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しっぽの先までアンがいっぱい⑤👩🐻

No.45 12/02/25 21:06
しっぽ ( 40代 ♂ jqez1 )
あ+あ-

≫44

……俺がA子の立場なら俺も同じことを言うだろうけど、A子が俺と同じ立場なら、そんな状態の人を置いて自分だけ終電に乗って帰るだろうか?

そんなことを考えるまでもなく、

「大丈夫!大丈夫! 何とかなるって…」

何がどう何とかなるのか根拠も無いのに自信あり気にそう答えた。

「……でも……」

「大丈夫やって! それより歩けるか?」

そう聞かれたA子は歩けるか試す前に服やジーンズについた汚れを払おうとした。

手で数回、パンッ!パンッ!と叩いたが思うように取れないのか!?、

「ちょっと鞄貸してもらえます…」

そう言われてA子の鞄を手渡した。

鞄の中からタオル地のハンカチより一回り大きな布を取り出し、膝やお腹の辺りを拭きだした。

俺は鞄を渡した代わりに受け取った自分のハンカチの白い部分を探して同じく膝や裾、肘の辺りを拭くのを手伝った。

大まかな汚れは取れたものの、まだ黒く汚れた箇所が残っていたので、一旦拭くのを止めて、

「トイレ行って、手を洗って、ハンカチも濡らしてからもう一回拭こか」

そう言って、トイレに行くことを勧めた。

後で思ったことだけど、年頃の女性に「トイレ行って…」はアカンかったなぁと思いました。

やはりそこはトイレではなく「御手洗い」と言うほうが紳士的だったのでは?と思いましたが、当時は二十歳そこそこの若僧の俺には、そんな言葉は引き出しにはありませんでした。

「歩けるか? 大丈夫?」

再びA子の鞄を片手に持ち、体を支えるようにA子の肘を持ち、歩けるか様子を見た。

特に痛さを感じる片足を庇うように歩き出すと少しだけヒョコヒョコとした歩き方になっていた。

「…大丈夫か?」

どんな具合か聞いた。

「…うん…何とか大丈夫みたい…」

「とりあえず階段の下までこのまま行けるか?」

「…何とか行けそう」

そう答えて階段を2~3段降りた所でグラッとよろめいた。

「だ・大丈夫か!!」

思わず支えていた肘をギュッと握り、持ち上げた。

「ビックリしたぁ~」

A子は痛めた足に思いの外、力が入らなくてよろめいたことに驚いていました。

このままの状態で階段を降りるのは無理と判断した俺は、肘を支えていた手を外し、肩を貸すことにした。

俺が急に腕を取って自分の首に回したもんだからA子は、

「えっ…!」

と、小さく驚いた声を上げた……

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