした。

５速フロアシフトこそが、最高のステータスでしたが、その傍らＡＴは，女性や年寄りの車として、バカにされる風潮がありました。

しかし当時の５速は，殆どはオーバードライブとしての機能、即ち、高速走行時にエンジン回転数を下げ、静粛性と燃費を向上させる機能は、事実上ありませんでした。

当時は、高速教習はなく、教習車は３速コラムか４速フロアシフトでした。

そのため路上教習では、走り出すと、最後には必ずギヤをトップに入れるように教えていました。

そんな教習を受けた人が５速車を買うと、市街地でも５速に入れて、ガクガクするとか、加速しないなどとクレームを言い出しかねなかったのです。

そこで、多くの自動車メーカーは、５速車は、４速車より、デブのギヤ比を下げて、事実上４速車のトップギヤと、５速車のトップギヤのギヤ比を、殆ど同じにしていました。

つまり、いたずらに変速操作の頻度が増やすだけで、事実上無意味な代物だったのです。

したがって、５速ＭＴに飛びついている人は、自動車メーカーの安易な商策に踊らされている典型的なミーハーで、本当にモノのわかった人は、無駄な５速など買わないと、自動車雑誌などには書かれていました。

レーシングドライバーや、自動車雑誌の執筆者などの多くは、ＡＴ車に乗っていました。

当時は、乗用車の９割近くはＭＴでしたが、私の中では、５速ＭＴに飛びつくのはミーハーで、本当に車のことをわかっている人は、ＡＴを選ぶという感覚が、いつしか身についていました。

時代は変わり、今では乗用車の９割以上がＡＴで、ＭＴは少数派です。

今の感覚ですと、ＡＴの方が、ミーハーなイメージが強く、ＭＴは、通のこだわりのイメージがあります。

しかし、若い頃に染みついた当時の感覚は今もあり、基本的にはＡＴを選びます。

ただ、私は複数保有する車の１台はＭＴですし、いたずらにＭＴを毛嫌いしているワケではありません。